JP2000183424A - 化合物半導体多層薄膜及び半導体装置 - Google Patents

化合物半導体多層薄膜及び半導体装置

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JP2000183424A
JP2000183424A JP10356131A JP35613198A JP2000183424A JP 2000183424 A JP2000183424 A JP 2000183424A JP 10356131 A JP10356131 A JP 10356131A JP 35613198 A JP35613198 A JP 35613198A JP 2000183424 A JP2000183424 A JP 2000183424A
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Takeshi Tanaka
丈士 田中
Mineo Wajima
峰生 和島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗の温度による変化が抑制され、広い温度
範囲で高性能・低消費電力の特性を有する化合物半導体
多層薄膜及びこれを用いた半導体装置を提供する。 【解決手段】 半絶縁性乃至絶縁性基板上に、ドーピン
グされたInSb層、アンドープInSb層、AIGa
InSb層及びアンドープInSb層が順次に形成され
た化合物半導体多層薄膜を構成し、この様な化合物半導
体多層薄膜上にさらに絶縁性保護膜を形成し、次いで適
宜に電極形成された半導体装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体多層
薄膜及びこれを用いて作製された半導体装置に関するも
のである。
【0002】本発明は、さらに詳しくは、シート抵抗値
とキャリア移動度の両方が向上され、かつシート抵抗値
の温度による変化が大幅に減少されたInSb系化合物
半導体多層薄膜、及び上記化合物半導体多層薄膜を用い
て作製した、低消費電力、高性能かつ広い温度領域での
動作信頼性を兼ね備える、優れた特徴を有する半導体装
置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】InSb薄膜は、全てのIII-V 族化合物
半導体結晶のうちで最高のキャリア移動度を有する等の
特徴を有するが、これを半導体装置に応用するに当たっ
ては種々の問題があった。
【0004】InSb薄膜を応用した半導体装置とし
て、例えば磁電変換素子(磁気抵抗素子やHall効果
素子などの磁気センサ)などの電子デバイスが知られて
いる。これら電子デバイスにおけるInSb薄膜は、電
流のリークを防ぐため半絶縁性あるいは絶縁性の基板上
に形成される必要がある。このためInSb薄膜は、
「電気論A,117,7(1997)」に示されるよう
に絶縁体である雲母や磁性酸化物の基板上に形成される
か、あるいは「ジャーナル・オブ・アプライド・フィジ
クス,66,3618(1989)」に示されるように
半絶縁体であるGaAsやInP基板上に形成されてい
た。また同じGaAs基板を用いる場合においても、
「ジャーナル・オブ・ヴァキューム・サイエンス・テク
ノロジー,B14,2339(1996)」に示される
ように、GaAs基板上に格子不整合緩和層としてAl
x In1xSb(x≧0.07)層を形成し、その上に臨
界膜厚以下のInSb活性層を成長させる方法も知られ
ている。
【0005】このようなInSb薄膜に係る従来技術に
おける問題点を整理すると以下の如くになる。
【0006】(問題点1)InSb薄膜を成長させる基
板物質として雲母やGaAsを用いた場合、基板とIn
Sbとの間には大きな格子定数の差が有るため、成長し
たInSb層中にはミスフィット転位など、大量の結晶
欠陥が混入している。これらの結晶欠陥はInSb層中
を走行する電子や正孔を散乱し、InSb中の移動度を
著しく低下させる。この結果、InSb層を活性層とし
て用いた電子デバイスにおいて、動作速度や感度の低下
が起こる。
【0007】(問題点2)上に挙げた移動度低下の傾向
は、特に基板とInSb層の界面近傍で著しいが、成長
に伴い欠陥が緩和されるため、厚く成長したInSb層
の上部即ち表面付近においては結晶欠陥の密度が減少す
る。この結果として、InSb膜厚が充分厚くなると移
動度低下がある程度まで減少する。この様な効果は、
「ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス,74,
1793(1993)」に記載されている。しかしなが
ら、この場合には、結晶欠陥濃度が高く移動度が低い下
部のInSb層もまた電気伝導に寄与するため、InS
b層全体の抵抗値が著しく低下してしまうという欠点が
ある。この様な抵抗値の低いInSb薄膜を組み込んだ
電子デバイスは動作時に激しく発熱し、消費電力が大幅
に増大するとともに、雪崩的にキャリアーが発生するこ
とによって自己破壊が起こる恐れもある。
【0008】(問題点3)その他、InSbはIII-V 族
化合物半導体中でも最も狭い禁制帯幅を持っており、室
温以上での固有キャリア濃度の温度による変化が極めて
大きい。このため、キャリア濃度に反比例する素子の抵
抗値は、温度の上昇とともに著しく低下してしまう。こ
の様な温度上昇による抵抗値の減少は、上記(問題点
2)にも示したように素子の自己破壊等に至ることか
ら、温度が変化しやすい環境においては信頼性を欠くこ
ととなり、InSb系電子デバイスの使用を困難にす
る。
【0009】(問題点4)上記問題点に対応する方法と
して、ドナーあるいはアクセプターとなる原子をInS
b活性層中にドーピングし、InSb層中の電気伝導に
寄与する主なキャリアを不純物キャリアとすることによ
り、高温での大幅なキャリア濃度の変化を防止する方法
も試みられた。しかしこの場合には、InSb層中のキ
ャリアがドーピングされた不純物によって散乱され、そ
の結果としてInSb中の移動度が低下してしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高移
動度と高抵抗を両立し、かつ抵抗値の温度による変化が
小さいInSb系化合物半導体多層薄膜を提供するこ
と、及び上記InSb系化合物半導体多層薄膜を利用し
て、電気特性に優れ、消費電力が少なくかつ特性の温度
による変化が小さい半導体装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による化合物半導
体多層薄膜は、(1)単位面積当たりの電気伝導率が
0.005S(ジ−メンス)以下である半絶縁性または
絶縁性の物質からなる基板、(2)上記基板上に形成さ
れ、不純物がドーピングされたアンチモン化インジウム
(InSb)バッファ層、(3)上記InSbバッファ
層上に形成されたアンドープInSb活性層、(4)上
記アンドープInSb活性層上に形成され、不純物がド
ーピングされ、基板面に対して水平方向の格子定数がI
nSbと同一である、歪みアンチモン化アルミニウム・
ガリウム・インジウム(AIGaInSb)キャリア供
給層、及び(5)上記歪みAIGaInSbキャリア供
給層上に形成されたアンドープInSbキャップ層から
なるInSb系化合物半導体多層薄膜である。
【0012】また、本発明による半導体装置は、(A)
上記InSb系化合物半導体多層薄膜、(B)上記In
Sb系化合物半導体多層薄膜におけるアンドープInS
b層上に設けられた複数の電極及び(C)上記アンドー
プInSbキャップ層上に形成された絶縁性保護膜を有
する半導体装置である。
【0013】本発明の化合物半導体多層薄膜及び半導体
装置におけるInSbバッファ層(基板上に形成され
る)にドーピングされる不純物としては、アルミニウム
(Al)、ベリリウム(Be)、亜鉛(Zn)、マグネ
シウム(Mg)、酸素(O)またはガリウム(Ga)が
挙げられる。上記のドーピング用不純物のドーピング濃
度としては、Be、ZnまたはMgの濃度が1×1016
〜1×1019cm-3とするのが好ましく、さらにBe、
ZnまたはMgの濃度が1×1017〜1×1018cm-3
とするのがより好ましい。
【0014】本発明の化合物半導体多層薄膜及び半導体
装置における歪みAIGaInSbキャリア供給層(ア
ンドープInSb活性層上に形成される)にドーピング
される不純物としては、シリコン(Si)、テルル(T
e)及びセレン(Se)が挙げられる。上記のドーピン
グ用不純物のドーピング濃度としては、歪みAIGaI
nSbキャリア供給層のSi、TeまたはSeの濃度を
1×1016〜1×1019cm-3とするのが好ましく、さ
らにSi、TeまたはSeの濃度を1×1017〜1×1
18cm-3とするのがより好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の化合物半導体多層薄膜の
