JP3225131B2 - 深礎基礎工事の掘削作業用テント - Google Patents

深礎基礎工事の掘削作業用テント

Info

Publication number
JP3225131B2
JP3225131B2 JP14150893A JP14150893A JP3225131B2 JP 3225131 B2 JP3225131 B2 JP 3225131B2 JP 14150893 A JP14150893 A JP 14150893A JP 14150893 A JP14150893 A JP 14150893A JP 3225131 B2 JP3225131 B2 JP 3225131B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support shaft
main lever
half dome
dome
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14150893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06330638A (ja
Inventor
竹夫 鷲見
忠彦 中山
志郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GAKUNAN CONSTRUCTION CO., LTD.
Original Assignee
GAKUNAN CONSTRUCTION CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GAKUNAN CONSTRUCTION CO., LTD. filed Critical GAKUNAN CONSTRUCTION CO., LTD.
Priority to JP14150893A priority Critical patent/JP3225131B2/ja
Publication of JPH06330638A publication Critical patent/JPH06330638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3225131B2 publication Critical patent/JP3225131B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は深礎基礎工事の掘削作業
用テントに関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】送電線鉄塔建設のた
めの基礎のひとつとして深礎型基礎がある。この深礎型
基礎は主として山岳地に好適なもので、地盤に円筒型の
縦穴を掘削し、ライナープレートと称する支保工材で土
止めしつつ所定深さまで掘り下げた後、縦穴内に鉄筋を
組立て、コンクリートを打設する工程で造られる。この
縦穴の掘削は、一般に、要員が穴底に降り立ってピック
やブレーカなどの掘削手段により手掘し、掘削残土(ズ
リ)をバックナーに詰め、縦穴の上方のクレーンにより
バックナーを吊り上げて外部に搬出し、再び空のバック
ナーを穴底に降ろす作業を反復することで行われ、バッ
クナーの縦穴への搬出入一日に30〜40回もの多数回
に及ぶ。
【0003】前記縦穴の入口部にはワークステージが取
り付けられ、このワークステージから縦穴内にゴム製の
筒状ケーシング(センターケーシング)が吊持されている
が、このワークステージは金網やパンチプレートなどの
透過型であり、ゴム製ケーシングの上端もバックナーの
搬出入のため大気に開放されている。このため降雨の際
には縦穴内に雨水が降り注ぎ、寒期には冷気が侵入する
ことを避けられず、作業に支障を来したり、作業の中断
が余儀なくされる。しかも、最近では週休2日制が導入
される傾向にあるため、降雨時に深礎掘削作業を行えな
いことは工期の大幅な遅れを招くという問題を生じさせ
ていた。
【0004】本発明は前記のような問題点を解消するた
めに発明されたもので、その目的とするところは、縦穴
内の掘削作業を降雨や冷気にさらされず全天候下で行う
ことができ、残土の排出や支保工材の搬入も円滑に行う
ことができ、かつアクチュエータの使用数を少なくして
