JP6012314B2 - 読出回路及び固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、読出回路及び固体撮像装置に関する。
CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサは、光電変換素子を含む画素と、画素で光電変換された信号を読み出すための読出回路を含む周辺回路とを備えている。特に、CMOSイメージセンサでは、読出回路の多モード化による高機能化が進み、例えば、解像度や読み出し速度を切り替えることができるものがある。それに伴い、モードによって、読出回路の入力電圧範囲や、時系列に入力電圧の変化順序などが変わるものがある。
特許文献1には、光電変換手段、光電変換手段をリセットするリセット手段と、光電変換手段の電荷を増幅手段により増幅された電荷を蓄積する複数のクランプ容量とを有する固体撮像装置が記載されている。固体撮像装置は、さらに、クランプ容量毎に設けられ、クランプ容量に接続可能な共通ノードと、クランプ容量及び共通ノード間に接続される複数の画素選択スイッチと、共通ノードを基準電圧に固定するクランプ手段とを有する。固体撮像装置は、さらに、クランプ手段を介して共通ノードに接続され、共通ノードの電荷に応じた電荷をサンプルホールドするサンプルホールド回路を有する。第1のモードでは、光電変換手段の光電変換で得られた電荷量に応じた増幅手段の出力を光信号としてクランプ容量に蓄積し、次にリセット手段により光電変換手段がリセットされたことを受けて増幅手段が出力する信号をリセット信号としてクランプ容量に蓄積する。第2のモードでは、リセット手段により光電変換手段がリセットされたことを受けて増幅手段が出力する信号をリセット信号として、クランプ容量に蓄積する。次に、光電変換手段による光電変換で得られた電荷量に応じた増幅手段の出力を光信号としてクランプ容量に蓄積し、リセット信号と、光信号とリセット信号の差分をサンプルホールドする。
特開2010−74784号公報
特許文献1に記載された構成では、第1のモードでは光信号の次にリセット信号がクランプ容量に入力され、第2のモードではリセット信号の次に光信号がクランプ容量に入力される。したがって、クランプ手段の出力に現れる電位も異なる。第1のモードにおいて、クランプ手段に光信号が入力された時のクランプ手段の出力電位を出力電位1、リセット信号が入力された時のクランプ手段の出力電位を出力電位2とする。また、第2のモードにおいて、クランプ手段にリセット信号が入力された時のクランプ手段の出力電位を出力電位3、リセット信号が入力された時のクランプ手段の出力電位を出力電位4とする。すると、出力電位1と出力電位2の大小関係と、出力電位3と出力電位4の大小関係は入れ替わる。第1のモードにおけるクランプ手段の出力電位2と、第2のモードにおけるクランプ手段の出力電位4は、光信号とリセット信号の差分を表す電気信号となり、出力電位2と出力電位4は、大小、すなわち極性が逆となる。
この場合、第1のモードにおいて、クランプ手段の動作するダイナミックレンジが適切であっても、第2のモードにおいては、ダイナミックレンジが狭くなり、十分なダイナミックレンジを確保できないおそれがある。特許文献1には、図7と第2の実施形態の中で、モードに応じてクランプ手段に入力される基準電圧VC0R1とVC0R2を変えることで、ダイナミックレンジを適切に確保することが記載されている。しかし、クランプ手段を構成する増幅器の構成によっては、モードに応じて増幅器201に入力される基準電位VC0R1又はVC0R2を使い分けても、ダイナミックレンジが確保できない場合が考えられる。
本発明の目的は、入力の大小の順序が異なっても、適切なダイナミックレンジを確保することができる読出回路及び固体撮像装置を提供することである。
本発明の読出回路は、増幅器と、前記増幅器の入力端子に容量結合で画素からの信号を入力する入力容量と、前記増幅器の出力端子及び前記入力端子を短絡するための初期化スイッチと、前記増幅器の前記出力端子及び前記入力端子の間に設けられる帰還容量と、前記増幅器の出力オフセット電圧を設定するオフセット制御部と、を有する読出回路であって、前記読出回路は第1及び第2のモードで動作し、前記第1のモードでは、前記入力容量を介して前記増幅器に第1の電圧を入力した後に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を入力し、前記第2のモードでは、前記入力容量を介して前記増幅器に第3の電圧を入力した後に前記第3の電圧よりも高い第4の電圧を入力し、前記第1のモード及び前記第2のモードの少なくとも一方において、前記初期化スイッチがオンした後に前記オフセット制御部が前記増幅器の前記出力端子に出力オフセット電圧を印加することにより、前記第1のモードと前記第2のモードとで、前記増幅器の出力オフセット電圧を変え、前記オフセット制御部は、前記第1のモードと前記第2のモードとで、前記初期化スイッチをオンからオフに切り替えるための制御信号の遷移時間を異ならせることを特徴とする。
第1及び第2のモードによって入力の大小の順序が異なっても、ダイナミックレンジを適切に確保することができる。
