JPS6229273Y2 - - Google Patents

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JPS6229273Y2
JPS6229273Y2 JP12816980U JP12816980U JPS6229273Y2 JP S6229273 Y2 JPS6229273 Y2 JP S6229273Y2 JP 12816980 U JP12816980 U JP 12816980U JP 12816980 U JP12816980 U JP 12816980U JP S6229273 Y2 JPS6229273 Y2 JP S6229273Y2
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tip
slider
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shaft
cylinder
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JP12816980U
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【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばボールペン等に利用される
回転繰り出し式の筆記具の改良に係るものであ
る。
従来のこの種の筆記具は、軸筒に対しキヤツプ
又はその外の部分を回動させて、軸筒先端からボ
ールペンチツプ等(以下にチツプという)を出没
させるものであるが、チツプを突出させたとき、
先端穴とチツプには僅かではあるが間隙が生じ
る。そのため筆記時においては、チツプは軸筒に
対してガタツキ、不快音や不快な使用感を与えて
いた。そこで、この欠点を除去する方法としてチ
ツプの肩部を軸筒先端部の先金段部に当接してチ
ツプのガタツキを除去することが行なわれてい
る。
しかし、従来のこの種の方式は、チツプの繰り
出しをねじ機構にて行なうため、軸筒とキヤツプ
との回転角が360度程度と大きくなり、繰り出し
操作がしづらく、また、チツプの肩部が先金の段
部へ衝接しても部品のバラツキ等により当接力が
不完全なため、チツプのガタツキ防止効果が薄れ
てしまうという欠点があつた。
また、カム機構によつて繰り出しを行なう方式
の筆記具も知られているが、この方式において
は、回転角を180度程度にすることは可能である
が、チツプの突出位置は摺動子がカムの上休止部
の位置に来た時に決まるため、この時チツプの肩
部を軸筒先金段部に当接させるには先金段部、チ
ツプの肩部、カム上休止部の位置関係を非常に精
度良く組み付けなくてはならず、製作が困難であ
る。つまり、チツプ突出位置が出すぎると、摺動
子がカムの上休止部に来ずに、チツプに加わる筆
圧等により、摺動子がカム斜面を滑り落ち、チツ
プが没つしてしまつたり、むりに摺動子を上休止
部に乗せようとすると、摺動子とカムが食い付き
を起したり、機構を破損したりする。また、突出
位置が少なすぎると、チツプの肩部が先金段部に
当圧せず、ガダツキが充分に防止出来ない。
このため、この問題の改良が望まれているのが
現状である。
この考案は、上記問題に鑑みなされたもので、
軸筒の回転角をほぼ180度程度とネジ繰出し式に
比べて半分程で良く、また、先金段部、チツプの
肩部、カム上休止部の位置関係を非常に精度良く
組み付ける必要もなく、更に、先軸と後軸がねじ
機構によつて回転終止点における回転当接力が弱
くても、チツプの肩部の先金段部への当接力を所
定の押圧力を有するばねによつて圧接するように
して、例え部品間の寸法誤差にバラツキがあつて
も確実にチツプのガダツキを防止するようにした
回転繰り出し式筆記具を提供しようとするもので
ある。
以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図及び第2図はこの考案の筆記具の筆記状
態及び非筆記状態を示す断面図で、図中、1は先
軸部、2はキヤツプ部である。前記先軸部1は、
先軸3に八角形をした内筒4が嵌装固定され、内
筒4の先端に先金5がねじ結合されている。更
に、この内筒4の内部には外形が八角形状の回り
止め筒6と一体となつた筒状の摺動子7が内筒4
の中を軸方向に摺動可能で回転方向の動きは規制
され、かつ戻しばね8の弾発力によつて常時後の
キヤツプ側へ押圧されて収納されている。また、
摺動子7内には、リフイール受パイプ9が貫通状
に遊嵌されており、このリフイール受パイプ9の
先端側に形成されたフランジ部9aと前記摺動子
7の前端面との間にばね10が縮設されており、
このばね10の弾発力によつてリフイール受パイ
プ9のフランジ部9aは前記回り止め筒6の前端
部から内方に向つて突出する内向きフランジ6a
に当接して摺動子7に支持されている。なお、非
