〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る冷温水供給装置の構成例を示している。図1に示す構成は一例であって、本発明が係る構成に限定されるものではない。
この冷温水供給装置2は、本開示のウォーターサーバの一例である。この冷温水供給装置2には、上部側に飲料水4が充填された給水容器6が設置され、この給水容器6から飲料水4が温水タンク8内に給水される。この温水タンク8は、供給される水を加熱して温水を貯留する手段の一例である。給水容器6に貯められた飲料水4は、たとえば常温の水であり、冷温水供給装置2が設置された室内温度などに応じて温度が変化してもよい。
冷温水供給装置2には、温水タンク8の下方側に冷水タンク14が設置されている。冷水タンク14は、温水タンクから供給される温水を冷却し、満水状態で冷水を貯留する手段の一例である。この冷水タンク14には、たとえば温水タンク8の底部側に設置された通水路16を通じて、温水タンク8内で加熱された飲料水4が供給される。この通水路16は、温水タンク8内の温水を冷水タンク14の冷水の上層側に通水する手段の一例である。冷水タンク14は、外部への給水に連動して、加熱された温水が温水タンク8から充填される。これにより、冷水タンク14は、常に飲料水4で満水状態に維持される。すなわちこの冷温水供給装置2の冷水タンク14から供給される飲料水4は、たとえば常温の水から温水化された後に冷水化される。
さらに、冷温水供給装置2には、飲料水4の冷却または加熱に関する制御、給水処理、弁の開閉制御などを実行させる制御手段として制御基板18が設置されている。
給水容器6は、冷温水供給装置2への給水手段であり、たとえば樹脂製や硝子製の容器内に飲料水4が充填されたいわゆるガロンボトルやバックインボックスタイプの容器が利用されている。この給水容器6は、たとえば冷温水供給装置2の天井側の筐体部に形成された載置部10に載置される。この載置部10には、たとえば給水容器6の給水口12の載置位置に合せて受水口20が形成されている。この受水口20は、温水タンク8に直結しており、給水容器6から温水タンク8内に向けて飲料水4が供給される。
図1に示す冷温水供給装置2は、たとえば受水口20の内部に形成された水取出し部22を通じて給水容器6から温水タンク8内に高温水である飲料水4が流入する。給水容器6は、温水タンク8内の所定の水位として、たとえば飲料水4が水取出し部22に達するまで飲料水4を供給する。この給水容器6は、温水タンク8内の水位の低下に応じて、飲料水4を再び水取出し部22に水位が達するまで給水する。
なお、この水取出し部22には、たとえば温水タンク8内の温水の水位が所定値まで達したときに、給水容器6内の飲料水4と温水タンク8内の温水の飲料水4とを遮断する手段を備えてもよい。この飲料水4の遮断手段は、たとえば温水タンク8内の水位によって水取出し部22または給水容器6の開口部を密閉する、セパレータフロートなどを利用してもよい。これにより、温水タンク8内の温水の熱が給水容器6内の常温の飲料水4に伝達されるのを防止できる。また、水取出し部22の下方には、図示しない仕切板などを設置してもよい。この仕切板は、たとえば、給水容器6から温水タンク内8に供給された飲料水4が未加熱状態または所定の温度まで加熱されずに給湯されるのを阻止する。またこの仕切板は、未加熱状態または所定の温度まで加熱されていない飲料水4が通水路16を通じて冷水タンク14側に流入しないようにしている。このような手段を備えることで、十分に加熱殺菌された温水の飲料水4を供給することも有効である。
温水タンク8には、たとえば側面周囲に温水ヒータ34や温水センサ36、水位センサ38、空だき安全装置39などが設置されている。また、温水タンク8には、ウォータサーバ外部に飲料水4を給湯する温水供給管40が接続されている。そのほか温水タンク8の上部側の一部には、飲料水4の加熱により発生した蒸気や、給水容器6から飲料水4を供給するときに温水タンク8内部の空気を排出する吸排気部46が形成されている。
温水センサ36は、温水タンク8の温水の温度を検出する温水温度センサの一例である。温水タンク8内の温水である飲料水4は、温水センサ36による検出温度に基づいて温度管理がされており、温水ヒータ34のON/OFF制御により、設定温度としてたとえば80〔℃〕以上に加熱されて貯留している。この設定温度は、飲料水4の加熱殺菌処理が可能な温度の一例であって、たとえば供給される飲料水4の種類や産地、冷温水供給装置2が設置される環境の温度などによって変更可能にしてもよい。この温水センサ36は、たとえばサーミスタ温度計で構成されており、この検出温度データが制御基板18の制御部に取り込まれて加熱、保温制御に利用される。
なお、温水タンク8内の飲料水4の設定温度には所定の幅を持たせてもよい。この設定温度である80〔℃〕は、たとえば加熱殺菌が可能な保温最低温度であり、加熱処理時にはより高温に設定してもよい。
水位センサ38は、温水タンク8内の飲料水4の水位を検出する手段の一例であり、この検出結果は、温水タンク8内に飲料水が所定水位まで満たされているか否かの監視処理に利用される。水位センサ38は、たとえば飲料水4が所定の水位以下となった場合、その検出結果を制御基板18の制御部側に通知する。そして、制御部側では、たとえば水位検出結果に基づいて温水タンク8または冷水タンク14からの飲料水4の給水や給湯が制限される。この水位検出は、後述するように温水タンク8から冷水タンク14側に対して供給する飲料水4が無くなり、冷水タンク14内に空気層が形成されるのを阻止するために監視している。
空だき安全装置39は、たとえばバイメタルセンサで構成され、空焚き防止温度が設定されている。そして、空だき安全装置39では、たとえば設定された温度以上になると、温水ヒータ34への通電を解除させ、空焚き状態が継続するのを阻止する。また温水タンク8には、空だき安全装置39とともに、最終安全装置として温度ヒューズなどが設置されてもよい。
温水供給管40は、温水タンク8内の加熱された飲料水4を給湯口42側に導く管路である。この温水供給管40には、たとえば制御基板18に設置された給水スイッチ(SW)の押下に基づいて開閉が制御される温水電磁弁44が設置されている。この温水電磁弁44は、高温の飲料水の出湯流量などを制御する給湯弁を構成する。加熱された飲料水4(HW)は、温水電磁弁44が開状態となると、温水タンク8からたとえば自重により温水供給管40を通じて給湯口42から出湯される。
吸排気部46は、温水タンク8内の空気や水蒸気などを冷温水供給装置2の外部に排気し、また外気を温水タンク8内に吸気する手段である。この吸排気部46の先端側には、たとえば大気への開放部分にフィルタ機構が設置されている。このフィルタ機構50は、温水タンク8内に水分、雑菌等の流入を防止する手段であり、たとえばフッ素樹脂などの多孔性の膜によるメンブレンフィルタ(Menbrane filter )で構成されればよい。
冷水タンク14には、たとえば上部側に給水口が形成され、この給水口に通水路16が接続されている。そして、この冷水タンク14には、通水路16を通じて温水タンク8で加熱された飲料水4が供給され、この飲料水4を冷却して貯留している。この冷水タンク14は、通水路16を通じて、冷水タンク14内の冷水の上層側に飲料水4が充填され、常に満水状態に満たされることにより、温水タンク8との間に空気層を形成させない。
この冷水タンク14には、溜められた冷水である飲料水4を設定温度として、たとえば5〔℃〕に冷却する蒸発器(evaporator)52や、飲料水4の温度を監視するための冷水センサ54が設置されている。既述のように温水タンク8では、飲料水4を殺菌可能な温度に加熱して貯留しており、冷水タンク14では、加熱殺菌された飲料水4を冷却して利用者に提供される。
蒸発器52は、たとえば冷水タンク14の周囲に巻回された管路で構成されており、内部に流した冷媒によって冷水タンク14および飲料水4が冷却される。この蒸発器52は、冷温水供給装置2の底部側に構成された冷却装置60に接続されている。この冷却装置60は、たとえばコンプレッサ62、ドライヤ64、コンデンサ66、キャピラリチューブ70が冷媒管68によって連結されている。
冷水センサ54は、たとえばサーミスタ温度計で構成されており、この検出データが制御基板18で構成された制御部に取り込まれる。そして、冷水タンク14では、たとえば制御部からの指示に基づいて、冷水タンク14内の飲料水4の温度が所定の温度以下になっていない場合に給水口74からの給水が制限される。
また、たとえば冷水タンク14の下部側、または底面側には、機器外部への給水路として冷水供給管72が接続されており、冷水電磁弁76の開閉に応じて給水口74から冷却された飲料水4(CW)が流出する。冷水電磁弁76は、給水口74を通じて冷却された飲料水4が流出するのを制御する給水弁を構成しており、たとえば制御基板18に設置された給水ボタンの押下に基づいて開閉制御が行われる。給水口74は、たとえば温水タンク8よりも下方に配置されていおり、冷水供給管72および冷水タンク14から温水タンク8までの間に空気層が形成されないように飲料水4で満たされている。
