JP5929236B2 - 作業機械 - Google Patents

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本発明は、油圧ショベルやクレーン等の作業機械に関し、その中でも特に、転倒などによってキャブに異常な衝撃が加わった場合に、キャブが大きく倒れないようにする拘束構造を備えた作業機械に関する。
この種の拘束構造の基本的な構成については、例えば特許文献1の油圧ショベルに開示されている。
具体的には、その油圧ショベルでは、上部旋回体のベースフレーム上に、前後壁と上壁とを有する断面逆U字状の隆起部が突設されていて、この隆起部の上壁に、防振機構を備えた取付マウントが上壁を貫通した状態で固定されている。そして、この取付マウントを介してキャブがベースフレームに支持されていて、そのキャブの後部に、左右一対の拘束手段が設けられている。
各拘束手段は、軸部材とプレートとを備えている。軸部材は、その軸本体を後方に突出させた状態で、キャブの後下側において左右方向に延びるように配置された梁部材に固定されている。
プレートの上部には、軸本体よりも大きな挿通孔が形成されており、この挿通孔に軸本体が接触しないように挿通されている。挿通孔に挿通された軸本体の突端には、抜け止め用のリングが取り付けられている。そして、プレートの下端部は、上述した隆起部の後壁にボルトによって固定されている。
このような構造の拘束手段を油圧ショベルに設ければ、キャブが異常に持ち上がっても軸部材がプレートに接触するため、キャブの異常な上昇が拘束でき、安全性を高めることができる。
特開2009−133119号公報
拘束構造がその機能を発揮する時には、軸部材やプレートに大きな力が加わる。従って、特許文献1の拘束手段のように、隆起部にプレートを取り付けると、その力はプレートを介して隆起部に伝わる。
それと同時に軸部材に加わる力も取付マウントを介して隆起部に伝わるため、隆起部は、拘束手段に加わる力の全てを受け止めなければならない。従って、隆起部やその周辺部分は、それに耐えられるように強度、剛性を強化する必要がある。
そのためには、隆起部の板厚を厚くしたり、隆起部に部材を追加して補強したりする必要があり、製造コストの増加や構造の複雑化などの問題があった。
特に後方小旋回型の機種では、標準的な機種とは異なり、旋回半径を小さくするためにベースフレームの後部が狭くなっており、キャブ後方のスペースも限られている。そのため、従来の後方小旋回型の機種では、上述した構造の拘束構造を設けるのが難しく、拘束構造を設ける代わりに取付マウント等を直接強化することによって対応していた。その結果、部材コストが高くつき、コストの削減が要望されていた。
そこで、本発明の目的は、後方小旋回型の機種に好適であり、キャブに加わる異常な力を効果的に受け止めることができ、コストの削減も実現できる拘束構造を備えた作業機械を提供することにある。
本発明の作業機械は、下部走行体の上に機械本体が設けられた作業機械である。上記機械本体は、ベースフレームと、ドア側のパネル部材が上記機械本体の左右いずれか一方の側面を構成するように、上記ベースフレームの上に設置されたキャブと、上記キャブの異常な傾きを阻止する拘束構造とを備えている。
上記ベースフレームは、上記下部走行体に支持された底板と、張り出すように上記底板に取り付けられ、防振マウントを介して上記キャブを支持しているサイドデッキとを有している。上記拘束構造は、上記キャブの後部下側から後方に向かって突出する係合ピンと、上記係合ピンの外径よりも大きな内径の係合孔が形成された係合部材とを有している。
そして、上記係合ピンが上記係合孔に挿入され、当該係合ピンの軸心に当該係合孔の中心が一致するように、上記係合部材が溶接によって上記底板に固定されている。
この作業機械によれば、係合部材が、底板に直に溶接によって固定されているため、係合ピンが接触して伝わる荷重を直接的に底板に伝えることができる。従って、簡素な構造でありながら、キャブに加わる異常な力を効果的に受け止めることができ、コストも削減できる。
具体例では、上記キャブは、上記パネル部材の後縁に沿って上下方向に延びる枠部材を有している。上記枠部材に上記係合ピンが取り付けられている。上記係合部材は、前面に上記係合孔が形成され、左右両側端が上下方向に平行に延びた板部材からなる。そして、上記係合孔の中心が、上記機械本体の上記側面の側に偏って形成されている。
