JP6023813B2 - L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物 - Google Patents

L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6023813B2
JP6023813B2 JP2014533203A JP2014533203A JP6023813B2 JP 6023813 B2 JP6023813 B2 JP 6023813B2 JP 2014533203 A JP2014533203 A JP 2014533203A JP 2014533203 A JP2014533203 A JP 2014533203A JP 6023813 B2 JP6023813 B2 JP 6023813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
acid
lysine
seasoning
glutamic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014533203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014531211A (ja
Inventor
チョル パク・ドン
チョル パク・ドン
ドク キム・ヨン
ドク キム・ヨン
スン ジュン・ヒェ
スン ジュン・ヒェ
ホ ハン・ミン
ホ ハン・ミン
ジュン パク・ボク
ジュン パク・ボク
クォン カン・キ
クォン カン・キ
Original Assignee
テサン コーポレーション
テサン コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR1020110144456A external-priority patent/KR101328091B1/ko
Priority claimed from KR1020120069380A external-priority patent/KR101451253B1/ko
Application filed by テサン コーポレーション, テサン コーポレーション filed Critical テサン コーポレーション
Publication of JP2014531211A publication Critical patent/JP2014531211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6023813B2 publication Critical patent/JP6023813B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/86Addition of bitterness inhibitors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/20Synthetic spices, flavouring agents or condiments
    • A23L27/21Synthetic spices, flavouring agents or condiments containing amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/20Synthetic spices, flavouring agents or condiments
    • A23L27/21Synthetic spices, flavouring agents or condiments containing amino acids
    • A23L27/22Synthetic spices, flavouring agents or condiments containing amino acids containing glutamic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