開閉を円滑に行なえる比較的構造の簡易な深礎基礎工事
の掘削作業用テントを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の深礎基礎工事の掘削作業用テントは、深礎基礎
工事用の支保工開口周縁部に固定されるベースリング上
に、表面間にシートを張設した複数本のアーチ状骨部材
を有する第1半ドームと、前記第1半ドームと対向しか
つ第1半ドームよりも適度に径の小さな複数本のアーチ
状骨部材とその表面間にシートを張設した第2半ドーム
と、閉じ時に両半ドームの前部領域が相互にラップする
ように開閉するための2基の駆動機構を設けてなり、前
記駆動機構が、それぞれ第1支軸とこれと平行な第2支
軸とアクチュエータを有して前記ベースリングの割円中
心線を垂直に2分する線に関して線対称位置に配置さ
れ、第1支軸には、第1半ドームの前端アーチ状骨部材
の下端部に一端が連結する屈曲状の第1主レバーの他端
を固定し、また、第1支軸には、一端が第2半ドームの
前端アーチ状骨部材の下端部に連結する前記第1主レバ
ーと逆向きの屈曲状の第2主レバーの他端を相対回転可
能に取付け、前記第2支軸には第2主レバーと連結する
被動レバーを固定し、前記第1主レバーに前記アクチュ
エータの作動部を連結する一方、第1支軸と第2支軸を
回転方向変換用のリンク機構で連結していることを特徴
としている。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1は本発明による深礎基礎工事用テントを使用
状態で示しており、1は地盤Aに掘削中の縦穴Bの周面
を土止めする支保工材としてのライナープレート、2は
ワークステージであり、ライナープレート1の開口に固
定されたH形鋼からなる補強リング100の内径側に枠
部をもって据付けられている。ワークステージ2は縦横
の梁に金網またはパンチングプレート類を張設し、中央
部に固定した架台101にゴム製のセンターケーシング
102を吊持しており、センターケーシング102は縦
穴Bの中心上に垂下している。3は掘削残土搬出用のバ
ックナーであり、外部のクレーンCから下るワイヤCに
吊持されセンターケーシング102を通して縦穴Bの底
bに降ろされ、残土が詰め込まれた段階で再びクレーン
Cによってセンターケーシング102内を通して外部に
搬出される。
【0007】Dは本発明による深礎基礎工事用テントで
あり、全開、全閉および任意な大きさの半開が可能とな
っている。深礎基礎工事用テントDは、図2ないし図4
のように、補強リング100に着脱可能に取り付けられ
る円形状のベースリング4と、ベースリング4上に配置
され前部領域が相互にラップ可能な第1半ドーム6と第
2半ドーム7と、それら第1半ドーム6と第2半ドーム
7を開閉駆動するための2基の駆動機構5,5を備えて
いる。
【0008】前記深礎基礎工事用テントDの詳細は、図
2ないし図15に示されている。まず、ベースリング4
は図6と図11,図12のようにアングル状断面をな
し、ウエブ部が補強リング100の溝内に嵌まり、フラ
ンジ部が補強リング100の外径方向に延びるように配
されている。
【0009】ベースリング4は全体が一連のリングであ
ってもよいが、運搬等の取扱いの面から、好ましくは円
周上で複数個(図面では6個)に分割された分割リング4
a〜4fから構成され、分離・一体化可能に連結されて
いる。分割リングのうちほぼ180度対称位置の分割リ
ング4c,4fは長さが短く、上部に接線方向に延びる
駆動部用ベース41,41を有している。各分割リング
の端面部位には長手方向と直交する継手フランジ42,
42が設けられ、ボルト43によって着脱可能に連結さ
れるになっている。そして、各分割部位あるいはこれと
別の適所には補強リング100の外周面に対峙する背ブ
ラケット44が設けられ、この背ブラケット44に設け
たねじ穴に押しボルト45をねじ込むことにより補強リ
ング100に組み付けられるようになっている。
【0010】駆動機構5,5は前記各駆動部用ベース4
1,41に設けられている。まず、図3と図5と図7の
ように各駆動部用ベース41,41には割円中心線CL
上に軸受80,80を介して第1支軸8aが回転可能に
横架され、また、それら第1支軸8a,8aと適度に変
