JP5992182B2 - 半導体基板及びその製造方法、並びに半導体装置 - Google Patents

半導体基板及びその製造方法、並びに半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体基板及びその製造方法、並びに半導体装置に関し、特に、導電性である基板上に化合物半導体を積層した半導体基板、及びその半導体基板を用いた、電子デバイス、磁気センサ、ホール素子、光デバイスのいずれかである半導体デバイスに関する。
化合物半導体は、工業的に有用なものが多く、InSbを活性層として用いたホール素子や磁気抵抗効果素子などの磁気センサは、既に実用化されている。さらに、近年では、InSbを用いた赤外センサに加えてトランジスタへの応用が盛んに研究されてきている。
これらInSbなどの化合物半導体は、バルクの単結晶の生産が困難であるため、通常は、GaAs基板やSi、サファイア基板上に薄膜化したものが用いられてきている。
Si基板は、GaAs基板やサファイア基板に比べて大口径であり、はるかに安価なものが安定に市場に供給されている。また、トランジスタ応用を考えた場合、集積化のためSi基板上への成長が重要となる。
Si基板への化合物半導体膜の形成は、技術的には難しいとされている。例えば、InSbを例にすると、特許文献1に開示されているように、複雑な工程を必要とする。すなわち、まず、Siを水素終端し、真空中で、かつ低温でInなどの下地層を形成する。次いで、その下地層の上にIn,Sbからなる予備堆積層を形成する。さらに、これらの層を形成した温度より高い温度で、予備堆積層上にInSb膜を形成するといった複雑な工程を必要とする。
特開平7−249577号公報 国際公開WO2004/077585号パンフレット 国際公開WO2008/123141号パンフレット
1996年のNational Technical Report Vol.42 No.4 P84−P92のP86 表面科学Vol.20、No.10pp680−684(1999)
上記のような方法で得られたInSb膜は、特性的には不十分であり、4μmの厚さで、電子移動度は、50,000cm2/Vsと高い値ではあるが、ホール係数は、320cm3/C〜480cm3/C程度である。
通常、半導体膜の性能は、ホール係数を膜厚で割った値で評価される。膜厚で割るとその特性は、800,000cm2/C〜1,200,000cm2/Cとなる。この数値は、欠陥起因のキャリアを多く含んでいることを示している。高い電子移動度を利用した磁気抵抗効果素子には適用が可能であるが、欠陥が問題となるホール素子やトランジスタなどへの応用は困難である。
また、磁気抵抗効果素子においても、n型のドーパントをドープすると温度特性を改善出来ることは公知であるが、元のキャリアが多いため、ドープすると抵抗が小さくなりすぎてしまい、上述したInSb膜では実質的にドープによる温度特性改善は困難である。
これらの対策として、例えば、特許文献2に開示されているように、まず、Si基板上にGaAs層を形成し、このGaAs層上にInSb膜を形成することによって、1μmでホール係数が約370cm3/Cであり、膜厚で割ると3,700,000cm2/Cと大幅にInSb膜の特性を改善することができる。しかしながら、GaAs層をSi基板上に形成するには、InSb膜を形成するより高い基板温度が必要となる。化合物半導体基板をトランジスタなどへの応用のためには、Si基板上に低い基板温度で積層することが好ましい。
さらに、特許文献3に開示されているように、水素で終端したSi基板上にAsを先行して照射し、次いで、化合物半導体構成物質をSi基板上に照射することにより、極めて良質の化合物半導体膜をSi基板上に形成することを見出している。特許文献3では、0.1μm以上5μm以下の化合物半導体膜厚であるため、Si基板へのリーク電流は、問題となっていない。しかし、さらに良質で高抵抗かつ高移動度な化合物半導体を得るために、活性層の薄膜化と格子緩和層の適用した場合、Si基板へのリーク電流が無視できなくなり、印加電流と測定電圧の関係が線形にはならず、半導体デバイスへの適用は困難となる。
そこで、本発明の目的は、導電性であるSi基板へのリーク電流量の抑制し、かつ、より良質で高抵抗かつ高移動度な化合物半導体をSi基板上へ形成することが可能な、化合物半導体基板及びその半導体デバイス、並びに半導体装置を提供することにある。