本発明は、L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸(好ましくは、L−リジン)を含むアミノ酸調味料組成物に関する。
L−リジン(L−Lysine)は、人体内の必須アミノ酸であって、特に植物性穀類を主食とする東洋系では不足になりがちな必須栄養素である。このような栄養素は、体内骨格形成のためのタンパク質前駆体として作用し、生理的には脂肪酸代謝の促進に関与するカルニチンの生合成、成長発達を助ける無機質であるカルシウム吸収の促進及び、他のグルタミン酸、アルギニンと併せて摂取すると、腸内発達の促進と共に免疫力増強の効果があるものと知られている。
L−グルタミン酸(L−Glutamic acid)は、酸性アミノ酸であり、牛肉、豚肉、鳥肉等の動物性タンパク質と、昆布、トマト、豆、キノコ等の野菜類などの植物性タンパク質の食品に最も多く存在するアミノ酸であって、母乳にも多く含有されていることが知られている。グルタミン酸はアミノ酸代謝の重要物質であって、アンモニアの解毒作用に重要なグルタミンの主要前駆体であり、脳で作用する重要な神経伝達物質の一つであり、認知能力、記憶力等の頭脳活動に重要な役割を果たしている。また、アルギニン、プロリン、グルタチオンの前駆体として小腸粘膜を健康に維持し、小腸管の発達を促進して栄養素の吸収を促進させる効果を有する。その他としては葉酸の成分であり、体内の主な抗酸化剤であるグルタチオンの前駆物質として知られている。
食品産業において調味料は必須要素であって、微生物発酵法によって全世界的にグルタミン酸ナトリウム塩(monosodium glutamate;MSG)は味を向上させるための調味料として市場で確固たる地位を占めている。また、酵母、小麦、豆由来のタンパク質素材から酵素分解による酵母エキス、HVP(hydrolyzed vegetable protein)及び醤油などが普遍的に使用されている。しかしながら、このようなタンパク質分解性調味素材の場合、特有の官能臭、非分解性ペプチドによる苦味、及び高価な市場価格であることから、食品産業部門における普遍的な適用も限界を示しているのが実情である。
また、最近では、社会的要請として生活習慣病として知られている代謝性症候群(metabolic syndrome)に対する予防と、健康素材に対する関心の増加から、調味素材部門においてもナトリウム含有量を減らし、栄養学的価値の高い高級素材の開発が急速に進行する傾向にある。
うま味の増進及びナトリウム低減化の目的から無機塩形態のカリウム、アンモニウム、カルシウム及びグルタミン酸を混合した物質が調味成分として開発された(特許文献1参照)。しかし、うま味の低下、無機イオンによって影響を与える不均一な異臭、安全性及び溶解性の低下による製造工程及び食品への適用上の問題点のため、グルタミン酸ナトリウムのように普遍的な調味料として利用されるには非常に制限的である。
また、Kyowa社によって、L−リジン−L−グルタミン酸結晶塩などの製造方法が提案された(特許文献2参照)。しかし、このような結晶塩の形態は、製造工程中に結晶化溶媒として用いられるメチルアルコール、エチルアルコール下で溶解特性の差に起因して、L−グルタミン酸とL−リジンが不均等に混合されて、その官能的特徴において苦味、酸味又は特有のアミノ酸異臭を保有することで調味素材として問題点を有している(特許文献1参照)。
これら以外にもグルタミン酸を含有するアミノ酸組成物(特許文献3参照)、核酸と分枝鎖アミノ酸(branched chain aa,BCAA)を含有する組成物(特許文献4参照)など、味(うま味、塩味の増強)、栄養,経済性を同時に満足させるための目的の調味素材に対する先行技術が部分的に開示されている。
本明細書の全体にかけて多数の論文及び特許文献が参照されてその引用が表示されている。引用された論文及び特許文献の開示内容はその全体が本明細書に参照により組み込まれ、本発明の属する技術分野の水準及び本発明の内容がより明確に説明される。
米国特許第4563359号公報(1986年) 特許第18486号公報(1961年) 米国特許出願公開2011/0064861号公報(2011年) 大韓民国特許第0130012号公報(2009年)
上記従来の技術をみると、塩味を増強させる技術は多数あるが、うま味と塩味を同時に増強させる技術については不十分であった。
上記従来の技術によれば、L−リジンとL−グルタミン酸の混合溶液にアルコールを添加して結晶を形成させる場合は、L−リジンとL−グルタミン酸の混合比を調節することが非常に難しい限界点を有している。この場合、L−リジンの比率が高い場合、特有のアミノ酸異臭が多量存在し、L−グルタミン酸の含量が高い場合、酸味と苦味を持つ問題点を有している。
本発明者らは、優れた官能(うま味と塩味の増強)を有しながら、栄養学的な側面(例えば、ナトリウム低減の効果)で改善されたアミノ酸調味料を開発すべく研究努力した結果、L−グルタミン酸に塩基性アミノ酸であるL−リジンを適宜混合(好ましくは、一定の混合比で均一に混合)し、水溶液状態でpH6.5〜8.0(好ましくは、pH6.5〜7.8)になるように混合した後、最初のL−リジンとL−グルタミン酸の混合比が変化されていない乾燥(例えば、凍結乾燥又は噴霧乾燥)法で製造することで、官能的、栄養学的な側面で優れた特性を有する非結晶又は無定形(amorphous)形態の製品を提供することができ、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、アミノ酸調味料組成物は、L−グルタミン酸及びL−リジンの初期モル比を維持しながら、L−グルタミン酸、L−リジン結晶が形成されることなく提供される。
従来のL−リジン、L−グルタミン酸の結晶塩方法で得られた場合には、酸味と苦味の増加のような官能的特性に深刻な問題が発生するが、これは従来の方法に内在した限界事項のためである。
したがって、L−リジン、L−グルタミン酸結晶が形成される従来の方法は、調味料組成物を提供するのに不適合である。しかしながら、本発明のL−リジン、L−グルタミン酸複合アミノ酸調味料は、官能的な観点で従来の技術の問題点が解決され、優れた官能的特性(うま味と塩味の増強)を示す。従来の技術に比べて、本発明は、製造工程が簡単で生産コストが経済的な一方で、優れたうま味と塩味を有する調味料を製造することにより、官能、利用性及び経済性のいずれにおいても優れた利点を提供する。
したがって、本発明の目的は、複合アミノ酸調味料組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、食品のナトリウム低減調味方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、複合アミノ酸調味料組成物を含む食品、健康食品又は機能性食品を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、複合アミノ酸調味料組成物の製造方法を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、アミノ酸調味料の異臭除去方法を提供することにある。
本発明の他の目的及び利点は、下記の発明の詳細な説明、請求の範囲及び図面によってより明確になる。
本発明の一様態によれば、本発明は、L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含み、水溶液状態でpH6.5〜8.0である複合アミノ酸調味料組成物を提供する。
上記従来の技術をみると、塩味を増強させる技術は多数あるが、うま味と塩味を同時に増強させる技術としては不十分であった。
上記従来の技術によれば、L−リジンとL−グルタミン酸の混合溶液にアルコールを添加して結晶を形成させる場合は、L−リジンとL−グルタミン酸の混合比を調節することが非常に難しい限界点を有している。この場合、L−リジンの比率が高い場合、特有のアミノ酸異臭が多量存在し、L−グルタミン酸の含量が高い場合、酸味と苦味を持つ問題点を有している。
本発明者らは、優れた官能(うま味と塩味の増強)を有しながら、栄養学的な側面(例えば、ナトリウム低減の効果)で改善されたアミノ酸調味料を開発すべく研究努力した。その結果、L−グルタミン酸に塩基性アミノ酸であるL−リジンを適宜混合(好ましくは、一定の混合比で均一に混合)し、水溶液状態でpH6.5〜8.0(好ましくは、pH6.5〜7.8)になるように混合した後、最初のL−リジンとL−グルタミン酸の混合比が変化されていない乾燥(例えば、凍結乾燥又は噴霧乾燥)法で製造することで、官能的、栄養学的な側面で優れた特性を有する非結晶又は無定形(amorphous)形態の製品を提供して、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、アミノ酸調味料組成物は、L−グルタミン酸及びL−リジンの初期モル比を維持しながら、L−グルタミン酸、L−リジン結晶が形成されることなく提供される。
従来のL−リジン、L−グルタミン酸結晶塩方法で得られた場合には、酸味と苦味の増加のような官能的特性に深刻な問題が発生するが、これは従来の方法に内在した限界事項のためである。
したがって、L−リジン、L−グルタミン酸結晶が形成される従来の方法は、調味料組成物を提供するのに不適合である。しかしながら、本発明のL−リジン、L−グルタミン酸複合アミノ酸調味料は、官能的な観点で従来の技術の問題点が解決され、優れた官能的特性(うま味と塩味の増強)を示す。従来の技術に比べて、本発明は、製造工程が簡単で生産コストが経済的な一方で、優れたうま味と塩味を持つ調味料を製造することにより、官能性、利用性及び経済性のいずれにおいても優れた利点を提供する。
本明細書において用語「調味料」とは、肉及び野菜のような自然食品又はキャンディー及びスナックのような加工食品の香味を変化又は増進させるために使用される物質を意味し、動植物から物理的、微生物的又は酵素的過程を通じて得ることができる。調味料は、原料及び製造工程によって、天然調味料、天然同等調味料及び合成調味料に分けることができる(The Flavourings in Food Regulations, Amended 1994)。
また、調味料は、その形態的に固形調味料と液状調味料とに分けることができ、本発明の製造方法によって、アミノ酸調味料を水溶液又はペーストに調製する場合、液状調味料として使用することができ、乾燥粉末化する場合には、固形調味料として使用することができる。
本発明者らが知っている限り、L−グルタミン酸に塩基性アミノ酸を好適な比率で混合して、アミノ酸調味料の全体的な官能を改善する発明は本発明が初めてである。使用されるアミノ酸の含量を適宜調節して、アミノ酸調味料の水溶液状態でのpHを6.5〜8.0に調節することで、官能を極大化した側面に本発明の最大の特徴がある。
本発明のアミノ酸調味料の官能の決定的な要素は、アミノ酸調味料の水溶液状態でのpHであり、典型的に本発明のアミノ酸調味料のpHは6.5〜8.0、好ましくは6.5〜7.8、6.7〜7.6、より好ましくは6.5〜7.8、6.8〜7.5、更に好ましくは7.0〜7.2である。
このような適切なpHの調節によって、アミノ酸調味料組成物の塩味、うま味及び風味が増加し、酸味が急激に減少して優れた官能を示す。
本発明のアミノ酸調味料組成物は、L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸(好ましくは、L−塩基性アミノ酸、より好ましくはL−リジン)を含む。
好ましくは、本発明で用いられる塩基性アミノ酸は、水溶液中でpH9.0以上のアミノ酸であり、より好ましくはL−リジン、L−アルギニン、オルニチン、シトルリン及びこれらの組み合わせから構成された群より選択されるアミノ酸であり、更に好ましくは塩基性アミノ酸は、L−リジン、L−アルギニン及びこれらの組み合わせから構成された群より選択されるアミノ酸である。
