JP5745151B1 - 建築作業用の足場並びに建築作業用の足場の設置及び解体方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄骨にステップ部材の受け金具等を溶接せず、かつ繰り返し使用できる建築作業用の足場を提供する。【解決手段】建築作業用の足場100は、鉛直方向に延びる鉄骨構造物500に固定して使用され、複数の柱状部材300が互いに一本に接続した柱状部材組み立て体700と、ステップ部材200と、柱状部材組み立て体700を鉄骨構造物500に取り外し可能に固定する固定部材400とを備え、複数の柱状部材300の少なくともいずれか2つの一端部同士が取り外し可能にはめ込まれており、ステップ部材200は、柱状部材300と交差するように複数の柱状部材300のそれぞれに接続している。【選択図】図1

Description

本発明は、建築作業用の足場並びに建築作業用の足場の設置及び解体方法に関する。
ビル等の建築現場では、建方時等において、作業員が鉄骨の高い場所を昇降する作業が伴う。昇降手段の一例として、特許文献1に記載の昇降用ステップが用いられている。鉄骨柱の長尺方向複数個所に受け金具を溶接し、ステップ用具を受け金具に係合させて、昇降用ステップを作製する。昇降作業の終了後に、ステップ用具を受け金具から取り外す。
特開平7−279407号公報
しかし、上記のような昇降用ステップの場合、建築現場ごとに昇降する個所の鉄骨すべてに受け金具を溶接しなければならない。その作業に多大な時間と労力が掛る。受け金具も建築現場ごとに用意しなければならない。
さらに、昇降作業の終了後には、受け金具が壁材等の取り付け時の邪魔になることもある。受け金具を鉄骨柱から除去する場合には、除去痕を補修しなければならず、受け金具の除去及びその痕の補修に多大な時間と労力が掛る。
本発明の目的は、直接、鉄骨に受け金具等を溶接せずに繰り返し使用できる建築作業用の足場並びに建築作業用の足場の設置及び解体方法を提供することにある。
本発明は、鉛直方向に延びる骨格構造物に固定して使用される建築作業用の足場であって、互いに一本に接続した複数の柱状部材と、取り外し可能なステップ部材と、前記複数の柱状部材を前記骨格構造物に取り外し可能に固定する固定部材とを備え、前記複数の柱状部材の少なくともいずれか2つの一端部同士が取り外し可能にはめ込まれており、前記ステップ部材は、前記柱状部材と交差するように前記複数の柱状部材のそれぞれに接続しており、互いに接続した前記複数の柱状部材のうち、少なくとも、1つの前記柱状部材より上方に配置された前記柱状部材の上端部に、クレーン吊り下げ用の吊り下げ部が設けられており、前記吊り下げ部は、貫通孔が形成されており前記柱状部材と交差する方向に延びた平板状部材である。
本発明の建築作業用の足場は、骨格構造物に固定して使用する。骨格構造物に一本に接続した複数の柱状部材が骨格構造物に固定され、取り外し可能なステップ部材が柱状部材と交差するように複数の柱状部材のそれぞれに接続していることで、ステップ部材を骨格構造物に直接溶接しなくてもよい。また、ステップ部材だけでなく、柱状部材も繰り返し使用することができる。さらに、柱状部材同士のはめ込みが取り外し可能であることで、保管スペースが少なくて済む。
また、吊り下げ部を利用してクレーン等で柱状部材を支持したり建築物から撤去したりすることができる。さらに、吊り下げ部が、柱状部材と交差する方向に延びた平板状部材に貫通孔が形成されていることで、高い場所を昇降する作業員の命綱を吊り下げ部に連結させることもできる。
また、本発明においては、前記複数の柱状部材のいずれかと平行に、前記複数の柱状部材の別のいずれかが少なくとも一個所、接続していてもよい。
柱状部材の一端部同志がはめ込まれて接続して骨格構造物に固定された際に、骨格構造物の上端よりも複数の接続した柱状部材の上端が高くなることもある。複数の柱状部材のいずれかと平行に、複数の柱状部材の別のいずれかが接続することで、柱状部材同士が重なった部分の長さによって、一本に接続した柱状部材の全体の長さを調整することができる。よって、例えば、骨格構造物の上端より柱状部材の上端が高くならないようにしたり、柱状部材において骨格構造物の上端より高い部分の長さを調整したりできる。骨格構造物の高さに合わせて、長さの異なる柱状部材を用意する必要もない。
