JP5376398B2 - バネ式止具打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、釘、鋲、ステープル等の止具を被打込材に打込むための止具打込機に関し、特に、圧縮バネによって付勢されたプランジャを解放してプランジャに取付けられたドライバブレードに圧縮バネによる打撃力を与えることによって止具を打込むバネ式止具打込機に関するものである。
従来、特許文献1に開示されるように、バネの弾性力を利用してプランジャを付勢、加速して釘、鋲、ステープル等の止具を木材や石膏ボード等の被打込材(加工材)に打込むバネ式止具打込機が公知である。この種の打込機においては、内蔵した電動モータによりバネへ弾性エネルギーを蓄積している。
バネへの弾性エネルギーの蓄積は、特にコイルバネにおいてバネを圧縮または延伸することにより行われるが、このバネの動作は、モータと減速歯車とを介して連係され、回転中心から偏心した位置に駆動ピンが固定された回転体を配置し、プランジャに形成された係合突起に、上記回転体の駆動ピンを係合させてプランジャを所定のストローク押上げることにより達成されている。
特公平7−115307号公報
上記従来のバネ式止具打込機において、本発明者等は、プランジャの構造について実験検討した結果、次のような問題点があることを見出した。
すなわち、モータにより圧縮されたコイルバネは打込時に解放されて、圧縮したバネエネルギーによってプランジャを急激に加速させ、ドライバブレード(ドライバビット)を介して止具を打撃するが、この打撃の際に、プランジャの打撃方向とは逆方向に打込機本体が動かされる反動が発生する。この反動は、加速されるプランジャ等の可動部の質量が大きいほど増大する傾向にある。従来のバネ式止具打込機において、プランジャは金属材料等の比較的に重い部材で構成されるので、打込み時の反動が大きくなる要因となっている。特に、可動部の部品強度を上げるために可動部の体積を増大したり、また止具のサイズを考慮して打込みに必要なバネエネルギーを増大させるためにバネのサイズを大きくする場合にも、質量が大きくなるため反動力は増大する。
反動力が大きいとバネ式止具打込機が浮き上がり、止具が十分に被打込材に打込めない現象が発生する。さらに、バネ式止具打込機の使用者は、手首に伝わる衝撃力が大きくなり、打込み作業に負担がかかるという不具合を生じる。このような反動は上記可動部の質量に対して打込機の製品全体の質量を大きくすることによりある程度の軽減が可能であるが、製品自体が重くなるので、使用者の作業性が悪化するという問題を招くことになる。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、止具の打込み時の反動を軽減したバネ式止具打込機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、以下のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、ハウジングと、該ハウジング内に収納され、バネによって止具の打込み方向に付勢されたプランジャと、前記ハウジングに装着されるマガジンからノーズ部に転送される止具を前記バネの弾性力によって打ち出すように前記プランジャに固定されたドライバブレードと、前記プランジャに形成された駆動突起部と、モータの回転力を減速する減速機構を介して駆動される駆動回転体であって、前記バネが前記付勢方向において圧縮または解放されるように、前記駆動突起部と係合して前記プランジャを移動させるための駆動回転体と、を具備するバネ式止具打込機において、前記プランジャは樹脂成形体によって形成され、該樹脂成形体は、付勢方向に延在する前記バネの一部を内包するように樹脂材料で形成された樹脂外郭部本体と、該樹脂外郭部本体の一外周面より突出して前記駆動突起部を形成する駆動突起部とを具備する。