読出回路の構成例を示す回路図である。 増幅器の構成例を示す回路図である。 読出回路の動作を説明するタイミングチャートである。 第1の実施形態の固体撮像装置の回路図である。 第1の実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。 第1の実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。 第1の実施形態の読出回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態のPC0R制御部の回路図である。 第2の実施形態の固体撮像装置の回路図である。 第2の実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。 第2の実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。 第3の実施形態の固体撮像装置の回路図である。 第3の実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。 第3の実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。 第4の実施形態の固体撮像装置の回路図である。 第4の実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。 第4の実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。 第5の実施形態の固体撮像装置の回路図である。 第5の実施形態の増幅器を構成例を示す回路図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による読出回路の構成例を示す図である。以下、モードに応じて、入力基準電圧VC0R1とVC0R2を変えても、増幅器101によっては適切なダイナミックレンジを確保できない場合を説明する。読出回路は、クランプ手段を有する。101は増幅器、102はスイッチ、103は入力容量、104は帰還容量、105は基準電圧VC0R1とVC0R2を切り替えるスイッチである。入力容量103の容量値はC0、帰還容量104の容量値はCfである。第1のモード信号MODE1がハイレベルになると基準電圧VC0R1が増幅器101の(+)入力端子に入力され、第2のモード信号MODE2がハイレベルになると基準電圧VC0R2が増幅器101の(+)入力端子に入力される。読出回路の入力信号は、入力容量103を介して、増幅器101の(−)入力端子に入力される。読出回路の出力信号は、増幅器101の出力信号である。
図2は、図1の増幅器101を構成する差動増幅器である。201及び202はNMOSトランジスタ、203及び204はPMOSトランジスタ、205は定電流源である。差動増幅器は、比較的少ない素子で構成でき、電源電位、グランド電位の変動による影響も少ない。
図3(a)及び(b)は、図1の読出回路の駆動方法を示すタイミングチャートである。図3(a)は、第1のモード信号MODE1がハイレベルである場合のタイミングチャートである。信号PC0Rがハイレベルになると、増幅器101の(−)入力端子と出力端子がショートされた状態において、読出回路の入力信号である光信号Vsが入力基準電圧VC0R1によりクランプされ、読出回路の出力信号は基準電圧VC0R1となる。その後、信号PC0Rをローレベルにした後、読出回路の入力信号であるリセット信号Vrが入力されると、読出回路の出力には、−(Vr−Vs)×Cf/C0+VC0R1の電圧が出力される。この場合、読出回路の出力信号の上限は、増幅器101に与えられている電源電圧VDDまで上昇することができる。なぜならば、増幅器101の出力端子OUTは、PMOSトランジスタ204のドレインに接続され、PMOSトランジスタ204のソース電位の電源電圧VDDまで動くことができるからである。この場合は、入力基準電圧VC0R1は、VDD/2以下に設定することが好ましい。増幅器101の出力端子OUTの信号のダイナミックレンジとしては、基準電圧VC0R1から電源電圧VDDまでであるから、基準電圧VC0R1を低く設定すれば、ダイナミックレンジを広げることができる。
図3(b)は、第2のモード信号MODE2がハイレベルである場合のタイミングチャートである。信号PC0Rがハイレベルになると、増幅器101の(−)入力端子と出力端子がショートされた状態になり、読出回路の入力信号であるリセット信号Vrが入力基準電圧VC0R2によりクランプされ、読出回路の出力信号は基準電圧VC0R2となる。その後、信号PC0Rをローレベルにした後、読出回路の入力信号である光信号Vsが入力されると、読出回路の出力には、−(Vs−Vr)×Cf/C0+VC0R2の電圧が出力される。この場合、読出回路の出力信号の下限は、増幅器101のNMOSトランジスタ202のゲート電圧から閾値電圧Vthn下がったところまでしか下げることができない。なぜならば、増幅器101の出力端子OUTは、NMOSトランジスタ202のドレインに接続され、NMOSトランジスタ202のソース電位、すなわち(NMOSトランジスタ202のゲート電圧)−Vthnまでしか動くことができない為である。また、図1の読出回路の場合、NMOSトランジスタ201のゲート電圧IN(+)とNMOSトランジスタ202のゲート電圧IN(−)はイマジナリショートとして動作する。そのため、NMOSトランジスタ201のゲートに入力されている基準電圧VC0R2と同じ電圧が、NMOSトランジスタ202のゲートに入力されていることになる。したがって、増幅器101の出力端子OUTは、電圧VC0R2−Vthnまでしか下げることができない。この場合、基準電圧VC0R2をVDD/2以上に設定することが好ましい。それは、基準電圧VC0R2を低く設定しすぎると、NMOSトランジスタ201,202及び定電流源205の動作域を圧迫するからである。しかし、増幅器101の出力端子OUTの信号のダイナミックレンジは、基準電圧VC0R2から電圧VC0R2−Vthnまでの範囲である。すなわち、ダイナミックレンジはVthnとなり、基準電圧VC0R2を変えてもダイナミックレンジは改善されない。