この場合、係合ピンが、機械本体の側面を構成しているキャブのパネル部材の後縁に沿って上下方向に延びる枠部材に取り付けられているので、例えば、作業機械が転倒して、キャブに衝撃が加わった場合に、その衝撃を効果的に係合ピンに伝えることができる。
そして、この場合、係合ピンに対応して係合孔は底板の側縁の近傍に設ける必要があるが、係合孔の中心を偏って形成することで、それを容易に実現でき、係合ピンから伝わる荷重を効果的に底板に伝えることができる。
この場合、上記係合部材の左右両側端のそれぞれに、当該側端と上記底板とに溶接によって固定された補強板を設け、上記機械本体の上記側面の側に位置する上記補強板が、上記係合孔の上端よりも上方に延びているようにするとよい。
そうすれば、十分に溶接量を確保することができ、また、荷重が加わる方向の断面積も大きくできるので、係合部材の強度、剛性を強化することができる。そして、係合孔に近い方の補強板が、係合孔の上端よりも上方に延びているので、係合部材に係合孔を偏って形成しても、係合部材をバランスよく強化することができ、係合部材に加わる荷重を効率よく底板に伝えることができる。
例えば、上記キャブの後部に近接してエンジンルームが設置され、上記エンジンルームが、当該エンジンルームを仕切る仕切りパネルを上記キャブの後方に有している場合には、上記仕切りパネルに、上記係合孔からの上記係合ピンの抜き出しを可能にする作業開口を形成し、上記作業開口を塞ぐカバー部材を、上記仕切りパネルに着脱可能に設けるとよい。
そうすれば、エンジンルーム内から作業開口を通じて係合ピンを係合孔から抜き出すことができるので、拘束構造が設けられていても、簡単にキャブをベースフレームから取り外すことができる。従って、スペースが限られた後方小旋回型の機種にも適用できる。
作業開口は、着脱可能なカバー部材で塞がれているので、仕切り板に作業開口を形成しても、仕切り板の機能を確保できる。
本発明の作業機械によれば、拘束構造によってキャブに加わる異常な力を効果的に受け止めることができる。その拘束構造の構成も簡素化されているので、コストも削減できる。
本実施形態の作業機械を示す概略斜視図である。 ベースフレーム及びキャブの要部構造を示す概略斜視図である。 ベースフレームの一部の構造を示す概略平面図である。 拘束構造を示す概略斜視図である。 図4におけるX−X線から見た概略断面図である。 図3の要部を拡大して示す概略図である。 図6における矢印Y方向から見た概略図である。 エンジンルーム内から作用部位を見た概略斜視図である。 拘束構造の変形例を示す概略図である。(a)は図4相当図、(b)は図6相当図である。 拘束構造の変形例を示す概略図である。(a)は図4相当図、(b)は図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。各図には、上下や前後左右の方向を矢印で示してある。特に言及しない限り、上下等の方向についてはこれら矢印で示す方向に従って説明する。
(作業機械の全体構成)
図1に、本発明を適用した油圧ショベル1を示す。油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2と、その上に旋回自在に設置された機械本体3とで構成されている。機械本体3には、アタッチメント4やキャブ5、エンジンルーム6、ベースフレーム7などが備えられている。ちなみに、本実施形態の油圧ショベル1は後方小旋回型である。旋回半径が小さくなるように、機械本体3は相対的に小さく構成されており、機械本体3の後部の外郭線は、上方から見て円弧状に形成されている。
アタッチメント4は、機械本体3の前部に設置され、ブーム4aやアーム4b、バケット4cなどで構成されている。ブーム4a等のそれぞれは、油圧制御された油圧シリンダ4dの伸縮に連動して動作し、掘削等の作業を行う。これらブーム4a等の操作はキャブ5において行われる。
キャブ5は、矩形箱形の運転室であり、アタッチメント4に隣接して機械本体3の左前部に設置されている。機械本体3の左側面を構成しているキャブ5の左側面には、オペレータがキャブ5に出入りするためのドア23が設けられている。キャブ5の構造の詳細については別途後述する。
