JP2017064832A - 打込機 - Google Patents

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駒崎 義一
Giichi Komazaki
義一 駒崎
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Abstract

【課題】圧縮気体を用いて止具を打込む構成において、シール部材の劣化を抑制し、製品寿命を向上させた打込機の提供。
【解決手段】
ハウジングと、該ハウジング内に設けられ動力を発生させる動力源と、該ハウジング内に往復動可能に設けられ該往復動方向のうちの打込方向に移動して止具を被打込材に打込む打込部と、気体が充填され該気体の内部エネルギを蓄積可能な蓄圧室と、弾性エネルギを蓄積可能な弾性部材と、該動力源が発生させる該動力によって駆動され、該蓄圧室及び該弾性部材に該内部エネルギ及び該弾性エネルギをそれぞれ蓄積させる蓄積機構と、蓄積された該内部エネルギ及び該弾性エネルギを解放して該打込部を該打込方向へ移動させる解放機構と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は打込機に関する。
従来より、圧縮気体が充填された蓄圧部と上死点下死点間を往復動可能なドライバブレードとを備え、圧縮気体を用いてドライバブレードを上死点から下死点に急激に移動させることで、止具を被打込材に打込む打込機が知られている(特許文献1)。このような打込機においては、蓄圧部内の気密性を保つシール部材を備えている。
特開2014−069289号公報
しかしながら、特許文献1に記載の打込機においては、所定の打込力を得るために蓄圧部内の圧力を大気圧よりも高い所定圧力以上に維持しなければならず、蓄圧室内の気密性を保つシール部材には過大な負担となる。このため、シール部材の劣化が早まる虞が高く、ひいては打込機自体の製品寿命が短くなってしまうという虞があった。
そこで本発明は、圧縮気体を用いて止具を打込む構成において、シール部材の劣化を抑制し、製品寿命を向上させた打込機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ハウジングと、該ハウジング内に設けられ動力を発生させる動力源と、該ハウジング内に往復動可能に設けられ該往復動方向のうちの打込方向に移動して止具を被打込材に打込む打込部と、気体が充填され該気体の内部エネルギを蓄積可能な蓄圧室と、弾性エネルギを蓄積可能な弾性部材と、該動力源が発生させる該動力によって駆動され、該蓄圧室及び該弾性部材に該内部エネルギ及び該弾性エネルギをそれぞれ蓄積させる蓄積機構と、蓄積された該内部エネルギ及び該弾性エネルギを解放して該打込部を該打込方向へ移動させる解放機構と、を備えることを特徴とする打込機を提供している。
このような構成によると、止具の打込みに必要な打込エネルギを圧縮気体の内部エネルギと弾性部材の弾性エネルギとで分担するため、止具の打込みに必要な打込エネルギのすべてを蓄圧室内の圧縮気体に頼っている従来の構成と比較して、止具の打込みに必要な圧縮気体の負担分を小さくすることができる。すなわち、所定の打込力を得るために必要な蓄圧室内の圧力を小さくすることができる。これにより、蓄圧室内の密閉性を保つためのシール部材にかかる負担を軽減することができ、シール部材の寿命を長くし、ひいては、製品寿命を長くすることができる。
上記構成において、該弾性部材は、該蓄圧室の内部に設けられていることが好ましい。
このような構成によると、デッドスペースとなる蓄圧室内に弾性部材が設けられているため、ハウジング内の蓄圧室以外の空間に弾性部材を配置する必要がなく、打込機自体の大型化を抑制することができる。
また、該弾性部材は、該往復動方向に延びるコイルスプリングであることが好ましい。
このような構成によると、簡易な構成で止具の打込みに必要な弾性エネルギを蓄積することができる。
また、該コイルスプリングの座屈を抑制する座屈抑制部をさらに備えることが好ましい。
このような構成によると、座屈抑制部によってコイルスプリングの座屈が抑制されるため、コイルスプリングの弾性エネルギの蓄積及び解放を確実に行うことができ、止具の打込み及び打込力を安定させることができる。
また、該ハウジングの内部に設けられ該往復動方向に延びるシリンダをさらに備え、該打込部は、該シリンダの内部において該往復動方向に移動可能に設けられ、該往復動方向と交差する交差面が規定されたピストンを有し、該コイルスプリングの一端は、該ピストンの該交差面と当接していることが好ましい。
このような構成によると、ピストンの移動によってコイルスプリングを圧縮(収縮)させ、コイルスプリングに弾性エネルギを蓄積させることができる。
また、該シリンダは、該往復動方向に延びる円筒形状をなし、該打込部は、該シリンダの中心軸上に配置され該往復動方向に延び一端が該ピストンに接続され他端で該止具を打撃する打撃部材をさらに有することが好ましい。
このような構成によると、打撃部材がシリンダの中心軸上に配置されているため、打込力を大きくすることができる。
