JP5991425B2 - 打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、釘やピンなどの止め具を木材や石膏ボードなどの被打込材に打ち込む打込機に関する。
コイルばね等の弾性体の復元力を利用して打ち込み具を移動させて止め具を被打込材に打ち込む打込機が知られている。この種の打込機のいくつかは、止め具を打ち込む際の反動を吸収したり低減したりするための機構を備えている。
例えば、特許文献1には、釘打ち具を備える能動部材(active device)が釘の打ち込み方向に移動するときに、打ち込み方向と逆方向へ移動して打ち込み時の反動を低減させるウェイト(weight device)が記載されている。能動部材とウェイトにはそれぞれラックギアが形成されている。また、能動部材とウェイトとの間には、それぞれのラックギアと常に噛み合っている共通のピニオンギアが設けられている。ピニオンギアの所定方向への回転に伴って能動部材は打ち込み方向と逆方向に移動され、ウェイトは打ち込み方向に移動される。その後、能動部材がピニオンギアを上記所定方向とは逆方向に回転させながら打ち込み方向に移動すると、ピニオンギアの回転に伴ってウェイトが打ち込み方向と逆方向に移動し、打ち込み時の反動が低減される。
米国特許第7513407号明細書
特許文献1に記載されている機構では、能動部材とウェイトとが連動する。具体的には、能動部材とウェイトとが共通のピニオンギアを介して接続されている。したがって、能動部材の打ち込み方向への移動が何らかの原因で急停止した場合、互いに噛み合っているラックギアとピニオンギアの歯に大きな衝撃が加わり、一方または双方のギアが破損する虞がある。
特許文献1には、能動部材とウェイトとが共通のワイヤ(pulling member)によって互いに連結された形態も記載されている。かかる形態では、能動部材の打ち込み方向への移動が何らかの原因で急停止した場合、ワイヤ自体やワイヤとウェイトまたは能動部材との接続部分に大きな衝撃が加わり、ワイヤが断線したり、接続部分が破損したりする虞がある。
本発明の目的は、打込機の耐久性をさらに向上させることである。
本発明の打込機は、被打込材に止め具を打ち込む打込機であって、第1弾性体による付勢により前記止め具の打ち込み方向と平行な第1方向に移動され、前記第1弾性体の付勢に抗して前記第1方向と逆向きの第2方向に移動されるプランジャと、第2弾性体による付勢により前記第2方向に移動され、前記第2弾性体の付勢に抗して前記第1方向に移動されるウェイトと、を有する。前記ウェイトは、前記プランジャが前記第1方向に移動されるときに前記第2方向に移動され、前記プランジャが前記第2方向に移動されるときに前記第1方向に移動され、前記プランジャおよび前記ウェイトは、互いに独立して前記第1方向と前記第2方向とに移動する。
本発明の一態様では、前記プランジャを前記第1弾性体の付勢に抗して移動させ、かつ、前記ウェイトを前記第2弾性体の付勢に抗して移動させる駆動力を発生する駆動源と、前記駆動源により回転駆動される回転体と、前記回転体と前記プランジャとの間に設けられた第1動力伝達径路と、前記回転体と前記ウェイトとの間に設けられた第2動力伝達径路と、が設けられる。
本発明の他の態様では、前記第1弾性体は、前記プランジャが往復移動可能に収容されているシリンダ内に配置され、前記第2弾性体および前記ウェイトは、前記シリンダの周囲に配置される。
本発明の他の態様では、前記第1弾性体および前記第2弾性体はコイルばねであり、前記ウェイトは円筒形状を有し、前記第1弾性体、第2弾性体およびウェイトは同軸上に配置される。
本発明の他の態様では、前記プランジャ、前記ウェイトおよび前記第1弾性体は同軸上に配置される。
本発明の他の態様では、前記第1動力伝達径路は、前記回転体と一体回転するギアを含むギア群と、該ギア群を介して伝達される駆動力により回転駆動されるドラムと、一端が前記ドラムに連結され、他端が前記プランジャに連結されたワイヤと、から構成される。また、前記第2動力伝達径路は、前記回転体と一体回転し、前記ウェイトと係合した係合状態と、前記ウェイトと係合しない非係合状態とに切り替わる係合部により構成される。
本発明の他の態様では、前記第1動力伝達径路に設けられ、前記プランジャに駆動力が伝達される締結状態と、前記プランジャに駆動力が伝達されない解放状態とに切り替わるクラッチ機構が設けられ、前記係合部は、前記クラッチ機構が前記締結状態から前記解放状態に切り替わるのと同時またはその直後に前記係合状態から前記非係合状態へ切り替わる。
本発明の他の態様では、前記ウェイトに順次係合する第1係合部および第2係合部が設けられる。前記第1係合部は、前記第2係合部に先行して前記ウェイトと係合して該ウェイトを前記第2方向に移動させ、前記第2係合部は、前記第1係合部に次いで前記ウェイトと係合し、該ウェイトを前記第2方向にさらに移動させる。
本発明によれば、打込機の耐久性をさらに向上させることができる。