本発明の他の特徴によれば、前記樹脂外郭部本体の前記一外周面より突出する前記駆動突起部は、樹脂材料によって成形された樹脂突起部と、該樹脂突起部の側面を覆う金属材料によって形成されたカバー部とから構成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記駆動突起部は、前記樹脂外郭部本体に埋め込まれた金属部材によって形成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記樹脂外郭部本体は、前記一外周面以外の他の外周面において前記樹脂外郭部本体と一体に成形され、前記ドライバブレードの移動方向に沿って延在するリブ部を有し、前記樹脂外郭部本体を収納する前記ハウジングは、前記リブ部と係合する案内溝を有する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記リブ部は複数並行して形成され、前記ハウジングは前記複数のリブ部と係合する複数の案内溝を有する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記樹脂成形体は、前記樹脂外郭部本体における前記一外周面以外の他の外周面より突出して前記ドライバブレードと連結する連結突起部をさらに具備し、該連結突起部は、前記ドライバブレードの移動方向に配列され、かつ前記樹脂外郭部本体と樹脂材料によって一体に成形された複数の連結突起部から構成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記複数の連結突起部は、該連結突起部の側面を覆う金属材料によって形成されたカバー部を有する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記樹脂外郭部本体の底部の中心部にはガイド用シャフトが挿入される貫通孔が設けられ、前記樹脂外郭部本体は前記シャフトに沿って往復運動できるように構成される。
上記本発明の一つの構成によれば、プランジャは樹脂成形体によって形成されるので、例えば、樹脂成形体の密度は鋼材の20%以下とすることができるため、プランジャの質量を小さくすることができる。その結果、打込機の製品自体の質量を大きくすることなく、打込み時の反動を抑えることができる。
上記本発明の他の構成によれば、駆動突起部は、樹脂突起部の側面を金属材料によってカバーした構造もしくは駆動突起部自体を金属材料の構造とするので、駆動突起部の強度を確保することができる。
上記本発明のさらに他の構成によれば、プランジャ樹脂成形体の樹脂外郭部本体の外周面にはハウジングの案内溝と係合するリブ部を有するので、ハウジングによってプランジャを直接ガイドすることができる。これにより、ガイド部材を別に設ける必要がなく、部品点数を少なくできる。その結果、製品本体の質量を抑え、かつ安価に製造することができる。
上記本発明のさらに他の構成によれば、上記プランジャの樹脂外郭部本体の外周面には複数のリブ部が並行して形成され、かつハウジングには、リブ部と係合する複数の案内溝が形成されるので、プランジャの樹脂成形体をモータ駆動により押上げる場合、プランジャ樹脂外郭部本体の中心部と駆動突起部が偏心しているために生じるモーメントを、複数のリブ部で分散することができる。このため、リブ部および案内溝部の耐久性を向上させることができる。
上記本発明のさらに他の構成によれば、プランジャの樹脂外郭部本体の外周面には、ドライバブレードと連結する複数の連結突起部がプランジャの移動方向に形成されているので、ドライバブレードと接続する突起部の接触面積を大きくできる。これによって、ドライバブレードの打込み時において、ドライバブレードから受ける衝撃荷重を分散することができ、連結突起部の耐久性を向上させてバネ止具打込機を高寿命化できる。
本発明の上記およびその他の目的、ならびに上記および他の特徴は、以下の本明細書の記述および添付図面からさらに明らかにされる。
以下、本発明を、ステープルを打込むためのバネ式止具打込機に適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。図1はバネ式止具打込機の全体断面図(側面図)、図2は、図1に示したバネ式止具打込機において、プランジャの圧縮機構部を示す要部断面図(平面図)、図3は、図2に示したバネ式止具打込機において、プランジャの圧縮機構部を示す要部断面図(側面図)、図4は、図3に示したバネ式止具打込機において、プランジャの正面図をそれぞれ示す。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材または要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、後述するプランジャが移動する方向を便宜的に上下方向と定義し、プランジャが後述するバネにより付勢されて止具を打撃する方向を下方向と定義して説明する。