なお、図1に示す給湯口42および給水口74は、冷水タンク14よりも上方に開口されているが、これに限られない。たとえば給湯口42および給水口74は、冷水タンク14よりも低い位置に配置されてもよい。
通水路16には、たとえば冷水タンク14への加熱された飲料水4の通水を規制する通水弁80が設置されている。この通水弁80は、開閉弁の一例であって、制御基板18からの指示出力に基づき、たとえば冷水電磁弁76の開閉に連動して開閉制御される。また、この通水弁80は、たとえば冷温水供給装置2が給水可能なときには常に開状態となるように制御してもよい。これにより、冷水タンク14は、給水口74から飲料水4を外部に給水させる場合に、その給水量に応じて、温水タンク8から必ず飲料水4を通水させて満水状態となるように制御される。
また通水路16には、たとえば一連の配管を直交方向に方向転換させる屈曲部82、84が形成されている。この屈曲部82、84は、温水タンク8の底部側と冷水タンク14の上部側との間に配置される通水路16の通水経路を延長させている。これにより、冷水タンク14には、温水タンク8から最短距離で通水路16を通じて加熱された飲料水(HW)が流入するのを阻止している。さらに、通水路16は、屈曲部82、84によって通水距離が長くなることで、内部に流れる飲料水4を冷ますことができる。また、このような屈曲部82、84の形成により通水路16を直管にしないことで、たとえば通水弁80が開状態になっている場合に、温水タンク8と冷水タンク14との間で対流の発生を抑制できる。
さらに通水弁80は、温水タンク8内に飲料水4が無くなった場合には、制御基板18からの制御指示に基づいて閉状態に制御される。このとき、冷水電磁弁76は、開状態にならないように開閉が制限される。これにより、冷水タンク14内に供給する飲料水4が無くなって空気層が生じるのを防止するとともに、加熱殺菌されていない飲料水4が冷水タンク14内に供給されるのを防止できる。
その他、冷温水供給装置2には、内部の飲料水4を外部に排出させるための排出管路88が設置されている。この排出管路88は、たとえば冷水供給管72から分岐されており、排出口付近に設置された排出弁90によって排出規制がされている。この排出管路88は、冷温水供給装置2の内部から飲料水4を強制的に排出させることができ、たとえば冷水タンク14や温水タンク8の内部洗浄処理を行う場合に利用される。
図2は、冷温水供給装置の外観構成例を示している。
図2に示す冷温水供給装置2の本体部102は、たとえば樹脂製や金属製の筐体で構成されている。この冷温水供給装置2の天井部側には、載置部10が突出して形成され、給水容器6が載置されている。
本体部102の前面側には、たとえば制御基板18が設置され、操作表示パネル面を露出させる操作表示エリア104が形成されている。また、本体部102の中央部分には、たとえば飲料水4を供給する給水エリアとして開口部106が形成されている。この開口部106の底面部分には、たとえば加熱された飲料水4(HW)や冷却された飲料水4(CW)を入れるためのカップなどが載置可能な載置部108が形成されている。開口部106は、たとえば飲料水4を取り出す利用者が取り出し易い所定の高さに設定されている。
制御基板18には、たとえば飲料水4を要求する温水スイッチ(SW)110、冷水スイッチ(SW)112や、飲料水4の冷却温度、加熱温度などの設定やタイマ機能などの設定が行える操作ボタン114が設置されている。さらに、制御基板18には、冷温水供給装置2の設定情報や運転状態情報、警告情報などの表示が行われる表示部116が設置されている。この表示部116は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)などで構成されてもよく、またはLED(Light Emitting Diode)などの発光表示手段が構成されてもよい。
図3は、冷温水供給装置の給湯・給水制御例を示している。図3に示す処理内容、処理手順は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
