JPH08128223A - 地下タンク用セグメントの止水構造 - Google Patents
地下タンク用セグメントの止水構造Info
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- JPH08128223A JPH08128223A JP6265876A JP26587694A JPH08128223A JP H08128223 A JPH08128223 A JP H08128223A JP 6265876 A JP6265876 A JP 6265876A JP 26587694 A JP26587694 A JP 26587694A JP H08128223 A JPH08128223 A JP H08128223A
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- Japan
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- joint
- segment
- underground tank
- water
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 連結された継手部間の継ぎ目における水の侵
入を防止することのできる地下タンク用セグメントの止
水構造を提供することを目的とする。 【構成】 セグメント本体30の接合端面に沿って板状
の継手部34a、34bが設けられたセグメント31
を、隣接配置して形成した地下タンク1の壁体3につい
て、継手部34a、34b同士の止水をなす止水構造で
あって、継手部34a、34bは、セグメント本体30
の裏面37から突出する突出部48a、48bを有し、
互いに連結される継手部34a、34bは、一方の突出
部48aの接合面49aが他方の突出部48bの接合面
49bの内方に位置するよう形成され、他方の突出部4
8bの接合面49bと一方の突出部48aの端面50
a、50b、50c、50d、50eとの間に形成され
る隅部60a、60b、60c、60d、60eにシリ
コンシーラント61が充填されている。
入を防止することのできる地下タンク用セグメントの止
水構造を提供することを目的とする。 【構成】 セグメント本体30の接合端面に沿って板状
の継手部34a、34bが設けられたセグメント31
を、隣接配置して形成した地下タンク1の壁体3につい
て、継手部34a、34b同士の止水をなす止水構造で
あって、継手部34a、34bは、セグメント本体30
の裏面37から突出する突出部48a、48bを有し、
互いに連結される継手部34a、34bは、一方の突出
部48aの接合面49aが他方の突出部48bの接合面
49bの内方に位置するよう形成され、他方の突出部4
8bの接合面49bと一方の突出部48aの端面50
a、50b、50c、50d、50eとの間に形成され
る隅部60a、60b、60c、60d、60eにシリ
コンシーラント61が充填されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下タンクの壁体を構
成する地下タンク用セグメントに係わり、特に揮発性低
温液体を貯蔵する地下タンクの壁体に好適に用いられる
地下タンク用セグメントの止水構造に関するものであ
る。
成する地下タンク用セグメントに係わり、特に揮発性低
温液体を貯蔵する地下タンクの壁体に好適に用いられる
地下タンク用セグメントの止水構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、LNG、LPGなどの揮発性低温
液体の貯蔵システムとして、これら貯蔵物を周囲の地表
面、または盛土面以下に貯蔵する地下タンクが多く建設
されている。この地下タンクは、貯蔵物の液面が常に地
表面下なので、地震時においても外部へ液が流出するこ
とがなく、また、もし隣接タンクなどに火災が発生して
も、外部に露出している部分が屋根だけのため、その影
響が僅かであるという利点を有している。
液体の貯蔵システムとして、これら貯蔵物を周囲の地表
面、または盛土面以下に貯蔵する地下タンクが多く建設
されている。この地下タンクは、貯蔵物の液面が常に地
表面下なので、地震時においても外部へ液が流出するこ
とがなく、また、もし隣接タンクなどに火災が発生して
も、外部に露出している部分が屋根だけのため、その影
響が僅かであるという利点を有している。
【0003】この地下タンクの代表的な構造を図4およ
び図5を用いて説明する。地下タンク1は、ドーム状軟
鋼製の屋根2と、鉄筋コンクリート製の壁体3および底
盤4とで構成されている。図5に示すように、壁体3
は、地中を堀削して形成した土壌の側壁5に鉄筋コンク
リート側壁7、中間コンクリート層8、セグメント9、
保冷材10、密閉部材11の順に積層された多層構造と
