JP5986488B2 - パワー半導体モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

パワー半導体モジュールおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁基板と、絶縁基板に搭載されたパワー半導体チップと、外囲ケースとを具備するパワー半導体モジュールおよびその製造方法に関する。
特に、本発明は、パワー半導体チップが発生した熱の伝熱経路を増加させ、それにより、パワー半導体モジュール全体の放熱性能を向上させることができるパワー半導体モジュールおよびその製造方法に関する。
従来から、絶縁基板と、絶縁基板に搭載されたパワー半導体チップと、外囲ケースとを具備するパワー半導体モジュールが知られている。この種のパワー半導体モジュールの例としては、例えば特許文献1(特開平9−8223号公報)の図1等に記載されたものがある。
特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、電気絶縁層と、電気絶縁層の下側に形成された金属層(アルミベース板)と、電気絶縁層の上側に形成された導体パターン(金属箔、主回路配線パターン)とを有する絶縁基板(絶縁配線基板)が設けられている。また、絶縁基板(絶縁配線基板)の導体パターン(金属箔、主回路配線パターン)上にパワー半導体チップ(電力用半導体素子)が搭載されている。更に、前側壁部と、後側壁部と、右側壁部と、左側壁部と、上下方向に貫通した中央開口とを有する外囲ケース(枠体)が設けられている。
また、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、電気絶縁性の樹脂材料と、パワー半導体チップ(電力用半導体素子)に電気的に接続される外部端子(端子)とをインサート成形によって一体化することにより、外囲ケース(枠体)が形成されている。更に、絶縁基板(絶縁配線基板)の前後方向寸法が、外囲ケース(枠体)の前側壁部の後側表面と後側壁部の前側表面との間隔よりも小さくされると共に、絶縁基板(絶縁配線基板)の左右方向寸法が、外囲ケース(枠体)の右側壁部の左側表面と左側壁部の右側表面との間隔よりも小さくされている。
そのため、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、絶縁基板(絶縁配線基板)の前後方向寸法が外囲ケース(枠体)の前側壁部の後側表面と後側壁部の前側表面との間隔より大きくされると共に、絶縁基板(絶縁配線基板)の左右方向寸法が外囲ケース(枠体)の右側壁部の左側表面と左側壁部の右側表面との間隔より大きくされている場合よりも、絶縁基板(絶縁配線基板)を小型化することができ、その結果、パワー半導体モジュール全体のコストを削減することができる。
ところで、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、小型の絶縁基板(絶縁配線基板)の周囲に、熱伝導性が比較的低い低熱伝導性材料(電気絶縁性樹脂材料)によって形成された外囲ケースの底面部が配置されている。そのため、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、パワー半導体チップ(電力用半導体素子)が発生し、絶縁基板(絶縁配線基板)に伝熱された熱が、絶縁基板(絶縁配線基板)の周囲の外囲ケース(枠体)の底面部に殆ど伝熱されない。
更に、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、絶縁基板(絶縁配線基板)の金属層(アルミベース板)の下面と外囲ケース(枠体)の底面部の下面とが同一平面上に配置されておらず、外囲ケース(枠体)の底面部の下面が、絶縁基板(絶縁配線基板)の金属層(アルミベース板)の下面よりも上側に配置されている。そのため、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、パワー半導体モジュールの使用時に絶縁基板(絶縁配線基板)および外囲ケース(枠体)の底面部の下側に空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段が配置されても、外囲ケース(枠体)の底面部の下面と空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段の上面との間に隙間が生じてしまう。
その結果、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、パワー半導体チップ(電力用半導体素子)が発生し絶縁基板(絶縁配線基板)に伝熱された熱を、絶縁基板(絶縁配線基板)の周囲の外囲ケース(枠体)の底面部の側に水平方向に伝熱させた後に空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱することができない。
すなわち、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、パワー半導体チップ(電力用半導体素子)が発生し絶縁基板(絶縁配線基板)に伝熱された熱を、小型化された絶縁基板(絶縁配線基板)の下面のみを介してしか、空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱することができない。
換言すれば、特許文献1の図1に記載されたパワー半導体モジュールでは、絶縁基板(絶縁配線基板)を小型化することによってパワー半導体モジュール全体のコストを削減することができるものの、パワー半導体チップが発生した熱の伝熱経路が減少してしまい、それに伴って、パワー半導体モジュール全体の放熱性能が低下してしまう。
特開平9−8223号公報
前記問題点に鑑み、本発明は、パワー半導体チップが発生した熱の伝熱経路を増加させ、それにより、パワー半導体モジュール全体の放熱性能を向上させることができるパワー半導体モジュールを提供することを目的とする。
詳細には、本発明は、絶縁基板を小型化することによってパワー半導体モジュール全体のコストを削減しつつ、パワー半導体チップが発生した熱の伝熱経路を増加させ、それにより、パワー半導体モジュール全体の放熱性能を向上させることができるパワー半導体モジュールを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、電気絶縁層(1a)と、電気絶縁層(1a)の下側に形成された金属層(1b)と、電気絶縁層(1b)の上側に形成された導体パターン(1c1)とを有する絶縁基板(1)を設け、
絶縁基板(1)の導体パターン(1c1)上にパワー半導体チップ(201)を搭載し、
前側壁部(2a1)と、後側壁部(2a2)と、右側壁部(2a3)と、左側壁部(2a4)と、上下方向に貫通した中央開口(2a5)とを有する外囲ケース(2)を設け、
電気絶縁性の樹脂材料と、パワー半導体チップ(201)の下面の電極に電気的に接続される外部端子(2b18)と、パワー半導体チップ(201)の上面の電極に電気的に接続される外部端子(2b13)とをインサート成形によって一体化することにより、外囲ケース(2)を形成し、
絶縁基板(1)の前後方向寸法(W1a)を、外囲ケース(2)の前側壁部(2a1)の後側表面と後側壁部(2a2)の前側表面との間隔(W2a)よりも小さくすると共に、絶縁基板(1)の左右方向寸法(W1b)を、外囲ケース(2)の右側壁部(2a3)の左側表面と左側壁部(2a4)の右側表面との間隔(W2b)よりも小さくしたパワー半導体モジュール(100)において、
前側部分(3a)と、後側部分(3b)と、右側部分(3c)と、左側部分(3d)と、上下方向に貫通した中央開口(3e)とを有する枠状のスペーサ(3)を設け、
外囲ケース(2)を構成する樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性材料によって、スペーサ(3)を形成し、
スペーサ(3)の中央開口(3e)と絶縁基板(1)とを相補形状に形成し、
絶縁基板(1)の金属層(1b)の下面とスペーサ(3)の下面とが同一平面上に位置するように、絶縁基板(1)をスペーサ(3)の中央開口(3e)に嵌合させて絶縁基板(1)とスペーサ(3)とを接続し、
絶縁基板(1)およびスペーサ(3)を外囲ケース(2)の下端部に接続したことを特徴とするパワー半導体モジュール(100)が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の上面に当接する係止部(3f)を、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)に設け、
請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)の下面とスペーサ(3)の係止部(3f)の下面との上下方向間隔(S3)と、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の厚さ(T1)とを等しくし、
請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の厚さ(T1)とは異なる厚さ(T1’)を有する他の絶縁基板(1’)を具備する他のパワー半導体モジュール(100’)が製造される場合に、
請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)とは異なる他のスペーサ(3’)であって、その下面とその係止部(3f)の下面との上下方向間隔(S3’)と、他の絶縁基板(1’)の厚さ(T1’)とが等しい他のスペーサ(3’)を、他のパワー半導体モジュール(100’)に用いると共に、
請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられる外囲ケース(2)を、他のパワー半導体モジュール(100’)にも用いることを特徴とするパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のパワー半導体チップ(201)の数とは異なる数のパワー半導体チップ(201”)を具備する他のパワー半導体モジュール(100”)が製造される場合に、
請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の前後方向寸法(W1a)および左右方向寸法(W1b)とは、前後方向寸法(W1a”)および左右方向寸法(W1b”)の少なくとも一方が異なる他の絶縁基板(1”)を、他のパワー半導体モジュール(100”)に用い、
他のパワー半導体モジュール(100”)に用いられる他の絶縁基板(1”)と相補形状の中央開口(3e)であって、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)の中央開口(3e)とは形状が異なる中央開口(3e)を具備する他のスペーサ(3”)を、他のパワー半導体モジュール(100”)に用い、
請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の外囲ケース(2)の製造に用いられる成形用金型を用いて製造された他の外囲ケース(2”)を、他のパワー半導体モジュール(100”)に用いることを特徴とするパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法が提供される。
請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)では、電気絶縁層(1a)と、電気絶縁層(1a)の下側に形成された金属層(1b)と、電気絶縁層(1b)の上側に形成された導体パターン(1c1)とを有する絶縁基板(1)が設けられている。また、絶縁基板(1)の導体パターン(1c1)上にパワー半導体チップ(201)が搭載されている。更に、前側壁部(2a1)と、後側壁部(2a2)と、右側壁部(2a3)と、左側壁部(2a4)と、上下方向に貫通した中央開口(2a5)とを有する外囲ケース(2)が設けられている。
また、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)では、電気絶縁性の樹脂材料と、パワー半導体チップ(201)の下面の電極に電気的に接続される外部端子(2b18)と、パワー半導体チップ(201)の上面の電極に電気的に接続される外部端子(2b13)とをインサート成形によって一体化することにより、外囲ケース(2)が形成されている。更に、絶縁基板(1)の前後方向寸法(W1a)が、外囲ケース(2)の前側壁部(2a1)の後側表面と後側壁部(2a2)の前側表面との間隔(W2a)よりも小さくされると共に、絶縁基板(1)の左右方向寸法(W1b)が、外囲ケース(2)の右側壁部(2a3)の左側表面と左側壁部(2a4)の右側表面との間隔(W2b)よりも小さくされている。
