JP6617020B2 - 建設機械のキャブ - Google Patents

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本発明は、油圧ショベル等の建設機械に設けられるキャブに関する。
特許文献1には、建設機械である油圧ショベルに設けられるキャブが開示されている。このキャブでは、キャブボックスのセンターピラーが、補強部材によって、キャブ幅方向について内側(旋回体幅方向について内側)から支持されている(補強されている)。補強部材は、フロア板上に設置されるとともに、センターピラーに接続されている。また、建設機械では、旋回フレームと補強部材との間は、アンカー等の接続部材を介して接続されている。前述のような構成にすることにより、旋回体幅方向について外側(キャブ幅方向について作動部とは反対側)からの荷重に対する強度が確保される。
特開2010−95999号公報
前記特許文献1では、キャブの前後方向についてフロア板の中間部に補強部材が設置される。このため、フロア板上において補強部材が占める面積が大きくなり、レバー及び運転席等の配置において制約を受ける。
本発明は前記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、フロア板上での配置において制約を受けることなく、キャブ幅方向についての荷重に対する強度が確保される建設機械のキャブを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のある態様の建設機械のキャブは、中空なキャブボックスと、前記キャブボックスの後端部において鉛直方向に沿って延設される第1のリアピラーと、前記キャブボックスの前記後端部において前記鉛直方向に沿って延設されるとともに、キャブ幅方向について第1のリアピラーから離れて位置し、前記キャブ幅方向について前記第1のリアピラーに対して作動部が位置する側に位置する第2のリアピラーと、前記鉛直方向について前記第1のリアピラーの中間部に一端が接続され、前記鉛直方向について前記第2のリアピラーの中間部に他端が接続されるとともに、前記キャブボックスにおいて前記第1のリアピラーと前記第2のリアピラーとの間に前記キャブ幅方向に沿って延設されるリアミドルビームと、前記鉛直方向について前記第1のリアピラーの下端部に一端が接続され、前記鉛直方向について前記第2のリアピラーの下端部に他端が接続されるとともに、前記キャブボックスにおいて前記リアミドルビームに対して鉛直下側に位置し、前記第1のリアピラーと前記第2のリアピラーとの間で前記キャブ幅方向に沿って延設されるリアロアビームと、前記キャブボックスにおいて、前記第1のリアピラー、前記第2のリアピラー、前記リアミドルビーム及び前記リアロアビームで囲まれる領域に取付けられ、前記第1のリアピラー、前記第2のリアピラー、前記リアミドルビーム及び前記リアロアビームに接続されるリアパネルと、前記キャブ幅方向について前記リアロアビームの前記一端から前記他端まで連続して形成されるとともに、肉厚が前記リアパネルより厚く、前記キャブ幅方向に垂直な断面形状が後方側に向かって開口するC字状に形成されるC字断面部と、旋回フレームに固定されるとともに、前記旋回フレームと前記リアロアビームとの間を接続し、前記リアロアビームへの接続位置から前記第1のリアピラーまでの前記キャブ幅方向についての第1の寸法が前記リアロアビームへの前記接続位置から前記第2のリアピラーまでの前記キャブ幅方向についての第2の寸法より小さい、接続部材と、前記キャブボックスが設置されるフロア板と、前記旋回フレームに設置されるとともに、前記フロア板の後端部が取付けられ、前記フロア板への取付け位置は、前記キャブ幅方向について前記接続部材の前記リアロアビームへの前記接続位置と前記第1のリアピラーとの間に位置するマウントと、を備える。
本発明によれば、フロア板上での配置において制約を受けることなく、キャブ幅方向についての荷重に対する強度が確保される建設機械のキャブを提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る油圧ショベルを示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る旋回体の構成を概略的に示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態に係るキャブボックスの構成を概略的に示す斜視図である。 図4は、第1の実施形態に係るキャブの骨組構造を概略的に示す斜視図である。 図5は、第1の実施形態に係るキャブの骨組構造を図4とは別の方向から視た状態で概略的に示す斜視図である。 図6は、第1の実施形態に係る旋回フレームへキャブを取付ける構成を概略的に示す斜視図である。 図7は、第1の実施形態に係るリアパネル及びリアロアビームを、キャブ幅方向に垂直な断面で概略的に示す断面図である。 図8は、第1の実施形態に係る異形管の構成を鉛直方向に垂直な断面で概略的に示す断面図である。 図9は、第1の実施形態に係るキャブにキャブ幅方向について作動部とは反対側から荷重が作用した状態を説明する概略図である。 図10は、第1の変形例に係るキャブの骨組構造を概略的に示す斜視図である。 図11は、第1の変形例に係る第1のリアピラーの構成を鉛直方向に垂直な断面で概略的に示す断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1乃至図9を参照して説明する。図1は、建設機械の一例として油圧ショベル1を示す図である。図1に示すように、油圧ショベル1は、走行体2と、走行体2上に走行体2に対して旋回可能に設けられる旋回体3と、を備える。ここで、図1において矢印V1側が鉛直上側であり、矢印V2側が鉛直下側である。また、図1の状態では、矢印X1側が旋回体3の前方側であり、矢印X2側が旋回体3の後方側である。さらに、図1の状態では、紙面に対して垂直な方向が、旋回体3の幅方向である旋回体幅方向となる。