第1実施形態に係る釘打機の断面図であって、プランジャが下死点に位置し、ウェイトが上死点に位置しているときの断面図である。 第1実施形態に係る釘打機の部分拡大断面図であって、プランジャが上死点に位置し、ウェイトが下死点に位置しているときの部分拡大断面図である。 第1実施形態に係る釘打機の断面図であって、プランジャが上死点に位置し、ウェイトが下死点に位置しているときの断面図である。 (A)はウェイトと係合ピンとの係合状態を示す断面図であり、(B)はウェイトの斜視図である。 (A)〜(D)は、ウェイトと係合ピンとの係合状態の変化を示す模式図である。 第2実施形態に係る釘打機の断面図であって、プランジャが下死点に位置し、ウェイトが上死点に位置しているときの断面図である。 第2実施形態に係る釘打機の部分断面図であって、プランジャが上死点に位置し、ウェイトが下死点に位置しているときの部分拡大断面図である。 第2実施形態に係る釘打機の部分拡大断面図であって、駆動カム近傍の拡大断面図である。 (A)は図6に示されるA−A線に沿った部分断面図であり、(B)は図7に示されるB−B線に沿った部分断面図である。 (A)〜(F)はプランジャおよびウェイトとカムローラとの係合状態の変化を示す模式図である。 第2実施形態に係る釘打機の変形例を示す断面図である。 図11に示されるC−C線に沿った部分断面図である。 (A)〜(F)はプランジャおよびウェイトとカムローラとの係合状態の変化を示す模式図である。
(第1実施形態) 以下、本発明の打込機の実施形態の一例について図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係る打込機は、往復駆動されるドライバブレードにより止め具である釘を木材や石膏ボードなどの被打込材に打ち込む釘打機である。
図1に示される釘打機1Aは、ナイロンやポロカーボネイトなどの樹脂によって作られたハウジング10を有する。ハウジング10にはハンドル11が一体的に設けられており、ハンドル11にはトリガスイッチ12が設けられている。また、ハンドル11の背面には着脱式のバッテリ13が装着されている。さらに、ハウジング10の下部にはノーズ部14が設けられ、ノーズ部14の後方にはハンドル11と同方向に延びるマガジン15が設けられている。
マガジン15内には整列されて連結された複数本の釘100が装填されて保持されている。マガジン15内に保持されている釘100は、ブレードガイド16に設けられている供給路16aを経由してノーズ部14内の射出口14aに供給される。
ハウジング10の内部には、駆動源としての電動モータ17と、一体化されたプランジャ21およびドライバブレード22が往復移動可能に収容されたシリンダ23とが収容されている。ハウジング10の内部であってシリンダ23の周囲には、該シリンダ23に沿って往復移動可能な略円筒形状のウェイト24が配置されている。なお、ハウジング10の内部下端には、プランジャ21の降下時の衝撃を緩和するための緩衝材としてのピストンバンパ18が配置されている。ピストンバンパ18は、軟質ゴム製またはウレタンなどの樹脂製であって、プランジャ21の下方に配置され、プランジャ21の下端面に当接する。さらに、ハウジング10の内部には、バッテリ13に蓄えられている電力を電動モータ17その他に供給するための電源制御部19や各種ケーブル20などが設けられている。
プランジャ21およびドライバブレード22が収容されているシリンダ23の内部には、第1弾性体としてのコイルばね25が収容され、シリンダ23の周囲には第2弾性体としてのコイルばね30が配置されている。プランジャ21、コイルばね25,30およびウェイト24は、同軸上に配置されている。すなわち、プランジャ21、コイルばね25,30およびウェイト24のそれぞれの中心軸は、同一直線上に並んでいる。
図示されているプランジャ21およびドライバブレード22は、釘100の打ち込み方向と平行な第1方向および第1方向と逆向きの第2方向に一体的に移動可能である。すなわち、プランジャ21およびドライバブレード22は、第1方向と第2方向とに往復移動可能である。ドライバブレード22は、第1方向に移動する際に、マガジン15に装填されている連結釘の先頭の釘100を打ち出して被打込材Wに打ち込む。図1に示される例では、紙面下方が第1方向(打ち込み方向)であり、紙面上方が第2方向である。そこで、以下の説明では、第1方向を“下方”、第2方向を“上方”と呼ぶ場合がある。
図2に示されるように、電動モータ17は回転軸部としての出力軸17aを備えている。電動モータ17は、出力軸17aの軸方向が第1方向および第2方向に対して垂直となるように配置されている。すなわち、電動モータ17の出力軸17aは釘打機本体の前後方向と平行である。