エンジンルーム6は、キャブ5の後部に近接した状態で機械本体3の後部に設置されている。エンジンルーム6の内部には、図示はしないがエンジンや油圧機器等が密集した状態で収容されている。この油圧ショベル1では、エンジンルーム6の後部は、カウンターウエイト9によって覆われている。
カウンターウエイト9の左右の側部には、メンテナンス等が行えるように開口が形成されている。これら開口には、揺動して開閉できるドアカバー9a,9bが取り付けられている。
図2、図3に詳しく示すように、ベースフレーム7は、機械本体3の下部に設置されており、キャブ5やエンジンルーム6などは、このベースフレーム7の上に配置されている。ベースフレーム7は、底板11や一対の縦板12,12、サイドデッキ13などで構成されている。なお、これら図のベースフレーム7は便宜上、簡略化して表してある。
底板11は、水平方向に拡がる肉厚な金属板であり、その中央部分が下部走行体2に旋回自在に支持されている。底板11の上には、一対の縦板12,12が立設されている。各縦板12は、左右方向から見て、前側に頂部が偏在した略三角形状の外観を有する肉厚な金属板からなり、底板11における左右方向の中間部分を、左右方向に離れて互いに対向しながら前後方向に延びている。
各縦板12の前端部には、油圧シリンダ4dを回動自在に支持するシリンダ支持部12aが設けられている。そして、シリンダ支持部12aの後方に続く各縦板12の頂部に、ブーム4aを回動自在に支持するブーム支持部12bが設けられている。
エンジンルーム6の床面を構成している底板11の後部には、カウンターウエイト9を取り付ける締結座が設けられている。具体的には、底板11の後縁部の左右両端にそれぞれ端締結座15aが設けられ、これら端締結座15a,15aの中間に中央締結座15bが設けられている。各締結座15a,15bは底板11の上面に溶接によって固定され、底板11と一体化されている。従って、各締結座15a,15bは底板11と同視できる。
図3に示すように、枠形状をしたサイドデッキ13は、キャブ5の配置に対応して、底板11の左前部から張り出すように取り付けられている。サイドデッキ13には、キャブ5の四隅の配置に対応して、4つのマウント台16が設けられている。
各マウント台16の上面には、丸孔が開口している。この丸孔に防振機能を有する防振マウントMが設置される(防振マウントMは図5にのみ示す)。キャブ5は、防振マウントMを介してベースフレーム7に支持される。従って、油圧ショベル1の作動時に発生するベースフレーム7の揺れは、防振マウントMで軽減され、キャブ5が大きく揺れないように構成されている。
図2に示したように、キャブ5は、周囲を覆うパネル部材21や、パネル部材21を支持する矩形箱形の枠体22などで構成されている。
詳しくは、キャブ5の前後左右の4面及び上面は、鋼板などで構成されたパネル部材21によって覆われている。前後左右の4面を覆うパネル部材21の上部には、透明な窓部が設けられている。また、左側のパネル部材21(左パネル部材21Lともいう)の前側部分には、上述した揺動開閉式のドア23が設けられている。
枠体22は、複数の枠部材を互いに連結することによって構成されている。各枠部材は、断面矩形の中空鋼管等からなり、キャブ5の縁に沿って上下方向や左右方向、及び前後方向に延びるように設けられている。
例えば、左パネル部材21Lの周囲には、その前縁及び後縁に沿って上下方向に延びる前支柱枠22a及び後支柱枠22bが設けられ、その下縁及び上縁に沿って前後方向に延びる梁枠22c,22cが設けられている。
キャブ5は、これらパネル部材21と枠体22とで構造的に強化されており、油圧ショベル1の転倒等、異常事態が発生し、キャブ5に異常な衝撃が加わるようなことがあっても簡単には潰れないように設計されている。更に、そのような異常事態が発生した場合に、キャブ5がベースフレーム7から浮き上がったりしないように、キャブ5の後側には、キャブ5の異常な傾きを阻止する拘束構造30が設けられている。
