JP5988288B2 - 長物材吊り込み用治具 - Google Patents

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本発明は、鉄筋などの長物材吊り込み用治具に関する。
1本の鉄筋を吊り込む手段として、クレーンの先部から吊下げたロープの下側に鉄筋の下端を支えるためのバケツ型の有底吊金を、ロープの上側に当該鉄筋を挿通するためのリング状の中間押え具をそれぞれ連結した治具が知られている(特許文献1)。
また1本の鉄筋及び当該鉄筋を両側から挟む1対の保持具を拘束用筒内に強制的に嵌め込むとともに、その筒壁の下端に内向きフランジ状の保持具係止用壁部を付設し、筒壁の上部に付設した一対の吊り手に吊りワイヤーを連係するものが知られている(特許文献2)。
複数の鉄筋を吊り込む手段として、吊りフックに連係させた剛性横材の長手方向の複数箇所からそれぞれ複数の短尺ワイヤーを延出して、その先端部に、1本の鉄筋の上部に嵌着させるための筒体を付設し、上記吊りフックから垂下した長尺ワイヤーの下部に、全ての鉄筋の下端部を受けるための底受部を付設したものが知られている(特許文献3)。
実開平1−96486 特開2001−288897 特開平4−44568
特許文献1〜2のものは、鉄筋を一本づつ吊り込むための治具であり、1本の柱に必要な本数の鉄筋を吊り込むためには、吊り込み作業を幾度も繰り返さなければならない。また特許文献3のものは、多数の鉄筋を一度に持ち上げて吊り込むことが可能であるが、各拘束用筒に鉄筋を通す作業を各鉄筋毎に行わなければならず、煩わしい。
またこうした拘束用筒などに鉄筋を通す作業は鉄筋を地面において行うのが通常であるので、作業員に中腰などの無理な姿勢での作業を長時間強いることになる。
さらに鉄筋を持ちあげる際に、地面に置いた鉄筋の一端を接地端として他端を引き上げると、鉄筋の長さによっては鉄筋が自重により僅かに曲がってしまう可能性がある。
本願発明の第1の目的は、複数の長物材を安全かつ効率良く吊り込むことが可能な長物材吊り込み用治具を提供することである。
本願発明の第2の目的は、複数の長物材を変形させることなく吊り上げ、所定場所に吊り込むことが可能な長物材吊り込み用治具を提案することである。
第1の手段は、
上端側に吊り手を、また下端側に連結部を有するとともに、上面側に第1開口部を、かつ下面側に第2開口部を開口する長物材の周囲を囲むための縦長の主筒部と、
上記連結部に着脱自在に連係させた、長物材の下端を支えるための底部と、
を具備する、長物材吊込み用治具であって、
上記主筒部及び底部は、当該主筒部の筒軸方向に対して、相対的に主筒部を長くかつ底部を短く形成しており、
上記底部は、上記主筒部の下端部に対して、この下端部の相互に離れた少なくとも2箇所で主筒部の第2開口部と向かい合うように取り付けられ、かつ主筒部の第2開口部のほぼ全部を覆うように設けることで、当該底部及び主筒部の内部で一つの長物材収納室を形成するように構成した。
本手段は、図4に示す主筒部4の下端側に、この下端面(第2開口部A)に向かい合わせて鉄筋などの長物材の下端を支えるための底部20を付設した構造(図6参照)を提案している。主筒部4及び底部20で形成する長物材収納室R内に複数の鉄筋を入れて吊り込むので作業効率を向上させることができる。また水平にした状態で主筒部4及び底部20内に鉄筋を挿入し、次に吊り手6をワイヤーで引上げれば鉄筋が自重で変形することを防止できる。なお、本願明細書で「上」及び「下」という概念は、図4で本願の治具を吊り上げたときの各方向をいうものとする。
「底部」及び「主筒部」の各内部は、連続した一つの長物材収納室Rを形成する。そのためには底部20が主筒部4の第2開口部Aの全部を覆うことが必要であり(図11(1)(2)参照)、仮に第2開口部Aのうち底部20でカバーしていない部分があると(図11(3)参照)、主筒部4及び底部20を垂直にしたときに鉄筋Tが脱落してしまう可能性がある。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記主筒部は、前面側の巾方向中間部に縦方向の長物材収納用溝を有する主部材と、