図1に示されるように、バネ式止具打込機1は、電動モータ3によりプランジャ62に係る圧縮機構部5を駆動する電動式であり、止具であるステープル9(図3参照)を木材等の被打込材Wに打ち込むための工具である。バネ式止具打込機1は、モータハウジング部24と、胴体ハウジング部23と、胴体ハウジング部23の上端部から該胴体ハウジング部23に直交するように分岐して設けられたハンドルハウジング部21と、から構成されたハウジング2を具備する。ハウジング2は、ナイロンまたはポリカーボネイト等の樹脂から構成されており、バネ式止具打込機1の全体の重量を軽減できるように構成されている。また、ハウジング2は、図1の紙面を横切る方向において上下二分割に分割可能にされており、構成部品を上下に二分されたハウジング2に組込んだ後に、図示しないネジで両者を固定することによって組立てられる。
ハンドルハウジング部21およびモータハウジング部24のそれぞれの一端部側を互いに接続するように、電池パック(蓄電池)22が着脱可能に装着され、該電池パック22により後述するトリガスイッチ21aを介して電動モータ3に駆動電力を供給する。胴体ハウジング部23の下端部にはノーズ部(射出部)7が設けられ、ノーズ部7には、連結されたステープル9(図3参照)を装填し、該ステープル9を一本毎にノーズ部7に供給するためのマガジン8が設けられている。
ハンドルハウジング部21には、モータハウジング部24に収納された電動モータ3の回転を制御するためのトリガスイッチ21aが装着されている。トリガスイッチ21aはトリガ付勢バネ21bの付勢力に抗して引込み操作することにより、電動モータ3を起動し、かつ回転制御を可能にする。
電動モータ3はモータハウジング部24内に収納され、その回転出力軸の軸方向は、プランジャの上下移動方向と直交する方向に配置されている。
減速機構部4は、モータハウジング部24から胴体ハウジング部23に架けて収納され、電動モータ3の回転出力軸に噛合せられた遊星ギヤ部41と、該遊星ギヤ部41の回転出力軸に噛合せられたファイナルギヤ42を含む平歯車部とを具備する。所謂、二段階のキヤ減速によって構成されている。
圧縮機構部5は、胴体ハウジング部23内に収納され、後述するプランジャ62を押上げる第1ピン51aおよび第2ピン51bと、各ピン51a、51bに回転可能に取付けられたローラ52によって構成される。ピン51aおよび51bは、ファイナルギヤ42の側表面の偏心位置に120度の間隔をおいて2箇所に設置される。ファイナルギヤ42の回転によってピン51aおよび51bは、同心円の軌道上を移動し、プランジャ62の第1駆動突起部62aおよび第2駆動突起部62bと順次に係合し、プランジャ62をコイルバネ61の抗力に反して2段階で押し上げる。これによって、コイルバネ61は圧縮され、バネエネルギーを蓄積する。
第1駆動突起部62aおよび第2駆動突起部62bは、ファイナルギヤ42側表面と対面する位置に設けられ、ファイナルギヤ42のピン51aおよび51bに回転可能に取付けられたローラ52の回転軌道とそれぞれ係合するように配置され、上述したようにプランジャ62をコイルバネ61の抗力に反して上方へ2段階で押し上げる。第1ピン51aおよび第2ピン51b(ローラ52)と、第1駆動突起部62aおよび第2駆動突起部62b(突起部材63)とがそれぞれ係合する際には、ローラ52が金属材料の突起部材63に接触する。従って、プランジャ62の樹脂突起部(62a、62b)はローラ52に直接的に当接することはないので、その樹脂突起部の破損を防止することができる。ファイナルギヤ42の回転がさらに回転し、第2ピン51bが頂点円弧軌道まで達すると、第2駆動突起部62bとの係合が外れ、圧縮されたコイルバネ61の蓄積エネルギーは、プランジャ62と共に開放され、プランジャ62に装着されたドライバブレード64に打撃力を与えてステープル9の打込みを行う。
コイルバネ61は、胴体ハウジング部23内に収納される。コイルバネ61の一端にはワッシャ71aおよび弾性体72aが設けられ、同様に、コイルバネ61の他端にはワッシャ71bおよび弾性体72bが設けられる。これらの弾性体72a、72bは円筒形から成り、サージングによりコイルバネ61の両端部が着座位置から離脱し、再び着地する動作を繰返す時のコイルバネ61の衝撃を吸収する。
プランジャ62は、胴体ハウジング部23内に収納され、コイルバネ61の下端部側に位置して、コイルバネ61の圧縮時の蓄積エネルギーを打込み打撃力としてドライバブレード64に伝達する機能を有する。
