JP5985332B2 - 回転操作式筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、前方軸筒と後方軸筒とが分離可能な筆記具であって、後方軸筒を回転操作することによって前方軸筒の前方部から筆記体の先端部が突出する回転操作式筆記具に関する。
前方軸筒と後方軸筒とが分離可能な筆記具であって、後方軸筒を回転操作することによって前方軸筒の前方部から筆記体の先端部が突出する回転操作式筆記具は、従来から種々のものが知られている。例えば、本件出願人による特許文献1(特開2007−320209)は、そのような回転操作式筆記具の一例を詳細に開示している。
図9は、特許文献1に開示された回転操作式筆記具の断面図である。この回転操作式筆記具は、万年筆101であり、軸筒本体102の後方部に尾冠103が配設されていて、両者が軸筒104を形成している。軸筒本体102は、雄螺子部105aと雌螺子部106aとが螺合することで結合された前方内筒105と後方内筒106とに、前軸部材107と後軸部材108とがそれぞれ被着されることで、構成されている。
軸筒本体102の前方内筒105の前方部には、更に中空パイプ109が装着されており、中空パイプ109の前方部には、更にゴム材で形成された弾性先首110を装着されている。そして、弾性先首110の傾斜前端面110aに、捻りコイルバネ111の弾発力によって閉塞するようになっている蓋体112が、配設されている。
捻りコイルバネ111のコイル部111aは、中空パイプ109に装着された軸棒113によって挿通されており、当該軸棒113は、蓋体112の下端においてコイル部111aの両側を挟むように配置された巻返部112aをも挿通している。これにより、蓋体112が軸棒113を支点として開閉可能となっている。
また、蓋体112の上方を曲折してなる係止部112bに、捻りコイルバネ111の前端側に形成された返し部111bが係止され、中空パイプ109の側面に、捻りコイルバネ111の後方アーム部111cが当接されている。これにより、捻りコイルバネ111が常に蓋体112を弾性先首110側に弾発するようになっている。
そして、軸筒本体102の内部に、万年筆構造である筆記体114が配設されている。筆記体114は、筆記体本体114aの前方に筆記先端部114bとしてのペン体を有しており、筆記体本体114aの後方に万年筆用インキを収容したインキカートリッジ114cを有している。
また、筆記体本体114aの中間部に形成された段部114dと、中空パイプ109の後端部109aとの間に、コイルスプリング115が配設されている。コイルスプリング115は、筆記体114を常時後方へ弾発する機能を有している。また、筆記体本体114aに設けられたガイド突起114eが、前方内筒105の内面に形成されたスライド溝105bへ遊嵌している。これにより、筆記体114は、回転することなく前後移動できるようになっている。
また、後方内筒106の後端に形成された雄螺子部106bには、円筒状の尾冠内筒116の雌螺子部116aが螺合されている。
尾冠内筒116の内部には、螺旋状のカム溝117aを有するカム筒117が配設されている。また、カム筒117の雄螺子部117bが尾冠103の雌螺子部103aに螺合されていることにより、カム筒117は尾冠103と一体回転可能となっている。
カム筒117の内部には、押圧体118が配設されている。押圧体118の側面には、突起するピン頭部のような形状のカム突起118aが突設されている。カム突起118aは、カム溝117aに遊嵌すると共に、尾冠内筒116の長手方向に形成されたスリット116bにも遊嵌している。図9の例では、カム溝117a及びスリット116bは、軸対称に二つずつ設けられており、カム突起118aもそれらに対応して二カ所に設けられている。
