JP2001303580A - ケーソンによる仮締切り工法及び構造 - Google Patents

ケーソンによる仮締切り工法及び構造

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JP2001303580A
JP2001303580A JP2000122435A JP2000122435A JP2001303580A JP 2001303580 A JP2001303580 A JP 2001303580A JP 2000122435 A JP2000122435 A JP 2000122435A JP 2000122435 A JP2000122435 A JP 2000122435A JP 2001303580 A JP2001303580 A JP 2001303580A
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footing
rib
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temporary
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JP2000122435A
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Kazuo Yoshigi
和夫 吉儀
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SANKEN TECHNO CREATE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支柱部の外側に広い作業空間部を簡単に形成
することができると共に、支柱部の補修等の作業を良好
に行うことができる仮締切り工法及び構造を提供する。 【解決手段】 中空ブロック体のケーソン3の下部に内
側に向けて延出する張出リブ5を設けたケーソン3を、
起立させた状態で張出リブ5をフーチング21に接合さ
せることにより、該フーチング21及び張出リブ5を介
して作業空間部を形成するケーソンによる仮締切り工法
にしている。またケーソン3を中空ブロック体にすると
共に、その下部に張出リブ5を内側に向けて延出形成
し、ケーソン3を支柱部20のフーチング21に張出リ
ブ5を接合させて、支柱部20とケーソン3間に作業空
間部を形成したケーソンによる仮締切り構造にしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋脚等の支柱部に
作業空間部を形成する、ケーソンによる仮締切り工法及
び構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水中に立設される橋脚等の柱状体
(支柱部)を補修或いは補強する際に、該柱状体の周囲
を水密に包囲する仮締切り構造は、特開平11−241
348号公報に示されるように既に知られている。この
公報による仮締切り構造は、側板と底板からなる箱状片
を、柱状体の周壁面下部に底板を介して複数接合すると
共に、相隣なる箱状片を側板と底板に形成した折り返し
状のリブを介して接合することにより、柱状体の周囲に
箱状体を構築し作業空間部を区画形成するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記公報に示さ
れるような構成による仮締切り構造は、柱状体の周囲に
箱状体を形成する箱状片を、側板と底板を側面視でL字
状に一体的に形成しているので、柱状体の周壁面下部に
対する底板取付け用の接合面の施工、及び該接合面に対
する底板の取付け作業が煩雑になり、柱状体への箱状体
による仮締切り施工を能率よく簡単に行い難い等の欠点
があると共に、上記柱状体の下部周壁面や、柱状体周り
のフーチング面に対する補修や補強作業を行うことがで
きない等の問題がある。また柱状体と側板を離間させて
作業空間部を大きくしようとすると、底板が長大になる
と共に箱状片の型枠重量が増大し、運搬や施工が困難に
なる等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消
するための本発明による、ケーソンによる仮締切り工法
