JP2005127835A - 光検出装置及びその光検出装置を用いた測距装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画素行の間隔を狭くでき小型で高精度の検出を可能にした光検出装置及びそれを用いた測距装置を提供する。
【解決手段】2次元状に配列された画素部1の各列毎に配置された、画素部の出力信号の制御を行う複数の光電変換セル2からなる光電変換部2Aと、光電変換部の動作モードの切り換えを制御する切り換え制御部4と、各光電変換セルからの出力を順次選択して読み出す走査回路3とを有する光検出装置において、光電変換セルを、画素部からの出力が接続されたソースホロワ回路21及び容量帰還型ソース接地アンプ22と、モード切り換え信号に基づいて、ソースホロワアンプの出力と容量帰還型ソース接地アンプの出力とを切り換えて出力する切り換えスイッチ回路25と、切り換えスイッチ回路からの出力が入力されるFPN抑圧回路23と、FPN抑圧回路からの出力を保持し光電変換セルの出力とするサンプルホールド回路24とで構成する。
【選択図】図3
【解決手段】2次元状に配列された画素部1の各列毎に配置された、画素部の出力信号の制御を行う複数の光電変換セル2からなる光電変換部2Aと、光電変換部の動作モードの切り換えを制御する切り換え制御部4と、各光電変換セルからの出力を順次選択して読み出す走査回路3とを有する光検出装置において、光電変換セルを、画素部からの出力が接続されたソースホロワ回路21及び容量帰還型ソース接地アンプ22と、モード切り換え信号に基づいて、ソースホロワアンプの出力と容量帰還型ソース接地アンプの出力とを切り換えて出力する切り換えスイッチ回路25と、切り換えスイッチ回路からの出力が入力されるFPN抑圧回路23と、FPN抑圧回路からの出力を保持し光電変換セルの出力とするサンプルホールド回路24とで構成する。
【選択図】図3
Description
この発明は、光検出装置及びその光検出装置を用いた測距装置に関する。
従来、光センサを用いた測距システムとして、日本写真学会誌2003年66巻3号(第 256〜261 頁、「カピオス 160AのエリアAF」)には、複数の画素行を有する光センサ(マルチラインセンサ)を利用した主要被写体検知機能付き測距システムについて開示がなされており、この測距システムにおける光センサはCCDプロセスで実現されている。
一方、上記のような測距システムと同様な機能をもつ測距システムを、CMOSプロセスを利用した光センサを用いて構成する手法も知られており、このようなCMOSプロセスで光センサを実現すると、CCDプロセスを用いた光センサにおいてはマルチ電源が必要なのに対して、CMOSプロセスを用いた光センサでは電源電圧を単一化することができ、低電圧化が可能となり、また信号処理回路をセンサ部分へ一体化して形成することが可能で、測距システムの小型化、低消費電力化が可能なものである。
次に、基本的なCMOSプロセスを用いた光センサとして、例えば図14の(A)に示すような構成の光検出装置が知られている。この光検出装置は、1段構成の積分回路(容量帰還型ソース接地アンプ)で構成されており、フォトダイオード101 と、反転アンプ102 と、該反転アンプ102 の入出力間に接続した帰還容量素子103 と、該帰還容量素子103 に並列に接続されたリセット用アナログスイッチ104 とで構成されている。なお、図14の(A)は1画素分の回路構成を示しており、Cgsはアナログスイッチ104 を構成するNchMOSトランジスタMのゲート・ソース間容量、Cgdはゲート・ドレイン間容量である。また、図14の(B)は、図14の(A)に示した光検出装置における反転アンプ102 の構成例を示し、102aはMOSトランジスタ、102bは電流源である。
次に、このように構成されている光検出装置の動作を、図15のタイミングチャートを参照しながら説明する。この光検出装置は、フォトダイオード101 で検出した光電荷を帰還容量素子103 に蓄積して、反転アンプ102 の出力電圧V1 ,つまり反転アンプ102 を構成するMOSトランジスタ102aのドレイン電圧の変化として、蓄積された光電荷量を検出するものである。フォトダイオード101 に流れる光電流をIpd,帰還容量素子103 の容量値をC0 ,反転アンプ102 の入力電圧をV0 ,反転アンプ102 を構成するMOSトランジスタ102aのゲート・ソース間電圧をVgsMa1 とし、そしてアナログスイッチ104 がt1のタイミングでON→OFFに変化する(リセット解除)ものとし、アナログスイッチ104 がトランジスタでなく理想的なスイッチの場合は、出力V1 は次式(1)で表される。
V1 =V0 +(Ipd・t)/C0 =VgsMa1 +(Ipd・t)/C0 ・・・・(1)
V1 =V0 +(Ipd・t)/C0 =VgsMa1 +(Ipd・t)/C0 ・・・・(1)
アナログスイッチ104 がMOSトランジスタで構成されている場合は、出力V1 には寄生容量を介したクロック漏れ成分 dV1 が加わり、次式(2),(3)で表される。
V1 =VgsMa1 +(Ipd・t)/C0 + dV1 ・・・・・・・・・・・・・(2)
dV1 ={(|Vclk |−VgsMa0 )・Cgd}/(Cgd+C0 ) ・・・・・(3)