一例について、図1によって説明する。半絶縁性基板0
1上に成長したInSb系化合物半導体多層薄膜層02
〜05の内、最下層のドーピングされたInSb層02
は、殊に結晶特性が低下する傾向に有る界面部分に、A
l、Be、Zn、Mg、OまたはGaが不純物としてド
ーピングされ、これによって上記界面部分の抵抗率が増
大し、結果的に上記のドーピングされたInSb層02
への電流の漏れ量が大幅に減少される。すると、アンド
ープInSb層03にのみ電流の大部分が流れることに
なるが、このInSb層03は上記界面からの悪影響を
ほとんど受けないので、移動度などの電気特性が高水準
となる。さらに、上記アンドープInSb層03上に、
Si、SeまたはTeがドーピングされた歪みAIGa
InSbキャリア供給層04が形成され、電子が上記歪
みAIGaInSbキャリア供給層04から上記アンド
ープInSb層03へ供給される。これによって、薄膜
層中のキャリアの大多数は、温度による濃度変化のな
い、外因性キャリアとなるので、結果的に薄膜の抵抗率
の温度による変化が抑制される。この様な化合物半導体
多層薄膜を用いた半導体装置は、寒暖の差が激しい環境
においても素子作動の高い信頼性を有する。
【0016】(実施例)本発明の化合物半導体多層薄膜
及び半導体装置の一実施例について、図2によって説明
する。
【0017】(1)基板:半絶縁性GaAs基板11上
に、半導体薄膜成長装置を用いて、格子不整合の一部を
緩和するための半絶縁性Al0.105Ga0.045
In0.85Sb層12(膜厚:0.8μm)が形成さ
れた。
【0018】(2)ドーピングされたInSb層:上記
半絶縁性AIGaInSb層12上に、同様にして、不
純物としてBeを濃度3×1017cm-3にドーピングさ
れたInSbバッファ層13(膜厚:0.2μm)が形
成された。
【0019】(3)アンドープInSb層:上記ドーピ
ングされたInSbバッファ層13上に、同様にして、
アンドープInSb活性層14(膜厚:0.04μm)
が形成された。
【0020】(4)歪みAIGaInSbキャリア供給
層:上記アンドープInSb活性層14上に、同様にし
て、不純物としてSeを濃度2.7×1017/cm-3
ドーピングした歪みAl0.105 Ga0.045 In0.85Sb
層15(膜厚:15nm,基板面に対して水平方向の格
子定数がInSbと同一である)が形成された。
【0021】(5)アンドープInSbキャップ層:上
記歪みAIGaInSbキャリア供給層15上に、同様
にして、アンドープInSbキャップ層16(膜厚:5
nm)が形成された。以上によって、層11〜16が順
次積層された化合物半導体多層薄膜が作成された。
【0022】(6)絶縁性有機保護膜:上記アンドープ
InSbキャップ層16上に絶縁性保護膜(ポリイミド
系ポリマ:日立化成株式会社製のPIQ及びPIXシリ
ーズのポリマ等)17(膜厚:0.4μm)が形成され
た。
【0023】(7)電極:上記絶縁性有機保護膜17が
形成された化合物半導体多層薄膜の表面の一部分に対し
て従来技術であるフォトリソグラフィー法などを施し
て、上記絶縁性有機保護膜17の一部を除去し、次いで
この部分に蒸着法によって電極を形成し、アンドープI
nSbキャップ層16上に金属電極18が形成された。
以上によって層11〜16からなる化合物半導体多層薄
膜、絶縁性有機保護膜17及び複数電極18を有する化
合物半導体装置が作成された。
【0024】(半導体装置の評価)以上に示した構造を
一部あるいは全体として有する半導体装置について、V
an der Pauw法によるホール測定を行った結
果、40,400cm2 /Vsの移動度が得られた。ま
た、−50℃から100℃までの間で本半導体装置のシ
ート抵抗値の変化を測定した結果、従来のInSb薄膜
と比較し、抵抗値の温度による変化が極めて微少である
という結果が得られた。すなわち本発明の構造により、
広い温度領域での高動作信頼性と高移動度を併せ持つ半
導体装置が得ることが確認された。
【0025】(歪みAIGaInSbキャリア層の臨界
膜厚)図3はJ.W.Matthews等(ジャーナル
・オブ・クリスタル・グロウス 1974年.27号.
118ページ)により提案された式を用いて計算され
た、歪みAIGaInSbキャリア供給層におけるAl
及びGaの組成比に対する臨界膜厚を示している。例え
ばAlとGaの組成比が7/3である歪み(Al0.7
0.3 x In1-x Sbキャリア供給層中のx値を0.