は、第1に、支柱部20の外側をケーソン3で囲うこと
により、支柱部20とケーソン3との間に作業空間部を
形成するに、上記ケーソン3を中空ブロック体にすると
共に、その下部に内側に向けて延出する張出リブ5を設
け、ケーソン3を起立させた状態で張出リブ5をフーチ
ング21に接合させることにより、該フーチング21及
び張出リブ5を介して作業空間部を形成することを特徴
としている。
【0005】第2に、ケーソン3を上下方向の重ねによ
り深さを補うことを特徴としている。
【0006】第3に、ケーソン3を多数のブロック体の
水平方向の連接により、支柱部20の断面形状に対応さ
せて仮締切り行うことを特徴としている。
【0007】第4に、水面Sと橋桁部23等の乏しい空
間部に、ケーソン3を浮上状態で曳航運搬したのち、ケ
ーソン3内に注水することにより水中で起立させ、張出
リブ5をフーチング21上に取付固定することを特徴と
している。
【0008】第5に、ケーソン3の上部を下方に向けて
押圧し、該ケーソン3の浮上を防止することを特徴とし
ている。
【0009】また上記従来の問題点を解消するための本
発明による、ケーソンによる仮締切り構造は、第1に、
支柱部20の外側をケーソン3で囲うことにより、支柱
部20とケーソン3との間に作業空間部を形成させるケ
ーソンによる仮締切り構造において、上記ケーソン3を
中空ブロック体にすると共に、その下部に張出リブ5を
内側に向けて延出形成し、ケーソン3をフーチング21
に張出リブ5を接合させて、支柱部20とフーチング2
1とケーソン3間に作業空間部を形成してなることを特
徴としている。
【0010】第2に、ケーソン3を上下方向に積み重ね
可能な複数の中空ブロック体にすると共に、上部側のケ
ーソン3bを下部側のケーソン3aより巾挟に形成する
ことを特徴としている。
【0011】第3に、ケーソン3の下部に、下方に向け
て垂下する仕切壁51と、該仕切壁51から内側に向け
て延出する張出板52とからなる張出リブ5を設けるこ
とを特徴としている。
【0012】第4に、ケーソン3の下部にウェイト62
を設けて浮上調整構造6を構成することを特徴としてい
る。
【0013】第5に、ケーソン3に給排水管60を内装
して浮上調整構造6を構成することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1,図4において1は、本発明のケー
ソンによる仮締切り工法及び構造によって構築される仮
締切り構造物であり、この実施形態では、水中に設置し
た建造物の一例としての橋脚2に対し、その支柱部20
の周囲に施工構成した例を示している。図示例の仮締切
り構造物1は、支柱部20を立設するフーチング21
に、中空状のケーソン3を後述する張出リブ5を介し水
密構造を以て設置することにより、支柱部20とフーチ
ング21とケーソン3との間に、広い作業空間部を簡単
で廉価な工法及び構成を以て形成すると共に、作業空間
部内での作業を行い易くするものである。
【0015】また図示例の橋脚2は、在来の構成を以て
基礎部分2aを地盤に埋設した複数本のパイル22で支
持される方形立方体状のフーチング21と、該フーチン
グ21から鉛直方向に立設された支柱部20と、該支柱
部20の上端に一体的に形成され水面Sから所定高さ位
置で橋桁部23を支架する橋脚梁部25等からなる。こ
のフーチング21は、側面視で中央部に支柱部20を立
設する平坦部21aと、該平坦部21aの両側に下り傾
斜面の肩部21bを形成していると共に、支柱部20は
フーチング21の平坦部21aから、断面長方形状の鉄
筋コンクリート構造によって一体的に立設している。
【0016】また仮締切り構造物1は、その前後及び左
右の壁面を形成するケーソン3を、複数の中空状のブロ
ック体に分けて形成し、これを適数段に連設することに
より上下方向の高さを補って、フーチング21から水面
S上方の所定の高さ(深さ)の作業空間部を簡単に構成
すると共に、各フーチング21の製作及び運搬設置作業
等をも簡単且つ廉価に行うことができるようにしてい
る。また、上記ケーソン3は分割した複数のものを水平
(横)方向の長さを連結することにより、支柱部20の
形状に対応して周囲を自由に囲うと共に、各ケーソン3