位した部位には軸受81,81を介して第2支軸8b,
8bが回転可能に横架されている。さらに各駆動部用ベ
ース41,41には、それぞれ第2支軸8bよりも後方
部位に架台46が固定されており、それら架台46,4
6には直動型のアクチュエータ9例えば電動シリンダが
それぞれトラニオン91により首振り自在に枢支されて
いる。
【0011】そして、第1支軸8a,8aの外端寄りの
部位には、パイプ材を直角状に屈曲した第1主レバー8
3が下部のカラーによって嵌合しキー止めされることで
第1支軸8aと一体回転可能に設けられている。第1主
レバー83は後述するように第1半ドーム6の前端アー
チ状骨部材6の基部をなすものであり、図8と図12の
ように半ドーム開放時に側面から見て┓状に立上り、そ
の水平部に図8のようにブラケット93を介して前記ア
クチュエータ9の作動部90が連結されている。第1主
レバー83はアクチュエータ9の最大作動時(ドーム全
閉時)に図13のように逆L状をなすまで転回可能とな
っている。ここで、前端アーチ状骨部材6aとは、起立
したときに最も支保工開口の中央部に望む位置にあるア
ーチ状骨部材を指している。
【0012】第2支軸8b,8bは第1支軸8a,8a
と平行にあり、各組の第1支軸8aと第2支軸8bは回
転方向変換用のリンク機構82によって結ばれている。
詳しくは、リンク機構82は図8のように第1支軸8
a,8aに基部がキー止めされ半ドーム開放状態で水平
方向に延びる第1レバー820と、第2支軸8b,8b
に基部がキー止めされ半ドーム開放時に下方に垂直に近
い角度で延びる第2レバー821と、それら第1レバー
820と第2レバー821を結ぶ可変長の中間レバー8
22とからなっている。従って、前記アクチュエータ9
の作動時に第1支軸8aが図8において時計方向に回動
すると、それに伴って第1レバー820が傾動し、中間
レバー822の牽引により第2レバー821が反時計方
向に傾動するため第2支軸8bが反時計方向に回動さ
れ、図2に示すように第1レバー820が垂直上に立上
り第2レバー821が水平状に延びる状態にまで変化で
きるようになっている。
【0013】また、第1主レバー83に隣接した位置の
第1支軸8aには、第1半ドーム6の前端アーチ状骨部
材6aより背後のアーチ状骨部材6b〜6eの基部とな
るべき複数(図面では4枚の)サブレバー83a〜83d
が相対回転可能に取り付けられており、それらサブレバ
ー83a〜83dは図12のように順次所要の角度で傾
斜状に延び、それぞれ上部には開放時において第1主レ
バー83と平行状に延びるパイプ部を有している。
【0014】また、前記サブレバー83a〜83dと適
度の間隔をおいた位置に第1支軸8aには、パイプ材を
直角状に屈曲した第2主レバー84が下部のカラーによ
って第1支軸8aと相対回転可能に嵌合している。第2
主レバー84は後述するように第2半ドーム7の前端ア
ーチ状骨部材7aの基部をなすものであり、前記第1主
レバー83と逆向きに配され、すなわち図9と図14の
ように半ドーム開放時に側面から見て┏状に立上るよう
になっている。一方、第2支軸8b,8bには、それぞ
れ内端寄りの部位に被動レバー85が基部のカラーによ
りキー止めされており、該被動レバー85は第2半ドー
ム7の開放状態で図9のように右方に傾斜状に延び、先
端に可変長の連結レバー851が枢着され、その連結レ
バー851の先端が枢軸852を介して第2主レバー8
4の水平部に連結されている。したがって第2主レバー
84は第2支軸8bの反時計方向回動により図15のよ
うにL状をなすまで反時計方向に最大限変位可能となっ
ている。ここで、前端アーチ状骨部材7aとは、起立し
たときに最も支保工開口の中央部に望む位置にあるアー
チ状骨部材を指している。
【0015】前記第2主レバー84に隣接する第1支軸
8aには、第2半ドーム7の前端アーチ状骨部材7aよ
りも背後のアーチ状骨部材7bの基部となるべき複数
(図面では4枚の)サブレバー84a〜84dが相対回転
可能に取り付けられており、それらサブレバー84a〜
84dは図14のように順次所要の角度で傾斜状に延
び、それぞれ上部には開放時において第1主レバー84
と平行状に延びるパイプ部を有している。
【0016】次に、第1半ドーム6は図3において左側
