JP5991019B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械に関するものである。
従来より、転倒等によってキャブに異常な衝撃が加わった場合に、キャブが大きく倒れないようにする拘束手段を備えた建設機械が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1の建設機械では、上部旋回体のベースフレーム上に、前後壁と上壁とを有する断面逆U字状の隆起部が突設されていて、この隆起部の上壁に、防振機構を備えた取付マウントが上壁を貫通した状態で固定されている。そして、この取付マウントを介してキャブがベースフレームに支持されていて、そのキャブの後部に、左右一対の拘束手段が設けられている。
各拘束手段は、軸部材とプレートとを備えている。軸部材は、その軸本体を後方に突出させた状態で、キャブの後下側において左右方向に延びるように配置された梁部材に固定されている。
プレートの上部には、軸本体よりも大きな挿通孔が形成されており、この挿通孔に軸本体が接触しないように挿通されている。挿通孔に挿通された軸本体の突端には、抜け止め用のリングが取り付けられている。そして、プレートの下端部は、上述した隆起部の後壁にボルトによって固定されている。
また、特許文献2,3の建設機械では、防振マウントを支持するマウント取付部に貫通孔を設け、この貫通孔に拘束手段としてのボルトを挿通させた構成としている。
このような構造の拘束手段を建設機械に設けるようにすれば、キャブが異常に持ち上がっても軸部材がプレートに接触するため、キャブの異常な上昇を拘束することができ、安全性を高めることができる。
特開2009−133119号公報 特開2010−095999号公報 特開2011−121454号公報
ところで、特許文献1乃至3の建設機械では、防振マウントを支持するマウント取付部は、強度や剛性を確保するために、溶接によってベースフレームの底板に固定されている。
しかしながら、拘束手段としてのマウント取付部を溶接によって固定したり、溶接によって固定されたマウント取付部に拘束手段としてのプレートを取り付けた場合には、安全上の観点から溶接保証をする必要がある。つまり、設計的な安全率を確保したり、施工上の溶接品質のばらつきを管理する必要があり、コストがかかってしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャブの異常な傾きを阻止する拘束機構を、溶接部位を設けることなく固定できるようにすることにある。
本発明は、下部走行体と、該下部走行体上に搭載された上部旋回体と、キャブマウントを介して該上部旋回体のアッパーフレーム上に支持されたキャブと、該キャブの異常な傾きを阻止する拘束機構とを備えた建設機械を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記拘束機構は、
前記キャブの後部側に取り付けられ、前記アッパーフレームの底板に向かって下方に突出して延びる係合軸と、
前記係合軸の外径よりも大きな内径の係合孔が形成され、前記底板と隙間を存して対向するように配設された係合板と、
前記係合軸が前記係合孔に挿入され、該係合軸の軸心に該係合孔の中心が一致した状態で、前記係合板を前記底板に締結固定させる締結部材とを有し
前記締結部材は、筒状のスペーサ部材と、該スペーサ部材の筒内に挿通させる締結ボルトとを有し、
前記底板には、前記締結ボルトのネジ部を締結させるネジ孔が形成され、
前記係合板には、前記締結ボルトのネジ部を挿通させる挿通孔が形成され、
前記係合板は、前記スペーサ部材を該係合板と前記底板との間に挟持させた状態で、前記締結ボルトのネジ部を該係合板の挿通孔及び該スペーサ部材の筒内に挿通させて該底板のネジ孔に締結させることで、該底板に締結固定されていることを特徴とするものである。
第1の発明では、拘束機構は、係合軸と、係合板と、締結部材とを有する。係合軸は、キャブの後部側においてアッパーフレームの底板に向かって下方に突出して延びている。係合板は、底板と隙間を存して対向するように配設される。係合板には、係合軸の外径よりも大きな内径の係合孔が形成される。係合軸は、その軸心が係合孔の中心に一致するように挿通される。そして、係合板は、締結部材によって底板に締結固定される。