なっている。上記のセグメント9は、互いに連結されて
連壁を構成する鉄筋コンクリート板であり、保冷材10
は、発泡ウレタン等の硬質保冷材である。また、密閉部
材11は、貯蔵物13を地下タンク1内に保持するため
のステンレス鋼の薄板を用いたものである。
び図5を用いて説明する。地下タンク1は、ドーム状軟
鋼製の屋根2と、鉄筋コンクリート製の壁体3および底
盤4とで構成されている。図5に示すように、壁体3
は、地中を堀削して形成した土壌の側壁5に鉄筋コンク
リート側壁7、中間コンクリート層8、セグメント9、
保冷材10、密閉部材11の順に積層された多層構造と
なっている。上記のセグメント9は、互いに連結されて
連壁を構成する鉄筋コンクリート板であり、保冷材10
は、発泡ウレタン等の硬質保冷材である。また、密閉部
材11は、貯蔵物13を地下タンク1内に保持するため
のステンレス鋼の薄板を用いたものである。
【0004】上記の壁体3を構築するには、まず、側壁
5全面に鉄筋コンクリート側壁7を連続地中壁として構
築した後、地中を掘削することによって必要な地下空間
を形成する。この後、図6に示すように、クレーン(図
示せず)によってセグメント9を吊り上げ、鉄筋コンク
リート側壁7から所定の間隔だけ離間させ、鉄筋コンク
リート側壁7に沿った円周上に設置していく。このと
き、各セグメント9を、その接合端面15に設けられた
継手部16が互いに隣接するように配置し、位置合わせ
を行った後、互いに隣接した継手部16をボルト締めす
ることによって各セグメント9を固定する。セグメント
9の鉄筋コンクリート側壁7側の裏面17には、支持部
材19用の取付金物20が設けられ、一方、鉄筋コンク
リート側壁7には、所定の位置に雌螺子部材(図示せ
ず)が埋設されており、これら取付金物20と雌螺子部
材にターンバックルを備えた鉄筋製の支持部材19を、
架設し、これによってセグメント9を仮止めする。仮止
めした後、クレーンからセグメント9を外し、別のセグ
メント9を同様に設置する。
5全面に鉄筋コンクリート側壁7を連続地中壁として構
築した後、地中を掘削することによって必要な地下空間
を形成する。この後、図6に示すように、クレーン(図
示せず)によってセグメント9を吊り上げ、鉄筋コンク
リート側壁7から所定の間隔だけ離間させ、鉄筋コンク
リート側壁7に沿った円周上に設置していく。このと
き、各セグメント9を、その接合端面15に設けられた
継手部16が互いに隣接するように配置し、位置合わせ
を行った後、互いに隣接した継手部16をボルト締めす
ることによって各セグメント9を固定する。セグメント
9の鉄筋コンクリート側壁7側の裏面17には、支持部
材19用の取付金物20が設けられ、一方、鉄筋コンク
リート側壁7には、所定の位置に雌螺子部材(図示せ
ず)が埋設されており、これら取付金物20と雌螺子部
材にターンバックルを備えた鉄筋製の支持部材19を、
架設し、これによってセグメント9を仮止めする。仮止
めした後、クレーンからセグメント9を外し、別のセグ
メント9を同様に設置する。
【0005】このようにしてセグメント9を、手の届く
適度な高さまで鉄筋コンクリート側壁7に沿って数段積
み重ね、そして、セグメント9と鉄筋コンクリート側壁
7との間にコンクリートを打設し、中間コンクリート層
8を形成する。これによって、設置されたセグメント9
とほぼ同じ高さの作業底面が中間コンクリート層8上面
に形成される。さらに、同様にセグメント9を数段積み
重ね、この作業底面上で支持部材19による各セグメン
ト9の仮止めを行う。
適度な高さまで鉄筋コンクリート側壁7に沿って数段積
み重ね、そして、セグメント9と鉄筋コンクリート側壁
7との間にコンクリートを打設し、中間コンクリート層
8を形成する。これによって、設置されたセグメント9
とほぼ同じ高さの作業底面が中間コンクリート層8上面
に形成される。さらに、同様にセグメント9を数段積み
重ね、この作業底面上で支持部材19による各セグメン
ト9の仮止めを行う。
【0006】このように数段のセグメント9を、載置
し、据え付け作業を行った後、鉄筋コンクリート側壁7
とセグメント9との間にコンクリートを打設する工程を
繰り返し行うことで、鉄筋コンクリート側壁7の全周面
を覆うようして連壁を構成させる。また、セグメント9
の表面22には、保冷材10を表面22に貼設し、その
後、密閉部材11を貼着することによって、壁体3を構
築する。このようにして、上述の壁体3は、密閉部材1
1によって最終的には水密構造を得ている。
し、据え付け作業を行った後、鉄筋コンクリート側壁7
とセグメント9との間にコンクリートを打設する工程を
繰り返し行うことで、鉄筋コンクリート側壁7の全周面
を覆うようして連壁を構成させる。また、セグメント9
の表面22には、保冷材10を表面22に貼設し、その
後、密閉部材11を貼着することによって、壁体3を構