本発明において、「一本に接続した複数の柱状部材」とは、複数の柱状部材が上下にはめ込まれて接続している場合のほか、柱状部材のいずれか下端部と平行に、別の柱状部材のいずれか上端部が接続している場合も含む。
本発明の建築作業用の足場の設置及び解体方法は、複数の柱状部材と、前記柱状部材と交差するように前記複数の柱状部材のそれぞれに接続したステップ部材とを有する建築作業用の足場の設置及び解体方法であって、前記複数の柱状部材を、そのうち少なくともいずれか2つの一端部同士を取り外し可能にはめ込んで全体を一本に接続しつつ骨格構造物に固定する固定工程と、前記ステップ部材が前記複数の柱状部材に接続した状態で前記骨格構造物を直立させる直立工程と、前記複数の柱状部材を前記骨格構造物から取り外す取り外し工程とを備えており、前記固定行程において、前記直立工程後の前記複数の柱状部材のうち最も下方に配置された前記柱状部材の下端がその下方の構造物又は地面より上方に配置されるように前記複数の柱状部材を前記骨格構造物に固定し、前記取り外し工程において、前記複数の柱状部材を、最も下方に配置された前記柱状部材から上方に向かって順に前記骨格構造物から取り外す。
本発明の建築作業用の足場の固定方法は、一本に接続した複数の柱状部材が骨格構造物に固定され、取り外し可能なステップ部材が柱状部材と交差するように複数の柱状部材のそれぞれに接続している。よって、ステップ部材を骨格構造物に直接溶接しなくてもよい。
また、直立工程後の複数の柱状部材のうち最も下方に配置された柱状部材の下端がその下方の構造物又は地面より上方に配置されるように、複数の柱状部材を骨格構造物に固定することで、下方の構造物又は地面と柱状部材の下端部との間に空間が生じる。よって、取り外し工程において、最も下方に配置された柱状部材から順に上方に向かって、柱状部材を取り外すことができる。
また、本発明は、前記複数の柱状部材のうち、少なくとも1つの前記柱状部材より上方に配置された前記柱状部材の上端部に、クレーン吊り下げ用の吊り下げ部が設けられており、前記取り外し工程において、前記吊り下げ部が設けられた前記柱状部材を前記骨格構造物から取り外す際に、前記吊り下げ部を介してクレーンで当該柱状部材を吊り下げた状態で当該柱状部材を前記骨格構造物から取り外してもよい。吊り下げ部が設けられているため、取り外し工程において、吊り下げ部にワイヤー等を接続し、ワイヤーに連結したクレーンによって柱状部材を支持しつつ、骨格構造物から取り外すことができる。
図1(a)は、本発明の一実施形態である建築作業用の足場が設置された建築現場の概略正面図である。図1(b)は、図1(a)における継手部の拡大平面図である。図1(c)は、図1(a)におけるキャッチクランプ周辺の部分拡大側面図である。図1(d)は、図1(a)における直交クランプ周辺の部分拡大側面図である。 図2は、柱状部材の斜視図である。 図3は、ステップ部材と柱状部材を接続させる際の斜視図である。 図4は、建築作業用の足場の設置及び解体方法のフロー図である。 図5(a)は、建築作業用の足場の変形例の部分拡大正面図である。図5(b)は、図5(a)における直交クランプ周辺の部分拡大側面図である。 図6(a)は、柱状部材の変形例の部分拡大正面図である。図6(b)は、図6(a)のA-A線断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建築作業用の足場100について、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1に示すように、建築作業用の足場100は、鉄骨構造物500における鉄骨梁510に固定されている。鉄骨構造物500は、建築物の骨組みを構成する。