電動モータ17の出力軸17aには第1プーリ41が設けられ、第1プーリ41の上方には第2プーリ42が設けられている。第2プーリ42の中心には回転軸43の一端側が固定されており、回転軸43の他端側は第2プーリ42の第1側面から外側に突出している。回転軸43の突出部分の端部は軸受44により回転自在に支持されており、第1プーリ41と第2プーリ42とには動力伝達ベルト45が掛け回されている。よって、電動モータ17が作動すると、第1プーリ41および第2プーリ42が回転する。すなわち、第2プーリ42は、電動モータ17により回転駆動される回転体である。なお、図1に示されるノーズ部14が被打込材Wに押し付けられることによってハウジング10内に押し込まれ、かつ、トリガスイッチ12が押されると、電動モータ17に電力が供給され、電動モータ17が作動する。すなわち、電動モータ17の出力軸17aが所定方向に回転する。
図2に示されるように、第2プーリ42の回転軸43の突出部分には、減速機構50を構成するギア群の初段のギア50aが固定されている。すなわち、減速機構50を構成するギア50aは第2プーリ42と一体回転する。一方、減速機構50を構成するギア群の最終段のギア50bは、ハウジング10の上部に配置されているクラッチ機構60に連結されている。クラッチ機構60は、減速機構50の最終段のギア50bとドラム70の駆動軸71との間に介在しており、減速機構50から出力される駆動力がドラム70の駆動軸71に伝達される締結状態と、減速機構50から出力される駆動力がドラム70の駆動軸71に伝達されない解放状態とに交互に切り替わる。ドラム70にはワイヤ72の一端が連結されており、ワイヤ72の他端はプランジャ21に連結されている。
電動モータ17が作動して第2プーリ42が回転駆動されると、減速機構50および締結状態にあるクラッチ機構60を介してドラム70の駆動軸71に駆動力が伝達され、ドラム70が所定方向に回転する。ドラム70が所定方向に回転すると、ワイヤ72が巻き上げられ、ワイヤ72に連結されているプランジャ21がシリンダ23内を上昇する。すなわち、減速機構50を構成するギア群、クラッチ機構60、ドラム70およびワイヤ72などによって、第2プーリ42とプランジャ21との間に第1動力伝達径路が構成され、この径路を介して伝達される駆動力によって、プランジャ21およびドライバブレード22が上方(第2方向)へ移動される。この際、シリンダ23内を上昇するプランジャ21は、シリンダ23内に収容されているコイルばね25を圧縮しながら上昇する。換言すれば、プランジャ21はコイルばね25の付勢に抗して上方へ移動する。
以上のように、電動モータ17によって第2プーリ42が回転駆動されると、図1に示されるプランジャ21はコイルばね25の付勢に抗して図3に示される位置まで上昇する。すなわち、図1に示される位置がプランジャ21の下死点であり、図3に示される位置がプランジャ21の上死点であり、プランジャ21は、第1動力伝達径路を介して伝達される駆動力によって下死点から上死点まで移動される。
プランジャ21が図3に示される位置(上死点)に達すると、クラッチ機構60が締結状態から解放状態に切り替わる。クラッチ機構60が解放状態に切り替わると、減速機構50とドラム70の駆動軸71との連結が解除され、ドラム70の駆動軸71はフリーとなる。ドラム70の駆動軸71がフリーになると、圧縮されているコイルばね25の弾性復元力によりプランジャ21が押し下げられる。すなわち、プランジャ21は、コイルばね25の付勢により下方(第1方向)に移動される。換言すれば、プランジャ21は、図1に示される位置(下死点)まで一気に降下する。かかるプランジャ21の降下に伴ってドライバブレード22も降下し、マガジン15から供給される釘100が被打込材Wに打ち込まれる。
図2,図4(A)に示されるように、第2プーリ42の第2側面(第1側面と反対側の側面)には、第1係合部および第2係合部が設けられている。具体的には、第2プーリ42の第2側面には、回転軸43と逆方向に延びる第1係合ピン81および第2係合ピン82が設けられている。図4(A)に示されるように、第1係合ピン81は、第2係合ピン82よりも長い。すなわち、第2プーリ42の第2側面に対する第1係合ピン81の突出長は、第2係合ピン82の突出長よりも長い。
一方、図4(A),(B)に示されるように、ウェイト24は一部が切り欠かれた略円筒形状を有する。ウェイト24には、第1係合ピン81が係合する第1係合突起24aと、第2係合ピン82が係合する第2係合突起24bとが形成されている。図4(A)に示されるように、ウェイト外周面に対する第1係合突起24aの突出長は、第2係合突起24bの突出長よりも短い。
第1係合ピン81および第2係合ピン82は、第2プーリ42の回転に伴って、ウェイト24に順次係合する。以下、図5(A)〜(D)を参照しつつ具体的に説明する。図5(A)に示される第2プーリ42が矢印方向に回転すると、図5(B)に示されるように、第1係合ピン81がウェイト24の第1係合突起24aにその上方から当接して係合する。図5(A)に示されるように、第1係合ピン81が第1係合突起24aに当接していないときには、ウェイト24は図1に示される位置にある。また、図5(B)に示されるように、第1係合ピン81が第1係合突起24aに当接したとしても、第1係合ピン81が未だ第1係合突起24aを押圧していないときには、ウェイト24は図1に示される位置にある。