旋回体3において前方側の部位には、作動部5が取付けられている。作動部5は、旋回体3と一緒に走行体2に対して旋回する。作動部5は、旋回体3に対して起伏可能であるとともに、土砂等の掘削を行う。
図2は、旋回体3の構成を示す図である。図1及び図2に示すように、旋回体3は、旋回フレーム6を備え、旋回フレーム6上に操作室であるキャブ7が搭載されている。キャブ7は、旋回体3において前方側の部位に、設けられている。キャブ7は、旋回体3と一緒に旋回する。このため、キャブ7の前方側は、旋回体3の前方側と一致し、キャブ7の後方側は、旋回体3の後方側と一致する。また、キャブ7の幅方向であるキャブ幅方向は、旋回体幅方向と一致する。
本実施形態では、キャブ7は、旋回体幅方向について作動部5(旋回体3の中央位置M1)に対して左側に位置する。このため、キャブ7では、キャブ幅方向について右側が、作動部5が位置する側となり、旋回体幅方向の内側と一致する。また、キャブ7では、キャブ幅方向について左側が、作動部5とは反対側となり、旋回体幅方向の外側と一致する。
なお、ある変形例では、キャブ7は、旋回体幅方向について作動部5(旋回体3の中央位置M1)に対して右側に位置してもよい。この場合、キャブ7では、キャブ幅方向について左側が、作動部5が位置する側となり、旋回体幅方向の内側と一致する。そして、キャブ7では、キャブ幅方向について右側が、作動部5とは反対側となり、旋回体幅方向の外側と一致する。
図2に示すように、キャブ7は、中空なキャブボックス10を備える。図3は、キャブボックス10の構成を示す図である。図2及び図3に示すように、キャブボックス10は、フロントロアウィンドウ11、フロントウィンドウ12、リアパネル13、リアウィンドウ15、ルーフパネル16、開閉パネル17、第1のサイドパネル21、第1のサイドウィンドウ22、ドア23、第2のサイドパネル25及び第2のサイドウィンドウ26を備える。フロントロアウィンドウ11及びフロントウィンドウ12のそれぞれの外表面は、キャブ7の前方側(矢印X1側)を向き、リアパネル13及びリアウィンドウ15のそれぞれの外表面は、キャブ7の後方側(矢印X2側)を向く。また、ルーフパネル16の外表面は鉛直上側(矢印V1側)を向き、開閉パネル17が閉じられた状態では、開閉パネル17の外表面は鉛直上側を向く。
第1のサイドパネル21及び第1のサイドウィンドウ22のそれぞれの外表面は、キャブ幅方向(矢印W1及び矢印W2の方向)について作動部5とは反対側(矢印W1側)を向き、旋回体幅方向について外側を向く。また、ドア23が閉じられた状態では、ドア23の外表面は、キャブ幅方向について作動部5とは反対側を向く。したがって、作動部5に対して左側にキャブ7が位置する本実施形態では、第1のサイドパネル21、第1のサイドウィンドウ22及び閉じられたドア23のそれぞれの外表面は、キャブ7の左側を向く。第2のサイドパネル25及び第2のサイドウィンドウ26のそれぞれの外表面は、キャブ幅方向について作動部5が位置する側(矢印W2側)を向き、旋回体幅方向について内側を向く。したがって、作動部5に対して左側にキャブ7が位置する本実施形態では、第2のサイドパネル25及び第2のサイドウィンドウ26のそれぞれの外表面は、キャブ7の右側を向く。
また、キャブ7のキャブボックス10は、骨組構造30を備える。図4及び図5は、キャブ7の骨組構造30を示す図である。図4及び図5では、互いに対して骨組構造30を視る方向が異なる。図4及び図5に示すように、キャブ7の骨組構造30は、ベース枠体31を備える。ベース枠体31は、キャブボックス10(骨組構造30)の下端部に設けられ、鉛直上側から視てキャブ7の後方側へ向かって開口する略U字状に形成されている。ベース枠体31は、フロントベース部32、第1のサイドベース部33及び第2のサイドベース部35を備える。フロントベース部32は、骨組構造30の前端部において、キャブ幅方向に沿って延設される。フロントベース部32では、キャブ幅方向につい作動部5とは反対側の端(一端)に、第1のサイドベース部33の前端が接続され、キャブ幅方向について作動部5が位置する側の端(他端)に、第2のサイドベース部35の前端が接続されている。サイドベース部33,35のそれぞれは、フロントベース部32から後方側へ向かって、キャブ7の前後方向(矢印X1及び矢印X2の方向)に沿って延設されている。