図4は、本発明の第1の実施形態による読出回路407を有する固体撮像装置の構成例を示す図である。401及び401’は、画素であり、複数配列される。402は光検出器、403はリセットトランジスタ、404はソースフォロワトランジスタ、405は定電流負荷である。406は、画素401の信号を読出回路407に伝達する画素信号出力線である。407は、図1の読出回路に対応する読出回路であり、複数配列される。408は、図1の増幅器101に対応する増幅器である。409及び410は、図1の入力容量103に対応し、画素401及び401’の出力に対応した入力容量である。入力容量409及び410は、それぞれ、増幅器408の(−)入力端子に容量結合で信号を入力する。411及び412は、入力容量409,410と増幅器408とを接続するスイッチである。413は、図1の帰還容量104に対応する帰還容量である。帰還容量413は、増幅器408の出力端子及び(−)入力端子間に設けられる。414は、図1のスイッチ102に対応し、増幅器408の(−)入力端子と出力端子をショートする初期化スイッチである。初期化スイッチ414は、増幅器408の出力端子及び(−)入力端子を短絡するためのスイッチである。415は、図1のスイッチ105に対応し、モード信号MODE1及びMODE2に応じて、増幅器408の(+)入力端子に入力される基準電圧をVC0R1又はVC0R2に切り替える切り替え器である。417及び418はスイッチ、419及び420は容量、421及び422はスイッチ、423及び424は共通出力線、425は最終段出力アンプである。PC0R制御部(オフセット制御部)416は、モード信号MODE1及びMODE2に応じて、信号PC0Rを出力する。
図4において、2個の画素401及び401’に対して1個の読出回路407が対応している。1個の読出回路407は、2個の画素401及び401’の画素信号を時系列に読み出すことができる。これにより、読出回路407の数を少なくすることができ、固体撮像装置のチップ面積を縮小できるというメリットがある。
図5及び図6は、図4の固体撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。先に、図5を参照しながら、第1のモードとして、読出回路407が2個の画素401及び401’の信号を時系列に読み出す方法を説明する。第1のモードでは、増幅器408は、画素信号出力線406を介して、期間t2で光信号(第1の電圧)Vsを入力した後に、期間t4及びt9で光信号Vsよりも低い画素リセット信号Vr(第2の電圧)を入力する。切り替え器415は、第1のモード信号MODE1がハイレベルであり、第2のモード信号MODE2がローレベルであるので、基準電圧VC0R1を増幅器408の(+)入力端子に出力する。まず、画素401の信号を読み出す。蓄積期間中に、光検出器402は、光電変換により光信号を生成する。ソースフォロワトランジスタ404は、光検出器402により生成された光信号を増幅し、光信号Vsを画素信号出力線406に出力する。期間t1では、信号PC0Rがハイレベルになり、初期化スイッチ414がオンし、読出回路407を初期化する。この際、光信号Vsが入力容量409及び410に入力されている。その状態で、期間t2に遷移し、信号PSW1及びPSW2がハイレベルになり、スイッチ411及び412がオンする。ここで、画素401及び401’の光信号Vsを基準電圧VC0R1でクランプする。第1のモードでは、第1のモード信号MODE1がハイレベルになり、第2のモード信号MODE2がローレベルになり、図4の固体撮像装置が第1のモードに合わせた動作をする。例えば、画素401及び401’の読み出しタイミングや、読出回路407に供給される基準電圧VC0R1などが設定される。その後、期間t3では、信号PT1がハイレベルになり、スイッチ417がオンし、容量419は、VC0R1+Voffset1の電位をサンプルホールドにより保持する。電位Voffset1は、読出回路407固有のオフセット電位であり、増幅器408を構成する素子や駆動方法によっても変わる。
次に、画素リセット期間では、信号PRESがハイレベルになり、リセットトランジスタ403がオンし、光検出器402をリセットする。すると、光検出器402は、画素リセット信号を出力する。ソースフォロワトランジスタ404は、光検出器402の画素リセット信号を増幅し、画素リセット信号Vrを画素信号出力線406に出力する。期間t4において、信号PSW1がハイレベルになり、スイッチ411がオンする。すると、入力容量409が増幅器408の(−)入力端子に接続され、画素リセット信号Vrが増幅器408の(−)入力端子に入力される。増幅器408の出力端子には、−(Vr−Vs)×Cf/C0+VC0R1+Voffset1の出力電圧が現れる。ここで、Cfは帰還容量413の容量値、C0は入力容量409及び410の容量値である。期間t5において、信号PT2がハイレベルになり、スイッチ418がオンする。すると、容量420は、−(Vr−Vs)×Cf/C0+VC0R1+Voffset1の電圧をサンプルホールドする。その後、期間t6において、信号HSR1及びHSR2が順次ハイレベルになり、スイッチ421及び422がオンする。すると、容量419及び420の電圧は、それぞれ、共通出力線423及び424に出力される。出力アンプ425は、共通出力線423及び424の電圧の差分信号を出力する。