ここで、Vclk はクロック電圧、VgsMa0 はアナログスイッチ104 を構成するMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧、Cgdは同じくMOSトランジスタのゲート・ドレイン間寄生容量であり、式(2)における第1項は、リセットレベル(DC)値であり、MOSトランジスタ102a,電流源102bの製造バラツキ、電源電圧、温度などで大きく変動する。また、第3項はリセット解除時の過渡電圧で、クロックの振幅(電源電圧)、反転アンプ102 のDCレベルで変動する。
V1 =VgsMa1 +(Ipd・t)/C0 + dV1 ・・・・・・・・・・・・・(2)
dV1 ={(|Vclk |−VgsMa0 )・Cgd}/(Cgd+C0 ) ・・・・・(3)
ここで、Vclk はクロック電圧、VgsMa0 はアナログスイッチ104 を構成するMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧、Cgdは同じくMOSトランジスタのゲート・ドレイン間寄生容量であり、式(2)における第1項は、リセットレベル(DC)値であり、MOSトランジスタ102a,電流源102bの製造バラツキ、電源電圧、温度などで大きく変動する。また、第3項はリセット解除時の過渡電圧で、クロックの振幅(電源電圧)、反転アンプ102 のDCレベルで変動する。
上記のように、図14の(A),(B)に示す従来の1段構成の積分回路からなる光検出装置は、各構成素子の製造バラツキや電源電圧等で大きく変動するが、このような変動を防止するため、特許第2965777号には、初段の光電流積分回路(光電流電圧変換回路)と、初段の出力電圧を入力とする容量比増幅回路からなるFPN(固定パターンノイズ)抑圧回路(オフセット抑圧回路とも呼ばれている)とで構成した2段構成の光検出装置が提案されている。
図16は、この2段構成の光検出装置を示す回路構成図で、1段目の光電流積分回路は、図14の(A),(B)に示したものと同一構成のものである。2段目のFPN抑圧回路は、1段目の光電流積分回路の出力端子に直列容量素子111 を介して反転アンプ112 が接続されており、反転アンプ112 の入出力端子間には容量素子113 とスイッチ用MOSトランジスタ114 の直列接続の帰還系を設けており、この帰還系と並列に、反転アンプ112 の入力端子に初期電位を与えるためのリセット用のMOSトランジスタ115 が接続されており、更に反転アンプ112 のバラツキによるFPNの発生を防止するために、容量素子113 の出力側に一定の初期電位を与えるための、一端を基準電圧源116 に接続したスイッチ用MOSトランジスタ117 を設け、更に反転アンプ112 の出力をサンプリングするためのスイッチ用MOSトランジスタ118 とホールド容量素子119 とからなるサンプルホールド回路を設けて構成している。図17は、図16における反転アンプ112 の構成例を示す回路構成図で、MOSトランジスタ112aと電流源112bとで構成されている。なお、図16において、Vclk2はMOSトランジスタ115 及び117 のゲートに印加するクロック、Vxclk2 はMOSトランジスタ114 のゲートに印加する、クロックVclk2の反転クロック、Vshはスイッチ用MOSトランジスタ118 のゲートに印加するクロックである。
次に、このように構成されている2段構成の光検出装置の動作を、図18のタイミグチャートを参照しながら説明する。時点t1までは、1段目の光電流積分回路と2段目のオフセット抑圧回路とは、スイッチ用MOSトランジスタ104 及びMOSトランジスタ115 ,117 がONされていてリセット状態となっており、時点t1において、1段目の光電流積分回路のMOSトランジスタ104 がOFFして、1段目の光電流積分回路の積分動作が開始する。この積分動作開始後、1段目の光電流積分回路の出力電圧V1 が落ち着いた後の時点t2において、2段目のFPN抑圧回路のMOSトランジスタ115 ,117 がOFFし、MOSトランジスタ114 をONして、2段目のFPN抑圧回路のリセットを解除し、容量素子113 とMOSトランジスタ114 からなる帰還系を接続する。時点t2以降においても1段目の光電流積分回路における積分動作は続けられ、それによって引き起こされる1段目の光電流積分回路の出力電圧V1 の上昇は、2段目のFPN抑圧回路の出力端子に反転出力V3 として現れる。そして、一定積分時間tint 経過後の時点t3において、クロックVshによりMOSトランジスタ118 をOFFして、反転出力V3 をホールド容量素子119 で保持し、出力電圧V4 として出力する。
このように構成された2段構成の光検出装置における出力電圧V3 は、次式(4)で表される。
V3 =VREF −(C1/C2)・(Ipd・t)/C0 + dV3 ・・・・・・・・(4)
ここで、VREF は基準電圧源116 の基準電圧、C1 ,C2 は直列容量素子111 及び帰還容量素子113 の容量値であり、また dV3 は2段目のオフセット抑圧回路における寄生容量を介したクロックの漏れ成分で、次式(5)〜(7)で表される。
dV3 ={(|Vclk2|−VREF )・Cgd }/(Cgd+C2 )
−{(|Vclk2|−Vdd+VgsMa2 )・Cgd }/(Cgd+C2 )
+{(|Vclk2|−VREF )・Cgd }/(Cgd+C2 )