この油圧ショベル1では、拘束構造30は、キャブ5の後部下側における左隅が位置する部分(作用部位Sともいう)に1つ設けられている。この油圧ショベル1の場合、油圧ショベル1が転倒してキャブ5に大きな外力が作用するのは、主に油圧ショベル1が左側に転倒した場合であり、その場合、通常、キャブ5は右上方に向かって傾く。つまり、キャブ5の左側が浮き上がり易い。従って、作用部位Sであれば、拘束構造30が1つであっても、キャブ5の異常な傾きを効果的に阻止できる。
(拘束構造の具体的構成)
図4、図5に、拘束構造30の部分を拡大して示す。拘束構造30は、係合ピン32や、係合プレート34(係合部材の一例)、補強板36、抜け止め部材38などで構成されている。
係合ピン32は、丸棒状の部材からなり、後支柱枠22bの下端部に着脱可能に固定されている。具体的には、係合ピン32の前端部は、後支柱枠22bの前壁に設けられたボス部22dに締結して固定されている。係合ピン32は、その軸心Aが前後方向を略水平に延びるように設けられている。係合ピン32の前端部より後側の部分は、後支柱枠22bの後壁を貫通し、キャブ5から後方に向かって突出している。
図6、図7にも示すように、係合プレート34は、その左右の両側端34a,34bが上下方向に平行に延び、前後面が略長方形状をした金属板部材からなる。係合プレート34は、左側の端締結座15a(左端締結座15aともいう)の一部を跨いだ状態で底板11の上に溶接して固定されている。
詳しくは、左端締結座15aは、作用部位Sにおいて、底板11の縁に沿って後方に拡がるように設けられている。左端締結座15aの後部には、カウンターウエイト9が取り付けられる。左端締結座15aの左前部には、左端締結座15aが右側方に窪むことによって底板11が露出する空隙部40が設けられている。
係合プレート34の右下側の部分は、矩形に凹んでおり、そこに左端締結座15aの左前部が嵌め込まれ、両部分が溶接されている。係合プレート34の左下側の部分は、空隙部40に入り込んで底板11に溶接されている。
係合プレート34の前面の上部には、前後方向に貫通する係合孔41が形成されている。係合孔41は、上下方向に僅かに長い長円状の孔であり、係合ピン32の外径よりも大きな内径を有している。キャブ5をベースフレーム7の所定位置に設置したとき、係合ピン32が係合孔41に挿入され、係合ピン32の軸心Aと係合孔41の中心Cとが一致するように、係合プレート34は配置されている。
係合ピン32の外径と係合孔41の内径との関係は、油圧ショベル1の通常の運転状態でキャブ5が揺れ動いても係合ピン32が係合プレート34に接触しないように設計されている。油圧ショベル1の転倒等によりキャブ5に衝撃が加わって、キャブ5が異常に傾いた場合に係合ピン32が係合プレート34に接触する。それにより、キャブ5は底板11に直接受け止められて、それ以上の傾きが阻止される。
係合孔41の中心Cは、機械本体3の左側面の側に偏って形成されている。
具体的には、図7に示すように、前後方向から見て、係合プレート34の左側端34aから係合孔41の中心までの距離L1が、係合プレート34の右側端34bから係合孔41の中心までの距離L2よりも小さい位置に係合孔41が形成されている。そうすることで、作用部位Sに拘束構造30を設けることができ、キャブ5の異常な傾きを効果的に阻止することができる。
すなわち、係合ピン32を後支柱枠22bの下端部に固定することで、キャブ5に加わる衝撃を効率よく係合ピン32に伝えることができる。その場合、係合孔41は底板11の左側縁の近傍に設ける必要があるが、係合孔41の中心Cを機械本体3の左側面の側に偏らせて形成することで、それを容易に実現でき、係合ピン32から伝わる荷重も効果的に底板11に伝えることができる。
更に、係合プレート34を補強するために、補強板36が2つ設けられている。
これら補強板36は、帯状の金属板材からなり、係合プレート34の左右両側端34a,34bのそれぞれに横断面がI字ないしT字状になるように設けられ、各側端34a,34bと底板11とに溶接によって固定されている。機械本体3の左側面の側に位置する補強板36(第1補強板36aともいう)の下端は、空隙部40に露出した底板11の上面に固定されている。他方の補強板36(第2補強板36bともいう)の下端は、左端締結座15aの上面に固定されている。
