JP6022957B2 - 車両におけるヘッドライトの光軸調整構造 - Google Patents

車両におけるヘッドライトの光軸調整構造 Download PDF

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Description

本発明は、複数のヘッドライトの光軸を調整する車両におけるヘッドライトの光軸調整構造に関する。
下記特許文献1には、エーミング軸を回動させることで、複数のヘッドライトの光軸調整(エーミング調整)を行う車両用前照灯が記載されている。
特開2001−319507号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、各ヘッドライトに対してそれぞれ固有のエーミング軸が連結され、連動機構が前記固有のエーミング軸と噛合することによって、前記固有のエーミング軸のどちらかによって複数のヘッドライトのエーミング調整が可能な構造となっているので、複数の前記固有のエーミング軸、及び、前記連動機構が必要となると共に、前記連動機構と噛合するドライブ歯車が必要になるため、部品点数が増加し製造コストが高くなる。また、エーミング調整の構造が複雑化して製造、メンテナンスが困難となる可能性もある。
そこで、本発明は、係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、複数のヘッドライトの光軸を調整するものであって、製造コストを廉価できると共に、製造、メンテナンスを容易に行うことができる車両におけるヘッドライトの光軸調整構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、第1光軸調整部(122)を備える第1ヘッドライト(100)と、第2光軸調整部(124)を備える第2ヘッドライト(102)と、前記第1光軸調整部(122)及び前記第2光軸調整部(124)に作用させることにより前記第1ヘッドライト(100)及び前記第2ヘッドライト(102)の光軸を調整する光軸調整手段(126)と、を備えた車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、前記第1光軸調整部(122)と前記第2光軸調整部(124)とを同一軸上近傍に配置すると共に、前記光軸調整手段(126)には、前記第1光軸調整部(122)及び前記第2光軸調整部(124)に係合する同一軸上に設けられた第1調節部(128)及び第2調節部(130)が形成され、前記光軸調整手段(126)の軸を回転させることで、前記第1ヘッドライト(100)及び前記第2ヘッドライト(102)の光軸を同時に調整することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、前記第2ヘッドライト(102)は、前記第1ヘッドライト(100)より上方に配置され、前記光軸調整手段(126)は、前記第1ヘッドライト(100)及び前記第2ヘッドライト(102)の間に配置されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、前記光軸調整手段(126)は、前記第1ヘッドライト(100)及び前記第2ヘッドライト(102)の左右一側に配置されたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、前記第2ヘッドライト(102)は、前記第1ヘッドライト(100)よりも前記車両(10)の後方向にオフセット配置されたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、前記光軸調整手段(126)は、エーミングボルトであり、前記第1調節部(128)及び前記第2調節部(130)には、ねじ溝(128a、130a)が形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、前記第1調節部(128)と前記第2調節部(130)とのねじ溝(128a、130a)のピッチ(P1、P2)を異ならせたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、前記光軸調整手段(126)には、その先端から前記第1調節部(128)及び前記第2調節部(130)が前記の順で形成され、前記第1調節部(128)は、前記第2調節部(130)の径よりも小さいことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、前記光軸調整手段(126)を操作する操作軸(134)は、前記第1ヘッドライト(100)の後方であって、前記車両(10)の上下方向に設けられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、1つの光軸調整手段の軸を回転させるだけで、第1ヘッドライト及び第2ヘッドライトの光軸調整(エーミング調整)を同時に行うことができるので、個々のヘッドライトそれぞれにエーミング軸などを設ける必要がなく、部品点数を削減することができ、廉価な光軸調整構造を提供することができる。また、光軸調整構造がシンプルとなるので、製造、メンテナンスを容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、上下に配置された第1ヘッドライト及び第2ヘッドライトの間に光軸調整手段を配置するので、1つの光軸調整手段によってそれぞれのヘッドライトのエーミング調整を同時に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、車両の左右一側に光軸調整手段を配置するので、外からエーミング調整が行い易くなる。