建築作業用の足場100は、複数のステップ部材200及び複数の柱状部材300を有している。これら複数の柱状部材300は、互いに一本に接続しており、これによって柱状部材組み立て体700を形成している。なお、本実施形態において、「一本に接続した」とは、接続した柱状部材を伝って作業員が昇降できるような接続態様であることを示す。図2に示すように、各柱状部材300は、本体部301と支持部材330を有する。本体部301は円筒である。本体部301は、下端部320以外は中空でなくともよく、角柱状等、他の形状であってもよい。本体部301の上端部310は、上方に突出した凸部構造をしている。上端部310の外径は、本体部301の他の部分の外径より一回り小さい。柱状部材300の下端部320は、下方に向かって開口している。下端部320の内径は、上端部310の外径よりわずかに大きい。柱状部材300の本体部301の上端部310が、一つ上の柱状部材300の本体部301の下端部320に取り外し可能にはめ込まれることで、柱状部材300同士が接続する。図1(a)に示すように、上端部310と下端部320の接続部360には、継手部350が接続する。継手部350は、図1(b)に平面図を記載している。継手部350は、円筒状で柱状部材300の本体部301の外径より大きい。接続部360に継手部350を被せてボルト351を締め付けることで、上端部310と下端部320の接続を安定して固定させる。継手部350は、接続部360を安定して固定でき、取り外し可能なものであれば何でもよい。また、継手部350はなくともよい。
図2に示すように、本体部301の上端部310の直下には、吊り下げ部340が、本体部301を挟んで対向するように2つ固定されている。吊り下げ部340は、鉛直方向に沿った平板状部材341を有している。平板状部材341には小判型の貫通孔342が水平方向に貫通している。平板状部材341は、その長端面341aが、本体部301の外表面に固定されている。吊り下げ部340は、柱状部材組み立て体700において、最も下方に配置される柱状部材300以外の各柱状部材300に形成されている。吊り下げ部340は、もっとも下方に配置される柱状部材300にも形成されていてもよいし、最も上方に配置される柱状部材300にのみ形成されていてもよい。
なお、平板状部材341の代わりに、水平方向に沿うように柱状部材300に固定された平板状部材が用いられてもよい。この場合、平板状部材には鉛直方向に貫通する貫通孔が形成されていることが好ましい。また、小判型の貫通孔342の代わりに、円型又は矩形状の貫通孔が形成されてもよい。吊り下げ部340は、管状部材等が貫通孔を間に形成するように折り曲げられることで形成されてもよい。吊り下げ部340は、長端面341aではなく、短端面341bが柱状部材300に固定されていてもよい。
柱状部材300が互いに取り外し可能にはめ込まれて柱状部材組み立て体700が形成されていることで、使用しないときは柱状部材組み立て体700を個々の柱状部材300に解体して保管することができる。このため、保管スペースとして柱状部材300の長さのスペースを確保すればよいので、保管スペースが小さくて済む。
図2に示すように、柱状部材300には、ステップ部材200を支持する支持部材330が設けられている。支持部材330は、上方及び下方の両方に開口した箱状の部材である。なお、支持部材330は、上方にのみ開口していてもよい。支持部材330は、本体部301の外側表面に、鉛直方向に一定間隔で、溶接して固定されている。支持部材330の前面部331には凹部331aが形成されている。前面部331の両側に配置された側面部332は、本体部301の外側表面に溶接されている。これによって、支持部材330が本体部301に固定されている。前面部331の水平方向に関する幅は、後述するステップ部材200の掛け具220におけるはめ込み部の幅よりわずかに小さい。
図3に示すように、ステップ部材200は、本体部210と掛け具220を有する。本体部210は、1枚の帯板を折り曲げて作製されている。ステップ部材200は、平面視において矩形の概略形状を有している。本体部210は柱状部材等を折り曲げて作製されていてもよい。本体部210の形状は、平面視において、円盤型又は六角形等であってもよい。また、本体部210の上面に、作業員が足を滑らせにくいよう、波状の連続した凹凸部からなる滑り止めが形成されていてもよい。