また、キャブボックス10(骨組構造30)の前端部では、第1のフロントピラー36及び第2のフロントピラー37が、鉛直方向(矢印V1及び矢印V2の方向)に沿って延設されている。第1のフロントピラー36の下端は、フロントベース部32と第1のサイドベース部33との接続位置又はその近傍において、ベース枠体31に接続されている。第2のフロントピラー37の下端は、フロントベース部32と第2のサイドベース部35との接続位置又はその近傍において、ベース枠体31に接続されている。一対のフロントピラー36,37は、キャブ幅方向(旋回体幅方向)について互いに対して離れて位置している。第2のフロントピラー37は、第1のフロントピラー36に対してキャブ幅方向について作動部5が位置する側(旋回体幅方向について内側)に、位置している。したがって、本実施形態では、第2のフロントピラー37は、第1のフロントピラー36に対してキャブ7の右側に、位置している。
キャブボックス10ではフロントピラー36,37の間に、フロントロアビーム41及びフロントアッパービーム42のそれぞれが、キャブ幅方向に沿って延設されている。フロントロアビーム41は、ベース枠体31のフロントベース部32の鉛直上側に接続され、フロントアッパービーム42は、フロントロアビーム41に対して鉛直上側へ離れて位置している。フロントロアビーム41は、キャブ幅方向につい作動部5とは反対側の端(一端)が、第1のフロントピラー36の下端部に接続され、キャブ幅方向につい作動部5が位置する側の端(他端)が、第2のフロントピラー37の下端部に接続されている。フロントアッパービーム42は、キャブ幅方向につい作動部5とは反対側の端(一端)が、第1のフロントピラー36の上端部に接続され、キャブ幅方向につい作動部5が位置する側の端(他端)が、第2のフロントピラー37の上端部に接続されている。
フロントピラー36,37、フロントロアビーム41及びフロントアッパービーム42で囲まれる領域には、フロントロアウィンドウ11及びフロントウィンドウ12が取付けられている。フロントロアウィンドウ11は、フロントピラー36,37及びフロントロアビーム41に沿って取付けられる。また、フロントウィンドウ12は、フロントピラー36,37及びフロントアッパービーム42に沿って取付けられる。
キャブボックス10(骨組構造30)の上端部では、第1のルーフピラー43及び第2のルーフピラー45が、キャブ7の前後方向に沿って延設されている。第1のルーフピラー43の前端は、第1のフロントピラー36の上端と連続し、第2のルーフピラー45の前端は、第2のフロントピラー37の上端と連続している。一対のルーフピラー43,45は、キャブ幅方向(旋回体幅方向)について互いに対して離れて位置している。第2のルーフピラー45は、第1のルーフピラー43に対してキャブ幅方向について作動部5が位置する側(矢印W2側)に、位置している。
また、キャブボックス10(骨組構造30)の後端部では、第1のリアピラー46及び第2のリアピラー47が、鉛直方向に沿って延設されている。第1のリアピラー46の上端は、第1のルーフピラー43の後端に接続され、第2のリアピラー47の上端は、第2のルーフピラー45の後端に接続されている。また、第1のリアピラー46の下端は、第1のサイドベース部33の後端部でベース枠体31に接続され、第2のリアピラー47の下端は、第2のサイドベース部35の後端部でベース枠体31に接続されている。一対のリアピラー46,47は、キャブ幅方向(旋回体幅方向)について互いに対して離れて位置している。第2のリアピラー47は、第1のリアピラー46に対してキャブ幅方向について作動部5が位置する側(旋回体幅方向について内側)に、位置している。したがって、本実施形態では、第2のリアピラー47は、第1のリアピラー46に対してキャブ7の右側に、位置している。
また、前後方向についてキャブボックス10の中間部では、ベース枠体31の第1のサイドベース部33と第1のルーフピラー43との間に、センターピラー48が鉛直方向に沿って延設されている。キャブ7の前後方向について第1のサイドベース部33の中間部には、センターピラー48の下端が接続され、キャブ7の前後方向について第1のルーフピラー43の中間部には、センターピラー48の上端が接続されている。
前後方向についてキャブボックス10の中間部では、一対のルーフピラー43,45の間に、ミドルアッパービーム51がキャブ幅方向に沿って延設されている。キャブ7の前後方向について第1のルーフピラー43の中間部には、ミドルアッパービーム51が、キャブ幅方向について作動部5とは反対側(矢印W1側)の端(本実施形態では左端)で、接続されている。そして、キャブ7の前後方向について第2のルーフピラー45の中間部には、ミドルアッパービーム51が、キャブ幅方向について作動部5が位置する側(矢印W2側)の端(本実施形態では右端)で、接続されている。
また、キャブボックス10の後端部では、一対のリアピラー46,47の間に、リアアッパービーム52がキャブ幅方向に沿って延設されている。第1のリアピラー46の上端部には、リアアッパービーム52が、キャブ幅方向について作動部5とは反対側(旋回体幅方向について外側)の端で、接続されている。第2のリアピラー47の上端部には、リアアッパービーム52が、キャブ幅方向について作動部5が位置する側(旋回体幅方向について内側)の端で、接続されている。