15とした場合には、キャリア供給層の臨界膜厚は1
5.67nmであって、この膜厚を超えて成長させた場
合には格子不整合による応力に耐えきれず、成長層中に
ミスフィット転位が導入され、結晶の電気特性が著しく
劣化することとなる。従って、アンドープInSb活性
層上に形成され、不純物がドーピングされ、基板面に対
して水平方向の格子定数がInSbと同一である、上記
歪みAIGaInSbキャリア供給層は、図3に示す曲
線より下の領域で形成することが望ましい。またより具
体的には、AlとGaの組成比が7/3である歪み(A
0.7 Ga0.3 x In1-x Sbキャリア供給層中にお
いては、x≧0.12即ち膜厚≦20.69(nm)と
することが望ましい。
【0026】(半導体装置の動作信頼性温度領域)図4
は、温度変化(−50℃から100℃まで)によるシー
ト抵抗率の変化を示す。図中のシート抵抗率曲線22
は、上記実施例の本発明による化合物半導体多層膜につ
いての数値を示す。また、図中のシート抵抗率曲線21
は、「ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス,6
6,3618(1989)」等に記載された、従来公知
の方法に従ってGaAs基板上に形成された膜厚0.4
μmのInSb層についての数値を示す。
【0027】図4に示されるように、従来の方法でGa
As基板上に成長された、膜厚0.4μmのInSb層
のシート抵抗率(曲線21)は、温度が−50℃から1
00℃まで変化する間に大きく変化し、約一桁も減少す
る。これに対して、本発明による上記実施例の化合物半
導体多層薄膜の場合(曲線22)は、若干の変化が認め
られるものの、その変化は前者の場合と比較して非常に
小さく抑えられている。この比較試験の結果からも、本
発明の化合物半導体多層薄膜及び半導体装置が広い温度
領域にわたって高い動作信頼性を有することが明らかで
ある。
【0028】従来技術においては、InSb系多層薄膜
における抵抗値の温度による変化を抑制することは困難
であったが、不純物がドーピングされ、基板面に大して
水平方向の格子定数がInSbと同一である、歪みアン
チモン化アルミニウム・ガリウム・インジウム(AIG
aInSb)キャリア供給層を設けることによって、広
い温度範囲にわたって信頼性に優れた高移動度・高抵抗
InSb系化合物半導体多層薄膜及びこれを用いた半導
体装置が可能となった。この様な本発明のInSb系化
合物半導体多層薄膜乃至半導体装置を、磁電変換素子な
どに応用することによってその高性能・低消費電力化に
も成功した。
【0029】
【発明の効果】本発明は、高キャリア移動度と高シート
抵抗値を有し、かつシート抵抗値の温度による変化を大
きく抑制されたInSb系化合物半導体多層薄膜を可能
とし、この様な化合物半導体多層薄膜を用いた、高性能
かつ広い温度領域での動作信頼性を有しかつ低消費電力
の半導体装置を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化合物半導体多層薄膜の一実施態様を
示す縦断面概略図である。
【図2】本発明の半導体装置の一実施態様を示す縦断面
概略図である。
【図3】本発明におけるAlとGaの組成比が7/3で
ある歪み(Al0.7 Ga0.3 x In1-x Sbキャリア
供給層中のx値と臨界膜厚(nm)の関係を示すグラフ
である。
【図4】本発明の半導体装置及び従来技術によるInS
b層におけるシート抵抗値の温度による変化を比較した
グラフである。
【符号の説明】
1 半絶縁性基板 2 ドーピングされたInSbバッファ層 3 アンドープInSb活性層 4 ドーピングされた歪みAIGaInSbキャリア供
給層 5 アンドープInSbキャップ層 11 半絶縁性GaAs基板 12 Al0.105 Ga0.045 In0.85Sb層 13 ドーピングされたInSbバッファ層 14 アンドープInSb活性層 15 ドーピングされた歪みAl0.105 Ga0.045 In
0.85Sb層 16 InSbキャップ層 17 絶縁性有機保護膜 18 金属電極 21 従来法によるInSb薄膜のシート抵抗値曲線 22 本発明の化合物半導体薄膜のシート抵抗値曲線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)単位面積当たりの電気伝導率が
    0.005S(ジ−メンス)以下である半絶縁性または
    絶縁性の物質からなる基板、(2)上記基板上に形成さ
    れ、不純物がドーピングされたアンチモン化インジウム
    (InSb)バッファ層、(3)上記InSbバッファ
    層上に形成されたアンドープInSb活性層(4)上記
    アンドープInSb活性層上に形成され、不純物がドー
    ピングされ、基板面に対して水平方向の格子定数がIn
    Sbと同一である、歪みアンチモン化アルミニウム・ガ
    リウム・インジウム(AIGaInSb)キャリア供給
    層、及び(5)上記歪みAIGaInSbキャリア供給
    層上に形成されたアンドープInSbキャップ層からな