={(2・Vdd−VgsMa2 −2・VREF )・Cgd }/(Cgd+C2 )
・・・・・・・(5)
|Vclk2|=|Vxclk2 |=Vdd ・・・・・・・・・・・・・(6)
C2 >C1 ・・・・・・・・・・・・・・・(7)
ここで、Cgdは同一サイズのスイッチ用MOSトランジスタ114 ,115 ,117 のゲート・ドレイン間寄生容量、Vddは電源電圧、VgsMa2 はスイッチ用MOSトランジスタ115 のゲート・ソース間電圧である。また、サンプルホールド回路の出力電圧V4 は、積分時間tint を(4)式に代入することで得られる次式(8)で表される。
V4 =VREF −(C1/C2)・(Ipd・tint)/C0 + dV3 ・・・・・・・(8)
V3 =VREF −(C1/C2)・(Ipd・t)/C0 + dV3 ・・・・・・・・(4)
ここで、VREF は基準電圧源116 の基準電圧、C1 ,C2 は直列容量素子111 及び帰還容量素子113 の容量値であり、また dV3 は2段目のオフセット抑圧回路における寄生容量を介したクロックの漏れ成分で、次式(5)〜(7)で表される。
dV3 ={(|Vclk2|−VREF )・Cgd }/(Cgd+C2 )
−{(|Vclk2|−Vdd+VgsMa2 )・Cgd }/(Cgd+C2 )
+{(|Vclk2|−VREF )・Cgd }/(Cgd+C2 )
={(2・Vdd−VgsMa2 −2・VREF )・Cgd }/(Cgd+C2 )
・・・・・・・(5)
|Vclk2|=|Vxclk2 |=Vdd ・・・・・・・・・・・・・(6)
C2 >C1 ・・・・・・・・・・・・・・・(7)
ここで、Cgdは同一サイズのスイッチ用MOSトランジスタ114 ,115 ,117 のゲート・ドレイン間寄生容量、Vddは電源電圧、VgsMa2 はスイッチ用MOSトランジスタ115 のゲート・ソース間電圧である。また、サンプルホールド回路の出力電圧V4 は、積分時間tint を(4)式に代入することで得られる次式(8)で表される。
V4 =VREF −(C1/C2)・(Ipd・tint)/C0 + dV3 ・・・・・・・(8)
以上のように構成することにより、式(4)からわかるように、リセットレベルが反転アンプ112 を構成するMOSトランジスタのゲート・ドレイン間電圧ではなく、外部の基準電圧源の基準電圧VREF となり、したがってリセットレベルの変動はなくなる。また過渡電圧 dV3 ,すなわちクロックフィードスルーで生じる電圧は、1段目の光電流積分回路と2段目のオフセット抑圧回路のリセット解除のタイミングをずらし、1段目の光電流積分回路における積分容量素子3の容量C0 に対し、2段目のオフセット抑圧回路を構成する容量素子111 ,113 の容量値C1 ,C2 を大きく選ぶことにより低減される。
特許第2965777号公報
日本写真学会誌2003年66巻3号 256−261 頁
上記のように、CMOSプロセスで実現する光センサを1段構成の積分回路(容量帰還型ソース接地アンプ)のみで構成すると、リセットレベルの変動により必要な精度が得られないので、FPN抑圧回路が不可欠であり、2段構成の光検出部が必要となる。
ところで、FPN抑圧回路を付加した2段構成の光検出部は、図16に示したように、2個のアンプと、4個の容量素子と、5個のスイッチ用MOSトランジスタを必要とする。このような規模の積分回路とFPN抑圧回路とサンプリング回路とからなる光検出部を、複数画素行を有する光センサに適用しようとすると、図19に示すように、各フォトダイオード101 間に光検出部121 が配置されることになり、フォトダイオード間の間隔Dが、CCDプロセスで実現する光センサの転送部のみが介在されるフォトダイオード間の間隔より大きくなり、光センサにより取り込まれる画像の画質が劣化するという問題点が生じる。
本発明は、従来のCMOSプロセスを利用した光検出部を複数の画素行からなる光センサに適用した場合における上記問題点を解消するためになされたもので、画素行の間隔を狭くでき小型で高精度の検出を可能にした光検出装置及びそれを用いた測距装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するため、請求項1に係る発明は、フォトダイオードを有する画素部を2次元状に配列した受光部と、2次元状に配列された前記画素部の各列毎に配置された、前記画素部の出力信号の制御を行う複数の光電変換セルからなる光電変換部と、該光電変換部の動作モードの切り換えを制御する切り換え制御部と、前記光電変換部の各光電変換セルからの出力を順次選択して読み出す走査回路とを有する光検出装置であって、前記光電変換セルは、前記画素部からの出力に一端が共通に接続され前記切り換え制御部からのモード切り換え信号に基づいて切り換えられる2つの第1の切り換えスイッチと、該第1の切り換えスイッチの一方の他端に入力端が接続されたソースホロワアンプと、前記第1の切り換えスイッチの他方の他端に入力端が接続された容量帰還型ソース接地アンプと、同様に前記切り換え制御部からのモード切り換え信号に基づいて、前記ソースホロワアンプの出力と前記容量帰還型ソース接地アンプの出力とを切り換えて出力する第2の切り換えスイッチと、該第2の切り換えスイッチからの出力が入力されるFPN抑圧回路と、該FPN抑圧回路からの出