そのため、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)によれば、絶縁基板(1)の前後方向寸法(W1a)が、外囲ケース(2)の前側壁部(2a1)の後側表面と後側壁部(2a2)の前側表面との間隔(W2a)より大きくされると共に、絶縁基板(1)の左右方向寸法(W1b)が、外囲ケース(2)の右側壁部(2a3)の左側表面と左側壁部(2a4)の右側表面との間隔(W2b)より大きくされている場合よりも、絶縁基板(1)を小型化することができ、その結果、パワー半導体モジュール(100)全体のコストを削減することができる。
詳細には、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)では、前側部分(3a)と、後側部分(3b)と、右側部分(3c)と、左側部分(3d)と、上下方向に貫通した中央開口(3e)とを有する枠状のスペーサ(3)が設けられている。また、外囲ケース(2)を構成する樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性材料によって、スペーサ(3)が形成されている。更に、スペーサ(3)の中央開口(3e)と絶縁基板(1)とが相補形状に形成されている。
また、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)では、絶縁基板(1)の金属層(1b)の下面とスペーサ(3)の下面とが同一平面上に位置するように、絶縁基板(1)がスペーサ(3)の中央開口(3e)に嵌合せしめられ、絶縁基板(1)とスペーサ(3)とが接続されている。更に、絶縁基板(1)およびスペーサ(3)が外囲ケース(2)の下端部に接続されている。
換言すれば、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)では、外囲ケース(2)の前側壁部(2a1)の後側表面と後側壁部(2a2)の前側表面との間隔(W2a)よりも小さい前後方向寸法(W1a)と、外囲ケース(2)の右側壁部(2a3)の左側表面と左側壁部(2a4)の右側表面との間隔(W2b)よりも小さい左右方向寸法(W1b)とを有する小型の絶縁基板(1)の周囲に、外囲ケース(2)の樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性材料によって形成されたスペーサ(3)が配置されている。
そのため、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)によれば、パワー半導体チップ(201)が発生し、絶縁基板(1)に伝熱された熱の一部を、絶縁基板(1)の周囲のスペーサ(3)の側に水平方向に伝熱することができる。
更に、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)では、絶縁基板(1)の金属層(1b)の下面とスペーサ(3)の下面とが同一平面上に配置されているため、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の使用時に絶縁基板(1)およびスペーサ(3)の下面が空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段の上面に接続されると、絶縁基板(1)から空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱可能になると共に、スペーサ(3)から空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段にも伝熱可能になる。
その結果、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)では、絶縁基板(1)の熱が空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱されるのと同様に、スペーサ(3)の熱が空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱される。
すなわち、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)によれば、小型の絶縁基板の周囲に外囲ケースの底面部が配置されており、パワー半導体チップが発生した熱が小型の絶縁基板の下面のみを介して空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱される特許文献1(特開平9−8223号公報)の図1に記載されたパワー半導体モジュールよりも、パワー半導体チップ(201)が発生した熱の伝熱経路を増加させることができ、それにより、パワー半導体モジュール(100)全体の放熱性能を向上させることができる。
請求項2に記載のパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の上面に当接する係止部(3f)が、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)に設けられる。
更に、請求項2に記載のパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)の下面とスペーサ(3)の係止部(3f)の下面との上下方向間隔(S3)と、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の厚さ(T1)とが等しくされる。
また、請求項2に記載のパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の厚さ(T1)とは異なる厚さ(T1’)を有する他の絶縁基板(1’)を具備する他のパワー半導体モジュール(100’)が製造される場合に、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)とは異なる他のスペーサ(3’)であって、その下面とその係止部(3f)の下面との上下方向間隔(S3’)と、他の絶縁基板(1’)の厚さ(T1’)とが等しい他のスペーサ(3’)が他のパワー半導体モジュール(100’)に用いられる。
更に、請求項2に記載のパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の厚さ(T1)とは異なる厚さ(T1’)を有する他の絶縁基板(1’)を具備する他のパワー半導体モジュール(100’)が製造される場合に、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられる外囲ケース(2)が、他のパワー半導体モジュール(100’)にも用いられる。
つまり、請求項2に記載のパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられる絶縁基板(1)の厚さ(T1)と、他のパワー半導体モジュール(100’)に用いられる他の絶縁基板(1’)の厚さ(T1’)とが互いに異なり、それに伴って、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられるスペーサ(3)の下面とスペーサ(3)の係止部(3f)の下面との上下方向間隔(S3)と、他のパワー半導体モジュール(100’)に用いられる他のスペーサ(3’)の下面と他のスペーサ(3’)の係止部(3f)の下面との上下方向間隔(S3’)とが互いに異なる。
一方、請求項2に記載のパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられる外囲ケース(2)が、他のパワー半導体モジュール(100’)にも共用される。
すなわち、請求項2に記載のパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法では、異なる厚さ(T1,T1’)を有する絶縁基板(1,1’)が用いられる請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)と他のパワー半導体モジュール(100’)に対して、同一の外囲ケース(2)を用いることができる。
そのため、請求項2に記載のパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法によれば、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられる外囲ケース(2)とは異なる形状を有する外囲ケースを他のパワー半導体モジュール(100’)のために製造しなければならない場合よりも、他のパワー半導体モジュール(100’)の製造コストを削減することができる。
請求項3に記載のパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のパワー半導体チップ(201)の数とは異なる数のパワー半導体チップ(201”)を具備する他のパワー半導体モジュール(100”)が製造される場合に、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の前後方向寸法(W1a)および左右方向寸法(W1b)とは、前後方向寸法(W1a”)および左右方向寸法(W1b”)の少なくとも一方が異なる他の絶縁基板(1”)が、他のパワー半導体モジュール(100”)に用いられる。
また、請求項3に記載のパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のパワー半導体チップ(201)の数とは異なる数のパワー半導体チップ(201”)を具備する他のパワー半導体モジュール(100”)が製造される場合に、他のパワー半導体モジュール(100”)に用いられる他の絶縁基板(1”)と相補形状の中央開口(3e)であって、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)の中央開口(3e)とは形状が異なる中央開口(3e)を具備する他のスペーサ(3”)が、他のパワー半導体モジュール(100”)に用いられる。
更に、請求項3に記載のパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のパワー半導体チップ(201)の数とは異なる数のパワー半導体チップ(201”)を具備する他のパワー半導体モジュール(100”)が製造される場合に、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の外囲ケース(2)の製造に用いられる成形用金型を用いて製造された他の外囲ケース(2”)が、他のパワー半導体モジュール(100”)に用いられる。
つまり、請求項3に記載のパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられる絶縁基板(1)の前後方向寸法(W1a)および左右方向寸法(W1b)と、他のパワー半導体モジュール(100”)に用いられる他の絶縁基板(1”)の前後方向寸法(W1a”)および左右方向寸法(W1b”)の少なくとも一方が異なり、それに伴って、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられるスペーサ(3)の中央開口(3e)の形状と、他のパワー半導体モジュール(100”)に用いられる他のスペーサ(3”)の中央開口(3e)の形状とが互いに異なる。
一方、請求項3に記載のパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の外囲ケース(2)の製造に用いられる成形用金型が、他のパワー半導体モジュール(100”)の他の外囲ケース(2”)の製造にも用いられる。
すなわち、請求項3に記載のパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法では、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)が具備するパワー半導体チップ(201)の数と、他のパワー半導体モジュール(100”)が具備するパワー半導体チップ(201”)の数とが異なるにもかかわらず、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の外囲ケース(2)の製造に用いられる成形用金型を、他のパワー半導体モジュール(100”)の他の外囲ケース(2”)の製造にも用いることができる。