掛け具220は、前方に向かって逆コの字型の形状をしている。掛け具220は、ボルト221とナット222によって本体部210に取り外し可能に固定されている。各ステップ部材200は、掛け具220と支持部材330とが固定されることで、柱状部材300と交差するように複数の柱状部材300のそれぞれに接続している。具体的には、支持部材330に上方から掛け具220がはめ込まれると共に、ボルト221のボルト頭とナット222が、支持部材330、掛け具220及び本体部210を挟み込んだ状態で、ボルト221とナット222が緊締されている。
以下、建築作業用の足場100の設置及び解体方法の一例について図1〜図4に従って説明する。本方法は、鉄骨構造物500が地上に横たわった状態から開始される。
まず、固定工程S1として以下の作業を実施する。いずれか一つの柱状部材300の上端部310と別の柱状部材300の下端部320同士をはめ込んで接続させる。そして、接続させた柱状部材300に、さらに別の柱状部材300を接続させる。このように、複数本の柱状部材300を互いに接続させていく。建築作業用の足場100を構成するすべての柱状部材300が、上記接続方法にて接続することで、柱状部材組み立て体700を形成している。このとき、柱状部材組み立て体700のうち、最も下方に配置されることとなる柱状部材300以外には、吊り下げ部340が固定された柱状部材300を用いる。
次に、柱状部材組み立て体700を以下のように鉄骨構造物500に固定する。図1(a)及び(c)に示すように、2つのキャッチクランプ420によって、鉄骨梁510のH鋼のフランジ縁端部511と、単管パイプ410の両端部を接続させる。キャッチクランプ420でなくとも、他の連結金具であってもよい。単管パイプ410は、強度を保てるような部材であれば中実の部材であってもよく、形状も角柱等であってもよい。そして、図1(a)及び(d)に示すように、直交クランプ430で、単管パイプ410の両端部の間の部位と柱状部材組み立て体700を固定する。直交クランプ430でなくとも、他の連結金具であってもよい。このように、柱状部材組み立て体700は、単管パイプ410、キャッチクランプ420及び直交クランプ430といった固定部材400を用いて鉄骨構造物500に固定されている。
各柱状部材300と鉄骨構造物500との固定個所は、安定性を考慮すると、柱状部材300一本につき一個所以上が好ましい。なお、本実施形態では、柱状部材300同士が接続している。さらに、各柱状部材300の接続部360には、継手部350が接続している。従って各柱状部材300同士で安定的に支持されているので、鉄骨構造物500との固定個所は比較的少なくてもよい。
各柱状部材300の支持部材330に、ステップ部材200の掛け具220をはめ込み、ボルト221を凹部331aにはめ込む。ボルト221とナット222で支持部材330とステップ部材200を緊締して挟持させる。
図1に示すように、建築作業用の足場100と鉄骨構造物500を直立させたとき、柱状部材組み立て体700のうち、もっとも下方に配置された柱状部材300の下端部320がその下方構造物又は地面より上方に配置されるように、築作業用の足場100と鉄骨構造物500を接続させる。柱状部材組み立て体700とその下方構造物又は地面との間の空間は、鉛直方向に関して、本体部301の上端部310の長さ以上に確保されるように調整されている。
次に、直立工程S2として以下の作業を実施する。地面上に横たわった鉄骨構造物500を、クレーン等を用いて所定の建築位置に直立させる。これにより、固定工程S1で鉄骨構造物500に固定させた柱状部材組み立て体700も鉄骨構造物500に沿って直立する。この状態で、最も下方の柱状部材300の下端部320と、柱状部材組み立て体700の下方の構造物又は地面との間には、上記の通り空間が形成される。
次に、取り外し工程S3として、以下の作業を実施する。鉄骨構造物500を骨組みとして建築物を下層階から上層階に向かって構築していくに連れて、柱状部材300は、下方の柱状部材300から順に建築作業に不要になっていく。そこで、不要になった柱状部材300を以下の通り順に取り外していく。