請求項4に記載の発明によれば、第1ヘッドライト及び第2ヘッドライトを車両の後方向にオフセット配置したので、1つの光軸調整手段によってそれぞれのヘッドライトのエーミング調整を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、光軸調整手段は、エーミングボルトであり、第1調節部及び第2調節部は、エーミングボルトに形成されたねじ溝なので、光軸調整構造を簡素にすることができ、製造コストを低減させることができる。また、製造、メンテナンスを容易に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、第1調節部及び第2調節部のねじ溝のピッチを異ならせるので、ヘッドライト毎に光軸の移動量を異ならせることができ、各ヘッドライトの特性に応じたエーミング調整を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、先に、第2ヘッドライトの第2光軸調整部を、光軸調整手段の後端側に形成された径の大きい第2調節部に係合させてから、第1ヘッドライトの第1光軸調整部を、光軸調整手段の先端側に形成された径の小さい第1調節部に係合させることができるので、組み付け性が向上する。
請求項8に記載の発明によれば、操作軸を第1ヘッドライトの後方であって、車両の上下方向に配置したので、操作軸を外から視認されにくい位置に配置することができ、外観の向上を図ることができる。
図1は、スクータ型自動二輪車の概略左側面図である。 図2は、ヘッドライトの光軸調整構造を示す図である。 図3は、図2に示す光軸調整手段の外観を示す外観斜視図である。 図4は、図2に示すヘッドライトの光軸調整構造による第1ヘッドライト及び第2ヘッドライトのエーミング調整を示す図である。
本発明に係る車両におけるヘッドライトの光軸調整構造について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、鞍乗型車両の一種であるスクータ型自動二輪車(車両)10の概略左側面図である。本実施の形態では、スクータ型自動二輪車10を例示して本発明を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、他の種別の自動二輪車等(原動機付自転車も含む)にも適用可能なことは勿論である。なお、発明の理解を容易にするために、特に指示のない限り、図1に示す矢印方向を基準として、前後及び上下の方向を説明し、また、車体に着座した運転者から見た方向に従って、左右の方向を説明していく。
図1に示すように、スクータ型自動二輪車10は、操舵輪である前輪12、この前輪12を操舵するハンドル14、車体を構成する車体フレーム16、駆動源であるユニットスイングエンジン18、駆動輪である後輪20及びシート22等を備える。
前輪12は、車体の前方に設けられ、車体フレーム16のステアリング軸24の下端側から延在する一対のフロントフォーク26に回転自在に軸支される。このフロントフォーク26には前輪12の上方を覆うフロントフェンダ28が取り付けられる。ステアリング軸24は、上端側にハンドル14が連結されるともに、略中間部が車体フレーム16のヘッドパイプ30に回動自在に保持される。
ハンドル14は、ステアリング軸24との連結部分を中心として車幅方向に左右対称に延設されている。運転者がハンドル14を操作することによって、ステアリング軸24及びフロントフォーク26を介して連結されている前輪12の向きを変更させる。
車体フレーム16は、ヘッドパイプ30から左右に分岐して車体底部まで下側後方に延び、車体底部から湾曲して車体後方に延びた後、湾曲して車体後方上側に延びる左右一対のメインフレーム32を有する。ユニットスイングエンジン18は、上下揺動可能に左右一対のメインフレーム32の車体前後方向の略中間部で支承される。また、車体の後方部では、ユニットスイングエンジン18に燃料(ガソリン)を供給する燃料タンク34が左右一対のメインフレーム32に保持される。
ユニットスイングエンジン18は、図示しないが、エンジンと、当該エンジンの出力を伝達ベルト(図示せず)及び可動プーリによって無段階に変速して後輪20に伝達するベルト式の無段変速機とを有する。また、ユニットスイングエンジン18は、スイングアームとしても機能する。後輪20は、ユニットスイングエンジン18により回転自在に軸支され、前記無段変速機から回転駆動力が伝達されることで回転し、駆動輪として車体を推進させる。
シート22は、車体の前後方向略中間部から車体後方にかけて設けられている。本実施の形態のシート22は、運転者が着座するフロントシート22a、及び、このフロントシート22aの後方で同乗者が着座するリアシート22bからなる、いわゆるタンデム型のシートが採用されている。このシート22の下方であって、燃料タンク34の前方には、物品を収容するための収納ボックス36が設けられている。シート22は、収納ボックス36の上面を覆う蓋としての機能を兼ねており、該シート22を前方に引き上げることにより内部の空間が露呈される。収納ボックス36の下方には前記エンジンの排気ガスを清浄化するエアクリーナ38が配設されている。
スクータ型自動二輪車10は、ユニットスイングエンジン18の下方のメインフレーム32にメインスタンド40が回動可能に支持されている。メインスタンド40は、駐車時に路面と略直交となるように起立されて後輪20を浮かせてスクータ型自動二輪車10を自立させる。
そして、スクータ型自動二輪車10は、車体前後方向にかけて該車体の意匠面(外観)を構成する車体カバー50が車体フレーム16、ステアリング軸24等に取り付けられている。この車体カバー50は、例えば、アクロルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、繊維強化プラスチック(FRP)又はポリプロピレン(PP)等の高分子材料により形成されている。
本実施の形態の車体カバー50は、ステアリング軸24の前部及び前輪12の上部を覆うフロントカバー52と、当該フロントカバー52の上方においてハンドルを覆うハンドルカバー54と、当該フロントカバー52の後方でステップフロア56aを形成するフロアセンタカバー56と、シート22の下方に配置されると共にフロアセンタカバー56に連設されて後方に延びるボディカバー58を備える。