また、該ハウジングは、該シリンダを収容し該往復動方向に延びる収容ハウジングと、該収容ハウジングから該往復動方向と交差する方向に延びるハンドルハウジングを有し、該シリンダは、該往復動方向に延びる円筒形状をなし、該打込部は、該往復動方向に延び一端が該ピストンの反ハンドルハウジング側の端部に接続され他端で該止具を打撃する打撃部材をさらに有し、該ハウジング内には、該往復動方向に延び該シリンダの中心軸上に配置され該ピストンを貫通し該ピストンの該往復動以外の運動を規制する規制シャフトが設けられていることが好ましい。
このような構成によると、打撃部材がピストンの反ハンドルハウジング側の端部に接続されているため、いわゆる際打ちを行うことができる。これにより、作業性を向上させることができる。また、ピストンの往復動以外の運動を規制する規制シャフトが設けられているため、ピストンが確実に当該往復動を行うことができる。これにより、確実な打込を行うことができ、打込力の安定化を図ることができる。
上記課題を解決するために本発明はさらに、ハウジングと、該ハウジング内に設けられ動力を発生させる動力源と、気体が充填され、該気体が圧縮された状態を保持可能な蓄圧室と、伸縮可能な弾性部材と、該ハウジング内に往復動可能に設けられ、該往復動方向のうちの打込方向への移動によって止具を被打込材に打込み、反打込方向への移動によって該蓄圧室内の該気体を圧縮し且つ該弾性部材を収縮させる打込部と、該動力源が発生させる該動力によって駆動され、該打込部を該反打込方向に移動させて該蓄圧室内の該気体を圧縮し且つ該弾性部材を収縮させる駆動機構と、該蓄圧室内の圧縮された該気体及び収縮した該弾性部材を解放して該打込部を該打込方向へ移動させる解放機構、を備えることを特徴とする打込機を提供している。
本発明の打込機によれば、圧縮気体を用いて止具を打込む構成において、シール部材の劣化を抑制し、製品寿命を向上させた打込機を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による釘打機全体の内部構造を示す一部断面側面図であり、打込部が上死点に位置している状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による釘打機全体の内部構造を示す一部断面側面図であり、打込部が下死点に位置している状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による釘打機の打込部が上死点に位置している状態を示す図1のIII−III断面図である。 本発明の第1の実施の形態による釘打機の打込部が下死点に位置している状態を示す図2のIV−IV断面図である。 本発明の第1の実施の形態による釘打機の打込部及び蓄圧室を示す部分拡大図である。 本発明の第2の実施の形態による釘打機全体の内部構造を示す一部断面側面図であり、打込部が上死点に位置している状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による釘打機全体の内部構造を示す一部断面側面図であり、打込部が下死点に位置している状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による釘打機の蓄圧室を示す部分拡大図である。
本発明の実施の形態について図1乃至図8を参照しながら説明する。以下の説明において、具体的な数値に言及した場合、例えば、角度について「90°」、回転数について「2000rpm」、時間について「20ms」等のように言及した場合、当該数値と完全に一致する場合だけでなく、当該数値と略同一である場合も含むものとする。また、位置関係等に言及した場合、例えば、平行、直交、反対等のように言及した場合、完全に平行、直交、反対等である場合だけでなく、略平行、略直交、略反対等である場合を含むものとする。
最初に、本発明の第1の実施の形態による打込機の一例である釘打機1について図1乃至図5を参照しながら説明する。
図1及び図2に示されているように釘打機1は、ハウジング2と、モータ3と、動力伝達部4と、打込部5と、ノーズ部6と、マガジン7とを備えている。釘打機1は、電動式であって、打込部5が上死点から下死点へ高速で移動することで釘Nを木材等の被打込材に打込む工具である。図1及び図2は、釘打機1全体の内部構造を示す一部断面側面図であり、図1は、打込部5が上死点に位置している状態を示す図、図2は、打込部5が上死点に位置している状態を示す図である。なお、図1において図中に示されている上を上方向、下を下方向、前を前方向、後を後方向と定義する。さらに、釘打機1を後方から見た場合の左を左方向、右を右方向と定義する。
ハウジング2は、釘打機1の外郭をなす部分であり、ナイロンまたはポリカーボネイト等の樹脂から構成されている。ハウジング2は、ハンドルハウジング21と、モータハウジング22と、接続ハウジング23と、収容ハウジング24とを有している。
ハンドルハウジング21は、釘打機1が使用される際にユーザによって把持される部分であり、前後方向に延びる略円筒形状をなしている。ハンドルハウジング21は、トリガ21A及びスイッチ機構21Bを備えている。トリガ21Aは、モータ3の駆動を操作するためのスイッチであり、ハンドルハウジング21の前部下側に設けられている。スイッチ機構21Bは、ハンドルハウジング21内部の前部に収容されており、ノーズ部6の下端部が被打込材に押し付けられて後述のプッシュレバ6Aが上方に移動した状態で、トリガ21Aが上方に押し込まれた場合に後述の制御部23Aにモータ3を駆動させるための始動信号を出力する。