まず、最も下方の柱状部材300が最初に不要になる。そこで、この最下方の柱状部材300における鉄骨構造物500との固定部材400である単管パイプ410、キャッチクランプ420及び直交クランプ430を取り外す。このようにして鉄骨構造物500との固定状態を解除した後、最下方の柱状部材300における本体部301の上端部310をその上方の柱状部材300から下方へと抜き取る。ここで、この最下方の柱状部材300の下端部320と下方の構造物又は地面との間には、上記の通り、上端部310の長さ以上に空間を形成してある。このため、最も下方の柱状部材300をその上方の柱状部材300から下方へと完全に抜き取ることが可能である。
そして、上方に向かって順に、不要となった柱状部材300を取り外していく。最下方の柱状部材300以外の柱状部材300を取り外す方法は、以下のとおりである。まず、上記と同様、鉄骨構造物500との固定部材400を取り外す。次に、取り外し対象の柱状部材300をその上方の柱状部材300から下方へと抜き取る。ここで、最下方の柱状部材300以外には、上記の通り、吊り下げ部340が固定されている。そこで、クレーン等に接続したワイヤー等を吊り下げ部340に接続させることにより、柱状部材300をクレーン等に支持させつつ取り外す。これにより、柱状部材300を、安定な姿勢に保ちつつ取り外すことができる。そして、取り外した柱状部材300を吊り下げたまま、クレーン等を操作して建築物の上方へと引き上げると共に、建築物から撤去する。
構築済みの階層に配置させた作業員に、安定して柱状部材300を支持させることができれば、取り外し対象の柱状部材300をクレーン等で吊り下げることなく、作業員に柱状部材300を支持させつつ上方の柱状部材300から抜き取らせてもよい。この場合、柱状部材300を抜き取った後で、その柱状部材300をクレーン等で建築物から撤去してもよい。
このように、吊り下げ部340を利用してクレーン等で柱状部材300を支持したり建築物から撤去したりすることができる。なお、足場100の高い場所を昇降する作業員の命綱をいずれかの柱状部材300の吊り下げ部340に連結させることで、吊り下げ部340を命綱の固定に利用することもできる。吊り下げ部340は、長端面341aを柱状部材300に固定させることで柱状部材300と結合しているため、命綱の固定に使用しても安定してその荷重を支持できる。
なお、鉄骨構造物500から柱状部材300を取り外す順序はいずれでもよい。例えば、最も上方の柱状部材300から下方へと順に取り外してもよい。また、下方から上方又は下方から上方へと順に取り外したりせず、ランダムな順序で取り外してもよい。
取り外した柱状部材300から、ステップ部材200を取り外す。これにより、これらの部材を嵩張らせることなく保管できる。
以上、説明した建築作業用の足場100は、柱状部材組み立て体700が鉄骨構造物500に取り外し可能に固定されていると共に、取り外し可能なステップ部材200が柱状部材300と交差するように複数の柱状部材300のそれぞれに接続している。よって、ステップ部材200や支持部材330を鉄骨構造物500に直接溶接しなくてもよい。また、特許文献1のようにステップ部材200を再利用できるのはもちろんのこと、柱状部材300も繰り返し使用することができる。
また、各柱状部材300が鉄骨構造物500に固定されているのみならず、柱状部材300同士がはめ込み式に接続している。したがって、各柱状部材300が鉄骨構造物500に固定されているのみの場合と比べて柱状部材組み立て体700全体の形状が安定に保たれやすい。
<変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、いずれか一つの柱状部材300の下端部320に別の柱状部材300の上端部310がはめ込まれて接続している。そして、建築作業用の足場100を構成するすべての柱状部材300が、上記接続方法にて接続することで、柱状部材組み立て体700を形成している。