築する。このようにして、上述の壁体3は、密閉部材1
1によって最終的には水密構造を得ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、地下タンク
1の深さは通常数十メートルから大きいもので40〜5
0メートルにまで達するため、土壌の側壁5の周囲に存
在する水は、比較的大きな圧力水頭を有している。この
ため、セグメント9が露出した建設の途中段階では、土
壌の側壁5から水が侵入してセグメント9の表面22上
に漏水してしまう問題があった。特に、隣接するセグメ
ント9、9の継ぎ目から漏水が認められていた。このよ
うに建設期間中において、セグメント9の表面22上に
漏水が生じると、表面22に貼設される保冷材10の周
囲に水および氷が付着し断熱性が損なわれてしまうとい
う問題があった。従来は、セグメント9、9の継ぎ目
に、シーリング材を充填等して止水していたが、継手部
16、16の継ぎ目においては、十分な止水性が得られ
る有効な手段がなかった。
1の深さは通常数十メートルから大きいもので40〜5
0メートルにまで達するため、土壌の側壁5の周囲に存
在する水は、比較的大きな圧力水頭を有している。この
ため、セグメント9が露出した建設の途中段階では、土
壌の側壁5から水が侵入してセグメント9の表面22上
に漏水してしまう問題があった。特に、隣接するセグメ
ント9、9の継ぎ目から漏水が認められていた。このよ
うに建設期間中において、セグメント9の表面22上に
漏水が生じると、表面22に貼設される保冷材10の周
囲に水および氷が付着し断熱性が損なわれてしまうとい
う問題があった。従来は、セグメント9、9の継ぎ目
に、シーリング材を充填等して止水していたが、継手部
16、16の継ぎ目においては、十分な止水性が得られ
る有効な手段がなかった。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、連結された継手部間の継ぎ目における水の侵入を
防止することのできる地下タンク用セグメントの止水構
造を提供することを目的とする。
ので、連結された継手部間の継ぎ目における水の侵入を
防止することのできる地下タンク用セグメントの止水構
造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、本発明
の地下タンク用セグメントの止水構造では、板状のセグ
メント本体の接合端面に、該接合端面に沿って板状の継
手部が設けられたセグメントを、収納空間を囲んで複数
互いに隣接配置し、隣接するセグメントの各継手部同士
を接合・連結して形成した地下タンクの壁体について、
前記継手部同士の止水をなす止水構造であって、前記継
手部は、それぞれ前記セグメント本体の裏面から突出す
る突出部を有し、互いに連結される継手部は、一方の突
出部の接合面が他方の突出部の接合面の内方に位置する
よう形成され、前記他方の突出部の接合面と前記一方の
突出部の端面との間に形成される隅部に、シーリング材
が充填されていることを特徴とするものである。
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、本発明
の地下タンク用セグメントの止水構造では、板状のセグ
メント本体の接合端面に、該接合端面に沿って板状の継
手部が設けられたセグメントを、収納空間を囲んで複数
互いに隣接配置し、隣接するセグメントの各継手部同士
を接合・連結して形成した地下タンクの壁体について、
前記継手部同士の止水をなす止水構造であって、前記継
手部は、それぞれ前記セグメント本体の裏面から突出す
る突出部を有し、互いに連結される継手部は、一方の突
出部の接合面が他方の突出部の接合面の内方に位置する
よう形成され、前記他方の突出部の接合面と前記一方の
突出部の端面との間に形成される隅部に、シーリング材
が充填されていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の地下タンク用セグメントの止水構造で
は、互いに隣接した突出部の一方の接合面を、他方の接
合面内に位置するよう形成し、両突出部によって形成さ
れた隅部にシーリング材を充填したので、両突出部間の
継ぎ目からの水の侵入を防止する。また、隅部にシーリ
ング材を充填しているので、シーリング材の高い密着強
度が得られる。
は、互いに隣接した突出部の一方の接合面を、他方の接
合面内に位置するよう形成し、両突出部によって形成さ
れた隅部にシーリング材を充填したので、両突出部間の
継ぎ目からの水の侵入を防止する。また、隅部にシーリ
ング材を充填しているので、シーリング材の高い密着強
度が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3を参照
しながら詳細に説明する。図において符号30はセグメ
ントである。図3に示すように、セグメント30は、セ