そのため、請求項3に記載のパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法によれば、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の外囲ケース(2)の製造に用いられる成形用金型とは別個の成形用金型を他のパワー半導体モジュール(100”)の他の外囲ケース(2”)の製造のために用意しなければならない場合よりも、他のパワー半導体モジュール(100”)の製造コストを削減することができる。
第1の実施形態のパワー半導体モジュール100を示した図である。 第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の一部を構成する絶縁基板1を示した図である。 図2に示す絶縁基板1上にパワー半導体チップ201〜214およびサーミスタTHを搭載した状態を示した図である。 第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の一部を構成するスペーサ3を示した図である。 図3に示す絶縁基板1と図4に示すスペーサ3とを接続した状態を示した図である。 第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の一部を構成する外囲ケース2を示した図である。 図5に示す組立体と図6に示す外囲ケース2とを接続した状態を示した図である。 第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の等価回路図である。 第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の一部を構成する絶縁基板1’を示した図である。 第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の一部を構成するスペーサ3’を示した図である。 図9に示す絶縁基板1’上にパワー半導体チップ201〜214およびサーミスタTHを搭載したものと図10に示すスペーサ3’とを接続した状態を示した図である。 図11に示す組立体と図6に示す外囲ケース2とを接続した状態を示した図である。 第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”を示した図である。 第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の一部を構成する絶縁基板1”を示した図である。 図14に示す絶縁基板1”上にパワー半導体チップ201”,202”を搭載した状態を示した図である。 第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の一部を構成するスペーサ3”を示した図である。 図15に示す絶縁基板1”と図16に示すスペーサ3”とを接続した状態を示した図である。 図17に示す組立体と外囲ケース2”とを接続した状態を示した図である。 第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の等価回路図である。
以下、本発明のパワー半導体モジュールの第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態のパワー半導体モジュール100を示した図である。詳細には、図1(A)は第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の平面図、図1(B)はカバー4(図1(A)参照)を取り外した状態における第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の平面図である。図2は第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の一部を構成する絶縁基板1を示した図である。詳細には、図2(A)は絶縁基板1の平面図、図2(B)は図2(A)のA−A線に沿った絶縁基板1の概略的な鉛直断面図である。図3は図2に示す絶縁基板1上にパワー半導体チップ201〜214およびサーミスタTHを搭載した状態を示した図である。図4は第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の一部を構成するスペーサ3を示した図である。詳細には、図4(A)はスペーサ3の平面図、図4(B)は図4(A)のB−B線に沿ったスペーサ3の鉛直断面図、図4(C)は図4(B)の一部を拡大して示した図である。
図5は図3に示す絶縁基板1と図4に示すスペーサ3とを接続した状態を示した図である。詳細には、図5(A)は絶縁基板1、スペーサ3、パワー半導体チップ201などによって構成される組立体の平面図、図5(B)は図5(A)のC−C線に沿った組立体の概略的な鉛直端面図である。図6は第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の一部を構成する外囲ケース2を示した図である。詳細には、図6(A)は外囲ケース2の平面図、図6(B)は図6(A)のD−D線に沿った外囲ケース2の鉛直断面図、図6(C)は図6(A)のE−E線に沿った外囲ケース2の鉛直断面図である。図7は図5に示す組立体と図6に示す外囲ケース2とを接続した状態を示した図である。詳細には、図7(A)は絶縁基板1、外囲ケース2、スペーサ3、パワー半導体チップ201などによって構成される組立体の平面図、図7(B)は図7(A)のF−F線に沿った組立体の概略的な鉛直端面図、図7(C)は図7(B)に示す組立体と空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段との関係を示した図である。図8は第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の等価回路図である。
第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、図2に示すように、電気絶縁層1aと、電気絶縁層1aの下側に形成された金属層1bと、電気絶縁層1bの上側に形成された導体パターン1c1,1c2,1c3,1c4,1c5,1c6,1c7,1c8,1c9,1c10,1c11,1c12,1c13,1c14,1c15,1c16,1c17,1c18,1c19,1c20,1c21とを有する絶縁基板1が設けられている。
詳細には、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、例えば3mmの厚さを有する金属板が、金属層1b(図2(B)参照)として用いられている。また、その金属層1b上に、例えば125μmの厚さを有する電気絶縁層1a(図2(A)および図2(B)参照)が形成されている。更に、その電気絶縁層1a上に、例えば400μmの厚さを有する導体パターン1c1〜1c21(図2(A)および図2(B)参照)が形成されている。
第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、金属層1b(図2(B)参照)としての金属板が最初に用意され、その金属板に対して電気絶縁層1a(図2(A)および図2(B)参照)が形成されるが、第2の実施形態のパワー半導体モジュール100では、代わりに、電気絶縁層1a(図2(A)および図2(B)参照)としての電気絶縁板を最初に用意し、その電気絶縁板に対して金属層1b(図2(B)参照)を形成することも可能である。
更に、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、電気絶縁層1a(図2(A)および図2(B)参照)と金属層1b(図2(B)参照)とが直接接続され、電気絶縁層1a(図2(A)および図2(B)参照)と導体パターン1c1〜1c21(図2(A)および図2(B)参照)とが直接接続されているが、第3の実施形態のパワー半導体モジュール100では、代わりに、電気絶縁層1a(図2(A)および図2(B)参照)と金属層1b(図2(B)参照)との間に接合材を介在させ、電気絶縁層1a(図2(A)および図2(B)参照)と導体パターン1c1〜1c21(図2(A)および図2(B)参照)との間に接合材を介在させることも可能である。
第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の製造時には、絶縁基板1(図2および図3参照)上にパワー半導体チップ201〜214(図3参照)およびサーミスタTH(図3参照)が搭載される。詳細には、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図3参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(IGBTチップ)203(図3参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)202(図3参照)の下面のカソード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)204(図3参照)の下面のカソード電極とが、絶縁基板1(図3参照)の導体パターン1c1(図3参照)に電気的に接続される。
また、パワー半導体チップ(IGBTチップ)205(図3参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)206(図3参照)の下面のカソード電極とが、絶縁基板1(図3参照)の導体パターン1c2(図3参照)に電気的に接続される。更に、パワー半導体チップ(IGBTチップ)207(図3参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)208(図3参照)の下面のカソード電極とが、絶縁基板1(図3参照)の導体パターン1c3(図3参照)に電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)209(図3参照)の下面のアノード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)210(図3参照)の下面のカソード電極とが、絶縁基板1(図3参照)の導体パターン1c11(図3参照)に電気的に接続される。また、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)211(図3参照)の下面のアノード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)212(図3参照)の下面のカソード電極とが、絶縁基板1(図3参照)の導体パターン1c12(図3参照)に電気的に接続される。更に、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)213(図3参照)の下面のアノード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)214(図3参照)の下面のカソード電極とが、絶縁基板1(図3参照)の導体パターン1c13(図3参照)に電気的に接続される。また、サーミスタTH(図3参照)が絶縁基板1(図3参照)の導体パターン1c14,1c21(図3参照)に電気的に接続される。
また、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、図4に示すように、前側部分3aと、後側部分3bと、右側部分3cと、左側部分3dと、上下方向(図4(B)の上下方向)に貫通した中央開口3eとを有する枠状のスペーサ3が設けられている。更に、外囲ケース2(図6参照)を構成する樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性材料によって、スペーサ3が形成されている。また、スペーサ3の中央開口3eと絶縁基板1(図2および図3参照)とが相補形状に形成されている。
更に、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、図4に示すように、絶縁基板1(図2および図3参照)の上面に当接するための係止部3fがスペーサ3に設けられている。詳細には、スペーサ3の下面とスペーサ3の係止部3fの下面との上下方向間隔S3(図4(C)参照)と、スペーサ3の係止部3fの下面に当接する位置における絶縁基板1(図2および図3参照)の厚さT1(図2(B)参照)とが等しくされている。
その結果、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の製造時に、図5に示すように、絶縁基板1(図2および図3参照)がスペーサ3の中央開口3e(図4参照)に嵌合せしめられて、絶縁基板1とスペーサ3とが接続されると、絶縁基板1の金属層1bの下面とスペーサ3の下面とが同一平面上に位置する(図5(B)参照)。
