JP4461090B2 - 打込み作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、コイルバネの弾発力によって作動部材を直線状に作動させることで、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具に関する。
従来、例えば下記特許文献1には、コイルバネの弾発力によってプランジャを直線動作させて打込み材の打込み作業を行う釘打機が開示されている。この釘打機では、コイルバネにより弾性付勢されたプランジャを弾性付勢力に抗して上方へと引き上げた後に解放することで、打込み材の打込み作業が行われるようになっている。
ところで、この種の打込み作業工具による一連の打込み動作過程において、コイルバネの弾発力によって作動部材が直線状に作動し、作動部材が所定のストロークに到達した瞬間、コイルバネの作動部材側端部は、その衝突によって衝撃的に停止される。この衝突により、作動部材側のバネ端部は局所的に圧縮され局所的に応力が発生する。更にこの衝突に起因して発生する、いわゆるサージ波(衝撃波)がコイルバネの両端に伝播を繰り返すことで、コイルバネの両端部がそれぞれの端末側の部材に対し反復的に衝突するため、コイルバネ両端部に局所的な応力が発生する。従って、この種の打込み作業工具の設計にあたっては、打込み動作時にコイルバネのコイルバネ端部に局所的な応力が発生するのを抑える要請がある。
特許第2658724号公報
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、コイルバネの弾発力によって作動部材を直線状に作動させることで、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具において、打込み動作時にコイルバネのバネ端部に衝突により発生する局所的な応力の影響を抑えるのに有効な技術を提供することを課題とする。
上記課題を達成するため、各請求項に記載の発明が構成される。なお、本発明は、典型的には、釘打機やタッカーのように、コイルバネの弾発力によって作動部材を直線状に作動させることで、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う各種の工具に適用され得る技術である。
(本発明の第1発明)
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載の打込み作業工具である。
本発明のこの打込み作業工具は、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、コイルバネ、工具本体側部材、作動部材を少なくとも備える構成とされる。
本発明のコイルバネは、弾発力を蓄積可能なコイルバネとして構成される。圧縮性のコイルバネにあっては、当該コイルバネが縮められることで弾発力が蓄積され、弾発力が蓄積されたこのコイルバネが自由伸長動作することで、当該コイルバネの弾発力が解放されて、バネ端部に取り付けられた部材に対し作用することとなる。このコイルバネのバネ一端部に、工具本体側の部材である、本発明の工具本体側部材が取り付けられる。一方、コイルバネのバネ他端部に、本発明の作動部材が取り付けられる。この作動部材は、弾発力が蓄積されたコイルバネの自由伸長動作によって直線状に作動することで、打込み材に対し打込み力を付与する部材として構成される。この「打込み材」としては、先端を尖らせた直線棒状のものであって、頭部に笠を有するもの、あるいは有しないもの、更にはU字状のステープル等を用いることができる。
ところで、この種の打込み作業工具による一連の打込み動作過程において、コイルバネの弾発力によって作動部材が直線状に作動し、作動部材が所定のストロークに到達した瞬間、コイルバネの作動部材側端部は、その衝突によって衝撃的に停止され、一方、コイルバネは自由伸長する為に、及びバネ自身(素線)の慣性により作動部材側へバネ自身の運動が継続され、工具本体側のバネ端部は、工具本体より(端末側の部材より)離間する。また、前述の衝突により、作動部材側のバネ端部は局所的に圧縮され局所的に応力が発生する。更に衝突に起因して、いわゆるサージ波(衝撃波)が発生する。そのサージ波は工具本体と離間している工具本体側バネ端部に伝播し、そのバネ端部が工具本体側へ衝撃的に衝突する。また、同時に工具本体側とは反対側の作動部材側のバネ端部は、作動部材より離間する。このサージ波はコイルバネの両端に伝播を繰り返す為、コイルバネの両端部がそれぞれの端末側の部材に対し、反復的に衝突(概してコイルバネが暴れる)し、このサージ波が原因の衝突によっても、コイルバネ両端部に局所的な応力が発生する。
そこで、本発明の打込み作業工具では、特にコイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部が、工具本体側部材或いは作動部材に対し止着されるように構成されている。本構成においては、コイルバネのバネ一端部が工具本体側部材に対し止着され、且つバネ他端部が作動部材に対し止着されてもよいし、或いはコイルバネのバネ一端部或いはバネ他端部が、工具本体側部材或いは作動部材に対し止着されてもよい。
本構成によれば、コイルバネの自由伸長動作後に、バネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部が、工具本体側部材或いは作動部材に対し離間方向へと跳ね上がること自体が、バネ端部の止着構造によって防止されることとなる。これにより、コイルバネのバネ端部が、当該バネ端部の端末側の部材となる工具本体側部材或いは作動部材に対し反復的に衝突する現象自体が起こらない。