グメント本体31にジベル筋32、取付金物20、継手
部材34a、34bがそれぞれ所定の位置に埋設されて
構成されている。セグメント本体31は、型枠(図示せ
ず)に配筋し、コンクリートを打設して形成した断面矩
形状の鉄筋コンクリート板である。このセグメント本体
31の側面35a、35bは、鉄筋コンクリート側壁7
に沿って円周上に配置したときに、互いに周方向に隣接
するセグメント30の間に隙間を生じさせないよう、地
下タンク1内側に向ける表面36の垂直線に対し所定の
角度で僅かに表面36内方に向かって傾斜させている。
しながら詳細に説明する。図において符号30はセグメ
ントである。図3に示すように、セグメント30は、セ
グメント本体31にジベル筋32、取付金物20、継手
部材34a、34bがそれぞれ所定の位置に埋設されて
構成されている。セグメント本体31は、型枠(図示せ
ず)に配筋し、コンクリートを打設して形成した断面矩
形状の鉄筋コンクリート板である。このセグメント本体
31の側面35a、35bは、鉄筋コンクリート側壁7
に沿って円周上に配置したときに、互いに周方向に隣接
するセグメント30の間に隙間を生じさせないよう、地
下タンク1内側に向ける表面36の垂直線に対し所定の
角度で僅かに表面36内方に向かって傾斜させている。
【0012】セグメント本体31の裏面37には、複数
のジベル筋32、32・・・がその一部を突出させて埋
設されている。また、同様に、支持部材19連結用の取
付金物20が、取付孔20aを裏面37から突出させて
4箇所に埋設されている。
のジベル筋32、32・・・がその一部を突出させて埋
設されている。また、同様に、支持部材19連結用の取
付金物20が、取付孔20aを裏面37から突出させて
4箇所に埋設されている。
【0013】セグメント30の接合端面となるセグメン
ト本体31の下面40、側面35aおよび上面41、側
面35bには、それぞれ継手部材34a、継手部材34
bが各面に2つづつ埋設されている。これら継手部材3
4a、34bは下面40、上面41および側面35a、
35bとそれぞれ面一となるよう埋設された継手板43
a、43bをそれぞれ有しており、セグメント30の継
手部を形成している。そして、これら継手板43a、4
3bの内側にはそれぞれ操作用凹所44が形成されてい
る。
ト本体31の下面40、側面35aおよび上面41、側
面35bには、それぞれ継手部材34a、継手部材34
bが各面に2つづつ埋設されている。これら継手部材3
4a、34bは下面40、上面41および側面35a、
35bとそれぞれ面一となるよう埋設された継手板43
a、43bをそれぞれ有しており、セグメント30の継
手部を形成している。そして、これら継手板43a、4
3bの内側にはそれぞれ操作用凹所44が形成されてい
る。
【0014】これら継手板43a、43bには、継手孔
46が所定位置にそれぞれ形成されている。また、継手
板43a、43bは、裏面37側に突出しており、突出
部48a、48bを形成している。図1および図2に示
すように、セグメント30a、30bを隣接させた場合
に、継手部43aの突出部48aは、継手部43bの突
出部48bより小さくなるよう設定されている。すなわ
ち、同一構成のセグメント30a、30bの突出部48
a、48bを互いに隣接させたときに、突出部48aの
接合面49aが突出部48bの接合面49b内に位置す
るよう両者を形成している。
46が所定位置にそれぞれ形成されている。また、継手
板43a、43bは、裏面37側に突出しており、突出
部48a、48bを形成している。図1および図2に示
すように、セグメント30a、30bを隣接させた場合
に、継手部43aの突出部48aは、継手部43bの突
出部48bより小さくなるよう設定されている。すなわ
ち、同一構成のセグメント30a、30bの突出部48
a、48bを互いに隣接させたときに、突出部48aの
接合面49aが突出部48bの接合面49b内に位置す
るよう両者を形成している。
【0015】突出部48bの接合面49bには、直線状
のマークBがセグメント30bの表面36bに平行、か
つ、表面36bから一定距離だけ離間した位置に塗料に
よりマーキングされている。また、セグメント30aの
裏面37aと直交する突出部48aの端面50a、50
bには、直線状のマークAがセグメント30aの表面3
6aと平行に、かつ、セグメント30bの表面36bと
マークBとの距離と同じだけセグメント30aの表面3
6aから離間させた位置にそれぞれ塗料によりマーキン
グされている。これらマークAおよびマークBは、据え
付け時の位置合わせの基準として設けられている。ま
た、裏面37a、37bと各接合端面との稜線部は、面
取りが行われており、セグメント30aとセグメント3
0bが隣接されることによって溝52が形成されてい
る。
のマークBがセグメント30bの表面36bに平行、か