第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、外囲ケース2(図6参照)を構成する樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性樹脂材料によってスペーサ3が形成されているが、第4の実施形態のパワー半導体モジュール100では、代わりに、外囲ケース2(図6参照)を構成する樹脂材料よりも熱伝導性が高い金属材料によってスペーサ3を形成することも可能である。
また、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、図6に示すように、前側壁部2a1と、後側壁部2a2と、右側壁部2a3と、左側壁部2a4と、上下方向(図6(B)の上下方向、図6(C)の左右方向)に貫通した中央開口2a5とを有する外囲ケース2が設けられている。更に、電気絶縁性の樹脂材料と、外部端子2b13〜2b21と、信号端子2b1〜2b12とをインサート成形によって一体化することにより、外囲ケース2が形成されている。
第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の製造時には、次いで、図7に示すように、図5に示す組立体が、図6に示す外囲ケース2の下端部に接続される。次いで、図1(B)に示すように、ワイヤボンディングが行われる。
詳細には、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c1(図2参照)と、外部端子2b18(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図3および図8参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)202(図3および図8参照)の下面のカソード電極と、パワー半導体チップ(IGBTチップ)203(図3および図8参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)204(図3および図8参照)の下面のカソード電極とが、外部端子2b18(図6および図8参照)に電気的に接続される。
また、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図3参照)の上面のゲート電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c5(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c5(図2参照)と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c6(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c6(図2参照)と、信号端子2b9(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図3および図8参照)の上面のゲート電極と、信号端子2b9(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図3参照)の上面のエミッタ電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c2(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)202(図3参照)の上面のアノード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c2(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c2(図2参照)と、外部端子2b13(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図3および図8参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)202(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、外部端子2b13(図6および図8参照)とが電気的に接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c2(図2参照)と、信号端子2b10(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図3および図8参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)202(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、信号端子2b10(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
また、パワー半導体チップ(IGBTチップ)203(図3参照)の上面のゲート電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c7(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c7(図2参照)と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c8(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c8(図2参照)と、信号端子2b5(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)203(図3および図8参照)の上面のゲート電極と、信号端子2b5(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(IGBTチップ)203(図3参照)の上面のエミッタ電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c3(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)204(図3参照)の上面のアノード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c3(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c3(図2参照)と、外部端子2b14(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)203(図3および図8参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)204(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、外部端子2b14(図6および図8参照)とが電気的に接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c3(図2参照)と、信号端子2b6(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)203(図3および図8参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)204(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、信号端子2b6(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
また、パワー半導体チップ(IGBTチップ)205(図3参照)の上面のゲート電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c9(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c9(図2参照)と、信号端子2b11(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)205(図3および図8参照)の上面のゲート電極と、信号端子2b11(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(IGBTチップ)205(図3参照)の上面のエミッタ電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c4(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)206(図3参照)の上面のアノード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c4(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c4(図2参照)と、外部端子2b19(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)205(図3および図8参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)206(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、外部端子2b19(図6および図8参照)とが電気的に接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c4(図2参照)と、信号端子2b12(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)205(図3および図8参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)206(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、信号端子2b12(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
また、パワー半導体チップ(IGBTチップ)207(図3参照)の上面のゲート電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c10(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c10(図2参照)と、信号端子2b7(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)207(図3および図8参照)の上面のゲート電極と、信号端子2b7(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(IGBTチップ)207(図3参照)の上面のエミッタ電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c4(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)208(図3参照)の上面のアノード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c4(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)207(図3および図8参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)208(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、外部端子2b19(図6および図8参照)とが電気的に接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c4(図2参照)と、信号端子2b8(図6参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)207(図3および図8参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)208(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、信号端子2b8(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
