JPH0739967Y2 - 石張り工用建設機械 - Google Patents

石張り工用建設機械

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JPH0739967Y2
JPH0739967Y2 JP1989134919U JP13491989U JPH0739967Y2 JP H0739967 Y2 JPH0739967 Y2 JP H0739967Y2 JP 1989134919 U JP1989134919 U JP 1989134919U JP 13491989 U JP13491989 U JP 13491989U JP H0739967 Y2 JPH0739967 Y2 JP H0739967Y2
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JP
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bucket
arm
rock mass
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link mechanism
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JP1989134919U
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JPH0376055U (ja
Inventor
仁志 杉浦
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株式会社間組
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は石張り工用建設機械、例えばロックフィルダム
の施工におけるリップラップ工などに用いる石張り工用
建設機械に関する。
〈従来の技術〉 雨などの流水による法面の土砂流出の防止、波浪等によ
る侵食作用の防止、あるいは法面の景観保持の方法とし
ては、法面に岩塊を敷きつめる石張り工法が知られてお
り、一例として、ロックフィルダムの施工におけるリッ
プラップ工法が挙げられる。この法面の安定のために
は、なるべく大きな岩塊を用いることが好ましく、その
為の建設機械としてバックフォー・ショベルもしくはク
レーン等が用いられていた。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、バックフォー・ショベルの場合、バケッ
トの大きさにょって運び得る岩塊の大きさに制限があ
り、またバケットの中の岩塊が落下する等運搬中に危険
を伴う。また、クレーンを使用した場合、大きな岩塊を
移動することができる利点はあるが、個々にワーヤーを
かけて吊り上げる必要があるために、施工性が著しく劣
るとともに、吊り上げ作業中に多くの危険が生じた。さ
らに、バックフォー・ショベルやクレーンではいずれも
それ自体で岩塊を定着させることができず、別に新たな
定着用機械を使用する必要がある等不都合も生じた。
そこで、本考案は上記欠点を解消すべくなされたもの
で、岩塊の大きさに左右されることなく、確実にこれを
把持し、岩塊の移動を安全かつ迅速に行なうことにより
施工性を良くし、かつ岩塊の設置箇所においてそのまま
岩塊を確実に定着させることができる石張り工用建設機
械を提供せんとする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記目的に鑑みてなされたものであり、その
要旨は、キャタピラ、タイヤ等により移動する車両上に
設置した機械装置であって、該装置が、アーム部に設け
たシリンダの伸縮により俯仰可能にしたアームと、該ア
ーム先端部に設けた第一のシリンダが第一のリンク機構
を介して連結したバケット部と、該バケット部と枢着
し、該アーム先端部に設けた第二のシリンダと第二のリ
ンク機構を介して連結したツメ部と、前記把持した岩塊
を所定箇所にてタンピングするための前記バケット部と
ツメ部の内部に設けた突起部とからなり、前記第一のシ
リンダおよび第一のリンク機構と、前記第二のシリンダ
および第二のリンク機構とによって、それぞれバケット
部およびツメ部を180°以上の角度まで拡開して、前記
突起部を前記バケット部とツメ部との間から突出し、前
記突起部によって岩塊をタンピング可能にしたことを特
徴とする石張り工用建設機械にある。
また、本考案におけるアーム先端部には、油圧等の流動
駆動によって、前記バケット部、ツメ部及び突起部を回
動可能にした回転手段を設けて、バケット部とツメ部間