を水面Sに浮上させた状態で簡単に曳航することがで
き、仮締切り構造物1の施工及び解体時の作業性を向上
させることができるようにしている。
【0017】この仮締切り構造物1を構成するケーソン
3の具体構造を図2を参照し説明する。即ち、このケー
ソン3は、支柱部20の両側面と前後面を囲う所定の長
さで、下段側と上段側のケーソン3a,3bとに分割形
成しており、両者を重ねた状態で水密状に接合すると共
に、該ケーソン3a,3bと相隣なるケーソン3a,3
bの両側を水密状に連接し、且つ下段側の各ケーソン3
aの下部に、フーチング固定用の張出リブ5を後述する
構成を以て着脱可能、或いは一体的に内側に向けて突設
している。この図示例のケーソン3a,3bは、前後左
右の側壁30を平面視で方形状に接続すると共に、その
上下を天板31及び底板32で接続閉鎖した中空ブロッ
ク体とし、各側縁にボルト連結用のフランジ部33を側
方に延長形成している。
【0018】そして、上記ケーソン3aの天板31とケ
ーソン3bの底板32には複数の通水孔35を穿設して
おり、両ケーソン3a,3bがフランジ部33を介して
ボルトで連結されたとき、各通水孔35を介して両者が
一連の中空状のブロック体となるように連通させてい
る。尚、36は左右の側壁30の中途部を連結する補強
用の隔壁であり、該隔壁35は上記と同様な複数の通水
孔35を穿設している。
【0019】一方、張出リブ5は、フランジ部33を介
して底板32に着脱可能に取着される取付板50と、そ
の内側端寄りを下方に向けて垂下状に屈曲させた垂下状
の仕切壁51と、該仕切壁51の下端から内側向けて張
り出し状に延設した張出板52とを一体的に形成した構
成にしている。尚、53は補強用のリブ板であり、取付
板50と仕切壁51並びに張出板52の各所を連結する
ことにより張出板52の枠剛性を維持させる。また図示
例のように張出リブ5をアンカーボルト56で締着する
ものでは、張出板52の内側端寄りに、フーチング21
の表周面に埋め込み設置されるアンカーボルト56に挿
通させる取付孔55を穿設している。
【0020】このように構成した張出リブ5は、ケーソ
ン3を起立姿勢にして張出板52の取付孔55をアンカ
ーボルト56に挿通し、ナット57で締着した設置状態
にしたとき、仕切壁51がケーソン3の上下及び横方向
の側壁を兼ねることができるので、ケーソン3a,3b
の小型化を図ることができると共に、ケーソン3の軽量
化も可能にすることができる等の特徴がある。また上記
仕切壁51は変形形状のフーチング21或いは基礎部に
適応させて倣い変形加工を簡単に行うことができると共
に、この際にケーソン3aの底部の変形加工を回避する
ことができる等の利点もある。
【0021】また張出リブ5は上記のような実施形態に
限ることなく、同図の点線で示すように、ケーソン3a
の底板32を厚肉状として内側に延長させた張出板52
として、張出リブ5をケーソン3aと一体的に構成する
ようにしてもよいものであり、この場合にはケーソン3
aの底板32を張出リブ5に兼ねることができるから廉
価に製作できると共に、上記底板32に対し、前記の単
体状に構成した張出リブ5を取付板50を介して着脱可
能並びに位置決め調節可能に取着するようにすることに
より、施工作業の状況に対応させて両者を択一的に選択
して利用したり、張出リブ5の長さを自由に調節するこ
とも可能にすることができるので、その利便性を向上さ
せることができる等の利点がある。
【0022】またケーソン3a,3bは陸上において一
連の単位体に連接したケーソン3にすると共に、このケ
ーソン3に例えば図2,図9に示すような浮上調整構造
6を設けることにより、仮締切り構造物1の運搬,設置
及び分解並びに回収等の作業を、省力化を図りながら能
率よく簡単に且つ行うことができるものである。即ち、
図2及び図9(A)に示すケーソン3は、ケーソン3内
の給水及び排水を行う図示しないポンプを備えた給排水
管60を内装した浮上調整構造6にしている。61はケ
ーソン3内と外部とを通気可能にする導通管である。こ
れによれば、ケーソン3は曳航姿勢から起立姿勢にする
とき、給排水管60からケーソン3の下部側に注水する
ことができ、該下部を徐々に沈下させながら無理なく簡
単に起立姿勢にすることができると共に、仮締切り構造