このような構成とすれば、キャブの異常な傾きを阻止する拘束機構を、溶接部位を設けることなく固定することができる。具体的に、従来の建設機械では、防振マウントを支持するマウント取付部に係合孔が形成され、この係合孔に係合軸を挿通させることで、拘束機構を構成している。ここで、マウント取付部は、強度や剛性を確保するために、溶接によって底板に固定されている。しかしながら、拘束機構を構成する部品(従来例ではマウント取付部)を溶接によって固定した場合には、安全上の観点から溶接保証をする必要がある。つまり、設計的な安全率を確保したり、施工上の溶接品質のばらつきを管理する必要があり、コストがかかってしまうという問題があった。
これに対し、本発明では、係合板を締結部材によって底板に締結固定するようにしたから、係合板を溶接によって固定した場合に比べて、施工上のばらつきを容易に抑えることができ、コストを削減することができる。
さらに、の発明では、締結部材は、筒状のスペーサ部材と、スペーサ部材の筒内に挿通させる締結ボルトとを有する。係合板は、底板との間に挟持させたスペーサ部材を締結ボルトで共締めすることにより、底板に締結固定されている。
このような構成とすれば、係合板と底板との間にスペーサ部材を挟持させて隙間を設けるとともに、係合板を締結ボルトによって底板に締結固定するようにしたから、係合板を溶接によって固定した場合に比べて、施工上のばらつきを容易に抑えることができる。
の発明は、前記締結部材は、スペーサ部と、該スペーサ部の上下両端に形成されたネジ部と、上側の該ネジ部に締結させる締結ナットとを有し、
前記底板には、前記締結部材の下側のネジ部を締結させるネジ孔が形成され、
前記係合板には、前記締結部材の上側のネジ部を挿通させる挿通孔が形成され、
前記係合板は、前記締結部材のスペーサ部を該係合板と前記底板との間に挟持させた状態で、下側の前記ネジ部を該底板のネジ孔に締結させる一方、上側の該ネジ部を該係合板の挿通孔に挿通させて前記締結ナットに締結させることで、該底板に締結固定されていることを特徴とするものである。
の発明では、締結部材は、スペーサ部と、スペーサ部の上下両端に形成されたネジ部と、上側のネジ部に締結させる締結ナットとを有する。締結部材のスペーサ部は、係合板と底板との間に挟持される。締結部材の下側のネジ部は、底板の雌ネジ部に締結される。上側のネジ部は、係合板の挿通孔を挿通して締結ナットに締結される。これにより、係合板は、締結部材によって底板に締結固定される。
このような構成とすれば、係合板と底板との間に締結部材のスペーサ部を挟持させて隙間を設けるとともに、係合板を締結部材によって底板に締結固定するようにしたから、係合板を溶接によって固定した場合に比べて、施工上のばらつきを容易に抑えることができる。
本発明によれば、係合板を締結部材によって底板に締結固定するようにしたから、係合板を溶接によって固定した場合に比べて、施工上のばらつきを容易に抑えることができ、コストを削減することができる。
本発明の実施形態1に係る建設機械の構成を示す斜視図である。 アッパーフレームの構成を示す平面図である。 拘束機構の構成を示す斜視図である。 拘束機構の構成を示す正面図である。 本実施形態2に係る建設機械の拘束機構の構成を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。各図には、上下や前後左右の方向を矢印で示してある。特に言及しない限り、上下等の方向についてはこれら矢印で示す方向に従って説明する。
《実施形態1》
図1は、本発明の実施形態に係る建設機械の構成を示す斜視図である。図1に示すように、建設機械10は、クローラ式の下部走行体11の上に、旋回可能な上部旋回体12が搭載された油圧ショベルである。
上部旋回体12には、アタッチメント14、エンジンルーム15、アッパーフレーム20、及びキャブ30等が設けられている。なお、本実施形態の建設機械10は、後方小旋回型である。旋回半径が小さくなるように、上部旋回体12は相対的に小さく構成されており、上部旋回体12の後部の外郭線は、上方から見て円弧状に形成されている。
アタッチメント14は、上部旋回体12の前部に設置され、ブーム14a、アーム14b、バケット14c等で構成されている。ブーム14a等のそれぞれは、油圧制御された油圧シリンダ14dの伸縮に連動して動作し、掘削等の作業を行う。これらブーム14a等の操作は、キャブ30において行われる。
エンジンルーム15は、上部旋回体12の後部に設けられている。エンジンルーム15の内部には、図示は省略するが、エンジンや油圧機器等が密集した状態で収容されている。この建設機械10では、エンジンルーム15の後部は、カウンターウエイト16によって覆われている。
キャブ30は、矩形箱形の運転室であり、アタッチメント14に隣接して上部旋回体12の左前部に設置されている。キャブ30の周囲は、パネル部材32によって覆われており、パネル部材32の左側面には、作業者がキャブ30に出入りするためのドア32aが設けられている。