この主部材の前面側に対して、当該前面の開閉が可能に取り付けられ、かつ前面の閉塞状態でロック可能に形成された蓋部と、で構成され、
上記主部材の下部の複数箇所に設けた連結部により、上記底部が主筒部の下面と向かい合う状態を保持することが可能に設けた。
本手段は、主筒部4を、図1に示すように前面側に長物材収納用の溝を有する主部材4aと、蓋部4bとで形成している。これにより長物材(鉄筋T)を長物材収納室R内に入れることが容易となる。長物材収納用の溝を有する主部材4aとは、断面コ字形の主部材を含むものとする。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
上記底部は、主筒部の下面と相応する形状を有する底壁の周辺部から一定の高さの周壁を起立してなり、
上記主部材の下端部の巾方向両側部分と、底部の周壁の対応部分との少なくとも2箇所で底部を着脱自在に連結したことを特徴とする。
本手段は、図3(B)に示すように主部材4aの巾方向両側部分を、底部20の底壁部22から起立する周壁部24の対応部分に底部20を着脱自在に連結することを提案する。これにより図8中のステップ6に示すように、鉄筋の束を収納した主筒部4及び底部20を所定の場所に吊り込んだ後に、その場所に鉄筋の束及び底部20を残して、主筒部4を抜き取ることが可能となり、使い勝手が良好となる。
第1の手段から第3の手段の何れかの長物材吊込み用治具を用いた長物材の吊り込み及び設置は、
当該長物材吊込み用治具の中に柱の組立てに必要な複数の長物材を入れるとともに、吊り手に揚重用のワイヤーを掛ける第1の行程と、
ワイヤーを介して長物材入りの長物材吊込み用治具を吊り上げる第2の行程と、
吊り上げた長物材入りの長物材吊込み用治具を柱組立て箇所へ吊り込む第3の行程と、
吊り込んだ長物材吊込み用治具の底部を柱組立て箇所の中心部に載置させる第4の行程と、
底部を載置した長物材吊込み用治具の主筒部の上部を長物材受で囲む第5の行程と、
主筒部と底部との連結を解き、底部及び長物材を長物材受内に残して主筒部を引上げる第6の行程と、
長物材受内から長物材を一本毎に引き抜き、柱組立箇所の周辺部に相互に一定間隔を存して起立態勢で設置する第7の行程と、
設置した長物材同士の間隙から底部を抜き取る第8の行程と、からなる方法で行うことができる(図7〜図9参照)。これによれば、吊り込み過程では、複数の長物材を同時に吊り込むから、また、長物材の設置過程では、底部20を設置場所に残して主筒部4を抜き取るから、作業効率がよい。これについては、さらに後述する。
第1の手段に係る発明によれば、図1に示すように、主筒部及び底部は、当該主筒部の筒軸方向に対して、相対的に主筒部を長くかつ底部を短く形成しており、主筒部4の上部に吊り手6を設け、かつ下端側に、この下端面に向かい合わせて長物材の下端を支えるための底部20を付設したから、複数の長物材を一度効率よく吊り込むことができ、かつ長物材の変形を回避できる。
第2の手段に係る発明によれば、主筒部4を、長物材収納用の縦溝を有する主部材4aと蓋部4bとで形成したから、長物材Tの収納が容易である。
第3の手段に係る発明によれば、底部20の周壁部24の2箇所を、主部材の巾方向両側部分に着脱自在に連結したから、長物材の設置作業が容易となる。
本発明の第1実施形態に係る長物材吊り込み用治具の正面図である。 図1の長物材吊り込み用治具の側面図である。 図1の長物材吊り込み用治具の各部の拡大斜視図であり、同図(A)は長物材吊り込み用治具の上部の斜視図、同図(B)は長物材吊り込み用治具の下部の斜視図である。 図1の長物材吊り込み用治具の使用状態の斜視図である。 図1の長物材吊り込み用治具のV−V線方向の横断面図である。 図2の長物材吊り込み用治具のVI−VI線方向の縦断面図である。 図1の長物材吊り込み用治具の使用行程のステップ1〜3を表す説明図である。 図1の長物材吊り込み用治具の使用行程のステップ4〜6を表す説明図である。 図1の長物材吊り込み用治具の使用行程のステップ7〜9を表す説明図である。 上記ステップ3の変形例を示す説明図である。 図1の長物材吊り込み用治具の機能説明図である。 本発明の第2実施形態に係る長物材吊り込み用治具の正面図である。 図12の長物材吊り込み用治具の横断面図ある。 図12の長物材吊り込み用治具の正面図の一部拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る長物材吊り込み用治具の正面図である。 図15の長物材吊り込み用治具の横断面図ある。