本発明は、導電性である基板上に化合物半導体が積層された半導体基板であって、前記導電性である基板上に形成されたInSb層と、前記InSb層上に形成された第1の格子緩和層と、前記第1の格子緩和層に形成された化合物半導体の活性層とをえ、前記化合物半導体の活性層は、InAs Sb (m+n=1;0≦m≦1、0≦n≦1)からなる活性層として構成されたことを特徴とする。
前記第1の格子緩和層は、InxGayAlzSb(x+y+z=1:0≦x<1、0≦y≦1、0≦z≦1)からなる第1の化合物半導体層として構成されたことを特徴とする。
前記化合物半導体の活性層上に、第2の格子緩和層をさらに形成したことを特徴とする。
前記第2の格子緩和層は、InxGayAlzSbからなる第2の化合物半導体層として構成されたことを特徴とする。
前記第2の格子緩和層上に、第3の格子緩和層をさらに形成したことを特徴とする。
前記第3の格子緩和層は、GaAsからなる第3の化合物半導体層として構成されたことを特徴とする。
前記化合物半導体の活性層の膜厚が、0.03μm以上0.1μm以下であることを特徴とする。
前記InSb層の膜厚が、0.1μm以上0.3μm以下であることを特徴とする。
前記導電性である基板の結晶の面方位が、(100)、(111)、(110)であること、若しくは、(100)、(111)、(110)方向に対して10°以内で傾いていることを特徴とする。
前記導電性である基板は、バルク単結晶基板又は最上層がSiである薄膜基板であることを特徴とする。
前記InSb層は、Asを一部に含む領域を有することを特徴とする。
本発明は、半導体装置であって、半導体基板と、前記半導体基板の化合物半導体に接続されたオーミック電極とからなる半導体素子として構成したことを特徴とする。
前記半導体素子は、電子デバイス、磁気センサ、ホール素子、光デバイスのいずれかであることを特徴とする。
本発明によれば、導電性である基板に化合物半導体が積層された半導体基板において、該導電性である基板と結晶欠陥を緩和する第1の格子緩和層との間にInSb層を設けたので、該導電性である基板に対して、リーク電流量の抑制と、より良質で高抵抗かつ高移動度な化合物半導体を形成することが可能となる。
本発明によれば、導電性である基板と結晶欠陥を緩和する第1の格子緩和層との間にInSb層を設けた半導体基板を半導体装置に組み込んで構成したので、ホール素子、磁気抵抗素子などの磁気センサや、赤外センサなどの光デバイス、トランジスタなどの電子デバイスへの応用展開を工業的に図ることができる。
本発明の第1の実施の形態である、半導体基板の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態である、半導体基板の製造方法を示す説明図である。 本発明の半導体基板の実施例1における印加電流と測定電圧との相関関係を示す説明図である。 本発明の半導体基板の実施例2における印加電流と測定電圧との相関関係を示す説明図である。 本発明の半導体基板の実施例3における印加電流と測定電圧との相関関係を示す説明図である。 本発明の半導体基板の実施例1〜3に対する比較例1である、印加電流と測定電圧との相関関係を示す説明図である。 本発明の半導体基板の実施例1〜3、比較例1における、InSb層膜厚に対する電子移動度の変化を比較例2として示す説明図である。 本発明の半導体基板の実施例1〜3、比較例1における、InSb層膜厚に対するシートキャリア濃度の変化を比較例3として示す説明図である。
〔第1の例〕
本発明の第1の実施の形態を、図1に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る半導体基板の構成を示す。
半導体基板100は、導電性である基板1と、該導電性である基板1上に形成されたInSb層2と、InSb層2上に形成された第1の格子緩和層3と、第1の格子緩和層3に形成された化合物半導体の活性層4と、活性層4上に形成された第2の格子緩和層5とから構成される。
第1の格子緩和層3は、InxGayAlzSb(x+y+z=1:0≦x<1、0≦y≦1、0≦z≦1)からなる第1の化合物半導体層として構成してもよい。
前記化合物半導体の活性層4は、InAsmSbn(m+n=1;0≦m≦1、0≦n≦1)からなる活性層4として構成してもよい。
第2の格子緩和層5は、InxGayAlzSbからなる第2の化合物半導体層として構成してもよい。
また、本発明では、第2の格子緩和層5上に、第3の格子緩和層(図示せず)をさらに形成してもよい。この第3の格子緩和層は、GaAsからなる第3の化合物半導体層として構成してもよい。
