JP4964032B2 - 側壁及び側壁の構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、LNG地下タンクや立坑などの大規模鉄筋コンクリート地下構造物の側壁の施工において、短期間に施工可能であり、また、コンクリートの打設時に生じる打ち継目が少なく又は形成されず、打ち継目に起因するクラックが少なく又は生じないため、水密性に優れた側壁の構築方法及びこれにより構築された側壁に関するものである。
従来、大深度の地下構造物は、地中連続壁の構築後、内部の土砂を掘削し、底版を構築した後に側壁が構築される。側壁は、1ロットの高さを6〜8mとし、ロット毎に鉄筋組み立て、型枠組み立て、コンクリート打設、養生作業を順次繰り返すことによって施工される。ロットの高さは、鉄筋が下のロットのコンクリートに支持され、座屈することなく自立することができる高さとして6〜8mとなっている。図11は、従来の側壁の施工方法を示す図である。
図11(a)に示すように、まず、地中連続壁40内に底版41を施工し、底版41に埋め込まれた底版埋込鉄筋43には、外側鉄筋網47a、内側鉄筋網49aを重ね継手等で接合し、更に外側鉄筋網47aと内側鉄筋網49aの間にせん断鉄筋51aを配置する。型枠53aは、外側鉄筋網47a及び内側鉄筋網49aに対して地中連続壁40とは反対側(遠い側)に設けられ、型枠53aと地中連続壁40とで、外側鉄筋網47a及び内側鉄筋網49aを挟み込むような位置に設けられる。
ここで、外側鉄筋網47a及び内側鉄筋網49aの長さは、外側鉄筋網及び内側鉄筋網が座屈することなく自立可能な長さとしてロット長さ55が決定される。前述の通り、通常、ロット長さ55は6〜8mである。次に、図11(b)に示すように、型枠53aと地中連続壁40との間にコンクリート57を打設する。コンクリート57が固化した後、外側鉄筋網47a及び内側鉄筋網49aの上部に外側鉄筋網47b及び内側鉄筋網49bを重ね継手等で接合し、同様に外側鉄筋網47b及び内側鉄筋網49bの間にせん断鉄筋51bを配置する。更に型枠53a上部には型枠53bを接合し、型枠53bと地中連続壁40との間にコンクリート57を打設する。以上の工程を繰り返し、図11(c)に示すように、地面45までコンクリート57を打設して、側壁を施工する。その過程で、コンクリート57の打設の継目には、打ち継目59が形成される。
また、例えば内型枠を取り付けたトラス梁を順次上昇させていき、トラス梁の上方からコンクリートを打設して側壁を構築する側壁構築方法がある(特許文献1)。
特開2003−119806号公報
しかし、いずれの方法における側壁構築方法でも、前述したように1ロット当たりのコンクリート高さに制限があるため、大規模な地下構造物の側壁の施工には多くの工数を要するという問題がある。例えば20万KLクラスのLNG地下タンク等の場合、深さが30〜40mとなり、また、1ロット分の施工に約1〜1.5ヶ月程度を要するため、側壁の施工には約12ヶ月程度が必要となり、また、30万KLクラスの場合は15ヶ月程度が必要となる。さらに、コンクリートの打ち継目が生じ、打ち継目には縦方向のクラックが出やすいため、ロット数が多ければ多いほど打ち継目箇所が多くなり、水密性の低いコンクリート構造物となるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、LNG地下タンクや立坑などの大規模鉄筋コンクリート地下構造物の側壁の施工において、短期間に施工可能であり、また、コンクリートの打設時に生じる打ち継目が少なく又は形成されず、打ち継目に起因するクラックが少なく又は生じないため、水密性に優れた側壁の構築方法及びこれにより構築された側壁を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、壁体を設ける工程(a)と、前記壁体に鉄筋支持架台を設ける工程(b)と、下段の鉄筋の上部を前記鉄筋支持架台に吊り下げ、上段の鉄筋の下部と前記鉄筋支持架台に吊り下げられた前記下段の鉄筋の上部とを接合し、接合された状態の前記下段の鉄筋と前記上段の鉄筋を吊り下ろして前記上段の鉄筋の上部を前記鉄筋支持架台に吊り下げる工程(c)と、前記鉄筋支持架台に吊り下げられた最下段の鉄筋の下部を底版に埋め込まれた底版埋込鉄筋に接合する工程(f)と、前記鉄筋の外側に型枠を設ける工程(d)と、前記型枠と前記壁体の間にコンクリートを打設する工程(e)と、を具備することを特徴とする側壁の構築方法である。