また、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)209(図3参照)の上面のカソード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c1(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。更に、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)211(図3参照)の上面のカソード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c1(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。また、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)213(図3参照)の上面のカソード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c1(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。更に、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c1(図2参照)と、外部端子2b15(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図3および図8参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)202(図3および図8参照)の下面のカソード電極と、パワー半導体チップ(IGBTチップ)203(図3および図8参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)204(図3および図8参照)の下面のカソード電極と、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)209(図3および図8参照)の上面のカソード電極と、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)211(図3および図8参照)の上面のカソード電極と、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)213(図3および図8参照)の上面のカソード電極とが、外部端子2b15(図6および図8参照)に電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)209(図3参照)の上面のゲート電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c15(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c15(図2参照)と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c16(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。更に、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c16(図2参照)と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c17(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c17(図2参照)と、信号端子2b4(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)209(図3および図8参照)の上面のゲート電極と、信号端子2b4(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
また、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)211(図3参照)の上面のゲート電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c18(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。更に、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c18(図2参照)と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c19(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c19(図2参照)と、信号端子2b3(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)211(図3および図8参照)の上面のゲート電極と、信号端子2b3(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)213(図3参照)の上面のゲート電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c20(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c20(図2参照)と、信号端子2b2(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)213(図3および図8参照)の上面のゲート電極と、信号端子2b2(図6および図8参照)とが電気的に接続される。
また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c11(図2参照)と、外部端子2b16(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)209(図3および図8参照)の下面のアノード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)210(図3および図8参照)の下面のカソード電極とが、外部端子2b16(図6および図8参照)に電気的に接続される。
更に、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c12(図2参照)と、外部端子2b17(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)211(図3および図8参照)の下面のアノード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)212(図3および図8参照)の下面のカソード電極とが、外部端子2b17(図6および図8参照)に電気的に接続される。
また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c13(図2参照)と、外部端子2b20(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(サイリスタチップ)213(図3および図8参照)の下面のアノード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)214(図3および図8参照)の下面のカソード電極とが、外部端子2b20(図6および図8参照)に電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)210(図3参照)の上面のアノード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c14(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)212(図3参照)の上面のアノード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c14(図2参照)とがワイヤボンディング接続され、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)214(図3参照)の上面のアノード電極と、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c14(図2参照)とがワイヤボンディング接続される。また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c14(図2参照)と、外部端子2b21(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)210(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)212(図3および図8参照)の上面のアノード電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)214(図3および図8参照)の上面のアノード電極とが、外部端子2b21(図6および図8参照)に電気的に接続される。
また、絶縁基板1(図2参照)の導体パターン1c21(図2参照)と、信号端子2b1(図6参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、外部端子2b21(図6および図8参照)と信号端子2b1(図6および図8参照)とがサーミスタTH(図3および図8参照)を介して電気的に接続される。
次いで、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の製造時には、外囲ケース2(図1参照)の内部にゲル剤(図示せず)が充填され、次いで、カバー4(図1(A)参照)が外囲ケース2に接続され、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100が完成する。
詳細には、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、図2および図6に示すように、絶縁基板1(図2参照)の前後方向寸法W1a(図2(A)参照)が、外囲ケース2(図6参照)の前側壁部2a1(図6(C)参照)の後側表面と後側壁部2a2(図6(C)参照)の前側表面との間隔W2a(図6(C)参照)よりも小さくされると共に、絶縁基板1(図2参照)の左右方向寸法W1b(図2(A)参照)が、外囲ケース2(図6参照)の右側壁部2a3(図6(B)参照)の左側表面と左側壁部2a4(図6(B)参照)の右側表面との間隔W2b(図6(B)参照)よりも小さくされている。
そのため、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100によれば、絶縁基板1の前後方向寸法W1aが、外囲ケース2の前側壁部2a1の後側表面と後側壁部2a2の前側表面との間隔W2aより大きくされると共に、絶縁基板1の左右方向寸法W1bが、外囲ケース2の右側壁部2a3の左側表面と左側壁部2a4の右側表面との間隔W2bより大きくされている場合よりも、絶縁基板1を小型化することができ、その結果、パワー半導体モジュール100全体のコストを削減することができる。
その上、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、図5および図7に示すように、小型の絶縁基板1の周囲に、外囲ケース2の樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性材料によって形成されたスペーサ3が配置されている。そのため、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100によれば、例えばパワー半導体チップ(IGBTチップ)201(図7(C)参照)が発生し、絶縁基板1(図7(C)参照)に伝熱された熱の一部を、図7(C)に矢印A2で示すように、絶縁基板1の周囲のスペーサ3の側に水平方向(図7(C)の右向き)に伝熱することができる。
更に、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、図7(B)に示すように、絶縁基板1の金属層1bの下面とスペーサ3の下面とが同一平面上に配置されているため、図7(C)に示すように、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の使用時に絶縁基板1およびスペーサ3の下面が空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段の上面に接続されると、絶縁基板1から空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱可能になると共に、スペーサ3から空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段にも伝熱可能になる。