続いて、画素401’の画素信号を読み出す方法を説明する。期間t7において、信号PC0Rがハイレベルになり、初期化スイッチ414がオンし、読出回路407を初期化する。その後、期間t8において、信号PT1がハイレベルになり、スイッチ417がオンし、容量419は、VC0R1+Voffset1の電位をサンプルホールドにより保持する。その後、期間t9において、信号PSW2がハイレベルになり、スイッチ412がオンする。すると、増幅器408の出力端子に、−(Vr−Vs)×Cf/C0+VC0R1+Voffset1の出力電圧が現れる。期間t10において、信号PT2がハイレベルになり、スイッチ418がオンする。すると、容量420は、−(Vr−Vs)×Cf/C0+VC0R1+Voffset1の電圧をサンプルホールドにより保持する。その後、期間t11において、信号HSR1及びHSR2が順次ハイレベルになり、スイッチ421及び422がオンする。すると、容量419及び420の電圧は、それぞれ、共通出力線423及び424に出力される。出力アンプ425は、共通出力線423及び424の電圧の差分信号を出力する。この第1のモードでは、光信号Vs及び画素リセット信号Vrには、相関の無い画素リセットノイズが含まれる為、読出回路407では画素リセットノイズを除去することはできない。なお、画素リセットノイズは、後述の第2のモードでは除去できる。また、オフセット電位Voffset1は、出力アンプ425の差分により除去することができる。このような手順で、時系列に読出回路407を使って、画素401及び401’の信号を個別に読み出していく。
次に、第2のモードとして、2個の画素401及び401’の信号を加算して読み出す場合の方法を説明する。第2のモードでは、第1のモード信号MODE1がローレベルになり、第2のモード信号MODE2がハイレベルになる。すると、切り替え器415は、基準電圧VC0R2を増幅器408の(+)入力端子に出力する。この場合、先に画素リセット信号Vrを読出回路407に入力した後に、画素リセット信号Vrに光量に応じた信号を重畳した光信号Vsを入力することで、画素リセットノイズを除去することができる。その手順を図6のタイミングチャートを用いて説明する。
図6は、図4の固体撮像装置の第2のモードの動作例を示すタイミングチャートである。第2のモードでは、増幅器408は、画素信号出力線406を介して、期間t2で画素リセット信号(第3の電圧)Vrを入力した後に、期間4で画素リセット信号Vrよりも高い光信号(第4の電圧)Vsを入力する。画素リセット期間中の期間t1では、信号PRESがハイレベルになり、リセットトランジスタ403がオンする。すると、光検出器402は、リセットされ、リセット信号を出力する。ソースフォロワトランジスタ404は、光検出器402のリセット信号を増幅し、画素リセット信号Vrを画素信号出力線406に出力する。また、信号PC0Rがハイレベルになり、初期化スイッチ414がオンし、読出回路407を初期化する。この際、画素リセット信号Vrが入力容量409及び410に入力されている。その状態で、期間t2に遷移し、信号PSW1及びPSW2がオンし、スイッチ411及び412がオンする。ここで、画素401及び401’の画素リセット信号Vrを基準電圧VC0R2でクランプする。第2のモードでは、第2のモード信号MODE2がハイレベルとなり、図4の固体撮像装置が第2のモードに合わせた動作をする。例えば、画素401及び401’の読み出しタイミングや、読出回路407に供給される基準電圧VC0R2などが設定される。その後、蓄積期間を経て、期間t3において、信号PT2がハイレベルになり、スイッチ418がオンする。すると、容量420は、増幅器408の出力電圧VC0R2+Voffset2をサンプルホールドにより保持する。電位Voffset2は、読出回路407固有のオフセット電位であり、増幅器408を構成する素子や駆動方法によっても変わる。
次に、期間t4では、光検出器402は、光電変換による光信号を出力する。ソースフォロワトランジスタ404は、光検出器402の光信号を増幅し、光信号を画素信号出力線406に出力する。信号PSW1及びPSW2がハイレベルになり、スイッチ411及び412がオンする。すると、入力容量409及び410は、増幅器408の(−)入力端子に接続される。増幅器408の(−)入力端子は、2個の画素401及び401’の光信号を混合した光信号Vsを入力する。すると、増幅器408の出力端子には、−(Vs−Vr)×Cf/C0+VC0R2+Voffset2の出力電圧が現れる。期間t5において、信号PT1がハイレベルになり、スイッチ417がオンする。すると、容量419は、電圧−(Vs−Vr)×Cf/C0+VC0R2+Voffset2をサンプルホールドにより保持する。その後、期間t6において、信号HSR1及びHSR2が順次ハイレベルになり、スイッチ421及び422がオンする。すると、容量419及び420の電圧は、それぞれ、共通出力線423及び424に出力される。出力アンプ425は、共通出力線423及び424の電圧の差分信号を出力する。オフセット電位Voffset2は、出力アンプ425の差分により除去することができる。また、第2のモードでは、光信号Vs及び画素リセット信号Vrには、相関の有る画素リセットノイズが含まれるので、読出回路407のクランプ動作により除去することができる。第2のモードにおいては、増幅器408の出力信号の極性が第1のモードとは逆になる為、容量419及び420にサンプルホールドするタイミングも入れ替え、共通出力線423,424及び出力アンプ425のダイナミックレンジを圧迫しないようにしている。
図5の第1のモードの期間ta及びtb、図6の第2のモードの期間tcでは、信号PC0Rの立ち下がり時間が異なる。図7のノードAとトランジスタ102のゲートは、ゲート重なり容量などの寄生容量706で容量結合している。図7は、ここで特に言及しない事項は、図1と同様である。信号PC0Rの立ち下がりの速さによって、ノードAの電位変化が異なる。信号PC0Rが速く立ち下がるほど、ノードAは、振り下げられる電圧(−ΔVa)が大きくなる。第1のモードにおいて、ノードAの振り下げられる電圧を−ΔVa1とすると、増幅器408の出力変動は、ΔVa1×Cf/C0となり、振り上げられる。同様に、第2のモードにおいて、ノードAの振り下げられる電圧を−ΔVa2とすると、増幅器408の出力変動は、ΔVa2×Cf/C0となり振り上げられる。これらの増幅器408の出力変動が、オフセット電位Voffset1及びVoffset2の要因となる。