前記壁体は既設構造物の側壁や地中連続壁などの山留め構造物による壁体であってもよく、前記鉄筋は鉄筋網であってもよい。また、前記工程(c)は、複数の鉄筋網を接合しつつ吊り下げながら設置してもよく、更に前記鉄筋網は、複数段設置されてもよい。また、前記型枠は、埋設型枠であってもよく、仮設型枠であってもよい。更に、前記工程(e)において、コンクリートの打設を一度に行っても良い。
第1の発明によれば、鉄筋網を吊り下げながら設置するため、鉄筋が座屈することがなく、一度に長い鉄筋網を設置することができ、このためコンクリートの打設をロット長さごとに複数回に分けて行う必要がなく、施工期間を著しく短縮でき、更にコンクリートの打ち継目が少なく又は形成されることがないため、打ち継目に起因するクラックが少なく又は発生せず、水密性に優れた側壁の構築方法を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明の側壁の構築方法によって構築された側壁である。
第2の発明によれば、鉄筋網を吊り下げながら設置するため、鉄筋が座屈することがなく、一度に長い鉄筋網を設置することができ、このためコンクリートの打設をロット長さごとに複数回に分けて行う必要がないため、コンクリートの打ち継目が少なく又は形成されず、打ち継目に起因するクラックが少なく又は発生せず、水密性に優れた側壁を提供することができる。
本発明によれば、LNG地下タンクや立坑などの大規模鉄筋コンクリート地下構造物の側壁の施工において、短期間に施工可能であり、また、コンクリートの打設時に生じる打ち継目が少なく又は形成されず、打ち継目に起因するクラックが少なく又は生じないため、水密性に優れた側壁の構築方法及びこれにより構築された側壁を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、地中連続壁1内を掘削し、底版3が設けられ、地中連続壁1の上部に外側鉄筋支持架台9が設置された状態を示す図であり、図1(a)は全体を示す図、図1(b)は図1(a)のA部を拡大した図である。
地中連続壁1及び底版3は予め地下構造物の大きさに応じて設けられる。底版3には、側壁の施工位置に底版埋込鉄筋5が埋め込まれており、その一部が底版3より露出している。地中連続壁1の上部には、外側鉄筋支持架台9が設置されている。外側鉄筋支持架台9は、H形鋼で形成され、ボルト11によって地中連続壁1に接合されており、端部が地中連続壁1内の掘削孔側に突出している。
図2は、外側鉄筋支持架台9が設けられた地中連続壁1を上方より見た図である。外側鉄筋支持架台9は、地中連続壁1の上部に一定の間隔で設置される。なお、外側鉄筋支持架台9の大きさは後述する外側鉄筋網のサイズや重量等に応じて決められ、外側鉄筋支持架台9の設置間隔は、設置する外側鉄筋網の幅によって決められる。
次に側壁の施工方法を説明する。図3〜6は、側壁の施工方法において外側鉄筋網15の施工方法を示した図で、図3(a)は、外側鉄筋網15aをクレーン13で吊り上げた状態を示す図、図3(b)は、外側鉄筋網15aを外側鉄筋支持架台9に吊り下げた状態を示す図である。
外側鉄筋網15は予め加工場等で製造される。外側鉄筋網15のサイズは、構造物のサイズ以外にも、運搬時の制約やクレーン13の能力等によっても決められる。まず、外側鉄筋網15aをクレーン13で吊り上げ(図3(a))、外側鉄筋網15aの上部を外側鉄筋支持架台9に吊り下げる(図3(b))。
図4は外側鉄筋網15が外側鉄筋支持架台9に吊り下げられた状態を示す図であり、図4(a)は正面から見た図、図4(b)は側方より見た図である。外側鉄筋網15の上部には、支持プレート17が設けられる。支持プレート17は板状の部材であり、例えば鋼材製のものが使用でき、溶接等によって外側鉄筋網15と接合されている。
支持プレート17を外側鉄筋支持架台9に引っ掛けることで、外側鉄筋網15が外側鉄筋支持架台15に吊り下げられる。なお、支持プレート17には予め穴が設けられており、クレーン13にて外側鉄筋網15を吊り下げる際には、シャックル等の吊り治具を支持プレート17の穴に通すことで、外側鉄筋網15の変形やこれによる外側鉄筋網15の落下等の事故を防ぐことができ、吊り下げ作業等を安全に行うことができる。