に配されており、パイプ材からなる複数本(この例では5
本)のアーチ状骨部材6a〜6eとそれらアーチ状骨部
材6a〜6e間の表面に着脱可能に張設されたシート6
fからなっている。前端のアーチ状骨部材6aは開閉操
作力を受けるため他のアーチ状骨部材6b〜6eよりも
骨太になっている。各アーチ状骨部材6a〜6eは図1
2に示すように、それぞれ下端に継手要素60を有し、
この継手要素60によって各アーチ状骨部材6a〜6e
は第1主レバー83とサブレバー83a〜83dに着脱
可能に連結されている。継手要素60はこの例では挿込
みプラグであり、該挿込みプラグには軸線と交差する通
孔が設けられており、レバーに設けた穴から通孔にピン
ないしボルトを挿通することによって抜け止めされてい
る。
【0017】第2半ドーム7は図3において右側に配さ
れており、第1半ドーム6と同様にパイプからなる複数
本(この例では5本)のアーチ状骨部材7a〜7eとそれ
らアーチ状骨部材7a〜7e間の表面に張設されたシー
ト7fからなっており、それらアーチ状骨部材7a〜7
eのベースリング中心からの径R2は前記第1半ドーム
6のアーチ状骨部材6a〜6eの径R1よりも適度に小
さくなっている。そして、各アーチ状骨部材7a〜7e
は、図14に示すように、それぞれ下端に既述したもの
と同じような継手要素70を有し、この継手要素70に
よって第1主レバー84とフリーレバー84a〜84d
に着脱可能に連結されている。
【0018】前記アーチ状骨部材6a〜6eとアーチ状
骨部材7a〜7eはそれぞれ単体で半円弧となっていて
もよいが、輸送等の取扱いのため中間でさらに分割され
ており、前記したようなプラグ式などの継手要素60,
70によって着脱可能に連結されている。
【0019】第1半ドーム6と第2半ドーム7の少なく
とも一方の後半部には開閉自在な出入口67が設けら
れ、また、第1半ドーム6と第2半ドーム7のラップ部
あるいはこれよりも背方には透明プラスチックシートな
どからなる採光窓76,76が設けられている。なお、
シート6f,7fは開閉駆動機構5,5の保守,点検を
容易に行えるようにするため、好ましくは開閉駆動機構
5,5の部分が欠設され、この部分に繊維製感圧接着部
材などによってカバーシート60f,60fが着脱可能
に取り付けられている。シート6f,7fは布製防水シ
ート、プラスチックシートなど任意であり、後者の場合
全体が透明であってもよく、この場合には前記した採光
部は必要としない。
【0020】前記アクチュエータ9,9は外部のコント
ローラ900に電気的に接続されており、このコントロ
ーラ900を操作することでアクチュエータ9,9は任
意の作動パターン例えば全開、半開、全閉および寸動の
ストロークが得られるようになっている。なお、場合に
よっては第1半ドーム6と第2半ドーム7のたとえばア
ーチ状骨部材6a,7aに近接センサーを取付け、この
近接センサーをコントローラ900と電気的に接続し、
バックナーなどが外部または内部から接近したときに検
知信号を送り、アクチュエータ9,9を駆動させるよう
にしてもよい。
【0021】その他図面において、10aは縦穴C内に
エアを送り込むため外部の送風機空延びる送風ホース、
10bは縦穴Cからエアを排気するため外部の排風機に
接続された排気ホースであり、それら送風ホース10a
と排気ホース10bは任意部位たとえば第1主レバー8
3とベースリング5間の空間、第2主レバー84とベー
スリング5間の空間からそれぞれ導入されている。
【0022】
【実施例の作用】次に実施例の深礎基礎工事用テントの
使用法と作用を説明する。この実施例において深礎基礎
工事用テントは6分割されたベースリング4とそれぞれ
が2分割されたアーチ状骨部材6a〜6eとアーチ状骨
部材7a〜7eとシート6f,7fからなっており、2
つの分割ベースリング4c,4fにはアクチュエータ
9,9を含む開閉駆動機構5,5が組付けられている。
従って、山岳地等でも運搬等が容易である。
【0023】現場においては、地表から突出しているラ
イナプレート1にワークステージ2を据付けた状態で、
分割リング5a〜5fをそれぞれ補強リング100の溝
にウエブが位置するように配し、分割リング5a〜5f
を継手フランジ42,42を介して相互に連結したの
ち、各背ブラケット44に押しボルト45をねじ込んで