第1のモードでは、信号PC0Rの立ち下がり期間ta及びtbを長くして、−ΔVa1を小さくし、増幅器408の出力変動ΔVa1×Cf/C0を小さくすることで、オフセット電位Voffset1を低く抑えている。一方、第2のモードでは、信号PC0Rの立ち下がり期間tcを短くすることで、−ΔVa2を大きくし、増幅器408の出力変動ΔVa2×Cf/C0の振り上げ量を大きくし、オフセット電位Voffset2を大きくしている。
本実施形形態では、第1のモードと第2のモードとで、信号PC0Rの立ち下がり期間を制御して変える。すなわち、第1のモードと第2のモードとで、初期化スイッチ414をオンからオフに切り替えるための制御信号PC0Rの遷移時間が異なる。第2のモードにおいて、信号PC0Rの立ち下がり期間tcを短くする。これにより、出力ダイナミックレンジはΔVa2×Cf/C0分広げることができ、増幅器408の出力ダイナミックレンジは、Vthn+ΔVa2×Cf/C0となり、出力ダイナミックレンジを広げることができる。また、第1のモードにおいては、信号PC0Rの立ち下がり期間ta及びtbを長くして、ΔVa1を零に近づけてもよい。なお、ここで説明した第2のモードの画素加算をしない場合でも、読出回路407に入力される画素リセット信号Vrと光信号Vsの入力順序のみが変わるモードの場合でも、ダイナミックレンジ拡大に有効である。
図8は、図4のPC0R制御部416の構成例を示す図である。801はPMOSトランジスタ、803は出力段のインバータ、802はNMOSトランジスタ、804及び805はスイッチ、806及び807は定電流源である。出力段のインバータ803のNMOSトランジスタ802のソースとグランド電位ノードの間に、それぞれ、スイッチ804及び805を介して定電流源806及び807が接続されている。スイッチ804及び805は、それぞれ、モード信号MODE1及びMODE2に応じてオン/オフし、定電流源806又は807を切り替える。定電流源806又は806によって、出力端子OUTの負荷の電荷を引き抜く時間により、信号PC0Rの立ち下がり期間が決まる。定電流源806に流れる定電流をI1、定電流源807に流れる定電流をI2とすると、I1<I2の関係にある。定電流値が大きいほど、出力信号PC0Rを速く立ち下げることができる。第1のモード信号MODE1がハイレベルの時に、スイッチ804がオンし、電流I1が流れ、信号PC0Rの立ち下げ期間を長くすることができる。また、第2のモード信号MODE2がハイレベルの時に、スイッチ805がオンし、電流I2が流れ、信号PC0Rの立ち下げ期間を短くすることができる。これにより、第1のモードの図5の立ち下がり期間ta及びtbよりも、第2のモードの図6の立ち下がり期間tcを短くすることができる。図8において、モード信号MODE2において、選択される定電流源807の代わりに、単純にグランド電位ノードに接続する配線として、インバータ803を通常のインバータとして動作させて、信号PC0Rの立ち下がりを速くして、期間tcを短くしてもよい。この場合、信号PC0Rの立ち下がり期間tcは、他のパルスと同じ速い立ち下がりとなる。
スキャナや複写機の画像読み取り装置には、1行ないし数行の画素を含んでなるラインセンサが利用される。ラインセンサにおいては、読出回路を含む周辺回路の面積を縮小することが求められる。したがって、rail-to-rail型のオペアンプは、ダイナミックレンジが広いが、素子数が多いため、ラインセンサのような固体撮像装置には不向きである。本実施形態のように、差動増幅器による増幅器でダイナミックレンジを拡大することで、チップ面積を増やすことなく、多様なモードに対応した広いダイナミックレンジの読出回路を提供することができる。以降の実施形態でも同様のことがいえる。
切り替え器415は、第1のモードと第2のモードとで、差動増幅器408の(+)入力端子に異なる基準電圧VC0R1及びVC0R2を入力する。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態による読出回路407を有する固体撮像装置の構成例を示す図である。図10は図9の固体撮像装置の第1のモードの動作例を示すタイミングチャートであり、図11は図9の固体撮像装置の第2のモードの動作例を示すタイミングチャートである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。図9の読出回路407は、図4の読出回路407に対して、説明の簡略化の為、スイッチ411,412及び入力容量410を省略している。なお、図9の固体撮像装置は、図4の固体撮像装置に対して、初期化スイッチ926が追加され、PC0R制御部416の代わりにPC0R制御部916が設けられている。
第1のモードにおいては、図10のタイミングチャートのように、第1のモード信号MODE1がハイレベルとなり、第2のモード信号MODE2がローレベルになる。すると、PC0R制御部916は、期間t1、t2及びt7を含む期間でハイレベルになる信号PC0R1、及びローレベル固定の信号PC0R2を生成する。これに対し、第2のモードにおいては、図11のタイミングチャートのように、第1のモード信号MODE1がローレベルになり、第2のモード信号MODE2がハイレベルになる。すると、PC0R制御部916は、共に期間t1及びt2でハイレベルになる同じ信号PC0R1及びPC0R2を生成する。第1のモードにおいて、ノードAの振り下げを−ΔVa1とし、第2のモードにおいて、ノードAの振り下げを−ΔVa2とすると、ΔVa1<ΔVa2の関係が成立する。これは、図11の第2のモードで、2個の初期化スイッチ414及び926が同時にオン/オフすることで、初期化スイッチ414及び926のゲートとノードAの間の寄生容量が図7の寄生容量706の2倍に増え、容量結合による振り下げも2倍となる為である。このことにより、第1のモードにおいては、信号PC0R1の遷移による初期化スイッチ414のみオン/オフさせ、第2のモードにおいて、2個の信号PC0R1及びPC0R2の遷移による2個の初期化スイッチ414及び926をオン/オフさせる。初期化スイッチ414及び926は、複数個設けられる。第1のモードと第2のモードとで、初期化スイッチ414及び426のオンする個数が異なる。これにより、増幅器408の出力ダイナミックレンジは、Vthn+ΔVa2×Cf/C0となり、出力ダイナミックレンジを広げることができる。