図2は、アッパーフレームの構成を示す平面図である。図2に示すように、アッパーフレーム20は、底板21や左右一対の縦板22、サイドデッキ24等で構成されている。
底板21は、水平方向に拡がる肉厚な金属板であり、その中央部分が下部走行体11に旋回自在に支持されている。底板21の上には、一対の縦板22が立設されている。
縦板22は、肉厚な金属板で構成され、底板21から立設させた状態で底板21の上面に接合されている。左右一対の縦板22は、左右方向に離間し且つ前後方向に延びるように配置されている。なお、左側の縦板22は、後方に向かって延びる途中で左側に傾斜している。縦板22の前部には、ブーム14aが回動自在に支持されている。
一対の縦板22の間には、肉厚な金属板で構成された縦板連結板23が配設されている。縦板連結板23の左右両端部は、縦板22の板面に接合されている。これにより、一対の縦板22同士が縦板連結板23によって連結されている。
キャブ30の周囲を覆うパネル部材32は、矩形箱形の枠体33によって支持されている。枠体33は、キャブ30のフロアプレート31の周縁に沿って延びる下縁枠34と、下縁枠34の四隅から立設する支柱枠35と、キャブ30の天井部に沿って延びて支柱枠35の上端部同士を連結する上縁枠(図示省略)とを有している。なお、図示は省略するが、支柱枠35は、ドア32aの開口縁近傍にも立設している。
キャブ30は、パネル部材32や枠体33によって構造的に強化されており、建設機械10の転倒等、異常事態が発生して、キャブ30に異常な衝撃が加わるようなことがあっても簡単には潰れないように設計されている。ここで、建設機械10が転倒してキャブ30に大きな外力が作用するのは、主に建設機械10が左側に転倒した場合である。そのとき、通常、キャブ30は右上方に向かって傾く。つまり、キャブ30の左側が浮き上がり易い。そのため、そのような異常事態が発生した場合に、キャブ30がアッパーフレーム20から浮き上がったりしないように、キャブ30の左後部側には、キャブ30の異常な傾きを阻止する拘束機構40が設けられている。この拘束機構40の詳細については後述する。
キャブ30の床面を構成しているフロアプレート31の四隅には、防振機能を有するキャブマウント36が配設されている。サイドデッキ24は、キャブ30の配置に対応して、底板21の左前部から張り出すように取り付けられた枠形状の部材であり、詳しくは後述する。サイドデッキ24には、キャブ30の四隅の配置に対応して、マウント台座部27が設けられている。マウント台座部27の上面には、丸孔が開口している。この丸孔にキャブマウント36が設置される。キャブ30のフロアプレート31は、キャブマウント36を介してサイドデッキ24に支持される。従って、建設機械10の作動時に発生するアッパーフレーム20の揺れは、キャブマウント36で軽減され、キャブ30が大きく揺れないように構成されている。
サイドデッキ24は、底板21の左端部側に配設されて前後方向に延びる左側部フレーム24aと、左側部フレーム24aの前端部に連結されて右方に延びる前部フレーム24bと、前部フレーム24bの右端部に連結されて後方に延びるとともにその後端部が底板21に接合された右側部フレーム24cとによって枠形状に形成されている。前部フレーム24bの左右両端部には、マウント台座部27が設けられており、このマウント台座部27は、キャブ30の前部側のキャブマウント36を支持している。
キャブ30の後部寄りの位置で且つ左側の縦板22と左側部フレーム24aとの間には、横梁25が配設されている。横梁25は、底板21から立設する板材で形成され且つ左側の縦板22と左側部フレーム24aとを連結する連結部26と、連結部26の車両幅方向の両端部からそれぞれ車両後方に延びてキャブ30の後部側のキャブマウント36を支持するマウント台座部27とを有する。マウント台座部27は、連結部26の左右両端部にそれぞれ接合されて連結部26と一体形成されている。
横梁25よりも車両前方には、下方が開口した断面凹状の補強梁28が配設されている。補強梁28の左右両端部は、縦板22の板面と左側部フレーム24aの板面とにそれぞれ接合されている。これにより、左側の縦板22と左側部フレーム24aとが補強梁28によって連結されている。
図3は、拘束機構の構成を示す斜視図、図4は正面図である。図3及び図4に示すように、拘束機構40は、係合軸41と、係合軸41の外径よりも大きな内径の係合孔48aが形成された係合板48と、係合板48をアッパーフレーム20の底板21に締結固定させる締結部材50とを備えている。