つ、表面36bから一定距離だけ離間した位置に塗料に
よりマーキングされている。また、セグメント30aの
裏面37aと直交する突出部48aの端面50a、50
bには、直線状のマークAがセグメント30aの表面3
6aと平行に、かつ、セグメント30bの表面36bと
マークBとの距離と同じだけセグメント30aの表面3
6aから離間させた位置にそれぞれ塗料によりマーキン
グされている。これらマークAおよびマークBは、据え
付け時の位置合わせの基準として設けられている。ま
た、裏面37a、37bと各接合端面との稜線部は、面
取りが行われており、セグメント30aとセグメント3
0bが隣接されることによって溝52が形成されてい
る。
【0016】図2に示すように、雄螺子55が互いに隣
接する継手板43a、43bの継手孔46a、46b
に、その外側にそれぞれ位置されたストップリング56
a、56bを介して通され、ナット57に螺着されるこ
とによってセグメント30aとセグメント30bが固定
されている。同様に、接合端面である下面40、上面4
1、側面35a、35bのそれぞれにおいて、隣接する
他のセグメント30と固定されている。
接する継手板43a、43bの継手孔46a、46b
に、その外側にそれぞれ位置されたストップリング56
a、56bを介して通され、ナット57に螺着されるこ
とによってセグメント30aとセグメント30bが固定
されている。同様に、接合端面である下面40、上面4
1、側面35a、35bのそれぞれにおいて、隣接する
他のセグメント30と固定されている。
【0017】図1に示すように、継手板43bの接合面
49bと、この接合面49bに当接する継手板43aの
端面50a、50b、50c、50d、50eによりそ
れぞれ形成された隅部60a、60b、60c、60
d、60eには、シーリング材としてシリコンシーラン
ト61が連続して充填されている。同様に、溝52にも
シリコンシーラント61が連続して充填されている。そ
して、操作用凹所44の内面には、コンクリート用防水
塗料によって防水塗装が施されている。
49bと、この接合面49bに当接する継手板43aの
端面50a、50b、50c、50d、50eによりそ
れぞれ形成された隅部60a、60b、60c、60
d、60eには、シーリング材としてシリコンシーラン
ト61が連続して充填されている。同様に、溝52にも
シリコンシーラント61が連続して充填されている。そ
して、操作用凹所44の内面には、コンクリート用防水
塗料によって防水塗装が施されている。
【0018】上記の構成によれば、隅部60a、60
b、60c、60d、60eをシリコンシーラント61
によって密封しているので、継手部48a、48bの継
ぎ目からの水の侵入が防止できる。また、シリコンシー
ラント61は隅肉溶接の如く、隅部に充填されているの
で、高い接着強度を得ることができる。同様に、溝52
にもシリコンシーラント61が連続して充填されている
ので、各接合端面からの浸水が防止される。なお、本実
施例では、隅部60a、60b、60c、60d、60
eに、シーリング材としてシリコンシーラント61を充
填したが、他のシーリング材でも構わない。例えば、隅
部60a、60b、60c、60d、60eに隅肉溶接
を行い、隅肉である溶接金属をシーリング材として止水
してもよい。
b、60c、60d、60eをシリコンシーラント61
によって密封しているので、継手部48a、48bの継
ぎ目からの水の侵入が防止できる。また、シリコンシー
ラント61は隅肉溶接の如く、隅部に充填されているの
で、高い接着強度を得ることができる。同様に、溝52
にもシリコンシーラント61が連続して充填されている
ので、各接合端面からの浸水が防止される。なお、本実
施例では、隅部60a、60b、60c、60d、60
eに、シーリング材としてシリコンシーラント61を充
填したが、他のシーリング材でも構わない。例えば、隅
部60a、60b、60c、60d、60eに隅肉溶接
を行い、隅肉である溶接金属をシーリング材として止水
してもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を得ること
ができる。本発明の地下タンク用セグメントによれば、
隣接する突出部の一方の接合面を他方の接合面内に位置
するように形成し、その隅部にシーリング材を充填した
ので、両突出部間の継ぎ目からの水の侵入を防止でき
る。また、隅部にシーリング材を充填しているので、シ
ーリング材の密着強度を高くできる。この結果、止水効
果の耐久性を向上させることができる。
ができる。本発明の地下タンク用セグメントによれば、
隣接する突出部の一方の接合面を他方の接合面内に位置
するように形成し、その隅部にシーリング材を充填した
ので、両突出部間の継ぎ目からの水の侵入を防止でき
る。また、隅部にシーリング材を充填しているので、シ