    ることを特徴とする化合物半導体多層薄膜。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物半導体多層薄膜
    において、上記InSbバッファ層中にドーピングされ
    る不純物が、アルミニウム(Al)、ベリリウム(B
    e)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、酸素
    (O)またはガリウム(Ga)であることを特徴とする
    化合物半導体多層薄膜。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の化合物半導体多層薄膜
    において、上記InSbバッファ層中に不純物としてド
    ーピングされるBe、ZnまたはMgの濃度が1×10
    16〜1×1019cm-3であり、さらに望ましくはBe、
    ZnまたはMgの濃度が1×1017〜1×1018cm-3
    であることを特徴とする化合物半導体多層薄膜。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の化合物半導体多層薄膜
    において、上記歪みAIGaInSbキャリア供給層中
    にドーピングされる不純物が、シリコン(Si)、テル
    ル(Te)またはセレン(Se)であることを特徴とす
    る化合物半導体多層薄膜。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の化合物半導体多層薄膜
    において、上記歪みAIGaInSbキャリア供給層中
    に不純物としてドーピングされるSi、TeまたはSe
    の濃度が1×1016〜1×1019cm-3であり、さらに
    望ましくはSi、TeまたはSeの濃度が1×1017
    1×1018cm-3であることを特徴とする化合物半導体
    多層薄膜。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の化合物半導体多層薄膜
    において、上記InSbバッファ層中にドーピングされ
    る不純物が、アルミニウム(Al)、ベリリウム(B
    e)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、酸素
    (O)またはガリウム(Ga)であり、また上記の歪み
    AIGaInSbキャリア供給層中にドーピングされる
    不純物が、シリコン(Si)、テルル(Te)またはセ
    レン(Se)であることを特徴とする化合物半導体多層
    薄膜。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の化合物半導体多層薄膜
    において、上記の歪みAIGaInSbキャリア供給層
    の厚さが臨界膜厚以下であることを特徴とする化合物半
    導体薄膜。
  8. 【請求項8】 GaAs基板と、上記GaAs基板上に
    形成された格子不整合を緩和する半絶縁性AIGaIn
    Sb層、上記半絶縁性AIGaInSb層上に形成され
    かつBeがドーピングされたInSbバッファ層、上記
    InSbバッファ層上に形成されたアンドープInSb
    活性層、上記アンドープInSb活性層上に形成されか
    つSeがドーピングされた歪みAIGaInSbキャリ
    ア供給層及び上記歪みAIGaInSbキャリア供給層
    上に形成されたアンドープInSbキャップ層からなる
    化合物半導体多層薄膜。
  9. 【請求項9】 (1)単位面積当たりの電気伝導率が
    0.005S(ジ−メンス)以下である半絶縁性または
    絶縁性の物質からなる基板、(2)上記基板上に形成さ
    れ、不純物がドーピングされたInSbバッファ層、
    (3)上記InSbバッファ層上に形成されたアンドー
    プInSb活性層、(4)上記アンドープInSb活性
    層上に形成され、不純物がドーピングされ、基板面に対
    して水平方向の格子定数がInSbと同一である、歪み
    AIGaInSbキャリア供給層、(5)上記歪みAI
    GaInSbキャリア供給層上に形成されたアンドープ
    InSbキャップ層、(6)上記アンドープInSbキ
    ャップ層上に設けられた複数の電極、及び(7)上記ア
    ンドープInSbキャップ層上に形成された絶縁性保護
    膜を有することを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項2〜8のいずれかに記載の化合
    物半導体多層薄膜と、上記アンドープInSbキャップ
    層上に設けられた複数の電極と、上記アンドープInS
    bキャップ層上に形成された絶縁性保護膜とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
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