JP5469346B2 - 筆記具 - Google Patents

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本発明は、ボールペンやサインペンなどに適用され、軸筒の外側に設けられた操作部を操作することによって筆記芯の先端を軸筒から突出させるように構成した筆記具に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2001−293995号公報がある。この公報に記載された筆記具は、ノックボタン(操作部)を押すことで、リフィールカバー体の先端に設けられたスライダの傾斜部に沿って、ノックボタンの先端が回動する。これによって、リフィールカバー体が前進し、このリフィールカバー体に固定されたリフィールの先端を軸部から突出させることができる。
特開2004−98369号公報 特開2001−293995号公報
しかしながら、前述した従来の筆記具では、ノックボタンの押込み操作量が大きく、このことは、ノックボタンの操作感を悪くするといった問題点があった。
本発明は、操作部の操作量を小さくして、操作部の操作感を良好にした筆記具を提供することを目的とする。
本発明は、軸筒の外側に設けられた操作部を操作することによって筆記芯の先端を軸筒から突出させるように構成した筆記具において、
軸筒の前側に位置すると共に、操作部の押圧により中心軸線を中心に回動する第1の回動部と、
第1の回動部に設けられ、操作部の押圧力を受けて第1の回動部に回動力を伝達する力点部と、
第1の回動部より後側に位置し、第1の回動部と一緒に回動する第2の回動部と、
第2の回動部に設けられ、第2の回動部の回動を直線に変換して、筆記芯を中心軸線の延在方向に移動させるカム機構と、を有し、
カム機構が設けられた第2の回動部の回転半径は、力点部の回転半径よりも大きいことを特徴とする。
この筆記具では、小さい回転半径の第1の回動部を操作部によって中心軸線を中心に回動させ、この第1の回動部と一緒に、大きい回転半径の第2の回動部が回動し、この第2の回動部にカム機構の一部が配置される構成になっている。従って、操作部による第1の回動部の回動量が第2の回動部で増幅され、第1の回動部が少ない回動量であっても第2の回動部で大きな回動量が得られる。そして、増幅された回動量を利用して、カム機構により第2の回動部の回動運動を直線運動に変換し、この直線運動により筆記芯を中心軸線に沿って大きく突出させることができる。このような構成により、操作部の操作量を少なくして、第1の回動部の回動量が例え少なくても、第2の回動部の増幅作用により、筆記芯を大きく移動させることができる。従って、操作部の操作量が少なくて済むので、筆記中における操作部の操作感を良好にするといった優れた効果が得られる。
また、操作部には、力点部と係合する作動片が設けられていると好適である。
このような構成にあっては、作動片が第1の回動部を所定角度だけ回動させる。この場合、第1の回動部に設けられた力点部を作動片が押圧することで、作動片によって第1の回動部を確実に所定角度だけ回動させることができる。
また、カム機構は、第2の回動部の周上に位置するカム部と、筆記芯が固定されたホルダに設けられて、カム部に係合するカムフォロアと、からなると好適である。
このような構成では、カムフォロアが設けられたホルダに筆記芯が固定され、このホルダの直線運動によって、筆記芯の先端を軸筒の先端から出没させることができる。
また、第1の回動部に対して第2の回動部は中心軸線の延在方向に摺動自在に連結され、第2の回動部には筆記芯が固定されるホルダが一体に連結され、カム機構は、第2の回動部の周上に位置するカム部と、軸筒の内面に形成されてカム部に係合するガイド突起と、からなると好適である。
このような構成は、第2の回動部に一体に連結されるホルダに筆記芯が固定され、このホルダの直線運動によって、筆記芯の先端を軸筒の先端から出没させることができる。
また、第1の回動部に対して第2の回動部は中心軸線の延在方向に摺動自在に連結され、カム機構は、第2の回動部の周面上に位置する第1及び第2のカム部と、軸筒の内面に形成されて第1のカム部に係合する第1のガイド突起と、
筆記芯が固定されたホルダに設けられて、第2のカム部に係合する第2のガイド突起と、からなると好適である。