モータハウジング22は、前後方向に延びており、モータ3及び動力伝達部4を収容している。モータ3は、3相ブラシレスモータであり、モータハウジング22内部の後方に収容されている。モータ3は、ステータと、ステータに対して回転可能なロータと、ロータに接続された回転軸3Aとを有している。回転軸3Aは、前後方向に延びる軸であってモータ3の駆動によってロータと一体に回転する。モータ3の後方には、後面視において円環形状をなす円環基板3Bが設けられている。円環基板3Bには、複数のFET3Cを含むインバータ回路及びロータの回転位置を検出するための3個のホールICが実装されている。モータ3は、本発明における「動力源」の一例である。
動力伝達部4は、モータ3の回転軸3Aの回転力(動力)を打込部5に伝達する機構であり、減速機構41及び駆動部42を備えている。
減速機構41は、回転軸3Aの回転を減速して駆動部42に伝達する遊星歯車機構であり、モータハウジング22内部においてモータ3の前方に設けられている。減速機構41は、回転軸3Aの周囲に配置され回転軸3Aと噛合した複数の遊星ギヤと、回転軸3Aと同軸的に配置されたリングギヤと、回転軸3Aと同軸的に設けられたキャリア41Aを有している。キャリア41Aは、その前端が駆動部42と接続されており、減速された回転軸3Aの回転を駆動部42に伝達する。また、キャリア41Aは、モータ3が駆動して回転軸3Aが回転することによって後面視において時計回り(図3及び図4の回転方向R)に回転する。本実施の形態において減速機構41は、多段の遊星歯車機構であるが一段の遊星歯車機構であっても良い。
駆動部42は、モータハウジング22の内部において減速機構41の前方に位置しており、伝達軸42A、ギヤ部42Bを備えている。駆動部42は、本発明における「蓄積機構」、「駆動機構」及び「解放機構」の一例である。
伝達軸42Aは、前後方向に延びる軸であって、その後端は減速機構41のキャリア41Aに同軸的に接続され、前端はギヤ部42Bに同軸的に接続されている。伝達軸42Aは、キャリア41Aと一体に後面視において時計回りに回転し、キャリア41Aの回転力をギヤ部42Bに伝達する。また、伝達軸42Aとモータ3の回転軸3Aとの間には、伝達軸42Aの後面視における時計回り方向の回転を許容し、反時計回りの回転を規制(防止)する回転方向規制部材が設けられている。また、伝達軸42Aの外周には軸受42C(ニードルベアリング)が設けられている。
図3及び図4に示されているように、ギヤ部42Bは、後面視において略円形状をなしており、伝達軸42Aと同軸一体回転するように設けられている。ギヤ部42Bは、モータ3が駆動し、回転軸3Aが回転することによって、回転方向Rに伝達軸42Aと一体に回転する。また、ギヤ部42Bの外周面には、ギヤ部42Bの半径方向外方に突出する複数の歯が形成された歯部42Dと、歯が形成されていない欠歯部42Eとを有している。本実施の形態においては、ギヤ部42Bの外周面の略4分の3に亘って歯部42Dが形成されている。図3は、打込部5が上死点に位置している状態を示す図1のIII−III断面図であり、図4は、打込部5が下死点に位置している状態を示す図2のIV−IV断面図である。
図1に戻り、ハウジング2の接続ハウジング23は、上下方向に延び、ハンドルハウジング21の後部とモータハウジング22の後部とを接続している。接続ハウジング23は、制御部23A及び電源接続部23Bを備えている。制御部23Aは、接続ハウジング23内部に収容されており、モータ3を制御するためのマイコン及び各種回路を有している。また、制御部23Aは、スイッチ機構21B、インバータ回路及びモータ駆動のための各種検出機構又は回路に接続されている。制御部23Aは、スイッチ機構21Bが出力する始動信号及び各種検出機構からの信号に基づいてモータ3の駆動のための駆動信号を生成し、駆動信号をインバータ回路(複数のFET3C)に出力することでモータ3を制御する。
電源接続部23Bは、接続ハウジング23の後面に上下方向に延びて形成されており、電池パックPを着脱可能に保持するように構成されている。電池パックPは、モータ3、制御部23Aなどの電源となる複数の二次電池セルを有している。当該二次電池セルの電力は、電池パックPが電源接続部23Bに接続された状態で、モータ3、制御部23Aなどに供給される。
図1乃至図4に示されているように収容ハウジング24は、上下方向に延びる略円筒形状をなしており、ハンドルハウジング21の前部及びモータハウジング22の前部に接続されている。収容ハウジング24は、シリンダ25と、打込部5と、圧縮空気が充填された蓄圧室26と、スプリング27と、ピストンバンパ28と、を収容している。
シリンダ25は、収容ハウジング24の内部に設けられており、上下方向に延びる略円筒形状をなしている。シリンダ25は、打込部5の上下方向の移動を案内するとともに、打込部5の上下方向以外の運動、すなわち、往復動以外の運動を規制する。