従って、請求項1に記載の打込み作業工具のこのような構成によれば、工具本体側部材、作動部材からバネ端部が跳ね上がるのを抑え、バネ端部に局所的な応力が作用するのを抑えることが可能となる。
(本発明の第2発明)
前記課題を解決する本発明の第2発明は、請求項2に記載の打込み作業工具である。
本発明のこの打込み作業工具は、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、コイルバネ、工具本体側部材、作動部材を少なくとも備える構成とされる。
本発明における工具本体側部材、作動部材の構成に関しては、請求項1に記載の打込み作業工具の構成要素と同様の構成とされる。本発明のコイルバネの構成に関しては、バネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部の端末が、当該バネ端部のバネ外周よりも内方の接触回避領域に配設されている。これによってコイルバネの自由伸長動作後に、このコイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部の端末と、それに隣接する他のバネ部位との接触が接触回避領域にて回避される。
従って、請求項2に記載の打込み作業工具のこのような構成によれば、前述のように、コイルバネのバネ端部が端末側の部材に対し衝突する現象が引き起こされた場合であっても、当該バネ端部の端末とそれに隣接する他のバネ部位との接触が回避されるため、当該バネ端部の端末と隣接する他のバネ部位に局所的な応力が集中するのを防止することが可能となる。
なお、バネ端部の端末が接触回避領域に配設される構成に関しては、典型的には、バネ一端部の端末がコイル径方向内側へと巻き込まれたピッグテールエンド形状を用いることが可能である。このような構成によって、バネ端部の端末の接触回避構造が簡便化される。
(本発明の第3発明)
前記課題を解決する本発明の第3発明は、請求項3に記載の打込み作業工具である。
本発明のこの打込み作業工具は、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、コイルバネ、工具本体側部材、作動部材、介在部材を少なくとも備える構成とされる。
本発明におけるコイルバネ、工具本体側部材、作動部材の構成に関しては、請求項1に記載の打込み作業工具の構成要素と同様の構成とされる。本発明の介在部材は、コイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部の端末と当該バネ端部の他のバネ部位との間に介在する部材として構成される。
本構成によれば、コイルバネの自由伸長動作後に、このコイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部の端末と他のバネ部位との接触が介在部材を介して回避される。
従って、請求項3に記載の打込み作業工具のこのような構成によれば、打込み時の衝撃的な衝突に伴って作動部材側のバネ端部に局所的なひずみが発生する場合や、前述のようなサージ波の発生により、コイルバネのバネ端部が端末側の部材に対し反復的に衝突する現象が引き起こされた場合であっても、当該バネ端部の端末と、それに隣接する他のバネ部位との間の直接的な接触が回避されるため、当該バネ端部の端末と隣接する他のバネ部位に局所的な応力が集中するのを防止することが可能となる。更に、この介在部材を軟質材で構成することによって、バネ端部が工具本体側部材或いは作動部材に対し一旦離間方向へと跳ね上がり、更に近接方向へと移動するときの衝突による衝撃力を、介在部材の弾性力によって低減することが可能となる。
(本発明の第4発明)
前記課題を解決する本発明の第4発明は、請求項4に記載の打込み作業工具である。
本発明のこの作業工具は、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、コイルバネ、工具本体側部材、作動部材、介在部材を少なくとも備える構成とされる。
本発明におけるコイルバネ、工具本体側部材、作動部材の構成に関しては、請求項1に記載の打込み作業工具の構成要素と同様の構成とされる。本発明の介在部材は、コイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部に止着され、当該バネ端部と工具本体側部材或いは作動部材との間に介在するとともに、軟質材からなる部材として構成される。すなわち、この介在部材が、バネ端部の衝突の際のクッションとなる。この軟質材としては、樹脂やゴム等を用いることができる。
従って、請求項4に記載の打込み作業工具のこのような構成によれば、コイルバネのバネ端部と工具本体側部材や作動部材との間に軟質性の介在部材を配設することで、打込み時の衝撃的な衝突に伴って作動部材側のバネ端部に局所的なひずみが発生する場合や、前述のサージ波の影響によってコイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部が工具本体側部材或いは作動部材に対し一旦離間方向へと跳ね上がり、更に近接方向へと移動するときの衝突による場合に、介在部材の弾性力によって低減することが可能となる。これにより、当該バネ端部に局所的な応力が集中するのが防止される。また、当該バネ端部が介在部材を介して工具本体側部材或いは作動部材に対し止着される構成を採用することによって、当該バネ端部が工具本体側部材或いは作動部材に対し離間方向へと跳ね上がること自体が防止される。