好ましくは、本発明の組成物は、L−グルタミン酸、L−リジン及びL−アルギニンを含む。
本発明のアミノ酸調味料組成物において塩基性アミノ酸としてL−リジン及びL−アルギニンを含む場合、好ましくはL−リジンは組成物全体を基準に30重量%〜59重量%(より好ましくは40重量%〜50重量%、更に好ましくは43重量%〜48重量%、更により好ましくは45重量%〜47重量%)、L−アルギニンは1重量%〜20重量%(より好ましくは1重量%〜10重量%、更に好ましくは3重量%〜8重量%、更により好ましくは4重量%〜5重量%)の含量で含まれる。
本発明のアミノ酸調味料組成物が、L−グルタミン酸、L−リジン及びL−アルギニンを含む場合、含量は、好ましくはL−グルタミン酸40重量%〜50重量%、L−リジン30重量%〜59重量%及びL−アルギニン1重量%〜20重量%、より好ましくはL−グルタミン酸47重量%〜50重量%、L−リジン45重量%〜48重量%及びL−アルギニン4重量%〜5重量%である。
本発明の複合アミノ酸調味料組成物の好ましい実施形態
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、L−グルタミン酸及びL−リジンを含む。好ましくは、本発明の組成物は無定形(amorphorous)の形態を有する。
本発明の他の様態によれば、本発明は、L−グルタミン酸及びL−リジンを含み、無定形(amorphorous)の形態を有し、水溶液状態でpH6.5〜8.0を示すことを特徴とする複合アミノ酸調味料組成物を提供する。
本発明のアミノ酸調味料組成物の特徴の一つは、無定形の形態を有することである。このような無定形の形態は、本発明のアミノ酸調味料組成物によって達成される効果であるうま味及び塩味の大きな改善と直接的に関連する特徴である。L−グルタミン酸及びL−リジンを含む従来のアミノ酸調味料は、結晶型の形態を有し、この場合、官能性が低下する短所があり、苦味、酸味及び特有のアミノ酸異臭を保有することで調味素材として問題点を有している(米国特許第4563359号公報参照)。
本明細書において用語「非結晶型(amorphous)」とは、外形が一定でない状態を示す用語として使用され、又は無定形とも言う。固体は、面角が一定で結晶面が明確な結晶型(crystal form)固体と、外形が一定でない非結晶型(amorphous)固体とに形態的に分類される。
本発明のアミノ酸調味料は無定形であり、その形態を電子顕微鏡分析などを通じて従来の技術の「結晶型(crystal form)」粉末とは明らかな差があることを確認することができる(参照:実施例2、図2及び3)。
本発明で用いられるアミノ酸調味料組成物は、L−グルタミン酸及びL−リジンを含む。好ましくは、フリーベース(free base)形態のL−グルタミン酸とフリーベース(free base)形態のL−リジン又はこれの水和物を含む。これは、本発明の特徴であるpHの範囲を精巧に調節するためである。pHの範囲を精巧に調節するための方法としては、酸性アミノ酸であるL−グルタミン酸粉末と塩基性アミノ酸であるL−リジン粉末とを均一に混合する方式が最も重要であり、より好ましくは溶液中で均一に混合して混合物を製造する。本発明によれば、最終産物(アミノ酸調味料)で初期に用いられたL−グルタミン酸及びL−リジンの含量及び含量比が変化せず、これは本発明のアミノ酸調味料の優れた官能性を決定する要素である。
本発明のアミノ酸調味料の成分の一つであるL−グルタミン酸は、微生物の発酵及び回収精製工程を通じて得ることができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明で用いられるL−グルタミン酸は、フリーベース(free base)の形態を有し、より好ましくは無機イオンが結合されていないフリーベース(free base)の形態を有する。本発明の好ましい実施形態によれば、本発明で用いられるL−グルタミン酸は結晶塩の形態ではない。L−グルタミン酸を含む通常のアミノ酸調味料の場合、L−グルタミン酸の塩形態を用いるが、本発明は、L−グルタミン酸のフリーベース(free base)の形態を用いており、これは本発明の特徴の一つである。
本発明の好ましい実施形態によれば、L−グルタミン酸は全体アミノ酸調味料組成物を基準に30重量%〜90重量%又は40〜90重量%、より好ましくは30重量%〜60重量%、更に好ましくは40重量%〜50重量%、更により好ましくは45重量%〜49.2重量%、最も好ましくは48.5重量%〜49.2重量%含まれる。
本明細書において用語「重量%」とは、本発明のアミノ酸調味料組成物に含まれるアミノ酸の総含量に対する該当アミノ酸の含量の百分率を意味する。
本発明の組成物において、L−グルタミン酸と混合されてアミノ酸調味料の官能を改善する物質として、本発明者らは塩基性アミノ酸であるL−リジンを選択した。
L−リジンは微生物の発酵及びこれの高純度精製工程を通じて得ることができる。例えば、本発明のアミノ酸調味料組成物に用いられるL−リジンは、結晶性塩の形態(例えば、L−リジン塩酸塩)を溶解し、これを陽イオン交換樹脂、又は脱塩工程を通じた製造工程で製造することができる。また、L−リジンは微生物液状発酵物から高純度に精製して使用することができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明で用いられる塩基性アミノ酸であるL−リジンはフリーベース(free base)の形態を有し、より好ましくは無機イオンが結合されていないフリーベース(free base)の形態を有する。本発明の好ましい実施形態によれば、本発明で用いられるL−リジンは結晶塩の形態ではない。
本発明の好ましい実施形態によれば、L−リジンは全体アミノ酸調味料組成物を基準に10重量%〜70重量%又は10重量%〜60重量%、より好ましくは40重量%〜70重量%、更に好ましくは50重量%〜60重量%、更により好ましくは50.8重量%〜55.0重量%、最も好ましくは50.8重量%〜51.5重量%含まれる。
本発明者らが知っている限り、L−グルタミン酸に塩基性アミノ酸であるL−リジンを一定比率で混合して、全体的な官能調節を通じて調味料として改善する発明は本発明が初めてである。使用されるアミノ酸の重量%を適宜調節して、アミノ酸調味料の水溶液状態でのpHを6.5〜8.0(好ましくは6.5〜7.8、より好ましくは6.5〜7.5)に調節することで、官能を極大化した側面に本発明の特徴がある。
本発明のアミノ酸調味料の官能の決定的要素はアミノ酸調味料の水溶液状態でのpHであり、典型的に本発明のアミノ酸調味料のpHは6.5〜8.0、好ましくは6.5〜7.8、6.7〜7.6、より好ましくは6.5〜7.8、6.8〜7.5、更に好ましくは7.0〜7.2である。
このような適切なpHの調節によって、アミノ酸調味料組成物の塩味、うま味及び風味が増加し、酸味が急激に減少して優れた官能を示す。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明のアミノ酸調味料組成物において塩基性アミノ酸であるL−リジンと酸性アミノ酸であるL−グルタミン酸のモル比は0.9〜1.0:1.0〜1.1である。上記二つのアミノ酸のモル比組成によって本発明の調味料組成物の官能が極大化することができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明の組成物においてL−グルタミン酸及びL−リジンの間には実質的に共有結合及びイオン結合がない。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、調味素材用の必須アミノ酸、核酸及び有機酸から構成された群より選択される少なくとも1種の補助調味素材を更に含む。
好ましくは、上記必須アミノ酸は、L−バリン、L−ロイシン、L−イソロイシン、L−フェニルアラニン、L−トレオニン、L−メチオニン、L−トリプトファン及びこれらの組み合わせから構成された群より選択される少なくとも1種の必須アミノ酸であり、より好ましくはL−バリン又はL−ロイシンを含み、上記必須アミノ酸は組成物全体を基準に0.01重量〜50重量%、より好ましくは0.05重量%〜30重量%含まれる。
好ましくは、上記核酸は、シチジン(cytidine)、ウリジン(uridine)、アデノシン(adenosine)、グアノシン(guanosine)、チミジン(thymidine)、イノシン(inosine)及び上記核酸の塩形態、酵母エキス、醤油粉末及びこれらの組み合わせから構成された群より選択される少なくとも1種の核酸であり、より好ましくは、イノシン塩、グアノシン塩又は核酸高含有酵母であり、上記核酸は組成物全体を基準に0.01重量%〜70重量%、より好ましくは0.02重量%〜30重量%含まれる。
好ましくは、上記有機酸は、コハク酸(スクシン酸、succinic acid)、リンゴ酸、クエン酸、酢酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、アスコルビン酸、グルコン酸、上記有機酸の塩形態及びこれらの組み合わせから構成された群より選択される少なくとも1種の有機酸であり、より好ましくはコハク酸塩であり、上記有機酸は組成物全体を基準に0.1重量%〜80重量%、より好ましくは0.5重量%〜30重量%含まれる。
好ましくは、上記組成物は、必須アミノ酸、核酸又は有機酸を、組成物全体を基準に0.01重量%〜50重量%、より好ましくは0.02重量%〜30重量%含む。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明のアミノ酸調味料組成物は、塩味(Saltiness)及びうま味(Umami)を向上させる調味特性を有する。よって、本発明の組成物は、ナトリウムを低減又は代替できるだけでなく、調味素材としても非常に優れた性能を示すことができる。
本発明のまた他の様態によれば、本発明は、次のステップを含む複合アミノ酸調味料組成物の製造方法を提供する:
(a)フリーベース(free base)形態のL−グルタミン酸及びL−リジンを液状で一定のモル比で混合して混合物を製造するステップであって、上記混合物のpHは6.5〜8.0を示し;及び
(b)上記混合物を乾燥して無定形(amorphorous)の複合アミノ酸調味料組成物を得るステップ。
本発明は、上述した本発明のアミノ酸調味料組成物を製造するためのものであるので、これら間で共通する内容は本明細書の過度な複雑性を避けるために、その記載を省略する。
本発明の方法は、上述した本発明のアミノ酸調味料組成物を製造するためのプロトコールであって、簡便な工程を通じて官能性に優れたアミノ酸調味料組成物を提供することができる。
本発明によれば、まず、フリーベース(free base)形態のL−グルタミン酸及びL−リジンを液状で一定のモル比で混合して混合物を製造する。
混合物の製造時に使用される溶媒は、好ましくは水である。
本発明の好ましい実施形態によれば、L−リジンは全体混合物を基準に10〜60重量%を添加し、上記L−グルタミン酸とL−リジンのアミノ酸のモル比は0.9〜1.0:1.0〜1.1である。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記混合物又は上記複合アミノ酸調味料組成物のpHは6.5〜7.8である。
本発明の好ましい実施形態によれば、最終的に製造された複合アミノ酸調味料組成物においてL−グルタミン酸及びL−リジンはフリーベース(free base)の形態を有する。