打込部5は、シリンダ25内の上端部に位置する上死点(図1及び図3に示されている位置)と下部に位置する下死点(図2及び図4に示されている位置)との間を往復摺動可能(往復移動可能)に設けられている。打込部5は、蓄圧室26内に充填された圧縮空気によって、下方向(下死点方向)に付勢され、釘Nを打撃し被打込材に打込むように構成されている。下方向は、本発明における「打込方向」の一例であり、上方向は、本発明における「反打込方向」の一例である。
図3乃至図5に示されているように、打込部5は、ピストン5Aと、打撃部材5Bと、ラック部5Cとを備えている。図5は、打込部5及び蓄圧室26を示す部分拡大図である。
図5に示されているように、ピストン5Aは、上下に延びる略有底円筒形状をなしており、円筒部5D及び円板部5Eを有している。円筒部5Dは、上下に延びる円筒形状をなしており、その外周面はシリンダ25の上端部の内周面に摺接している。また、円筒部5Dの外周面とシリンダ25の内周面との間には、シール部5F(例えばXリング等)が設けられている。シール部5Fは、シリンダ25内におけるピストン5Aの上側の空間と下側の空間との連通を遮断することで、蓄圧室26内の気密性(密閉性)を保っている。円板部5Eは、平面視において円形状をなしており、円筒部5Dの下端を閉塞している。円板部5Eの上面5Gは、シリンダ25の中心軸Aと略直交している。なお、本実施の形態においては、円筒部5Dの中心軸及び円板部5Eの中心は、図3乃至図5に示されているシリンダ25の中心軸Aと略一致しており、円筒部5D及び円板部5Eの重心もシリンダ25の中心軸A上に略位置している。円板部5Eの上面5Gは、本発明における「交差面」の一例である。
図3及び図4に示されているように、打撃部材5Bは、円板部5Eの下面の底面視における中央から下方に延出する平板状の部材であり、シリンダ25の中心軸A上に位置している。打撃部材5Bの下端は、ノーズ部6内に配置された釘Nを打撃する部分であり、打込部5が上死点に位置する状態(図1及び図3の状態)においてノーズ部6内に配置された釘Nの上方に位置し、打込部5が下死点に位置する状態(図2及び図4の状態)において、ノーズ部6の下端よりも下方に僅かに突出するように構成されている。打撃部材5Bの上端は本発明における「打撃部材の一端」の一例であり、打撃部材5bの下端は本発明における「打撃部材の他端」の一例である。
ラック部5Cは、打撃部材5Bの右側面に打撃部材5Bと一体に設けられており、上下方向に同一間隔に形成された複数の歯を有している。ラック部5Cの複数の歯は、ギヤ部42Bの歯部42Dの複数の歯と噛合可能に構成されている。ラック部5Cと歯部42Dとが噛合した状態で、ギヤ部42Bが回転方向Rに回転すると、打込部5は上死点方向(上方向)に移動する。
図5に示されているように、蓄圧室26は、収容ハウジング24内の上部に形成されていており、気体が圧縮された状態を保持可能に構成されている。蓄圧室26は、蓄圧室26内部の密閉空間26aを画成するアルミ合金で形成された外郭壁26Aを有している。密閉空間26aは、外郭壁26Aの内面と、ピストン5Aの円筒部5Dの内周面及び上面と、ピストン5Aの円板部5Eの上面5Gと、シリンダ25の上端面及び内周面と、によって画成されている。このため、密閉空間26aの体積は、打込部5の往復動に伴って変化し、打込部5が上死点に位置している状態で最も小さく、下死点に位置している状態で最も大きくなる。
蓄圧室26内部の密閉空間26aには、打込部5を下死点に移動させて釘Nを被打込材に打込むための圧縮空気が充填されている。打込部5(ピストン5A)が上死点方向に移動すると、当該圧縮空気はさらに圧縮され、蓄圧室26内の圧力はさらに上昇する(圧縮空気の内部エネルギはさらに高まる)。すなわち、打込部5の上死点方向への移動によって、蓄圧室26内に当該圧縮空気の内部エネルギが蓄積される。本実施の形態においては、蓄圧室26内の密閉空間26aに圧縮空気を充填しているが、これに限られず、密閉空間26aの体積が圧縮された場合に密閉空間26aの圧力が高まる構成であればよく、例えば、窒素ガス等が充填されている構成であってもよい。圧縮空気は、本発明における「気体」の一例である。
外郭壁26Aは、アルミ合金で成形されており、第1筒状部26Bと、閉塞部26Cと、第2筒状部26Dと、接続部26Eと、第3筒状部26Fと、を有している。なお、第1筒状部26B、閉塞部26C、第2筒状部26D、接続部26E、及び第3筒状部26Fは、一体に形成されている。
第1筒状部26Bは、上下方向に延びる略円筒形状をなしており、第1筒状部26Bの外周面は収容ハウジング24上部の内周面に当接している。閉塞部26Cは、平面視において円形状をなしており、第1筒状部26Bの上端を閉塞している。
第2筒状部26Dは、上下方向に延びる略円筒形状をなしており、第1筒状部26Bの径よりも小さい径を有している。第2筒状部26Dは、シリンダ25の上部外周面を覆っており、第2筒状部26Dの内周面とシリンダ25の上部外周面との間には、蓄圧室26内の気密性を保つOリング26bが上下に並んで2枚設けられている。接続部26Eは、平面視において略円環形状をなしており、第1筒状部26Bの下端部と第2筒状部26Dの上端部とを接続している。