補強リング100に当接させればよく、これで図5のよ
うにベースリング5が組み立てられる。
【0024】一方、2分割されたアーチ状骨部材6a〜
6eとアーチ状骨部材7a〜7eはそれぞれ継手要素6
0,70により連結されて半円弧状に構成され、この状
態で各アーチ状骨部材6a〜6eは1本ずつ両端が継手
要素60により第1主レバー83とサブレバー83a〜
83dに連結され、また各アーチ状骨部材7a〜7eは
1本ずつ両端が継手要素70により第2主レバー84と
サブレバー84a〜84dに連結され、これで第1半ド
ーム6と第2半ドーム7が形成される。あとはシート6
f,7fを広げて第1半ドーム6と第2半ドーム7にそ
れぞれ被せ、紐などによりアーチ状骨部材6a〜6eと
アーチ状骨部材7a〜7eに結べばよい。
【0025】アクチュエータ9,9を作動していない状
態では、第1半ドーム6と第2半ドーム7は図4のよう
に全開状態にある。このとき第1半ドーム6の第1主レ
バー83は図8と図12のように┓状となっており、カ
ラーに続く立上り部分がベースリング5の割円中心線C
Lと略一致し、第1主レバー83に連結された前端アー
チ状骨部材6aは水平に近い角度にある。そして、第1
主レバー83と同軸上のサブレバー83a〜83dとこ
れに続く各アーチ状骨部材6b〜6eは図12のように
略平行状に並んでいる。
【0026】また、第2半ドーム7の第2主レバー84
は図9と図14のように┏状となっており、カラーに続
く立上り部分はベースリング5の割円中心線CLと略一
致し、前端アーチ状骨部材7aは水平に近い角度にあ
る。そして、第1主レバー84と同軸上のフサブレバー
84a〜84dとこれに続く各アーチ状骨部材7b〜7
eは図14のように略平行状に並んでいる。このように
第1半ドーム6と第2半ドーム7が全開した状態ではワ
ークステージ2が全部露出しており、したがって要員や
資材、基材を自由にワークステージ2から縦穴C内に昇
降することができる。
【0027】前記状態からアクチュエータ9,9を同期
作動すれば、各作動部90の伸長に伴って第1主レバー
83,83は図8の状態から第1支軸8aを支点として
時計方向に傾転し、アクチュエータ9,9自体もトラニ
オン91よって傾転するため、図8の仮想線で示すよう
に第1半ドーム6の前端のアーチ状骨部材6aが水平状
態から起立しはじめ、この前端アーチ状骨部材6aの動
きがシート6fを介して次のアーチ状骨部材6bに伝達
され、該アーチ状骨部材6bが第1支軸8aを支点とし
て時計方向への傾転を開始する。以下作動ロッドの伸長
に応じて次のアーチ状骨部材6cが傾転し始め、これに
より第1半ドーム6が次第に閉じられる。
【0028】前記各第1支軸8a,8aはそれぞれ第1
主レバー83とキーで結合しているため、第1主レバー
83と同期して時計方向に回転する。各第1支軸8a,
8aの回転が回転方向変換用のリンク機構82,82を
介して第2支軸8b,8bに伝達されるため、それぞれ
の第2支軸8b,8bは反時計方向に回動する。この第
2支軸8bには第2半ドーム7の第2主レバー84と連
結された被動レバー85がキー止めされているため、図
9の仮想線で示すように被動レバー85は反時計方向に
傾転し、それによって第2半ドーム7の第2主レバー8
4は第1支軸8aを支点として反時計方向に傾転し、第
1主レバー84に連結されている前端のアーチ状骨部材
7aが水平状態から反時計方向に起立し始め、シート7
fを介して以下のアーチ状骨部材7b〜7eを順次起立
させるため、第2半ドーム7は次第に閉じられる。
【0029】前記第1半ドーム6のアーチ状骨部材6a
〜6eは第2半ドーム7のアーチ状骨部材7a〜7eよ
りも径が大きく、かつアクチュエータ9,9の最大スト
ローク時にそれぞれの第1主レバー83はベースリング
4の中心線を超えて右方に達し逆L状となる。また第2
主レバー84はベースリング4の中心線を超えて左方に
達しL状となる。これらにより図2のように第1半ドー
ム6の前部領域が第2半ドーム7の前部領域に侵入し相
互にラップした形態の全閉状態になる。
【0030】このためワークステージ2の上方がスッポ
リと覆われ、降雨時にも雨水が縦穴Cに注がなくなる。
また、寒気の侵入も防止されるため、良好な環境で掘削