そうすることで、十分に溶接量を確保することができ、また、荷重が加わる方向の断面積も大きくできるので、係合プレート34の強度、剛性を強化することができる。
そして、第1補強板36aは、第2補強板36bよりも相対的に長いものが用いられ、係合孔41の上端よりも上方に延びている。そうすることで、係合プレート34に係合孔41を偏って形成しても、係合プレート34をバランスよく強化することができ、係合プレート34に加わる荷重を効率よく底板11に伝えることができる。第2補強板36bが短い分、部材コストも低減できる。
係合ピン32の後端部は、係合孔41から後方に突出している。そして、その突出した部分に、リング形状をした抜け止め部材38がナットで固定されている。抜け止め部材38は、係合孔41よりも大きな外径を有し、係合41からの係合ピン32の抜け出しを規制する。
更に、係合ピン32の後端には、六角ナット形状をした摘み部32aが設けられている。摘み部32aを六角レンチ等を用いて回動操作することにより、係合ピン32は、後支柱枠22bのボス部22dから着脱できる。
(拘束構造のメンテナンス性)
メンテナンスを行うために、キャブ5は、上方に吊り上げて、しばしばベースフレーム7から取り外される。その際、拘束構造30が設けられていると、係合ピン32が邪魔になるため、係合ピン32を取り外す必要がある。油圧ショベル1が一般的な機種であれば、キャブ5の後方に十分なスペースがあるため、比較的容易に係合ピン32を取り外すことができる。
しかし、後方小旋回型の機種の場合、キャブ5の直ぐ後に、エンジンルーム6が配置されている。しかも、そこにはカウンターウエイト9や、エンジンルーム6を仕切る仕切り板51も存在する。従って、係合ピン32を取り外すことは容易でない。そこで、この油圧ショベル1では、係合ピン32の脱着が容易にできるように工夫されている。
図8に、カウンターウエイト9を省略して、左後方から作用部位Sを見た図を示す。同図に示すように、キャブ5の後方には、エンジンルーム6を仕切る仕切り板51が設けられており、係合プレート34は仕切り板51の裏側に位置している。
そこで、仕切り板51に、係合ピン32の取り外しが容易にできる程度に開口された作業開口52が形成されている。通常、作業開口52は、ゴム等で形成された、柔軟なカップ状のカバー部材53を嵌め込むことによって塞がれている。
図5に仮想線で示したように、カウンターウエイト9の左端部は、意匠性の観点から、キャブ5の左パネル部材21Lに連続するように設けられている。従って、カウンターウエイト9の左端部は拘束構造30と左右に重なって位置するが、カウンターウエイト9は拘束構造30を避けるように構成されている。
そして、上述したように、カウンターウエイト9の左側部分には、ドアカバー9bが設けられているので、ドアカバー9bを開ければ、容易に作業開口52を視認することができ、十分な作業スペースを確保することができる。
従って、キャブ5のメンテナンス時には、ドアカバー9bを開けて、仕切り板51からカバー部材53を取り外す。続いて、六角レンチ等を用いて係合ピン32を後支柱枠22bから取り外す。そうすれば、係合ピン32を係合孔41から手前に抜き出すことができる。係合ピン32を抜き出せば、キャブ5をそのまま上方に吊り上げることが可能になるため、キャブ5をベースフレーム7から簡単に取り外すことができる。メンテナンスが終われば、取り外しと逆の作業を行うことで、簡単にキャブ5をベースフレーム7に取り付けることができる。
(拘束構造の変形例)
図9、図10に、拘束構造30の変形例を示す。これら変形例では、係合プレート34の構造が上述した実施形態と異なっている。
図9の変形例では、左端締結座15aが独立して設けられ、係合プレート34の全体が底板11の上面に直に溶接によって固定されている。第1補強板36a及び第2補強板36bも直に底板11の上面に溶接によって固定されている。
図10の変形例では、係合プレート34の全体が左端締結座15aの上面に溶接によって固定されている。いずれの場合も、係合プレート34に左端締結座15aを嵌め込む凹みを形成する必要が無くなるため、構造をより簡素にできる。