押圧体118の前端部には、径を大きくされたフランジ118bが設けられており、当該フランジ118bに筆記体114のインキカートリッジ114cの後端を当接させている。コイルスプリング115は、筆記体114を介して押圧体118を常時後方へ弾発しており、フランジ118bの後部に装着されたゴム製のOリング119を、後方内筒106の内面に形成された鍔部106cへと当接させている。従って、図9に示すように、筆記先端部114bが軸筒本体102内に没入した状態では、軸筒本体102の前方部は蓋体112が弾性先首110に当接することで気密性を確保し、軸筒本体102の後方部はOリング119が鍔部106cに当接することによって気密性を確保し、結果的に軸筒本体102の内部が密閉されている。
次に、図10は、筆記先端部114bを軸筒本体102から突出させた状態を示す図である。
尾冠103が右方向(図中矢印方向)に回転されると、カム筒117も一体に右へ回転され、カム筒117のカム溝117aに遊嵌しているカム突起118aにも右へ回転する力が働く。ここで、カム突起118aは尾冠内筒116のスリット116bにも遊嵌しているため、右へ回転することはできず、当該スリット116bをガイドとしながら螺旋状のカム溝117aの前方へと移動していく。
これに伴って、押圧体118がカム突起118aと共に前方へ移動していき、押圧体118に当接している筆記体114がコイルスプリング115を圧縮しながら前進していく。そして、筆記先端部114bが蓋体112を開放し、前軸部材107の先端部に形成された先端開口部107aから筆記先端部114bが突出する。
筆記先端部114bが先端開口部107aから突出した際には、押圧体118のカム突起118aがカム溝117aに連設された保持溝117cへ係止される。これにより、筆記先端部114bの突出状態が維持される。保持溝117cは、螺旋状のカム溝117aの先端部からカム筒117の軸方向に少し戻るように形成されて、コイルスプリング115によってカム突起118aが保持溝117cの後側に弾発される際に引っ掛かりが生じるようにしたものである。
図10に示す状態から尾冠103が逆方向(左方向)に回転されると、押圧体118のカム突起118aがカム筒117の保持溝117cから解除され、コイルスプリング115の弾発力によってカム突起118aは、前進時とは逆方向の力を受け、カム溝117aに逆回転力を掛けながら、当該カム溝117aを後退していく。押圧体118の後退により、コイルスプリング115に弾発された筆記体114も後退する。この後退時に筆記体114が受ける衝撃は、押圧体118に装着されたOリング119が後方内軸106の鍔部106cに当接することにより、緩和されている。
特開2007−320209
前述の特許文献1(特開2007−320209)に基づく回転操作式筆記具は、非常に優れた性能を有しており、実際に製品化されて幅広い利用者層に満足して頂いている。
しかしながら、本件発明者は、コイルスプリング115に弾発された筆記体114が後退して後方内軸106の鍔部106cにOリング119が当接する際には、Oリング119で気密維持性能を発揮できるように、カム突起118aがカム溝117aの後端部に対して当接していない状態になっており、結果的に後方軸筒106が前方軸筒102に対して回転方向及び前後方向に「がたつき」が生じることを知見した。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、筆記体の後退時の衝撃緩和性能と気密維持性能とが改善された回転操作式筆記具を提供することである。
本発明は、後方軸筒を前方軸筒に対して回転操作することによって前方軸筒の前方部から筆記体の先端部が突出する回転操作式筆記具であって、互いに分離された前方軸筒及び後方軸筒と、前記後方軸筒の内部に設けられると共に、長手方向に設けられたスリットを有し、前記前方軸筒の後部に固定された後方軸筒内筒と、前記後方軸筒内筒の更に内部に設けられると共に、螺旋状のカム溝を有し、前記後方軸筒に固定されたカム筒と、前記カム筒のカム溝と前記後方軸筒内筒のスリットとに遊嵌するカム突起と、前記カム筒の内部に設けられると共に、前記カム突起と一体的に前記カム筒の内部を移動可能なスライド体と、前記前方軸筒の内部に設けられると共に、前記前方軸筒に対して弾性体によって後方へ付勢された筆記体と、を備え、前記スライド体も、前記弾性体によって前記筆記体を介して後方へ付勢されており、前記後方軸筒を回転操作することによって前記カム筒を回転させることにより、前記カム溝及び前記スリットによって前記カム突起が前進し、これに伴って前記スライド体が前進し、当該スライド体を介して前記筆記体を前記弾性体の付勢力に抗して前進させるようになっており、前記スライド体は、前記カム突起と一体的になっている部分と、前記弾性体によって前記筆記体を介して後方へ付勢される部分と、が分離されて形成されており、前記スライド体の前記両部分の間に、第二弾性体が介在しており、前記弾性体によって前記筆記体を介して後方へ付勢される部分の外周に、Oリングが設けられていることを特徴とする回転操作式筆記具である。