力を保持すると共に、その出力を光電変換セルの出力とするサンプルホールド回路とを備えて光検出装置を構成するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る光検出装置において、前記画素部は、一端を接地したフォトダイオードと、該フォトダイオードの他端に一端が接続され他端が基準電圧源に接続されリセット信号で制御されるリセットスイッチ用トランジスタと、前記フォトダイオードの他端に一端が接続され他端が当該画素部の出力端子に接続され選択信号で制御される選択スイッチ用トランジスタとで構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る光検出装置において、前記切り換え制御部は、切り換え制御する動作モードとして被写体を認識するモードと被写体距離を検出するモードとを有することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、前記光電変換セルのFPN抑圧回路は、一端が入力端子に接続された第1の容量素子と、該第1の容量素子の他端に入力端子が接続された反転増幅回路と、該反転増幅回路の入出力端子間に接続され、入力端子に一端が接続される第2の容量素子と第1のスイッチ用トランジスタの直列回路と、前記第1のスイッチ用トランジスタが導通状態のときは前記第2の容量素子の他端を基準電圧源に接続し、前記第1のスイッチ用トランジスタが非導通状態のときは前記第2の容量素子の一端を前記反転増幅回路の出力端子に接続するように動作する第2及び第3のスイッチ用トランジスタとで構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項2に係る光検出装置において、前記光電変換セルは、その入力端子に一端を接続し、他端を基準電圧源に接続したスイッチ用トランジスタを備え、該スイッチ用トランジスタは前記画素部のリセットスイッチ用トランジスタがONとなる直前に、ONとする信号で制御されるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、測距対象物からの光束を受光するために、互いに基線長だけ離して配置された一対の受光レンズと、受光された前記光束の輝度分布パターンに応じた光電変換信号を出力する前記一対の受光レンズに対応して配置された前記請求項1〜5のいずれか1項に係る光検出装置と、該一対の光検出装置からの光電変換信号に基づいて前記測距対象物までの距離を演算して測距データを出力する機能と、前記光検出装置の動作を制御する機能とを有する演算制御部とで測距装置を構成するものである。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る測距装置において、前記演算制御部は、前記光検出装置を、測距開始時には受光部を構成する2次元状に配列された各画素部からの出力信号に基づいて被写体を認識する被写体認識モードで動作させて、測距データを検出すべき画素部列を選択し、測距データ検出画素部列を選択設定した後は、選択された画素部列の出力信号に基づいて測距データを検出する測距データ検出モードで動作させるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る光検出装置によれば、画素部の出力を電気信号に変換する光電変換セルを、2次元状に配列された画素部の各列毎に配置するように構成しているので、フォトダイオード間隔は画素部の間隔となり、狭くすることができ、小型で高精度の光検出を行うことが可能な光検出装置を実現することができる。また、この光検出装置を用いて測距装置を構成することにより、小型で高精度の測距データを得ることが可能な測距装置を実現することができる。
次に、発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本発明に係る光検出装置の概略構成を図1に示すブロック構成図に基づいて説明する。なお、図1においては、2次元状に配列されている画素部の3行の一部のみを示している。本発明に係る光検出装置は、フォトダイオードと選択及びリセットスイッチ用MOSトランジスタとからなる2次元状に配列された画素部1と、画素部の各列毎に配置され、各画素部の出力信号を処理する、容量帰還型ソース接地アンプ(積分回路)、ソースホロワ回路、FPN抑圧回路、サンプルホールド回路及び切り換え回路からなる光電変換セル2と、光電変換セル2からの出力を順次選択して読み出す走査回路3と、各部を制御する制御回路4とで構成されている。なお、2次元状に配列された複数の画素部で受光部1Aを構成しており、複数の光電変換セルで光電変換部2Aを構成している。
次に、2次元状に配列された画素部1からなる受光部1Aの構成を図2に基づいて説明する。ここでは、2行(n,n+1)、2列(m,m+1)の画素部1を切り出して示している。各画素部1は、フォトダイオード1aと、フォトダイオード1aの検出側の端子に一端子が接続されたリセットスイッチ用MOSトランジスタ1bと選択スイッチ用MOSトランジスタ1cとで構成されており、リセットスイッチ用MOSトランジスタ1bの他方の端子は電源電圧VROに共通に接続されており、選択スイッチ用MOSトランジスタ1cの他端子は列単位で各光電変換セル2の入力端子Vin(m),Vin(m+1)に接続されている。そして、リセットスイッチ用MOSトランジスタ1bの制御端子及び選択スイッチ用MOSトランジスタ1cの制御端子には、それぞれ行単位で制御回路3から制御信号RST(n),RST(n+1)及びVSR(n),VSR(n+1)が印加されるようになっている。