ルーフパネル16には、開閉パネル17が取付けられている。開閉パネル17は、ヒンジ等を介してルーフパネル16に取付けられ、開閉可能に取付けられる。フロントアッパービーム42、ルーフピラー43,45、ミドルアッパービーム51及びリアアッパービーム52で囲まれる領域には、ルーフパネル16が取付けられている。ルーフパネル16は、フロントアッパービーム42、ルーフピラー43,45、ミドルアッパービーム51及びリアアッパービーム52に、溶接等によって接続される。
ベース枠体31の第1のサイドベース部33、第1のフロントピラー36、第1のルーフピラー43及びセンターピラー48で囲まれる領域には、ドア23が取付けられている。ドア23は、ヒンジ等を介してセンターピラー48に取付けられ、開閉可能に取付けられる。ベース枠体31の第1のサイドベース部33、第1のルーフピラー43、第1のリアピラー46及びセンターピラー48で囲まれる領域には、第1のサイドパネル21及び第1のサイドウィンドウ22が取付けられている。第1のサイドパネル21は、第1のサイドベース部33、第1のリアピラー46及びセンターピラー48に沿って取付けられる。また、第1のサイドウィンドウ22は、第1のルーフピラー43、第1のリアピラー46及びセンターピラー48に沿って取付けられる。
また、ベース枠体31の第2のサイドベース部35、第2のフロントピラー37、第2のルーフピラー45及び第2のリアピラー47で囲まれる領域には、第2のサイドパネル25及び第2のサイドウィンドウ26が取付けられている。第2のサイドパネル25は、第2のサイドベース部35、第2のフロントピラー37及び第2のリアピラー47に、溶接等によって接続される。また、第2のサイドウィンドウ26は、第2のフロントピラー37、第2のルーフピラー45及び第2のリアピラー47に沿って取付けられる。
また、キャブボックス10の後端部では、一対のリアピラー46,47の間に、リアミドルビーム53及びリアロアビーム55のそれぞれが、キャブ幅方向に沿って延設されている。リアミドルビーム53は、リアアッパービーム52に対して鉛直下側に位置し、リアロアビーム55は、リアミドルビーム53に対して鉛直下側に位置している。リアミドルビーム53は、キャブ幅方向について作動部5とは反対側の端(一端)が、鉛直方向について第1のリアピラー46の中間部に接続され、キャブ幅方向について作動部5が位置する側の端(他端)が、鉛直方向について第2のリアピラー47の中間部に接続されている。また、リアロアビーム55は、キャブ幅方向について作動部5とは反対側の端(一端)が、第1のリアピラー46の下端部に接続され、キャブ幅方向について作動部5が位置する側の端(他端)が、第2のリアピラー47の下端部に接続されている。すなわち、本実施形態のリアミドルビーム53及びリアロアビーム55のそれぞれでは、旋回体幅方向について外側端である左端が第1のリアピラー46に接続され、旋回体幅方向について内側端である右端が第2のリアピラー47に接続されている。
リアピラー46,47、リアアッパービーム52及びリアミドルビーム53で囲まれる領域には、リアウィンドウ15が取付けられている。また、リアピラー46,47、リアミドルビーム53及びリアロアビーム55で囲まれる領域には、リアパネル13が取付けられている。リアパネル13は、リアピラー46,47、リアミドルビーム53及びリアロアビーム55に、溶接等によって接続される。
図6は、旋回フレーム6へキャブ7を取付ける構成を示す図である。また、図7はリアパネル13及びリアロアビーム55を、キャブ幅方向に垂直な断面で示す図である。図6及び図7に示すように、リアロアビーム55は、キャブ幅方向に垂直な断面形状が後方側(矢印X2側)に向かって開口する略C字状に形成されるC字断面部60を備える。C字断面部60は、キャブ幅方向についてリアロアビームの一端(作動部5とは反対側の端)から他端(作動部5が位置する側の端)まで、連続して形成されている。C字断面部60の肉厚T1は、リアパネル13の肉厚T2より、厚い。C字断面部60は、鉛直上側の壁部であるC字上壁61と、鉛直下側の壁部であるC字底壁62と、C字上壁61とC字底壁62との間を中継するC字中継壁63と、を備える。
また、C字断面部60の鉛直寸法についての寸法H1は、ベース枠体31の鉛直方向についての寸法及びフロントロアビーム41の鉛直方向についての寸法より大きくなる。このため、C字断面部60のC字上壁61は、ベース枠体31の上端及びフロントロアビーム41の上端に対して鉛直上側に位置している。
また、図6に示すように、キャブ7は、フロア板65を備える。骨組構造30を含むキャブボックス10は、フロア板65上に設置される。また、旋回フレーム6上には、マウント66A,66Bを含む6つのマウント(防振マウント)が設置されている(固定されている)。マウント66A,66B以外の4つのマウント(図示しない)のそれぞれは、前後方向についてフロア板65の前端部又は中央部に取付けられる。前後方向についてフロア板65の前端部及び中央部のそれぞれでは、キャブ幅方向について作動部5とは反対側の端部(本実施形態では左端部)が、図示しないマウントの1つに取付けられ、キャブ幅方向について作動部5が位置する側の端部(本実施形態では右端部)が、図示しないマウントの別の1つに取付けられている。また、前後方向についてフロア板65の前端部及び中央部のそれぞれは、ボルト等を介してベース枠体31のフロントベース部32に接続されている。フロア板65の前端部とフロントベース部32との間は、例えば、キャブ幅方向についてキャブ7の中央位置M2に対して作動部5とは反対側の箇所、及び、キャブ幅方向についてキャブ7の中央位置M2に対して作動部5が位置する側の箇所の2箇所で、接続されている。