(本発明の第5発明)
前記課題を解決する本発明の第5発明は、請求項5に記載の打込み作業工具である。
本発明のこの作業工具は、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、コイルバネ、工具本体側部材、作動部材、介在部材を少なくとも備える構成とされる。本発明における工具本体側部材、作動部材に関しては、請求項1に記載の打込み作業工具の構成要素と同様の構成とされる。本発明の介在部材は、請求項4に記載の介在部材と同様に、軟質材からなる部材として構成される。
特に、本発明では、コイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の配設領域における構造に関し特徴を有する。
すなわち、コイルバネのバネ一端部の配設領域においては、当該バネ一端部が工具本体側に配設された工具本体側部材に対し止着され、且つ当該バネ一端部の端末がコイル径方向内側の接触回避領域へと巻き込まれた、すなわちコイル外径が端末に向けて縮径されたピッグテールエンド形状とされている。これによって当該バネ一端部が前記工具本体側部材に対し離間方向へと跳ね上がるのを防止するとともに、当該バネ一端部の端末と、それに隣接する他のバネ部位との接触を接触回避領域にて回避するように構成される。特に、バネ一端部の端末をピッグテールエンド形状とすることで、このバネ一端部を端末にて工具本体側部材に対し止着する構造が簡素化される。
一方、コイルバネのバネ他端部の配設領域においては、当該バネ他端部の端末と他のバネ部位との間に、軟質材からなる軟質性の介在部材が介在されている。これによって、バネ他端部の端末と他のバネ部位との接触を介在部材を介して回避するとともに、打込み時の衝撃的な衝突に伴って作動部材側のバネ端部に局所的なひずみが発生する場合や、コイルバネの自由伸長動作後に、当該バネ他端部が作動部材に対し一旦離間方向へと跳ね上がり、更に近接方向へと移動するときの衝突による場合に介在部材の弾性力によって低減するように構成される。
従って、請求項5に記載の打込み作業工具のこのような構成によれば、コイルバネのバネ一端部に関しては、バネ一端部が工具本体側部材に対し離間方向へと跳ね上がること自体が、バネ一端部の止着構造によって防止されることとなる。また、バネ一端部のピッグテールエンド形状によって、バネ一端部の端末と隣接する他のバネ部位との接触が接触回避領域にて回避されることとなるため、前述のサージ波の発生により、コイルバネのバネ一端部が工具本体側部材に対し反復的に衝突する現象が引き起こされた場合であっても、当該バネ一端部の端末と隣接する他のバネ部位との接触が回避され、当該バネ端部の端末と隣接する他のバネ部位に局所的な応力が集中するのを防止することが可能となる。これにより、バネ一端部に局所的な応力が集中するのが防止される。
一方、コイルバネのバネ他端部に関しては、バネ他端部の端末と他のバネ部位との間に介在部材を介在させることによって、打込み時の衝撃的な衝突に伴って作動部材側のバネ端部に局所的なひずみが発生する場合や、前述のようなサージ波の発生により、コイルバネのバネ他端部が作動部材に対し反復的に衝突する現象が引き起こされた場合であっても、当該バネ他端部の端末と他のバネ部位との間の直接的な接触が回避される。また、バネ他端部の端末と他のバネ部位との間に介在する介在部材を軟質性とすることによって、コイルバネの自由伸長動作後に、前述のサージ波の影響によってコイルバネのバネ他端部が作動部材に対し一旦離間方向へと跳ね上がり、更に近接方向へと移動するときの衝突による衝撃力を、介在部材の弾性力によって低減することが可能となる。よって、バネ他端部の端末と隣接する他のバネ部位に局所的な応力が集中するのを軟質性の介在部材によって防止することが可能となる。
本発明によれば、コイルバネの弾発力によって作動部材を直線状に作動させることで、被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具において、特にコイルバネのバネ端部の構成や当該コイルバネの取り付け構造を工夫することによって、打込み動作時にコイルバネのバネ端部に衝突により発生する局所的な応力を抑えることが可能となった。
以下、本発明の一実施形態につき、図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明における「打込み作業工具」の一例として充電式ピンタッカについて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る充電式ピンタッカ100の全体構成を示す側断面図であり、図2は図1中の充電式ピンタッカ100のA−A線における断面構造を示す図である。図3は図1中の充電式ピンタッカ100の主要部の構成を示す拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るピンタッカ100は、概括的に見て、ピンタッカ100の外殻を形成する本体部101と、バッテリが収容されるバッテリケース109と、被加工材に対し打ち込まれる打込み材としてのピンが装填されるマガジン111とを主体に構成される。本体部101は、駆動モータ113を収容するモータハウジング103と、打込み機構117およびハンマ駆動機構119を収容するギアハウジング105と、作業者が握るハンドグリップ107とによって構成される。モータハウジング103の上方にハンドグリップ107が配置され、それらモータハウジング103とハンドグリップ107の水平方向一端部(図1の右側)にギアハウジング105が配置され、水平方向他端部にバッテリケース109が配置される。モータハウジング103およびギアハウジング105の下方にマガジン111が配置される。なお、マガジン111は、打ち込むべきピンを、ギアハウジング105の下端部、すなわち本体部101の先端部に設けられたピンの射出部112に供給するように構成されている。