このような構成では、2個一対のカム部とガイド突起が採用され、ガイド突起が設けられたホルダには筆記芯が固定されている。従って、操作部の極めて少ない操作量によってホルダを適性の量だけ直線運動させることができる。そして、このホルダの直線運動によって、筆記芯の先端を軸筒の先端から出没させることができる。
また、中心軸線の延在方向に沿って延在すると共に、一端が第2の回動部に連結され、他端が軸筒に固定される板状の捻りバネを更に備えると好適である。
このような構成の捻りバネを採用することで、捻りコイルバネ等を利用した場合に比較して、筆記具の軽量化、部品点数の削減、バネ機能の組み込み易さが可能になる。
また、中心軸線の延在方向に沿って延在すると共に、一端が第2の回動部に連結され、他端が軸筒に対して周方向に固定され、中心軸線の延在方向に移動自在な捻りバネを更に備えると好適である。
このような構成の捻りバネを採用することで、捻りコイルバネ等を利用した場合に比較して、筆記具の軽量化、部品点数の削減、バネ機能の組み込み易さが可能になる。
本発明によれば、操作部の操作量を小さくして、操作部の操作感を良好にできる。
本発明に係る筆記具の第1の実施形態を示す外観斜視図である。 図1の縦断面図である。 図1に示された筆記具の内部構造を示す斜視図である。 操作部による第1の回動部の回動状態を示す断面図である。 筆記芯が軸筒内に埋没した状態を示す断面図である。 筆記芯が軸筒から突出した状態を示す断面図である。 本発明に係る筆記具の第2の実施形態を示す断面図である。 筆記芯が軸筒内に埋没した状態を示す断面図である。 筆記芯が軸筒から突出した状態を示す断面図である。 本発明に係る筆記具の第3の実施形態を示す断面図である。 筆記芯が軸筒内に埋没した状態を示す断面図である。 筆記芯が軸筒から突出した状態を示す断面図である。 捻りバネの他の例を示す要部拡大図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る筆記具の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、ペン先側を「前方側」として以下説明する。
[第1の実施形態]
図1〜図3に示すように、筆記具1は、円筒状の軸筒2と、指で押すために軸筒2の周面側に設けられた操作部3と、軸筒2内に収容されて、軸筒2の前側に位置すると共に、操作部3の押圧により中心軸線Lを中心に回動する第1の回動部4と、軸筒2内に収容されて、第1の回動部4より後側に位置すると共に、第1の回動部4より大きな回転半径を有し、第1の回動部4と一緒に回動する第2の回動部5と、第2の回動部5の外周側に位置すると共に、第2の回動部5の回動を直線に変換して、筆記芯(例えばボールペン芯、サインペン芯)6を中心軸線Lの延在方向に移動させるカム機構7と、を備えている。
軸筒2は、円筒状の軸筒本体2Aと、軸筒本体2Aの先端にネジ結合された円錐状の口金2Bとからなる。軸筒2の後端は、エンドキャップ8によって蓋がされている。
図3及び図4に示すように、操作部3には、軸筒本体2Aに形成されたコ字状の切欠き部2aによって軸筒本体2Aの一部として中心軸線Lの延在方向に延在する長尺状のレバー部(操作本体部)3aと、レバー部3aの先端側で第1の回動部4に向かって突出すると共に、第1の回動部4の外周面を略接線方向に押圧して、第1の回動部4を矢印A方向に回動させる作動片3bとが設けられている。そして、レバー部3aと作動片3bとの連結部分は、作動片3bを揺動可能にする薄肉の首部3cとして形成されている。
レバー部3aは、軸筒本体2Aの周方向で120度毎に3個設けられ、これに対応して作動片3bも3個設けられている。また、レバー部3aの先端側には、筆記具1を握ったときに3本の指が確実に当たるように、軸筒本体2Aの外周面より突出する指当て部3dが一体に形成されている。このように構成することで、3本の指で各レバー部3aの指当て部3dを押すことができるので、1本のレバー部で第1の回動部4を回動させる場合に比べて、各レバー部3aに加わる力を低減させることができ、これによって、レバー部3aの操作性が良好になる。
作動片3bの先端は、第1の回動部4の外周面に設けられた凹状の力点部4a内に嵌り込んでいるので、作動片3bの押圧力を第1の回動部4にしっかり伝えることができる。更に、第1の回動部4の外周面には、略径方向に突出して作動片3bを係止させる係止片4bが形成され、各係止片4bは、凹状の力点部4aのそれぞれに隣接して中心軸線Lの延在方向に延在している。