本発明によれば、スライド体のOリングが当該鍔部に当接した状態において、スライド体のカム突起と一体的になっている部分が第二弾性体によって後方へと付勢されることになるため、カム溝の後部がカム突起で付勢されることになり、結果的にカム筒の回転方向及び前後方向の「がたつき」が極めて効果的に防止される。
具体的には、例えば、前記スライド体の前記カム突起と一体的になっている部分は、中空体であり、前記第二弾性体は、前記中空体の内部に挿入されたコイルスプリングであり、前記スライド体の前記弾性体によって前記筆記体を介して後方へ付勢される部分は、フランジ体である。この場合、第二弾性体を内在するスライド体を非常にコンパクトに構成することができる。
更に具体的には、前記フランジ体は、前記コイルスプリングとの当接側に小フランジ部を有しており、前記小フランジ部は、前記中空体に設けられた貫通長孔に係合されることで、前記コイルスプリングの圧縮状態を維持するようになっていると共に、更に前記コイルスプリングを圧縮する方向に前記貫通長孔内を摺動移動可能となっている。この場合、コイルスプリングの変形による衝撃緩和作用を、極めて効果的に利用することができる。
なお、前記前方軸筒の前方部に前記筆記体の先端部が収容された状態において、前記カム突起は、前記スリットの後端部に当接していないことが好ましい。すなわち、スリットの長さに余裕を持たせておくことが好ましい。この場合、スリットを有する後方軸筒内筒の内部に、カム筒を、後方側に更なる付勢力を与えた状態で実装することが容易である。
本発明の一実施の形態の回転操作式筆記具の筆記体の収納状態における概略図である。 図1の回転操作式筆記具の筆記体の突出状態における概略図である。 図1の回転操作式筆記具の筆記体の後面図である。 後方軸筒の組み付けを説明するための図である。 回転位置決め調整機構であるナットの取り付けを説明するための図である。 後方軸筒内筒の組み立てを説明するための図である。 カム筒の組み立てを説明するための図である。 スライド体の組み立てを説明するための図である。 従来の回転操作式筆記具の筆記体の収納状態における概略図である。 図9の回転操作式筆記具の筆記体の突出状態における概略図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の回転操作式筆記具の筆記体の収納状態における概略図であり、図2は、図1の回転操作式筆記具の筆記体の突出状態における概略図である。図1及び図2に示すように、この回転操作式筆記具は、万年筆1であり、軸筒として、互いに分離された前方軸筒2及び後方軸筒3を備えている。図3は、図1の回転操作式筆記具の筆記体の後面図である。図3に示すように、本実施の形態の前方軸筒2及び後方軸筒3の形状は、略三角柱状となっている。
図1及び図2に示すように、前方軸筒2の前方部には、捻りコイルバネ11の弾発力によって閉塞するようになっている蓋体12が、配設されている。捻りコイルバネ11のコイル部は、軸棒13によって挿通されており、蓋体12は当該軸棒13を支点として開閉可能となっている。また、捻りコイルバネ11は、蓋体12を常に閉塞状態に付勢するようになっている。
前方軸筒2の内部に、万年筆構造である筆記体14が配設されている。筆記体14は、筆記体本体14aの前方に筆記先端部14bとしてのペン体を有しており、筆記体本体14aの後方に万年筆用インキを収容したインキカートリッジ14cを有している。