作業を行うことができる。第1半ドーム6または第2半
ドーム7には出入口67が設けられているため、ワーク
ステージ2への要員の出入りや基材、資材の搬出入は支
障なく行える。
【0031】掘削により縦穴内に降ろされているバック
ナー3に詰めた残土が所定量に達したときには、アクチ
ュエータ9,9に半開作動信号が送られる。これにより
図2の状態から作動部が短縮するため、逆L状態の第1
主レバー83は牽引されて第1支軸8aを支点として反
時計方向に傾転し、L状態の第2主レバー84は回転方
向変換用のリンク機構82による第2支軸8bの時計方
向回動により第1支軸8aを支点として時計方向に同量
傾転する。これにより前部領域がラップしていた第1半
ドーム6と第2半ドーム7はラップ量を減じて図1や図
16のように開口する。この状態でクレーンCからワイ
ヤcをセンターケーシング102を通して降ろし、フッ
クにバックナー3を掛け、ワイヤcを巻き上げることに
よりバックナー3はワークステージ2を通して吊り上げ
られ、外部に搬出される。
【0032】第1主レバー83と第2主レバー84は割
円中心線CLを超えてそれぞれ相手方半ドームにあるた
め、図1と図16のように第1半ドーム6と第2半ドー
ム7は両側領域が依然としてラップしたまま状態に置か
れる。従ってバックナー3の装脱が可能な最少限の大き
さの開口Eとすることができる。そしてバックナー3の
通過とともにアクチュエータ9,9を寸動させれば、図
16の状態から仮想線のように第1半ドーム6と第2半
ドーム7のラップ量が周方向両側から漸増するため、ワ
イヤcの自由な通過を許す限度での小さな寸法の開口E
を創成するすることができ、したがって雨水の縦穴Cへ
の侵入を最少限にすることができる。これはバックナー
3の搬出入が一日に30回以上にも及ぶことから非常に
有利である。
【0033】以上のようにして掘削作業が進展し、ライ
ナープレート1を搬入するときには、アクチュエータ
9,9を作動して図3と図4のような全開状態とすれば
よく、また、掘削が終って鉄筋を縦穴に配筋するときに
も全開状態とすればよい。そして、コンクリートの打設
が終ったときに全閉状態にしておけば養生カバーとして
も機能させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によれ
ば、深礎基礎工事用の支保工開口周縁部に固定されるベ
ースリング4上に、表面間にシート6fを張設した複数
本のアーチ状骨部材6a〜6eを有する第1半ドーム6
と、前記第1半ドーム6と対向しかつ第1半ドーム6よ
りも適度に径の小さな複数本のアーチ状骨部材7a〜7
eとその表面間にシート7fを張設した第2半ドーム7
と、閉じ時に両半ドーム6,7の前部領域が相互にラッ
プするように開閉するための2基の駆動機構5,5を設
けたので、深礎基礎の縦穴への雨水の侵入と寒気の侵入
が防止され、全天候下で円滑に掘削作業を行うことがで
き、ことに第1半ドーム6の前部領域の内部に第2半ド
ーム7の前部領域が入り込むようになっているため、第
1半ドーム6と第2半ドーム7の両側の重なりあい状態
が得られ、1日あたり多数回におよぶバックナーの搬出
入時に必要最少限の開口寸法を形成することができ、雨
水の侵入と寒気の侵入を一層防止することができるとい
うすぐれた効果が得られる。しかも、前記駆動機構5,
5が、それぞれ第1支軸8aとこれと平行な第2支軸8
bとアクチュエータ9を有して前記ベースリング4の割
円中心線CLを垂直に2分する線に関して線対称位置に
配置され、第1支軸8aには第1半ドーム6の前端アー
チ状骨部材6aの下端部に一端が連結する屈曲状の第1
主レバー83を固定し、また、第1支軸8aには同軸上
に一端が第2半ドーム7の前端アーチ状骨部材7aの下
端部と連結する前記第1主レバー83と逆向きの屈曲状
の第2主レバー84を相対回転可能に取付け、第2支軸
8bには駆動レバー84と連結する被動レバー85を固
定し、第1主レバー83にアクチュエータ9の作動部を
連結する一方、第1支軸8aと第2支軸8bを回転方向
変換用のリンク機構82で連結しているため、アクチュ
エータ9は必要最少限の2本という少ないもので足りる
とともに、アクチュエータ9,9のワンモーションで左
右の第1半ドーム6と第2半ドーム7が同期作動させら