次に、図5(a)に示すように、外側鉄筋網15bをクレーン13で吊り下げ、外側鉄筋網15bの下部と外側鉄筋支持架台9に吊り下げられた状態の外側鉄筋網15aの上部とを接合する。図6は、外側鉄筋網15aと15bとの接合状態を示す図である。外側鉄筋網15aと15bとの接合は、数本の縦方向鉄筋21同士を機械継手19で接合し、その他の縦方向鉄筋21は重ね継手で接合される。機械継手19で接合される縦方向鉄筋21の本数は、接合して吊り下げられる外側鉄筋網15aの重量に応じて、決定される。
外側鉄筋網15aと15bの接合後、図5(b)に示すように、接合された状態の外側鉄筋網15a、15bをクレーン13で吊り下ろし、外側鉄筋網15bの上部に設けられた支持プレート17を外側鉄筋支持架台9に引っ掛けることで、接合された外側鉄筋網15a、15bが外側鉄筋支持架台9に吊り下げられる。
次に、外側鉄筋網15cをクレーン13で吊り上げ、外側鉄筋網15cの下部と外側鉄筋支持架台9に吊り下げられている外側鉄筋網15bの上部とを接合する。接合方法は、外側鉄筋網15aと15bとの接合方法と同じであるが、外側鉄筋網15cの下には外側鉄筋網15a、15bが吊り下げられるだけの接合強度を要する。
以上の作業を繰り返すことで、図5(c)に示すように、地中連続壁1の深さに応じた外側鉄筋網15が外側鉄筋支持架台9に吊り下げられ、吊り下げられた外側鉄筋網15aの下部は、底版埋込鉄筋5と重ね継手等で接合される。以上の作業を地中連続壁1の全周にわたり行い、地中連続壁1の全周、全深さ方向への外側鉄筋網15の吊り下げが終了すると、外側鉄筋網15の施工が終了する。
次に、内側鉄筋網の施工方法を説明する。図7は内側鉄筋支持架台25を側方より見た図であり、図8は地中連続壁1を上方から見た図である。内側鉄筋支持架台25は、H形鋼により形成され、ボルト11で地中連続壁1の上面と接合される。
内側鉄筋網27は、外側鉄筋網15の内側(地中連続壁1から遠い側)に設けられるため、内側鉄筋支持架台25は、外側鉄筋支持架台9よりも長く、地中連続壁1から突出している。このため吊り下げられる内側鉄筋網27の重量に耐えるために、強度的に必要な場合には内側鉄筋支持架台25は方杖により補強され、地中連続壁1の内面にもボルト11によって接合される。
図8に示すように、内側鉄筋支持架台25は地中連続壁1上部において、外側鉄筋支持架台9および外側鉄筋網15と干渉しない位置に一定間隔で設けられる。
内側鉄筋網27の施工方法は、外側鉄筋網15の施工方法と同じである。すなわち、上部に支持プレート17が接合された内側鉄筋網27aを内側鉄筋支持架台25に吊り下げ、クレーン13にて吊り下げられた内側鉄筋網27bの下部と内側鉄筋網27aの上部とを機械継手19および重ね継手で接合し、接合された状態の内側鉄筋網27a、27bをクレーン13で吊り下ろし、接合された内側鉄筋網27a、27bを内側鉄筋支持架台25に吊り下げる。
以上を繰り返し、地中連続壁1全長に渡る内側鉄筋網27を内側鉄筋支持架台25に吊り下げ、下部を底版埋込鉄筋5と重ね継手等で接合することで、内側鉄筋網27が施工される。図9(a)は、内側鉄筋網27a、27b、27cが接合され、内側鉄筋支持架台25に吊り下げられた状態を示す図である。
次に、図9(b)に示すように、外側鉄筋網15と内側鉄筋網27の間にせん断鉄筋29を配置する。なお、係る配置作業においては、図示しない作業床が既に配置されたせん断鉄筋29の上に仮設され、せん断鉄筋29は下から上に向かって順次配置される。
次に、図9(c)に示すように、接合された外側鉄筋網15及び内側鉄筋網27の外側(鉄筋網に対して、地中連続壁1よりも遠い側)に型枠31が設けられる。型枠31は、地中連続壁1にそって、全周、全長にわたり設けられる。型枠31の材質は特定しないが、一般の仮設型枠であってもよく、また、プレキャストコンクリート製や繊維強化ボードなどを用い、埋設型枠として使用することもできる。コストや作業性等の関係からは、埋設型枠を用いる方が望ましい。
次に、図9(d)に示すように、型枠31と地中連続壁1との間にコンクリート33を打設する。コンクリート33の打設は、型枠31に大きな偏荷重がかからぬように、地中連続壁1の周方向に数箇所同時に流し込む方が望ましい。また、コンクリート33打設時の打ち継目をなくすためには、一度にコンクリート33の打設を終えることが望ましいが、コンクリートの製造能力などの施工条件から、2回に分けて打設してもよい。