その結果、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100では、図7(C)に示すように、絶縁基板1の熱が空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱される(図7(C)中の矢印A1参照)のと同様に、スペーサ3の熱が空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱される(図7(C)中の矢印A2参照)。
すなわち、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100によれば、小型の絶縁基板の周囲に外囲ケースの底面部が配置されており、パワー半導体チップが発生した熱が小型の絶縁基板の下面のみを介して空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段に伝熱される場合よりも、パワー半導体チップ201,…が発生した熱の伝熱経路を増加させることができ、それにより、パワー半導体モジュール100全体の放熱性能を向上させることができる。
以下、本発明のパワー半導体モジュールの第5の実施形態について説明する。第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のパワー半導体モジュール100とほぼ同様に構成されている。従って、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のパワー半導体モジュール100とほぼ同様の効果を奏することができる。
第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の平面図は、図1(A)に示す第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の平面図とほぼ同様である。カバー4(図1(A)参照)を取り外した状態における第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の平面図は、図1(B)に示すカバー4(図1(A)参照)を取り外した状態における第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の平面図とほぼ同様である。図9は第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の一部を構成する絶縁基板1’を示した図である。詳細には、図9(A)は絶縁基板1’の平面図、図9(B)は図9(A)のG−G線に沿った絶縁基板1’の概略的な鉛直断面図である。第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の絶縁基板1’上にパワー半導体チップ201〜214およびサーミスタTHを搭載した状態を示した図は、図3に示す第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の絶縁基板1上にパワー半導体チップ201〜214およびサーミスタTHを搭載した状態を示した図とほぼ同様である。図10は第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の一部を構成するスペーサ3’を示した図である。詳細には、図10(A)はスペーサ3’の平面図、図10(B)は図10(A)のH−H線に沿ったスペーサ3’の鉛直断面図、図10(C)は図10(B)の一部を拡大して示した図である。
図11は図9に示す絶縁基板1’上にパワー半導体チップ201〜214およびサーミスタTHを搭載したものと図10に示すスペーサ3’とを接続した状態を示した図である。詳細には、図11(A)は絶縁基板1’、スペーサ3’、パワー半導体チップ201などによって構成される組立体の平面図、図11(B)は図11(A)のI−I線に沿った組立体の概略的な鉛直端面図である。第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の一部を構成する外囲ケース2は、図6に示す第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の外囲ケース2と同一形状である。図12は図11に示す組立体と図6に示す外囲ケース2とを接続した状態を示した図である。詳細には、図12(A)は絶縁基板1’、外囲ケース2、スペーサ3’、パワー半導体チップ201などによって構成される組立体の平面図、図12(B)は図12(A)のJ−J線に沿った組立体の概略的な鉛直端面図、図12(C)は図12(B)に示す組立体と空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段との関係を示した図である。第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の等価回路図は、図8に示す第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の等価回路図とほぼ同様である。
第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’では、図9に示すように、電気絶縁層1aと、電気絶縁層1aの下側に形成された金属層1bと、電気絶縁層1bの上側に形成された導体パターン1c1,1c2,1c3,1c4,1c5,1c6,1c7,1c8,1c9,1c10,1c11,1c12,1c13,1c14,1c15,1c16,1c17,1c18,1c19,1c20,1c21とを有する絶縁基板1’が設けられている。
詳細には、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’では、絶縁基板1’(図9参照)の金属層1b(図9(B)参照)の厚さが、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の絶縁基板1(図2参照)の金属層1b(図2(B)参照)の厚さよりも小さい値に設定されている。また、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’では、その金属層1b上に、例えば125μmの厚さを有する電気絶縁層1a(図9(A)および図9(B)参照)が形成されている。更に、その電気絶縁層1a上に、例えば400μmの厚さを有する導体パターン1c1〜1c21(図9(A)および図9(B)参照)が形成されている。
第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の製造時には、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の製造時と同様に、絶縁基板1’(図9参照)上にパワー半導体チップ201〜214(図3参照)およびサーミスタTH(図3参照)が搭載される。
また、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’では、図10に示すように、前側部分3aと、後側部分3bと、右側部分3cと、左側部分3dと、上下方向(図10(B)の上下方向)に貫通した中央開口3eとを有する枠状のスペーサ3’が設けられている。更に、外囲ケース2(図6参照)を構成する樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性材料によって、スペーサ3’が形成されている。また、スペーサ3’の中央開口3eと絶縁基板1’(図9参照)とが相補形状に形成されている。
更に、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’では、図10に示すように、絶縁基板1’(図9参照)の上面に当接するための係止部3fがスペーサ3’に設けられている。詳細には、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’では、スペーサ3’(図10参照)の下面とスペーサ3’(図10参照)の係止部3f(図10参照)の下面との上下方向間隔S3’(図10(C)参照)が、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100のスペーサ3(図4参照)の下面とスペーサ3(図4参照)の係止部3f(図4参照)の下面との上下方向間隔S3(図4(C)参照)よりも小さくされている。また、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’では、スペーサ3’(図10参照)の下面とスペーサ3’(図10参照)の係止部3f(図10参照)の下面との上下方向間隔S3’(図10(C)参照)と、スペーサ3’(図10参照)の係止部3f(図10参照)の下面に当接する位置における絶縁基板1’(図9参照)の厚さT1’(図9(B)参照)とが等しくされている。
その結果、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の製造時に、図11に示すように、絶縁基板1’(図9参照)がスペーサ3’の中央開口3e(図10参照)に嵌合せしめられて、絶縁基板1’とスペーサ3’とが接続されると、絶縁基板1’の金属層1bの下面とスペーサ3’の下面とが同一平面上に位置する(図11(B)参照)。
第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の製造時には、次いで、図12に示すように、図11に示す組立体が、図6に示す外囲ケース2の下端部に接続される。次いで、図1(B)に示すように、ワイヤボンディングが行われる。
次いで、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の製造時には、外囲ケース2(図1参照)の内部にゲル剤(図示せず)が充填され、次いで、カバー4(図1(A)参照)が外囲ケース2に接続され、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’が完成する。
換言すれば、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の絶縁基板1(図2参照)の厚さT1(図2(B)参照)とは異なる厚さT1’(図9(B)参照)を有する絶縁基板1’(図9参照)を具備する第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’が製造される場合に、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100のスペーサ3(図4参照)とは異なるスペーサ3’(図10参照)であって、その下面とその係止部3f(図10参照)の下面との上下方向間隔S3’(図10(C)参照)と、絶縁基板1’(図9参照)の厚さT1’(図9(B)参照)とが等しいスペーサ3’(図10参照)が第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’に用いられる。
更に、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の絶縁基板1(図2参照)の厚さT1(図2(B)参照)とは異なる厚さT1’(図9(B)参照)を有する絶縁基板1’(図9参照)を具備する第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’が製造される場合には、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100に用いられる外囲ケース2(図6参照)が、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’にも用いられる。
つまり、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100に用いられる絶縁基板1(図2参照)の厚さT1(図2(B)参照)と、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’に用いられる絶縁基板1’(図9参照)の厚さT1’(図9(B)参照)とが互いに異なり、それに伴って、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100に用いられるスペーサ3(図4参照)の下面とスペーサ3(図4参照)の係止部3f(図4参照)の下面との上下方向間隔S3(図4(C)参照)と、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’に用いられるスペーサ3’(図10参照)の下面とスペーサ3’(図10参照)の係止部3f(図10参照)の下面との上下方向間隔S3’(図10(C)参照)とが互いに異なる。