マウント66A,66Bには、フロア板65の後端部が取付けられる。フロア板65の後端部では、キャブ幅方向について作動部5とは反対側の端部(本実施形態では左端部)が、マウント66Aに取付けられ、キャブ幅方向について作動部5が位置する側の端部(本実施形態では右端部)が、マウント66Bに取付けられている。フロア板65の貫通孔67Aに挿通されたマウント66Aがナット68Aと係合することにより、フロア板65の後端部がマウント66Aに取付けられる。同様に、フロア板65の貫通孔67Bに挿通されたマウント66Bがナット68Bと係合することにより、フロア板65の後端部がマウント66Bに取付けられる。
フロア板65のマウント66Aへの取付け位置は、キャブ幅方向について第1のリアピラー46とキャブ7の中央位置M2との間に位置し、フロア板65のマウント66Bへの取付け位置は、キャブ幅方向について第2のリアピラー47とキャブ7の中央位置M2との間に位置している。このため、フロア板65のマウント66Aへの取付け位置(貫通孔67A)は、キャブ幅方向について第1のリアピラー46に対して作動部5が位置する側(キャブ7の中央位置M2に近づく側)に位置し、フロア板65のマウント66Bへの取付け位置(貫通孔67B)は、キャブ幅方向について第2のリアピラー47に対して作動部5とは反対側(キャブ7の中央位置M2に近づく側)に位置している。
また、フロア板65の後端部は、ボルト71A,71B等を介してリアロアビーム55のC字断面部60のC字底壁62に接続されている。ボルト71Aは、キャブ幅方向についてキャブ7の中央位置M2に対して作動部5とは反対側の箇所で、フロア板65の後端部とリアロアビーム55のC字断面部60との間を接続する。ただし、ボルト71Aのフロア板65への接続箇所は、フロア板65のマウント66Aへの取付け位置(貫通孔67A)に対して、キャブ幅方向について作動部5が位置する側(キャブ7の中央位置M2に近づく側)に位置する。また、ボルト71Bは、キャブ幅方向についてキャブ7の中央位置M2に対して作動部5が位置する側の箇所で、フロア板65の後端部とリアロアビーム55のC字断面部60との間を接続する。ただし、ボルト71Bのフロア板65への接続箇所は、フロア板65のマウント66Bへの取付け位置(貫通孔67B)に対して、キャブ幅方向について作動部5とは反対側(キャブ7の中央位置M2に近づく側)に位置する。
また、旋回フレーム6上には、接続部材であるアンカー72が固定されている。アンカー72によって、旋回フレーム6とリアロアビーム55のC字断面部60と間が互いに対して隙間を有する状態で接続される。アンカー72は、フロア板65に形成される貫通孔73及びC字断面部60のC字底壁62に形成される貫通孔75に挿通される。そして、貫通孔73,75に挿通されたアンカー72にボルト76が係合することにより、旋回フレーム6とリアロアビーム55との間が互いに対して隙間を有する状態で接続される。この際、ボルト76とC字断面部60のC字底壁62との間に、ワッシャー77及びリング状のプレート78が挟まれる。
アンカー72のリアロアビーム55への接続位置(貫通孔75)は、キャブ幅方向についてキャブ7の中央位置M2に対して作動部5とは反対側に位置し、キャブ幅方向について第1のリアピラー46とキャブ7の中央位置M2との間に位置する。このため、アンカー72のリアロアビーム55への接続位置から第1のリアピラー46までのキャブ幅方向についての第1の寸法B1は、アンカー72のリアロアビーム55への接続位置から第2のリアピラー47までのキャブ幅方向についての第2の寸法B2より、小さい。
また、フロア板65のマウント66Aへの取付け位置(貫通孔67A)は、アンカー72のリアロアビーム55への接続位置(貫通孔75)に対して、キャブ幅方向について作動部5とは反対側に位置する。したがって、フロア板65のマウント66Aへの取付け位置(貫通孔67A)は、キャブ幅方向についてアンカー72がリアロアビーム55へ隙間を有して接続される接続位置(貫通孔75)と第1のリアピラー46との間に位置する。また、本実施形態では、ボルト71Aのフロア板65への接続箇所は、アンカー72がリアロアビーム55へ隙間を有して接続される接続位置に対して、キャブ幅方向について作動部5が位置する側(キャブ7の中央位置M2に近づく側)に位置する。
また、本実施形態では、第1のリアピラー46は、異形管80から形成されている。すなわち、異形管80は、第1のリアピラー46の下端から上端まで鉛直方向に沿って延設されている。図8は、異形管80の構成を示す図である。図8に示すように、異形管80は、第1の周壁81を有し、第1の周壁81によって内部が囲まれる中空状に形成されている。異形管80の鉛直方向に垂直な断面は、第1の周壁81によって突起82,83,85及び凹み86,87が形成される異形状となる。ここで、凹み86は、突起82,83の間に形成され、凹み87は、突起83,85の間に形成される。異形管80は、鋼管を加圧等によって変形することにより、形成される。