活性層4の厚さは、0.03μm以上0.1μm以下である。また、好ましくは、0.03μm以上0.07μm以下であり、さらに好ましくは、0.04μm以上0.06μm以下であり、最も好ましくは0.05μmである。
InSb層2の厚さは、0.1μm以上0.3μm以下である。また、好ましくは、0.15μm以上0.25μm以下であり、さらに好ましくは、0.175μm以上0.225μm以下であり、最も好ましくは0.2μmである。
導電性である基板1は、Siのバルク単結晶基板、又は最上層がSiである薄膜基板として構成してもよい。
導電性である基板1の結晶の面方位は、(100)、(111)、(110)が好ましい。また、10°以下のオフセット角をもつ(100)、(111)、(110)についても好ましい。
(利点)
以下、本発明に係る半導体基板の利点について説明する。
通常、基板1は導電性であるため、活性層4となる化合物半導体の抵抗値が増加するに従って、基板1へのリーク電流の影響を大きく受けるが、本発明の化合物半導体基板100であれば、基板1へのリーク電流量を低減することができ、良質で高抵抗な高移動度を有する化合物半導体が得られる。
本発明において、導電性である基板1へのリーク電流量を抑制させ、かつ、極めて良質な化合物半導体が得られた理由は、基板1と第1の格子緩和層3との間に形成したInSb層2に起因する。基板上1に、直接、格子欠陥を緩衝する格子緩和層を形成した場合、印加電流に対する測定電圧の関係が、線形にならず、ショットキー特性を示す。
特に、低印加電流領域で、基板1へのリーク電流による影響を受けて、傾きから算出される測定抵抗は、高印加電流領域から想定される抵抗値より低くなることが確認できる。InSb層2を基板1と第1の格子緩和層3との間に形成した場合、印加電流に対する測定電圧の関係が、線形となっているため、基板1へのリーク電流が低減していることを確認できた。また、InSb層2の膜厚を増加させると、化合物半導体の電気特性は、0.2μm付近でピークを持つことを確認できた。これは、InSb層2の膜厚を増加させると第1の格子緩和層3としての第1の化合物半導体の結晶性を良好にする一方、InSb層2自体にリーク電流が発生するため、化合物半導体基板100の電気特性に最適値があることを見出した。その結果、導電性である基板1へのリーク電流を抑制し、かつ、極めて良質な化合物半導体基板100が得られた。
上述したように、導電性である基板1と結晶欠陥を緩和する第1の格子緩和層3との間にInSb層2を設けたことにより、導電性である基板1に対して、リーク電流量の抑制と、より良質でかつ高抵抗かつ高移動度な0.1μm以下のInSbやInAs、InAsSbなどの活性層4を有する化合物半導体を形成することが可能である。
〔第2の例〕
本発明の第2の実施の形態を、図2〜図3に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
図2は、前述した図1の化合物半導体基板100の製造方法を示す。
ステップS101では、導電性である基板(以下、Si基板)1上にInSb層2を形成する。
ただし、InSb層2の成膜前にSi基板1を所定の温度でAsの雰囲気中に設置してもよい。
ステップS102では、InSb層2上に、InxGayAlzSb(x+y+z=1:0≦x<1、0≦y≦1、0≦z≦1)からなる第1の格子緩和層3としての第1の化合物半導体層を形成する。
ステップS103では、第1の格子緩和層3上に、InAsmSbn(m+n=1;0≦m≦1、0≦n≦1)からなる活性層4を形成する。
ステップS104では、活性層4上に、InxGayAlzSbからなる第2の格子緩和層5としての第2の化合物半導体層を形成する。
第2の格子緩和層5上に、GaAsからなる第3の格子緩和層を形成してもよい。
化合物半導体は、単結晶薄膜であることが望ましい。
本発明の成膜法としては、分子線エピタキシー法(MBE)であるが、通常の蒸着や、アトミックレイヤーエピタキシー法、MOCVD法でも可能であり、特に限定されるものではない。
活性層4の膜厚は、0.03μm以上0.1μm以下であることが望ましい。
InSb層2の膜厚は、0.1μm以上0.3μm以下であることが望ましい。
Si基板1は、バルク単結晶基板又は最上層がSiである薄膜基板であることが望ましい。Si基板1の(111)または(100)に等価な面が、このSi基板1の表面と平行であることが望ましい。