また、筆記体本体14aの中間部に形成された段部14dと前方軸筒2との間に、コイルスプリング15が配設されている。コイルスプリング15は、筆記体14を常時後方へ弾発する機能を有している。また、筆記体本体14aに設けられたガイド突起(不図示)が、前方軸筒2の内面に形成されたスライド溝(不図示)へ遊嵌している。これにより、筆記体14は、回転することなく前後移動できるようになっている。
図4は、後方軸筒3の組み付けを説明するための図であり、図5は、回転位置決め調整機構であるナット17nの取り付けを説明するための図であり、図6は、後方軸筒内筒16の組み立てを説明するための図であり、図7は、カム筒17の組み立てを説明するための図であり、図8は、スライド体18の組み立てを説明するための図である。
図4に示すように、前方軸筒2の後端部には、雌螺子部2aが形成されている。そして当該雄螺子部に、円筒状の後方軸筒内筒16の前方端部に形成された雄螺子部16a(図6参照)が螺合されている(図5参照)。
後方軸筒内筒16の内部には、螺旋状のカム溝17aを有するカム筒17が配設されている(図6参照)。また、カム筒17の雄螺子部17sが、回転位置決め調整機構としての突起部付きナット17nを介して後方軸筒3の位置合わせ部3n(例えば突起部付きナット17nの突起部を受容可能な凹部)に結合されていることにより、カム筒17は後方軸筒3と一体回転可能となっている(図4、図5及び図6参照)。
本実施の形態における回転位置決め調整機構は、カム筒17に固定された雄螺子部17sと、当該雄螺子部17sに螺合される突起部付きナット17nと、を有している。突起部付きナット17nは、外周の一部に突起部が設けられている。雄螺子部17sに対する突起部付きナット17nの螺合位置を調整することによって(例えば雄螺子部17sの根元まで突起部付きナット17nを螺合させないようにすることで)、突起部付きナット17nの突起部の回転位置(回転位相)を所望に高精度に調整することができる。これにより、結果的に、カム筒17に固定された後方軸筒3と後方軸筒内筒16に固定された前方軸筒2との回転位置(回転位相)を所望に高精度に調整することができる。
カム筒17の内部には、一端側が開放した中空円筒状の中空本体18mが配設されている(図7及び図8参照)。中空本体18mの側面には、カム突起18a(例えば挿入ピンからなる:図6参照)が挿入されるカム突起用孔18bが設けられている。カム突起用孔18bに挿入されるカム突起18aは、カム溝17aに遊嵌すると共に、後方軸筒内筒16の長手方向に形成されたスリット16bにも遊嵌している。本実施の形態では、カム溝17a及びスリット16bは、軸対称に二つずつ設けられており、カム突起18aもそれらに対応して二カ所に設けられている(挿入ピンの両端が突出している)。
図8に示すように、スライド体18の中空本体18mの内部には、コイルスプリング18cが挿入されており、当該コイルスプリング18cが少し圧縮された状態となるように(100gf程度の荷重がかかった状態となるように)、中空本体18mの開放端にフランジ体18fが設けられている。
具体的には、フランジ体18fがコイルスプリング18cとの当接側に小フランジ部18sを有していて、当該小フランジ部が中空本体18mに設けられた貫通長孔18hに係合されることで、コイルスプリング18cの圧縮状態が維持されるようになっている。また、小フランジ部18sは、更にコイルスプリング18cを圧縮する方向に当該貫通長孔18h内を摺動移動可能となっている。
また、図1に示す筆記体の収納状態において、カム突起18aはスリット16bの後端部に当接しておらず、僅かに離間している。すなわち、スリット16bの長さに余裕を持たせてある。これにより、スリット16bを有する後方軸筒内筒16の内部に、カム筒17を、後方側に更なる付勢力を与えた状態で実装することが容易となっている。本実施の形態では、当該更なる付勢力を与えていない状態で、カム突起18aがカム溝17aの後端部に当接するようにしてある。そして、前記更なる付勢力を与えた状態で、コイルスプリング18cの最終的な初期荷重が100gf程度となるように調整されている。