物1を解体するとき、ケーソン3内の水を排出するだけ
で簡単に浮上させ、回収作業を能率よく行うことができ
る等の利点がある。
【0023】また図9(B)で示すケーソン3は、浮上
調整構造6をケーソン3下部或いは張出リブ5の適所に
対し、浮上及び沈下調整用の適数のウェイト62を着脱
可能に取着した構成にしており、これによればケーソン
3は最適曳航姿勢となる重量のウェイト62を設けたの
ち、起立姿勢にする際には、これにウェイト62を増量
付加することによりケーソン3の沈下を行わせて、ケー
ソン3の設置作業を簡単に行うことができるものであ
る。また同図(C)のケーソン3は、浮上調整構造6の
ウェイトを図2で示す張出リブ5の重量で兼ねるように
構成した例を示し、この場合にはケーソン3の浮力と釣
り合わせて張出リブ5の構成部材の板厚を単に大きくす
ればよく、張出リブ5の剛性を高めながら簡潔で廉価な
構成にすることができる等の利点がある。
【0024】次に、図1〜図3を参照し上記のように構
成したケーソン3による仮締切り工法及びその構造等に
ついて説明する。先ず、この場合仮締切りに先立ち図
1,図2に示すように、フーチング21周りの表面のケ
ーソン設置位置に、張出リブ5の張出板52を平坦面状
に接合させるベースシール部7を施工しておく。この実
施形態においてベースシール部7は、フーチング21の
下り傾斜の肩部21bと平坦部21a上に両者の高さが
略面一な平坦面になるように敷モルタルを施工するとよ
いものであると共に、該ベースシール部7にアンカーボ
ルト56を設ける場合には、アンカーボルト56をフー
チング21に埋め込み設置したのち敷きモルタル施工を
行うとよいものである。尚、ベースシール部7は上記敷
モルタルに限ることなく、ゴム材或いはプラスチック材
からなるシール部材を敷設してもよいものである。
【0025】次いで上記のようなケーソン設置可能状態
において、先ず図3(A)で示すように、支柱部20の
周囲に各対応するケーソン3を、適宜な曳航手段によっ
て支柱部20の近傍に浮上状態で曳航運搬したのち、既
述の浮上調整構造6の給排水管60を介して注水し、同
図(B)に示すようにケーソン3の下部から徐々に沈下
させながら、同図(C)で示すように張出リブ5をベー
スシール部7の近傍上方に位置させるように水中で起立
姿勢にする。
【0026】次いで、ケーソン3をさらに沈下させると
き、張出リブ5の取付孔55をアンカーボルト56に挿
通し位置決めした状態において、ナット57を螺挿し張
出リブ5を介してベースシール部7上に締着しケーソン
3を固定すると共に、他のケーソン3も同様に立設した
のち、相隣なるケーソン3を各フランジ部33にボルト
を挿通して締着する。このようにして各ケーソン3の一
連の設置作業を行うことにより、図3(D),図4に示
すように、水面Sからケーソン3の上部(頭部)を所定
の高さだけ突出させた状態で、支柱部20の周囲を水密
構造で囲うことができ、こののちケーソン3で囲われた
内部の水が適宜排水されることにより、支柱部20とケ
ーソン3間で作業者が補修等の各種作業を自由に行うこ
とができる作業空間部を形成した仮締切り構造物1を能
率よく構成することができるものである。
【0027】従って、このようにして橋脚2に構築され
る仮締切り構造物1は、支柱部20の基部に形成される
広巾で安定構造のフーチング21を利用し、該フーチン
グ21にケーソン3の下部に内側に向けて突設した張出
リブ5を接合させることにより、支柱部20とケーソン
3の側壁30との間隔を、フーチング21の表面と張出
リブ5の張り出し長さにすることができるので、作業空
間部を簡潔な構成及び施工方法を以て可及的に広く形成
することができると共に、従来のもののように支柱部2
0の基部の作業を妨げることもなく自由に行うことがで
きる等の特徴がある。
【0028】また上記のような工法によれば、水面Sと
橋桁部23との間隔が狭く作業スペースが乏しいような
場合でも、既述のような浮上調整構造6を有するケーソ
ン3は、橋桁部23からクレーン等で吊下げることな
く、水面Sを曳航姿勢で浮上させた状態でロープ等を用
い橋脚2側に簡単且つ自由に曳航することができると共
に、橋桁部23の下方で張出リブ5側を沈下させると
き、ケーソン3の頭部を水面S上から大きく突出させる
ことなく浮遊状態で起立姿勢に移行させることができる
ので、フーチング21に対するケーソン3の位置決め及
び設置作業を簡単に行うことができる等の利点がある。
【0029】尚、上記の工法によれば図5に示すよう
な、円形断面の支柱部20が立設される円形状のフーチ
ング21に対しても、上記と同様な施工工法によって平
面視でフーチング21を正方形状に組付けてることも自
由にでき、支柱部20周りに広い作業空間部を形成する
ことができるものである。また上記のように構成してな
るケーソン3は、頭部側を張出リブ5が位置する内側に
向けて徐々に巾挟にした形状にしていると共に、下部側
に重心を偏寄させているので、図3(A)に示すように
ケーソン3は、頭部を水面Sから浮き上がらせて露出さ
せながら下部を沈下させた傾斜姿勢で曳航することがで
きるので、曳航に際し最適曳航姿勢を以て水の抵抗を低
減しながら安定よく的確に曳航することができるもので
ある。
【0030】また本発明によれば、ケーソン3の張出リ
ブ5とフーチング21との接合手段は、特にアンカーボ
ルト56を用いて締着固定するものに限ることなく、図
6に示すような別実施形態による工法であってもよいも
のであり、この場合には水中でのフーチング21に対す
るアンカーボルト56の設置作業、並びに締着作業等を
省略した仮締切り構造物1の施工を、能率よく簡単にす
ることができる等の利点がある。
【0031】即ち、同図(A)は既述のものと同様な態
様を以て、ケーソン3をフーチング21上で支柱部20
から離間した所定の位置に起立姿勢にした状態で、該ケ
ーソン3と橋桁部23との間隙にジャッキ等の伸縮構造
を有する梁8を適数介装し、この各梁8を伸長させるこ
とにより、橋桁部23から各梁8を介してケーソン3の
上部を押圧し、各ケーソン3の位置決め固定を行い、支
柱部20周りに前記実施形態のものと同様な、広い作業
空間部を有する仮締切り構造物1を能率よく簡単に構築
するものである。
【0032】また同図(B)は、フーチング21上に起
立姿勢で設置された相対向するケーソン3に跨がり、横
枠9を載置すると共に、該横枠9の両側を地盤に埋め込
み固定したアースアンカ90の他端で引き締めるように
連結するようにした押圧手段を示している。これによれ
ば、地盤からアースアンカ90,横枠9を介してケーソ
ン3の上部を押圧し、各ケーソン3を浮上や波による揺
れを防止して安定よく簡単に位置決め固定することがで
きるものであり、支柱部20周りに広い作業空間部を有
する仮締切り構造物1を能率よく簡単に構築することが
できる。
【0033】また同図(C)は、フーチング21上に起
立姿勢で設置された相対向するケーソン3に跨がり横枠
9を載置し、該横枠9上に重垂91を設けることによ
り、重垂91の重量でケーソン3の上部を押圧し各ケー
ソン3を位置決め固定し、支柱部20周りに広い作業空
間部を有する仮締切り構造物1を、能率よく簡単に構築
することができるようにした押圧手段を示すものであ
る。このように、上記押圧手段によれば、フーチング2
1に起立姿勢で支柱部20を囲繞するケーソン3は、そ
の上部が押圧されて位置決め固定を的確に行われるの
で、ケーソン3の浮上を簡単な手段を以て良好に防止す
ることができると共に、その解体をも能率よく簡単に行
うことができる等の利点がある。
【0034】次に図7,図8に示す本発明の別実施形態
に係わる仮締切り構造物1について説明する。尚、既述
の実施形態と同様な構成については説明を省略する。こ
の仮締切り構造物1は、水深が深い地盤に設置されたフ
ーチング21から立設される支柱部20をケーソン3で
囲繞するに、該ケーソン3を上下複数に分割すると共に
水平方向にも分割した状態で形成し、各中空ブロック単
位体のケーソン3をそれぞれ水密構造で連接することに
より、支柱部20周りに広くて深い作業空間部を形成す
るようにしたものである。
【0035】即ち、このケーソン3は前述のケーソン3
a,3bの下部に上下方向の重ねにより高さを補う中空
ブロック体のケーソン3c,3dを所定数接続するよう
にしていると共に、水深が深い側に位置するケーソン3
c,3dは上部のものより順次耐圧構造にしている。ま
た各ケーソン3a,3b,3c,3dは陸上において同
列のものを組付けることにより、予め一体的に連接され