なお、第1の実施形態と同様に、図10の第1のモードの期間ta及びtbにおいて、信号PC0R1を立ち下げ、図11の第2のモードの期間tcにおいて、信号PC0R1及びPC0R1を立ち下げてもよい。これにより、立ち下がり期間ta、tb及びtcがta=tb>tcの関係になるように制御してもよい。これにより、第2のモードのΔVa2をさらに大きくして、さらに出力レンジを広げることができる。
(第3の実施形態)
図12は、本発明の第3の実施形態による読出回路407を有する固体撮像装置の構成例を示す図である。図13は図12の固体撮像装置の第1のモードの動作例を示すタイミングチャートであり、図14は図12の固体撮像装置の第2のモードの動作例を示すタイミングチャートである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。図12の読出回路407は、図4の読出回路407に対して、説明の簡略化の為、スイッチ411,412及び入力容量410を省略している。なお、図12の固体撮像装置は、図4の固体撮像装置に対して、容量1201及びPOFFSET制御部1202が追加されている。
第1のモードにおいては、図13のタイミングチャートのように、第1のモード信号MODE1がハイレベルになり、第2のモード信号MODE2がローレベルになる。すると、POFFSET制御部1202は、ローレベル固定の信号POFFSETを生成する。なお、信号POFFSETは、ハイレベル固定でもよい。これに対し、第2のモードにおいては、図14のタイミングチャートのように、第1のモード信号MODE1がローレベルになり、第2のモード信号MODE2がハイレベルになる。すると、POFFSET制御部1202は、期間t1及びt2を含む期間でハイレベルとなる信号POFFSETを出力する。第1のモードにおいて、ノードAの振り下げを−ΔVa1とし、第2のモードにおいて、ノードAの振り下げを−ΔVa2とすると、ΔVa1<ΔVa2の関係が成立する。これは、第2のモードにおいて、信号POFFSETが遷移することによって、ノードAが容量1201の容量結合により振り下げられているためである。以上のように、第1のモードにおいて、信号POFFSETはローレベル固定又はハイレベル固定とし、第2のモードにおいて、信号POFFSETを遷移させる。これにより、増幅器408の出力ダイナミックレンジは、Vthn+ΔVa2×Cf/C0となり、出力ダイナミックレンジを広げることができる。
なお、第1の実施形態と同様に、図13の第1のモードの期間ta及びtbにおいて信号PC0Rを立ち下げ、図14の第2のモードの期間tcにおいて信号PC0Rを立ち下げてもよい。これにより、信号PC0Rの立ち下がり期間ta、tb及びtcがta=tb>tcの関係になるように制御してもよい。これにより、第2のモードのΔVa2をさらに大きくして、出力レンジを広げることができる。
(第4の実施形態)
図15は、本発明の第4の実施形態による読出回路407を有する固体撮像装置の構成例を示す図である。図16は図15の固体撮像装置の第1のモードの動作例を示すタイミングチャートであり、図17は図15の固体撮像装置の第2のモードの動作例を示すタイミングチャートである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。図15の読出回路407は、図4の読出回路407に対して、説明の簡略化の為、スイッチ411,412及び入力容量410を省略している。なお、図15の固体撮像装置は、図4の固体撮像装置に対して、スイッチ1501,1503、VOFFSETの切り替え器1504、POFFSET制御部1202が追加されている。POFFSET制御部1202は、図12のPOFFSET制御部1202と同様である。PC0R制御部416は、信号PC0R及びその反転信号PC0RBを出力する。増幅器408の(+)入力端子には、入力基準電圧VC0Rが入力される。
第1のモードでは、図16のタイミングチャートのように、第1のモード信号MODE1がハイレベルになり、第2のモード信号MODE2がローレベルになる。すると、切り替え器1504は、オフセット電圧VOFFSET1を出力する。期間t1〜t2に、信号POFFSETがハイレベルになり、スイッチ1503がオンし、ノードCにオフセット電圧VOFFSET1が印加される。その期間では、信号PC0Rがハイレベルであり、初期化スイッチ414がオンし、信号PC0RBがローレベルであり、スイッチ1501がオフしており、クランプ状態である。期間t2の後、信号POFFSETがローレベルになり、スイッチ1503がオフする。その後、信号PC0RBがハイレベルになり、スイッチ1501がオンし、信号PC0Rがローレベルになり、初期化スイッチ414がオフすると、増幅器408の出力端子にはオフセット電圧VOFFSET1が現れる。
第2のモードでは、図17のタイミングチャートのように、第1のモード信号MODE1がローレベルになり、第2のモード信号MODE2がハイレベルになる。すると、切り替え器1504は、オフセット電圧VOFFSET2を出力する。期間t1〜t2に、信号POFFSETがハイレベルになり、スイッチ1503がオンし、ノードCにオフセット電圧VOFFSET2が印加される。その期間では、信号PC0Rがハイレベルであり、初期化スイッチ414がオンし、信号PC0RBがローレベルであり、スイッチ1501がオフしており、クランプ状態である。期間t2の後、信号POFFSETがローレベルになり、スイッチ1503がオフする。その後、信号PC0RBがハイレベルになり、スイッチ1501がオンし、信号PC0Rがローレベルになり、初期化スイッチ414がオフすると、増幅器408の出力端子にはオフセット電圧VOFFSET2が現れる。
