JPH0115805Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (1) 考案の目的 イ 産業上の利用分野 本考案は亀裂を防止すると共に施工を容易にし
且永続使用に耐え得る水泳プールを提供すること
を目的とするものである。

ロ 従来の技術 従来水泳プールの亀裂を防止する為鋼製ベース
パネルの上面にコンクリート、メタルラス、モル
タルを層設してその周囲に側壁面を密着するとか
ベースパネルの上面に直接砕石とコンクリートを
層設し、周囲に側壁面を密着した水泳プール等が
有つたが前者によるときは、鋼製ベースパネルの
上面にコンクリートを層設するものであるが浸透
する水の為鋼製ベースが損傷し易いので補修を早
める結果が生じ、後者によるときはベースパネル
の上面に直接砕石とモルタルを層設するものであ
るからモルタルに亀裂を生ずるときは、水は直ち
に砕石を通過して鋼製ベースパネルに流れる為、
パネルが損傷し易いので補修を早めるものであ
る。

ハ 考案が解決しようとする問題点 本考案は係る欠点を除去する為、絶対に水が鋼
製ベースパネルに流れない様にパネルの上面に合
成樹脂製の防水シートを布設して、その上面に層
設するコンクリート面には硬質ウレタン製の目地
材を埋設した目地を設けて各コンクリート層の対
応面にクツシヨン性を付与させて、地盤の沈下や
変動によりコンクリート層に生ずる亀裂の発生を
防止すると共に地盤上に設けた鋼製ベースパネル
の立上り接合縁をシールを介してボルト締して連
結することにより各パネル間にクツシヨン性を付
与させて地盤の沈下や変動により生ずるパネルの
損傷を防止し、永続使用に耐え得る様にしたもの
である。

(2) 考案の構成 今、本考案の実施の一例を図面に付き説明すれ
ば下記の通りである。

図中１は鋼製ベースパネル、２はベースパネル
の立上り接合縁、３はシール４を介して立上り接
合縁２，２を連結したボルトで、鋼製ベースパネ
ルを一体化すると共に各パネルにクツシヨン性を
保持させたものである。

５は鋼製ベースパネル１の上面に張設した合成
樹脂製防水シート、６は合成樹脂製防水シート５
の上面に設けた砕石層、７は砕石層６の上面に設
けたコンクリート層、８はコンクリート層７に設
けた目地に埋設した硬質ウレタン製目地材、９は
上記鋼製ベースパネル１、合成樹脂製防水シート
５、砕石層６及びコンクリート層７の周囲を囲繞
する側壁面で、その底部に、之等パネル１、防水
シート５、砕石層６及びコンクリート層７の周縁
を密着させてある。

尚、コンクリート層７の表面には公知の様にペ
ンキ塗装１０を施すか又は、タイル張りを施すも
のである。

(3) 考案の効果 本考案は上記の様に立上り接合縁をシールを介
してボルト締して連結しベースパネルの接合部に
クツシヨン性を付与させたから、地盤が沈下した
り変動したりしてもベースパネルの接合部が損傷
することがなく、又、鋼製ベースパネルの上面に
は合成樹脂製の防水シートを布設し例えその上部
に層設した砕石層及びコンクリート層に水が浸透
することがあつても防水シートにより遮断させて
ベースパネルに流れることがない様にしたから鋼
製ベースパネルが上記浸透する水により腐蝕する
様なことはなく、その耐久力は大幅に向上するか
ら、安心して使用出来るものである。

殊にコンクリート層には目地を設けこの目地に
硬質ウレタン製の目地材を埋設して各コンクリー
ト層の目地部にクツシヨン性を付与させて地盤の
沈下や変動により生ずる亀裂を防止したから、鋼
製ベースパネルの上面に設けた防水シートと相俟
つてベースパネルの耐久性を助長したので補修に
よる経費を大幅に削減することが出来るものであ
る等の諸特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部切欠斜視
図。第２図は鋼製ベースパネルの接合部を示す断
面斜視図である。 図中１は鋼製ベースパネル、２は接合縁、３は
ボルト、４はシール、５は防水シート、６は砕石
層、７はコンクリート層、８は硬質ウレタン製目
地材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 立上り接合縁をシールを介してボルト締して連
   結した鋼製ベースパネルを地盤上に布設し、この
   ベースパネルの上面に、合成樹脂製防水シート、
   砕石層及びコンクリート層の順序で重ね、コンク
   リート層には硬質ウレタン製の目地材を埋設した
   目地を設け、上記鋼製ベースパネル、合成樹脂製
   防水シート、砕石層及びコンクリート層の周縁
   を、之等の周囲を囲繞する側壁面の底部に密着さ
   せてなる水泳プール。