本発明の好ましい実施形態によれば、最終的に製造された複合アミノ酸調味料組成物においてL−グルタミン酸及びL−リジンは結晶塩の形態ではない。
本発明の好ましい実施形態によれば、複合アミノ酸調味料組成物の上記L−グルタミン酸及びL−リジンの間には実質的に共有結合及びイオン結合がない。
本発明の好ましい実施形態によれば、複合アミノ酸調味料組成物は塩味(Saltiness)及びうま味(Umami)を向上させる。
本発明の好ましい実施形態によれば、ステップ(a)においてL−グルタミン酸及びL−リジンのモル比は、ステップ(b)の無定形(amorphorous)の複合アミノ酸調味料組成物においても実質的に維持される。
ステップ(b)の乾燥は、当業界に公知された多様な方法を通じて実施することができる。例えば、噴霧乾燥(SD)又は凍結乾燥(FD)法でステップ(a)の混合物を乾燥することができる。
本発明において、噴霧乾燥(SD)は、乾燥粉末状及び/又は顆粒状生成物の形態で回収できる、一つ以上の化合物を含有した液体を脱水又は乾燥する方法である。
噴霧乾燥は、溶液、懸濁液、ペーストのような液体供給原料から粉末、顆粒又はコーティングなど凝集物形態での乾燥固体物の連続製造に非常に適している。好ましくは噴霧乾燥法の生成物は、粒子の形態、残余水分含量、粒子の大きさなどを考慮したよく定義された特性を有する自由流動性の粒子生成物である。流体が水の場合、本発明によれば、供給された乾燥空気は、通常、温度が120℃〜200℃の範囲である。最も好ましくは、供給された乾燥空気の温度は約140℃〜180℃の範囲である。
本発明のまた他の様態によれば、本発明は、次のステップを含む食品のナトリウム低減調味方法を提供する:
(a)食品を選択するステップ;及び
(b)上記食品に上述した本発明の複合アミノ酸調味料組成物(好ましくは、L−グルタミン酸及びL−リジンを含む複合アミノ酸調味料組成物)を適用するステップ。
本発明の他の様態によれば、本発明は、上述した本発明の複合アミノ酸調味料組成物を含む食品、健康食品又は機能性食品を提供する。
本発明は、上述した本発明のアミノ酸調味料組成物を含むため、これら間で共通する内容は本明細書の過度な複雑性を避けるために、その記載を省略する。
本発明の食品は、当業界に公知されたいずれの食品も含み、例えば、自然食品、肉加工食品、酪農食品、インスタント食品、発酵食品、麺類、肉類(生肉類、料理された肉類及び乾燥肉類を含む)、野菜類(生野菜類、ピクルス、料理された野菜類及び乾燥野菜類を含む)、果物(生果物、料理された果物及び乾燥果物を含む)、穀物類(乾燥穀物及びパンを含む)、加工食品(乾燥、缶ソース及びスープを含む)及びスナック類を含むが、これに限定されるものではない。
下記の実施例9〜12で立証されたように、本発明の複合アミノ酸調味料組成物は、既存の調味料組成物(例えば、酵母エキス及び小麦タンパク加水分解物)に比べて塩味増強効果が優秀であり、そこで優れたナトリウム低減効果を示す。よって、本発明の複合アミノ酸調味料組成物を用いれば、従来の食品においてナトリウムを代替又は低減させることができる利点がある。
下記の実施例9〜12は、本発明の複合アミノ酸調味料組成物を例示的にスープ、ソース及びシーズニングに適用した結果であって、既存の調味料組成物に比べてナトリウム低減効果が2〜4倍増加した様相を示す。このようなナトリウム低減効果は、従来の技術水準を考慮すれば、非常に興味深い結果である。
本発明によるナトリウム低減効果は、好ましくは20%〜100%、20%〜80%、20%〜70%、20%〜60%、30%〜100%、30%〜80%、30%〜70%又は30%〜60%である。本明細書においてナトリウム低減効果を言及しながら使用される%数値は、一定量の塩(NaCl)を含む標準群(reference)の塩味と同一の塩味を有しながら、本発明の組成物によって代替される塩(NaCl)の量を百分率で表示したものである。
本発明の複合アミノ酸調味料組成物を用いて食品を製造する場合、全体的な官能性(特に、うま味及び塩味)が大きく改善し、ナトリウムを代替又は低減させることができ、味と栄養学的な側面においていずれも優れた食品を提供することができる。
本発明のまた他の様態によれば、本発明はアミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物にL−アルギニンを添加するステップを含むアミノ酸調味料の異臭除去方法を提供する。
本発明によれば、アミノ酸を含む調味料組成物においてアミノ酸によって誘発される異臭感を除去するために、アミノ酸調味料組成物にL−アルギニンを添加する。
本発明によって異臭感が除去されるアミノ酸調味料組成物は多様なアミノ酸を含む調味料組成物であり、例えば、グルタミン酸、リジン、アラニン、プロリン、セリン、アスパラギン酸、ヒスチジン又はこれの組み合わせを含む組成物である。好ましくは、本発明によって異臭感が除去されるアミノ酸調味料組成物は、グルタミン酸、リジン又はこれの組み合わせを含む組成物である。
使用されるアルギニンの量は、調味料組成物全体に対して、好ましくは1〜20モル重量%、より好ましくは1モル重量%〜10モル重量%、更に好ましくは3モル重量%〜8モル重量%、更により好ましくは4モル重量%〜5モル重量%である。
本発明の特徴及び利点を要約すれば、次のとおりである:
(a)本発明は、L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸(好ましくは、L−リジン)を含む調味料組成物を提供する。
(b)本発明の組成によれば、単一アミノ酸由来の苦味と異臭を遮蔽し、うま味と塩味を改善した官能的、栄養学的に優れた健康調味料を提供することができる。
(c)本発明の調味料組成物は、L−グルタミン酸アミノ酸を基本成分とし、L−グルタミン酸と組み合わせられて官能が改善した複合調味料成分として塩基性アミノ酸(好ましくは、L−リジン)を選択し、L−グルタミン酸と塩基性アミノ酸の複合物に対するpHを一定範囲に精巧に調節することで、非常に官能性に優れた複合アミノ酸調味料を提供する。
(d)本発明によれば、リジン−グルタミン酸結晶塩の工程を使用せず、製造工程が簡単で生産コストが経済的な一方で、既存の結晶塩形態の調味料の官能の問題点を改善して官能及び栄養学的に優れたアミノ酸調味料を容易に製造することで、官能、利用性及び経済性のいずれにおいても優れた産業的利点を提供する。
図1は、L−リジン及びL−グルタミン酸の混合比の変化による電子舌の味パターンの分析結果である。 図2は、L−リジン及びL−グルタミン酸を用いた結晶型及び非結晶型アミノ酸調味料の粒子形態を電子顕微鏡を用いて分析した結果である(100x and 500x magnification of scale)。 図3は、L−リジン及びL−グルタミン酸を用いた結晶型及び非結晶型アミノ酸調味料の粒子形態を電子顕微鏡を用いて分析した結果である(1000x and 10000x magnification of scale)。 図4は、L−リジン及びL−グルタミン酸粉末製品のうま味、塩味の増強効果の電子舌システムによる分析結果である。「LG(Lys、Glu)」で表示されたものが本発明のL−リジン及びL−グルタミン酸粉末製品である。図4のうま味、塩味増強効果は、塩(salt)のみ添加された場合を「0」として相対的な値で示した。 図5は、L−リジン及びL−グルタミン酸を基準としたL−アルギニン添加による官能パターン結果である。 図6aは、L−リジン及びL−グルタミン酸溶液の塩味増強率を測定した結果である。 図6bは、L−リジン及びL−グルタミン酸溶液の塩味増強率を測定した結果である。 図7aは、じゃがいもスープを活用したL−リジン及びL−グルタミン酸粉末製品の塩味増強及びナトリウム低減効果をパネルの官能評価を通じて確認した結果である。 図7bは、じゃがいもスープを活用したL−リジン及びL−グルタミン酸粉末製品の塩味増強及びナトリウム低減効果を電子舌システムを通じて確認した結果である。 図8aは、アルフレッドソース(Alfredo sauce)に適用したL−リジン及びL−グルタミン酸粉末製品のナトリウム低減及び塩味増強効果をパネルの官能評価を通じて確認した結果である。 図8bは、アルフレッドソース(Alfredo sauce)に適用したL−リジン、L−グルタミン酸粉末製品のナトリウム低減及び塩味増強効果を電子舌システムを通じて確認した結果である。 図9は、ポテトチップス用シーズニングに適用したL−リジン及びL−グルタミン酸粉末製品のナトリウム低減及び塩味増強効果をパネルの官能テストを通じて評価した結果である。 図10は、L−リジン及びL−グルタミン酸を含むアミノ酸調味料にバリンを濃度別に添加するときの電子舌システムの官能測定結果を示す。 図11は、L−リジン及びL−グルタミン酸を含むアミノ酸調味料にイソロイシンを濃度別に添加するときの電子舌システムの官能測定結果を示す。 図12は、L−リジン及びL−グルタミン酸を含むアミノ酸調味料にロイシンを濃度別に添加するときの電子舌システムの官能測定結果を示す。 図13は、L−リジン及びL−グルタミン酸を含むアミノ酸調味料に核酸を濃度別に添加するときの電子舌システムの官能測定結果を示す。 図14は、L−リジン及びL−グルタミン酸を含むアミノ酸調味料に核酸高含有酵母エキスを濃度別に添加するときの電子舌システムの官能測定結果を示す。 図15は、L−リジン及びL−グルタミン酸を含むアミノ酸調味料にコハク酸、リンゴ酸又はクエン酸を0.02重量%の濃度で添加するときの電子舌システムの官能測定結果を示す。 図16は、L−リジン及びL−グルタミン酸を含むアミノ酸調味料に醤油粉末、酵母エキス又はクロレラ抽出物を0.015重量%の濃度で添加するときの電子舌システムの官能測定結果を示す。
以下、実施例を通じて本発明をより詳細に説明する。これら実施例は単に本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の要旨によって本発明の範囲がこれら実施例によって制限されないということは、当業界における通常の知識を有する者にとって自明である。
本発明に係るアミノ酸調味料は、グルタミン酸及び塩基性アミノ酸の混合調味料組成物である。最も好ましくは、塩基性アミノ酸であるL−リジン及びアルギニンと酸性アミノ酸であるグルタミン酸をモル重量比で1.0〜1.1:0.9〜1.0の比率で混合した組成物である。それぞれのアミノ酸は、発酵、精製過程を通じた99%以上の液状及び粉末製品であって、その形態に制限はない。
好ましくは、上記アミノ酸組成物は、全体モル重量でL−グルタミン酸は50モル重量%以下であり、塩基性アミノ酸は50モル重量%以上が含まれる比率を特徴としている。本発明の組成物において、塩基性アミノ酸としてL−リジン及びL−アルギニンを含む場合、L−リジンの含量は30モル重量%以上を占め、L−アルギニンの含量は20モル重量%以下の比率で構成されることを特徴とし、本発明の調味料組成物は、水溶液はpH6.5〜8.0の範囲が好ましい。本発明の構成アミノ酸は、液状又は乾燥粉末などの形態的制限はなく、アミノ酸混合物は熱風乾燥、凍結乾燥又は濃縮結晶化方法などの多様な精製工程で可能である。
実施例1:L−リジン及びL−グルタミン酸複合調味料の製造方法
本発明の主成分として使用される調味料材料であるL−リジン(精製したフリーベース(free base)形態、以下、L−リジン)を使用するか、又はL−リジン塩酸塩から塩酸塩を脱塩し、高純度製品に精製して使用した。