ーリング材の密着強度を高くできる。この結果、止水効
果の耐久性を向上させることができる。
【図1】本発明の地下タンク用セグメントの一実施例を
設置した場合の要部拡大図である。
設置した場合の要部拡大図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】本発明の地下タンク用セグメントの一実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】地下タンクの概略断面図である。
【図5】図4のZ−Z線断面図である。
【図6】セグメントの据え付け方法を示すための説明図
である。
である。
1 地下タンク 3 壁体 30 セグメント 31 セグメント本体 34a、34b 継手部材 37、37a、37b 裏面 35a、35b 側面 40 下面 41 上面 43a、43b 継手板 48a、48b 突出部 49a、49b 接合面 50a、50b、50c、50d、50e 端面 60a、60b、60c、60d、60e 隅部 61 シリコンシーラント
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/66 A
Claims (1)
- 【請求項1】 板状のセグメント本体の接合端面に、該
接合端面に沿って板状の継手部が設けられたセグメント
を、収納空間を囲んで複数互いに隣接配置し、隣接する
セグメントの各継手部同士を接合・連結して形成した地
下タンクの壁体について、前記継手部同士の止水をなす
止水構造であって、 前記継手部は、それぞれ前記セグメント本体の裏面から
突出する突出部を有し、 互いに連結される継手部は、一方の突出部の接合面が他
方の突出部の接合面の内方に位置するよう形成され、 前記他方の突出部の接合面と前記一方の突出部の端面と
の間に形成される隅部に、シーリング材が充填されてい
ることを特徴とする地下タンク用セグメントの止水構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6265876A JPH08128223A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 地下タンク用セグメントの止水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6265876A JPH08128223A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 地下タンク用セグメントの止水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08128223A true JPH08128223A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17423329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6265876A Withdrawn JPH08128223A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 地下タンク用セグメントの止水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08128223A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008308864A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Kajima Corp | 側壁及び側壁の構築方法 |
JP2021032013A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 株式会社光都市綜合設計 | 止水性を高めたコンクリート構造物の構築方法および当該方法に用いる打込み型枠 |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6265876A patent/JPH08128223A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008308864A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Kajima Corp | 側壁及び側壁の構築方法 |
JP2021032013A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 株式会社光都市綜合設計 | 止水性を高めたコンクリート構造物の構築方法および当該方法に用いる打込み型枠 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |