JP3609484B2 - アースドリルの排土方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、地盤をアースドリルで掘削する際に、該アースドリルの回転式バケットの土を排土する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アースドリル1で地盤を掘削して孔を穿孔するには、図6に示すように、クレーンのジブ2で支持され、ケリーロープ3で鉛直方向に上下移動させられると共に、長手方向に沿った軸芯の廻りに回転自在にして懸吊されたケリーバ4の下端部に回転式バケット5が設けられている。
【0003】
そして、前記ケリーバ4は、断面形状が角形状になされ、長手方向の途中において、前記ジブ2から延びるアームで支持された回転用の駆動部6が摺動自在にして設けられている。
【0004】
前記駆動部6において、油圧パイプを介して油が供給されケリーバ4に嵌合した回転羽根が回転して、当該ケリーバ4が回転駆動されるものである。
【0005】
このアースドリル1を使用して、例えば、ケリーバ4の下端部に設けられた、先端に刃の付いた回転式バケット5を回転させながら地盤に所要の孔を穿孔し、その孔に鉄筋籠を挿入してコンクリートを打設し、場所打ちコンクリート杭を形成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記バケット5で地盤を掘削した後に、バケット5内に溜まった掘削土が粘性土であると、該掘削土を例えばダンプトラックに排土しようとしてもバケット5の内壁面に掘削土が付着して排土されないことが多かった。
【0007】
そこで、従来例▲1▼として、掘削土を排土させる場合に、前記バケット5を上下に振動させて、バケット5の内壁面に付着した掘削土を排土するようにしていた。
または、従来例▲2▼として、バケット5を回転させながら掘削土を排土していた。
【0008】
ところが、従来例▲1▼では、バケット5の上下動に伴う振動が発生し、市街地における工事としては不向きであり、周囲の建物に悪影響を与えるおそれがあると言う問題点があった。
また、従来例▲2▼では、振動の発生が防止されるものの、バケット5の内壁面に付着した掘削土を排土するのに時間が掛かり、作業能率が大幅に低下すると言う問題点があった。
【0009】
このように、従来のアースドリルの排土方法は、振動や工期の点において解決すべき課題を有していた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、簡易な構造で振動もなく確実にバケット内の掘削土を排土できるようにしたアースドリルの排土方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るアースドリルの排土方法の上記課題を解決するための要旨は、回転式バケットを回転させながら貫入させて地盤を掘削するアースドリルに、排土手段を回転バケットの上方に出没自在に装備し、掘削後に前記排土手段を回転式バケットの上方に位置させ、該回転式バケットの上昇に伴って前記排土手段がバケット内に進入することでバケット内の掘削土を排土することである。
【0011】
また、前記排土手段は、全体細長い棒状の排土棒と該排土棒の一端部に設けられた排土板とからなり、回転式バケットと該回転式バケットを回転させる駆動部との間で、前記排土棒の他端部が前記駆動部の下部に揺動自在に支持されていること、;前記排土棒を揺動させる駆動源は、ジャッキ本体がジブに支持され、伸縮ロッドの先端部が排土棒の途中に係合された油圧ジャッキであることである。
【0012】
【作用】
本発明に係るによれば、バケット内の掘削土が、排土手段における排土棒の排土板により相対的に鉛直方向における下へ押圧されてダンプトラックなどへ排土される。
また、排土棒が揺動自在に支持されているので、この排土棒を使用しない時には、揺動手段である油圧ジャッキによって揺動させ、バケットの上方から逃がしておくことができる。
【0013】
【実施例】
次に、本発明に係る実施例について図面を参照して詳細に説明する。なお、理解容易のために従来例に対応する部分には従来例と同一符号を付けて説明する。
【0014】
本発明の第1実施例は、図1乃至図3に示すように、アースドリル1の回転式バケット5と、該バケット5を断面角形状のケリーバ4を介して回転させる駆動部6との間に、揺動自在な排土手段をバケット5の上方に位置させて設ける。
【0015】
前記排土手段は、駆動部6の下部にピン10によって回動自在に他端部(図中で上部)が係合され、一端部(図中で下部)には平板状の排土板11が固着された排土棒12で形成されている。
【0016】
前記排土棒12は、例えば、金属製の角パイプである。勿論、特に断面形状を限定するものではない。前記排土板11は、金属製の平板体であり、その大きさは、バケット5の上部開口部の一部分によりも小さくなっていて挿入可能になっている。
【0017】
また、排土板11の形状は、掘削土を排土させる効率を考慮すれば、バケット5の一部の開口部の形状に相似させておくのが好ましいものである。
【0018】
そして、前記排土棒12の途中で、油圧ジャッキ13の伸縮ロッドの先端部14が、回動自在にして係合されている。
【0019】
前記油圧ジャッキ13のジャッキ本体は、アースドリル1のジブ2に回動自在に係合して支持されている。こうして、排土棒12が、駆動部6の下部の係合部を中心にして、前記油圧ジャッキ13のロッドの伸縮で排土板11が揺動されるものである。
【0020】
以上のようにして形成されるアースドリル1を使用するには、ケリーロープ3で吊り下げたケリーバ4を駆動部6で回転させ、安定液を注入しながら地盤を掘削する。
【0021】
掘削後、図4(イ)に示すように、バケット5の回転を停止させて、ケリーバ4をケリーロープ3で引き上げてバケット5を地上に引き上げる。
【0022】
そこで、一旦、図4(ロ)に示すように、バケット5の引き上げを停止させ、油圧ジャッキ13のロッドを伸長させて排土棒12を揺動させ、該排土棒12をほぼ垂直にしてバケット5の上方に位置固定させる。
【0023】
そして、再びケリーロープ3を巻き上げてケリーバ4を引き上げ、バケット5を上昇させる。すると、排土棒12の一端部に固着された排土板11が、相対的にバケット5の上部の開口部から内部へと進入する。
【0024】
よって、図4(ハ)に示すように、バケット5内部の掘削土砂、例えば、粘性土が前記排土板11で強制的に押圧されて、バケット5の下に落とされて排土される。
【0025】
このように、バケット5内部の掘削土が、振動手段によらず、バケット5を引き上げて排土板11に押し当てるようにするだけで、静的でかつ確実にバケット5から排土されるものである。
【0026】
本発明の第2実施例は、上記第1実施例における排土棒12の排土板11を、二枚若しくはそれ以上の複数枚の拡開板15a,15bを屋根状に組立て、バネ等の弾性体16で閉じるように付勢させておき、掘削土に当接するとその抵抗力で自動的ほぼ水平状態になるまで拡開するように構成するものである。
【0027】
これによって、排土板としての作用する場合には面積が大きなり、また、バケット5の一部の開口部に進入するときの大きさは前記弾性体により小さく閉じるものである。このようにして、排土効果を向上させるようにするのも好ましいものである。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るアースドリルの排土方法は、回転式バケットを回転させながら貫入させて地盤を掘削するアースドリルに、排土手段を回転バケットの上方に出没自在に装備し、掘削後に前記排土手段を回転式バケットの上方に位置させ、該回転式バケットの上昇に伴って前記排土手段がバケット内に進入することでバケット内の掘削土を排土することなので、静的にして確実にバケット内部の掘削土が排土されると言う優れた効果を奏する。
【0029】
また、上記排土手段は、全体細長い棒状の排土棒と該排土棒の一端部に設けられた排土板とからなり、回転式バケットと該回転式バケットを回転させる駆動部との間で、前記排土棒の他端部が前記駆動部の下部に揺動自在に支持されていることとしているので、簡易な構造によりコストも嵩むことなく効率的な排土方法となると言う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例におけるアースドリルの一部斜視図である。
【図2】同本発明の第1実施例に係るアースドリルの上方から見た斜視図である。
【図3】同本発明の第1実施例に係る排土手段の正面図である。
【図4】同本発明に係る排土手段の説明図(イ)、(ロ)、(ハ)である。
【図5】本発明の第2実施例に係る排土手段の一部拡大正面図である。
【図6】従来例に係るアースドリルの正面図である。
【符号の説明】
1 アースドリル、
3 ケリーロープ、
4 ケリーバ、
5 バケット、
6 駆動部、
11 排土板、
12 排土棒、
13 油圧ジャッキ、
15a,15b 拡開板。

Claims (3)

  1. 回転式バケットを回転させながら貫入させて地盤を掘削するアースドリルに、
    排土手段を回転バケットの上方に出没自在に装備し、
    掘削後に前記排土手段を回転式バケットの上方に位置させ、
    該回転式バケットの上昇に伴って前記排土手段がバケット内に進入することでバケット内の掘削土を排土すること、
    を特徴とするアースドリルの排土方法。
  2. 排土手段は、全体細長い棒状の排土棒と該排土棒の一端部に設けられた排土板とからなり、回転式バケットと該回転式バケットを回転させる駆動部との間で、前記排土棒の他端部が前記駆動部の下部に揺動自在に支持されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のアースドリルの排土方法。
  3. 排土棒を揺動させる駆動源は、ジャッキ本体がジブに支持され、伸縮ロッドの先端部が排土棒の途中に係合された油圧ジャッキであること、
    を特徴とする請求項2に記載のアースドリルの排土方法。
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