次に、光電変換セル2の構成を図3に基づいて説明する。図3においては、m列の画素部に対応して配置されている光電変換セル2の構成を示している。この光電変換セル2は、ソースホロワ回路21,容量帰還型ソース接地アンプ(積分回路)22,FPN抑圧回路23,サンプルホールド回路24及び切り換え回路25とで構成されている。そして、ソースホロワ回路21は、定電流源I1 と増幅用MOSトランジスタM1 とで構成されている。また、容量帰還型ソース接地アンプ22は、図16に示した従来の2段構成の光検出装置における積分回路と同様な構成であり、定電流源I2 と増幅用MOSトランジスタM2 とリセットスイッチ用MOSトランジスタM21と帰還容量素子C2 とで構成されている。またFPN抑圧回路23は、同様に図16に示した従来の2段構成の光検出装置におけるFPN抑圧回路と同様な構成であり、定電流源I3 ,増幅用MOSトランジスタM3 ,スイッチ用MOSトランジスタM31,M32,M33,直列容量素子C31,帰還容量素子C32及びインバータINV3 とで構成されている。また、サンプルホールド回路24は、スイッチ用MOSトランジスタM4とホールド容量素子C4 とで構成されている。
切り換え回路25は、光電変換セル2の入力端子Vin(m)に一端を接続し、他端子をソースホロワ回路21及び容量帰還型ソース接地アンプ22の入力端子にそれぞれ接続したスイッチ用MOSトランジスタM7 及びM8 と、ソースホロワ回路21及び容量帰還型ソース接地アンプ22の出力端子にそれぞれ一端子を接続し、他端子を共通にFPN抑圧回路23の入力端子に接続したスイッチ用MOSトランジスタM9 及びM10とを備え、モード切り換え信号Vmodeを直接スイッチ用MOSトランジスタM8 ,M10の制御端子に印加し、またモード切り換え信号VmodeをインバータINV5 を介してスイッチ用MOSトランジスタM7 及びM9 の制御端子に印加するようにして構成している。そして、モード切り換え信号Vmodeにより切り換え回路25を切り換えて、入力端子Vinをソースホロワ回路21と容量帰還型ソース接地アンプ22とに切り換え、2つの異なるモード、すなわち被写体認識モードと距離データ検出モードで動作させるようになっている。
まず、被写体認識モードに選択設定された場合の動作について説明する。このモードの設定においては、モード切り換え信号VmodeをLにして、切り換え回路25のスイッチ用MOSトランジスタM7 とM9 をONにして、光電変換セル2中のソースホロワ回路21を選択して使用する状態になる。この被写体認識モードにおいて1画素部に着目した場合の画素部1とソースホロワ回路21と切り換え回路25部分の動作回路説明図を図4に示し、その動作を示すタイミグチャートを図5に示す。この被写体認識モードの場合は、画素部においては、リセットスイッチ用MOSトランジスタ1bと選択スイッチ用MOSトランジスタ1cとを制御信号VSR,RSTで駆動して動作させ、選択された画素部で検出された光信号をソースホロワ回路21に入力するようになっている。
図5に示したタイミグチャートからわかるように、制御信号VSRにより選択スイッチ用MOSトランジスタ1cをONしている間に、制御信号RSTによりリセットスイッチ用MOSトランジスタ1bをONして、フォトダイオード1aの出力電圧Vpdを電源電圧VROにした後、リセットスイッチ用MOSトランジスタ1b及び選択スイッチ用MOSトランジスタ1cをOFFして、フォトダイオード自身の寄生容量Cpdに光電荷Qpdの蓄積を開始する。そして、それによるフォトダイオード1aの出力電圧Vpdを、次の選択スイッチ用MOSトランジスタ1cのONした時点で、ソースホロワ回路21の入力端子へ入力電圧Vinとして入力する。ソースホロワ回路21の出力端子からは、ソースホロワ回路21を構成するMOSトランジスタM1 のゲートソース間電圧VgsM1をレベルシフトさせた電圧V1 が出力される。
次に、2×2画素部から光信号を読み出した場合の動作態様を図6に示す。被写体認識モードでは積分の開始は行単位で制御され、図示例では最初にn行の画素部が選択駆動され、次いでdt2 後に(n+1)行の画素部が選択駆動され、それぞれ所定の積分時間tint に亘って光電荷がフォトダイオード1aの寄生容量Cpdに蓄積され、それに伴う各フォトダイオード1aの出力電圧Vpdが、積分時間経過後にm列目と(m+1)列目の光電変換セル2のソースホロワ回路21にそれぞれ入力され、各光電変換セル2で処理されて各サンプルホールド回路24の出力端子V4(m),V4(m+1)より出力される。
この際、行間の積分開始時間にdt2 の差が存在するが、この期間dt2 を積分時間tint より十分小さくして、各行の積分時間差が画像単位のデータ検出に影響しないようにする。この被写体認識モードでは、n行の積分が終了した時点から、n+1行の積分が終了するdt2 後までの間に2画素のデータV4(n,m),V4(n,m+1)を、その後n+1行の積分が終了してから2画素のデータV4(n+1,m),V4(n+1,m+1)を、それぞれ走査回路3を介して順次読み出すようになっている。