本実施形態では、入力基準電圧VC0Rによって、増幅器408の出力のクランプ電圧が決めるのではく、クランプ状態において、帰還容量413の出力端子にオフセット電圧VOFFSET1又はVOFFSET2を書き込む。これにより、出力オフセット電圧を決めることができる。切り替え器(オフセット制御部)1504は、初期化スイッチ414がオンしている間に、第1のモードと第2のモードとで、帰還容量413に異なるオフセット電圧VOFFSET1及びVOFFSET2を印加する。第1のモードでは、VC0R>VOFFSET1に設定することで、ダイナミックレンジを拡大できる。第2のモードでは、VC0R<VOFFSET2に設定することで、ダイナミックレンジを拡大することができる。入力基準電圧VC0Rで出力オフセットが決まる場合に対して、第1のモードでは、VC0R−VOFFSET1の分だけダイナミックレンジを拡大できる。また、第2のモードでは、VOFFSET2−VC0Rの分だけダイナミックレンジを拡大できる。
(第5の実施形態)
図18は、本発明の第5の実施形態による読出回路407を有する固体撮像装置の構成例を示す図である。以下、本実施形態が第4の実施形態と異なる点を説明する。図18の読出回路407は、図4の読出回路407に対して、説明の簡略化の為に、スイッチ411,412及び入力容量410を省略している。なお、図18の固体撮像装置は、図15の固体撮像装置に対して、増幅器408の代わりに増幅器1801を設けている。増幅器1801は、(+)入力端子が無いソース接地型増幅器である。増幅器1801に(+)入力端子がない為、入力基準電圧VC0Rは無い。
図19は、図18の増幅器1801の構成例を示す回路図である。1901はNMOSトランジスタ、1902はPMOSトランジスタである。トランジスタ1902のゲートには定電圧BIASが印加され、トランジスタ1902は定電流負荷として機能する。トランジスタ1901のゲートは、(−)入力端子であり、図18の入力容量409に接続される。トランジスタ1901は、ドレインが出力端子OUTに接続され、ソースがグランド電位ノードに接続される。ソース接地型の増幅器1801を用いて、単純に(−)入力端子と出力端子をショートして初期化した場合、出力のオフセットは、ほぼトランジスタ1901の閾値電圧Vthnによって決まる。したがって、第1のモード及び第2のモードのように、光信号Vsとリセット信号Vrの入力順序が変わる読出回路407にソース接地型増幅器1801を用いた場合、適切なダイナミックレンジが得られない場合がある。通常、VDD>>Vthnであるから、第1のモードのように、Vr−Vsの差分に対応する増幅器1801の出力電圧が上昇する場合には、ダイナミックレンジの問題は少ない。しかし、第2のモードのように、Vs−Vrの差分に対応する増幅器1801の出力電圧が下降する場合は、ダイナミックレンジの問題になる。そこで、第5の実施形態では図18のように、第1のモードと第2のモードで出力オフセット電圧VOFFSET1又はVOFFSET2を変える。第1のモードのタイミングチャートは図16、第2のモードのタイミングチャートは図17と同じであり、第4の実施形態と変わらない。
第1のモードでは、図16のタイミングチャートのように、第1のモード信号MODE1がハイレベルになり、第2のモード信号MODE2がローレベルになる。すると、切り替え器1504は、オフセット電圧VOFFSET1を出力する。期間t1〜t2に、信号POFFSETがハイレベルになり、スイッチ1503がオンし、ノードCにオフセット電圧VOFFSET1が印加される。その期間では、信号PC0Rがハイレベルであり、初期化スイッチ414がオンし、信号PC0RBがローレベルであり、スイッチ1501がオフしており、クランプ状態である。期間t2の後、信号POFFSETがローレベルになり、スイッチ1503がオフする。その後、信号PC0RBがハイレベルになり、スイッチ1501がオンし、信号PC0Rがローレベルになり、初期化スイッチ414がオフすると、増幅器1801の出力端子にはオフセット電圧VOFFSET1が現れる。
第2のモードでは、図17のタイミングチャートのように、第1のモード信号MODE1がローレベルになり、第2のモード信号MODE2がハイレベルになる。すると、切り替え器1504は、オフセット電圧VOFFSET2を出力する。期間t1〜t2に、信号POFFSETがハイレベルになり、スイッチ1503がオンし、ノードCにオフセット電圧VOFFSET2が印加される。その期間では、信号PC0Rがハイレベルになり、初期化スイッチ414がオンし、信号PC0RBがローレベルになり、スイッチ1501がオフしており、クランプ状態である。期間t2の後、信号POFFSETがローレベルになり、スイッチ1503がオフする。その後、信号PC0RBがハイレベルになり、スイッチ1501がオンし、信号PC0Rがローレベルになり、初期化スイッチ414がオフすると、増幅器1801の出力端子にはオフセット電圧VOFFSET2が現れる。
本実施形態では、トランジスタ1901の閾値電圧Vthnによって、増幅器1801の出力のクランプ電圧が決めるのではく、クランプ状態において帰還容量413の出力端子にオフセット電圧VOFFSET1又はVOFFSET2を書き込む。これにより、出力オフセット電圧を決めることができる。第1のモードでは、Vthn>VOFFSET1に設定することで、ダイナミックレンジを拡大できる。第2のモードでは、Vthn<VOFFSET2に設定することで、ダイナミックレンジを拡大することができる。閾値電圧Vthnで出力オフセットが決まる場合に対して、第1のモードでは、Vthn−VOFFSET1の分だけダイナミックレンジを拡大できる。また、第2のモードでは、VOFFSET2−Vthnの分だけダイナミックレンジを拡大できる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