に岩塊を把持し易いようにしている。
〈作用〉 本考案は、複数のシリンダとリンク機構とによってバケ
ット部及びツメ部とのなす角度を180°以上まで開閉可
能な構造となっているために、掘削時はツメ部を開放固
定したままで、バケット部のみを用いて通常のバックフ
ォー・ショベルと同様の方法で掘削する。また、岩塊の
据え付け時は、バケット部、ツメ部の双方を用いて岩塊
を把持し、予定された設置箇所に移動する。さらに、タ
ンピングを行う際には、バケット部とツメ部とのなす角
度を180°以上の角度まで開放し、バケット部とツメ部
との間に設けた突起部を、これらの間から突出し、この
突起部を用いて前記設置した岩塊のタンピングを行い、
岩塊を法面に定着せしめる。
〈実施例〉 本考案の実施例を添付図面に基づいてより詳細に説明す
る。
第1図に示すように、本考案の石張り工用建設機械装置
1は、バックフォー・ショベル等の油圧式掘削機械2の
前面にあるアーム3の先端に取り付けて使用するもので
ある。ここで、掘削機械2の構造は周知のものであり、
これらはキャタピラ8に設置した回転台4上に走行用及
び掘削用に使用するエンジン部5と、走行、掘削、その
他の機能を操作する操作室6と、油圧シリンダ7によっ
て駆動する枢着した2本のアーム3とを備えている。
第2図は本考案である石張り工用建設機械装置1を示す
斜視図であり、また、第3図及び第4図は第2図の側面
図と正面図をそれぞれ示す。
本考案としての石張り工用建設機械装置1は、アーム3
の先端部に設けた回動手段としてのジョイント10、支持
杆31a,31b,31c,32a,32b,32cを介して、油圧シリンダ21
a,21bとそれぞれ連結したバケット部50と1対のツメ部6
0から構成される。
ジョイントの回動手段10は既知の手段、たとえばピン結
合等によってアーム3の先端部に取付けられ、アーム3
に対して石張り工用建設機械装置1を回動制御可能にし
ている。第一の油圧シリンダである21aは、回動手段10
の先部にあるシリンダ支持部23と、第一のリンク機構す
なわち可動杆31a、連結杆31b、固定杆31c、ピン22c,33
を介して、バケット部50との間に設置してバケット部50
を駆動する。
また、第二の油圧シリンダの21bは、やはりシリンダ支
持部23と、第二のリンク機構すなわち可動杆32a、連結
杆32b、固定杆32c、ピン22d,33を介して、前記バケット
部50の一端とピン34で枢着した1対のツメ部60を駆動す
る。
第一及び第二の油圧シリンダ21a,21bは、それぞれピン2
2aと22c間、及び22bと22d間にあり、シリンダ支持部23
の先部の基幹部35に固定したピン33と前記ピン22cと22d
間に枢着状態に連結した前記可動杆31a,32a、及び前記
ピン22cとバケット部50の背部略中央にあるピン51間の
前記連結杆31bと、前記ピン22dと1対のツメ部60の背部
略中央にあるピン61間の前記連結杆32bとにより、バケ
ット部50とツメ部60とをピン34を支点として開閉して岩
塊を掴むようにしている。なお、2つのピン22c間と22d
間をそれぞれ枢着状態に連結する固定杆31cと32cとは、
第一および第二の油圧シリンダ部からの力の伝達をスム
ースにすると同時に、各杆の連結を強固にしている。
さらに、基幹部35の先端にはバケット部50とツメ部60の
内部に位置して突起部36を設けている。
なお、バケット50の内側周辺及び1対のツメ部60の内面
には、掴んだ岩塊をよりしっかりと保持する為に、強化
ゴム50a,60aをそれぞれ添設している。
ついで、本考案の石張り工用建設機械装置を用いた掘削
・岩塊把持及びタンピング状況を第5a図、第5b図及び第
5c図により説明する。
第1の掘削状況について説明すると、1対のツメ部60を
駆動するそれぞれの第二の油圧シリンダ21bを収縮し、
この収縮動作を第二のリンク機構を介してツメ部60に伝
達することによって、ツメ部60を拡開した状態に維持し
ておき、第一の油圧シリンダ21aを伸縮することでピン3
4を支点としてピン22aと22cとを回転し、可動杆31aと連
結杆31bとを動かすことでバケット部50の開閉を制御
し、通常のバックフォーと同様の方法で掘削を行うこと
ができる(第5a図)。
第2の岩塊把持状況については、第一および第二の油圧
シリンダ21a,21bを伸縮してピン34を支点としてピン22
a,22b,22c及び22dを回転し、可動杆31aと32aと連結杆31
bと32bを動かすことによって、バケット部50及び1対の
ツメ部60の開閉を駆動制御し、岩塊70を把持する。岩塊
70を把持するか、岩塊70を所定の法面に設置するにあた