その後、図5(B)に示される第2プーリ42が矢印方向に回転すると、ウェイト24がシリンダ23(図1)の外周面に沿って押し下げられる。この際、シリンダ23の外周面に沿って降下するウェイト24は、シリンダ23の周囲に配置されているコイルばね30を圧縮しながら降下する。換言すれば、ウェイト24はコイルばね30の付勢に抗して下方へ移動する。
第2プーリ42がさらに矢印方向に回転すると、図5(C)に示されるように、第2係合ピン82がウェイト24の第2係合突起24bにその上方から当接して係合する。図5(C)に示される第2プーリ42が矢印方向に回転すると、ウェイト24はさらに押し下げられ、コイルばね30はさらに圧縮される。第2プーリ42がさらに矢印方向に回転すると、図5(D)に示されるように、第1係合ピン81が第1係合突起24aから離れる。すなわち、第1係合ピン81と第1係合突起24aとの係合が解除される。もっとも、第2係合ピン82と第2係合突起24bとの係合は維持されており、図5(D)に示される第2プーリ42が矢印方向に回転すると、ウェイト24はさらに押し下げられ、図3に示される位置まで降下する。このように、第1係合ピン81および第2係合ピン82はウェイト24に順次係合する。具体的には、第1係合ピン81は、第2係合ピン82に先行してウェイト24と係合し、ウェイト24をコイルばね30の付勢に抗して押し下げる。第2係合ピン82は、第1係合ピン81に次いでウェイト24と係合し、ウェイト24をコイルばね30の付勢に抗してさらに押し下げる。換言すれば、第1係合ピン81および第2係合ピン82は、連係して、ウェイト24を図1に示される位置から図3に示される位置まで押し下げる。すなわち、図1に示される位置がウェイト24の上死点であり、図3に示される位置がウェイト24の下死点である。
以上のように、第2プーリ42から突出する第1係合ピン81および第2係合ピン82により、第2プーリ42とウェイト24との間に第2動力伝達径路が構成され、この径路を介して伝達される駆動力によって、ウェイト24が上死点から下死点まで移動される。この際、ウェイト24はコイルばね30を圧縮しながら移動する。換言すれば、ウェイト24はコイルばね30の付勢に抗して下方へ移動する。なお、第2プーリ42の回転に伴ってウェイト24が上死点から下死点へ移動する間にプランジャ21が下死点から上死点へ移動することは上記説明から明らかである。すなわち、ウェイト24は、プランジャ21が上方へ移動するときに下方へ移動する。
ウェイト24が下死点に達すると、図5(D)に示される第2係合ピン82が同図に示される第2係合突起24bから離れ、第2係合ピン82と第2係合突起24bとの係合が解除される。すなわち、第1係合ピン81および第2係合ピン82とウェイト24との係合が完全に解除される。
第1係合ピン81および第2係合ピン82とウェイト24との係合が解除されると、圧縮されているコイルばね30の弾性復元力によりウェイト24が押し上げられる。すなわち、ウェイト24は、コイルばね30の付勢により上方(第2方向)に移動される。換言すれば、ウェイト24は、図3に示される下死点から図1に示される上死点まで一気に上昇する。
ここで、図3に示されるクラッチ機構60が締結状態から解放状態に切り替わるのと同時に、図5(A)〜(D)に示される第1係合ピン81および第2係合ピン82とウェイト24との係合が解除されるように、タイミングが設定されている。すなわち、ウェイト24は、プランジャ21が降下を開始するのと同時に上昇を開始する。
本実施形態における釘打機1Aでは、ウェイト24が上記のように上昇する際の反力によって打ち込み時の反動が吸収される。以下、反動吸収の仕組みについて具体的に説明する。
上記のように、図3に示されるプランジャ21は上死点にあり、ウェイト24は下死点にある。図3に示される状態では、プランジャ21はコイルばね25の付勢に抗して射出口14aから離反する方向(上方)に引き上げられている。一方、ウェイト24はコイルばね30の付勢に抗して射出口14aに近接する方向(下方)に押し下げられている。このとき、コイルばね25およびコイルばね30の付勢力はハウジング10によって受け止められ、均衡が保たれている。すなわち、コイルばね25の付勢力とコイルばね30の付勢力とは釣り合っている。
その後、図3に示されるクラッチ機構60が締結状態から解放状態に切り替わると、コイルばね25の付勢によってプランジャ21が射出口14aに近接する方向に移動を開始する。すなわち、プランジャ21が降下を開始する。これと同時に、第2プーリ42に設けられている第2係合ピン82とウェイト24に設けられている第2係合突起24bとの係合が解除され、ウェイト24がフリーになる(図5参照)。フリーになったウェイト24は、コイルばね30の付勢によって射出口14aから離反する方向に移動を開始する。すなわち、ウェイト24が上昇を開始する。
プランジャ21が降下を開始すると、コイルばね25の付勢反力および釘100の打ち込み反力により、釘打機1Aを被打込材Wから離反させようとする力(f1)が発生する。すなわち、反動が発生する。