たケーソン3の単位体にするとよく、この場合も該ケー
ソン3は、前述のものと同様な手段で簡単に曳航するこ
とができると共に、張出リブ5側から徐々に沈下させる
ことにより容易に起立姿勢にすることができ、図8
(A),(B)に示す平面視形状のフーチング21に対
しても、仮締切り構造物1を自由に構築することができ
るものである。
【0036】尚、上記仮締切り構造物1は、同図(B)
に示すような平面視台形状のコーナ連接用のケーソン3
3eによって、支柱部20の左右と前後のケーソン3を
連接するようにしてもよい。また上記のように構成した
ケーソン3は支柱部20に限ることなく、例えば建物の
壁面或いは擁壁等を囲う際にも効果的に用いることがで
きるものである。また各実施形態においてケーソン3は
ステンレス板で構成すると、軽量化を図りながら耐久性
を向上し得て再利用を具合よく行うことができる等の利
点があるが、これに限ることなくプラスチック材或いは
コンクリート材等他の材料によって構成してもよいもの
である。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のようなケーソンによる仮
締切り工法にしたことにより、次のような効果を奏す
る。中空ブロック体の下部に内側に向けて張出リブを延
設したケーソンを、起立させた状態で張出リブをフーチ
ングに接合させることにより、フーチング及び張出リブ
を介して作業空間部を形成するようにしたので、支柱部
の外側に広い作業空間部を簡単に形成することができる
と共に、支柱部の補修等の作業を良好に行うことができ
る。
【0038】またケーソンは高さを上下方向の重ねによ
り補うと共に、ブロック体の水平方向の連接により、支
柱部の断面形状に対応させて仮締切り行うようにしたの
で、支柱部の大きさや形状に適応させた仮締切り構造を
自由に行うことができると共に、ケーソンの製作及び設
置等の作業を簡単にすることができる。
【0039】またケーソンは浮上状態で運搬したのち、
ケーソン内に注水することにより水中に簡単に起立でき
て、張出リブをフーチング上に接合することができるか
ら、水面と橋桁部等の乏しい空間部におけるケーソンに
よる仮締切りを能率よく簡単に行うことができる。
【0040】またケーソンの上部を下方に向けて押圧す
ることにより、ケーソンの浮上を防止した設置を簡単に
行うことができる。尚、上記ケーソンはフーチングにベ
ースシール部を施工して張出リブを載置すると、多様な
形状のフーチングに対する水密接合を的確に行い仮締切
り構造を簡単にすることができる。
【0041】そして、本発明は以上のようなケーソンに
よる仮締切り構造にしたことにより、次のような効果を
奏する。中空ブロック体のケーソンの下部に張出リブを
内側に向けて延設し、該張出リブをフーチングに接合さ
せて、支柱部とフーチングとケーソン間に作業空間部を
形成する仮締切り構造にしたことにより、広い作業空間
部を簡単に形成することができる。
【0042】またケーソンを上下方向に積み重ね可能な
複数の中空ブロック体にすると共に、上部側のケーソン
を下部側のケーソンより巾挟に形成することにより、ケ
ーソンの軽量化を図ることができると共に、曳航を良好
に行うことができる。
【0043】またケーソンの下部に、下方に向けて垂下
する仕切壁を介して内側に向けて延出する張出板とから
なる張出リブを設けることにより、ケーソンの構成を簡
単にすることができると共に、フーチングとの接合を的
確に行うことができる。
【0044】さらにケーソンは、その下部にウェイトを
設けた浮上調整構造にしたり、ケーソンに給排水管を内
装した浮上調整構造にすることにより、ケーソンの曳航
及び設置等の作業を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるケーソンによる仮締切り工法及
び構造を示す仮締切り構造物の斜視断面図。
【図2】(A)はケーソン及びフーチングの断面図。
(B)は張出リブの部分斜視図。
【図3】ケーソンの設置作業を示し、(A)はケーソン
の曳航作業図。(B)はケーソンの沈下作業図。(C)
はケーソンの起立作業図。(D)はケーソンとフーチン
グの接合図。
【図4】図1の仮締切り構造物の態様を示す平断面図。
【図5】図1の仮締切り構造物の別の実施形態を示す平