図3に示すように、打込み機構117は、上下方向に直線状に延在されて上端部および下端部がそれぞれギアハウジング105に固定された棒状のスライドガイド121と、スライドガイド121に筒状の滑り子123を介して上下動可能に装着されたハンマ125と、ハンマ125を下方に向って打込み動作させるべく当該ハンマ125に弾発力を作用させる圧縮コイルバネ127と、ハンマ125とともに移動されて射出部112のピン打込み口112aに供給された、打込み材としてのピンに打撃力を加え(打込み力を付与し)、これによって当該ピンを被加工材に打込むドライバ129と、を主体にして構成されている。
ここで、本実施の形態における圧縮コイルバネ127は、縮められることで弾発力が蓄積され、弾発力が蓄積されたこの圧縮コイルバネ127が自由伸長動作することで、弾発力が解放される構成のコイルバネであり、この圧縮コイルバネ127が本発明における「コイルバネ」に相当する。この圧縮コイルバネ127は、「圧縮コイルスプリング」とも称呼される。また、本実施の形態におけるハンマ125およびドライバ129は、弾発力が蓄積された圧縮コイルバネ127の自由伸長動作によって直線状に作動する作動部材であり、本発明における「作動部材」を構成する。
ハンマ125とドライバ129は、連結ピン131によって連結されている。またハンマ125は、上部の係合突起(図2及び図3中の係合突起125a)及び下部の係合突起(図2中の係合突起125b)を有する。上部の係合突起125aは、ハンマ駆動機構119の上部のリフトローラ(図2中のリフトローラ137)と係合して上方へと押し上げられる構成とされる。下部の係合突起125bは、ハンマ駆動機構119の下部のリフトローラ(図2及び図3中のリフトローラ139)と係合して上方へと押し上げられる構成とされる。打込み材としてのピンは、先端を尖らせた直線棒状のものであって、頭部に笠を有するもの、あるいは有しないものが用いられる。なお、便宜上ピンおよび被加工材については図示を省略する。
前記の駆動モータ113の回転出力は、遊星歯車式の減速機構115を介してハンマ駆動機構119に回転運動として伝達される。ハンマ駆動機構119は、図2および図3に示すように、互いに噛み合い係合して鉛直面内で互いに逆方向に回転する回転体としての上、下のギア133,135と、それらギア133,135の回転動作に伴い前記ハンマ125を上方へと押し上げる上下のリフトローラ137,139(図2参照)とを主体にして構成されている。
ギア133,135は、ギアハウジング105内に配置されたフレーム134に軸133a,135aを介して回転可能に装着されている。リフトローラ137,139は、ギア133,135の回転中心から偏心した位置に支持軸137a,139aを介して回転自在に装着され、ギア133,135の回転に伴いギア133,135中心回りを円運動する。なお、本実施の形態では、上部のリフトローラ137の支持軸137aからの偏心量と、下部のリフトローラ139の支持軸139aからの偏心量とが等しくなるように構成されている。下部のギア135は、減速機構115の出力軸115aに形成された駆動ギア115bに噛み合い係合されており、所定の減速比で回転駆動される。なお下部のギア135と上部のギア133は、ギア比が1対1に設定されている。また下部のリフトローラ139と上部のリフトローラ137は、約180度の位相差を有する配置とされている。そして上下のリフトローラ137,139は、互いに最も離間した位置、すなわち下部のリフトローラ139が下部のギア135の下側の位置に置かれ、上部のリフトローラ137が上部のギア133の上側に置かれた状態(図2に示す状態)となる。
前記の駆動モータ113が通電駆動され、上下のギア133,135が図2の矢印方向に回転されると、下部のリフトローラ139がハンマ125の下部の係合突起125bに下方から係合して上方へと円運動し、当該円運動のうちの上下方向成分によってハンマ125を上方へ押し上げる。下部のリフトローラ139によるハンマ125の押上げ量が最大付近に達した時点で、上部のリフトローラ137がハンマ125の上部の係合突起125aに下方から係合して上方へと円運動し、ハンマ125を上方へ押し上げる。
かくして、ハンマ125は上下のリフトローラ137,139の中継を介して下死点から上方、すなわち上死点側へと移動され、このハンマ125の上方への移動動作によって圧縮コイルバネ127が圧縮されて弾発力が蓄積される。そして上死点付近において、ハンマ125の上部の係合突起125aは、上部のリフトローラ137から更にカム140へと受け渡される。そしてハンマ125とともにドライバ129が上方へと移動されると、マガジン111に装填されているピンが射出部112のピン打込み口112aに供給される。その後、当該カム140との係合が解除されると同時に、ハンマ125は圧縮コイルバネ127の弾発力によって下方へ打込み動作される。これによって、射出部112のピン打込み口112aに供給されたピンがドライバ129を介して被加工材に打込まれる。打込み動作されたハンマ125は、ストッパ126に当接することで下死点に達する。