第3筒状部26Fは、上下方向に延びる略円筒形状をなしており、閉塞部26Cの下面中央から下方に延出している。第3筒状部26Fの径は、スプリング27の径よりも僅かに大きく構成されている。
スプリング27は、上下方向に伸縮可能な圧縮コイルバネであり、蓄圧室26内部において打込部5のピストン5Aと外郭壁26Aの閉塞部26Cとの間に円板状のスペーサ27Aを介して設けられており、打込部5を下死点方向(下方)に付勢している。スプリング27の上部は第3筒状部26F内に挿通されており、スプリング27の伸縮は第3筒状部26Fによってガイドされている。このため、スプリング27の座屈が防止される。スプリング27は、本発明における「弾性部材」の一例であり、第3筒状部26Fは、本発明における「座屈抑制部」の一例である。
スプリング27の上端は、スペーサ27Aの下面に当接しており、スプリング27の下端は、ピストン5Aの円板部5Eの上面5Gに当接している。スプリング27と上面5Gとの当接部分は、平面視において略円形状をなしており、当該円形状をなす当接部分は平面視においてシリンダ25の中心軸Aすなわちピストン5Aの円筒部5Dの中心軸及び円板部5Eの中心を囲んでいる。これにより、スプリング27のピストン5A(円板部5E)に対する付勢力に起因してピストン5Aにモーメントが発生することを抑制することができ、さらに、ピストン5Aの姿勢が傾いた場合に、傾いた姿勢を正常な姿勢に矯正することができる。
例えば、駆動部42が駆動することによって打込部5が上死点方向に移動する場合、打込部5を上死点方向に押上げる力がラック部5Cとギヤ部42Bの歯部42Dとの噛合箇所に働く。当該噛合箇所は打込部5の重心(本実施の形態では、シリンダ25の中心軸と略一致)から僅か後方にずれているため、打込部5(ピストン5A)を図3において反時計回りに回転させようとするモーメントが発生する。このような場合、ピストン5Aの姿勢が僅かに傾き、ピストン5Aの円筒部5Dとシリンダ25の内面との摺接箇所の面圧が上昇してしまい、当該面圧上昇した状態でピストン5Aが上死点方向に移動すると、シリンダ25の内周面が摩耗又は損傷し、蓄圧室26内の気密性が低下してしまうという問題がある。
しかしながら、本実施の形態においては、上述の反時計回りのモーメントに起因してピストン5Aの姿勢が傾いた場合、すなわち、図3の状態から上面5Gの左部が僅かに下方に下がり右部が上方に上がった状態となると、上面5Gの右部がスプリング27の右部を僅かに圧縮する。スプリング27の右部が僅かに圧縮されると、上面5Gの右部がスプリング27から受ける下方への付勢力は、上面5Gの左部よりも強くなる。これにより、上面5Gは下方に押し下げられ、ピストン5Aの姿勢が正常な姿勢へと矯正される。このように、本実施の形態においては、ピストン5Aの姿勢を正常に保つことができるため、シリンダ25の内周面の摩耗及び損傷を抑制し、蓄圧室26内の気密性を維持することができる。
また、スプリング27の自然長は、打込部5が下死点に位置している図2に示されている状態よりも長く、スプリング27は、打込部5の上死点方向への移動によって収縮(圧縮)され、打込部5に対する下死点方向への付勢力を上昇させる。すなわち、スプリング27は、打込部5の上死点方向への移動によって弾性エネルギを蓄積させる(弾性エネルギが高まる)。
スペーサ27Aは、鋼材で成形されており、スプリング27とアルミ合金で成形された外郭壁26Aとの間に介在することで、閉塞部26Cにかかる面圧を低下させている。これにより、密閉空間26aを画成する外郭壁26Aの内面が損傷して蓄圧室26の気密性が損なわれることが防止される。
ピストンバンパ28は、シリンダ25の下端部に設けられた緩衝材である。ピストンバンパ28は、打込時において打込部5が高速で上死点から下死点まで移動してきたときに、打込部5のピストン5Aによって圧縮され、打込による衝撃を吸収する。また、ピストンバンパ28は、ピストン5Aの下死点位置よりも下方への移動を規制している。
ノーズ部6は、収容ハウジング24の下部から下方に延びて設けられており、その内部においては上下方向に延びる打出孔6aがシリンダ25の中心軸A上に形成されている。また、ノーズ部6は、プッシュレバ6Aを有している。打出孔6aは、釘Nを収容可能、且つ打撃部材5B及びラック部5Cが挿通可能に構成されている。打出孔6aに収容された釘Nは、打撃部材5Bに打撃され打出孔6aの下端から打出される。プッシュレバ6Aは、ノーズ部6の先端が被打込材に押し付けられていることを検出する部材であり、ノーズ部6の前部において、下方に付勢された状態で設けられている。プッシュレバ6Aは、ノーズ部6の先端が被打込材に押し付けられると上方に移動する。
マガジン7は、ノーズ部6の後部から後方に延出するように設けられている。マガジン7内には釘Nが束状に複数本内蔵されており、ノーズ部6の打出孔6a内に釘Nを供給するように構成されている。なお、マガジン7の内部構成は周知であるため、図1及び図2においては、マガジン7の輪郭のみを図示し、内部構成の詳細については省略している。
次に、釘打機1の打込動作について説明する。