使用時には、ばね定数の大きい戻しばね8のキヤ
ツプ15方向への反発力によりリフイール11が
後退して、先金5の段部5aとリフイール11の
チツプ11aの肩部11bは離反する。この時、
回り止め筒6の内向きフランジ6aとリフイール
受パイプ9のフランジ部9aとは、縮設されてい
るばね10の先金5方向への弾発力によつて、当
接している。
一方、使用時には、摺動子7の前進により、戻
しばね8の弾発力に抗して回り止め筒6が前進
し、リフイール9のチツプ11aが先金5より突
出して、チツプの肩部11bが先金5の段部5a
に当接する。この当接作用により、リフイール受
パイプ9のフランジ部9aと回り止め筒6の内向
きフランジ6aとの間に間隙Dが生ずるように形
成されている。
しかし、この間隙Dは、先金5の段部5aとチ
ツプ11aの肩部11bとの寸法誤差等によりガ
タツキがある場合には、回り止め筒6内のばね1
0の押圧力により、リフイール受パイプ9を更に
先金5方向へ押圧するので、例え上記のようなガ
タツキがあつても、この間隙Dの分だけ押圧され
るので、ガタツキが生じない。なお、リフイール
受パイプ9の後端にはリフイール装着ねじ筒9b
を介してリフイール11が着脱自在にねじ結合さ
れてこのリフイール11はリフイール受パイプ9
から先端に突出している。
また、摺動子7の後方には、円筒カム12が内
筒4の後端面と機構止め13との間に介在されて
軸方向への動きは規制されているが回転可能に収
納されている。そして、円筒カム12の後端部に
接合筒14の先端部が嵌装固定されて円筒カム1
2と接合筒14とが一体的に形成されている。こ
の場合、接合筒14は中央の一部がキヤツプ15
の多角形面に係合して回動は規制されるが、遊嵌
可能な同一多角形に形成されている。そしてこの
接合筒14の後端部は、キヤツプ15内に装着さ
れた保持用かつら16内に嵌合されている。な
お、17はリフイール尾栓、18はキヤツプ尾
栓、19はクリツプである。
上記のように構成されるこの考案の筆記具にお
いて、第2図に示した非筆記状態から第1図に示
す筆記状態にするには、キヤツプ15を先軸3に
対して回動させると、キヤツプ15と共に接合筒
14が回動するとともに、接合筒14と一体の円
筒カム12が回動して、第5図に示すように、円
筒カム12の傾斜カム面12aの始点aに位置し
ていた摺動子7の凸部7aが傾斜カム面12aと
接触係合することにより戻しばね8に抗して摺動
子7は前方へ移動される。更に前方に移動される
と、ばね10が圧縮されるとともに、リフイール
受パイプ9が前進され、このリフイール受パイプ
9にねじ結合されたリフイール11も前進し、リ
フイール11の前端部に形成されるチツプ11a
の肩部11bが先金5の段部5aに当接して停止
し、先金5からチツプ11aが突出する。このと
き、前記摺動子7の凸部7aは円筒カム12の傾
斜カム面12aの休止部cに登りきらない中腹b
の位置になるように円筒カム12の傾斜カム面1
2aが形成されている。ここで更に、摺動子7の
凸部7aが傾斜カム面12aの休止部cに来るま
で円筒カム12を回動させると、リフイール11
とねじ結合するリフイール受パイプ9は前進でき
ないため、回り止め筒6内のリフイール受けパイ
プ9のフランジ部9aと摺動子7の前端面7bと
の間に縮設されているばね10の押圧力により、
リフイール受けパイプ9のフランジ部9aを更に
先金5方向に間隙Dの分だけ押圧するので、チツ
プ11aの肩部11bは、ばね10の力で先金5
の段部5aへ押圧されて、ガタツキが生ずること
がない。なおこの場合、ばね10の圧縮されたと
きの力は筆圧より多少大きめになるようなばね定
数を設定することが望ましい。
上記のように操作して筆記状態としたものを収
納状態にするには、キヤツプ15を前述と反対方
向に回動させることによつて行なう。すなわち、
キヤツプ15を反対方向に回動させると、円筒カ
ム12の傾斜カム面12aを摺動子7の凸部7a
が戻しばね8の弾発力によつて滑り落ち、リフイ
ール受パイプ9が後退するとともに、リフイール
11が先軸3内に収納されて非筆記状態となる。
本考案は叙上のように、先端部に先金5をねじ
結合した先軸3の後端に回転可能に連結されるキ
ヤツプ15により、前記先軸内において円筒カム
12を回動させるとともに、この円筒カムと嵌合
する摺動子7を介してリフイール11を前記先軸
の先端から繰り出すようにした筆記具であつて、
先軸3内に内筒4を嵌装固定しておき、該内筒の
内部には戻しばね8を介して回り止め筒6を設け
て筒状の摺動子7を前記回り止め筒6と一体に形
成するとともに、この摺動子に対してリフイール
受パイプ9を貫通状に遊嵌させ、このリフイール
受パイプ9の先端側に形成したフランジ部9aと
前記摺動子7の前端面との間にばね10を縮設
し、リフイール受パイプ9と一体的なリフイール
11が先軸の先端から繰り出された時に、リフイ
ール先端部に形成されたチツプ11aの肩部11