次に、本実施形態のキャブ7の作用及び効果について説明する。図9は、キャブ7にキャブ幅方向について作動部5とは反対側(旋回体幅方向について外側)から荷重Fが作用した状態を説明する図である。キャブ7には、例えば作業において油圧ショベル1が側方に転倒した際に、キャブ幅方向について作動部5とは反対側(矢印W1側)から荷重Fが作用する。図9に示すように、荷重Fがキャブ7に作用すると、キャブ7は、キャブ幅方向について作動部5が位置する側(矢印W2側)へ向かって傾く(傾斜する)。
本実施形態では、第1のリアピラー46から第2のリアピラー47まで、リアロアビーム55が連続して延設されている。そして、リアロアビーム55では、C字断面部60がキャブ幅方向について一端から他端まで連続し、C字断面部60の肉厚T1は、リアパネル13の肉厚T2より厚い。このような構成であるため、リアピラー46,47が、リアロアビーム55(C字断面部60)によって補強される。これにより、キャブ幅方向について作動部5とは反対側からキャブ7に荷重Fが作用し、キャブ7がキャブ幅方向について作動部5が位置する側に傾いても(変位しても)、第1のリアピラー46には、キャブ幅方向について作動部5が位置する側から反力σ1が作用する。そして、第2のリアピラー47には、キャブ幅方向について作動部5が位置する側から反力σ2が作用する。これにより、キャブ7が大きく傾くことが防止され、荷重Fによるキャブ7の破壊が防止される。すなわち、リアロアビーム55によって、キャブ幅方向についての荷重(例えばF)に対するキャブ7の強度が確保される。
また、本実施形態では、C字断面部60の鉛直寸法についての寸法H1は、大きく、C字断面部60のC字上壁61は、ベース枠体31の上端及びフロントロアビーム41の上端に対して鉛直上側に位置している。このため、リアピラー46,47がリアロアビーム55によって、さらに確実に補強され、キャブ幅方向についての荷重(例えばF)に対するキャブ7の強度が向上する。
また、本実施形態では、リアロアビーム55によってリアピラー46,47が補強されるため、リアパネル13の下端又はフロア板65上にリアピラー46,47及びセンターピラー48等を補強する補強部材は配置されない。このため、キャブボックス10の内部において空間が確保され、レバー及び運転席等の配置において自由度が高くなる。すなわち、フロア板65上での配置において、リアピラー46,47等の補強に起因する制約を受けなくなる。また、キャブボックス10の内部の後方側部位において空間が確保されることにより、キャブボックス10の内部の後方側部位においてエアコン室内機等を配置する空間が、適切に確保される。
また、本実施形態ではフロア板65上に設置されるキャブボックス10に、補強部材であるリアロアビーム55(C字断面部60)が設けられている。このため、キャブ7の組立て及びキャブ7の旋回フレーム6への搭載を行う際には、旋回フレーム6にフロア板65を取付けた後に、フロア板65上にレバー及び運転席等を設置する。そして、フロア板65上にレバー等が設置された状態で、キャブボックス10をフロア板65上に設置し、アンカー(接続部材)72を介してキャブボックス10のリアロアビーム55が旋回フレーム6に接続される。例えば、フロア板65上へのレバー等の設置、及び、旋回フレーム(6)へのキャブ(7)の取付けを、キャブボックス(10)がフロア板(65)上に設置された状態で行う比較例では、キャブボックス(10)の内部の閉所での作業が多くなる。これに対し、本実施形態では、前述のようにキャブボックス10をフロア板65上に設置する前に、フロア板65上にレバー等が設置される。このため、キャブ7の組立て及びキャブ7の旋回フレーム6への搭載において作業性が向上する。
また、キャブ幅方向について作動部5とは反対側からキャブ7への荷重Fが大きくなり、キャブ幅方向について作動部5が位置する側へのキャブ7の傾斜が大きくなると、マウント66A,66Bが破壊される場合がある。この場合、旋回フレーム6とフロア板65との間がマウント66Aによって接続されない状態となり、図9に示すように、キャブ7において作動部5とは反対側のマウント66Aが、フロア板65から解離する。この際も、前述のように、第1のリアピラー46に、キャブ幅方向について作動部5が位置する側から反力σ1が作用し、第2のリアピラー47に、キャブ幅方向について作動部5が位置する側から反力σ2が作用する。また、キャブ7のマウント66Bへの当接部分には、鉛直上側に向かって反力σ3が作用する。
また、本実施形態では、接続部材であるアンカー72によって、旋回フレーム6とキャブボックス10のリアロアビーム55との間が接続され、アンカー72のリアロアビーム55への接続位置(貫通孔75)は、キャブ幅方向についてキャブ7の中央位置M2に対して作動部5とは反対側に位置している。このため、キャブ幅方向について作動部5が位置する側へのキャブ7の傾斜によってマウント66A,66Bが破壊されても、アンカー72からリアロアビーム55へ鉛直下側への反力σ4が作用する。