プランジャ62は、本発明に従って、ナイロン等の樹脂材料から成る樹脂成形体によって形成される。この樹脂成形体(62)の密度は、例えば、通常のプランジャを形成する鋼材の密度に比較して20%以下に選択されている。樹脂成形体(プランジャ)62は、図2または図3に示されるように、バネ付勢方向に延在するコイルバネ61の下端部側の一部を内包する樹脂外郭部本体62fと、該樹脂外郭部本体62fの一外周面62gより突出してファイナルギヤ42のローラ52と係合する駆動突起部62aおよび62bと、樹脂外郭部本体62fの一外周面62gと対向する他の外周面62hより突出してドライバブレード64と連結する連結突起部62cと、外郭部本体62fの互いに対向する一対の外周面でプランジャ62の移動方向に形成されたリブ部62dと、を具備する。
また、樹脂外郭部本体62fは、その底部の中心部にはガイド用シャフト68が挿入されるシャフト貫通用穴部62iが設けられ、樹脂外郭部本体62fはシャフト68に沿って往復運動できるように構成されている。さらに、樹脂外郭部本体62fは、図3に示されるように、コイルバネ61の下方に位置し、コイルバネ61の下端部を支持するバネ連結用穴部62eが設けられている。
リブ部62dは、図2に示されるように、胴体ハウジング部23に形成された案内溝25に摺動可能に係合され、プランジャ62の移動を一方向に制限する。
連結突起部62cは、後述するドライバブレード64の移動方向(延在方向)に複数個配列され、樹脂外郭部本体62fと樹脂材料によって一体に形成されている。プランジャ62の樹脂外郭部本体62fは、ドライバブレード64に設けられた連結穴64aを介してドライバブレード64に機械的に接続される。連結突起部62cを複数個設けることによって、樹脂外郭部本体62fはドライバブレード64との接触面積を増加できるため、打込み時にドライバブレード64からの衝撃荷重を分散して受けることが可能となる。
駆動突起部62aおよび62bは、図3および図4に示されるように、駆動突起部62aおよび62bの側面の少なくともローラ52と接触する部分を覆うように形成された鋼材等の金属材料の突起部材63を有する。この金属材料のカバー突起部材63を取付けることによりローラ52との係合の際に駆動突起部62aおよび62bの摩耗または損傷を保護する。
また、駆動突起部62aおよび62bは、第1の変形例として図5および図6に示されるように、突起部全体を、鋼材より成る突起部材63によって形成し、樹脂外郭部本体62f内に埋め込んで一体化することにより、駆動突起部62aおよび62bを金属部材63に置換えて駆動突起部の強度をより向上させることもできる。特に、駆動突起部全体が金属により一体化されているので、駆動突起部の曲げ応力に対する強度を大きく向上させることができる。従って、プランジャ62を樹脂で形成し、その外郭部本体の一外周面より突出して駆動突起部を形成する場合において、図5および図6に示した構成によって、より顕著な効果を得ることができる。
ドライバブレード64は、図7に示されるように、細長い板状の鋼材によって構成される。ドライバブレード64の移動方向(延在方向)には、複数の連結穴64aが配列される。複数の連結穴64aに樹脂外郭部本体62fの複数の連結突起部62cを嵌め込み、もしくは埋め込むことによって、プランジャ62は、ドライバブレード64に連結されている。
胴体ハウジング部23内において、プランジャ(樹脂成形体)62の下側には、軟質ゴム、またはウレタン等の樹脂材料から形成されたバンパ65が設けられている。さらに、バンパ65の下方には、バンパホルダ66およびアジャスタ67が設けられている。バンパホルダ66は、バンパ65の外周側面および下側端面を保持し、またアジャスタ67と螺合するネジ部66aを有する。アジャスタ67の外周面の一部は、胴体ハウジング部23から露出しており、胴体ハウジング部23の外部から回動操作できるように配置されている。このアジャスタ67の回動操作により、バンパホルダ66を上下動させてバンパ65の位置を上下に調整することが可能である。
シャフト68は、コイルバネ61の中央部に配置され、その下端がバンパ65と接触し、上端がシャフト付勢バネ69を介して胴体ハウジング部23に一定量の間隙を設けて取付けられる。シャフト68は、シャフト付勢バネ69によりシャフト68は常時下方に付勢され、バンパ65をバンパホルダ66に押圧している。シャフト68と胴体ハウジング部23間にシャフト付勢バネ69による所定量の間隙があるために、アジャスタ67の回動操作によるバンパ65の上下の移動を、シャフト68の上端に設けた一定量の間隙分のみ許容することができる。