作動片3bが第1の回動部4を所定角度だけ回動させるとき、第1の回動部4に設けられた凹状の力点部4aに作動片3bの先端が当接することで、作動片3bによって第1の回動部4を確実に所定角度だけ回動させることができる。また、係止片4bの遊端は、第1の回動部4の回動時に、軸筒本体2Aの内周面に沿って摺動するので、第1の回動部4の回動を安定させる役目も有している。
また、第1の回動部4の先端には、軸筒本体2Aの前端壁2d(図2参照)に対する回動摩擦を低減するためのリング状の突起部4cが設けられている。これによって、係止片4bが軸筒本体2Aの前端壁2dに当たることなく、第1の回動部4をスムーズに回動させることができる。
図2及び図3に示すように、第2の回動部5は、円筒状に形成され、筆記芯6の通過が可能な連結パイプ9で第1の回動部4に連結されている。第1の回動部4の中央には、筆記芯6の通過が可能な貫通孔4dが形成され、この貫通孔4dと連結パイプ9とを一致させることで、筆記具1の中心軸線Lに沿って筆記芯6を配置させることができる。
第2の回動部5の後端には、中心軸線Lを挟むように対をなして中心軸線Lの延在方向に延在する2本の弾性片10aを有する捻りバネ10が固定されている。各弾性片10aは、捻り復元力を有する樹脂によって形成されている。各弾性片10aの前端は、第2の回動部5と一体をなし、各弾性片10aの後端は、リング部10bと一体をなしている。そして、リング部10bに形成された突起部10cが、軸筒本体2Aの内周面に沿って中心軸線Lの延在方向に延在するスリット2bに嵌り込むことで、捻りバネ10の後端が軸筒本体2Aに対し周方向において固定され、これにより、第2の回動部5の回動復帰を可能にしている。
このような構成の捻りバネ10を採用することで、捻りコイルバネ等を利用した場合に比較して、筆記具1の軽量化、部品点数の削減、バネ機能の組み込み易さの実現が可能になる。
次に、周方向で180度毎に配置された2個一組のカム機構7について説明する。
図3及び図5に示すように、それぞれのカム機構7は、第2の回動部5の外周面上で傾斜して延在するカム部11と、筆記芯6が固定されたホルダ12の先端に設けられて、カム部11に係合するカムフォロア13とからなる。
カム部11は、第2の回動部5の外周面に形成された開口部14の輪郭の一部として形成され、中心軸線Lに対して斜めになるように延在する。中心軸線Lとカム部11とのなす角度をカム角度αとした場合、カム角度αが大きくなればなる程、筆記芯6を所定量だけ移動させる際に、第2の回動部5の回動角度が大きくなる。カム部11の終端側には、第2の回動部5の周方向に延在してカムフォロア13を係止させる係止部11aが設けられている。
この係止部11aにカムフォロア13が係止されることで、レバー部3aの指当て部3dから指の力を抜いてもレバー部3aが直ぐには戻らず、僅かなタイムラグをもってレバー部3aの復帰動作を行わせることができる。これにより、レバー部3aの指当て部3dの操作感の更なる向上を図ることができる。
ホルダ12の先端側には、第2の回動部5の内側に位置する内筒部16が設けられ、この内筒部16の外周面には、カム部11に沿って移動するカムフォロア13が突起部として形成されている。ホルダ12には、筆記芯6を圧入固定させるためのパイプ状のホルダ本体部17が設けられ、このホルダ本体部17の先端は内筒部16の端面と一体になっている。
また、内筒部16には、軸筒本体2Aの内周面に形成されたスリット2bに嵌り込む突起部16aが形成されている。スリット2bと突起部16aとの協働により、ホルダ12及び筆記芯6を中心軸線Lの延在方向に確実に移動させることができる。ホルダ12のガタツキを防止するために、ホルダ12の後部は、エンドキャップ8の差込み孔8a内に挿入されている。
さらに、第2の回動部5と内筒部16との間には、第1のコイルバネ18が配置され、捻りバネ10の後端とエンドキャップ8との間に第2のコイルバネ19が配置されている。第2のコイルバネ19で捻りバネ10を付勢することにより、第1の回動部4が軸筒本体2Aの前端壁2dに軽く押圧され、第1の回動部4のガタツキを防止することができる。第1のコイルバネ18により、定常状態でホルダ12及び筆記芯6を確実に後退させておくことができる。
筆記具1の動作を簡単に説明する。