ノーズ部6の下端部を被打込材に押し当てプッシュレバ6Aが上方に移動した状態で、ユーザがトリガ21Aを上方に押込むとスイッチ機構21Bが制御部23Aに始動信号を出力する。始動信号が出力されると、制御部23Aは、電池パックPからモータ3にインバータ回路を介して電力を供給し、モータ3を駆動させる。モータ3が駆動すると回転軸3Aが回転を開始する。回転軸3Aが回転を開始すると、回転軸3Aの回転(回転力)は減速機構41を介して駆動部42に伝達され、ギヤ部42Bが図3及び図4に示されている回転方向Rに回転を開始する。なお、回転軸3Aの回転開始時すなわち初期状態において、打込部5は、図2及び図4に示されているように下死点に位置している。
ギヤ部42Bが回転方向Rに回転を開始すると、ギヤ部42Bの歯部42Dと打込部5のラック部5Cとが噛合し、打込部5が上死点方向に移動を開始する。ギヤ部42Bがさらに回転を継続すると、打込部5は、蓄圧室26内の圧力及びスプリング27の下死点方向への付勢力に抗して上死点方向に移動し続ける。打込部5が上死点方向に移動するに従って、蓄圧室26内の圧縮空気はより圧縮され、スプリング27はより収縮し(圧縮され)、蓄圧室26内の圧力及びスプリング27の打込部5に対する下死点方向への付勢力はより上昇していく。言い換えれば、打込部5が上死点方向に移動するに従って、蓄圧室26内に圧縮空気の内部エネルギがより蓄積され、且つ、スプリング27に弾性エネルギがより蓄積されていく。
ギヤ部42Bがさらに回転し、打込部5が上死点に達すると(図1及び図3の状態)、蓄圧室26内の圧力及びスプリング27の打込部5に対する下死点方向への付勢力は最大となる。すなわち、打込部5が上死点位置となると、蓄圧室26内に蓄積された圧縮空気の内部エネルギ及びスプリング27に蓄積された弾性エネルギが最大となる。
打込部5が上死点に達した後に、ギヤ部42Bがさらに回転すると、ギヤ部42Bの欠歯部42Eがラック部5Cと対向する状態となり、歯部42Dとラック部5Cとの噛合が解除される。当該噛合が解除されると、蓄圧室26内の圧力及びスプリング27の付勢力に抗して打込部5を上死点方向に移動させる力(ギヤ部42Bの回転力)がラック部5Cに伝達されなくなり、蓄圧室26内に蓄積された圧縮空気の内部エネルギ及びスプリング27に蓄積された弾性エネルギが解放される。当該両エネルギが解放されると、最大に高まった蓄圧室26内の圧力及びスプリング27の付勢力によって打込部5は下死点方向に高速で移動する。
打込部5が上死点から下死点方向に高速で移動すると、ノーズ部6の打出孔6a内に収容されている釘Nは打撃部材5Bの下端部によって打撃され、被打込材に打ち込まれる。このとき、制御部23Aは、図示せぬ検出機構からの信号によって打込部5が下死点に位置していることを検知し、モータ3の回転を停止させる。これにより、初期状態すなわち図2及び図4の状態に戻る。
このように本発明の第1の実施の形態における釘打機1は、ハウジング2と、ハウジング2内に設けられ動力を発生させるモータ3と、ハウジング2内に往復動可能に設けられ往復動方向(上下方向)のうちの下方向に移動して釘Nを被打込材に打込む打込部5と、圧縮空気が充填され当該圧縮空気の内部エネルギを蓄積可能な蓄圧室26と、弾性エネルギを蓄積可能なスプリング27と、モータ3が発生させる動力によって駆動され、蓄圧室26及びスプリング27に内部エネルギ及び弾性エネルギをそれぞれ蓄積させ且つ蓄積された内部エネルギ及び弾性エネルギを解放して打込部5を下方向へ移動させる駆動部42と、を備えている。
上記構成により、釘Nの打込みに必要な打込エネルギを圧縮空気の内部エネルギとスプリング27の弾性エネルギとで分担するため、止具の打込みに必要な打込エネルギのすべてを蓄圧室内の圧縮気体に頼っている従来の構成と比較して、打込みに必要な打込エネルギにおける圧縮空気の負担分を小さくすることができる。
ここで、圧縮気体の打込エネルギについて説明する。圧縮気体の打込エネルギは、シリンダ及びピストンを同一とした場合、概ね、蓄圧室の容積(体積)と蓄圧室内の打込開始圧力(打込部が上死点に位置している場合の蓄圧室内の圧力)とによって決定される。
例えば、シリンダ及びピストンを同一とし、蓄圧室の容積を変化させずに、打込開始圧力を小さくすると、圧縮気体の打込エネルギは小さくなる。逆に、蓄圧室内の打込開始圧力を大きくすると、圧縮気体の打込エネルギは大きくなる
また、例えば、シリンダ及びピストンを同一とし、蓄圧室内の打込開始圧力を変化させずに、蓄圧室の容積を小さくすると、圧縮気体の打込エネルギは小さくなる。これは、蓄圧室の容積が小さい程、蓄圧室内面とピストン上面とシリンダ内面とによって画成される密閉空間の容積が、ピストンが上死点に位置する状態(上死点位置)と下死点に位置する状態(下死点位置)とで大きく変化し、下死点位置においてピストンにかかる圧力が大幅に小さくなるからである。逆に、蓄圧室の容積を大きくする程、上死点位置と下死点位置とにおける上記密閉空間の容積の変化が小さく、ピストンにかかる圧力変化も小さくなるため、打込開始圧力を略維持した状態で上死点位置から下死点位置までピストンを付勢することができ、打込エネルギを大きくすることができる。