れ、全開,全閉、半開きの各状態を自在に形成すること
ができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による深礎基礎工事の掘削作業用テント
を使用状態で示す断面図である。
【図2】本発明の深礎基礎工事の掘削作業用テントの一
実施例を全閉状態で示す部分切欠側面図である。
【図3】本発明の深礎基礎工事の掘削作業用テントの一
実施例を全開状態で示す平面図である。
【図4】同じく全開時の側面図である。
【図5】本発明におけるベースリングを駆動機構を省略
して示す平面図である。
【図6】ベースリングの継手構造を示す説明図である。
【図7】図2の一部拡大図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図7のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図7のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】全開時での第1半ドームアーチ状骨部材の状
態を示す部分切欠側面図である。
【図13】全閉時での第1半ドームアーチ状骨部材の状
態を示す部分切欠側面図である。
【図14】全開時での第2半ドームアーチ状骨部材の状
態を示す部分切欠側面図である。
【図15】全閉時での第2半ドームアーチ状骨部材の状
態を示す部分切欠側面図である。
【図16】本発明の深礎基礎工事の掘削作業用テントの
半開時の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 開閉用の駆動機構 5 ベースリング 5a〜5f 分割リング 6 第1半ドーム 6a〜6e アーチ状骨部材 6a 前端アーチ状骨部材 6f シート 7 第2半ドーム 7a〜7e アーチ状骨部材 7a 前端アーチ状骨部材 7f シート 8a 第1支軸 8b 第2支軸 9 アクチュエータ 82 回転方向変換用のリンク機構 83 第1主レバー 84 第2主レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 志郎 東京都大田区新蒲田1−19−16 東洋マ シナリー株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】深礎基礎工事用の支保工開口周縁部に固定
    されるベースリング4上に、表面間にシート6fを張設
    した複数本のアーチ状骨部材6a〜6eを有する第1半
    ドーム6と、前記第1半ドーム6と対向しかつ第1半ド
    ーム6よりも適度に径の小さな複数本のアーチ状骨部材
    7a〜7eとその表面間にシート7fを張設した第2半
    ドーム7と、閉じ時に両半ドーム6,7の前部領域が相
    互にラップするように開閉するための2基の駆動機構
    5,5を設けてなり、前記駆動機構5,5が、それぞれ
    第1支軸8aとこれと平行な第2支軸8bとアクチュエ
    ータ9を有して前記ベースリング4の割円中心線CLを
    垂直に2分する線に関して線対称位置に配置され、第1
    支軸8aには、第1半ドーム6の前端アーチ状骨部材6
    aの下端部に一端が連結する屈曲状の第1主レバー83
    の他端を固定し、また、第1支軸8aには、一端が第2
    半ドーム7の前端アーチ状骨部材7aの下端部に連結す
    る前記第1主レバー83と逆向きの屈曲状の第2主レバ
    ー84の他端を相対回転可能に取付け、前記第2支軸8
    bには第2主レバー84と連結する被動レバー85を固
    定し、前記第1主レバー83に前記アクチュエータ9の
    作動部を連結する一方、第1支軸8aと第2支軸8bを
    回転方向変換用のリンク機構82で連結していることを
    特徴とする深礎基礎工事の掘削作業用テント。