前記のハンドグリップ107には、引き操作することによって駆動モータ113を通電駆動するトリガ141および当該トリガ141の引き操作を禁止するセーフティレバー143が配置されている。トリガ141は、セーフティレバー143が図1に実線で示されるロック位置に置かれるときは、引き操作が不能とされ、セーフティレバー143が図1に仮想線で示すロック解除位置に置かれたときに引き操作が可能とされる。また本体部101には、ピンの打込み領域を照射するライト145が設けられている。ライト145は、セーフティレバー143がロック解除位置に置かれたときに、当該セーフティレバー143によってライト点灯用スイッチ147がオン動作されることで点灯され、セーフティレバー143がロック位置に置かれたときに、ライト点灯用スイッチ147がオフ動作されることで消灯されるように構成されている。
前記の駆動モータ113は、トリガ141によって直接に動作されるモータ駆動用の第1スイッチ148と、トリガ141の引き操作に連動するスイッチ機構161によって動作されるモータ駆動用の第2スイッチ(図示省略)がそれぞれオン動作されたときに通電駆動され、第1スイッチ148または第2スイッチのいずれか一方がオフ動作されたときに通電が断たれる構成とされる。なお図1および図3において、第1スイッチ148と第2スイッチとは互いに重なり合うように配置される。このため、第2のスイッチについては図示が省略される。駆動モータ113が通電駆動されると、前述したように、減速機構115を介してハンマ駆動機構119が駆動され、ハンマ駆動機構119は、圧縮コイルバネ127を圧縮しつつハンマ125を下死点から上死点へと押し上げる。上死点に達したハンマ125は、圧縮コイルバネ127の弾発力で下方へと打込まれ、かくしてハンマ125による一回の打込み作業が完了する。
また上記のように、トリガ141が引き操作されることによってハンマ125による一回目の打込み作業が行われたとき、スイッチ機構161によって動作される第2スイッチは、一回目のピン打込み作業が完了した時点でトリガ141の引き操作がそのまま維持されていてもオフ動作されるように構成されている。すなわち、ハンマ125による一回目のピン打込み作業が完了すると、その時点で駆動モータ113に対する通電が断たれ、トリガ141の引き操作を維持していても二回目のピン打込み作業へと移行できない構成とされている。これにより、いわゆるピンの二度打ちが防止されるが、この二度打ち防止については本発明には直接には関係しないため、その詳細な構成の説明を省略する。なおトリガ141の引き操作によって駆動モータ113が通電駆動された後、ハンマ125によるピン打込み作業が完了する前の段階でトリガ141の引き操作を解除したときには、当該トリガ141によって直接に動作される第1スイッチ148がオフ動作し、駆動モータ113に対する通電を断ってハンマ125によるピン打込み作業を中断することが可能とされる。
ところで、この種の打込み作業工具による一連の打込み動作過程において、圧縮コイルバネ127の弾発力によってハンマ125が直線状に作動し、ハンマ125が所定のストロークに到達した瞬間、圧縮コイルバネ127のバネ前端部127aは、その衝突によって衝撃的に停止され、一方、圧縮コイルバネ127は自由伸長する為に、及びバネ自身(素線)の慣性によりハンマ125側へバネ自身の運動が継続され、バネ後端部127bは、当接部材128aより離間する。また、前述の衝突により、バネ前端部127aは局所的に圧縮され局所的に応力が発生する。更に衝突に起因して、いわゆるサージ波(衝撃波)が発生する。そのサージ波はバネ後端部127bに伝播し、そのバネ後端部127bが当接部材128aへ衝撃的に衝突する。また、同時にバネ前端部127aは、ハンマ125より離間する。このサージ波は圧縮コイルバネ127の両端に伝播を繰り返す為、圧縮コイルバネ127の両端部(バネ前端部127a及びバネ後端部127b)がそれぞれの端末側の部材に対し、反復的に衝突(概してコイルバネが暴れる)し、このサージ波が原因の衝突によっても、圧縮コイルバネ127の両端部に局所的な応力が発生する。
本実施の形態の圧縮コイルバネ127に関しては、打込み時の衝撃的な衝突に伴ってハンマ125側のバネ前端部127aに局所的なひずみが発生し、また打込み動作後において発生するサージ波の影響によって、バネ前端部127aがハンマ125に反復的に衝突し、またバネ後端部127bが当接部(後述する当接部材128a)に反復的に衝突する現象が発生することが想定される。そこで、本発明者らは、打込み時の衝撃的な衝突に伴う局所的なひずみの発生、及びサージ波の発生によって圧縮コイルバネ127のバネ端部が影響を受けるのを極力防止するべく、圧縮コイルバネ127のバネ端部の配設領域における下記の構造を想到したのである。
ここで、上記の圧縮コイルバネ127のバネ前端部及びバネ後端部の配置領域における構造につき、図4及び図5を参照しつつ更に詳細に説明する。図4は、本実施の形態の圧縮コイルバネ127及びその周辺の部分拡大図である。また、図5は、図4中の圧縮コイルバネ127の斜視図であり、図6は、図4中の圧縮コイルバネ127をバネ後端部127b側から視た図である。