図3に示す給湯・給水処理は、本開示のウォーターサーバの給水方法の一例である。この給水処理では、温水タンク8内の飲料水4に対する温度管理が行われる。また、冷温水供給装置2は、冷水タンク14から外部への給水と、温水タンク8から冷水タンク14への飲料水4の供給とを連動させている。
温水タンク8では、温水センサ36の検出結果に基づいて温水ヒータ34のON/OFF制御により、溜められた飲料水4が所定の温水温度T1に保温される(S1)。また、冷水タンク14では、冷水センサ54の検出結果に基づいて冷却装置60がON/OFF制御され、溜められた飲料水4が所定の冷水温度T2に保温される(S2)。
制御部では、温水温度がS1の処理によって所定の温水温度T1以上に保持されているかの監視が行われる(S3)。温水タンク8内の飲料水4の温度が所定の温水温度T1としてたとえば80〔℃〕以上に保持されていない場合(S3のNO)には、通水弁80を閉じ、冷水タンク14側への飲料水4の流入が阻止される。また、温水電磁弁44や冷水電磁弁76が閉状態に維持され、冷温水供給装置2から外部への飲料水4の流入も禁止される(S4)。
温水タンク8内の飲料水4の温度が温水温度T1以上である場合(S3のYES)には、通水弁80を開状態にして、冷水タンク14側への流入を可能にする(S5)。これにより、冷水タンク14には、高温殺菌された飲料水4が供給される。
冷温水供給装置2では、たとえば制御基板18に構成された制御部おいて、温水SW110や冷水SW112の押下検出を行い、温水または冷水の利用要求の有無が監視される。そして、冷温水供給装置2では、温水SW110の押下が検出され温水利用要求を確認すると(S6のYES)、温水センサ36の検出温度が参照される。そして温水タンク8内の飲料水4が所定の温水温度T1以上か否かが判断される(S7)。
温水タンク8内の飲料水4が温水温度T1以上である場合(S7のYES)には、温水電磁弁44を開状態に制御して温水(HW)が給湯口42から供給される(S8)。また、温水温度T1に達しない場合(S7のNO)には、冷温水供給装置2は、温水電磁弁44および冷水電磁弁76を閉状態にし、給水または給湯を禁止する(S9)。
温水タンク8では、外部への給湯により水位が下がると給水容器6から飲料水4の供給が開始され、既述の水位まで溜まると給水が停止される。
また、冷温水供給装置2では、温水の利用要求が無く(S6のNO)、冷水SW112の押下が検出され冷水利用要求を確認すると(S10のYES)、冷水センサ54の検出温度が参照され、冷水タンク14内の飲料水4が所定の冷水温度T2以下か否かが判断される(S11)。
冷水タンク8では、飲料水4の温度が所定の冷水温度T2以下となっている場合(S11のYES)には、冷水電磁弁76が開状態に制御されて冷却された飲料水4(CW)が給水口74から供給される(S12)。この冷水タンク14からの給水の開始時または開始前に、通水弁80は、制御部からの指示にしたがって開状態に制御され、温水タンク8と冷水タンク14とを連通させる。
また冷温水供給装置2では、冷水利用要求が無い場合(S10のNO)や、たとえば温水タンク8から飲料水4が給水された直後など所定の冷水温度温度T2以下となっていない場合(S11のNO)には、温水電磁弁44や冷水電磁弁76を閉状態に制御して給水を禁止する(S9)。この場合、冷温水供給装置2では、たとえば所定温度に冷却されるまで待機状態となる。
冷水タンク14では、通水弁80が開状態となっているので、外部への飲料水4の給水に連動して、温水タンク8から冷水タンク14内に飲料水4が供給される。そして、温水タンク8では、冷水タンク14から外部への給水量に応じて水位が下がると、給水容器6から飲料水4が供給される。
なお、この冷温水供給装置2では、たとえば温水タンク8内の保温処理(S1)および冷水タンク14内の保温処理(S2)において、飲料水4の残水監視を行ってもよい。この残水監視では、たとえば温水タンク8内の水位センサ38を利用し、所定の水位に達したか否かを監視してもよい。そして、冷温水供給装置2は、給水容器6内が空となった、または水取出し部22の異常を判断して、飲料水4の給水を停止させたり、または表示部116を利用した報知を行ってもよい。