407 読出回路、408 増幅器、415 切り替え器、416 PC0R制御部

Claims (9)

  1. 増幅器と、
    前記増幅器の入力端子に容量結合で画素からの信号を入力する入力容量と、
    前記増幅器の出力端子及び前記入力端子を短絡するための初期化スイッチと、
    前記増幅器の前記出力端子及び前記入力端子の間に設けられる帰還容量と、
    前記増幅器の出力オフセット電圧を設定するオフセット制御部と、を有する読出回路であって、
    前記読出回路は第1及び第2のモードで動作し、
    前記第1のモードでは、前記入力容量を介して前記増幅器に第1の電圧を入力した後に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を入力し、
    前記第2のモードでは、前記入力容量を介して前記増幅器に第3の電圧を入力した後に前記第3の電圧よりも高い第4の電圧を入力し、
    前記第1のモード及び前記第2のモードの少なくとも一方において、前記初期化スイッチがオンした後に前記オフセット制御部が前記増幅器の前記出力端子に出力オフセット電圧を印加することにより、前記第1のモードと前記第2のモードとで、前記増幅器の出力オフセット電圧を変え
    前記オフセット制御部は、前記第1のモードと前記第2のモードとで、前記初期化スイッチをオンからオフに切り替えるための制御信号の遷移時間を異ならせることを特徴とする読出回路。
  2. 増幅器と、
    前記増幅器の入力端子に容量結合で画素からの信号を入力する入力容量と、
    前記増幅器の出力端子及び前記入力端子を短絡するための初期化スイッチと、
    前記増幅器の前記出力端子及び前記入力端子の間に設けられる帰還容量と、
    前記増幅器の出力オフセット電圧を設定するオフセット制御部と、を有する読出回路であって、
    前記読出回路は第1及び第2のモードで動作し、
    前記第1のモードでは、前記入力容量を介して前記増幅器に第1の電圧を入力した後に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を入力し、
    前記第2のモードでは、前記入力容量を介して前記増幅器に第3の電圧を入力した後に前記第3の電圧よりも高い第4の電圧を入力し、
    前記第1のモード及び前記第2のモードの少なくとも一方において、前記初期化スイッチがオンした後に前記オフセット制御部が前記増幅器の前記出力端子に出力オフセット電圧を印加することにより、前記第1のモードと前記第2のモードとで、前記増幅器の出力オフセット電圧を変え
    前記初期化スイッチは、複数個設けられ、
    前記第1のモードと前記第2のモードとで、オンする前記初期化スイッチの個数が異なるように、前記オフセット制御部が前記初期化スイッチを制御することを特徴とする読出回路。
  3. 前記第1のモードでは、前記画素からの光信号を前記第1の電圧として前記増幅器の前記入力端子へ入力し、前記画素からの画素リセット信号を前記第2の電圧として前記増幅器の前記入力端子へ入力し、
    前記第2のモードでは、前記画素からの画素リセット信号を前記第3の電圧として前記増幅器の前記入力端子へ入力し、前記画素からの光信号を前記第4の電圧として前記増幅器の前記入力端子へ入力することを特徴とする請求項1又は2記載の読出回路。
  4. 前記第1のモードでは前記第1の電圧を前記入力容量にクランプし、前記第2のモードでは前記第3の電圧を前記入力容量にクランプすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の読出回路。
  5. 前記増幅器は、差動増幅器又はソース接地型増幅器であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の読出回路。
  6. 前記初期化スイッチは、前記第1のモードでは、前記第1の電圧が前記入力容量に入力されているときにオンし、前記第2のモードでは、前記第3の電圧が前記入力容量に入力されているときにオンすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の読出回路。
  7. 前記増幅器は、差動増幅器であり、
    前記第1のモードと前記第2のモードとで、前記差動増幅器の入力端子に異なる基準電圧が入力されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の読出回路。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の読出回路と、
    光電変換により信号を生成する画素とを有し、
    前記読出回路には、前記画素により生成された信号が入力されることを特徴とする固体撮像装置。
  9. さらに、前記第1のモードでは、前記第1の電圧を入力したときの前記増幅器の出力電圧と前記第2の電圧を入力したときの前記増幅器の出力電圧との差分を出力し、前記第2のモードでは、前記第3の電圧を入力したときの前記増幅器の出力電圧と前記第4の電圧を入力したときの前記増幅器の出力電圧との差分を出力する出力アンプを有することを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
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