ノーズ部7は、コイルバネ部6の下方に配置されている。ノーズ部7内には、ブレード
64が通過する射出孔が形成されている。
マガジン8は、モータハウジング部24の下方に位置し、複数本のステープル9が装填されている。ステープル9は、マガジン8内に設けられた送り機構(図示なし)により、マガジン8から、順次、ノーズ部7に設けられた射出孔内に供給される。
次に、かかるバネ式止具打込機1の打込み動作について説明する。ステープル9を被打込材Wに打込むには、作業者がハンドルハウジング部21を把持することによって、打込機1を被打込材Wの上面に対して略直交するように保持し、トリガスイッチ21aを引くことにより、電動モータ3を回転させる。電動モータ3の回転力は、減速機構部4によりファイナルギヤ42に伝達され、ファイナルギヤ42の側面に設けられた圧縮機構部5のローラ52を介してプランジャ62を上方に移動させる。プランジャ62をコイルバネ61の付勢力に対抗して上方に移動させることにより、コイルバネ61を圧縮させ、コイルバネ61に弾性エネルギー(バネエネルギー)を蓄積させる。
プランジャ62が最大(上死点)まで押上げられた時点で、圧縮機構部5におけるローラ52(第1ピン51a、第2ピン51b)と、突起部材63(第1駆動突起部62a、第2駆動突起部62b)との係合が外れるため、コイルバネ61に蓄積された弾性エネルギーが解放されてプランジャ62を急激に押し下げ、ドライバブレード64によりノーズ部7内にマガジン8から供給されたステープル9を打撃し、被打込材Wにステープル9を打ち込む。
このようなバネ式止具打込機1の実施形態によれば、プランジャ62は、外郭部本体(中空体)62fを含む樹脂成形体から構成されるので、質量を著しく軽減することができる。その結果、コイルバネ61の解放時にプランジャ62からコイルバネ61が受ける反動の大きさはプランジャ62の質量に比例するので、プランジャ62がステープル9と共に被打込材Wを打撃したときの反動を著しく少なくすることができる。これによって、打込み時の打込機1の浮上りを防止し、またステープル9の打込みを充分にすることができる。
また、上記実施形態によれば、プランジャ樹脂成形体62の樹脂外郭部本体62fの外周面にはハウジングの案内溝と係合するリブ部62dを有するので、ハウジング2(胴体ハウジング部23)によってプランジャ62を直接ガイドすることができる。これにより、ガイド部材を別に設ける必要がなく、部品点数を少なくできる。その結果、製品本体1の質量を抑え、かつ安価に製造することができる。
さらに、上記実施形態によれば、上記プランジャの樹脂外郭部本体62fの外周面には複数のリブ部62dが並行して形成され、かつハウジング2には、リブ部62dと係合する複数の案内溝25が形成されるので、プランジャの樹脂成形体62をモータ駆動により押上げる場合、プランジャ樹脂外郭部本体62fの中心部と駆動突起部62a、62bが偏心しているために生じるモーメントを、複数のリブ部62dで分散することができる。このため、リブ部62dおよび案内溝部25の耐久性を向上させることができる。
また、上記実施形態によれば、プランジャの樹脂外郭部本体62fの外周面には、ドライバブレード64と連結する複数の連結突起部62cがプランジャ62の移動方向に形成されているので、ドライバブレード64と接続する連結突起部62cの接触面積を大きくできる。これによって、ドライバブレード64の打込み時において、ドライバブレード64から受ける衝撃荷重を分散することができ、連結突起部62cの耐久性を向上させてバネ止具打込機1を高寿命化できる。
なお、上記実施形態において、プランジャ樹脂成形体62とドライバブレード64とを結合させるための連結突起部62cおよび連結穴64aの平面形状は、図7に示した楕円形状のもの以外に、図8および図9に示すように、真円形状としてもよい。
