JP2835176B2 - パネル間目地の防水工法 - Google Patents

パネル間目地の防水工法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 縦向きにパネルを建込んだ外壁等のパネル間目地の防
水工法に関する。
〔従来技術〕
外壁を構成するパネルはALCパネル,サイデング類、
プレキャストコンクリートパネル、押出セメント板等が
あり、これらパネルを敷並べた目地は建築用シーリング
材を用いたり、定型シーリング材であるガスケットを用
い閉塞し防水が図られていた。
ガスケットによる防水は、一般に、パネルに予めガス
ケットを取付けておき、パネル相互間にガスケットを位
置せしめていた。この場合は縦目地も横目地も同一のデ
ィテールとなる。
具体的には、例えば第9図に示す方法は、各パネル1
の4周面にガスケット2を取付けておき、パネル1を相
互に押しつけながら建込んでいく方法である。この方法
ではパネルに取付けたガスケットが搬送中、あるいは建
込中に損傷を受け易く、かつ、ガスケットを所定位置に
所定形状で固定することがむずかしく、充分な防水性能
を確保できなかった。また、一般にパネル間に数10mm幅
の目地があくため耐火性がある目地材(セラミックファ
イバー、ロックワールなど)3を充填する必要があっ
た。
第10図に示す例は、ガスケット2をパネル1の左右の
一方および上下の一方周面に取付けておき、隣接するパ
ネルに押しつけながら建込む方法である。この方法はガ
スケットを所定位置に所定形状で正確に取付けることが
むずかしく、縦ガスケットと横ガスケットの接合部の止
水性を確保し難く、防火性とするためには耐火性目地材
3を充填する必要があった。
第11図に示す例は、パネル1建込後、外部からガスケ
ット2を差込む方法であり、隣棟間隔が狭い狭隘地では
施工ができず、施工するには外部足場を必要とし、使用
範囲が限られていた。また、ガスケットの縦横接合部の
防水性能を充分なものとすることができなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上の様に従来のガスケットによる目地の防水は施工
性、防止性能および耐火性の点で問題があった。
この発明は上記問題点に着目しなされたものである。
その目的は施工性、防水性および耐火性に優れたパネル
間目地の防水工法を提案するにある。
〔課題を解決するための手段〕
このパネル間目地の防水工法は、建込んだパネル間目
地にガスケットを配してなるパネル間目地の防水工法に
おいて、横方向に隣接する2つのパネル縦方向小口面を
接近して位置せしめ、2つの縦方向小口面に設けた縦方
向の溝条が重なり形成された空洞部に縦ガスケットを挿
入し、縦方向に隣接する2つのパネルの横方向小口面に
縦ガスケットよりやや屋内側にまたがる横ガスケットを
介挿し、前記縦方向小口面間に穿設したパネル屋内側か
ら横ガスケットに達する注入溝に屋内側から粘性材料を
注入し、縦ガスケットの背後に位置する横ガスケット上
部の間隙を閉塞することを特徴とする。
〔実 施 例〕
以下、この施工法を図示する実施例により説明する。
第1図はこの施工法で用いるプレキャストコンクリー
トパネル4であり、縦方向の2つの小口面5には縦方向
に沿う断面台形の溝条6,片方の小口面には溝条6裏面側
下端部寄りに、パネル裏面から下端の小口面に達する下
り勾配の細い注入溝7が穿設してある。なお、パネル4
の出隅部は面とりしてあり、図示しないが、表面および
小口面表面側は防水処理が施されている。
第2図はこの施工用で用いる縦ガスケット8である。
このガスケット8は断面がM字とW字が接合した閉鎖断
面形をなし、1組の対向する2側面部は弾接部9をな
し、その表面には弾性スポンジ体の複数の突条10が設け
てあり、他の1組の対向する2側面部はそれぞれ中央長
さ方向に沿い薄肉部があり、内側V形に折曲した折曲部
11を構成している。この縦ガスケット8は内部を減圧に
して偏平状に収縮し、狭い空洞部に容易に挿入ができ、
内部を常圧にすると断面形状を復元して空洞部を密に閉