また、キャブ幅方向について作動部5が位置する側へキャブ7が傾斜によってマウント66Aがフロワ板65から解離すると、アンカー72を中心とするモーメントがリアロアビーム55に作用する。本実施形態では、アンカー72によって旋回フレーム6とキャブボックス10のリアロアビーム55との間が接続されているため、マウント66A,66Bが破壊されても、アンカー72を中心とする反モーメントY1がリアロアビーム55に作用する。ここで、反モーメントY1は、後方側から視て反時計回りに、アンカー72を中心として作用する。前述のように、マウント66Aがフロア板65から解離すると、破壊モードが、リアピラーに作用する反力σ1,σ2によるせん断破壊からリアロアビーム55に作用する反モーメントY1による曲げ破壊に遷移する。
前述のように本実施形態では、アンカー72によって反力σ4及び反モーメントY1がキャブ7に作用し、反力σ4及び反モーメントY1によって、キャブ7がキャブ幅方向について作動部5が位置する側へさらに傾斜することが規制される。すなわち、アンカー72が傾斜規制部材として作用する。
また、アンカー72のリアロアビーム55への接続位置から第1のリアピラー46までのキャブ幅方向についての第1の寸法B1は、アンカー72のリアロアビーム55への接続位置から第2のリアピラー47までのキャブ幅方向についての第2の寸法B2より、小さい。油圧ショベル1での作業においては、キャブ幅方向について作動部5とは反対側から大きな荷重(F)がキャブ7に作用することが多くなる。本実施形態では、アンカー72がキャブ幅方向についてキャブ7の中央位置M2に対して作動部5とは反対側に位置することにより、作動部5とは反対側からキャブ7に大きな荷重(F)が作用しても、アンカー72によって反力σ4及び反モーメントY1が適切に作用する。これにより、作動部5が位置する側へのキャブ7の傾斜が、アンカー72によってさらに適切に規制される。
また、アンカー72のリアロアビーム55への接続位置(貫通孔75)は、キャブ幅方向について第1のリアピラー46に対して作動部5が位置する側(中央位置M2に近づく側)に位置している。このため、キャブ幅方向について作動部5が位置する側へのキャブ7が傾斜によってマウント67A,67Bが破壊されても、第1のリアピラー46に加えてリアロアビーム55のキャブ幅方向についてアンカー72と第1のリアピラー46との間の領域Z1も、モーメント(曲げモーメント)を受ける。そして、アンカー72による反モーメントY1は、第1のリアピラー46に加えてリアロアビーム55のキャブ幅方向についてアンカー72と第1のリアピラー46との間の領域Z1に、作用する。これにより、作動部5が位置する側へのキャブ7の傾斜が、アンカー72によってさらに適切に規制され、キャブ幅方向についての荷重に対するキャブの強度が向上する。
また、キャブ幅方向について作動部5とは反対側からキャブ7への荷重Fが大きくなり、キャブ幅方向について作動部5が位置する側へのキャブ7の傾斜が大きくなると、リアアッパービーム52及びリアミドルビーム53が破断されることがある(図9参照)。この場合でも、第1のリアピラー46が破断されない限り、荷重Fは、第1のリアピラー46及びリアロアビーム55において均一に分配される。このため、リアアッパービーム52及びリアミドルビーム53が破断されても、キャブ幅方向について作動部5が位置する側にキャブ7が大きく傾斜することが防止され、キャブ幅方向についての荷重に対するキャブ7の強度が確保される。
前述のように本実施形態では、フロア板65上での配置において制約を受けることなく、キャブ幅方向についての荷重に対する強度が確保されるキャブ7が提供される。また、前述のように、リアロアビーム(補強部材)55及びアンカー(傾斜規制部材)72によってキャブ幅方向についての荷重に対するキャブ7の強度が確保されるため、センターピラー48を補強する補強部材及びその補強部材を旋回フレーム6へ接続する接続部材(傾斜規制部材)を設ける必要がない。このため、キャブ7の製造におけるコストが、削減される。
(変形例)
なお、図10及び図11に示す第1の変形例では、第1のリアピラー46は、異形管80及び角管90から形成されている。異形管80及び角管90は、第1のリアピラー46の下端から上端まで鉛直方向に沿って延設されている。異形管80は、第1の実施形態と同様の構成である。角管90は、第2の周壁91を有し、第2の周壁91によって内部が囲まれる中空状に形成されている。角管90の鉛直方向に垂直な断面は、四角形状に形成されている。なお、角管90の鉛直方向に垂直な断面は、多角形状に形成されていればよく、三角形状又は五角形状等に形成されてもよい。角管90は、キャブ幅方向について作動部5が位置する側から異形管80に当接し、本実施形態では、突起82,83の間の凹み86において、第1の周壁81に第2の周壁82が当接されている。
本変形例でも第1の実施形態と同様の作用及び効果を奏する。また、本変形例では、第1のリアピラー46が異形管80及び角管90から形成されるため、キャブ幅方向についての荷重に対する第1のリアピラー46の強度が向上する。このため、キャブ幅方向について作動部5とは反対側からキャブ7へ大きな荷重(F)が作用しても、第1のリアピラー46が破断されることが、有効に防止される。したがって、キャブ幅方向についての荷重に対するキャブ7の強度がさらに向上する。
また、前述の実施形態等では、油圧ショベル1のキャブ7について説明したが、前述のキャブ7の構成が、クレーン等の他の建設機械のキャブに適用されてもよい。