このように、圧縮気体の打込エネルギは、シリンダ及びピストンを同一とした場合、打込開始圧力及び蓄圧室の容積のそれぞれが大きい程、大きくなり、小さい程、小さくなる。このため、打込みに必要な打込エネルギにおける圧縮気体の負担分を小さくできれば、打込開始圧力及び蓄圧室の容積を小さくすることができる。
上記に鑑み、本実施の形態においては、打込エネルギを圧縮気体の内部エネルギとスプリング27の弾性エネルギとで分担させ、打込みに必要な打込エネルギにおける圧縮気体の負担分を小さくする構成であるため、打込開始圧力を小さく且つ蓄圧室の容積をも小さくすることができる。これにより、蓄圧室26内の気密性(密閉性)を保つためのシール部材(例えば、Oリング26b、シール部5F等)にかかる負担を軽減でき、製品寿命を長くすることができ、且つ、釘打機1自体を小型化することができる。
また、本発明の第1の実施の形態による釘打機1においては、スプリング27は、蓄圧室26の内部に設けられている。これにより、デッドスペースとなる蓄圧室26内にスプリング27が設けられているため、ハウジング2内の蓄圧室26以外の空間にスプリング27を配置する必要がなく、釘打機1自体の大型化を抑制することができる。
また、釘打機1においては、簡易な構成で釘Nの打込みに必要な弾性エネルギを得るため、往復動方向(上下方向)に延びるコイルスプリングであるスプリング27を用いている。
また、釘打機1は、スプリング27の座屈を抑制する第3筒状部26Fを備えている。このため、スプリング27の座屈を抑制することができ、スプリング27の弾性エネルギの蓄積及び解放を確実に行うことができる。これにより、釘Nの打込み及び打込力を安定させることができる。
また、釘打機1においては、往復動方向と交差する上面5Gが規定されたピストン5Aを有しており、スプリング27の一端(下端)は、上面5Gと当接している。このため、ピストン5Aの移動によってスプリング27を圧縮(収縮)させ、スプリング27に弾性エネルギを蓄積させることができる。
また、釘打機1においては、打撃部材5Bがシリンダ25の中心軸A上に配置されているため、打込力を大きくすることができる。
次に、図6乃至図8に基づいて本発明の第2の実施の形態による打込機である釘打機101について説明する。なお、釘打機101における第1の実施の形態による打込機である釘打機1と同一の部材及び構成には同じ参照番号を付して説明を省略し、異なる部材及び構成について説明する。さらに、釘打機101の打込動作は、釘打機1の打込動作と同一であるため、説明を省略する。
図6乃至図8に示されているように、釘打機101は、ガイドシャフト108及び打込部105を備えている。図6及び図7は、釘打機101全体の内部構造を示す一部断面側面図であり、図6は、打込部105が上死点に位置している状態を示す図、図7は、打込部105が下死点に位置している状態を示す図である。図8は、釘打機101の蓄圧室26を示す部分拡大図である。ガイドシャフト108は、本発明における「規制シャフト」の一例である。
図6及び図7に示されているように、ガイドシャフト108は、シリンダ25内における打込部105の上死点下死点間の往復動をガイドするとともに当該往復動以外の運動を規制する部材であり、上下方向に延びる略円柱形状をなしている。ガイドシャフト108は、シリンダ25の中心軸A上に配置されており、打込部105を上下方向に貫通している。ガイドシャフト108の上部は、スプリング27に挿通されており、スプリング27の伸縮をガイドしている。これにより、スプリング27の座屈が防止される。また、ガイドシャフト108の上端は、スペーサ27Aに当接しており、下端は、収容ハウジング24の下部の内面に当接している。
打込部105は、円筒部5D円及び円柱部105Eを有するピストン105Aと打撃部材105Bと図示せぬラック部とを備えている。図8に示されているように、ピストン105Aの円柱部105Eは、上下に延びる円柱形状をなしており、円柱部105Eの上部は、円筒部5Dの下端を閉塞している。また、円柱部105Eの平面視略中央には、上下方向に貫通する挿通孔105aが形成されており、挿通孔105aにはガイドシャフト108が挿通している。円柱部105Eの挿通孔105aを画成している内周面とガイドシャフト108との間には蓄圧室26内の気密性を保つOリング105bが上下に2枚設けられている。
打撃部材105Bは、本発明の第1の実施の形態による釘打機1の打撃部材5Bと同一の形状をなしており、ピストン105Aの円柱部105Eの前側面に接続されるとともに下方に延びている。言い換えれば、打撃部材105Bは、ピストン105Aの円柱部105Eの反ハンドルハウジング21側の端部から下方に延びている。また、釘打機101のノーズ部6の打出孔6aは、打撃部材105Bを含む上下方向に延びる仮想直線上に位置しており、打撃部材105Bが挿通可能に構成されている。
本発明の第2の実施の形態による釘打機101においては、打撃部材105Bがピストン105Aの反ハンドルハウジング21側の端部に接続されているため、いわゆる際打ちを行うことができる。これにより、作業性を向上させることができる。また、ピストン105Aの往復動以外の運動を規制するガイドシャフト108が設けられているため、ピストン105Aが確実に当該往復動を行うことができる。これにより、確実な打込みを行うことができ、打込力の安定化を図ることができる。