Si単結晶層は水素で終端されていることが必要である。水素で終端する方法に、特に制限は無いが、周知のように、通常は、水素終端処理は、フッ化アンモニウム水溶液やフッ化水素水溶液に洗浄したSi基板1を浸漬することにより行うのが一般的である。
以下、具体的な製造方法について説明する。
(実施例1)
まず、直径4インチの(100)Si基板1を洗浄後、1wt%のフッ化水素酸で処理して水素終端させた。次いで、分子線エピタキシー(MBE;Molecular beam epitaxial)装置にSi基板1を導入した。基板温度を300℃に設定し、Asの供給をはじめ、成膜開始前に予めAsの雰囲気になるように準備した。As量は、イオンゲージで測定したフラックスで10-8Torr台とした。
次いで、Asの供給をやめて、1秒以内にIn及びSbを供給開始し、InSb膜厚換算で、約20nmとなる厚さ分だけ、In,Sbの供給を行った。更に、基板温度を495℃まで上げた後に、トータル膜厚が、0.2μmとなるようにInSb層2を形成した。
その後、第1の格子緩和層3となる第1の化合物半導体層InxAlzSbを0.7μmとなるように形成した。
続いて、活性層4となるInAsmSbn層を形成した。
最後に、第2の格子緩和層5となる第2の化合物半導体層InxAlzSbを0.02μmになるように形成した。
ここで、活性層4となるInAsmSbn層は、エネルギーバンドギャップが最小値となるように、m=0.1、n=0.9に設定した。
第1の格子緩和層3となる第1の化合物半導体層InxAlzSb、第2の混晶層InxAlzSbと、活性層InAsXSbYの格子ミスマッチが±0.5%以内となるように、x=0.9、z=0.1に設定した。
化合物半導体の電気特性は、公知のファンデルポー法で測定した。その結果、シートキャリア濃度は、0.49×1012/cm2、電子移動度は、26900cm2/Vsであった。
ホール係数は、電子の電荷をe、キャリア濃度をNとすると1/(eN)となり、ここで得られた化合物半導体のホール係数(Rh)を膜厚で割ると13,000,000cm2/Cとなる。
図3は、本発明の化合物半導体基板100における、実施例1の印加電流と測定電圧との相関関係を示す。
本発明では、化合物半導体のホール係数(Rh)を膜厚で割った値は、13,000,000cm2/Cであるのに対して、前述した特許文献3で開示されている値は、3,800,000cm2/Cである。これにより、従来報告されている値より、3倍以上改善されていることが確認できた。すなわち、このことは、本発明による化合物半導体の活性層が0.05μmであるにも関わらず、欠陥が著しく少ないことを示しており、この化合物半導体基板100を用いることにより、従来、界面の欠陥が多いと形成が困難であった、高精度のホール素子や、光、電子デバイスの形成が可能になった。
また、Si基板1と第1の格子緩和層3としての第1の化合物半導体層InxAlzSbとの間にInSb層2を形成したことによって、印加電流に対する測定電圧の関係が線形であることを確認し、Si基板1へのリーク電流を抑制させたことを見出した。
以上より、導電性であるSi基板1と結晶欠陥を緩和する格子緩和層3との間にInSb層2を設けた化合物半導体基板100を構成したので、導電性である基板1に対して、リーク電流量の抑制と、より良質でかつ高抵抗かつ高移動度な0.1μm以下のInSbやInAs、InAsSbなどの活性層4を有する化合物半導体を形成することが可能である。
〔第3の例〕
本発明の第3の実施の形態を、図4〜図8に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
本例では、化合物半導体基板100の製造方法の変形例および比較例について説明する。
図4および図5は、前述した第2の例の化合物半導体基板100の製造方法の変形例を示す。
(実施例2)
まず、化合物半導体基板100の製造方法の第1の変形例を、図4に係る実施例2として説明する。
まず、直径4インチの(100)Si基板1を洗浄後、1wt%のフッ化水素酸で処理して水素終端させた。次いで、分子線エピタキシー(MBE;Molecular beam epitaxial)装置にSi基板1を導入した。基板温度を300℃に設定し、Asの供給をはじめ、成膜開始前に予めAsの雰囲気になるように準備した。As量は、イオンゲージで測定したフラックスで10-8Torr台とした。