前述の実施形態等では、建設機械(1)のキャブ(7)は、中空なキャブボックス(10)を備え、キャブボックス(10)は、キャブボックス(10)の後端部において鉛直方向(V1,V2)に沿って延設されるリアピラー(46,47)を備える。第2のリアピラー(47)は、キャブ幅方向(W1,W2)について第1のリアピラー(46)から離れて位置し、キャブ幅方向(W1,W2)について第1のリアピラー(46)に対して作動部(5)が位置する側(W2)に位置する。キャブボックス(10)では、リアミドルビーム(53)及びリアロアビーム(55)のそれぞれが、リアピラー(46,47)の間にキャブ幅方向に沿って延設され、リアロアビーム(55)は、リアミドルビーム(53)に対して鉛直下側(V2)に位置している。鉛直方向について第1のリアピラー(46)の中間部には、リアミドルビーム(53)の一端が接続され、鉛直方向について第2のリアピラー(47)の中間部には、リアミドルビーム(53)の他端が接続されている。鉛直方向について第1のリアピラー(46)の下端部には、リアロアビーム(55)の一端が接続され、鉛直方向について第2のリアピラー(47)の下端部には、リアロアビーム(55)の他端が接続されている。キャブボックス(20)においてリアピラー(46,47)、リアミドルビーム(53)及びリアロアビーム(55)で囲まれる領域には、リアパネル(13)が取付けられ、リアパネル(13)は、リアピラー(46,47)、リアミドルビーム(53)及びリアロアビーム(55)に接続される。リアロアビーム(55)では、肉厚がリアパネル(13)より厚いC字断面部(60)が、キャブ幅方向について一端から他端まで連続して形成され、C字断面部(60)は、キャブ幅方向に垂直な断面形状が、後方側(X2)に向かって開口するC字状に形成される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形ができることは勿論である。
1…油圧ショベル、7…キャブ、10…キャブボックス、13…リアパネル、30…骨組構造、46…第1のリアピラー、47…第2のリアピラー、53…リアミドルビーム、55…リアロアビーム、60…C字断面部。

Claims (2)

  1. 中空なキャブボックスと、
    前記キャブボックスの後端部において鉛直方向に沿って延設される第1のリアピラーと、
    前記キャブボックスの前記後端部において前記鉛直方向に沿って延設されるとともに、キャブ幅方向について第1のリアピラーから離れて位置し、前記キャブ幅方向について前記第1のリアピラーに対して作動部が位置する側に位置する第2のリアピラーと、
    前記鉛直方向について前記第1のリアピラーの中間部に一端が接続され、前記鉛直方向について前記第2のリアピラーの中間部に他端が接続されるとともに、前記キャブボックスにおいて前記第1のリアピラーと前記第2のリアピラーとの間に前記キャブ幅方向に沿って延設されるリアミドルビームと、
    前記鉛直方向について前記第1のリアピラーの下端部に一端が接続され、前記鉛直方向について前記第2のリアピラーの下端部に他端が接続されるとともに、前記キャブボックスにおいて前記リアミドルビームに対して鉛直下側に位置し、前記第1のリアピラーと前記第2のリアピラーとの間で前記キャブ幅方向に沿って延設されるリアロアビームと、
    前記キャブボックスにおいて、前記第1のリアピラー、前記第2のリアピラー、前記リアミドルビーム及び前記リアロアビームで囲まれる領域に取付けられ、前記第1のリアピラー、前記第2のリアピラー、前記リアミドルビーム及び前記リアロアビームに接続されるリアパネルと、
    前記キャブ幅方向について前記リアロアビームの前記一端から前記他端まで連続して形成されるとともに、肉厚が前記リアパネルより厚く、前記キャブ幅方向に垂直な断面形状が後方側に向かって開口するC字状に形成されるC字断面部と、
    旋回フレームに固定されるとともに、前記旋回フレームと前記リアロアビームとの間を接続し、前記リアロアビームへの接続位置から前記第1のリアピラーまでの前記キャブ幅方向についての第1の寸法が前記リアロアビームへの前記接続位置から前記第2のリアピラーまでの前記キャブ幅方向についての第2の寸法より小さい、接続部材と、
    前記キャブボックスが設置されるフロア板と、
    前記旋回フレームに設置されるとともに、前記フロア板の後端部が取付けられ、前記フロア板への取付け位置は、前記キャブ幅方向について前記接続部材の前記リアロアビームへの前記接続位置と前記第1のリアピラーとの間に位置するマウントと、
    を具備する建設機械のキャブ。
  2. 前記第1のリアピラーは、
    前記鉛直方向について前記第1のリアピラーの下端から上端まで連続するとともに、第1の周壁によって内部が囲まれる中空状に形成され、前記第1の周壁によって突起及び凹みが形成される異形状に前記鉛直方向に垂直な断面が形成される異形管と、
    前記鉛直方向について前記第1のリアピラーの下端から上端まで連続するとともに、第2の周壁によって内部が囲まれる中空状に形成され、前記鉛直方向に垂直な断面が多角形状に形成される角管と、
    を備え、
    前記角管の前記第2の周壁は、前記異形管の前記第1の周壁の前記凹みに当接する、
    請求項1のキャブ。
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