本発明で用いられるL−リジンは、購入するか又は直接製造して得ることができる。L−リジンを直接製造する方法の例は、次のとおりである。コリネ型菌株を用いて、リジン発酵を進行してリジンが含まれた発酵液を得た後、リジンが含まれた発酵液を遠心分離して菌体を除去し、菌体が除去されたリジン上澄み液は、強酸性陽イオン交換樹脂に通液(loading)させてリジンを吸着させ、残留糖と陰イオン種類を除去した。強酸性陽イオン交換樹脂に吸着されたリジンは、アンモニア水(NHOH)を使用して溶離(elution)し、強塩基性陰イオン交換樹脂に通過させて色度物質を吸着させて脱色した。イオン交換樹脂を通じて精製されたL−リジン溶液をリジン基準5%w/wの活性炭を添加して30分間脱色した後、濾過して0.45μm以下の除菌フィルターを通過させて除菌した。除菌された液状L−リジンは50%濃度以上に濃縮した後、そのまま使用したか、又は噴霧乾燥して乾燥含量98%以上のL−リジン粉末を製造した。
本発明で用いられるL−グルタミン酸は、購入するか又は直接製造して得ることができた。L−グルタミン酸を直接製造する方法の例は、次のとおりである。グルタミン酸生産菌株を用いた通常のグルタミン酸発酵を進行して、グルタミン酸が含まれた発酵液を得る。グルタミン酸は菌体分離した後、pH3.2〜3.4に調整して結晶化してグルタミン酸結晶を得る。結晶濾過時に母液とともに菌体を除去した。グルタミン酸結晶は水に溶解後、再結晶化を経てフリーベース形態のL−グルタミン酸に乾燥した。
上記塩基性アミノ酸L−リジン粉末又はこれの水和物と酸性アミノ酸L−グルタミン酸粉末を水と共に一定の配合比で混合/攪拌して均質化した。このとき、液状混合液のpHが6.5〜7.5になるように、L−リジンとL−グルタミン酸のアミノ酸混合モル比を1.00:0.98の比率に(pH7.2、溶液濃度5重量%であるとき)調節し、L−リジン及びL−グルタミン酸の合算濃度で30モル重量%以上を添加した溶液を製造した。リジン−グルタミン酸溶液を濾過して除菌した(0.45μm MF)。このとき得られる液状混合物を噴霧乾燥するか、又は凍結乾燥して、迅速に非結晶型調味料粉末を得た。噴霧乾燥物及び凍結乾燥物はいずれもアミノ酸乾燥物を基準に98重量%以上であり、水分は12重量%以下であった。
実施例2:L−リジン及びL−グルタミン酸を用いた非結晶型アミノ酸混合調味料の粒子形態及び粒度の分析
実施例1によって製造された非結晶型L−リジン及びL−グルタミン酸混合溶液を噴霧乾燥(SD)と凍結乾燥(FD)の形態で製造した。また。従来の結晶化方法によって、L−リジン及びL−グルタミン酸混合液にメチルアルコールを添加して加温して均質化した後、冷却して生成した結晶型粉末を乾燥して製造した。上記3つの粉末に対する粒子形態及び粒度を分析した。
粒子形態は電子顕微鏡を用いて観察し、前処理方法は次のとおりであった。スタブ(Stub)にカーボンテープ(carbon tape)を貼り付け、カーボンテープ上に試料を付着させた後、試料が固定されたスタブを真空乾燥オーブン(vacuum drying oven)に入れて30℃で2時間乾燥した。乾燥した試料に白金蒸着装置(Hitachi E−1030)を用いてPTコーティングを進行した。コーティング時間は120秒間進行し、コーティングが完了したスタブをSEM装置(Hitachi S−4700)に入れて観察を進行した。また、粒度分析に使用された粒度分析器はMicrotrac S3500を使用した。試料は粉末形態で準備し、流体(Fluid)はエタノールを使用し、実行時間(running time)は30秒で、分布計算は体積を基準に3回測定して平均値を使用した。
電子顕微鏡の観察結果は図2及び3に示される(図2A(x100)、B(x500);図3C(x1000)、D(x10000)参照)。本発明を通じて製造した凍結乾燥(SD)形態のL−リジン/L−グルタミン酸混合粉末は無定形(amorphous、非結晶型)の粒子と観察され、粒度を測定した結果、粒子の大きさ分布は7.0μm〜325.0μmの大きさを示し、平均61.83μmの大きさを示した。凍結乾燥(FD)形態のL−リジン/L−グルタミン酸混合粉末も結晶が生成されていない形態と観察され、粒度分析の結果、粒子の大きさ分布は6.0μm〜995.5μmの大きさを示し、平均471.7μmの大きさを示した。上記の二つの形態(SD又はFD)の粉末粒子は結晶型(Crystal−form)を示すL−リジン−L−グルタミン酸結晶塩と比較すると、粒子の形態及び大きさにおいて確実に差があることが確認され、結晶塩の粒子の大きさ分布は2.5μm〜995.5μmで、平均388.3μmの大きさを示した。
したがって、本発明において得られるアミノ酸調味料は、うま味及び塩味を同時に向上させるために、結晶型L−リジン及びL−グルタミン酸塩粉末の代わりに「非結晶型」液状又は粉末又は顆粒の形態に製造し、本発明を通じて製造された調味料粒子の形態は電子顕微鏡的分析などを通じて「結晶型(crystal−form)」粉末とは明らかな差があることを確認することができた。
実施例3:L−リジン及びL−グルタミン酸の配合比別の官能評価
本発明の調味料の製造はフリーベース(free base)のL−リジンを使用するか、又はL−リジン塩酸塩から塩酸塩を脱塩し、高純度製品(分子量=146.2)に精製して、L−リジン10gが含有された200mL溶液中に粉末結晶化されたL−グルタミン酸(分子量=147.1)を添加して、L−リジン及びL−グルタミン酸のモル比が1.0〜1.1:0.9〜1.0になるように混合して、pH6.0〜7.5の水溶液を製造した。
L−リジンの重量モル数に対して添加されるL−グルタミン酸濃度によって混合調味液のpHは変化され、このような混合比による官能の差を、専門パネル(n=12)を通じて官能評価を行った。混合比によってうま味と異臭感に対する差を見せ、L−リジン含量の比率が増加するほどうま味の程度は増加し、これの比率による水溶液のpHは6.83以上で全体的な味の選好度が高かった。一方、L−リジン含量比率の増加によってアミノ酸特異な異臭感が増加し、pH7.54では官能的な異臭感が大きく見られる問題点があった(表1)。即ち、通常の技術を通じた結晶塩粉末製品の場合は、pHの調節が容易でないため、最適なうま味を出すpH条件を製造することが難しい。したがって、本発明に係る製造方法を通じては、L−リジンとL−グルタミン酸の配合比で最適なうま味を出すpH条件を容易に調節することができる利点を有する。
実施例4:L−リジン/L−グルタミン酸溶液のpHによる官能パターンの分析
実施例3における混合調味液に対して電子舌システム(Sensing System TS−5000Z、Insent Inc.日本)を活用して味テストを行った。1重量%濃度の試料溶液35mLが入れられたコップに浸漬している5個の電極が平衡に到逹すると測定を終えて洗浄液で洗浄した後、標準溶液(30mM塩化カリウム、0.3mM酒石酸)で安定化ステップを経て、次の試料を分析した。全ての実験は4回繰り返して実施し、常温で進行した。
表1での結果と同様に、電子舌システムでもL−リジン及びL−グルタミン酸の混合モル比によって官能パターンにおいて大きな差があり、調味液のpHがアルカリ(L−リジン含量の増大)条件のとき、塩味(Saltness)、うま味(Umami)及び風味が増加し、酸味が急激に減少する結果を見せて、優れた官能パターンを示した(図1参照)。このような結果は実施例3における官能選好度の分析と一致する結果である。このように本発明に係る製造方法において、L−リジン及びL−グルタミン酸の混合液状ステップでのpH条件が、発明によって得られる調味料のうま味を左右する重要因子であることを確認し、上記のpH6.5〜7.5の条件になるためには、更にL−リジンとL−グルタミン酸のアミノ酸モル比が組成物全体を基準に1.0〜1.1:0.9〜1.0になるようにその配合比が重要であることを確認した。
実施例5:L−リジン/L−グルタミン酸混合粉末製品のうま味、塩味の増強効果
L−リジン/L−グルタミン酸粉末製品(実施例1で製造された製品)のうま味と塩味増強の効果を、通常調味料として使用されているMSG(大象(株)製、韓国)、酵母エキス(Angel、中国)及び小麦タンパク加水分解物(HVP;Hydrolyzed vegetable protein、Givaudan、フランス)粉末製品と比較した。実施例4のように、水100mLに0.5g NaClが含有された溶液にL−リジン/L−グルタミン酸粉末製品、MSG、酵母エキス、HVP 0.2gが含有された混合溶液を調製した後、電子舌システム(Sensing System TS−5000Z、Insent Inc.日本)を活用して味テストを行った。図4のように、L−リジン/L−グルタミン酸粉末製品[LG(Lys、Glu)]の場合、うま味が大きく増加し、塩味が強化された官能的特性を示すことを確認した。
実施例6:L−アルギニンとL−グルタミン酸組成物の電子舌パターンの比較
実施例4と同一の方法でL−アルギニン溶液(1.0モル重量%)、L−グルタミン酸ナトリウム(1.0モル重量%)及びL−アルギニン、L−グルタミン酸(1:1モル比混合組成物、2モル重量%)の電子舌官能パターンの差を比較した。表2から分かるように、L−アルギニン、L−グルタミン酸の場合、L−アルギニンの強い酸味、苦未、塩味が相殺されて、一般に使用されるグルタミン酸ナトリウムと類似する風味の味パターンを見せた。このような結果は、実施例4と同様に、L−アルギニン、L−グルタミン酸もL−リジン、L−グルタミン酸と同一な風味の調味効果を示すことを確認した。
L−アルギニン、L−グルタミン酸組成物とグルタミン酸ナトリウムとの電子舌パターンの比較
実施例7:L−アルギニン添加効果の比較
上記実施例3のようにL−リジン、L−グルタミン酸組成物の場合、L−リジン混合比の増加によってうま味の増加効果を示すが、これに伴ったL−リジンの苦未、即ちL−リジンの異臭感が増大する結果を示した。このような問題点を克服するために、本発明者らはL−リジンの比率の中でL−アルギニンの添加量を0、1.0、2.5、5.0又は20重量%添加した後、これに比例してL−リジンの添加量を51、50、48.5、46.0又は31.0重量%に減少させ、電子舌システム機器を用いて官能パターンを分析した(参照:図2)。添加されるアルギニン含量が5重量%以下のとき、酸味が減少し、うま味と塩味が増加する効果を確認することができた。一方、アルギニン含量の5重量%以上の増加は、全体的な酸味の増大とともにアルギニンの異臭感が残留するという問題点を有している。
実施例8:アミノ酸調味料の官能比較
上記実施例7で官能的向上を示すアルギニン添加比率5重量%の条件でアミノ酸調味料(グルタミン酸:リジン:アルギニンのモル比=0.49:0.46:0.05)の比率で20重量%濃度、pH7.2の水溶液を調製した。調製された水溶液は日本OHKAWARA社製の熱風乾燥機下で、流入温度190℃下で熱風乾燥し、乾燥した粉末製品を官能評価のための試料として使用した。調味効果の比較評価のために、モヤシスープ及び大根スープを適用対象とし、これの味の増大のために0.4重量%塩化ナトリウムを添加した後、スープが沸騰し始めた時点でL−リジン、L−グルタミン酸0.16重量%、本発明の調味料0.16重量%を添加して約5分間沸騰させた後、モヤシ又は大根は除去した後、汁のうま味の程度を比較評価した。評価基準はうま味の選好度を5点尺度法で測定し、うま味の選好度による点数で評価した。
表3のように、評価対象とした31名の官能比較の結果で、L−リジン、L−グルタミン酸及びL−リジン、L−グルタミン酸、L−アルギニンはいずれもうま味の改善を示し、特にL−リジン、L−グルタミン酸、L−アルギニンがうま味の改善が非常に優秀であった。
※:対照群に比べてp<0.05で有意な差があること(Dunnet’s test)を意味する(ANOVA、Duncan’s test、p<0.05、SPSS 12.0 for Windows(登録商標))。