(バネ前端部127aの配置領域における構造)
図4に示すように、圧縮コイルバネ127は、そのバネ前端部127a(図4中の下端部)が、ハンマ125に止着された滑り子123の外周溝123aに係合する構成とされている。すなわち、圧縮コイルバネ127のバネ前端部127aに関しては、当該バネ前端部127aが滑り子123を介してハンマ125側に保持されることとなる。従って、この滑り子123は、「コイルバネホルダ」或いは「スプリングホルダ」とも称呼される。この滑り子123は、圧縮コイルバネ127のバネ前端部127aに作用する荷重を緩和することが可能な軟質の樹脂材料やゴム材料によって構成されるとともに、少なくともバネ前端部127aの第1端末127cと他のバネ部材との間に介在部123bが介在するように構成されている。要するに、第1端末127cは、隣接する他のバネ部位との直接的な接触が滑り子123の介在部123bによって阻止されている。従って、この滑り子123が、本発明における「介在部材」に相当する。また、滑り子123は、ハンマ125との接触面積が、圧縮コイルバネ127の横断面に関する断面積(概ねコイル一周分に関する接触面積に相当)よりも拡張されるように構成されている。
なお、バネ前端部127aの第1端末127cには、オープンエンド形状、タンジェントテールエンド形状などが適宜用いられる。このバネ前端部127aが、本発明における「バネ他端部」に相当する。
(バネ後端部127bの配置領域における構造)
一方、この圧縮コイルバネ127は、そのバネ後端部127b(図中の上端部)が、工具本体側のスライドガイド121に対し止着される止着構造(「バネ固定端構造」ともいう)とされる。すなわち、バネ後端部127bは、その端末が後述するピッグテールエンド形状とされており、当該端末が、スライドガイド121に取り付けられたスリーブ128と当接部材128aとの間の空間に嵌まり込むことで、工具本体側に止着されることとなる。このとき、スリーブ128と当接部材128aとの間の距離をコイル一巻き分の大きさとし、工具本体側に対するバネ後端部127bの動作を完全に規制する固定状の取り付け態様を採用してもよいし、或いはスリーブ128と当接部材128aとの間の距離をコイル二巻き分程度の大きさとし、工具本体側に対するバネ後端部127bの有る程度の動作を許容する取り付け態様を採用してもよい。このような取り付け態様も本発明における「止着」に包含される。これらスライドガイド121、スリーブ128及び当接部材128aは、工具本体側の部材であり、本発明における「工具本体側部材」に相当する。また、図5及び図6に示すように、この圧縮コイルバネ127は、バネ後端部127bの第2端末127dがコイル径方向内側へと巻き込まれた、すなわちコイル外径が第2端末127dに向けて縮径されたピッグテールエンド形状とされている。このバネ後端部127bが、本発明における「バネ一端部」に相当する。
なお、圧縮コイルバネ127のコイル外周径に関しては、このバネ後端部127bの第2端末127d周辺(ピッグテールエンド処理部分)以外は、バネ前端部127aからバネ後端部127bにわたって概ね一定のコイル外周径とされている。
圧縮コイルバネ127のこのような構成において、ハンマ125が図4に示す位置から上死点側(図4の上側)へと移動動作されるとき、当該ハンマ125は圧縮コイルバネ127を圧縮しつつストッパ126から離間し、バネ前端部127aはこれに伴ってハンマ125側に保持された状態でバネ後端部127b側へと移動していく。その後、ハンマ125が上死点側から圧縮コイルバネ127の弾発力によって下方(図4の下側)へ打込み動作されるとき、圧縮コイルバネ127は、バネ後端部127bがスライドガイド121側に止着された状態で、バネ前端部127aがハンマ125とともにストッパ126側へと伸長していく。このとき、圧縮コイルバネ127の弾発力によってハンマ125が直線状に作動し、ハンマ125が所定のストロークに到達した瞬間、バネ前端部127aは、その衝突によって衝撃的に停止され、この衝突によりバネ前端部127aは局所的に圧縮され局所的に応力が発生する。更に、この衝突に起因して発生するサージ波(衝撃波)が圧縮コイルバネ127の両端に伝播を繰り返し、圧縮コイルバネ127の両端部がそれぞれの端末側の部材に対し反復的に衝突することにより、圧縮コイルバネ127の両端に局所的な応力が作用することが想定される。
ところが、本実施の形態のような、圧縮コイルバネ127のバネ前端部127aの配置領域における上記構造によれば、バネ前端部127aの第1端末127cが他のバネ部材と直接的に接触するのが、滑り子123の介在部123bによって回避されることとなる。また、滑り子123は、軟質材によって構成され、且つハンマ125との接触面積が拡張された構成であるため、圧縮コイルバネ127の自由伸長動作後に、サージ波の影響によってバネ前端部127aがハンマ125に対し一旦離間方向へと跳ね上がり、更に近接方向へと移動するときの衝突による衝撃力をこの軟質性の滑り子123の弾性力によって低減させるとともに、サージ波の発生の際に、バネ前端部127aに作用する単位面積あたりの荷重(圧力)を減らして、バネ前端部127aに衝突により発生する局所的な応力を抑えることが可能となる。