JP14150893A 1993-05-20 1993-05-20 深礎基礎工事の掘削作業用テント Expired - Lifetime JP3225131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14150893A JP3225131B2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 深礎基礎工事の掘削作業用テント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14150893A JP3225131B2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 深礎基礎工事の掘削作業用テント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06330638A JPH06330638A (ja) 1994-11-29
JP3225131B2 true JP3225131B2 (ja) 2001-11-05

Family

ID=15293594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14150893A Expired - Lifetime JP3225131B2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 深礎基礎工事の掘削作業用テント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3225131B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1026636C2 (nl) * 2004-07-12 2006-01-16 Postel Tentenverhuur Overkappingssysteem en daarop gebaseerde overkapping.
JP6222826B2 (ja) * 2013-11-01 2017-11-01 大成建設株式会社 立坑構造
CN111119393A (zh) * 2019-12-10 2020-05-08 中国船舶重工集团应急预警与救援装备股份有限公司 一种穹顶屋架及基于该穹顶屋架的托盘式机械化遮障装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06330638A (ja) 1994-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3225131B2 (ja) 深礎基礎工事の掘削作業用テント
KR101269188B1 (ko) 중공관축부의 지지구조가 개선된 하부오거
JP2901036B2 (ja) 立坑掘削装置
US2606679A (en) Apparatus for use in shaft sinking
CN112031166B (zh) 一种能完全铺平的开放式天文圆顶
JP3971858B2 (ja) 塔状構造物の解体工法
JP3990589B2 (ja) 立坑開口部の補強構造
JP2002129564A (ja) 立坑用ケーシングの圧入引抜装置
JP3768466B2 (ja) 縦穴掘削機
JPH03275816A (ja) 地下空間における本設スラブの構築工法
JP2609207B2 (ja) 円筒型地下構造物の建設工法及び設備
JP2546090Y2 (ja) 屋根膜の端部取付構造
JPH0739967Y2 (ja) 石張り工用建設機械
JPH0437992Y2 (ja)
JPH0891781A (ja) 建設機械のウインチ
JPH09281268A (ja) 原子力発電所タービン建屋の建設工法
JP2819407B2 (ja) 開閉屋根式ケーブルドーム
JPH08218416A (ja) クラムシェルバケット装置
KR850000419Y1 (ko) 복삭식 바켓트 크레인의 바켓트 개폐 제어장치
JP3530715B2 (ja) 電柱支持部材
JP2942503B2 (ja) 立穴掘削工法
JP3773712B2 (ja) 鉄蓋連結構造
JP3104944B2 (ja) 立坑掘削機械
JP2838395B2 (ja) アスファルトマットの吊り枠装置
KR100417296B1 (ko) 가설 구조물용 지붕재 설치장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090824

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term