塞することができる。
第3図はこの施工法で用いる横ガスケット12であり、
断面半円形の弾接部13と弾接部を裏面から支持する断面
X形のブリッジ部14と弾接部13下面から張出した水平片
15からなる。このガスケットは水平片15をパネルに添付
け正確にセットができ、ブリッジ部14で支持された弾接
部13は横に倒れることなく密にパネルに弾接して目地を
閉塞できる。また、第3図(b)の例では、弾接部13の
上面にはスポンジ体の突条10が設けてある。
この防水工法により施工するには、第4図のごとく複
数の下段パネルが連続した横方向小口面の出隅部に溝条
6より屋内側位置にまたがる長尺の横ガスケット12を配
し、その上に上段パネル4を建込む。この際にパネル4
の片方の縦方向小口面5の溝条6屋内側の下端部位置に
縦方向に長いシート状弾性体16を予め固着しておき、2
つのパネルの小口面5,5を接近させてシート状弾性体16
を挟み建込む。また横方向に隣接する2つのパネル4,4
間位置の上下段パネル4,4間にブロック状弾性体17を挟
み込む。注入溝7の下端とシート状弾性体の下端は、共
に横ガスケット12の上部と溝条6より屋内側の位置で交
わる。
横方向に隣接する2つのパネル小口面5,5間に溝条6,6
が重なり形成された空洞部18に上端から偏平状に収縮さ
せた縦ガスケット8を挿入し、内部を常圧に戻し、断面
形状を復元して空洞部18を閉塞する。
続いて横方向に隣接して建込んだパネルの小口面5に
穿設してある注入溝7に、屋内側の開口端からノズルを
差込み、粘性材料19を加圧・注入する。粘性材料19は第
5図のごとく、縦ガスケット8の背後に位置する横ガス
ケット12の上部間隙、すなわち横ガスケット12とシート
状弾性体16との接合部の間隙に注入され、密に閉塞す
る。
第6図(a),(b)は空洞部18に偏平状に収縮した
縦ガスケット8を挿入した状態、および復元して空洞部
18を密に閉塞した状態を示す。
第7図(a),(b)は横ガスケット12を下段パネル
4上面屋外側に水平片15を添付けた状態、および上段パ
ネル4を建込み、所定の目地間隔を保ち固定した状態を
示す。横ガスケット12の弾接部13上面の突条10は上段パ
ネル4下面に圧接し目地を閉塞し、パネル4は支持金物
20で支持されている。
なお、上下段パネル4,4間の目地幅は10〜20mm、使用
した横ガスケット12の自由状態の高さは12〜40mmとなし
た。
第8図に別の実施例を示す。この実施例は前記実施例
に比べ、シート状弾性体を用いず、注入溝7を横ガスケ
ット12位置から上方に立上った垂直部7−1と勾配部7
−2とで構成したものである。垂直部7−1は溝条6す
なわち縦ガスケット8より屋内側に位置し、前記シート
状弾性体16と略同等の高さをなし、勾配部7−2の端は
パネル裏面に開口している。
このパネル4を建込んでなるパネル間目地は前記と同
様に縦ガスケット8および横ガスケット12を配置する。
注入溝7にはパネル屋内側から粘性材料19を加圧注入
し、少なくとも垂直部7−1の高さまで充填する。粘性
材料19は縦ガスケット8の背後の横ガスケット12の上部
間隙を密に閉塞する。
粘性材料は横ガスケット上部の小口面間の間隙を閉塞
し、シート状弾性体を用いる場合は横ガスケットとの間
を密に閉塞し、止水性があるものであり建築用シーリン
グ材、発泡シリコンゴム、発泡ウレタンゴム、未加硫ゴ
ムなどを用いる。また、粘性材料は1液タイプのもので
も、2液タイプのものでも用いることができる。
前記実施例で用いたシート状弾性体8は、発泡ゴムシ
ートを用いたが、止水性のある弾性体であれば何でも構
わない。なおその大きさは、厚さ1〜6mm、幅5〜50m
m、長さ30〜200mm程度であり、その長さは壁面にかかる
水圧により決まり、例えば100kg/m2の水圧がかかる場合
は100mm以上が要求される。また、シート状弾性体を用
いない場合は、同等の高さの粘性材料を注入し間隙を閉
塞することが必要となる。
また、前記実施例では上下段パネル間にブロック状弾
性体を挟み込んだが、横ガスケットとシート状弾性体と
