JP2000017643A - 斜組杭の杭頭部施工方法 - Google Patents
斜組杭の杭頭部施工方法Info
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Abstract
利用し、斜組杭の杭頭部を無足場、無支保工で施工でき
る斜組杭の杭頭部施工方法を提供する。 【解決手段】 杭頭部を集合させた斜杭の各杭頭部に巻
き付けた杭頭部補強板同士を連結プレートで接合して斜
組杭とする。前記の各杭頭部にパイルキャップを取付け
る。斜組杭の杭頭部を包囲する環状形態のハーフプレキ
ャスト版を吊り、前記斜組杭の杭頭部へ略水平に仮置き
し、位置、レベルを調整する。斜組杭の杭頭部のパイル
キャップと前記ハーフプレキャスト版とをアングル等で
接合する。ハーフプレキャスト版の下端開口部に底型枠
を設け、ハーフプレキャスト版の内部の配筋作業を行
い、同ハーフプレキャスト版の内部にコンクリートを打
設して前記斜組杭の杭頭部とハーフプレキャスト版とを
一体化させる。
Description
盤等を高く支持するため実海域に構築された斜組杭の杭
頭部を一体化処理する技術分野に属し、更に云えば、高
所作業となる斜組杭の杭頭部の一体化処理をハーフプレ
キャスト版を用いて無足場、無支保工で安全、確実、迅
速に低コストで施工する杭頭部施工方法に関する。
ため実海域に構築された斜組杭の杭頭部を一体化処理す
る技術としては、下記の工法が考えられ実施されてい
る。 斜組杭の杭頭部に受け金具を取り付け、同受け金具
で型枠(ハーフプレキャスト版)等に仮置き、支持させ
る工法。 斜組杭の周囲(海上)に支保工及び足場を設け、支
保工で型枠(ハーフプレキャスト版)等を支持させる工
法。
の工法は、受け金具が型枠等の重量を杭との摩擦力の
みで支持する構造なので、受け金具自体も大規模な構造
になり、受け金具の取り付け、取り外しが困難で、仮設
工事に手間と時間が掛かるという問題があった。また、
前記の工法は、支保工を製作し、海底等から立ち上げ
た形に設置する作業が生じるので、仮設工事に多大の作
業時間を要し、コストが嵩むという問題点があった。
キャスト版そのものを作業足場に利用し、斜組杭の杭頭
部を無足場、無支保工で安全、確実、迅速に低コストで
施工できる斜組杭の杭頭部施工方法を提供することであ
る。
めの手段として、請求項1に記載した発明に係る斜組杭
の杭頭部施工方法は、少なくとも2本の杭頭部を集合さ
せた斜杭の各杭頭部に巻き付けた杭頭部補強板同士を連
結プレートで互いに接合して斜組杭とする工程と、前記
の各杭頭部にパイルキャップを取付ける工程と、前記斜
組杭の杭頭部を包囲する環状体で内側に作業用床部を有
する形態のハーフプレキャスト版をクレーン等の重機で
吊り、前記斜組杭の杭頭部を包囲する高さ位置に略水平
に仮置きし、位置、レベルを調整する工程と、前記斜組
杭の杭頭部のパイルキャップと前記ハーフプレキャスト
版とをアングル等の本つなぎ材で接合する工程と、前記
クレーン等の重機によるハーフプレキャスト版の吊りを
解除し、ハーフプレキャスト版の下端開口部に底型枠を
設ける工程と、前記斜組杭の杭頭部及び前記ハーフプレ
キャスト版の内部の配筋作業を行い、同ハーフプレキャ
スト版の内部にコンクリートを打設して前記斜組杭の杭
頭部とハーフプレキャスト版とを一体化させる工程と、
から成ることをそれぞれ特徴とする。
載した斜組杭の杭頭部施工方法において、2本の斜杭を
平面的に略180度向きを変えて対称的に配設し、同2
本の斜杭の杭頭部に巻き付けた杭頭部補強板同士を連結
プレートで互いに接合して斜組杭とすることを特徴とす
る。請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した斜
組杭の杭頭部施工方法において、底型枠は斜組杭の杭頭
部パイルキャップに吊り支持させることを特徴とする。
明の実施形態及び実施例を説明する。図1は、実海域の
海底深くに構築し海上にまで立ち上げられた2本の斜杭
1,1が、水平面に対し約65度傾けられ、これを平面
的に見れば略180度向きを変えて対称的に配置され、
各斜杭1,1の杭頭部が海上で集合した形態を示し、更