また、ハンドルカバー54は、ステアリング軸24の上部及びハンドル14の中央部分を覆っており、その後方上面には、後述する速度等を表示するために車両用メータ装置(図示略)が設けられている。フロントカバー52には、ヘッドライト部60が設けられている。ヘッドライト部60の前面には、レンズ60aが設けられている。
フロアセンタカバー56は、走行中に運転者の足が乗せられるように平坦状にステップフロア56aが形成されている。また、ボディカバー58は、フロアセンタカバー56から上方及び後方に延設され、燃料タンク34及び収納ボックス36等を覆う。ボディカバー58の後側の下部には、後輪20を後方から覆うと共にライセンスプレート等が配置されるリアフェンダ62が取り付けられている。また、ボディカバー58の後方には、テールランプ64が配設されている。このテールランプ64は、運転者のブレーキ操作に反応して点灯及び消灯する。
図2は、ヘッドライトの光軸調整構造(以下、光軸調整構造と呼ぶ)120を示す図である。ヘッドライト部60は、その内部に第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102を有する。第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102は、ヘッドライト部60のケース(図示略)に支持される。第1ヘッドライト100と第2ヘッドライト102とは上下に配置され、詳しくは、第1ヘッドライト100が下側に、第2ヘッドライト102は上側に配置される。また、第2ヘッドライト102は、第1ヘッドライト100より後方にオフセットするように配置される。第1ヘッドライト100は、ハイビーム用のヘッドライトとして機能し、第2ヘッドライト102は、ロービーム用のヘッドライトとして機能する。第1ヘッドライト100は、プロジェクタヘッドライト、第2ヘッドライト102は、バルブ型のヘッドライトで構成される。
第1ヘッドライト100は、ケース110とレンズ112とを有し、ケース110及びレンズ112で形成される空間内には、図示しない光源とリフレクタとが設けられている。前記光源が発光した光は、レンズ112を透過して前方に照射される。また、第2ヘッドライト102は、ケース114と、ケース114の中に設けられた光源(図示略)と、リフレクタ116とを有し、前記光源が発光した光は第2ヘッドライト102の開口部118から前方に照射される。
第1ヘッドライト100のケース110には第1光軸調整部122が、第2ヘッドライト102のケース114には第2光軸調整部124が設けられている。第1光軸調整部122及び第2光軸調整部124は、同一軸上近傍に配置されている。光軸調整手段126は、第1光軸調整部122及び第2光軸調整部124に作用させることで第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の光軸を調整するものであり、光軸調整手段126は、第1光軸調整部122及び第2光軸調整部124と係合している。
第1光軸調整部122は、第1ヘッドライト100のケース110の上部に設けられ、第2光軸調整部124は、第2ヘッドライト102のケース114の下部に設けられ、光軸調整手段126は、第1光軸調整部122及び第2光軸調整部124と係合するので、光軸調整手段126は、第1ヘッドライト100と第2ヘッドライト102との間に配置される。これにより、1つの光軸調整手段126で、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102のエーミング調整を同時に行うことができる。また、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102をスクータ型自動二輪車10の前後方向にオフセット配置したので、1つの光軸調整手段126で、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102のエーミング調整を同時に行うことができる。
第1光軸調整部122及び第2光軸調整部124は、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の左側に設けられる。これにより、光軸調整手段126は、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の左側に配置される。なお、第1光軸調整部122及び第2光軸調整部124を第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の右側に設けることで、光軸調整手段126を第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の右側に配置してもよい。
図3は、光軸調整手段126の外観を示す外観斜視図である。光軸調整手段126は、第1光軸調整部122及び第2光軸調整部124に係合する第1調節部128及び第2調節部130が形成されている。光軸調整手段126は、軸状の形状を有するエーミングボルトであり、光軸調整手段126には、先端から順に第1調節部128及び第2調節部130が形成され、光軸調整手段126の後端には、従動ギア132が設けられている。この従動ギア132には、光軸調整手段126を操作するための操作軸134の駆動ギア136と噛合しており(図2参照)、操作軸134を回転させることで、光軸調整手段126が回転する。この操作軸134は、第1ヘッドライト100の後方であって、スクータ型自動二輪車10の上下方向に設けられている。このように、光軸調整手段126はエーミングボルトであるので、光軸調整構造120を簡素にすることができ、製造コストを低減させることができる。