実施例9:L−リジン、L−グルタミン酸溶液の塩味増強率の測定
本発明の無定形L−リジン、L−グルタミン酸粉末製品(実施例1によって製造される)の塩味増強の効果を確認するために、濃度別の塩(NaCl)標準溶液を用いて、訓練されたパネルの官能評価(n=10)を実施した。通常の調味料として使用されている酵母エキス(YE;Yeast extract、Angel、中国)及び小麦タンパク加水分解物(HVP;hydrolyzed vegetable protein、Givaudan、フランス)粉末製品と、L−リジン、L−グルタミン酸粉末製品との塩味増強の効果を比較した。即ち、0.5重量%NaCl溶液にL−リジン、L−グルタミン酸粉末製品(Lys,Glu)、酵母エキス(YE)及びHVP 0.2gをそれぞれ添加した試料溶液を調製した後、一連の塩(NaCl)標準溶液(0.4%(w/w)、0.5%(w/w)、0.6%(w/w)及び0.7%(w/w))の塩味強度と、試料溶液の塩味強度とを比較した。
図6a及び表4に示されたように、L−リジン、L−グルタミン酸粉末製品の場合、0.5%標準塩溶液に比べて1.2倍塩味が増加し、同一濃度で添加された酵母エキス及びHVPに比べて塩味増強効果が優れることを確認した。
*試料溶液の塩味強度を0.4%(w/w)、0.5%(w/w)、0.6%(w/w)及び0.7%(w/w)の濃度に調節されたNaCl標準溶液の塩味強度と比較した。
また、塩標準溶液に濃度別にL−リジン、L−グルタミン酸粉末製品を添加する場合、濃度依存的に塩味が増加することを確認することができた(図6b)。図6bの塩味データは電子舌システム(TS−5000Z)を用いた値である。
実施例10:じゃがいもスープを活用したL−リジン、L−グルタミン酸粉末製品の塩味増強を通じたナトリウム低減効果
L−リジン、L−グルタミン酸粉末製品(実施例1によって製造される)及び関連調味料の塩味増強効果をじゃがいもスープに適用して、パネルの官能評価(n=10)及び電子舌システム(TS−5000Z)を通じて確認した。分析のために表5のようにじゃがいもスープを製造して標準群(Reference)とし、標準群で30%塩のみを減らしたじゃがいもスープを対照群(Control)とし、対照群に0.3重量%のL−リジン、L−グルタミン酸粉末製品、0.3重量%の酵母エキス及び0.3重量%のHVPを添加した群をそれぞれ比較試料群として実験を行った。用意したそれぞれの標準群試料、対照群試料及び試験試料に対して、訓練されたパネル(n=10)によって無作為盲検法を通じて塩味の強度を9点尺度法で官能評価し、このような官能評価の結果は、電子舌システムを通じて再分析して相互相関性を確認した。
図7a及び表6に示されたように、L−リジン、L−グルタミン酸粉末添加群の場合、優れた塩味増強効果を示し、標準群に対し30.6%のナトリウム(又は塩)低減効果を示し、HVP添加群(17.1%)及びYE添加群(8.1%)のナトリウム低減効果よりも優れることを確認した。また、電子舌システムを通じて、L−リジン、L−グルタミン酸粉末添加群が他の試料群に比べてうま味と塩味の強度が最も優れることを確認し、特に、うま味の強度は標準群に比べても優れていた(参照:図7b及び表7)。
*一人当たり提供される量
したがって、L−リジン、L−グルタミン酸粉末を用いたじゃがいもスープでは、既存のうま味及び風味を維持しながら、塩味の増加を通じたナトリウム低減効果を確認することができた。
実施例11:アルフレッドソース(Alfredo sauce)を活用したL−リジン、L−グルタミン酸粉末製品の塩味増強を通じたナトリウム低減効果
L−リジン、L−グルタミン酸粉末製品(実施例1によって製造される)及び関連調味料の塩味増強効果をアルフレッドソース(Alfredo sauce)に適用して、パネルの官能評価(n=10)及び電子舌システム(Sensing System TS−5000Z、Insent Inc.日本)を通じて確認した。 分析のために、表8のようにアルフレッドソースを製造して標準群とし、標準群で30%塩低減化した群を対照群とし、対照群に0.3重量%のL−リジン、L−グルタミン酸粉末製品、0.3重量%の酵母エキス(YE)及び0.3重量%のHVPを添加した群をそれぞれ比較試料群として実験を行った。用意したそれぞれの標準群試料、対照群試料及び比較試料群試料に対して、訓練されたパネル(n=10)によって無作為盲検法を通じて塩味強度を9点尺度法で官能評価し、このような官能評価の結果は電子舌システムを通じて再分析して相互相関性を確認した。
図8a及び表9に記載したように、L−リジン、L−グルタミン酸粉末添加群の場合、優れた塩味増強効果を示して、標準群に対し40.2%のナトリウム(又は塩)低減効果を示し、HVP添加群(15.6%)及びYE添加群(13.2%)のナトリウム低減効果よりも優れることを確認した。
また、電子舌システムを通じてL−リジン、L−グルタミン酸粉末添加群がうま味と塩味の強度で他の試料群に比べて優れていることが分かり、渋味の場合、標準群よりも減少して風味を更に良くした(参照:図8b及び表10)。
したがって、L−リジン、L−グルタミン酸粉末を用いたアルフレッドソースでは、既存のうま味及び風味は更に良くなり、塩味は増加して、ナトリウム低減効果を確認することができた。
実施例12:ポテトチップス(Potato crisps)用シーズニングを活用したL−リジン、L−グルタミン酸粉末製品の塩味増強を通じたナトリウム低減効果
L−リジン、L−グルタミン酸粉末製品(実施例1によって製造される)及び関連調味料の塩味増強効果をポテトチップス用シーズニング(Seasoning、表11)に適用して、パネルの官能評価(n=10)を通じて確認した。実施例10及び11と同一の方法で試料を準備して官能評価及び電子舌システムに使用した。
ポテトチップス用シーズニング
*シーズニング用としてポテトチップスに5重量%処理される
図9及び表12に記載されたように、L−リジン、L−グルタミン酸粉末添加群の場合、優れた塩味増強効果を示して、標準群に対し58.3%のナトリウム(又は塩)低減効果を示し、同一濃度のHVP添加群(29.2%)やYE添加群(29.2%)のナトリウム低減効果の約2倍水準であって非常に優れていることを確認することができた。
実施例13:必須アミノ酸系の添加による電子舌システムの官能測定
L−リジン、L−グルタミン酸複合アミノ酸調味料(実施例1で製造された製品)を主成分として、塩味増強の効果を維持又は高めると共にうま味を向上させる物質を見出すために、必須アミノ酸系アミノ酸のうちバリン(Ajinomoto、Japan)、イソロイシン(Ajinomoto、Japan)又はロイシン(Ajinomoto、Japan)を0.5重量%食塩と0.2重量%のアミノ酸調味料が溶解された水溶液に0.05重量%〜0.2重量%の濃度で溶解して、電子舌システムを用いて味パターンを分析した。官能分析のために、電子舌システム(Sensing System TS−5000Z、Insent Inc.日本)を使用した。試料溶液35mLが入れられたコップに浸漬している5個の電極が平衡に到逹すると測定を終えて洗浄液で洗浄した後、標準溶液(30mM塩化カリウム及び0.3mM酒石酸)で安定化ステップを経て、次の試料を分析した。全ての実験は4回繰り返して実施し、常温で進行した。
図10、図11及び図12のように、それぞれL−バリン、L−イソロイシン又はL−ロイシンの濃度を高めるにつれて、酸味及び苦味は減少してうま味は上昇する結果を得た。特に、図12のように水容液上にL−ロイシンを添加したとき、アミノ酸調味料のうま味を最も高く増強させることを確認した。また、風味も共に増強させることを確認した。L−ロイシンの添加時に、うま味を増強させる効果を有し、経済的に有用な濃度は、L−リジンとL−グルタミン酸の合計を100重量%としたとき、L−ロイシンが25重量%であり、この場合、全体アミノ酸調味料組成物(水を含む)においてL−ロイシンの使用量は0.05重量%になるようにすることが好ましい。
実施例14:核酸系の添加による電子舌システムの官能測定
上述した実施例13と同一の方法で電子舌システムを通じてそれぞれ核酸(大象(株)、韓国)又は核酸高含有酵母エキス(大象(株)、韓国)を添加した試料の官能を測定した。核酸の強い味が増加されていないときの濃度である複合アミノ酸調味料100重量%に対し1重量%〜10重量%の濃度で電子舌システムを用いて味パターンを分析した。
図13及び図14のように核酸又は核酸高含有酵母エキスはいずれも、濃度の増加によってうま味及び塩味を上昇させる効果を示した。これら二つの物質は複合アミノ酸調味料100重量%に対し1重量%の濃度でも優れた官能を示すことが分かった。特に、核酸高含有酵母0.002重量%を使用した場合、うま味がアミノ酸調味料に比べて大きく向上した。
実施例15:有機酸系の添加による電子舌システムの官能測定
上述した実施例13と同一の方法で電子舌システムを通じてコハク酸(FUSO chem.、Japan)、リンゴ酸(FUSO chem.、Japan)、又はクエン酸(FUSO chem.、Japan)を添加した試料の電子舌官能を測定した。
図15のようにリンゴ酸又はクエン酸の添加は苦味を減少させる効果を示すが、アミノ酸調味料のうま味と風味をむしろ減少させる官能パターンを見せて調味効果は低下させ、コハク酸の添加はうま味及び塩味を大きく上昇させる効果を示した。特に、コハク酸はうま味において、アミノ酸調味料に比べて官能の優れた向上があることが分かった。
実施例16:天然由来の調味料の添加による電子舌システムの官能測定
天然由来の調味料成分のうち酵母エキス(YG−10、大象(株))、醤油粉末(塩度42%、Givaudan、スイス)及びクロレラ抽出物(CGF、大象(株))を水溶液状態で0.015%を添加して、電子舌システムを用いて官能分析をした。天然由来の調味素材を添加すると、風味が増進した。ところが、クロレラ抽出物の場合は、酸味と苦味を上昇させて調味効果を低下させる影響を与え、うま味は上昇されなかった。醤油粉末及び酵母エキスはうま味と塩味を同時に高める優れた官能を示した。既存の天然由来の酵母エキス及び醤油粉末に対する調味素材としての相互作用がよいことを突き止めた。
実施例17:複合アミノ酸調味料の官能評価
複合アミノ酸調味料のうま味を増進させる物質に対し、調味料のうま味に対する官能評価を進行した。酵母エキス(YG−10)0.02重量%、10%核酸含有酵母エキス(YN−10)0.002重量%、核酸(大象(株)、韓国)0.002重量%、コハク酸0.02重量%を、表2のようなじゃがいもスープに0.2重量%のアミノ酸組成物とそれぞれの濃度で添加された複合アミノ酸調味料を準備して、14名のパネルによるアミノ酸調味料無添加じゃがいもスープと比べた調味料のうま味及び塩味の程度を5点測定法で測定した。無添加に比べた調味料のうま味及び塩味は、非常に弱い(1点)、弱い(2点)、普通(3点)、強い(4点)又は非常に強い(5点)で点数を測定して評価した。
表14は官能評価の結果である。官能評価をみると、無添加じゃがいもスープに比べてアミノ酸調味料はうま味が2.6点であり、アミノ酸調味料にうま味成分が含まれた核酸高含有酵母、核酸、コハク酸は高い水準の点数を得て、強いうま味が感じられると評価された。
このような結果は、電子舌システムを通じて確認した結果と一致しており、複合アミノ酸組成物のうま味が向上したことを確認できた。
以上、本発明の特定の部分を詳細に記述したが、当業界の通常の知識を有する者にとってこのような具体的な記述は単に好ましい実施形態に過ぎず、これによって本発明の範囲が制限されないことは明らかである。したがって、本発明の実質的な範囲は、添付の請求項とそれの等価物によって定義されると言える。