筆記具1を指で握って、各レバー部3aの指当て部3dを指で押し込むと、作動片3bの先端が力点部4aを押すことで、第1の回動部4が所定の回動角だけ矢印A方向に回動する(図4(b)参照)。この回動と同時に第2の回動部5も回動し(図4(c)参照)、図6に示すように、カム部11に沿ってカムフォロア13が中心軸線Lの延在方向に前側に向かって移動する。このカムフォロア13の移動に追従してホルダ12及び筆記芯6が中心軸線Lの延在方向に前進する。そして、最終的に係止部11aにカムフォロア13が当たって、筆記芯6が軸筒2から最大限突出する。このとき、捻りバネ10の各弾性片10aは、最大限捻られた状態になっている。
その後、各レバー部3aの指当て部3dを押す力を緩めることで、第1のコイルバネ18及び捻りバネ10の各弾性片10aの弾性力によって、第1及び第2の回動部4,5が逆回動を開始し、カム部11に沿ってカムフォロア13が中心軸線Lの延在方向に後退する。そして、カムフォロア13の移動に追従してホルダ12及び筆記芯6が中心軸線Lの延在方向に後退し、筆記芯6の先端が軸筒2内に格納される。このように、筆記具1は、持ち替えなしに、筆記芯6を出没させることができ、ノック機構をもった筆記具のような持ち替えの煩わしさが無い。
このような筆記具1では、小さい回転半径で回動する第1の回動部4を操作部3によって中心軸線Lを中心に回動させ、この第1の回動部4と一緒に、大きい回転半径で第2の回動部5が回動し、この第2の回動部5の周側にカム機構7が配置される構成になっている。従って、操作部3による第1の回動部4の回動量が第2の回動部5で増幅され、第1の回動部4が少ない回動量であっても第2の回動部5で大きな回動量が得られる。そして、増幅された回動量を利用して、カム機構7により第2の回動部5の回動運動を直線運動に変換し、この直線運動により筆記芯6を中心軸線Lに沿って大きく突出させることができる。
図4(c)に示すように、操作部3の押込み操作量が少なく、第1の回動部4の回動量(矢印B参照)が例え少なくても、第2の回動部5の増幅作用(矢印C参照)により、筆記芯6を大きく移動させることができる。従って、操作部3の押込み操作量が少なくて済むので、筆記中における操作部3の操作感を良好にするといった優れた効果が得られる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る筆記具20は、第1の実施形態に係る筆記具1と同様の軸筒2と、操作部3と、第1の回動部4と、捻りバネ10とを備えているので、これらの詳細な説明は省略する。
図7及び図8に示すように、第1の回動部4より大きな回転半径を有する第2の回動部21は、円筒状に形成され、筆記芯6の通過が可能で中心軸線Lの延在方向に伸縮自在な連結パイプ22によって第1の回動部4に連結されている。第1の回動部4の中央には、筆記芯6の通過が可能な貫通孔4cが形成され、この貫通孔4cの孔中心と連結パイプ22の孔中心とを一致させることで、筆記具20の中心軸線Lに沿って筆記芯6を配置させることができる。
連結パイプ22は、前端が第1の回動部4に固定されると共に、外周面で中心軸線Lの延在方向に延在するスライドレール22aが形成された第1のパイプ部22Aと、後端が第2の回動部21に固定されると共に、内周面でスライドレール22aが嵌り込むスライド溝22bが形成された第2のパイプ部22Bとからなる。このような構成によって、第1の回動部4と第2の回動部21とを一緒に回すことができると同時に、第1の回動部4に対して第2の回動部21を中心軸線Lの延在方向に移動させることができる。
次に、周方向で180度毎に配置された2個一組のカム機構23について説明する。
それぞれのカム機構23は、第2の回動部21の周側に位置すると共に、第2の回動部21の回動を直線に変換して、筆記芯(例えばボールペン芯、サインペン芯)6を中心軸線Lの延在方向に移動させる。さらに、各カム機構23は、第2の回動部21の外周面上で傾斜して延在するカム部24と、軸筒本体2Aの内面から突出するように形成されてカム部24に係合するガイド突起25とからなる。
カム部24は、第2の回動部21の外周面に形成された凹部26の輪郭の一部として形成され、中心軸線Lに対して斜めになるように延在する。中心軸線Lとカム部24とのなす角度をカム角度αとした場合、カム角度αが大きくなればなる程、筆記芯6を所定量だけ移動させる際に、第2の回動部21の回動角度が大きくなる。カム部24の終端側には、第2の回動部21の周方向に延在してガイド突起25を係止させる係止部24aが設けられている。