が充分な幅で交差する場合は設ける必要はない。
〔作 用〕
この防水工法は横方向に隣接するパネル小口面は接近
して位置させ、小口面に形成された空洞部に縦ガスケッ
トを挿入し、縦方向に隣接する上下段パネル小口面間に
横ガスケットを介挿し、縦ガスケットの背後に位置する
横ガスケット上部の間隙を粘性材料を注入し閉塞する。
従って縦ガスケットの屋外側面に沿い流れる縦目地の水
は横ガスケットと交差する点において縦ガスケット背後
の横ガスケット上部間隙が粘性材料で閉塞してあるの
で、屋内側に入ることなく排出され、縦・横ガスケット
接合部の高い止水性が確保できる。
この工法では縦目地の幅を極めて狭くすることがで
き、優れた外観と高い防火性とすることができる。また
屋内側からすべての作業ができ、外部から目地シールを
する必要がないため隣棟間隔が狭い狭隘地でも施工でき
る。
実施例のごとく、パネル小口面にシート状弾性体を固
着しておき、横ガスケットとシート状弾性体下端が交わ
る横ガスケット上部間隙を粘性材料で密に閉塞すると、
横ガスケットとシート状弾性体が一体となり一層高い止
水性が得られる。
シート状弾性体を用いず、実施例のごとく、垂直に立
上った長い注入溝の垂直部に粘性材料を注入し、横ガス
ケット上部の間隙を閉塞することによっても、高い止水
性を得ることができる。
また、横ガスケットに隣接し、屋内側にブロック状弾
性体を配することにより、縦・横ガスケットの接合部の
反力を高め、止水性の向上に寄与することができる。
〔発明の効果〕
以上の通り、このパネル間目地の防水法で施工した壁
体は止水性が優れ、同時に防火性、外観がよい。施工に
際しては、屋内側から作業ができるので狭隘地でも施工
上の制約を受けない。また、ガスケットを先付けしない
ので取扱いによりガスケットを損傷する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図はこの発明の実施例を示すものであり、
第1図はプレキャストコンクリートパネルの斜視図、第
2,3図は縦ガスケットおよび横ガスケットの断面図、第
4図は建込んだパネル目地の防水工法の施工状態の一部
断面で示す斜視図、第5図は防水施工したパネル縦断面
図、第6図(a),(b)はパネル間の空洞部に偏平状
に収縮した縦ガスケットを挿入した状態および断面形状
を復元した状態の断面図、第7図(a),(b)は下段
パネル小口面に横ガスケットをセットした状態および上
段パネルを建込んだ状態の断面図、第8図は別の実施例
の防水工法の施工状態の一部断面で示す斜視図である。
第9,10,11図はそれぞれ従来のガスケットによるパネル
間目地の断面図である。 1……パネル、2……ガスケット、3……耐火性目地
材、4……プレキャストコンクリートパネル、5……小
口面、6……溝条、7……注入溝、8……縦ガスケッ
ト、9……弾接部、10……突条、11……折曲部、12……
横ガスケット、13……弾接部、14……ブリッジ部、15…
…水平片、16……シート状弾性体、17……ブロック状弾
性体、18……空洞部、19……粘性材料、20……支持金
物。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建込んだパネル目地にガスケットを配して
    なるパネル間目地の防水工法において、横方向に隣接す
    る2つのパネルの縦方向小口面を接近して位置せしめ、
    2つの縦方向小口面に設けた縦方向の溝条が重なり形成
    された空洞部に縦ガスケットを挿入し、縦方向に隣接す
    る2つのパネルの横方向小口面に縦ガスケットよりやや
    屋内側にまたがる横ガスケットを介挿し、前記縦方向小
    口面間に穿設したパネル屋内側から横ガスケットに達す
    る注入溝に屋内側から粘性材料を注入し、縦ガスケット
    の背後に位置する横ガスケット上部の間隙を閉塞するこ
    とを特徴とするパネル目地の防水工法。
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