JP6222826B2 - 立坑構造 - Google Patents
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Description
このテントシートをクレーンで吊り上げて、コンクリート打設箇所の上に配置し、開閉装置を駆動して防水シートを開いて、コンクリート打設箇所を覆う。これにより、雨天時であっても、コンクリートの品質が低下するのを防止できる。
また、吊り部材にクレーンのフックを引っ掛けて、立坑の内部に吊り下ろすことで、テントシートを容易に施工箇所まで運搬できる。
また、シート部材を補強ベルトで裏打ちしたので、シート部材の耐久性を向上できる。
この発明によれば、布状の部材を扇形状に加工してシート部材とし、この扇形状のシート部材の弦同士を接合部材で接合するだけで、シート部材を形成できるので、テントシートをさらに容易に製作できる。
また、シート部材の外縁に所定間隔おきに第2の紐状部材を取り付けたので、これら第2の紐状部材を用いて、テントシートの外端を容易に固定できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るテントシート10が取り付けられた立坑1の側断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1の破線Bで囲まれた部分の拡大図である。
立坑1は、地中で略鉛直に延びる円筒形状であり、内壁面2で囲まれている。この立坑1の内側の下端面には、鉄筋コンクリート造の床躯体3が構築されており、この床躯体3の外周つまり内壁面2に沿って、立上がり鉄筋4が設けられている。
このテントシート10は、防水加工された略円錐形のシート部材20と、このシート部材20の頂部に設けられた環状の吊り部材30と、シート部材20の裏面に設けられてシート部材20の頂部から外縁に向かって放射状に延びる補強ベルト40と、を備える。
また、シート部材20の外縁には、所定間隔おきに第2の紐状部材62が取り付けられている(図5参照)。これら第2の紐状部材62は、立上がり鉄筋4の外側の鉄筋6に固定されている。
シート部材20は、可撓性を有する布状の部材を扇形状に切断加工したものである。
である。シート部材20の弦21A、21Bには、接合部材としての面ファスナ24A、24Bが設けられる。この面ファスナ24A、24B同士を接合することで、シート部材20が円錐状となる。そして、シート部材20の中心22は、円錐の頂部となり、シート部材20の弧23は、円錐の外縁となる。
シート部材20の弧23には、所定間隔おきに貫通孔60が設けられ、これら貫通孔60には、それぞれ、ハトメ61が取り付けられて、第2の紐状部材62が取り付けられている。
また、補強ベルト40は、可撓性を有する布状の直線状の部材であり、シート部材20の中心22から弧23に向かって放射状に延びている。
まず、布状の部材を扇形状に切断加工してシート部材20を形成し、面ファスナ24A、24Bを取り付ける。次に、このシート部材20に貫通孔60を設けてハトメ61を取り付ける。次に、吊り部材30、紐状部材50、および第2の紐状部材62を取り付ける。その後、この扇形状のシート部材20の弦同士を面ファスナ24A、24Bで接合する。
(1)可撓性を有するシート部材20を用いてテントシート10を構成したので、テントシート10の頂部を立坑1の内壁面2から吊り下げ支持するとともに、このテントシートの外縁を立坑1の立上がり鉄筋4に固定することで、テントシートを拡げて固定できる。よって、従来のようなシートを開閉する開閉装置が不要となるので、簡易な構造であり、製作容易でかつ繰り返し使用できる。
また、シート部材20を補強ベルト40で裏打ちしたので、シート部材20の耐久性を向上できる。
また、シート部材20の外縁に所定間隔おきに第2の紐状部材62を取り付けたので、これら第2の紐状部材62を用いて、テントシートの外端を容易に固定できる。
2…内壁面
3…床躯体
4…立上がり鉄筋
5…内側の鉄筋
6…外側の鉄筋
7…止水板
10…テントシート
20…シート部材
21A、21B…弦
22…中心
23…弧
24A、24B…面ファスナ(接合部材)
30…吊り部材
31…フック
40…補強ベルト
50…紐状部材
60…貫通孔
61…ハトメ
62…第2の紐状部材
Claims (2)
- 内部を上から覆うテントシートが取り付けられた立坑の構造であって、
前記立坑の床躯体には、当該立坑の内壁面に沿って立上がり鉄筋がダブル配筋され、
当該床躯体のうち内側の立上がり鉄筋と外側の立上がり鉄筋との間には、止水板が打ち込まれており、
前記テントシートは、防水加工された略円錐形の可撓性を有するシート部材と、当該シート部材の頂部に設けられた環状の吊り部材と、前記シート部材の裏面に設けられて当該シート部材の頂部から外縁に向かって放射状に延びる補強ベルトと、を備え、
前記シート部材の頂部には、少なくとも2本の紐状部材が取り付けられ、当該紐状部材は、前記立坑の内壁面の互いに対向する位置に固定され、
前記シート部材の外縁には、所定間隔おきに第2の紐状部材が取り付けられており、当該第2の紐状部材は、前記立上がり鉄筋の外側の鉄筋に固定されていることを特徴とする立坑構造。 - 前記シート部材は、展開された状態で扇形状であり、
当該シート部材には、当該扇形状のシート部材の弦同士を接合する接合部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の立坑構造。
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