次に、距離データ検出モードに選択設定された場合の動作について説明する。このモードの設定においては、モード切り換え信号VmodeをHにして、切り換え回路25のスイッチ用MOSトランジスタM8 とM10をONにして、光電変換セル2中の容量帰還型ソース接地アンプ22を選択して使用する状態になる。この距離データ検出モードにおいて1画素部に着目した場合の画素部1と容量帰還型ソース接地アンプ22と切り換え回路25部分の動作回路説明図を図7に示し、その動作を示すタイミングチャートを図8に示す。この距離データ検出モードの場合は、画素部1においては、リセットスイッチ用MOSトランジスタ1bは常時OFFとし、選択スイッチ用MOSトランジスタ1cのみを制御信号VSRで駆動して動作させ、選択された画素部1の出力端子を容量帰還型ソース接地アンプ22の入力電圧Vinに固定するようになっている。
図8に示したタイミングチャートからわかるように、制御信号VSRにより選択スイッチ用MOSトランジスタ1cをONにした後、制御クロックVclk2により容量帰還型ソース接地アンプ22のスイッチ用MOSトランジスタM21をONして帰還容量素子C2 をリセットし、次いでスイッチ用MOSトランジスタM21をOFFして、入力電圧Vinの積分動作を開始させ、容量帰還型ソース接地アンプ22の出力端子より出力電圧V1 として出力させる。なお、図8において、VgsM2は、容量帰還型ソース接地アンプ22を構成する増幅用MOSトランジスタM2 のゲート・ソース間電圧であり、該アンプ22の入力電圧Vinと等しいものである。
次に、2×2画素部から光信号を読み出す場合の動作態様を図9に示す。距離データ検出モードでは積分の制御は行単位で行われ、図示例では最初の積分時間ではn行の積分を行い、次の積分期間では(n+1)行の積分を行っている態様を示している。動作は、図16に示した2段構成の光検出装置の動作と同じであり、m列と(m+1)列に設けた光電変換セル2の出力端子V4(m),V4(m+1)より、最初の積分期間経過後には、n行の画素部からの画素データV4(n,m),V4(n,m+1)が出力され、次の積分期間経過後には(n+1)行の画素部からの画素データV4(n+1,m),V4(n+1,m+1)が出力される。つまり、一度の積分で1行分のデータを読み出すことになる。
次に、上記被写体認識モードと距離データ検出モードにおいて出力される画素データについて説明する。被写体認識モードにおいては、画素部1のフォトダイオード1aの寄生容量Cpdに蓄積された電荷Qpdは、選択スイッチ用MOSトランジスタ1cがONするとき、光電変換セル2の入力端子Vin(ソースホロワ回路21の入力端子)とGND間に存在する寄生容量Cx に転送されるため、入力端子Vinに発生する電圧Vinは、次式(9)で表され、Cpd>Cx ならば、式(9)は式(10)に変形できる。以下、この条件で説明する。
Vin=Qpd/(Cpd+Cx ) ・・・・・・・(9)
Vin=Qpd/Cpd ・・・・・・・・・・・・(10)
入力端子Vinの入力電圧Vinに対して、ソースホロワ回路21の出力電圧V1 は、ソースホロワ回路21を構成する増幅用MOSトランジスタM1 の基板バイアス効果で約 0.8倍となり、次式(11)で表される。
V1 = 0.8×Qpd/Cpd ・・・・・・・・・(11)
ソースホロワ回路21の出力電圧V1 は、FPN抑圧回路23で増幅され、次式(12) で表される出力電圧V4 としてサンプルホールド回路24から出力される。
V4 =VREF − 0.8×(C31/C32)×Qpd/Cpd ・・・・・・・・・・・(12)
Vin=Qpd/(Cpd+Cx ) ・・・・・・・(9)
Vin=Qpd/Cpd ・・・・・・・・・・・・(10)
入力端子Vinの入力電圧Vinに対して、ソースホロワ回路21の出力電圧V1 は、ソースホロワ回路21を構成する増幅用MOSトランジスタM1 の基板バイアス効果で約 0.8倍となり、次式(11)で表される。
V1 = 0.8×Qpd/Cpd ・・・・・・・・・(11)
ソースホロワ回路21の出力電圧V1 は、FPN抑圧回路23で増幅され、次式(12) で表される出力電圧V4 としてサンプルホールド回路24から出力される。
V4 =VREF − 0.8×(C31/C32)×Qpd/Cpd ・・・・・・・・・・・(12)
一方、距離データ検出モードにおいて、容量帰還型ソース接地アンプ22を用いた光電変換セル2からの出力電圧は、従来例で示した(8)式と同様である。よって、両モードにおける出力電圧を比較するに際し、(8)式のIpd・tint をQpdに置き換え、 dV3 を無視すると、(8)式におけるC1/C2 は(12)式におけるC31/C32に対応し、(8)式のC0 は容量帰還型ソース接地アンプ22の帰還容量素子C2 に対応するので、両者の利得差ΔV4 〔(12)式/(8)式〕は、次式(13)で表される。
ΔV4 = 0.8×C2 /Cpd ・・・・・・・・(13)
フォトダイオードの接合容量Cpdは、フォトダイオードのパフォーマンスで決まるため、光特性と切り離して小さくできないが、C2 は容量素子なので、小さな値を選ぶことが可能である。
ΔV4 = 0.8×C2 /Cpd ・・・・・・・・(13)