しかし、2本の柱状部材300を接続する際に、図5(a)に示すように、一方の柱状部材300と他方の柱状部材300を平行に並べると共に、平行に並べた部分同士が接続してもよい。図5(a)に示す例では2種類の接続方法が同時に用いられている。図5(a)及び(b)に示すように、第1の接続方法においては、単管パイプ410等を介して、これらの柱状部材300の上端部310及び下端部320を、それぞれ直交クランプ430で鉄骨構造物500の鉄骨梁510のH鋼のフランジ縁端部511に接続させている。つまり、単管パイプ410及び直交クランプ430を介して2本の柱状部材300同士を平行に接続させている。第2の接続方法においては、2本の柱状部材300の上端部310及び下端部320同士を自在クランプ370で固定している。なお、第1の接続方法と第2の接続方法のいずれかのみが用いられてもよい。例えば、2本の柱状部材300を鉄骨梁510から離れた位置において互いに平行に接続させる場合には第2の接続方法のみが用いられればよい。
このように、2本の柱状部材300同士を平行に接続させることで、その接続個所において重なった部分の鉛直方向に関する長さによって、柱状部材組み立て体700の全体の長さを調整することができる。よって、例えば、鉄骨構造物500の上端より柱状部材組み立て体700の上端が高くならないようにしたり、柱状部材組み立て体700において鉄骨構造物500の上端より高い部分の長さを調整したりできる。柱状部材組み立て体700において、鉄骨構造物500の上端より高い部分は、鉄骨構造物500に固定できない部分である。このため、柱状部材組み立て体700の上端が鉄骨構造物500の上端より高くなり過ぎると、最も上方の柱状部材300が不安定になるおそれがある。したがって、柱状部材組み立て体700の全体の長さを調整することで、柱状部材組み立て体700の上端が鉄骨構造物500の上端より高くなり過ぎることを防ぎ、もって、最も上方の柱状部材300が不安定になるのを抑制できる。また、鉄骨構造物の高さに合わせて、長さの異なる柱状部材を用意する必要もない。なお、このように柱状部材300同士を平行に接続させる場合も、本発明における「一本に接続した複数の柱状部材」の範囲に含まれる。「一本に接続した複数の柱状部材」の意味は、上述の実施形態と同様である。
また、上述の実施形態では、単管パイプ410を介して、柱状部材組み立て体700が、鉄骨構造物500の鉄骨梁510のH鋼のフランジ縁端部511に接続している。しかし、柱状部材組み立て体700が、キャッチクランプ等の連結金具によって直接、フランジ縁端部511に接続していてもよい。
また、上述の実施形態では、吊り下げ部340は、鉛直方向に沿った平板状部材341を有しており、平板状部材341には小判型の貫通孔342が水平方向に貫通している。しかし、吊り下げ部は、クレーン等に接続したワイヤー等が接続できるようなものであれば何でもよい。例えば、吊り下げ部は、管状部材等を直角に折り曲げ、折り曲げた先端が鉛直下方に向くように柱状部材300に固定することで構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、柱状部材300の上端部310が凸部構造を有しており、下方に向かって開放した別の柱状部材300の下端部320にはめ込まれて接続している。しかし、柱状部材の上端部は凸部構造をしていなくともよい。例えば、図6の(a)に示すように、柱状部材800は角柱形状をしている。柱状部材800は、中空であり、上端と下端が開口している。下端部820の外側表面には、接続部材900が溶接して固定されている。接続部材900は、中空の角柱形状であり、下方に開口している。また、接続部材900の下端部は、柱状部材800の下端部820より下方に突出している。接続部材900を構成する4つの側壁のそれぞれには第1のボルト穴911が貫通している。第1のボルト穴911は、下端部910の範囲に形成されている。