この係止部24aにガイド突起25が係止されることで、レバー部3aの指当て部3dから指の力を抜いてもレバー部3aが直ぐには戻らず、僅かなタイムラグをもってレバー部3aの復帰動作を行わせることができる。これにより、レバー部3aの指当て部3dの操作感の更なる向上を図ることができる。
第2の回動部21の後端には、パイプ状のホルダ27が一体に形成され、このホルダ27は、中心軸線Lに沿って延在し、筆記芯6の後部が圧入固定されている。また、ホルダ27のガタツキを防止するために、ホルダ27の後部は、エンドキャップ8の差込み孔8a内に挿入されている。
さらに、第1の回動部4と第2の回動部21との間には、コイルバネ28が配置され、このコイルバネ28により、第1の回動部4が軸筒本体2Aの前端壁2dに軽く押圧され、第1の回動部4のガタツキを防止することができ、しかも、定常状態でホルダ27及び筆記芯6を確実に後退させておくことができる。
筆記具20の動作を簡単に説明する。
筆記具20を指で握って、各レバー部3aの指当て部3dを指で押し込むと、作動片3bにより第1の回動部4が所定の回動角だけ回動する(図4参照)。この回動と同時に第2の回動部21も回動し、図9に示すように、カム部24に沿ってガイド突起25が摺動し、連結パイプ22が収縮しながら第2の回動部21自体が中心軸線Lの延在方向に前側に向かって移動する。この第2の回動部21の移動に追従してホルダ27及び筆記芯6が中心軸線Lの延在方向に前進する。そして、最終的に係止部24aにガイド突起25が当たって、筆記芯6が軸筒2から最大限突出する。このとき、捻りコイルバネ10の突起部10cがスリット2bに沿って中心軸線Lの延在方向に移動し、捻りバネ10の各弾性片10aは、最大限捻られた状態になっている。
その後、各レバー部3aの指当て部3dを押す力を緩めることで、コイルバネ28及び捻りバネ10の各弾性片10aの弾性力によって、第1及び第2の回動部4,21が逆回動を開始し、カム部24に沿ってガイド突起25が摺動する。そして、ガイド突起25の移動に追従してホルダ27及び筆記芯6が中心軸線Lの延在方向に後退し、筆記芯6の先端が軸筒2内に格納される。このように、筆記具20は、持ち替えなしに、筆記芯6を出没させることができ、ノック機構をもった筆記具のような持ち替えの煩わしさが無い。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る筆記具30は、第1の実施形態に係る筆記具1と同様の軸筒2と、操作部3と、第1の回動部4と、捻りバネ10とを備えているので、これらの詳細な説明は省略する。
図10及び図11に示すように、第1の回動部4より大きな回転半径を有する第2の回動部31は、円筒状に形成され、筆記芯6の通過が可能で中心軸線Lの延在方向に伸縮自在な連結パイプ22によって第1の回動部4に連結されている。第1の回動部4の中央には、筆記芯6の通過が可能な貫通孔4cが形成され、この貫通孔4cの孔中心と連結パイプ22の孔中心とを一致させることで、筆記具30の中心軸線Lに沿って筆記芯6を配置させることができる。
連結パイプ22は、前端が第1の回動部4に固定されると共に、外周面で中心軸線Lの延在方向に延在するスライドレール22aが形成された第1のパイプ部22Aと、後端が第2の回動部31に固定されると共に、内周面でスライドレール22aが嵌り込むスライド溝22bが形成された第2のパイプ部22Bとからなる。このような構成によって、第1の回動部4と第2の回動部31とを一緒に回すことができると同時に、第1の回動部4に対して第2の回動部31を中心軸線Lの延在方向に移動させることができる。
次に、周方向で180度毎に配置された2個一組のカム機構33について説明する。
それぞれのカム機構33は、第2の回動部31の周側に位置すると共に、第2の回動部31の回動を直線に変換して、筆記芯(例えばボールペン芯、サインペン芯)6を中心軸線Lの延在方向に移動させる。さらに、各カム機構33は、第2の回動部31の外周面上で傾斜して略ハ字状に延在する第1及び第2のカム部34,35と、軸筒本体2Aの内面に突出するように形成されて第1のカム部34に係合する第1のガイド突起36と、筆記芯6が固定されたホルダ38の先端に設けられて、第2のカム部35に係合する第2のガイド突起37と、からなる。