係合軸41は、係合ボルト42と、筒状の係合スペーサ43と、係合孔48aよりも大きな外径を有するリング状の規制板44とを有している。
係合ボルト42のネジ部は、キャブ30の下縁枠34の左後部に形成された貫通孔34aを通って上方に突出しており、このネジ部の突出部分に係合ナット45が締結されている。これにより、係合ボルト42がキャブ30の下縁枠34に締結固定されるとともに、アッパーフレーム20の底板21に向かって下方に突出して延びている。
係合スペーサ43及び規制板44は、係合ボルト42及び係合ナット45によって共締めされて締結固定されている。具体的に、係合スペーサ43は、下縁枠34と規制板44との間に挟持され、規制板44は、係合スペーサ43と係合ボルト42のヘッド部との間に挟持された状態で、係合ボルト42及び係合ナット45によって共締めされている。
ここで、係合軸41の外径と係合孔48aの内径との関係は、建設機械10の通常の運転状態でキャブ30が揺れ動いても係合軸41が係合板48に接触しないように設計されている。建設機械10の転倒等によりキャブ30に衝撃が加わって、キャブ30が異常に傾いた場合に係合軸41が係合板48に接触する。それにより、キャブ30は底板21に直接受け止められて、それ以上の傾きが阻止される。係合軸41は、規制板44によって係合孔48aからの抜け出しが規制されている。
係合板48は、底板21と対向して左右方向に延びる板材で構成されている。係合板48の中央部には、係合孔48aが形成されている。係合板48の左右両端部には、挿通孔48bが形成されている。
締結部材50は、筒状のスペーサ部材51と、スペーサ部材51の筒内に挿通させる締結ボルト52とを有している。スペーサ部材51は、係合板48の挿通孔48bに対応する位置で係合板48と底板21との間に配設されている。底板21には、締結ボルト52のネジ部を締結させるネジ孔21aが形成されている。
係合板48及びスペーサ部材51は、締結ボルト52によって共締めされて底板21に締結固定されている。具体的に、スペーサ部材51は、係合板48と底板21との間に挟持されている。また、係合板48の係合孔48aには、係合軸41が挿入されている。ここで、係合軸41の軸心は、係合孔48aの中心と一致した状態となっている。そして、締結ボルト52のネジ部を係合板48の挿通孔48b及びスペーサ部材51の筒内に挿通させて底板21のネジ孔21aに締結させることで、係合板48が底板21に締結固定されている。
このように、係合板48を締結部材50によって底板21に締結固定することで、係合板48を溶接によって固定した場合に比べて、施工上のばらつきを容易に抑えることができ、コストを削減することができる。
底板21には、メンテナンス孔21bが形成されている。メンテナンス孔21bは、平面視で係合軸41に重なり合う位置に開口している。メンテナンス孔21bは、係合軸41の規制板44の外径よりも大きな内径を有している。
ここで、キャブ30は、メンテナンスを行うために上方に吊り上げて、しばしばアッパーフレーム20から取り外される。その際、拘束機構40が設けられていると、係合軸41の規制板44が邪魔になるため、係合軸41を取り外す必要がある。
具体的に、メンテナンス孔21bから六角レンチやスパナ等を挿入させて係合ボルト42を緩めることで、係合軸41をメンテナンス孔21bから抜き出して容易に取り外すことができる。係合軸41を抜き出せば、キャブ30をそのまま上方に吊り上げることが可能になるため、キャブ30をアッパーフレーム20から簡単に取り外すことができる。メンテナンスが終われば、取り外しと逆の作業を行うことで、簡単にキャブ30をアッパーフレーム20に取り付けることができる。
《実施形態2》
図5は、本実施形態2に係る建設機械の拘束機構の構成を示す正面図である。前記実施形態1とは、締結部材60の構成が異なっているため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図5に示すように、締結部材60は、スペーサ部61と、スペーサ部61の上下両端に形成されたネジ部62と、上側のネジ部62に締結させる締結ナット63とを有している。スペーサ部61の外周面には、その一部が平坦面となるように切り欠かれた把持部61aが形成されている。締結部材60は、把持部61aをスパナ等で把持することで回動操作することができる。