Claims (11)

  1. L−グルタミン酸47重量%〜50重量%、L−リジン45重量%〜48重量%及びL−アルギニン4重量%〜5重量%の混合物を含み、水溶液状態でpH6.7〜7.6を示す複合アミノ酸調味料組成物であって、
    前記複合アミノ酸調味料組成物は、粉末、細粒又は顆粒であり、前記L−グルタミン酸、前記L−リジン及び前記L−アルギニンの間には実質的に共有結合及びイオン結合がない形態であることを特徴とする複合アミノ酸調味料組成物。
  2. 前記L−グルタミン酸とL−リジンのアミノ酸のモル比は、0.9〜1.0:1.0〜1.1である請求項1に記載の組成物。
  3. 前記L−グルタミン酸、L−リジン及びL−アルギニンは、フリーベース(free base)の形態を有する請求項1に記載の組成物。
  4. 前記組成物において、L−グルタミン酸、L−リジン及びL−アルギニンは結晶塩の形態ではない請求項1に記載の組成物。
  5. 前記組成物は、塩味(Saltiness)及びうま味(Umami)を向上させる請求項1に記載の組成物。
  6. 前記組成物は、調味素材用の必須アミノ酸、核酸及び有機酸から構成された群より選択される少なくとも1種の補助調味素材を更に含む請求項1に記載の組成物。
  7. 前記必須アミノ酸は、L−バリン、L−ロイシン、L−イソロイシン、L−フェニルアラニン、L−トレオニン、L−メチオニン、L−トリプトファン及びこれらの組み合わせから構成された群より選択される少なくとも1種の必須アミノ酸であり、組成物全体を基準に0.01重量%〜50重量%含まれる請求項6に記載の組成物。
  8. 前記核酸は、シチジン(cytidine)、ウリジン(uridine)、アデノシン(adenosine)、グアノシン(guanosine)、チミジン(thymidine)、イノシン(inosine)、これらの塩形態、酵母エキス、醤油粉末及びこれらの組み合わせから構成された群より選択される少なくとも1種の核酸であり、組成物全体を基準に0.01重量%〜70重量%含まれる請求項6に記載の組成物。
  9. 前記有機酸は、コハク酸(スクシン酸、succinic acid)、リンゴ酸、クエン酸、酢酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、アスコルビン酸、グルコン酸、これらの塩形態及びこれらの組み合わせから構成された群より選択される少なくとも1種の有機酸であり、組成物全体を基準に0.1重量%〜80重量%含まれる請求項6に記載の組成物。
  10. 次のステップを含む食品のナトリウム低減調味方法:
    (a)食品を選択するステップ;及び
    (b)前記食品に請求項1から9のいずれかに記載の複合アミノ酸調味料組成物を適用するステップ。
  11. 請求項1から9のいずれかに記載の複合アミノ酸調味料組成物を含む食品、健康食品又は機能性食品。
JP2014533203A 2011-09-30 2012-09-27 L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物 Active JP6023813B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2011-0099558 2011-09-30
KR20110099558 2011-09-30
KR10-2011-0144456 2011-12-28
KR1020110144456A KR101328091B1 (ko) 2011-12-28 2011-12-28 L-글루탐산 및 l-라이신을 포함하는 아미노산 조미료 조성물
KR1020120069380A KR101451253B1 (ko) 2011-09-30 2012-06-27 L-글루탐산 및 염기성 아미노산을 포함하는 아미노산 조미료 조성물
KR10-2012-0069380 2012-06-27
PCT/KR2012/007827 WO2013048147A2 (ko) 2011-09-30 2012-09-27 L-글루탐산 및 염기성 아미노산을 포함하는 아미노산 조미료 조성물