一方、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100に用いられる外囲ケース2(図6参照)が、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’にも共用される。すなわち、異なる厚さT1,T1’(図2(B)および図9(B)参照)を有する絶縁基板1,1’(図2および図9参照)が用いられる第1の実施形態のパワー半導体モジュール100と第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’に対して、同一の外囲ケース2(図6参照)を用いることができる。
そのため、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’によれば、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100に用いられる外囲ケース2(図6参照)とは異なる形状を有する外囲ケースを第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’のために製造しなければならない場合よりも、第5の実施形態のパワー半導体モジュール100’の製造コストを削減することができる。
以下、本発明のパワー半導体モジュールの第6の実施形態について説明する。第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のパワー半導体モジュール100とほぼ同様に構成されている。従って、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のパワー半導体モジュール100とほぼ同様の効果を奏することができる。
図13は第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”を示した図である。詳細には、図13(A)は第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の平面図、図13(B)はカバー4(図13(A)参照)を取り外した状態における第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の平面図である。図14は第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の一部を構成する絶縁基板1”を示した図である。詳細には、図14(A)は絶縁基板1”の平面図、図14(B)は図14(A)のK−K線に沿った絶縁基板1”の概略的な鉛直断面図である。図15は図14に示す絶縁基板1”上にパワー半導体チップ201”,202”を搭載した状態を示した図である。図16は第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の一部を構成するスペーサ3”を示した図である。詳細には、図16(A)はスペーサ3”の平面図、図16(B)は図16(A)のL−L線に沿ったスペーサ3”の鉛直断面図、図16(C)は図16(B)の一部を拡大して示した図である。
図17は図15に示す絶縁基板1”と図16に示すスペーサ3”とを接続した状態を示した図である。詳細には、図17(A)は絶縁基板1”、スペーサ3”、パワー半導体チップ201”,202”によって構成される組立体の平面図、図17(B)は図17(A)のM−M線に沿った組立体の概略的な鉛直端面図である。
第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の一部を構成する外囲ケース2”(図13および図18参照)は、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の外囲ケース2(図6参照)の製造に用いられる成形用金型を用いて製造される。詳細には、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の外囲ケース2(図6参照)の一部を構成する信号端子2b1〜2b12(図6参照)および外部端子2b13〜2b21(図6参照)のうちの信号端子2b1〜2b5,2b8〜2b12(図6参照)、外部端子2b13,2b15,2b17〜2b21(図6参照)を成形用金型内にセットしなければ、信号端子2b6,2b7(図18参照)および外部端子2b14,2b16(図18参照)を有する第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の外囲ケース2”(図18参照)を形成することができる。
図18は図17に示す組立体と外囲ケース2”(図13参照)とを接続した状態を示した図である。詳細には、図18(A)は絶縁基板1”、外囲ケース2”、スペーサ3”、パワー半導体チップ201”,202”などによって構成される組立体の平面図、図18(B)は図18(A)に示す組立体の概略的な鉛直端面図、図18(C)は図18(B)に示す組立体と空冷タイプまたは水冷タイプの放熱手段との関係を示した図である。図19は第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の等価回路図である。
第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”では、図14に示すように、電気絶縁層1aと、電気絶縁層1aの下側に形成された金属層1bと、電気絶縁層1bの上側に形成された導体パターン1c1,1c3,1c7とを有する絶縁基板1”が設けられている。
詳細には、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”では、例えば3mmの厚さを有する金属板が、金属層1b(図14(B)参照)として用いられている。また、その金属層1b上に、例えば125μmの厚さを有する電気絶縁層1a(図14(A)および図14(B)参照)が形成されている。更に、その電気絶縁層1a上に、例えば400μmの厚さを有する導体パターン1c1,1c3,1c7(図14(A)および図14(B)参照)が形成されている。
第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の製造時には、絶縁基板1”(図14および図15参照)上にパワー半導体チップ201”,202”(図15参照)が搭載される。詳細には、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201”(図15参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)202”(図15参照)の下面のカソード電極とが、絶縁基板1”(図15参照)の導体パターン1c1(図15参照)に電気的に接続される。
また、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”では、図16に示すように、前側部分3aと、後側部分3bと、右側部分3cと、左側部分3dと、上下方向(図16(B)の上下方向)に貫通した中央開口3eとを有する枠状のスペーサ3”が設けられている。更に、外囲ケース2”(図13および図18参照)を構成する樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性材料によって、スペーサ3”が形成されている。また、スペーサ3”の中央開口3eと絶縁基板1”(図14および図15参照)とが相補形状に形成されている。
更に、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”では、図16に示すように、絶縁基板1”(図14および図15参照)の上面に当接するための係止部3fがスペーサ3”に設けられている。詳細には、スペーサ3”の下面とスペーサ3”の係止部3fの下面との上下方向間隔S3(図16(C)参照)と、スペーサ3”の係止部3fの下面に当接する位置における絶縁基板1”(図14および図15参照)の厚さT1(図14(B)参照)とが等しくされている。
その結果、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の製造時に、図17に示すように、絶縁基板1”(図14および図15参照)がスペーサ3”の中央開口3e(図16参照)に嵌合せしめられて、絶縁基板1”とスペーサ3”とが接続されると、絶縁基板1”の金属層1bの下面とスペーサ3”の下面とが同一平面上に位置する(図17(B)参照)。
また、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”では、図13および図18に示すように、前側壁部2a1と、後側壁部2a2と、右側壁部2a3と、左側壁部2a4と、上下方向(図6(B)の上下方向、図6(C)の左右方向)に貫通した中央開口2a5(図6参照)とを有する外囲ケース2”が設けられている。更に、電気絶縁性の樹脂材料と、外部端子2b14,2b16と、信号端子2b6,2b7とをインサート成形によって一体化することにより、外囲ケース2”が形成されている。
第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の製造時には、次いで、図18に示すように、図17に示す組立体が、外囲ケース2”の下端部に接続される。次いで、図13(B)に示すように、ワイヤボンディングが行われる。
詳細には、絶縁基板1”(図14参照)の導体パターン1c1(図14参照)と、外部端子2b14(図13(B)参照)とがワイヤボンディング接続される。その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201”(図15および図19参照)の下面のコレクタ電極と、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)202”(図15および図19参照)の下面のカソード電極とが、外部端子2b14(図13(B)および図19参照)に電気的に接続される。
また、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201”(図15参照)の上面のゲート電極と、絶縁基板1”(図14参照)の導体パターン1c7(図14(A)参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1”(図14参照)の導体パターン1c7(図14(A)参照)と、信号端子2b7(図13(B)参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201”(図15および図19参照)の上面のゲート電極と、信号端子2b7(図13(B)および図19参照)とが電気的に接続される。
更に、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201”(図15参照)の上面のエミッタ電極と、絶縁基板1”(図14参照)の導体パターン1c3(図14参照)とがワイヤボンディング接続され、パワー半導体チップ(ダイオードチップ)202”(図15参照)の上面のアノード電極と、絶縁基板1”(図14参照)の導体パターン1c3(図14参照)とがワイヤボンディング接続され、絶縁基板1”(図14参照)の導体パターン1c3(図14参照)と、外部端子2b16(図13(B)参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201”(図15および図19参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)202”(図15および図19参照)の上面のアノード電極と、外部端子2b16(図13(B)および図19参照)とが電気的に接続される。また、絶縁基板1”(図14参照)の導体パターン1c3(図14参照)と、信号端子2b6(図13(B)参照)とがワイヤボンディング接続され、その結果、パワー半導体チップ(IGBTチップ)201”(図15および図19参照)の上面のエミッタ電極およびパワー半導体チップ(ダイオードチップ)202”(図15および図19参照)の上面のアノード電極と、信号端子2b6(図13(B)および図19参照)とが電気的に接続される。