に前記2本の斜杭1,1の各杭頭部に杭頭部補強板2を
巻き付け、2本の斜杭1,1の前記杭頭部補強板2,2
同士を連結プレート3で互いに接合して斜組杭10とし
た段階を示している。図中の符号4は海面を示してい
る。なお、前記斜杭1は、海底地盤のみならず、陸地の
地中に設置して空中に高く構築した場合にも本発明を同
様に実施することができる。また、斜杭1の傾斜角度は
前記した約65度に限定されない。地震等の水平力に十
分抵抗可能な範囲で傾斜角度が決定される。更に、図示
の実施例では斜杭1を2本用いて実施しているが、これ
に限定されない。斜杭1の杭頭部が集合可能な範囲で3
本、4本の場合でも同様に実施できる。なお、斜杭1は
図示したようにパイルキャップを必要とする中空構造で
あるか、又はパルキャップの取付けに必要な中空部を杭
頭部にのみ設けた中実構造を前提に実施される。
ャップ6を取付けた段階を示している。パイルキャップ
6は通例鋼製であり、斜杭1の中空部1aへ挿入して取
付ける脚部6aを斜杭1と同一角度に傾けたものとして
有する。また、後記本つなぎのための連結部6bも備え
ている。パイルキャップ6は最終的には杭頭部へ固定す
る処置を行う。
する環状体(図3B)で内側に作業用床部5aを有する
形態のハーフプレキャスト版5を、クレーン等のワイヤ
ー14で吊り、斜組杭の杭頭部の上方から斜組杭の杭頭
部を包囲する高さ位置まで吊り込み(下降させ)、略水
平に仮置きした段階を示している。前記仮置きとは、ク
レーンのワイヤー14で吊ったままハーフプレキャスト
版5の高さ(レベル)及び水平位置を適正に調整して、
斜組杭を構成する各斜杭1の杭頭部に載置することを云
う。前記クレーンによる据付け、仮置きを容易にするた
め、図示を省略したが、吊具(天びん)が好適に使用さ
れる。前記仮置きの後、作業員19は前記ハーフプレキ
ャスト版5の作業用床部5aに乗り込み各種の作業を開
始する。ワイヤー14はハーフプレキャスト版5の上部
に設けた吊り部5cに連結される。
5100mm程度、縦が2100mm程度、高さは14
00mm程度の大きさの直方体形状のRC造環状体で、
縦断面は略L字形状である(図3A)。前記ハーフプレ
キャスト版5の内側には、便宜上図示を省略した打ち込
み鉄筋と共に、後記本つなぎのための連結部5bが露出
されている。
の杭頭部へ取付けたパイルキャップ6の連結部6bと前
記位置決めされたハーフプレキャスト版5の連結部5b
とをアングル等の本つなぎ材15を用いて溶接接合して
ハーフプレキャスト版5の位置を固定(確定)し、その
後クレーンのワイヤー14を撤去した段階を示してい
る。前記本つなぎ材15の本数及び配置は、斜組杭の杭
頭部のパイルキャップ6とハーフプレキャスト版5とを
しっかり接合できる本数及び配置であれば良い。前記の
接合手段は溶接には限らず、ボルト止め等でも良い。
の下端開口部に底型枠16を敷設し、これをパイルキャ
ップ6から吊り下げたワイヤー17で支持させた段階も
示している。前記底型枠16は、2本の斜杭1,1の水
平な断面形状に沿って切り抜いた孔を有する長方形状の
鉄板を、ハーフプレキャスト版5の長手方向(図4の左
右方向)への切線で略二分割した二つの底型枠片を、図
4の紙面と垂直方向へ差し入れて両先端を当接させ、同
当接面を溶接接合して敷設する。そして、斜組杭の杭頭
部のパイルキャップ6から吊り下げた複数本のワイヤー
17により吊り支持させる。
フプレキャスト版5の内部に補強鉄筋13の配筋作業を
行った段階を示す。図6は、前記ハーフプレキャスト版
5の内部にコンクリート18を打設して前記斜組杭の杭
頭部とハーフプレキャスト版5との一体化処理を行い、
斜組杭の杭頭部施工の工程を完了した段階を示してい
る。
される斜組杭の杭頭部は、前記ハーフプレキャスト版5
の作業用床部5aが足場及び支保工を兼ねるので、無足
場、無支保工で実施できる。また、受け金具や支保工を
製作し設置する工程が無いので、迅速に低コストで実施
できる。更に、本つなぎ材15を複数本用いて斜組杭の
杭頭部とハーフプレキャスト版5をしっかり接合してい
るので、安全、且つ確実に実施できる。