また、製造、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、光軸調整手段126の第1調節部128及び第2調節部130には、ねじ溝128a、130aが形成されており、第1調節部128の径は、第2調節部130の径より小さくなるように形成されている。第1調節部128は、第1光軸調整部122のねじ孔122aと螺合し、第2調節部130は、第2光軸調整部124のねじ孔124aと螺合する(図2参照)。この第1調節部128の径が第2調節部130の径より小さいので、まず、第2ヘッドライト102の第2光軸調整部124を第2調節部130に係合させ、そのあとに第1ヘッドライト100の第1光軸調整部122を第1調節部128に係合させることができ、光軸調整手段126と、第1光軸調整部122及び第2光軸調整部124との組み付け性が向上する(元の記載に戻しました)。つまり、光軸調整手段126を、その先端から第2光軸調整部124のねじ孔124aに挿入して第2光軸調整部124と第2調節部130とを螺合させることで互いに係合させ、その後、第1光軸調整部122と第1調節部128とを螺合させることで互いに係合させることができ、組み付け性が向上する。
なお、第1調節部128のねじ溝128a(第1光軸調整部122のねじ孔122aに形成されたねじ山)のピッチP1と、第2調節部130のねじ溝130a(第2光軸調整部124のねじ孔124aに形成されたねじ山)のピッチP2とを異ならせるようにしてもよい。これにより、第1ヘッドライト100の光軸の移動量(光軸調整手段126の一回転当たりの移動量)と、第2ヘッドライト102の光軸の移動量(光軸調整手段126の一回転当たりの移動量)とを異ならせることができ、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の特性に応じたエーミング調整を行うことができる。
図4は、光軸調整構造120による第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102のエーミング調整を示す図である。操作軸134の操作により光軸調整手段126が回転すると、第1調節部128に螺合した第1光軸調整部122と、第2調節部130に螺合したが第2光軸調整部124とが前後方向に移動して、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の光軸の向きが上下方向に移動するので、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の光軸を同時に調整することができる。
詳しくは、操作軸134を左回りに回転させると、光軸調整手段126が右回りに回転する。これにより、第1調節部128に係合した第1光軸調整部122は前方に移動し、第2調節部130に係合した第2光軸調整部124は後方に移動する。第1光軸調整部122が前方に移動すると、第1ヘッドライト100は軸点Aを中心に下方に回転するので、第1ヘッドライト100の光軸は下がる。このときの第1ヘッドライト100を2点鎖線で示す。第2光軸調整部124が後方に移動すると、第2ヘッドライト102は軸点Bを中心に下方に回転するので、第2ヘッドライト102の光軸は下がる。このときの第2ヘッドライト102を2点鎖線で示す。
逆に、操作軸134を右回りに回転させると、光軸調整手段126が左回りに回転する。これにより、第1調節部128に係合した第1光軸調整部122は後方に移動し、第2調節部130に係合した第2光軸調整部124は前方に移動する。第1光軸調整部122が後方に移動すると、第1ヘッドライト100は軸点Aを中心に上方に回転するので、第1ヘッドライト100の光軸は上がる。このときの第1ヘッドライト100を実線で示す。第2光軸調整部124が前方に移動すると、第2ヘッドライト102は軸点Bを中心に上方に回転するので、第2ヘッドライト102の光軸は上がる。このときの第2ヘッドライト102を実線で示す。
このように、光軸調整手段126には、第1ヘッドライト100の第1光軸調整部122及び第2ヘッドライト102の第2光軸調整部124に係合する同一軸上に設けられた第1調節部128及び第2調節部130が形成されているので、1つの光軸調整手段126の軸を回転させるだけで、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102のエーミング調整を同時に行うことができる。
また、第2ヘッドライト102を第1ヘッドライト100より上方に配置し、光軸調整手段126を、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の間に配置したので、1つの光軸調整手段126によって第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102のエーミング調整を同時に行うことができる。
また、第2ヘッドライト102を第1ヘッドライト100よりスクータ型自動二輪車10の後方向にオフセット配置したので、1つの光軸調整手段126によって第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102のエーミング調整を同時に行うことができる。
光軸調整手段126は、エーミングボルトであり、第1調節部128及び第2調節部130は、エーミングボルトに形成されたねじ溝であるので、光軸調整構造120を簡素にすることができ、製造コストを低減させることができる。また、製造、メンテナンスを容易に行うことができる。
第1調節部128及び第2調節部130のねじ溝128a、130aのピッチP1、P2を異ならせるので、第1ヘッドライト100の光軸の移動量と第2ヘッドライト102の光軸の移動量とを異ならせることができ、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の特性に応じたエーミング調整を行うことができる。