しかし、本実施形態に係る釘打機1Aでは、プランジャ21が降下を開始するのと同時に、コイルばね30の付勢によってウェイト24が上昇を開始する。換言すれば、コイルばね30は、ウェイト24を射出口14aから離反する方向に付勢する。したがって、ウェイト24と反対側においてコイルばね30を受ける部分に付勢反力が発生する。すなわち、釘打機1Aを被打込材Wに近接させようとする力(f2)が発生し、力(f1)が打ち消され、反動が吸収ないし低減される。
その後、図5(D)に示される第2プーリ42の回転に伴って図1に示されるクラッチ機構60は解放状態から締結状態に切り替わる。また、第1係合ピン81および第2係合ピン82は図5(B)に示される位置に戻り、再びウェイト24と係合してウェイト24を押し下げる。すなわち、第1係合ピン81および第2係合ピン82は、クラッチ機構60が締結状態と解放状態とに切り替わるタイミングに合わせて、ウェイト24に係合した係合状態とウェイト24と係合しない非係合状態とに切り替わる。
本実施形態に係る釘打機1Aでは、プランジャ21は第1弾性体の付勢により第1方向(打ち込み方向)に移動され、第1動力伝達径路を介して伝達される駆動力によって第2方向(打ち込み方向と逆方向)に移動される。一方、ウェイト24は、第2弾性体の付勢により第2方向(打ち込み方向と逆方向)に移動され、第2動力伝達径路を介して伝達される駆動力によって第1方向(打ち込み方向)に移動される。そして、第1動力伝達径路と第2動力伝達径路とは互いに独立している。すなわち、プランジャ21とウェイト24とは、互いに独立して第1方向と第2方向とに往復移動する。したがって、プランジャ21の第1方向への移動が何らかの原因で急停止した場合であっても、ウェイト24の第2方向への移動が影響を
受けることはない。
また、本実施形態に係る釘打機1Aでは、プランジャ21、ウェイト24および第1弾性体としてのコイルばね25は同軸上に配置されている。従って、打込動作時にコイルばね25がプランジャ21を付勢する際の反動およびドライバブレード22が釘100または被打込材Wから受ける反発力が作用する軸と、ウェイト24の移動による力が作用する軸とが近く、モーメントの発生が抑えられる。
(第2実施形態) 以下、本発明の打込機の実施形態の他の一例について図6〜図10を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係る打込機は、往復駆動されるドライバブレードにより止め具である釘を木材や石膏ボードなどの被打込材に打ち込む釘打機であって、第1実施形態に係る釘打機1Aと共通の基本構造を備える。そこで、第1実施形態に係る釘打機1Aとの相違点について以下に説明し、共通点についての説明は省略する。また、以下の説明中で参照する図面に示される構成のうち、図1〜5に示される構成と同一または実質的に同一の構成については同一の符号を用いる。
図6は、本実施形態に係る釘打機1Bの断面図であって、図示されているプランジャ21は下死点にあり、ウェイト24は上死点にある。また、図7は、本実施形態に係る釘打機1Bの他の断面図であって、図示されているプランジャ21は上死点にあり、ウェイト24は下死点にある。これら図6,図7に示されるように、プランジャ21の側部には、ドライバブレード22と係合する連結部21aが突設されおり、この連結部21aを介してプランジャ21とドライバブレード22とが連結されている。よって、プランジャ21の移動(昇降)に伴ってドライバブレード22も移動(昇降)する。また、プランジャ21の中央には、ハウジング10内に設けられたガイド軸90が貫通するガイド孔21bが設けられており、プランジャ21はガイド軸90のガイドに従ってハウジング10内で第1方向と第2方向とに往復移動する。すなわち、プランジャ21およびドライバブレード22は、ハウジング10内で昇降する。
図8は、図6,図7に示される駆動カム200近傍の拡大断面図である。また、図9(A)は図6に示されるA−A線に沿った部分断面図であり、図9(B)は図7に示されるB−B線に沿った部分断面図である。これら図6〜図9に示されるように、プランジャ21の側部には、駆動カム200と係合する第1係止部21cおよび第2係止部21dが突設されている。図6,図7に示されるように、第1係止部21cおよび第2係止部21dは、連結部21aの突出方向と逆向きに突出している。また、第1係止部21cおよび第2係止部21dは、互いに異なる高さ(射出口14aとの相対位置)に設けられている。具体的には、第1係止部21cは、第2係止部21dよりも射出口14aに近い位置に設けられている。換言すれば、第1係止部21cは、第2係止部21dよりも低い位置に設けられている。
図6に示されるプランジャ21は、電動モータ17によって回転駆動される駆動カム200により、コイルばね25の付勢に抗して図7に示される位置まで押し上げられる。電動モータ17は、トリガスイッチ12が操作されたことを契機として駆動されるとともに、不図示のマイクロスイッチによってプランジャ21が所定の位置まで上昇したことが検出されると駆動が停止される。換言すれば、電動モータ17は、トリガスイッチ12が操作されると、プランジャ21が所定の位置に上昇するまで動作し続ける。なお、電源制御部19はCPUやRAMなどを備えており、トリガスイッチ12やマイクロスイッチから出力される信号に基づいて電動モータ17を制御する。