そして、第2の回動部31は、第1のカム部34及び第1のガイド突起36を介して、軸筒2に対し中心軸線Lの延在方向に摺動自在に連結され、ホルダ38は、第2のカム部35及び第2のガイド突起37を介して、第2の回動部31に対し中心軸線Lの延在方向に摺動自在に連結されている。
中心軸線Lの延在方向に並設された第1のカム部34と第2のカム部35は、第2の回動部31の外周面に形成された開口部39の輪郭の一部として形成され、中心軸線Lに対して斜めになるように延在し、中心軸線Lに直交する面に対して対称の関係を有する。中心軸線Lと第1のカム部34とのなす角度及び中心軸線Lと第2のカム部35とのなす角度をカム角度αとした場合、カム角度αが大きくなればなる程、筆記芯6を所定量だけ移動させる際に、第2の回動部31の回動角度が大きくなる。なお、第1のカム部34側のカム角度αと第2のカム部35のカム角度αは、同じであっても異っていてもよい。さらに、第1及び第2のカム部34,35の終端側には、第2の回動部31の周方向に延在して第1及び第2のガイド突起36,37を係止させる係止部34a,35aが設けられている。
この係止部34a,35aに第1及び第2のガイド突起36,37が係止されることで、レバー部3aの指当て部3dから指の力を抜いてもレバー部3aが直ぐには戻らず、僅かなタイムラグをもってレバー部3aの復帰動作を行わせることができる。これにより、レバー部3aの指当て部3dの操作感の更なる向上を図ることができる。
ホルダ38の先端側には、第2の回動部31の内側に位置する内筒部40が設けられ、この内筒部40の外周面には、第2のカム部35に沿って移動する第2のガイド突起37が形成されている。ホルダ38には、筆記芯6を圧入固定させるためのパイプ状のホルダ本体部41が設けられ、このホルダ本体部41の先端は内筒部40の端面と一体になっている。
また、内筒部40には、軸筒本体2Aの内周面に形成されたスリット2bに嵌り込む突起部40aが形成されている。スリット2bと突起部40aとの協働により、ホルダ38及び筆記芯6を中心軸線Lの延在方向に確実に移動させることができる。ホルダ38のガタツキを防止するために、ホルダ38の後部は、エンドキャップ8の差込み孔8a内に挿入されている。
さらに、第2の回動部31と内筒部40との間には、第1のコイルバネ43が配置され、第1の回動部4と第2の回動部31との間には第2のコイルバネ44が配置されている。第2のコイルバネ44で第1の回動部4が軸筒本体2Aの前端壁2dに軽く押圧され、第1の回動部4のガタツキを防止することができる。第1のコイルバネ43により、定常状態でホルダ38及び筆記芯6を確実に後退させておくことができる。
筆記具30の動作を簡単に説明する。
筆記具30を指で握って、各レバー部3aの指当て部3dを指で押し込むと、作動片3bにより第1の回動部4が所定の回動角だけ回動する(図4参照)。この回動と同時に第2の回動部31も回動し、図12に示すように、第1及び第2のカム部34,35に沿って第1及び第2のガイド突起36,37が互いに近づくように摺動し、連結パイプ22が収縮しながら、第2の回動部31及びホルダ38が中心軸線Lの延在方向に前側に向かって移動する。これに伴って、筆記芯6が中心軸線Lの延在方向に前進する。そして、最終的に係止部34a,35aに第1及び第2のガイド突起36,37が当たって、筆記芯6が軸筒2から最大限突出する。このとき、捻りコイルバネ10の突起部10cがスリット2bに沿って中心軸線Lの延在方向に移動し、捻りバネ10の各弾性片10aは、最大限捻られた状態になっている。
その後、各レバー部3aの指当て部3dを押す力を緩めることで、第1コイルバネ43及び捻りバネ10の各弾性片10aの弾性力によって、第1及び第2の回動部4,31が逆回動を開始し、カム部34,35に沿ってガイド突起36,37が摺動する。そして、ガイド突起36,37の移動に追従して第2の回動部31及びホルダ38が中心軸線Lの延在方向に後退し、筆記芯6の先端が軸筒2内に格納される。このように、筆記具30は、持ち替えなしに、筆記芯6を出没させることができ、ノック機構をもった筆記具のような持ち替えの煩わしさが無い。