なお、本発明にかかる作業機械は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、係合部材は板部材でなく、塊状の部材であってもよい。第2補強板36bも、係合孔41の上端よりも上方に延びていてもよい。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 機械本体
5 キャブ
6 エンジンルーム
7 ベースフレーム
11 底板
13 サイドデッキ
21 パネル部材
22 枠体
22b 後支柱枠(枠部材)
23 ドア
30 拘束構造
32 係合ピン
34 係合プレート(係合部材)
41 係合孔
A 軸心
C 中心

Claims (4)

  1. 下部走行体の上に機械本体が設けられた作業機械であって、
    上記機械本体は、
    ベースフレームと、
    ドア側のパネル部材が上記機械本体の左右いずれか一方の側面を構成するように、上記ベースフレームの上に設置されたキャブと、
    上記キャブの異常な傾きを阻止する拘束構造と、
    を備え、
    上記ベースフレームは、
    上記下部走行体に支持された底板と、
    張り出すように上記底板に取り付けられ、防振マウントを介して上記キャブを支持しているサイドデッキと、
    を有し、
    上記拘束構造は、
    上記キャブの後部下側から後方に向かって突出する係合ピンと、
    上記係合ピンの外径よりも大きな内径の係合孔が形成された係合部材と、
    を有し、
    上記係合ピンが上記係合孔に挿入され、当該係合ピンの軸心に当該係合孔の中心が一致するように、上記係合部材が溶接によって上記底板に固定され
    上記キャブの後部に近接してエンジンルームが設置され、
    上記エンジンルームは、当該エンジンルームを仕切る仕切りパネルを上記キャブの後方に有し、
    上記仕切りパネルに、上記係合孔からの上記係合ピンの抜き出しを可能にする作業開口が形成され、
    上記作業開口を塞ぐカバー部材が、上記仕切りパネルに着脱可能に設けられているている作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    上記キャブは、上記パネル部材の後縁に沿って上下方向に延びる枠部材を有し、
    上記枠部材に、上記係合ピンが取り付けられ、
    上記係合部材は、前面に上記係合孔が形成され、左右両側端が上下方向に平行に延びた板部材からなり、
    上記係合孔の中心が、上記機械本体の上記側面の側に偏って形成されている作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    上記係合部材の左右両側端のそれぞれに、当該側端と上記底板とに溶接によって固定された補強板が設けられ、
    上記機械本体の上記側面の側に位置する上記補強板が、上記係合孔の上端よりも上方に延びている作業機械。
  4. 下部走行体の上に機械本体が設けられた作業機械であって、
    上記機械本体は、
    ベースフレームと、
    ドア側のパネル部材が上記機械本体の左右いずれか一方の側面を構成するように、上記ベースフレームの上に設置されたキャブと、
    上記キャブの異常な傾きを阻止する拘束構造と、
    を備え、
    上記ベースフレームは、
    上記下部走行体に支持された底板と、
    張り出すように上記底板に取り付けられ、防振マウントを介して上記キャブを支持しているサイドデッキと、
    を有し、
    上記拘束構造は、
    上記キャブの後部下側から後方に向かって突出する係合ピンと、
    上記係合ピンの外径よりも大きな内径の係合孔が形成された係合部材と、
    を有し、
    上記係合ピンが上記係合孔に挿入され、当該係合ピンの軸心に当該係合孔の中心が一致するように、上記係合部材が溶接によって上記底板に固定され、
    上記キャブは、上記パネル部材の後縁に沿って上下方向に延びる枠部材を有し、
    上記枠部材に、上記係合ピンが取り付けられ、
    上記係合部材は、前面に上記係合孔が形成され、左右両側端が上下方向に平行に延びた板部材からなり、
    上記係合孔の中心が、上記機械本体の上記側面の側に偏って形成されている作業機械。
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