駆動カム200は、プランジャ21と係合した状態で回転することによってプランジャ21を押し上げる。そして、駆動カム200とプランジャ21との係合が解除されると、プランジャ21がコイルばね25の付勢によって移動され、プランジャ21に連結されているドライバブレード22も移動される。すなわち、ドライバブレード22が射出口14aに向かって急激に降下し、図7に示されるマガジン15から供給される釘100が打ち出される。以下、具体的に説明する。
図6,図7および図9に示されるように、ハウジング10に固定されたギアホルダ201に、駆動カム200を構成する回転体である第1ギア202および第2ギア203が回転自在に取り付けられている。第1ギア202と電動モータ17の出力軸17aとの間には遊星歯車機構が設けられており、第1ギア202と第2ギア203とは常に噛み合っている。電動モータ17の出力軸17aが回転すると、その回転が遊星歯車機構を介して第1ギア202に伝達されて第1ギア202が回転し、第1ギア202が回転すると第2ギア203が回転する。
第1ギア202にはカムローラ202aが設けられ、第2ギア203にはカムローラ203aが設けられている。また、第1ギア202と第2ギア203は、上下に並んで配置されており、第1ギア202は第2ギア203よりも射出口14aに近い位置に配置されている。すなわち、第1ギア202は第2ギア203よりも低い位置に配置されている。図6に示されるプランジャ21は、第1ギア202のカムローラ202a、第2ギア203のカムローラ203aの順でこれらカムローラ202a,203aと係合し、徐々に押し上げられる。なお、カムローラ202a,203aは、第1ギア202,第2ギア203の側面から突出するピンと該ピンの先端に回転自在に装着されたローラとから構成されている。
一方、図6,図7および図9に示されるように、ウェイト24は、プランジャ21と駆動カム200との間に配置されており、プランジャ21の移動方向に沿って延びるガイド壁31にガイドされてプランジャ21と平行に移動可能である。駆動カム200はウェイト24と係合した状態で回転することによってウェイト24を押し下げる。そして、駆動カム200とウェイト24との係合が解除されると、ウェイト24がコイルばね30の付勢によって、プランジャ21の移動方向と逆方向に移動される。すなわち、ウェイト24が射出口14aから離反する方向に上昇する。以下、具体的に説明する。
図9(A)に示されるように、ウェイト24には、第2ギア203から突出するカムローラ203aと係合する第1係合突起24aと、第1ギア202から突出するカムローラ202aと係合する第2係合突起24bが形成されている。ウェイト24は、第2ギア203のカムローラ203a、第1ギア202のカムローラ202aの順でこれらカムローラ202a,203aと係合し、徐々に押し下げられる。なお、プランジャ21(図6)が第1ギア202のカムローラ202a、第2ギア203のカムローラ203aの順でこれらカムローラ202a,203aと係合し、徐々に押し上げられることは既述のとおりである。すなわち、駆動カム200はプランジャ21を徐々に押し上げつつ、ウェイト24を徐々に押し下げる。以下、プランジャ21およびウェイト24の動きについて図10(A)〜(F)を参照しつつ詳細に説明する。
図10(F)に示されるウェイト24は上死点にある。すなわち、図10(F)に示されるウェイト24の位置は、図6に示される位置と同一である。ウェイト24が図6に示される位置(上死点)にあるとき、同図に示されるプランジャ21は下死点にある。すなわち、ドライバブレード22による釘100の打ち出しが完了している。
図10(F)に示される第1ギア202および第2ギア203が図中の矢印方向に回転すると、図10(A)に示されるように、第1ギア202のカムローラ202aがプランジャ21(図6)の第1係止部21cに下方から係合し、次いで第2ギア203のカムローラ203aがウェイト24の第1係合突起24aに上方から係合する。その後、図10(B)に示されるように、第1ギア202の回転に伴ってプランジャ21がコイルばね25(図6)の付勢に抗して上方へ押し上げられるとともに、第2ギア203の回転に伴ってウェイト24がコイルばね30の付勢に抗して下方へ押し下げられる。図10(C),(D)に示されるように、カムローラ202aが最も高い位置まで移動すると、カムローラ202aとプランジャ21の第1係止部21cとの係合が解除される。もっとも、カムローラ202aと第1係止部21cとの係合が解除される前に、第2ギア203のカムローラ203aがウェイト24の第1係合突起24aから離れてプランジャ21の第2係止部21dに下方から係合する。さらに、プランジャ21の第1係止部21cから離れたカムローラ202aは、続いてウェイト24の第2係合突起24bに上方から係合する。