そして、2個一対のカム部34,35とガイド突起36,37が採用され、レバー部3aの指当て部3dの極めて少ない押込み操作量によって、筆記芯6を軸筒2から出没させることができる。この場合の押込み操作量は、実施形態1,2の筆記具1,20の半分で、筆記芯6を軸筒2から同量だけ出没させることができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、図8に示すように、捻りバネ50は、中心軸線Lを挟むように対をなして中心軸線Lの延在方向に延在する2本の弾性片50aを有し、捻り復元力を有する樹脂によって形成されている。各弾性片50aの前端は、第2の回動部5と一体をなし、各弾性片50aの後端は、軸筒2の後端に固定されるエンドキャップ8と一体をなしている。そして、エンドキャップ8が軸筒2に嵌り込むことで、捻りバネ50の後端が軸筒本体2Aに固定され、これにより、第2の回動部5の回動復帰を可能にしている。このような構成の捻りバネ50を採用することで、捻りコイルバネ等を利用した場合に比較して、筆記具1の軽量化、部品点数の削減、バネ機能の組み込み易さの実現が可能になる。
1,20,30…筆記具、2…軸筒、3…操作部、3a…操作本体部(レバー部)、3b…作動片、4…第1の回動部、4a…力点部、4b…係止片、5,21,31…第2の回動部、6…筆記芯、7,23,33…カム機構、10,50…捻りバネ、11,24,34,35…カム部、11a,24a,34a,35a…係止部、12,27,38…ホルダ、13…カムフォロア、25,36,37…ガイド突起、L…中心軸線。

Claims (7)

  1. 軸筒の外側に設けられた操作部を操作することによって筆記芯の先端を軸筒から突出させるように構成した筆記具において、
    前記軸筒の前側に位置すると共に、前記操作部の押圧により前記中心軸線を中心に回動する第1の回動部と、
    前記第1の回動部に設けられ、前記操作部の押圧力を受けて前記第1の回動部に回動力を伝達する力点部と、
    前記第1の回動部より後側に位置し、前記第1の回動部と一緒に回動する第2の回動部と、
    前記第2の回動部に設けられ、前記第2の回動部の回動を直線に変換して、前記筆記芯を前記中心軸線の延在方向に移動させるカム機構と、を有し、
    前記カム機構が設けられた前記第2の回動部の回転半径は、前記力点部の回転半径よりも大きいことを特徴とする筆記具。
  2. 前記操作部には、前記力点部と係合する作動片が設けられていることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
  3. 前記カム機構は、
    前記第2の回動部の周上に位置するカム部と、
    前記筆記芯が固定されたホルダに設けられて、前記カム部に係合するカムフォロアと、からなることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
  4. 前記第1の回動部に対して前記第2の回動部は前記中心軸線の延在方向に摺動自在に連結され、前記第2の回動部には前記筆記芯が固定されるホルダが一体に連結され、
    前記カム機構は、
    前記第2の回動部の周上に位置するカム部と、
    前記軸筒の内面に形成されて前記カム部に係合するガイド突起と、からなることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
  5. 前記第1の回動部に対して前記第2の回動部は前記中心軸線の延在方向に摺動自在に連結され、
    前記カム機構は、
    前記第2の回動部の周面上に位置する第1及び第2のカム部と、
    前記軸筒の内面に形成されて前記第1のカム部に係合する第1のガイド突起と、
    前記筆記芯が固定されたホルダに設けられて、前記第2のカム部に係合する第2のガイド突起と、からなることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
  6. 前記中心軸線の延在方向に沿って延在すると共に、一端が前記第2の回動部に連結され、他端が前記軸筒に固定される板状の捻りバネを更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の筆記具。
  7. 前記中心軸線の延在方向に沿って延在すると共に、一端が前記第2の回動部に連結され、他端が前記軸筒に対して周方向に固定され、前記中心軸線の延在方向に移動自在な捻りバネを更に備えたことを特徴とする1,2,4,5又は6記載の筆記具。
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