図1〜図11は、本発明の長物材吊り込み用治具並びに長物材の吊り込み及び設置方法の第1実施形態を示している。なお図4中、Fはクレーンの吊りフック、Bは上方から見て4角形状の吊りビームである。
この長物材吊り込み用治具2は、主筒部4と、底部20とで構成される。これら各部材は、例えば鋼板などの剛性材料で形成することができる。
主筒部4は、図4に示す吊り下げられた状態で、上端側に第1開口部Aを、下端側に第2開口部Aをそれぞれ有し、筒軸方向に細長い剛性筒体であり、複数本(好適には標準的な一本の柱の主筋に用いられる本数)の鉄筋などの長物材を挿入するために用いられる。この主筒部4の内部から底部20の内部に亘る空間は、実質的に連続した一つの長物材収納室Rを形成する。
上記主筒部4は四角筒とすることが好適であり、その4辺の一辺に相当する板部、図示例では後板部Pの外面を接地面として水平状態に横向けに置くことができるように形成する。そして図1の如く当該後板部Pと隣接する一対の側板部Pの上端部から吊り手6を上方へ突出し、かつそれら側板部Pの下端から側外方へ連結部8を突設する。図示例では、上記吊り手6は図2に示す如く側面方向からみて逆U字形に形成している。また連結部8は、各側板部P及び水平面に対して直角なジョイントプレートであり、かつこのジョイントプレートの中心部に第1留め孔Hを穿設している。この第1留め孔Hに後述の第1留め具9を介して底部20を連結する。なお、吊り手6及び連結部8の形状は適宜変更できる。
上記主筒部4は、一体の筒体として形成することもできるが、好適な図示例では、上記四角筒の前壁部を蓋部4bとして、残りの部分で形成する主部材4aから分離している。これにより鉄筋を充填する作業が容易となるからである。
上記主部材4aは、図5に示すように前記後板部Pと左右一対の側板部Pとからなる断面略コ字形であり、かつそれら側板部Pの前端から対向方向(左右方向内方)へ突出する第1取付板部10Aを形成してなる。図示例では、後板部P及び側板部Pの各上端部外面に補強プレートを接合して肉厚の第1補剛部12Aとし、この第1補剛部12Aの左右側方に上記吊り手6を溶接などにより連結している(図2参照)。また後板部P及び側板部Pの各下端部内面にハチマキ状の補強プレートを接合して肉厚の第2補剛部12Bとし、この第2補剛部12Bの左右側方に上記連結部8を溶接などにより連結している(図2参照)。さらに、ハチマキ状の補強プレートは後板部P及び側板部Pの各上端部または各下端部の内面若しくは外面のいずれの面に接合してもよく、後板部P及び側板部Pの各上端部または各下端部が鉄筋等の荷重に充分耐え得る場合にはこの補強プレートは不要である。
また上記蓋部4bは、主部材4aの前面を覆う平板状の蓋板部14の両側から側板部Pの外面前部を覆う屈折板部16を突設してなる。そして上記蓋板部14の両端部分を上記第1取付板部10Aの前面に重ねた状態で、それら蓋板部14及び第1取付板部10Aを貫通する第2留め孔H、Hを設ける。これら第2留め孔H、Hに第2留め具18を着脱自在に装着することで、上記主部材4aに蓋部4bを取り付けることができる。図示例の第2留め具18は、上記第2留め孔H、Hに挿入するボルトと、ナットとで構成している。
なお、取付方法としては、ボルトの頭部下面を、ボルトの反転状態で第1取付板部10Aの裏面に接触させ、溶接などの手段で接着させるとよい。すなわち、図5に示す構成中で蓋部4b及びナットを省略した状態で、ボルトは第1取付板部10A裏面に頭部を接着させることで支持され、ボルトのネジ棒は第2留め孔Hを介して第1取付板部10Aの上方へ突出している。その突出長は蓋部4bの厚み及びナットの螺合代の和よりも大きい。図示を省略しているが、ボルトを主部材に接着したこの構成も本願治具の態様の一つを構成するものである。ボルトの頭部の代わりにナットの上面を第1取付板部10Aの裏面に接着してもよいのであるが、図示例の構成では次の効果がある。すなわち、蓋部4bを主部材4aの上に乗せる際に、主部材4aの第1取付板部10Aから上方へ突出したネジ棒を目印として、ネジ棒を蓋部4b側の第2留め孔Hに合わせばよいので蓋部4bの位置決めが容易である。