断面図。
【図6】(A)は梁によるケーソンの押圧手段を示す側
面図。(B)はアースアンカによるケーソンの押圧手段
を示す側面図。(C)は重垂によるケーソンの押圧手段
を示す側面図。
【図7】別実施形態に係わる仮締切り構造物の施工態様
を示す側断面図。
【図8】(A)は図7の平断面図。(B)は(A)の別
実施形態の平断面図。
【図9】(A)は給排水管を備えたケーソンの側断面
図。(B)はウェイトを備えたケーソンの側断面図。
(C)は張出リブをウェイトに兼ねたケーソンの側断面
図。
【符号の説明】
1 仮締切り構造物(仮締切り構造) 2 橋脚 3 ケーソン 3a 下部側のケーソン 3b 上部側のケーソン 5 張出リブ 6 浮上調整構造 7 ベースシール部 8 梁 20 支柱部 21 フーチング 23 橋桁部 30 側壁 33 フランジ部 50 取付板 51 仕切壁 52 張出板 55 取付孔 56 アンカーボルト 60 給排水管 62 ウェイト S 水面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱部(20)の外側をケーソン(3)
    で囲うことにより、支柱部(20)とケーソン(3)と
    の間に作業空間部を形成するに、上記ケーソン(3)を
    中空ブロック体にすると共に、その下部に内側に向けて
    延出する張出リブ(5)を設け、ケーソン(3)を起立
    させた状態で張出リブ(5)をフーチング(21)に接
    合させることにより、該フーチング(21)及び張出リ
    ブ(5)を介して作業空間部を形成するケーソンによる
    仮締切り工法。
  2. 【請求項2】 ケーソン(3)を上下方向の重ねにより
    深さを補う請求項1のケーソンによる仮締切り工法。
  3. 【請求項3】 ケーソン(3)を多数のブロック体の水
    平方向の連接により、支柱部(20)の断面形状に対応
    させて仮締切り行う請求項1又は2のケーソンによる仮
    締切り工法。
  4. 【請求項4】 水面(S)と橋桁部(23)等の乏しい
    空間部に、ケーソン(3)を浮上状態で曳航運搬したの
    ち、ケーソン(3)内に注水することにより水中で起立
    させ、張出リブ(5)をフーチング(21)上に取付固
    定する請求項1又は2又は3のケーソンによる仮締切り
    工法。
  5. 【請求項5】 ケーソン(3)の上部を下方に向けて押
    圧し、該ケーソン(3)の浮上を防止する請求項1又は
    2又は3又は4のケーソンによる仮締切り工法。
  6. 【請求項6】 支柱部(20)の外側をケーソン(3)
    で囲うことにより、支柱部(20)とケーソン(3)と
    の間に作業空間部を形成させるケーソンによる仮締切り
    構造において、上記ケーソン(3)を中空ブロック体に
    すると共に、その下部に張出リブ(5)を内側に向けて
    延出形成し、ケーソン(3)をフーチング(21)に張
    出リブ(5)を接合させて、支柱部(20)とフーチン
    グ(21)とケーソン(3)間に作業空間部を形成して
    なるケーソンによる仮締切り構造。
  7. 【請求項7】 ケーソン(3)を上下方向に積み重ね可
    能な複数の中空ブロック体にすると共に、上部側のケー
    ソン(3b)を下部側のケーソン(3a)より巾挟に形
    成する請求項6のケーソンによる仮締切り構造。
  8. 【請求項8】 ケーソン(3)の下部に、下方に向けて
    垂下する仕切壁(51)と、該仕切壁(51)から内側
    に向けて延出する張出板(52)とからなる張出リブ
    (5)を設ける請求項6又は7のケーソンによる仮締切
    り構造。
  9. 【請求項9】 ケーソン(3)の下部にウェイト(6
    2)を設けて浮上調整構造(6)を構成する請求項6又
    は7又は8のケーソンによる仮締切り構造。
  10. 【請求項10】 ケーソン(3)に給排水管(60)を
    内装して浮上調整構造(6)を構成する請求項6又は7
    又は8又は9のケーソンによる仮締切り構造。
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