次いで、Asの供給をやめて、1秒以内にIn及びSbを供給開始し、InSb膜厚換算で、約20nmとなる厚さ分だけ、In,Sbの供給を行った。更に、基板温度を495℃まで上げた後に、トータル膜厚が、0.1μmとなるようにInSb層2を形成した。
その後、第1の格子緩和層3となる第1の化合物半導体層InxAlzSbを0.7μmとなるように形成した。
続いて、活性層4となるInAsmSbn層を形成した。
最後に、第2の格子緩和層5となる第2の化合物半導体層InxAlzSbを0.02μmになるように形成した。
ここで、m、n、x、zは、実施例1と同量になるように設定した。すなわち、活性層4となるInAsmSbn層は、エネルギーバンドギャップが最小値となるように、m=0.1、n=0.9に設定した。第1の格子緩和層3となる第1の化合物半導体層InxAlzSb、第2の混晶層InxAlzSbと、活性層InAsXSbYの格子ミスマッチが±0.5%以内となるように、x=0.9、z=0.1に設定した。
化合物半導体の電気特性は、公知のファンデルポー法で測定した。その結果、シートキャリア濃度は、0.58×1012/cm2、電子移動度は、18200cm2/Vsであった。
ホール係数は、電子の電荷をe、キャリア濃度をNとすると1/(eN)となり、ここで得られた化合物半導体のホール係数(Rh)を膜厚で割ると11,000,000cm2/Cとなる。
図4は、本発明の化合物半導体基板100における、実施例2の印加電流と測定電圧との相関関係を示す。
本発明では、化合物半導体のホール係数(Rh)を膜厚で割った値は、11,000,000cm2/Cであるのに対して、前述した特許文献3で開示されている値は、3,800,000cm2/Cである。これにより、従来報告されている値より、3倍以上改善されていることが確認できた。すなわち、このことは、本発明による化合物半導体の活性層が0.05μmであるにも関わらず、欠陥が著しく少ないことを示しており、この化合物半導体基板100を用いることにより、従来、界面の欠陥が多いと形成が困難であった、高精度のホール素子や、光、電子デバイスの形成が可能になった。
また、Si基板1と第1の格子緩和層3としての第1の化合物半導体層InxAlzSbとの間にInSb層2を形成したことによって、印加電流に対する測定電圧の関係が線形であることを確認し、Si基板へのリーク電流を抑制させたことを見出した。
(実施例3)
次に、化合物半導体基板100の製造方法の第2の変形例を、図5に係る実施例3として説明する。
まず、直径4インチの(100)Si基板1を洗浄後、1wt%のフッ化水素酸で処理して水素終端させた。次いで、分子線エピタキシー(MBE;Molecular beam epitaxial)装置にSi基板1を導入した。基板温度を300℃に設定し、Asの供給をはじめ、成膜開始前に予めAsの雰囲気になるように準備した。As量は、イオンゲージで測定したフラックスで10-8Torr台とした。
次いで、Asの供給をやめて、1秒以内にIn及びSbを供給開始し、InSb膜厚換算で、約20nmとなる厚さ分だけ、In,Sbの供給を行った。更に、基板温度を495℃まで上げた後に、トータル膜厚が、0.3μmとなるようにInSb層2を形成した。
その後、第1の格子緩和層3となる第1の化合物半導体層InxAlzSbを0.7μmとなるように形成した。
続いて、活性層4となるInAsmSbn層を形成した。
最後に、第2の格子緩和層5となる第2の化合物半導体層InxAlzSbを0.02μmになるように形成した。
ここで、m、n、x、zは、実施例1と同量になるように設定した。すなわち、活性層4となるInAsmSbn層は、エネルギーバンドギャップが最小値となるように、m=0.1、n=0.9に設定した。第1の格子緩和層3となる第1の化合物半導体層InxAlzSb、第2の混晶層InxAlzSbと、活性層InAsXSbYの格子ミスマッチが±0.5%以内となるように、x=0.9、z=0.1に設定した。
化合物半導体の電気特性は、公知のファンデルポー法で測定した。その結果、シートキャリア濃度は、0.80×1012/cm2、電子移動度は、25500cm2/Vsであった。
ホール係数は、電子の電荷をe、キャリア濃度をNとすると1/(eN)となり、ここで得られた化合物半導体のホール係数(Rh)を膜厚で割ると7,800,000cm2/Cとなる。
図5は、本発明の化合物半導体基板100における、実施例3の印加電流と測定電圧との相関関係を示す。