図6(b)に示すように、柱状部材800を構成する4つの側壁のそれぞれには第2のボルト穴811が形成されている。第2のボルト穴811は柱状部材800の上端部810の範囲に形成されている。第2のボルト穴811は、別の柱状部材800の接続部材900に上端部810をはめ込んだ際に、第1のボルト穴911と同じ位置になるように配置されている。さらに、上端部810の内側表面における第2のボルト穴811の開口部には、ナット812が溶接されている。柱状部材800の上端部810と別の柱状部材の下端部820を接続させた後、ボルト920を第1のボルト穴911及び第2のボルト穴811に貫通させ、ナット812に締め込むことにより、柱状部材800同士を締結させる。
また、上述の実施形態の固定工程S1では、第1の工程として複数の柱状部材300を接続して、柱状部材組み立て体700を組み立てている。そして、第2の工程として鉄骨構造物500に柱状部材組み立て体700を固定させている。その後、第3の工程としてステップ部材200を各柱状部材300に取り付けている。しかし、第1、第2及び第3の工程の順番は前後してもよい。
100 足場
200 ステップ部材
210 本体部
220 掛け具
300 柱状部材
301 本体部
330 支持部材
331 前面部
340 吊り下げ部
341 平板状部材
342 貫通孔
350 継手部
360 接続部
400 固定部材
410 単管パイプ
420 キャッチクランプ
430 直交クランプ
500 鉄骨構造物
510 鉄骨梁
511 フランジ縁端部
700 柱状部材組み立て体

Claims (4)

  1. 鉛直方向に延びる骨格構造物に固定して使用される建築作業用の足場であって、
    互いに一本に接続した複数の柱状部材と、
    取り外し可能なステップ部材と、
    前記複数の柱状部材を前記骨格構造物に取り外し可能に固定する固定部材とを備え、
    前記複数の柱状部材の少なくともいずれか2つの一端部同士が取り外し可能にはめ込まれており、
    前記ステップ部材は、前記柱状部材と交差するように前記複数の柱状部材のそれぞれに接続しており、
    互いに接続した前記複数の柱状部材のうち、少なくとも、1つの前記柱状部材より上方に配置された前記柱状部材の上端部に、クレーン吊り下げ用の吊り下げ部が設けられており、
    前記吊り下げ部は、貫通孔が形成されており前記柱状部材と交差する方向に延びた平板状部材であることを特徴とする、建築作業用の足場。
  2. 請求項1に記載の建築作業用の足場であって、前記複数の柱状部材のいずれかと平行に、前記複数の柱状部材の別のいずれかが少なくとも一個所、接続していることを特徴とする、建築作業用の足場。
  3. 複数の柱状部材と、前記柱状部材と交差するように前記複数の柱状部材のそれぞれに接続したステップ部材とを有する建築作業用の足場の設置及び解体方法であって、
    前記複数の柱状部材を、そのうち少なくともいずれか2つの一端部同士を取り外し可能にはめ込んで全体を一本に接続しつつ骨格構造物に固定する固定工程と、
    前記ステップ部材が前記複数の柱状部材に接続した状態で前記骨格構造物を直立させる直立工程と、
    前記複数の柱状部材を前記骨格構造物から取り外す取り外し工程とを備えており、
    前記固定行程において、前記直立工程後の前記複数の柱状部材のうち最も下方に配置された前記柱状部材の下端がその下方の構造物又は地面より上方に配置されるように前記複数の柱状部材を前記骨格構造物に固定し、
    前記取り外し工程において、前記複数の柱状部材を、最も下方に配置された前記柱状部材から上方に向かって順に前記骨格構造物から取り外すことを特徴とする、建築作業用の足場の設置及び解体方法。
  4. 請求項3に記載の建築作業用の足場の設置及び解体方法であって、前記複数の柱状部材のうち、少なくとも1つの前記柱状部材より上方に配置された前記柱状部材の上端部に、クレーン吊り下げ用の吊り下げ部が設けられており、
    前記取り外し工程において、前記吊り下げ部が設けられた前記柱状部材を前記骨格構造物から取り外す際に、前記吊り下げ部を介してクレーンで当該柱状部材を吊り下げた状態で当該柱状部材を前記骨格構造物から取り外すことを特徴とする、建築作業用の足場の設置及び解体方法。
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