底部20は、底壁部22の周端部を一定高さの周壁部24の下部に連結してなり、全体として浅い箱状(或いはバケツ状)に形成することが望ましい。上記周壁部24の対向壁部の外面からは、第1留め孔H付きの垂直板部である一対の被連結部26を突設して、この被連結部26を連結部8に重ねたときに連結部8及び被連結部26の第1留め孔H、Hが開通するように形成する。この両孔に第1留め具9であるシャックルを挿通してロックすることで、上記底部20を主筒部4に連結することができる。上記シャックルは、両端部に透孔を有するU字状部と、両孔を挿通する長いボルトとからなり、このボルトの先端部の周面と当該先端部に対応する一方の透孔の内縁とにネジ構造を形成したものである。もっとも第1留め具9の構造は適宜変更することができる。
上記第1留め孔H、Hの位置は、その連結状態で底部20の上端面と主筒部4の第2開口部Aとの間に一定の間隙Gを存するように設定するとよい(図6参照)。この間隙Gを設ける理由は、第1留め孔H、H同士の位置関係に遊びを持たせ、第1留め具9で連結部8及び被連結部26を連結する作業を簡単にするためである。さらに上記間隙を設けるだけではなく、上記第1留め孔H、Hを第1留め具9のU字状の本体部分又は軸部の径よりも主筒部4の筒軸方向に長い長円とし、第1留め具9挿入時の遊び代を確保するようにしてもよい。
上記底部20を上から見たときの形状(平面視形状という)は、上記主筒部4の第2開口部Aと向かい合い、少なくとも第2開口部Aの全面を覆うように形成する。好適な一実施例として、底部20の平面視形状を第2開口部Aとの相似形または同一形状とすることができる。
好適な図示例では、上記底部20の底壁部22は、図6に示すように周壁部24の下端よりやや高い位置に溶接されている。そして上記底壁部22の上面と周壁部24の内周面との隅部30、及び、底壁部22の下面と周壁部24の内周面との隅部30でそれぞれ隅肉溶接を行い、複数の鉄筋に対して大きな支持力を発揮するように設けている。
次に図7から図10を用いて、本願の長物材吊り込み用治具2を利用して鉄筋を吊り込みかつ設置する方法の一例を説明する。
[ステップ1〜3](図7参照)
ステップ1として、例えばスペーサSの上に載せた鉄筋Tを、所要の長さ(例えば柱用主筋に必要な長さ)に切断する。
ステップ2として、それらの鉄筋を束ねたものを、ワイヤーWを介してクレーンの吊りフックFに吊る。
ステップ3として、主部材4aから蓋部4bを外して、クレーンで吊り上げた鉄筋の束を、上方から主部材4a内へ入れる。この方法ではクレーンで吊り上げられた鉄筋の束が多少撓んで、問題なく鉄筋の束を主部材4a内に入れることができる。クレーンを使用するので施工性が大幅に向上する。また鉄筋を小分けにして人手で主部材4a内に入れても構わない。この場合でも、先行技術の如く鉄筋を一本ずつ拘束用筒にセットする場合に比べて、単に鉄筋を主部材4a内に入れるだけでよいので、作業員に無理な姿勢を強いることがなく、作業効率が向上する。
[ステップ4〜6](図8参照)
ステップ4として、主筒部4の吊り手6にクレーンのワイヤーを掛け、吊り上げる。
ステップ5として、鉄筋を設置する箇所に鉄筋入りの長物材吊り込み用治具2を吊り込む。図示例では、鉄筋の設置場所を囲む足場Cに支持させた縦横各一対の仮設の梁Bで長物材受けを構成し、その長物材受けの内部に鉄筋入りの本願の治具を吊り込んでいる。なお、同図に想像線で示すように、上記治具を吊り込む箇所を囲むように、上記仮設の梁Bの位置に対応させて複数の仮設の支持棒を立て、それら支持棒の回りに想像線で示す適数のフープ筋Lを縦方向に重ねて仕込んでおくとよい。なお、以降のステップでは、簡単のため説明に必要でない限り上記支持棒及びフープ筋の束の作図を省略する。
ステップ6として、連結部8と被連結部26との第1留め具9を外し、底部20及び鉄筋の束を設置場所に残して、ワイヤーWで主筒部4を引き上げる。主筒部4の引き上げ後、各鉄筋は上記梁Bにより支えられるので、倒れることはない。