本発明では、化合物半導体のホール係数(Rh)を膜厚で割った値は、7,800,000cm2/Cであるのに対して、前述した特許文献3で開示されている値は、3,800,000cm2/Cである。これにより、従来報告されている値より、3倍以上改善されていることが確認できた。すなわち、このことは、本発明による化合物半導体の活性層が0.05μmであるにも関わらず、欠陥が著しく少ないことを示しており、この化合物半導体基板100を用いることにより、従来、界面の欠陥が多いと形成が困難であった、高精度のホール素子や、光、電子デバイスの形成が可能になった。
また、Si基板1と第1の格子緩和層3としての第1の化合物半導体層InxAlzSbとの間にInSb層2を形成したことによって、印加電流に対する測定電圧の関係が線形であることを確認し、Si基板へのリーク電流を抑制させたことを見出した。
以下、本発明の化合物半導体基板100の実施例1〜3の比較例について説明する。
(比較例1)
図6は、本発明の化合物半導体基板100の比較例1である、印加電流と測定電圧との相関関係を示す。
まず、直径4インチの(100)Si基板1を洗浄後、1wt%のフッ化水素酸で処理して水素終端させた。
次いで、分子線エピタキシー(MBE;Molecular beam epitaxial)装置にSi基板1を導入した。基板温度を300℃に設定し、Asの供給をはじめ、成膜開始前に予めAsの雰囲気になるように準備した。As量は、イオンゲージで測定したフラックスで10-8Torr台とした。
次いで、Asの供給をやめて、1秒以内にIn及び、Al、Sbを供給開始し、InxAlzSb膜厚換算で、約20nmとなる厚さ分だけ、In,及びAl、Sbの供給を行った。更に、基板温度を495℃まで上げた後に、トータル膜厚が、0.7μmとなるように第1の格子緩和層3となる第1の化合物半導体層InxAlzSbを形成した。
続いて、活性層4となるInAsmSbn層を形成した。
最後に、第2の格子緩和層5となる第2の化合物半導体層InxAlzSbを0.02μmを形成した。ここで、m、n、x、z、は実施例1と同量になるように設定した。
化合物半導体の電気特性は、公知のファンデルポー法で測定した。その結果、シートキャリア濃度は、2.59×1012/cm2、電子移動度は、13850cm2/Vsであった。
また、Si基板1と第1の混晶層AlInSbとの間にInSb層を形成していないため、図6に示すように、印加電流に対する測定電圧の関係が線形ではなく、ショットキー特性を表している。低電流領域では、Si基板1の抵抗値の影響を受けて、低抵抗値となっており、Si基板1へのリーク電流が発生していることがわかる。
(比較例2)
図7は、本発明の化合物半導体基板100の実施例1(図中のA点)、実施例2(図中のB点)、実施例3(図中のC点)、および比較例1(図中のD点)のInSb層2の膜厚に対する電子移動度の変化を示す比較例2である。
(比較例3)
図8は、本発明の化合物半導体基板100の実施例1(図中のA点)、実施例2(図中のB点)、実施例3(図中のC点)、および比較例1(図中のD点)のInSb層2の膜厚に対するシートキャリア濃度の変化を示す比較例3である。
図7に示す結果から電子移動度では最大値、図8に示す結果からシートキャリア濃度では最小値をそれぞれ持つ。
これにより、InSb層2の最適な膜厚は、0.1μm以上0.3μm以下である。また、好ましくは、0.15μm以上0.25μm以下であり、さらに好ましくは、0.175μm以上0.225μm以下であり、最も好ましくは0.2μmである。
以上より、導電性であるSi基板1と結晶欠陥を緩和する格子緩和層3との間にInSb層2を設けた化合物半導体基板100を構成したので、導電性である基板1に対して、リーク電流量の抑制と、より良質でかつ高抵抗かつ高移動度な0.1μm以下のInSbやInAs、InAsSbなどの活性層4を有する化合物半導体を形成することが可能である。
〔第4の例〕
本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
本例は、上記第1の例〜第3の例で説明した化合物半導体基板100を用いて半導体装置を構成する応用例である。
半導体装置は、上記第1の例〜第3の例で説明した化合物半導体基板100と、化合物半導体基板100の化合物半導体に電気的に接続されたオーミック電極とからなる半導体素子として構成される。
オーミック電極は、Au/Pt/Tiなどの多層電極でもよいし、単層の金属でもよい。
半導体素子としては、電子デバイス,磁気センサ,ホール素子,光デバイスのいずれかの半導体デバイスとして構成される。