次いで、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の製造時には、外囲ケース2”(図13参照)の内部にゲル剤(図示せず)が充填され、次いで、カバー4(図13(A)参照)が外囲ケース2”に接続され、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”が完成する。
換言すれば、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100のパワー半導体チップ201〜214(図3参照)の数(図3に示す例では、14個)とは異なる数(図15に示す例では、2個)のパワー半導体チップ201”,202”(図15参照)を具備する第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”が製造される場合には、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の絶縁基板1(図2参照)の前後方向寸法W1a(図2参照)および左右方向寸法W1b(図2参照)とは、前後方向寸法W1a”(図14参照)および左右方向寸法W1b”(図14参照)が異なる絶縁基板1”(図14参照)が、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”に用いられる。
また、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100のパワー半導体チップ201〜214(図3参照)の数(図3に示す例では、14個)とは異なる数(図15に示す例では、2個)のパワー半導体チップ201”,202”(図15参照)を具備する第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”が製造される場合には、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”に用いられる絶縁基板1”(図14参照)と相補形状の中央開口3e(図16参照)であって、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100のスペーサ3(図4参照)の中央開口3e(図4参照)とは形状が異なる中央開口3e(図16参照)を具備するスペーサ3”(図16参照)が、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”に用いられる。
更に、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100のパワー半導体チップ201〜214(図3参照)の数(図3に示す例では、14個)とは異なる数(図15に示す例では、2個)のパワー半導体チップ201”,202”(図15参照)を具備する第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”が製造される場合には、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の外囲ケース2(図6参照)の製造に用いられる成形用金型(図示せず)を用いて製造された外囲ケース2”(図13および図18参照)が、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”に用いられる。
つまり、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100に用いられる絶縁基板1(図2参照)の前後方向寸法W1a(図2参照)および左右方向寸法W1b(図2参照)と、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”に用いられる絶縁基板1”(図14参照)の前後方向寸法W1a”(図14参照)および左右方向寸法W1b”(図14参照)が異なり、それに伴って、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100に用いられるスペーサ3(図4参照)の中央開口3e(図4参照)の形状と、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”に用いられるスペーサ3”(図16参照)の中央開口3e(図16参照)の形状とが互いに異なる。
一方、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の外囲ケース2(図6参照)の製造に用いられる成形用金型(図示せず)が、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の外囲ケース2”(図13および図18参照)の製造にも用いられる。
すなわち、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100が具備するパワー半導体チップ201〜214(図3参照)の数と、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”が具備するパワー半導体チップ201”,202”(図15参照)の数とが異なるにもかかわらず、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の外囲ケース2(図6参照)の製造に用いられる成形用金型(図示せず)を、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の外囲ケース2”(図13および図18参照)の製造にも用いることができる。
そのため、第1の実施形態のパワー半導体モジュール100の外囲ケース2(図6参照)の製造に用いられる成形用金型(図示せず)とは別個の成形用金型(図示せず)を第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の外囲ケース2”(図13および図18参照)の製造のために用意しなければならない場合よりも、第6の実施形態のパワー半導体モジュール100”の製造コストを削減することができる。
第7の実施形態では、上述した第1から第6の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
1,1’,1” 絶縁基板
1a 電気絶縁層
1b 金属層
1c1,1c2,1c3,1c4,1c5,1c6 導体パターン
1c7,1c8,1c9,1c10,1c11 導体パターン
1c12,1c13,1c14,1c15,1c16 導体パターン
1c17,1c18,1c19,1c20,1c21 導体パターン
2,2” 外囲ケース
2a1 前側壁部
2a2 後側壁部
2a3 右側壁部
2a4 左側壁部
2a5 中央開口
2b1,2b2,2b3,2b4,2b5 信号端子
2b6,2b7,2b8,2b9,2b10 信号端子
2b11,2b12 信号端子
2b13,2b14,2b15,2b16,2b17 外部端子
2b18,2b19,2b20,2b21 外部端子
3 スペーサ
3a 前側部分
3b 後側部分
3c 右側部分
3d 左側部分
3e 中央開口
3f 係止部
4 カバー
100,100’,100” パワー半導体モジュール
201,202,203,204,205 パワー半導体チップ
206,207,208,209,210 パワー半導体チップ
211,212,213,214 パワー半導体チップ
TH サーミスタ

Claims (3)

  1. 電気絶縁層(1a)と、電気絶縁層(1a)の下側に形成された金属層(1b)と、電気絶縁層(1b)の上側に形成された導体パターン(1c1)とを有する絶縁基板(1)を設け、
    絶縁基板(1)の導体パターン(1c1)上にパワー半導体チップ(201)を搭載し、
    前側壁部(2a1)と、後側壁部(2a2)と、右側壁部(2a3)と、左側壁部(2a4)と、上下方向に貫通した中央開口(2a5)とを有する外囲ケース(2)を設け、
    電気絶縁性の樹脂材料と、パワー半導体チップ(201)の下面の電極に電気的に接続される外部端子(2b18)と、パワー半導体チップ(201)の上面の電極に電気的に接続される外部端子(2b13)とをインサート成形によって一体化することにより、外囲ケース(2)を形成し、
    絶縁基板(1)の前後方向寸法(W1a)を、外囲ケース(2)の前側壁部(2a1)の後側表面と後側壁部(2a2)の前側表面との間隔(W2a)よりも小さくすると共に、絶縁基板(1)の左右方向寸法(W1b)を、外囲ケース(2)の右側壁部(2a3)の左側表面と左側壁部(2a4)の右側表面との間隔(W2b)よりも小さくしたパワー半導体モジュール(100)において、
    前側部分(3a)と、後側部分(3b)と、右側部分(3c)と、左側部分(3d)と、上下方向に貫通した中央開口(3e)とを有する枠状のスペーサ(3)を設け、
    外囲ケース(2)を構成する樹脂材料よりも熱伝導性が高い高熱伝導性材料によって、スペーサ(3)を形成し、
    スペーサ(3)の中央開口(3e)と絶縁基板(1)とを相補形状に形成し、
    絶縁基板(1)の金属層(1b)の下面とスペーサ(3)の下面とが同一平面上に位置するように、絶縁基板(1)をスペーサ(3)の中央開口(3e)に嵌合させて絶縁基板(1)とスペーサ(3)とを接続し、
    絶縁基板(1)およびスペーサ(3)を外囲ケース(2)の下端部に接続したことを特徴とするパワー半導体モジュール(100)。
  2. 請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の上面に当接する係止部(3f)を、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)に設け、
    請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)の下面とスペーサ(3)の係止部(3f)の下面との上下方向間隔(S3)と、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の厚さ(T1)とを等しくし、
    請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の厚さ(T1)とは異なる厚さ(T1’)を有する他の絶縁基板(1’)を具備する他のパワー半導体モジュール(100’)が製造される場合に、
    請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)とは異なる他のスペーサ(3’)であって、その下面とその係止部(3f)の下面との上下方向間隔(S3’)と、他の絶縁基板(1’)の厚さ(T1’)とが等しい他のスペーサ(3’)を、他のパワー半導体モジュール(100’)に用いると共に、
    請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)に用いられる外囲ケース(2)を、他のパワー半導体モジュール(100’)にも用いることを特徴とするパワー半導体モジュール(100,100’)の製造方法。
  3. 請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のパワー半導体チップ(201)の数とは異なる数のパワー半導体チップ(201”)を具備する他のパワー半導体モジュール(100”)が製造される場合に、
    請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の絶縁基板(1)の前後方向寸法(W1a)および左右方向寸法(W1b)とは、前後方向寸法(W1a”)および左右方向寸法(W1b”)の少なくとも一方が異なる他の絶縁基板(1”)を、他のパワー半導体モジュール(100”)に用い、
    他のパワー半導体モジュール(100”)に用いられる他の絶縁基板(1”)と相補形状の中央開口(3e)であって、請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)のスペーサ(3)の中央開口(3e)とは形状が異なる中央開口(3e)を具備する他のスペーサ(3”)を、他のパワー半導体モジュール(100”)に用い、
    請求項1に記載のパワー半導体モジュール(100)の外囲ケース(2)の製造に用いられる成形用金型を用いて製造された他の外囲ケース(2”)を、他のパワー半導体モジュール(100”)に用いることを特徴とするパワー半導体モジュール(100,100”)の製造方法。
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