フォトダイオードの接合容量Cpdは、フォトダイオードのパフォーマンスで決まるため、光特性と切り離して小さくできないが、C2 は容量素子なので、小さな値を選ぶことが可能である。
次に、表1に被写体認識モードと距離データ検出モードで、それぞれ得られるデータの比較を示す。なお、表1において極性は時間と共に上昇する場合をポジティブ、逆をネガティブとする。
次に、図3に示した光電変換セル2の変形例を図10に基づいて説明する。この変形例は、被写体認識モードにおいて、前記(9)式から(10)式への変形において無視した、光電変換セルの入力端子に接続される画素部の出力線における寄生容量Cx の影響をキャンセルできるようにしたものである。つまり、上記寄生容量Cx は、フォトダイオード1aの寄生容量Cpdに対して小さくしても、有限の値をもっており、これを無視した場合に生じる誤差をなくすように構成したものである。すなわち、光電変換セルの入力端子に、他端を基準電圧源VROに接続したスイッチ用MOSトランジスタM11の一端を接続し、その制御端子には制御回路4からの制御信号VFを印加するようにしたリセット回路を設けるものである。
次に、このように構成した変形例の動作を、図11に示したタイミングチャートを参照しながら説明する。画素部1のフォトダイオード1aの寄生容量Cpdに蓄積した電荷Qpdを、選択スイッチ用トランジスタ1cをONしてソースホロワ回路21に読み出す前に、制御信号VFによりリセット回路を構成するスイッチ用MOSトランジスタM11をONして、入力端子の寄生容量Cx に蓄積した電荷に基づくソースホロワ回路21の入力端子の電位を、基準電圧源VROにして一定にする。これにより、入力端子の寄生容量Cx により利得は減じても読み出し毎に出力が変動するノイズは生じないようにすることができる。
次に、上記構成の光検出装置を用いて構成した測距装置の実施例について説明する。この実施例に係る測距装置は、図12に示すように、測距対象物31からの光束を受光するために、一対の受光レンズ32a,32bを互いに基線長Bだけ離して配置し、光束の輝度分布パターンに応じた光電変換信号を出力する、上記受光レンズ32a,32bに対応して配置した一対の光検出装置33a,33bと、該一対の光検出装置33a,33bから得られた光電変換信号を入力し、上記測距対象物31までの距離を演算して測距信号を出力する演算制御部34とを設けて構成されている。なお、上記演算制御部34は、上記光検出装置33a,33bの駆動制御機能をも有しているものである。
次に、このように構成されている測距装置の動作を、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。測距を開始すると、まず光検出装置33a,33bは演算制御部34からの制御信号により被写体認識モードに設定され、一度の積分で受光部を構成する画素部全体のライン数の画像データを得る(ステップS1)。この画像データを演算制御部34に入力し、その演算処理により、被写体(測距対象物)の認識処理を行い、測距データを検出すべき画素行を決定する。被写体認識処理が完了し、距離データを検出すべき画素行が決定されると(ステップS2)、光検出装置33a,33bは距離データ検出モードに切り換え設定され(ステップS3)、設定された画素行の積分を行い測距データを検出し、演算制御部34から測距信号が出力される。
この際、距離データ検出モードにおいては、測距対象物31までの距離Dに応じて、一対の光検出装置33a,33b上における2つの測距対象物の間隔が変化する。演算制御部34において、この2つの測距対象物の間隔を測定することにより、つまり基線長Bに対する変化量X1 を検出することにより、対象物までの距離Dを算出し、高精度の測距信号を出力させることができる。
1 画素部
1a フォトダイオード
1b リセットスイッチ用MOSトランジスタ
1c 選択スイッチ用MOSトランジスタ
1A 受光部
2 光電変換セル
2A 光電変換部
3 走査回路
4 制御回路
21 ソースホロワ回路
22 容量帰還型ソース接地アンプ
23 FPN抑圧回路
24 サンプルホールド回路
25 切り換え回路
31 測距対象物
32a,32b 受光レンズ
33a,33b 光検出装置
34 演算制御部
1a フォトダイオード
1b リセットスイッチ用MOSトランジスタ
1c 選択スイッチ用MOSトランジスタ
1A 受光部
2 光電変換セル
2A 光電変換部
3 走査回路
4 制御回路
21 ソースホロワ回路
22 容量帰還型ソース接地アンプ
23 FPN抑圧回路
24 サンプルホールド回路
25 切り換え回路
31 測距対象物
32a,32b 受光レンズ
33a,33b 光検出装置
34 演算制御部
Claims (7)
- フォトダイオードを有する画素部を2次元状に配列した受光部と、2次元状に配列された前記画素部の各列毎に配置された、前記画素部の出力信号の制御を行う複数の光電変換セルからなる光電変換部と、該光電変換部の動作モードの切り換えを制御する切り換え制御部と、前記光電変換部の各光電変換セルからの出力を順次選択して読み出す走査回路とを有する光検出装置であって、前記光電変換セルは、前記画素部からの出力に一端が共通に接続され前記切り換え制御部からのモード切り換え信号に基づいて切り換えられる2つの第1の切り換えスイッチと、該第1の切り換えスイッチの一方の他端に入力端が接続されたソースホロワアンプと、前記第1の切り換えスイッチの他方の他端に入力端が接続された容量帰還型ソース接地アンプと、同様に前記切り換え制御部からのモード切り換え信号に基づいて、前記ソースホロワアンプの出力と前記容量帰還型ソース接地アンプの出力とを切り換えて出力する第2の切り換えスイッチと、該第2の切り換えスイッチからの出力が入力されるFPN抑圧回路と、該FPN抑圧回路からの出力を保持すると共に、その出力を光電変換セルの出力とするサンプルホールド回路とで構成されていることを特徴とする光検出装置。