光軸調整手段126には、その先端から第1調節部128及び第2調節部130が前記の順で形成され、第1調節部128は、第2調節部130の径より小さいので、まず、光軸調整手段126を、その先端から第2光軸調整部124のねじ孔124aに挿入して、第2調節部130と第2光軸調整部124を係合させた後、第1調節部128と第1光軸調整部122を係合させることができ、組み付け性が向上する。
操作軸134を第1ヘッドライト100の後方であって、スクータ型自動二輪車10の上下方向に配置したので、操作軸134が外部から視認されにくい位置に配置することができ、外観の向上を図ることができる。
なお、上記実施の形態では、操作軸134を設けるようにしたが、操作軸134を設けないようにしてもよい。この場合は、光軸調整手段126を直接回転させることで、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の光軸を調整する。ここで、光軸調整手段126は、第1ヘッドライト100及び第2ヘッドライト102の左右一側に設けられているので、外からエーミング調整が行い易くなる。
以上、本発明について好適な実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、特許請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定して解釈されるものではない。
10…スクータ型自動二輪車 60…ヘッドライト部
100…第1ヘッドライト 102…第2ヘッドライト
110、114…ケース 112…レンズ
116…リフレクタ 118…開口部
120…ヘッドライトの光軸調整構造 122…第1光軸調整部
122a、124a…ねじ孔 124…第2光軸調整部
126…光軸調整手段 128…第1調節部
128a、130a…ねじ溝 130…第2調節部
132…従動ギア 134…操作軸
136…駆動ギア

Claims (8)

  1. 第1光軸調整部(122)を備える第1ヘッドライト(100)と、
    第2光軸調整部(124)を備える第2ヘッドライト(102)と、
    前記第1光軸調整部(122)及び前記第2光軸調整部(124)に作用させることにより前記第1ヘッドライト(100)及び前記第2ヘッドライト(102)の光軸を調整する光軸調整手段(126)と、
    を備えた車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、
    前記第1光軸調整部(122)と前記第2光軸調整部(124)とを同一軸上近傍に配置すると共に、
    前記光軸調整手段(126)には、前記第1光軸調整部(122)及び前記第2光軸調整部(124)に係合する同一軸上に設けられた第1調節部(128)及び第2調節部(130)が形成され、
    前記光軸調整手段(126)の軸を回転させることで、前記第1ヘッドライト(100)及び前記第2ヘッドライト(102)の光軸を同時に調整する
    ことを特徴とする車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)。
  2. 請求項1に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、
    前記第2ヘッドライト(102)は、前記第1ヘッドライト(100)より上方に配置され、
    前記光軸調整手段(126)は、前記第1ヘッドライト(100)及び前記第2ヘッドライト(102)の間に配置された
    ことを特徴とする車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)。
  3. 請求項1又は2に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、
    前記光軸調整手段(126)は、前記第1ヘッドライト(100)及び前記第2ヘッドライト(102)の左右一側に配置された
    ことを特徴とする車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、
    前記第2ヘッドライト(102)は、前記第1ヘッドライト(100)よりも前記車両(10)の後方向にオフセット配置された
    ことを特徴とする車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、
    前記光軸調整手段(126)は、エーミングボルトであり、
    前記第1調節部(128)及び前記第2調節部(130)には、ねじ溝(128a、130a)が形成されている
    ことを特徴とする車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)。
  6. 請求項5に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、
    前記第1調節部(128)と前記第2調節部(130)とのねじ溝(128a、130a)のピッチ(P1、P2)を異ならせた
    ことを特徴とする車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、
    前記光軸調整手段(126)には、その先端から前記第1調節部(128)及び前記第2調節部(130)が前記の順で形成され、
    前記第1調節部(128)は、前記第2調節部(130)の径よりも小さい
    ことを特徴とする車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)において、
    前記光軸調整手段(126)を操作する操作軸(134)は、前記第1ヘッドライト(100)の後方であって、前記車両(10)の上下方向に設けられた
    ことを特徴とする車両(10)におけるヘッドライトの光軸調整構造(120)。
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