[ステップ7〜9](図9参照)
ステップ7として、作業員が鉄筋Tの下端部を底部20内から引き上げ、当該鉄筋を底部20の外側でありかつ4本の梁Bからなる長物材受けの内側に位置に設置する。そして図示しない固定手段で各鉄筋を梁Bなどに圧接器などで仮止めし、公知のガス圧接継手接合手段などにより上からみてループ状の鉄筋群を構成する。
ステップ8として、そのループ状の鉄筋群の中に残された底部20を、隣り合う任意の2本の鉄筋の間から外に取り出す。
ステップ9として、上記鉄筋群の回りにフープ筋Lを装着する。図示例では鉄筋群の上部に上側からフープ筋Lの束を仮止めしておき、鉄筋群の上半部に関しては当該フープ筋の束から一本ずつフープ筋Lを下降させ、鉄筋群の下半部に関しては鉄筋群の下部に仕込んでいた当該フープ筋Lの束から一本ずつフープ筋Lを上昇させ、それぞれ所定位置に各フープ筋Lを固定する。この方法では、鉄筋群の上半部へのフープ筋の装着と鉄筋群の下半部へのフープ筋の装着とを別の作業員が並行して行うことができるので作業効率がよい。
なお、上記蓋部を有しない一体品である主筒部4を用いる場合には、上記ステップ3において、図10に示すように複数のスペーサSの上に載せた主筒部4の第1開口部Aから、クレーンで吊り上げた鉄筋の束を挿入すればよい。この場合、前述の通りクレーンで吊った箇所から鉄筋の束が下方へ撓んでしまう可能性がある。こういう場合には、図示のように第1開口部A側のスペーサSとして大きなものを用いて、第1開口部A1が斜めやや上方に向くようにすると、鉄筋の束を主筒部4内に挿入し易い。
上記の手順では予め横倒しにした主筒部4及び底部20内に鉄筋を入れて(ステップ3)吊り手6を介して引き上げる(ステップ4)ので、複数の鉄筋を安全に吊り上げ移動させることができる。鉄筋を安全に吊り上げる条件としては、図11(A)の如く主筒部4の第2開口部Aの面積Sを底部20の上面の面積Sと等しくして、前者が後者と一致するようにするか、或いは図11(B)の如く第2開口部Aの面積Sを底部20の上面の面積Sよりも小さくして前者が後者の一部と対応するようにしなければならない。逆に図11(C)の如く底部20の上面が第2開口部Aの一部のみと対応する状態では、ワイヤーで吊り手6を引き上げる際に鉄筋が底部20の周壁部24より外側の第2開口部分から外部へ鉄筋が脱落する可能性がある。
また上記ステップ4では、複数の鉄筋を入れた主筒部4及び底部20を、横倒し状態から起立状態にするため、鉄筋が自重で撓んでしまうということを生じにくい。
以下、本願発明の他の実施形態を説明する。これらの実施形態において第1の実施形態と同じ構成については解説を省略する。
図12〜図14は、本願発明の第2実施形態を示している。この実施形態は、主部材4aへの蓋部4bとの取付箇所及び第2留め具18の構成を変更したものである。
まず主部材4aは、既述第1取付板部10Aに代えて、側板部Pの先端部(前端部)から、反対方向(左右外方)へ突出する第2取付板部10Bを有する。
上記蓋部4bは、巾方向両端部を上記第2取付板部10Bに重ねることが可能な平板に形成し、その両端部と第2取付板部10Bとを貫通する第2留め孔H、Hを設ける。そしてこれら第2留め孔H、Hに第2留め具18を装着することで、蓋部4bを主部材4aに対してロックしている。
本実施形態では、第2留め具18として、いわゆるUクリップを利用している。Uクリップは、垂直方向の軸部18aと、この軸部18aの上端部から側外方に延びる中間棒部18bと、この中間棒部から延設した横向き略U字形のクリップ部18cとからなり、上記軸部18aを蓋部4b及び第2取付板部10Bの第2留め孔にH、Hに挿入した状態で、Uクリップを回転させることにより上記クリップ部18cに蓋部4b及び第2取付板部10Bを挟持させることが可能に形成されている。
上記Uクリップを用いるときには、まず図14に2点鎖線で表すように、クリップ部18cを側方へ突き出した状態で第2留め孔H、H内に軸部18aを嵌め込み、次に同図に1点鎖線で示すように、クリップ部18cが第2取付板部10B及び蓋部4bの各端部に接近するまでUクリップを軸部18a周りに回動させ、さらにハンマーなどで叩くことで第2取付板部10B及び蓋部4bの各端部をクリップ部18cに強制的に嵌合させればよい。