- 前記画素部は、一端を接地したフォトダイオードと、該フォトダイオードの他端に一端が接続され他端が基準電圧源に接続されリセット信号で制御されるリセットスイッチ用トランジスタと、前記フォトダイオードの他端に一端が接続され他端が当該画素部の出力端子に接続され選択信号で制御される選択スイッチ用トランジスタとで構成されていることを特徴とする請求項1に係る光検出装置。
- 前記切り換え制御部は、切り換え制御する動作モードとして被写体を認識するモードと被写体距離を検出するモードとを有することを特徴とする請求項1に係る光検出装置。
- 前記光電変換セルのFPN抑圧回路は、一端が入力端子に接続された第1の容量素子と、該第1の容量素子の他端に入力端子が接続された反転増幅回路と、該反転増幅回路の入出力端子間に接続され、入力端子に一端が接続される第2の容量素子と第1のスイッチ用トランジスタの直列回路と、前記第1のスイッチ用トランジスタが導通状態のときは前記第2の容量素子の他端を基準電圧源に接続し、前記第1のスイッチ用トランジスタが非導通状態のときは前記第2の容量素子の一端を前記反転増幅回路の出力端子に接続するように動作する第2及び第3のスイッチ用トランジスタとで構成されていることを特徴とする請求項1に係る光検出装置。
- 前記光電変換セルは、その入力端子に一端を接続し、他端を基準電圧源に接続したスイッチ用トランジスタを備え、該スイッチ用トランジスタは前記画素部のリセットスイッチ用トランジスタがONとなる直前に、ONとする信号で制御されるように構成されていることを特徴とする請求項2に係る光検出装置。
- 測距対象物からの光束を受光するために、互いに基線長だけ離して配置された一対の受光レンズと、受光された前記光束の輝度分布パターンに応じた光電変換信号を出力する前記一対の受光レンズに対応して配置された前記請求項1〜5のいずれか1項に係る光検出装置と、該一対の光検出装置からの光電変換信号に基づいて前記測距対象物までの距離を演算して測距データを出力する機能と、前記光検出装置の動作を制御する機能とを有する演算制御部とを備えていることを特徴とする測距装置。
- 前記演算制御部は、前記光検出装置を、測距開始時には受光部を構成する2次元状に配列された各画素部からの出力信号に基づいて被写体を認識する被写体認識モードで動作させて、測距データを検出すべき画素部列を選択し、測距データ検出画素部列を選択設定した後は、選択された画素部列の出力信号に基づいて測距データを検出する測距データ検出モードで動作させるように構成されていることを特徴とする請求項6に係る測距装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003363211A JP2005127835A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | 光検出装置及びその光検出装置を用いた測距装置 |
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JP2003363211A JP2005127835A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | 光検出装置及びその光検出装置を用いた測距装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34642601
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7719583B1 (en) * | 2004-09-07 | 2010-05-18 | Melexis Tessenderlo Nv | Active pixel image sensor with selectable source follower and common source amplifier modes |
WO2016114153A1 (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | ソニー株式会社 | 固体撮像装置、駆動方法、及び、電子機器 |
WO2021068156A1 (zh) * | 2019-10-10 | 2021-04-15 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 光传感器、基于飞行时间的测距系统和电子装置 |
-
2003
- 2003-10-23 JP JP2003363211A patent/JP2005127835A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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