一方、フランジ体18fの小フランジ部18sとは逆側の端部には大フランジ部が設けられており、当該大フランジ部に筆記体14のインキカートリッジ14cの後端が当接されている。また、当該大フランジ部にはゴム製のOリング19が設けられている。
コイルスプリング15は、100gfを上回るスプリング力で筆記体14を介してフランジ体18fを常時後方へ弾発しており、フランジ体18fの大フランジ部に装着されたゴム製のOリング19を、後方軸筒3の内面に形成された鍔部3cへと当接させている(図1参照)。
これにより、図1に示すように、筆記先端部14bが前方軸筒2内に没入した状態では、前方軸筒2の前方部は蓋体12が閉塞することで気密性を確保し、前方軸筒2の後方部はOリング19が鍔部3cに当接することによって気密性を確保し、結果的に前方軸筒2の内部が確実に密閉されている。
次に、図2は、筆記先端部14bを前方軸筒2から突出させた状態を示す図である。
後方軸筒3が右方向に回転されると、カム筒17も一体に右へ回転され、カム筒17のカム溝17aに遊嵌しているカム突起18aにも右へ回転する力が働く。ここで、カム突起18aは後方軸筒内筒16のスリット16bにも遊嵌しているため、右へ回転することはできず、当該スリット16bをガイドとしながら螺旋状のカム溝17aの前方へと移動していく。
これに伴って、スライド体18がカム突起18aと共に前方へ移動していき、コイルスプリング18c及びフランジ体18fを介して筆記体14がコイルスプリング15を圧縮しながら前進していく。そして、筆記先端部14bが蓋体12を開放する。
筆記先端部14bが突出した際には、スライド体18のカム突起18aがカム溝17aに連設された保持溝17c(図6参照)へ係止される。これにより、筆記先端部14bの突出状態が維持される。保持溝17cは、螺旋状のカム溝17aの先端部からカム筒17の軸方向に少し戻るように形成されて、コイルスプリング15によってカム突起18aが保持溝17cの後側に弾発される際に引っ掛かりが生じるようにしたものである。
図2に示す状態から後方軸筒3が逆方向(左方向)に回転されると、スライド体18のカム突起18aがカム筒17の保持溝17cから解除され、コイルスプリング15の弾発力によって、フランジ体18f及びコイルスプリング18cを介して、カム突起18aは前進時とは逆方向の力を受け、カム溝17aに逆回転力を掛けながら、当該カム溝17aを後退していく。スライド体18の後退により、コイルスプリング15に弾発された筆記体14も後退する。
以上のような本実施の形態によれば、カム筒17と後方軸筒3とが、回転位置決め調整機構としての突起部付きナット17nと当該突起部付きナット17nの突起部に対応する凹部である位置合わせ部3nとの嵌合を介して固定されていることにより、例えば前方軸筒2と後方軸筒内筒16とが螺合によって互いに固定されていて当該固定部における回転位置(回転位相)の調整が困難である場合でも、カム筒17と後方軸筒3との回転位置(回転位相)を調整することによって、後方軸筒3のデザインと前方軸筒2のデザインとを回転位置(回転位相)にずれがない態様で連続させることができる。
このような本実施の形態によれば、後方軸筒3のデザインと前方軸筒2のデザインとを回転位置(回転位相)にずれがない態様で極めて容易に連続させることができるため、図3に示すように、前方軸筒2及び後方軸筒3の形状として略三角柱状といった斬新な形状を採用することが可能である。
もっとも、突起部付きナット17nの突起部と位置合わせ部3nとしての凹部との固定については、嵌合態様に限定されず、変形要素を用いたスナップ結合等、他の任意の公知の係合態様が採用され得る。また、凹凸関係を逆転させて、突起部付きナット17nの代わりに陥没部付きナットを用いて、カム筒17と後方軸筒3とが、回転位置決め調整機構としての陥没部付きナットと当該陥没部付きナットの陥没部に対応する凸部である位置合わせ部3nとの嵌合(あるいは他の係合態様)を介して固定されるという態様も採用され得る。
また、本実施の形態によれば、コイルスプリング15に弾発された筆記体14が後退してスライド体18のOリング19が当該鍔部3cに当接した際の気密維持性能を十分に発揮することができる。