一方、圧縮コイルバネ127のバネ後端部127bにおける上記構造によれば、バネ後端部127bは、スライドガイド121に対する止着構造(スリーブ128によるバネ後端部127bの保持構造、或いはバネ固定端構造)によってサージ波による跳ね上がりが発生すること自体が防止されることとなる。また、このバネ後端部127bをピッグテールエンド形状とすることで、第2端末127dがバネ後端部127bのバネ外周よりも内方の領域に配設されており、これによってバネ後端部127bが当接部材128aに押圧状に当接する際、第2端末127dは、それに隣接する他のバネ部位と接触するのが防止される。従って、バネ後端部127bの第2端末127dと隣接する他のバネ部位に局所的な応力が集中するのが防止される。第2端末127dのこのような配設領域は、他のバネ部位との接触を回避する領域であり、本発明における「接触回避領域」に相当する。また、このバネ後端部127bをピッグテールエンド形状とすることで、バネ後端部127bと当接部材128aとの接触面積が拡張される。例えば、図6中においてバネ後端部127bの斜線で示す部位(第2端末127dを含む部位)の分だけ接触面積が拡張されることとなる。従って、サージ波の発生の際に、バネ後端部127bに作用する単位面積あたりの荷重(圧力)を減らして、バネ後端部127bに当接部材128aとの衝突により発生する局所的な応力を抑えることが可能となる。また、このピッグテールエンド形状は、バネ端部の外径が縮径される構成ゆえ、当該バネ端部の端末をスリーブ128と当接部材128aのような部材によって区画される空間に嵌め込む簡便な構成によって、当該バネ端部を工具本体側に止着するのに有効である。
以上のように、圧縮コイルバネ127のバネ前端部127a及びバネ後端部127bの配置領域における上記構造によれば、打込み時の衝撃的な衝突に伴ってバネ前端部127aに局所的に発生する応力を抑えることが可能となるとともに、この衝突に起因して発生するサージ波(衝撃波)が原因となって、バネ前端部127a及びバネ後端部127bの各端末と隣接する他のバネ部位に局所的な応力が集中するのを防止することが可能となる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、本実施の形態に基づいた種々の応用例や変更例を想到することができる。例えば、本実施の形態を応用した以下の形態を実施することもできる。
上述した本実施の形態では、圧縮コイルバネ127のバネ前端部127aに、軟質材からなり、端末と他のバネ部材との間の接触を回避する滑り子123を配設した第1の構成を用い、圧縮コイルバネ127のバネ後端部127bに、端末をピッグテールエンド形状として工具本体側に止着する第2の構成を用いる場合について記載したが、本発明では、これら第1の構成及び第2の構成のいずれか一方を、バネ前端部127a或いはバネ後端部127bに採用することができる。
なお、第1の構成に関しては、滑り子123にかえて、軟質材以外の材質からなる部材を用いたり、滑り子123を省略して、バネ前端部127aをハンマ125に対し直接的に固定する構成を用いることもできる。
また、第2の構成に関しては、端末がピッグテールエンド形状とされたバネ後端部127bと当接部材128aとの間に、滑り子123のような軟質性の部材を介在させたり、端末が一般的なオープンエンド形状とされたバネ後端部127bを、当接部材128aに対し直接的に固定する構成を用いることもできる。
また、上述した本実施の形態では、打込み作業工具の一例として充電式ピンタッカを例にして説明しているが、本発明は、充電式ピンタッカの構成に限定されるものではなく、交流駆動式やエア駆動式のピンタッカの構成や、充電式、交流駆動式、エア駆動式の釘打機の構成に本発明を適用可能である。
本発明の実施形態に係る充電式ピンタッカ100の全体構成を示す側断面図である。 図1中の充電式ピンタッカ100のA−A線における断面構造を示す図である。 図1中の充電式ピンタッカ100の主要部の構成を示す拡大断面図である。 本実施の形態の圧縮コイルバネ127及びその周辺の部分拡大図である。 図4中の圧縮コイルバネ127の斜視図である。 図4中の圧縮コイルバネ127をバネ後端部127b側から視た図である。
符号の説明
100 ピンタッカ(打込み作業工具)
101 本体部
103 モータハウジング
105 ギアハウジング
107 ハンドグリップ
109 バッテリケース
111 マガジン
112 射出部
112a ピン打込み口
113 駆動モータ
115 減速機構
115a 出力軸
115b 駆動ギア
117 打込み機構
119 ハンマ駆動機構
121 スライドガイド
123 滑り子
123a 外周溝
123b 介在部
125 ハンマ
125a 上部の係合突起
125b 下部の係合突起
126 ストッパ
127 圧縮コイルバネ(コイルバネ)
127a バネ前端部
127b バネ後端部
127c 第1端末
127d 第2端末
128 スリーブ
128a 当接部材
129 ドライバ
131 連結ピン
133 上部のギア
133a 軸
134 フレーム
135 下部のギア
135a 軸
137 上部のリフトローラ
137a 支持軸
139 下部のリフトローラ
139a 支持軸
140 カム
141 トリガ
143 セーフティレバー
145 ライト
147 ライト点灯用スイッチ
148 第1スイッチ
161 スイッチ機構

Claims (5)

  1. 被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、
    弾発力を蓄積可能なコイルバネと、
    前記コイルバネのバネ一端部に取り付けられる工具本体側部材と、