図8および図9(a)は、連結突起部62cおよび連結穴64aの平面形状を真円形状とし、連結突起部62cの強度を向上させるために、この真円形状の連結突起部62cの外周側面部に金属材料の突起部材(カバー部材)63cを形成して強度を向上させた変形例を示す。樹脂の連結突起部62cの外周側面部に金属材料のカバー部材63cを形成することにより、ステープル、釘等の打込み時にドライバブレード64から樹脂連結突起部62cへ加わる衝撃荷重を分散させて連結突起部62cの破損を防止することができる。特に、大きい打撃力が要求されるバネ式止具打込機においてドライバブレード64を取付ける場合に有利である。また、図9の(b)に示すように、打撃力が比較的低いバネ式止具打込機では、金属材料のカバー部材63cを省略してドライバブレード64を連結突起部62cに直接連結してもよい。
さらに、図10に示すように、連結突起部62cおよび連結穴64aは、プランジャ樹脂成形体62とドライバブレード64との結合を強固にするために、多数個を設けることができる。図10に示す例では、連結突起部62cおよび連結穴64aを、プランジャ62の上下動方向に沿って、3箇所に配置した場合を示す。この場合も、図10の(a)に示すように、金属材料のカバー部材63cを形成すれば、連結突起部62cの強度を補強することができる。
上述した構成により、連結突起部62cの強度を上げつつ、故障の際にはドライバブレード64とプランジャ62とを分解して修理することが可能となる。また、ドライバブレード64とプランジャ62との連結を強固にすることが要求される場合には、ドライバブレード64を樹脂外郭部本体62f内に埋め込んで一体成形することも可能である。
上記実施形態では、止具としてステープルを打込むステープル打込機の場合について説明したが、止具として釘を用いるバネ式止具打込機に適用しても同様な効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明の実施形態に係るバネ式止具打込機の全体断面図(側面図)。 図1に示したバネ式止具打込機のプランジャを示す要部断面図(平面図)。 図2に示したバネ式止具打込機のプランジャを示す要部断面図(側面図)。 図3に示したプランジャの正面図。 図1に示したバネ式止具打込機におけるプランジャの第1の変形例を示す要部断面図(側面図)。 図5に示したプランジャの第1の変形例を示す正面図。 図3に示したバネ式止具打込機のプランジャの背面図。 図1に示したバネ式止具打込機におけるプランジャの第2の変形例を示す要部断面図(側面図)。 図8に示したプランジャの背面図。 図1に示したバネ式止具打込機におれるプランジャの第3の変形例を示す背面図。
1:バネ式止具打込機 2:ハウジング 21:ハンドルハウジング部
21a:トリガスイッチ 21b:トリガ付勢バネ 22:電池パック
23:胴体ハウジング部 24:モータハウジング部 25:案内溝
3:電動モータ 4:減速機構部 41:遊星ギヤ部
42:ファイナルギヤ 5:圧縮機構部 51a:第1ピン
51b:第2ピン 52:ローラ 6:コイルバネ部 61:コイルバネ
62:プランジャ 62a:第1駆動突起部 62b:第2駆動突起部
62c:連結突起部 62d:リブ部 62e:バネ連結用穴部
62f:樹脂外郭部本体 62g:一外周面 62h:他の外周面
62i:シャフト貫通用穴部 63、63c:突起部材(金属部材)
64:ドライバブレード 64a:連結穴 65:バンパ
66:バンパホルダ 66a:ネジ部 67:アジャスタ
68:シャフト 69:シャフト付勢バネ 7:ノーズ部
71a、71b:ワッシャ 72a、72b:弾性体

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    該ハウジング内に収納され、バネによって止具の打込み方向に付勢されたプランジャと、
    前記ハウジングに装着されるマガジンからノーズ部に転送される止具を前記バネの弾性力によって打ち出すように前記プランジャに固定されたドライバブレードと、
    前記プランジャに形成された駆動突起部と、
    モータにより駆動され、前記バネが前記付勢方向において圧縮または解放されるように、前記駆動突起部と係合して前記プランジャを移動させる圧縮機構部と
    を具備するバネ式止具打込機において、
    前記プランジャは樹脂成形体によって形成され、
    該樹脂成形体は、付勢方向に延在する前記バネの一部を内包するように樹脂材料で形成された樹脂外郭部本体と、
    該樹脂外郭部本体の一外周面より突出して前記駆動突起部を形成する駆動突起部とを具備し、
    前記樹脂外郭部本体の前記一外周面より突出する前記駆動突起部は、樹脂材料によって成形された樹脂突起部と、該樹脂突起部の側面を覆う金属材料によって形成されたカバー部とから構成された