ここで、コンクリート33を連続打設した場合に、コンクリート33より型枠31が受ける側圧は、構造物の規模にもよるが、打設後4〜5時間でピークをむかえ、それ以降は減少していく。よって、打設速度が所定範囲内であれば、型枠31は通常用いられるものを使用でき、特別な側圧対策等は不要である。
コンクリート33の打設速度と側圧との関係は、構造物の規模にもよるが、具体的には、50〜100cm/h程度の打ちあがり速度であれば、型枠31が受ける最大側圧は、2〜4t/m程度であり、通常の型枠31を使用できる。なお、高流動コンクリートなどの特殊なコンクリートを使用する場合は、側圧に従った型枠31の選定やセパレータの設計が必要となる。
以上説明してきたように、本実施の形態にかかる地下構造物の側壁施工方法によれば、LNG地下タンクや立坑などの大規模鉄筋コンクリート地下構造物の側壁の施工において、鉄筋網を吊り下げながら設置するため、鉄筋網が座屈することがなく、大深度の側壁を一括に施工することが可能である。
また、一度に長い鉄筋網を設置することができるため、工期を短縮することができる。一度に長い鉄筋網と型枠31を施工できるため、コンクリート33の打設回数を減らす事ができる。
特に、コンクリート33を一度に打設すれば、工期を大幅に短縮できる。例えば、通常の工法で12〜15ヶ月を要していた工期が、本施工方法では6〜8ヶ月程度に短縮することができる。
また、コンクリート33の打設ロットを少なくすることができるため、コンクリート33の打設時に生じる打ち継目を少なくすることができ、特に、コンクリート33を一度に打設すれば、打ち継目が形成されることがない。このため、打ち継目に起因するクラックが少なく又は生じず、水密性に優れた側壁を得ることができる。
次に第2の実施の形態にかかる外側鉄筋支持架台35について説明する。ここで、本実施の形態において、外側鉄筋支持架台9と同一の機能を奏する構成要素については図1と同一の記号を付し、重複した説明を避ける。
図10は、第2の実施の形態にかかる外側鉄筋支持架台35を示す図であり、図10(a)は、外側鉄筋支持架台35を側方より見た図、図10(b)は、外側鉄筋支持架台35に外側鉄筋網15aが支持された状態を正面より見た図である。
外側鉄筋支持架台35は、固定部37、支持部39、リブ38とから構成される。板状の固定部37と板状の支持部39は直角に接合される。固定部37と支持部39との間はリブ38が配される。なお、固定部37、支持部39、リブ38は例えば鋼材が使用でき、これらの接合は溶接等によって行われる。
固定部37はボルト穴が空けられており、地中連続壁1の内面にボルト11で固定される。地中連続壁1内部に突出した支持部39には、支持プレート17が接合された外側鉄筋網15aが吊り下げられる。外側鉄筋支持架台35に吊り下げられた外側鉄筋網15aに、順次外側鉄筋網15b、15cを接合しながら吊り下ろし、外側鉄筋網15の施工を行う。その後、前述した同様の方法で、内側鉄筋網27、せん断鉄筋29、型枠31施工後、コンクリート33の打設を行い、側壁を構築する。
第2の実施の形態による外側鉄筋支持架台35によれば、第1の実施の形態に係る外側鉄筋支持架台9と同様の効果を奏する。
また、地中連続壁1の上部に接合せず、内面に接合ができるため、地中連続壁1への接合位置を調整することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施の形態において、鉄筋網の接合には、機械継手19を用いたが、溶接継手であっても構わず、また、鉄筋網の施工は3分割して行ったが、3分割には限られない。特に、構造物の深さ、クレーン13の能力や支持架台の強度等によっては、分割せずに一度に鉄筋網を鉄筋支持架台に吊り下げることもできる。また、本実施の形態においては、外側鉄筋網15と内側鉄筋網27とを2段に施工したが、構造物によっては1段であっても3段以上設けてもよい。
また、外側鉄筋支持架台9、35、内側鉄筋支持架台25の構造は、強度要件を満たせば同一の構造のものでも構わない。また、本実施の形態においては、支持架台の設置は、円形の地中連続壁1を用いたが、角型であっても良く、更に地中連続壁に限らず通常の山留めや隣接構造物を用いることもできる。