その後、図10(D),(E)に示されるように、第1ギア202の回転に伴ってプランジャ21はさらに押し上げられ、第2ギア203の回転に伴ってウェイト24はさらに押し下げられる。すなわち、図6に示される位置にあったプランジャ21,ドライバブレード22およびウェイト24は、それぞれ図7に示される位置に移動する。そして、カムローラ203aが最も高い位置まで移動すると、カムローラ203aとプランジャ21の第2係止部21dとの係合が解除され、その直後に、カムローラ202aが最も低い位置に到達し、カムローラ202aとウェイト24の第2係合突起24bとの係合も解除される。すなわち、プランジャ21およびウェイト24と駆動カム200との係合が極めて短い間隔で順次解除される。したがって、図7に示されるコイルばね25の付勢によりプランジャ21が降下を開始し、その直後に、コイルばね30の付勢によりウェイト24が上昇を開始する。これにより、プランジャ21に連結されたドライバブレード22が射出口14aに向けて移動して釘100が打ち出されるとともに、ウェイト24が射出口14aから離反する方向に向けて移動して釘打ちに伴う反動が吸収される。上記のように、ウェイト24が上昇を開始する時には、プランジャ21およびウェイト24と駆動カム200との係合が解除されている。よって、プランジャ21の降下(第1方向への移動)が何らかの原因によって急停止した場合であっても、ウェイト24の上昇(第2方向への移動)は何らの影響も受けない。すなわち、プランジャ21とウェイト24は互いに独立して第1方向と第2方向とに往復移動する。
なお、図6,図7に示される電源制御部19は、上記のようにして釘100の打ち込み動作が終了した後も、カムローラ202aおよびカムローラ203aが図10(E)に示される位置に移動するまで電動モータ17を動作させ続ける。カムローラ202aおよびカムローラ203aが図10(E)に示される位置まで移動すると、押し上げられたプランジャ21によって前述したマイクロスイッチが押下され、マイクロスイッチから所定の信号が出力される。電源制御部19は、マイクロスイッチから出力された信号を受信すると電動モータ17を停止させる。また、図6に示されるように、下死点まで降下したプランジャ21はピストンバンパ18に突き当たり、上死点まで上昇したウェイト24はウェイトバンパ32に突き当たる。
(変形例) 次に、第2実施形態に係る釘打機1Bの変形例の1つについて説明する。第2実施形態に係る釘打機1Bでは、第1ギア202および第2ギア203のそれぞれにカムローラが1つずつ設けられていた。しかし、図11,図12に示されるように、第1ギア202にカムローラ202aおよびカムローラ202bが設けられ、第2ギア203にカムローラ203aが設けられた実施形態もある。
図11に示されるように、カムローラ202bはカムローラ202aよりも長い。すなわち、第1ギア202の側面に対するカムローラ202bの突出長は、カムローラ202aの突出長よりも長い。また、カムローラ202aとカムローラ202bの長さの違いに応じて、プランジャ21の第1係止部21cと第2係止部21dの長さも異なっている。具体的には、第2係止部21dは第1係止部21cよりも長い。すなわち、プランジャ21の側面に対する第2係止部21dの突出長は、第1係止部21cの突出長よりも長い。また、図12に示されるように、第1係止部21cと第2係止部21dは、上下方向に沿って一列に並んで配置されている。
次に、プランジャ21およびウェイト24の動きについて図13(A)〜(F)を参照しつつ詳細に説明する。図13(F)に示されるウェイト24は上死点にある。すなわち、図13(F)に示されるウェイト24の位置は、図6に示される位置と同一である。ウェイト24が図6に示される位置(上死点)にあるとき、同図に示されるプランジャ21は下死点にある。すなわち、ドライバブレード22による釘100の打ち出しが完了している。
図13(F)に示される第1ギア202および第2ギア203が図中の矢印方向に回転すると、図13(A)に示されるように、第1ギア202のカムローラ202aがプランジャ21(図11)の第2係止部21dに下方から係合し、次いで第2ギア203のカムローラ203aがウェイト24の第1係合突起24aに上方から係合する。その後、図13(B)に示されるように、第1ギア202の回転に伴ってプランジャ21がコイルばね25(図11)の付勢に抗して上方へ押し上げられるとともに、第2ギア203の回転に伴ってウェイト24がコイルばね30の付勢に抗して下方へ押し下げられる。図13(C)に示されるように、第1ギア202および第2ギア203がさらに回転すると、カムローラ202aとプランジャ21の第2係止部21dとの係合が解除される。もっとも、図13(B)に示されるように、カムローラ202aと第2係止部21dとの係合が解除される前に、カムローラ202bがプランジャ21の第1係止部21cと係合する。