図15〜16は、本願発明の第3実施形態を示している。本実施形態では、上記主部材4aと蓋部4bとをヒンジ機構32を介して連結したものである。
図示例においては、第2の実施形態の蓋部4bの一側部及び対応する主部材4aの一方の第2取付板部10Bにおいて、第2留め孔にH、Hの形成を省略するとともに、当該一側部を、残りの蓋部分から切り離して連結板4cとし、この連結板4cを第2取付板部10Bの上面に亘って溶接などにより接合させ、かつ連結板4cと、残りの蓋部分(本実施形態における蓋部4b)との隣接箇所に亘って、ヒンジ機構32を設けている。ヒンジ機構32は、1本の枢軸部32a及びこの枢軸部に一端部を軸着するとともに上記連結板4c乃至蓋部4bの表面に接合させた2枚の脚板32bとで構成している。もっともこれらの構成は適宜変更することができる。
またヒンジ機構32とは反対側では、蓋部4b及び他方の第2取付板部10Bとをロックするロック手段を設ける。このロック手段は、上記Uクリップやシャックルなどを採用することができる。
本実施形態の構成によれば、一方の第2取付板部10BにおけるUクリップなどの挿着作業を省略できるので、作業効率を向上させることができる。
なお、本明細書の発明の実施形態の欄及び図面に記載された構造は、本発明の好適な実施例として記載されたものである。本発明の技術的意義に反しない範囲において、当該構造を変更することが可能であることはいうまでもない。例えば、長物材の鉄筋以外の実施形態として建築設備用竪配管があり、説明は省略するが、前記建築設備用竪配管を竪ダクト内などに吊り込み、設置する作業にも好適に適用できる。
2…長物材吊り込み用治具 4…主筒部 4a…主部材 4b…蓋部 6…吊り手
8…連結部 9…第1留め具 10A…第1取付板部 10B…第2取付板部
12A…第1補剛部 12B…第2補剛部
14…蓋板部 16…屈折板部
18…第2留め具 18a…軸部 18b…中間棒部 18c…クリップ部
20…底部 22…底壁部 24…周壁部 26…被連結部 30…隅部
32…ヒンジ機構 32a…枢着軸 32b…脚板
…第1開口部 A…第2開口部 B…吊りビーム B…梁
C…足場 F…吊りフック G…間隙
,H…第1留め孔 H、H…第2留め孔 L…フープ筋 R…長物材収納室
…後板部 P…側板部 S…スペーサ T…長物材(鉄筋) W…ワイヤー

Claims (3)

  1. 上端側に吊り手を、また下端側に連結部を有するとともに、上面側に第1開口部を、かつ下面側に第2開口部を開口する長物材の周囲を囲むための縦長の主筒部と、
    上記連結部に着脱自在に連係させた、長物材の下端を支えるための底部と、
    を具備する、長物材吊込み用治具であって、
    上記主筒部及び底部は、当該主筒部の筒軸方向に対して、相対的に主筒部を長くかつ底部を短く形成しており、
    上記底部は、上記主筒部の下端部に対して、この下端部の相互に離れた少なくとも2箇所で主筒部の第2開口部と向かい合うように取り付けられ、かつ主筒部の第2開口部のほぼ全部を覆うように設けることで、当該底部及び主筒部の内部で一つの長物材収納室を形成するように構成したことを特徴とする、長物材吊込み用治具。
  2. 上記主筒部は、前面側の巾方向中間部に縦方向の長物材収納用溝を有する主部材と、
    この主部材の前面側に対して、当該前面の開閉が可能に取り付けられ、かつ前面の閉塞状態でロック可能に形成された蓋部と、で構成され、
    上記主部材の下部の複数箇所に設けた連結部により、上記底部が主筒部の下面と向かい合う状態を保持することが可能に設けたことを特徴とする、請求項1記載の長物材吊込み用治具。
  3. 上記底部は、主筒部の下面と相応する形状を有する底壁の周辺部から一定の高さの周壁を起立してなり、
    上記主部材の下端部の巾方向両側部分と、底部の周壁の対応部分との少なくとも2箇所で底部を着脱自在に連結したことを特徴とする、請求項2記載の長物材吊込み用治具。
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