法によれば、ハーフプレキャスト版の作業用床部が足場
及び支保工を兼ねるので、無足場、無支保工で実施でき
る。従来のように受け金具や支保工を製作し、設置する
工程が無いので、迅速に低コストで実施できる。
杭頭部とハーフプレキャスト版をしっかり接合している
ので、安全、且つ確実に実施できる。
合した段階を示した正面図である。
を示す断面図である。
斜組杭の杭頭部の高さ位置に下降させた仮置き段階を示
した断面図であり、Bは平面図である。
きし本つなぎ材で固定し底型枠を敷設した断面図であ
る。
筋作業を行った段階を示した断面図である。
打設した段階を示した断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】少なくとも2本の杭頭部を集合させた斜杭
の各杭頭部に巻き付けた杭頭部補強板同士を連結プレー
トで互いに接合して斜組杭とする工程と、 前記の各杭頭部にパイルキャップを取付ける工程と、 前記斜組杭の杭頭部を包囲する環状体で内側に作業用床
部を有する形態のハーフプレキャスト版をクレーン等の
重機で吊り、前記斜組杭の杭頭部を包囲する高さ位置に
略水平に仮置きし、位置、レベルを調整する工程と、 前記斜組杭の杭頭部のパイルキャップと前記ハーフプレ
キャスト版とを、アングル等の本つなぎ材で接合する工
程と、 前記クレーン等の重機によるハーフプレキャスト版の吊
りを解除し、ハーフプレキャスト版の下端開口部に底型
枠を設ける工程と、 前記斜組杭の杭頭部及び前記ハーフプレキャスト版の内
部の配筋作業を行い、同ハーフプレキャスト版の内部に
コンクリートを打設して前記斜組杭の杭頭部とハーフプ
レキャスト版とを一体化させる工程と、から成ることを
それぞれ特徴とする、斜組杭の杭頭部施工方法。 - 【請求項2】2本の斜杭を平面的に略180度向きを変
えて対称的に配設し、同2本の斜杭の杭頭部に巻き付け
た杭頭部補強板同士を連結プレートで互いに接合して斜
組杭とすることを特徴とする、請求項1に記載した斜組
杭の杭頭部施工方法。 - 【請求項3】底型枠は斜組杭の杭頭部のパイルキャップ
に吊り支持させることを特徴とする、請求項1に記載し
た斜組杭の杭頭部施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18511198A JP4010654B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 斜組杭の杭頭部施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18511198A JP4010654B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 斜組杭の杭頭部施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000017643A true JP2000017643A (ja) | 2000-01-18 |
JP4010654B2 JP4010654B2 (ja) | 2007-11-21 |
Family
ID=16165061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18511198A Expired - Lifetime JP4010654B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 斜組杭の杭頭部施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-06-30 JP JP18511198A patent/JP4010654B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN114892698B (zh) * | 2022-06-13 | 2024-05-17 | 中国海洋大学 | 一种用于非对称双斜桩现浇承台的装配式模板及施工方法 |
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