その後、図13(C),(D)に示されるように、第1ギア202の回転に伴ってプランジャ21はさらに押し上げられ、第2ギア203の回転に伴ってウェイト24はさらに押し下げられる。すなわち、図6に示される位置にあったプランジャ21,ドライバブレード22およびウェイト24は、それぞれ図7に示される位置に移動する。そして、図13(E)に示されるように、カムローラ202bが最も高い位置まで移動すると、カムローラ202bとプランジャ21の第1係止部21cとの係合が解除され、これと同時に、カムローラ203aとウェイト24の第1係合突起24aとの係合も解除される。すなわち、プランジャ21およびウェイト24と駆動カム200との係合が同時に解除される。したがって、図7に示されるコイルばね25の付勢によりプランジャ21が降下を開始するのと同時に、コイルばね30の付勢によりウェイト24が上昇を開始する。これにより、図11に示されるように、プランジャ21に連結されたドライバブレード22が射出口14aに向けて移動して釘100が打ち出されるとともに、ウェイト24が射出口14aから離反する方向に移動して釘打ちに伴う反動が吸収される。上記のように、ウェイト24が上昇を開始する時には、プランジャ21およびウェイト24と駆動カム200との係合が解除されている。よって、プランジャ21の降下(第1方向への移動)が何らかの原因によって急停止した場合であっても、ウェイト24の上昇(第2方向への移動)は何らの影響も受けない。すなわち、プランジャ21とウェイト24は互いに独立して第1方向と第2方向とに往復移動する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記の実施形態ではプランジャ21が降下を開始するのと同時又はその直後にウェイト24が上昇を開始した。しかし、プランジャ21が降下を開始する直前にウェイト24が上昇を開始する実施形態もある。また、プランジャ21およびウェイト24の移動ストロークに特に限定はない。もっとも、打ち込み時の反動は、プランジャ21の質量にプランジャ21の移動ストロークを乗じた値とウェイト24の質量にウェイト24の移動ストロークを乗じた値とが同一または略同一の場合に効果的に吸収される。したがって、ウェイト24の移動ストロークが短い場合には、その分だけウェイト24の質量を増加させる必要がある。よって、釘打機の重量増加を可及的に回避しつつ、打ち込み時の反動を十分に吸収する観点からは、ウェイト24の移動ストロークがプランジャ21の移動ストロークの1/2以上であることが好ましい。
1A,1B 釘打機
10 ハウジング
11 ハンドル
12 トリガスイッチ
13 バッテリ
14 ノーズ部
15 マガジン
16 ブレードガイド
17 電動モータ
18 ピストンバンパ
20 ケーブル
21 プランジャ
21a 連結部
21b ガイド孔
21c 第1係止部
21d 第2係止部
22 ドライバブレード
23 シリンダ
24 ウェイト
24a 第1係合突起
24b 第2係合突起
25 コイルばね
30 コイルばね
31 ガイド壁
32 ウェイトバンパ
41 第1プーリ
42 第2プーリ
43 回転軸
44 軸受
45 動力伝達ベルト
50 減速機構
50a ギア
50b ギア
60 クラッチ機構
70 ドラム
71 駆動軸
72 ワイヤ
81 第1係合ピン
82 第2係合ピン
90 ガイド軸
100 釘
200 駆動カム
201 ギアホルダ
202 第1ギア
202a,202b,203a カムローラ
203 第2ギア

Claims (4)

  1. 被打込材に止め具を打ち込む打込機であって、
    記止め具の打ち込み方向である第1方向に移動され、弾性体の付勢に抗して前記第1方向と逆向きの第2方向に移動されるプランジャと、
    前記プランジャが前記第1方向に移動されるときに前記第2方向に移動され、前記プランジャが前記第2方向に移動されるときに前記第1方向に移動されるウェイトと、
    モータによって駆動される第1ギアおよび第2ギアと、
    前記第1ギアおよび前記第2ギアに設けられ、前記ウェイト及び前記プランジャに係合する係合部と、を有し、
    前記プランジャおよび前記ウェイトは、互いに独立して前記第1方向と前記第2方向とに移動し、
    前記第2ギアに設けられている前記係合部によって、前記ウェイトが前記第1方向に移動させられ、
    前記第1ギアに設けられている前記係合部によって、前記プランジャが前記第2方向に移動させられる打込機。
  2. 前記打込機は、更にガイド部材を有し、前記プランジャは前記ガイド部材によって往復移動可能にガイドされている請求項1に記載の打込機。
  3. 記弾性体はコイルばねであり、前記ウェイトは円筒形状を有し、
    記弾性体および前記ウェイトは同軸上に配置されている、請求項に記載の打込機。
  4. 前記プランジャ、前記ウェイトおよび前記弾性体は同軸上に配置されている、請求項1または2に記載の打込機。
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