係合板48は、締結部材60によって底板21に締結固定されている。具体的に、締結部材60のスペーサ部61は、係合板48と底板21との間に挟持されている。締結部材60の下側のネジ部62は、底板21のネジ孔21aに締結されている。また、係合板48の係合孔48aには、締結部材60の上側のネジ部62が挿通されている。上側のネジ部62は、締結ナット63によって締結されている。
このように、係合板48と底板21との間に締結部材60のスペーサ部61を挟持させて隙間を設けるとともに、係合板48を締結部材60によって底板21に締結固定するようにしたから、係合板48を溶接によって固定した場合に比べて、施工上のばらつきを容易に抑えることができ、コストを削減することができる。
《その他の実施形態》
なお、本実施形態では、係合板48を左右方向に延びる板材で構成し、その左右両端部を締結部材50で締結固定するようにしているが、この形態に限定するものではない。例えば、係合板48を前後方向に延びる板材で構成し、その前後両端部を締結部材50で締結固定するようにしても良い。
このような構成とすれば、建設機械10が左側に転倒し、キャブ30が右上方に向かって傾いてキャブ30の左側が浮き上がろうとした場合でも、前後方向に配置した2つの締結部材50によってこの浮き上がり動作を阻止することができる。
以上説明したように、本発明は、キャブの異常な傾きを阻止する拘束機構を、溶接部位を設けることなく固定できるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
10 建設機械
11 下部走行体
12 上部旋回体
20 アッパーフレーム
21 底板
21a ネジ孔
30 キャブ
36 キャブマウント
40 拘束機構
41 係合軸
48 係合板
48a 係合孔
48b 挿通孔
50 締結部材
51 スペーサ部材
52 締結ボルト
60 締結部材
61 スペーサ部
62 ネジ部
63 締結ナット

Claims (2)

  1. 下部走行体と、該下部走行体上に搭載された上部旋回体と、キャブマウントを介して該上部旋回体のアッパーフレーム上に支持されたキャブと、該キャブの異常な傾きを阻止する拘束機構とを備えた建設機械であって、
    前記拘束機構は、
    前記キャブの後部側に取り付けられ、前記アッパーフレームの底板に向かって下方に突出して延びる係合軸と、
    前記係合軸の外径よりも大きな内径の係合孔が形成され、前記底板と隙間を存して対向するように配設された係合板と、
    前記係合軸が前記係合孔に挿入され、該係合軸の軸心に該係合孔の中心が一致した状態で、前記係合板を前記底板に締結固定させる締結部材とを有し、
    前記締結部材は、筒状のスペーサ部材と、該スペーサ部材の筒内に挿通させる締結ボルトとを有し、
    前記底板には、前記締結ボルトのネジ部を締結させるネジ孔が形成され、
    前記係合板には、前記締結ボルトのネジ部を挿通させる挿通孔が形成され、
    前記係合板は、前記スペーサ部材を該係合板と前記底板との間に挟持させた状態で、前記締結ボルトのネジ部を該係合板の挿通孔及び該スペーサ部材の筒内に挿通させて該底板のネジ孔に締結させることで、該底板に締結固定されていることを特徴とする建設機械。
  2. 下部走行体と、該下部走行体上に搭載された上部旋回体と、キャブマウントを介して該上部旋回体のアッパーフレーム上に支持されたキャブと、該キャブの異常な傾きを阻止する拘束機構とを備えた建設機械であって、
    前記拘束機構は、
    前記キャブの後部側に取り付けられ、前記アッパーフレームの底板に向かって下方に突出して延びる係合軸と、
    前記係合軸の外径よりも大きな内径の係合孔が形成され、前記底板と隙間を存して対向するように配設された係合板と、
    前記係合軸が前記係合孔に挿入され、該係合軸の軸心に該係合孔の中心が一致した状態で、前記係合板を前記底板に締結固定させる締結部材とを有し、
    前記締結部材は、スペーサ部と、該スペーサ部の上下両端に形成されたネジ部と、上側の該ネジ部に締結させる締結ナットとを有し、
    前記底板には、前記締結部材の下側のネジ部を締結させるネジ孔が形成され、
    前記係合板には、前記締結部材の上側のネジ部を挿通させる挿通孔が形成され、
    前記係合板は、前記締結部材のスペーサ部を該係合板と前記底板との間に挟持させた状態で、下側の前記ネジ部を該底板のネジ孔に締結させる一方、上側の該ネジ部を該係合板の挿通孔に挿通させて前記締結ナットに締結させることで、該底板に締結固定されていることを特徴とする建設機械。
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