地中連続壁1内を掘削し、底版3が設けられ、地中連続壁1の上部に外側鉄筋支持架台9が設置された状態を示す図であり、(a)は全体を示す図、(b)は(a)のA部を拡大した図。 外側鉄筋支持架台9が設けられた地中連続壁1を上方より見た図。 側壁の施工方法において外側鉄筋網15の施工方法を示した図で、(a)は、外側鉄筋網15をクレーン13で吊り上げた状態を示す図、(b)は、外側鉄筋網15を外側鉄筋支持架台9に吊り下げた状態を示す図。 外側鉄筋網15が外側鉄筋支持架台9に吊り下げられた状態を示す図であり、(a)は正面から見た図、(b)は側方より見た図。 側壁の施工方法において外側鉄筋網15の施工方法を示した図で、(a)は外側鉄筋支持架台9に吊り下げた外側鉄筋網15aにクレーン13で吊り上げた外側鉄筋網15bを接合した状態を示す図、(b)は外側鉄筋支持架台9に接合された外側鉄筋網15a、15bが吊り下げられ、新たに外側鉄筋網15cがクレーン13で吊り上げられた状態を示す図、(c)は外側鉄筋網15a、15b、15cが、外側鉄筋支持架台9に吊り下げられた状態を示す図。 外側鉄筋網15aと15bとの接合状態を示す図。 内側鉄筋支持架台25を側方より見た図。 内側鉄筋支持架台25が設けられた地中連続壁1を上方から見た図。 内側鉄筋網27a、27b、27cが接合され、内側鉄筋支持架台25に吊り下げられた状態を示す図。 外側鉄筋網15と内側鉄筋網27の間にせん断鉄筋29が配置された状態を示す図。 鉄筋網の外側に型枠31が設けられた状態を示す図。 型枠31と地中連続壁1との間にコンクリート33を打設した状態を示す図。 第2の実施の形態にかかる外側鉄筋支持架台35を示す図で、(a)は外側鉄筋支持架台35を側方より見た図、(b)は外側鉄筋網15が外側鉄筋支持架台9に吊り下げられた状態を正面から見た図。 従来の側壁の施工方法を示す図であり、(a)はロット長さの鉄筋網及び型枠53aを設置した状態を示す図、(b)はコンクリート49を打設後、上方にさらにロット長さの鉄筋網及び型枠53bを設置した状態を示す図、(c)は、地中連続壁40上方まで鉄筋網、型枠53、コンクリート40を施工した状態を示す図。
符号の説明
1………地中連続壁
3………底版
5………底版埋込鉄筋
7………地面
9………外側鉄筋支持架台
11………ボルト
13………クレーン
15………外側鉄筋網
17………支持プレート
19………機械継手
21………縦方向鉄筋
23………横方向鉄筋
25………内側鉄筋支持架台
27………内側鉄筋網
29………せん断鉄筋
31………型枠
33………コンクリート
35………外側鉄筋支持架台
37………固定部
38………リブ
39………支持部
40………地中連続壁
41………底版
43………底版埋込鉄筋
45………地面
47………外側鉄筋網
49………内側鉄筋網
51………せん断鉄筋
53………型枠
55………ロット長さ
57………コンクリート
59………打ち継目

Claims (6)

  1. 壁体を設ける工程(a)と、
    前記壁体に鉄筋支持架台を設ける工程(b)と、
    下段の鉄筋の上部を前記鉄筋支持架台に吊り下げ、上段の鉄筋の下部と前記鉄筋支持架台に吊り下げられた前記下段の鉄筋の上部とを接合し、接合された状態の前記下段の鉄筋と前記上段の鉄筋を吊り下ろして前記上段の鉄筋の上部を前記鉄筋支持架台に吊り下げる工程(c)と、
    前記鉄筋支持架台に吊り下げられた最下段の鉄筋の下部を底版に埋め込まれた底版埋込鉄筋に接合する工程(f)と、
    前記鉄筋の外側に型枠を設ける工程(d)と、
    前記型枠と前記壁体の間にコンクリートを打設する工程(e)と、を具備することを特徴とする側壁の構築方法。
  2. 前記壁体は、既設構造物の側壁や地中連続壁などの山留め構造物による壁体であることを特徴とする請求項1記載の側壁の構築方法。
  3. 前記鉄筋は鉄筋網であることを特徴とする請求項1記載の側壁の構築方法。
  4. 前記工程(c)は、
    複数の鉄筋網を接合しつつ吊り下げながら設置することを特徴とする請求項3記載の側壁の構築方法。
  5. 前記鉄筋網は、複数段設置されることを特徴とする請求項3記載の側壁の構築方法。
  6. 請求項1記載の側壁の構築方法によって構築された側壁。
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