    ことを特徴とするバネ式止具打込機。
  2. ハウジングと、
    該ハウジング内に収納され、バネによって止具の打込み方向に付勢されたプランジャと、
    前記ハウジングに装着されるマガジンからノーズ部に転送される止具を前記バネの弾性力によって打ち出すように前記プランジャに固定されたドライバブレードと、
    前記プランジャに形成された駆動突起部と、
    モータにより駆動され、前記バネが前記付勢方向において圧縮または解放されるように、前記駆動突起部と係合して前記プランジャを移動させる圧縮機構部と、
    を具備するバネ式止具打込機において、
    前記プランジャは樹脂成形体によって形成され、
    該樹脂成形体は、付勢方向に延在する前記バネの一部を内包するように樹脂材料で形成された樹脂外郭部本体と、
    該樹脂外郭部本体の一外周面より突出して前記駆動突起部を形成する駆動突起部とを具備し、
    前記駆動突起部は、前記樹脂外郭部本体に埋め込まれた金属部材によって形成された
    ことを特徴とするバネ式止具打込機。
  3. 前記樹脂外郭部本体は、前記一外周面以外の他の外周面において前記樹脂外郭部本体と一体に成形され、前記ドライバブレードの移動方向に沿って延在するリブ部を有し、前記樹脂外郭部本体を収納する前記ハウジングは、前記リブ部と係合する案内溝を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたバネ式止具打込機。
  4. 前記リブ部は複数並行して形成され、前記ハウジングは前記複数のリブ部と係合する複数の案内溝を有することを特徴とする請求項3に記載されたバネ式止具打込機。
  5. ハウジングと、
    該ハウジング内に収納され、バネによって止具の打込み方向に付勢されたプランジャと、
    前記ハウジングに装着されるマガジンからノーズ部に転送される止具を前記バネの弾性力によって打ち出すように前記プランジャに固定されたドライバブレードと、
    前記プランジャに形成された駆動突起部と、
    モータにより駆動され、前記バネが前記付勢方向において圧縮または解放されるように、前記駆動突起部と係合して前記プランジャを移動させる圧縮機構部と、
    を具備するバネ式止具打込機において、
    前記プランジャは樹脂成形体によって形成され、
    該樹脂成形体は、付勢方向に延在する前記バネの一部を内包するように樹脂材料で形成された樹脂外郭部本体と、
    該樹脂外郭部本体の一外周面より突出して前記駆動突起部を形成する駆動突起部とを具備し、
    前記樹脂成形体は、前記樹脂外郭部本体における前記一外周面以外の他の外周面より突出して前記ドライバブレードと連結する連結突起部をさらに具備し、
    該連結突起部は、前記ドライバブレードの移動方向に配列され、かつ前記樹脂外郭部本体と樹脂材料によって一体に成形された複数の連結突起部から構成されている
    ことを特徴とするバネ式止具打込機。
  6. 前記複数の連結突起部は、該連結突起部の側面を覆う金属材料によって形成されたカバー部を有することを特徴とする請求項5に記載されたバネ式止具打込機。
  7. ハウジングと、
    該ハウジング内に収納され、バネによって止具の打込み方向に付勢されたプランジャと、
    前記ハウジングに装着されるマガジンからノーズ部に転送される止具を前記バネの弾性力によって打ち出すように前記プランジャに固定されたドライバブレードと、
    前記プランジャに形成された駆動突起部と、
    モータにより駆動され、前記バネが前記付勢方向において圧縮または解放されるように、前記駆動突起部と係合して前記プランジャを移動させる圧縮機構部と、
    を具備するバネ式止具打込機において、
    前記プランジャは樹脂成形体によって形成され、
    該樹脂成形体は、付勢方向に延在する前記バネの一部を内包するように樹脂材料で形成された樹脂外郭部本体と、
    該樹脂外郭部本体の一外周面より突出して前記駆動突起部を形成する駆動突起部とを具備し、
    前記樹脂外郭部本体の底部の中心部にはガイド用シャフトが挿入される貫通孔が設けられ、
    前記樹脂外郭部本体は前記シャフトに沿って往復運動できるように構成されている
    ことを特徴とするバネ式止具打込機。
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