更に、本実施の形態によれば、Oリング19が鍔部3cに当接した状態において、スライド体18のカム突起18a及び中空本体18mがコイルスプリング18cによって後方へと付勢された状態になるため、カム溝17aの後部がカム突起18aで付勢されることになり、カム筒17に結合された後方軸筒16の回転方向及び前後方向への動きが規制されるので、結果的に後方軸筒106の前方軸筒102に対する回転方向及び前後方向の「がたつき」が極めて効果的に防止される。
1 万年筆
2 前方軸筒
2a 雌螺子部
3 後方軸筒
3c 顎部
3n 位置合わせ部
11 捻りコイルバネ
12 蓋体
13 軸棒
14 筆記体
14a 筆記体本体
14b 筆記先端部
14c インキカートリッジ
15 コイルスプリング
16 後方軸筒内筒
16a 雄螺子部
16b スリット
17 カム筒
17a カム溝
17n 突起部付きナット(回転位置決め調整機構)
17s 雄螺子部
18 スライド体
18m 中空本体
18a カム突起
18b カム突起用孔
18c コイルスプリング
18f フランジ体
18h 貫通長孔
18s 小フランジ部
19 Oリング

Claims (4)

  1. 後方軸筒を前方軸筒に対して回転操作することによって前方軸筒の前方部から筆記体の先端部が突出する回転操作式筆記具であって、
    互いに分離された前方軸筒及び後方軸筒と、
    前記後方軸筒の内部に設けられると共に、長手方向に設けられたスリットを有し、前記前方軸筒の後部に固定された後方軸筒内筒と、
    前記後方軸筒内筒の更に内部に設けられると共に、螺旋状のカム溝を有し、前記後方軸筒に固定されたカム筒と、
    前記カム筒のカム溝と前記後方軸筒内筒のスリットとに遊嵌するカム突起と、
    前記カム筒の内部に設けられると共に、前記カム突起と一体的に前記カム筒の内部を移動可能なスライド体と、
    前記前方軸筒の内部に設けられると共に、前記前方軸筒に対して弾性体によって後方へ付勢された筆記体と、
    を備え、
    前記スライド体も、前記弾性体によって前記筆記体を介して後方へ付勢されており、
    前記後方軸筒を回転操作することによって前記カム筒を回転させることにより、前記カム溝及び前記スリットによって前記カム突起が前進し、これに伴って前記スライド体が前進し、当該スライド体を介して前記筆記体を前記弾性体の付勢力に抗して前進させるようになっており、
    前記スライド体は、前記カム突起と一体的になっている部分と、前記弾性体によって前記筆記体を介して後方へ付勢される部分と、が分離されて形成されており、
    前記スライド体の前記両部分の間に、第二弾性体が介在しており、
    前記弾性体によって前記筆記体を介して後方へ付勢される部分の外周に、Oリングが設けられている
    ことを特徴とする回転操作式筆記具。
  2. 前記スライド体の前記カム突起と一体的になっている部分は、中空体であり、
    前記第二弾性体は、前記中空体の内部に挿入されたコイルスプリングであり、
    前記スライド体の前記弾性体によって前記筆記体を介して後方へ付勢される部分は、フランジ体である
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転操作式筆記具。
  3. 前記フランジ体は、前記コイルスプリングとの当接側に小フランジ部を有しており、
    前記小フランジ部は、前記中空体に設けられた貫通長孔に係合されることで、前記コイルスプリングの圧縮状態を維持するようになっていると共に、更に前記コイルスプリングを圧縮する方向に前記貫通長孔内を摺動移動可能となっている
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転操作式筆記具。
  4. 前記前方軸筒の前方部に前記筆記体の先端部が収容された状態において、前記カム突起は、前記スリットの後端部に当接していない
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の回転操作式筆記具。
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