以上より、導電性である基板1と結晶欠陥を緩和する格子緩和層3との間にInSb層2を設けた化合物半導体基板100を半導体装置に組み込んで構成したので、導電性である基板1へリーク電流量の抑制と、より良質でかつ高抵抗かつ高移動度な0.1μm以下のInSbやInAs、InAsSbなどの活性層を有する化合物半導体を形成することを可能にし、ホール素子、磁気抵抗素子などの磁気センサや赤外センサなどの光デバイス、トランジスタなどの電子デバイスへの応用展開を工業的に図るようにした化合物半導体基板及びその半導体デバイスを提供することができる。
本発明は、化合物半導体基板及びその半導体デバイスに関するもので、導電性である基板と結晶欠陥を緩和する格子緩和層との間にInSb層を設け、より良質でかつ高抵抗かつ高移動度な0.1μm以下のInSbやInAs、InAsSbなどの活性層を有する化合物半導体を形成することを可能にし、ホール素子や磁気抵抗素子などの磁気センサや、赤外センサなどの光デバイス、トランジスタなどの電子デバイスへの応用展開を工業的に可能とする。
1 導電性である基板(Si基板)
2 InSb層
3 第1の格子緩和層(第1の化合物半導体層)
4 活性層
5 第2の格子緩和層(第2の化合物半導体層)
100 半導体基板(化合物半導体基板)

Claims (13)

  1. 導電性である基板上に化合物半導体が積層された半導体基板であって、
    前記導電性である基板上に形成されたInSb層と、
    前記InSb層上に形成された第1の格子緩和層と、
    前記第1の格子緩和層に形成された化合物半導体の活性層と
    え、
    前記化合物半導体の活性層は、InAs Sb (m+n=1;0≦m≦1、0≦n≦1)からなる活性層として構成されたことを特徴とする半導体基板。
  2. 前記第1の格子緩和層は、InGaAlSb(x+y+z=1:0≦x<1、0≦y≦1、0≦z≦1)からなる第1の化合物半導体層として構成されたことを特徴とする請求項1記載の半導体基板。
  3. 前記化合物半導体の活性層上に、第2の格子緩和層をさらに形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体基板。
  4. 前記第2の格子緩和層は、InGaAlSbからなる第2の化合物半導体層として構成されたことを特徴とする請求項3に記載の半導体基板。
  5. 前記第2の格子緩和層上に、第3の格子緩和層をさらに形成したことを特徴とする請求項3または4に記載の半導体基板。
  6. 前記第3の格子緩和層は、GaAsからなる第3の化合物半導体層として構成されたことを特徴とする請求項5に記載の半導体基板。
  7. 前記化合物半導体の活性層の膜厚が、0.03μm以上0.1μm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体基板。
  8. 前記InSb層の膜厚が、0.1μm以上0.3μm以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体基板。
  9. 前記導電性である基板の結晶の面方位が、(100)、(111)、(110)であること、若しくは、(100)、(111)、(110)方向に対して10°以内で傾いていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体基板。
  10. 前記導電性である基板は、バルク単結晶基板又は最上層がSiである薄膜基板であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の半導体基板。
  11. 前記InSb層は、Asを一部に含む領域を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の半導体基板。
  12. 半導体装置であって、
    請求項1乃至11のいずれかに記載の半導体基板と、
    前記半導体基板の化合物半導体に接続されたオーミック電極と
    からなる半導体素子として構成したことを特徴とする半導体装置。
  13. 前記半導体素子は、電子デバイス、磁気センサ、ホール素子、光デバイスのいずれかであることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
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