bが先金5の段部5aに圧接すると共に、このリ
フイール受パイプ9のフランジ部9aと回り止め
筒6の内向きフランジ6aとの間に間隙Dを形成
したものである。
従つて、軸筒の回転角を180度程で繰出させる
カム方式にしても、先金段部、チツプ肩部、カム
上休止部の位置関係の精度を高めることなく、チ
ツプ肩部を先金段部に当接することが出来、か
つ、先軸とキヤツプの回転終止点における回転当
接力の変動、即ち、筆記具の使用時におけるチツ
プを繰り出すために各機構部品によるバラツキに
よる寸法誤差が例えあつてもチツプの肩部の先金
段部への当接力は、回り止め筒の内向きフランジ
とリフイール受パイプとの間で形成した間隙の分
だけ所定のばね定数を有するばねによつて与えら
れており、常に先金方向への当接力を付与するこ
とができる。確実にチツプのガタツキを防止する
ことができると共に、部品精度がさほど要求され
ることがないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の筆記具の筆記状態を示す断
面図、第2図は非筆記状態を示す要部断面図、第
3図はこの考案における内部構成部材の分解図、
第4図イないしハはそれぞれ第3図のイ矢視、ロ
矢視及びハ矢視図、第5図はこの考案における円
筒カムの傾斜カム面を示す展開図で、第6図は本
考案のリフイール及びリフイール受けを示す要部
切欠の斜視図、第7図は本考案の分解構成部材の
要部構造を示す一部切欠の斜視図である。 1……先軸部、2……キヤツプ部、3……先
軸、7……摺動子、9……リフイール受パイプ、
10……ばね、11……リフイール、12……円
筒カム、15……キヤツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端部に先金5をねじ結合した先軸3の後端に
    回転可能に連結されるキヤツプ15により、前記
    先軸内において円筒カム12を回動させるととも
    に、この円筒カムと嵌合する摺動子7を介してリ
    フイール11を前記先軸の先端から繰り出すよう
    にした筆記具であつて、先軸3内に内筒4を嵌装
    固定しておき、該内筒の内部には戻しばね8を介
    して回り止め筒6を設けて筒状の摺動子7を前記
    回り止め筒6と一体に形成するとともに、この摺
    動子に対してリフイール受パイプ9を貫通状に遊
    嵌させ、このリフイール受パイプ9の先端側に形
    成したフランジ部9aと前記摺動子7の前端面と
    の間にばね10を縮設し、リフイール受パイプ9
    と一体的なリフイール11が先軸の先端から繰り
    出された時に、リフイール先端部に形成されたチ
    ツプ11aの肩部11bが先金5の段部5aに圧
    接すると共に、このリフイール受パイプ9のフラ
    ンジ部9aと回り止め筒6の内向きフランジ6a
    との間に間隙Dを形成したことを特徴とする回転
    繰り出し式筆記具。
JP12816980U 1980-09-09 1980-09-09 Expired JPS6229273Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP12816980U JPS6229273Y2 (ja) 1980-09-09 1980-09-09

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JP12816980U JPS6229273Y2 (ja) 1980-09-09 1980-09-09

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Publication Number Publication Date
JPS5750385U JPS5750385U (ja) 1982-03-23
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JP12816980U Expired JPS6229273Y2 (ja) 1980-09-09 1980-09-09

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4583769B2 (ja) * 2003-11-12 2010-11-17 株式会社壽 複合筆記具
JP5985332B2 (ja) * 2012-09-24 2016-09-06 株式会社パイロットコーポレーション 回転操作式筆記具

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Publication number Publication date
JPS5750385U (ja) 1982-03-23

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