って、前記ジョイント10を操作し石張り工用建設機械装
置1を適宜回転制御して向きを変えることにより、確実
に岩塊70を把持し、又所定の位置に正確に岩塊を設置す
ることができる(第5b図)。
第3のタンピング状況は、第一の油圧シリンダ21aを収
縮し、この収縮動作を第一のリンク機構を介してバケッ
ト部50に伝達することによって、バケット部50を拡開し
た状態に維持し、同様に、第二の油圧シリンダ21bを収
縮し、この収縮動作を第二のリンク機構を介してツメ部
60に伝達することによって、ツメ部60を拡開した状態に
維持し、これによって、バケット部50と1対のツメ部60
とを180°以上の角度に拡開し、これらの間から突起部3
6を突出する。そして、油圧シリンダ7によりアームを
伸縮することで、これらバケット部50とツメ部60との間
から突出した突起部36で岩塊70をタンピングし、岩塊70
を所定の設置箇所に定着させる(第5c図)。
〈考案の効果〉 本考案の石張り工用建設機械は、ロックフィルダムの施
工におけるリップラップ工などの斜面の石張り工に用い
るものであり、ツメ部を拡開した状態でバケット部の開
閉によって従来のバックフォー・ショベルと同様に掘削
機能をもたらすだけでなく、ツメ部との協働によって受
け皿となったバケット部に確実・安全に岩塊を把持する
ことができる。また、アーム先端の回動手段を設けてい
るので、バケット部、ツメ部及び突起部を回動して岩塊
を把持し易く、かつ法面などの設置場所に確実に定着す
ることができる。さらに、バケット部とツメ部の内部に
設けた突起部によって、タンピングを行うことができる
ので、一台の石張り工用建設機械で岩塊をしっかりと斜
面に定着することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の石張り工用建設機械の使用状況を示す
説明図、第2図は本考案の石張り工用建設機械の斜視
図、第3図は本考案の石張り工用建設機械の側面図、第
4図は本考案の石張り工用建設機械の正面図、第5a図、
第5b図、第5c図は本考案の石張り工用建設機械を用いた
施工状況を示す説明図で、それぞれ掘削状況、把持状
況、タンピング状況を示す。 10……ジョイント部、34……ピン部材、36……突起部、
50……バケット部、60……ツメ部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動式車両上に設置した機械装置であっ
    て、該装置が、アーム部に設けたシリンダの伸縮により
    俯仰可能にしたアームと、該アーム先端部に設けた第一
    のシリンダが第一のリンク機構を介して連結したバケッ
    ト部と、該バケット部と枢着し、該アーム先端部に設け
    た第二のシリンダと第二のリンク機構を介して連結した
    ツメ部と、前記把持した岩塊を所定箇所にてタンピング
    するための前記バケット部とツメ部の内部に設けた突起
    部とからなり、 前記第一のシリンダおよび第一のリンク機構と、前記第
    二のシリンダおよび第二のリンク機構とによって、それ
    ぞれバケット部とツメ部とのなす角度を180°以上まで
    拡開して、前記突起部を前記バケット部とツメ部との間
    から突出し、前記突起部によって岩塊をタンピング可能
    にしたことを特徴とする石張り工用建設機械。
  2. 【請求項2】前記アームの先端部にはバケット部、ツメ
    部及び突起部を回動可能にした回動手段を設けてなる実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の石張り工用建設機
    械。
JP1989134919U 1989-11-22 1989-11-22 石張り工用建設機械 Expired - Lifetime JPH0739967Y2 (ja)

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JPS5628944A (en) * 1979-08-10 1981-03-23 Ryutaro Yoritomi Bucket operating circuit
JPS59173751U (ja) * 1983-04-27 1984-11-20 新キャタピラー三菱株式会社 油圧シヨベルの掴み装置

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JPH0376055U (ja) 1991-07-30

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