    前記コイルバネのバネ他端部に取り付けられるとともに、弾発力が蓄積された前記コイルバネの自由伸長動作によって直線状に作動することで、前記打込み材に対し打込み力を付与する作動部材と、
    を備え、
    前記コイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部は、前記工具本体側部材或いは作動部材に対し止着されており、これによって前記コイルバネの自由伸長動作後に、当該バネ端部が前記工具本体側部材或いは作動部材に対し離間方向へと跳ね上がるのを防止する構成であることを特徴とする打込み作業工具。
  2. 被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、
    弾発力を蓄積可能なコイルバネと、
    前記コイルバネのバネ一端部に取り付けられる工具本体側部材と、
    前記コイルバネのバネ他端部に取り付けられるとともに、弾発力が蓄積された前記コイルバネの自由伸長動作によって直線状に作動することで、前記打込み材に対し打込み力を付与する作動部材と、
    を備え、
    前記コイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部の端末は、当該バネ端部のバネ外周よりも内方の接触回避領域に配設されており、これによって前記コイルバネの自由伸長動作後に、このコイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部の端末と他のバネ部位との接触が前記接触回避領域にて回避されることを特徴とする打込み作業工具。
  3. 被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、
    弾発力を蓄積可能なコイルバネと、
    前記コイルバネのバネ一端部に取り付けられる工具本体側部材と、
    前記コイルバネのバネ他端部に取り付けられるとともに、弾発力が蓄積された前記コイルバネの自由伸長動作によって直線状に作動することで、前記打込み材に対し打込み力を付与する作動部材と、
    前記コイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部の端末と当該バネ端部の他のバネ部位との間に介在する介在部材と、
    を備え、
    前記コイルバネの自由伸長動作後に、このコイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部の端末と他のバネ部位との接触が前記介在部材を介して回避されることを特徴とする打込み作業工具。
  4. 被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、
    弾発力を蓄積可能なコイルバネと、
    前記コイルバネのバネ一端部に取り付けられる工具本体側部材と、
    前記コイルバネのバネ他端部に取り付けられるとともに、弾発力が蓄積された前記コイルバネの自由伸長動作によって直線状に作動することで、前記打込み材に対し打込み力を付与する作動部材と、
    前記コイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部に止着され、当該バネ端部と前記工具本体側部材或いは作動部材との間に介在するとともに、軟質材からなる介在部材と、
    を備え、
    前記コイルバネの自由伸長動作後に、前記コイルバネのバネ一端部及びバネ他端部の少なくとも一方のバネ端部が前記工具本体側部材或いは作動部材に対し一旦離間方向へと跳ね上がり、更に近接方向へと移動するときの衝突による衝撃力を、前記介在部材の弾性力によって低減するように構成されていることを特徴とする打込み作業工具。
  5. 被加工材に対し打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具であって、
    弾発力を蓄積可能なコイルバネと、
    前記コイルバネのバネ一端部に取り付けられる工具本体側部材と、
    前記コイルバネのバネ他端部に取り付けられるとともに、弾発力が蓄積された前記コイルバネの自由伸長動作によって直線状に作動することで、前記打込み材に対し打込み力を付与する作動部材と、
    軟質材からなる介在部材と、
    を備え、
    前記コイルバネのバネ一端部の配設領域においては、当該バネ一端部が前記工具本体側部材に対し止着され、且つ当該バネ一端部の端末がコイル径方向内側の接触回避領域へと巻き込まれたピッグテールエンド形状とされており、これによって当該バネ一端部が前記工具本体側部材に対し離間方向へと跳ね上がるのを防止するとともに、当該バネ一端部の端末と他のバネ部位との接触を前記接触回避領域にて回避する構成である一方、
    前記コイルバネのバネ他端部の配設領域においては、当該バネ他端部の端末と他のバネ部位との間に前記介在部材が介在されており、これによってバネ他端部の端末と他のバネ部位との接触を前記介在部材を介して回避するとともに、前記コイルバネの自由伸長動作後に、当該バネ他端部が前記作動部材に対し一旦離間方向へと跳ね上がり、更に近接方向へと移動するときの衝突による衝撃力を前記介在部材の弾性力によって低減する構成であることを特徴とする打込み作業工具。
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