本発明による打込機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記の実施の形態において、打込機の一例として、釘Nを打込む釘打機1及び釘打機101を例示したが、ねじ、ステープル等、機械的接合金具を打出す工具全般に対して適用可能である。なお、打出される止具の具体例としては、当該技術分野における一般的なもの全てが対象であり、例えば、釘、ねじ、ステープル、鋲、リベット等が考えられる。
また、上述した実施の形態では、駆動源として、回転軸3Aを回転させる電動式のモータ3を用いた釘打機1及び釘打機101を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明はその他、エンジン、ソレノイド等の他の駆動源を備えた打込機にも適用可能である。
1、101…釘打機 2…ハウジング 3…モータ 3A…回転軸 3B…円環基板 3C…FET 4…動力伝達部 5、105…打込部 5A、105A…ピストン 5B、105B…打撃部材 5C…ラック部 5G…上面 6…ノーズ部 6A…プッシュレバ 7…マガジン 21…ハンドルハウジング 22…モータハウジング 23…接続ハウジング 23A…制御部 24…収容ハウジング 25…シリンダ 26…蓄圧室 26a…密閉空間 26F…第3筒状部 27…スプリング 27A…スペーサ 28…ピストンバンパ 41…減速機構 42…駆動部 108…ガイドシャフト A…中心軸 N…釘 P…電池パック R…回転方向

Claims (8)

  1. ハウジングと、
    該ハウジング内に設けられ動力を発生させる動力源と、
    該ハウジング内に往復動可能に設けられ該往復動方向のうちの打込方向に移動して止具を被打込材に打込む打込部と、
    気体が充填され該気体の内部エネルギを蓄積可能な蓄圧室と、
    弾性エネルギを蓄積可能な弾性部材と、
    該動力源が発生させる該動力によって駆動され、該蓄圧室及び該弾性部材に該内部エネルギ及び該弾性エネルギをそれぞれ蓄積させる蓄積機構と、
    蓄積された該内部エネルギ及び該弾性エネルギを解放して該打込部を該打込方向へ移動させる解放機構と、を備えることを特徴とする打込機。
  2. 該弾性部材は、該蓄圧室の内部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の打込機。
  3. 該弾性部材は、該往復動方向に延びるコイルスプリングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の打込機。
  4. 該コイルスプリングの座屈を抑制する座屈抑制部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の打込機。
  5. 該ハウジングの内部に設けられ該往復動方向に延びるシリンダをさらに備え、
    該打込部は、該シリンダの内部において該往復動方向に移動可能に設けられ、該往復動方向と交差する交差面が規定されたピストンを有し、
    該コイルスプリングの一端は、該ピストンの該交差面と当接していることを特徴とする請求項4に記載の打込機。
  6. 該シリンダは、該往復動方向に延びる円筒形状をなし、
    該打込部は、該シリンダの中心軸上に配置され該往復動方向に延び一端が該ピストンに接続され他端で該止具を打撃する打撃部材をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の打込機。
  7. 該ハウジングは、該シリンダを収容し該往復動方向に延びる収容ハウジングと、該収容ハウジングから該往復動方向と交差する方向に延びるハンドルハウジングを有し、
    該シリンダは、該往復動方向に延びる円筒形状をなし、
    該打込部は、該往復動方向に延び一端が該ピストンの反ハンドルハウジング側の端部に接続され他端で該止具を打撃する打撃部材をさらに有し、
    該ハウジング内には、該往復動方向に延び該シリンダの中心軸上に配置され該ピストンを貫通し該ピストンの該往復動以外の運動を規制する規制シャフトが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の打込機。
  8. ハウジングと、
    該ハウジング内に設けられ動力を発生させる動力源と、
    気体が充填され、該気体が圧縮された状態を保持可能な蓄圧室と、
    伸縮可能な弾性部材と、
    該ハウジング内に往復動可能に設けられ、該往復動方向のうちの打込方向への移動によって止具を被打込材に打込み、反打込方向への移動によって該蓄圧室内の該気体を圧縮し且つ該弾性部材を収縮させる打込部と、
    該動力源が発生させる該動力によって駆動され、該打込部を該反打込方向に移動させて該蓄圧室内の該気体を圧縮し且つ該弾性部材を収縮させる駆動機構と、
    該蓄圧室内の圧縮された該気体及び収縮した該弾性部材を解放して該打込部を該打込方向へ移動させる解放機構、を備えることを特徴とする打込機。
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