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016085080A Division JP2016165297A (ja) 2011-09-30 2016-04-21 L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014531211A JP2014531211A (ja) 2014-11-27
JP6023813B2 true JP6023813B2 (ja) 2016-11-09

Family

ID=47992812

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014533203A Active JP6023813B2 (ja) 2011-09-30 2012-09-27 L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物
JP2016085080A Pending JP2016165297A (ja) 2011-09-30 2016-04-21 L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016085080A Pending JP2016165297A (ja) 2011-09-30 2016-04-21 L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物

Country Status (5)

Country Link
US (2) US20130084378A1 (ja)
EP (1) EP2762011B1 (ja)
JP (2) JP6023813B2 (ja)
CN (1) CN103957730B (ja)
WO (1) WO2013048147A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210260011A1 (en) * 2018-06-27 2021-08-26 Professional Dietetics International S.R.L. Compositions comprising amino acids for use in the prevention and treatment of liver diseases
US11957651B2 (en) 2017-07-28 2024-04-16 Professional Dietetics S.P.A. Compositions comprising amino acids for use in the treatment of mitochondrial dysfunction-related diseases

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150150291A1 (en) * 2011-09-30 2015-06-04 Daesang Corporation Amino acid seasoning compositions comprising l-glutamic acid and l-lysine
EP3302099A4 (en) * 2015-05-27 2018-10-24 DouxMatok LTD Enhanced salt compositions and methods of preparation thereof
JP5984280B1 (ja) * 2016-02-05 2016-09-06 片岡 二郎 粉末アミノ酸混合調味料及びその製造方法並びに醸造食品用粉末アミノ酸混合調味料及びその製造方法
US10375976B2 (en) 2016-04-01 2019-08-13 Frito-Lay North America, Inc. Flavor-enhanced beverage product and method of enhancing the flavor thereof
US20170280757A1 (en) * 2016-04-01 2017-10-05 Frito-Lay North America, Inc. Umami-Enhanced Food Product and Method of Enhancing the Umami Taste of Food Products
WO2018007496A1 (en) * 2016-07-07 2018-01-11 Nestec S.A. Sugar-dipeptide conjugates as flavor molecules
EP3932213A4 (en) * 2019-02-28 2022-11-16 Mizkan Holdings Co., Ltd. ACIDIC SEASONING LIQUID
CN111406925A (zh) * 2020-04-30 2020-07-14 千禾味业食品股份有限公司 一种酱油粉的增香基料、制备方法及增香方法
CN116322360A (zh) * 2020-10-22 2023-06-23 味之素株式会社 增强食品咸味的方法

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA844557A (en) * 1970-06-16 Ohara Masami Method for preparing seasoning compositions
AT224422B (de) * 1959-08-06 1962-11-26 Stamicarbon Verfahren zur Herstellung fetthältiger Nahrungsmittel
US3410695A (en) * 1963-10-31 1968-11-12 Kyowa Hakko Kogyo Kk Products and process for improving the quality of seasonings, foods and beverages
GB1064417A (en) * 1963-12-09 1967-04-05 Kyowa Hakko Kogyo Kk Process for the preparation of copolypeptides
LU62953A1 (ja) * 1971-04-08 1972-12-11
DE3270810D1 (en) 1981-12-07 1986-05-28 Ajinomoto Kk A compound seasoning composition, a process for its production and its use as a food component
JPS58164683A (ja) * 1982-03-25 1983-09-29 Takeda Chem Ind Ltd 安定化された固体組成物
US5145707A (en) * 1991-12-12 1992-09-08 Kraft General Foods, Inc. Salt enhancer
ES2158003T3 (es) * 1994-04-15 2001-09-01 Nestle Sa Alimentos mejorados con sal.
US6063428A (en) * 1996-02-26 2000-05-16 The Procter & Gamble Company Green tea extract subjected to cation exchange treatment and nanofiltration to improve clarity and color
JP3618486B2 (ja) 1996-09-11 2005-02-09 株式会社ナムコ シミュレータの操作入力装置及びこれを用いたシミュレータ
US6974597B2 (en) * 1999-11-29 2005-12-13 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Method of enhancing salty taste, salty taste enhancer, salty taste seasoning agent and salty taste-enhanced foods
JP2001271089A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Snow Brand Milk Prod Co Ltd アミノ酸配合香料
JP3401501B2 (ja) * 2000-08-25 2003-04-28 有限会社 農業科学研究所 農園芸用資材
JP3906099B2 (ja) * 2001-02-28 2007-04-18 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 調味料
JP4089164B2 (ja) * 2001-03-01 2008-05-28 味の素株式会社 γ−グルタミル化によるアミノ酸の呈味性(嗜好性)改善方法
JP2002345430A (ja) * 2001-05-28 2002-12-03 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 食塩味増強方法、食塩味増強剤、食塩味調味料および食塩味増強飲食品
JP2006075101A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Ajinomoto Co Inc 昆布様調味料又は飲食品及びその製造方法
JP4559344B2 (ja) * 2004-11-12 2010-10-06 花王株式会社 液体調味料
KR101255360B1 (ko) * 2004-11-12 2013-04-17 카오카부시키가이샤 액체 조미료
TW200635517A (en) * 2004-12-08 2006-10-16 Ajinomoto Kk A method for imparting rich taste to foods and beverages and a novel seasoning composition
JP2011120603A (ja) * 2005-04-27 2011-06-23 Kao Corp 液体調味料の製造方法
EP2138053B1 (en) 2007-04-09 2014-09-10 Japan Tobacco Inc. Method for enhancing salty taste-like taste of food and drink
JP5156361B2 (ja) * 2007-12-21 2013-03-06 日本水産株式会社 塩味増強剤及びその製造方法
JP5667439B2 (ja) * 2008-03-14 2015-02-12 日本水産株式会社 塩味増強剤及びそれを含有する飲食品
DE102008024206A1 (de) * 2008-05-14 2009-11-19 Symrise Gmbh & Co. Kg Aromakompositionen und Zubereitungen umfassend Nα-β-Alanyl-Dipeptide
US20100034944A1 (en) * 2008-08-06 2010-02-11 Martha Lubenova Beyazova Use of Avocado Derivatives in Flavor Applications
WO2010018614A1 (ja) * 2008-08-11 2010-02-18 味の素株式会社 呈味性が改善された親水性アミノ酸含有製剤
JP5628499B2 (ja) * 2009-09-18 2014-11-19 日本水産株式会社 塩味増強剤を含有する低食塩醤油又は低食塩醤油調味料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11957651B2 (en) 2017-07-28 2024-04-16 Professional Dietetics S.P.A. Compositions comprising amino acids for use in the treatment of mitochondrial dysfunction-related diseases
US20210260011A1 (en) * 2018-06-27 2021-08-26 Professional Dietetics International S.R.L. Compositions comprising amino acids for use in the prevention and treatment of liver diseases

Also Published As

Publication number Publication date
US20130084378A1 (en) 2013-04-04
EP2762011B1 (en) 2019-06-19
WO2013048147A3 (ko) 2013-05-23
JP2016165297A (ja) 2016-09-15
EP2762011A2 (en) 2014-08-06
CN103957730A (zh) 2014-07-30
EP2762011A4 (en) 2015-07-08
WO2013048147A2 (ko) 2013-04-04
JP2014531211A (ja) 2014-11-27
US9220289B2 (en) 2015-12-29
US20150086692A1 (en) 2015-03-26
CN103957730B (zh) 2016-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6023813B2 (ja) L−グルタミン酸及び塩基性アミノ酸を含むアミノ酸調味料組成物
TWI556750B (zh) 用於製備作為天然調味劑製備原料之imp發酵液或麩胺酸發酵液的方法
TWI496544B (zh) 天然的風味增加調味料及其製備方法
CA2760388C (en) Composition for low-salt food or beverage
TWI520686B (zh) 天然中性調味劑之備製方法
JP5634069B2 (ja) 呈味が改善された液体調味料
WO2006114918A1 (ja) 塩化カリウム含有飲食品の呈味改善剤、塩化カリウム含有飲食品の製造方法、及び該製造方法によって得られた塩化カリウム含有飲食品
EP3027055B1 (en) Potato derived flavour enhancing composition and method for the manufacture thereof
JP5538428B2 (ja) エクチョッ調味料およびその製造方法
KR101328091B1 (ko) L-글루탐산 및 l-라이신을 포함하는 아미노산 조미료 조성물
KR101451253B1 (ko) L-글루탐산 및 염기성 아미노산을 포함하는 아미노산 조미료 조성물
WO2015111742A1 (ja) 味覚改質素材
EP2499923B1 (en) Liquid seasoning having improved flavor
JP6223727B2 (ja) 液体麹および調味液
KR101758332B1 (ko) L-라이신 및 l-글루타민산을 포함하는 감미증강용 아미노산 조미료 조성물
US20150150291A1 (en) Amino acid seasoning compositions comprising l-glutamic acid and l-lysine
KR20160082767A (ko) 라이신의 쓴맛 및 떫은맛 저감방법
TW201438596A (zh) 增強鹽味及/或鮮甜味之飲食品及其製造方法、增強飲食品之鹽味及/或鮮甜味用之組成物、增強飲食品之鹽味及/或鮮甜味之方法
JPH0451487B2 (ja)
WO2015163721A1 (ko) 아미노산 조미료 조성물의 부정적인 맛 저감 방법
KR20150071043A (ko) 산성 아미노산 및 염기성 아미노산을 포함하는 짠맛이 증강된 아미노산 조미료 조성물
WO2009119892A1 (ja) 加熱調理感を付与する調味料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150717

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160422

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6023813

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250