斯かる構成によれば、この冷温水供給装置2では、必ず温水タンク8内で高温殺菌処理することで、供給する飲料水4の安全性が高められる。冷水タンク14には、温水タンク8から飲料水4が常に満水状態で充填され、内部に空気層が形成されず雑菌の繁殖を防止できる。また、冷温水供給装置2では、温水タンク8内の水位の減少に応じて給水容器6から飲料水4が供給され、一定の水位が保持されるので、給湯口42、給水口74側からの水勢が保持される。温水タンク8内の飲料水の水位や温度などを監視し、冷水タンクからの給水を制御することで、高温殺菌が不十分な飲料水が供給されるのを防止でき、供給する飲料水の安全性が高められる。冷水タンク14内の飲料水4に対して、定期的な高温加熱処理を行なわずに雑菌の繁殖を防止でき、冷水が供給できない状態を最小限に抑えられるので、利便性を高められる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係る冷温水供給装置の構成例を示している。図4に示す構成は一例であって、本発明が係る構成に限定されるものではない。また、図4において図1と同等の構成部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
図4に示す冷温水供給装置200は、本開示のウォーターサーバの一例である。この冷温水供給装置200には、たとえば立方体で形成された外装箱132の内部に、飲料水4の残水量に応じた容積に収縮する収縮性水容器134が収容された、いわゆるバックインボックス型の給水容器130が設置されている。
給水容器130の外装箱132は、たとえばダンボール製や合成樹脂製の筐体であり、収納された収縮性水容器134を防護するとともに、一定の保形性を有する。収縮性水容器134は、たとえば収縮性を持つ合成樹脂フィルムの成形体であり、内容された飲料水4の残量に応じた容積に変形し、飲料水4が使用されるに従って収縮する。このような構造により、収縮性水容器134は、飲料水4の残水量を満たす容積に収縮することで、飲料水4が減少しても内部に空気を取り込むことがない。
この冷温水供給装置200においても、たとえば温水タンク8内に飲料水4が満水状態で充填されており、給湯口42または給水口74から飲料水4が流出するのに連動して給水容器130から飲料水4が供給される。
冷温水供給装置200には、給水容器130側から温水タンク8内に向けて飲料水4を通水させる直結管路140が設置されている。温水タンク8には、たとえば上部側に給水口142が形成され、この給水口142に直結管路140が接続されている。また、直結管路140には、給水容器130からの飲料水4の流れを遮断し、または開放して給水を規制する開閉弁として水供給弁144が設置されている。この水供給弁144は、たとえば制御機能からの指示に従って開閉する電磁弁で構成されている。
また、給水容器130には、たとえば側面下方側に飲料水4を取り出すための給水口150が形成され、この給水口150には給水管152が挿通されている。この給水管152は、たとえば収縮性水容器134と同一材料で一体に形成されてもよい。また、給水管152には、給水容器130から導かれる飲料水4の流出を制御する給水栓154や、直結管路140と連結するための連結具156を備えている。この連結具156は、たとえば給水管152と直結管路140との連結部分から空気の流入を防止する手段の一例である。
水供給弁144は、たとえば温水電磁弁44や冷水電磁弁76、または通水弁80に対する開閉指示に連動して、制御基板18から開閉指示が出力される。これにより、温水タンク8には、給湯口42または給水口74から外部に供給した飲料水4の水量に応じて給水容器130から新たに飲料水4が供給される。
なお、この水供給弁144は、温水電磁弁44や冷水電磁弁76の開指示に連動して開状態となる他、たとえば水位センサ38の水位検出結果に基づいて開閉させてもよい。これにより、温水タンク8内の水位を一定以上に維持することができる。
また、この冷温水供給装置200では、温水タンク8の一部に吸排気管路160が接続されている。この吸排気管路160は、たとえば冷温水供給装置2の上部側であり、給水容器130から離れた位置に配置され、蒸気や熱の排出とともに外気を吸入している。この吸排気管路160の先端側には、たとえば大気への開放部分にフィルタ機構50を備えた吸排気トップ162が設置されている。このフィルタ機構50は、温水タンク8側への外気や水分、雑菌等の流入を防止するたとえばフッ素樹脂などの多孔性の膜によるメンブレンフィルタ(Menbrane filter )で構成されている。このように、吸排気トップ162を給水容器130から離れて配置することで、排気熱によって給水容器130内の飲料水4が加熱されるのを防ぐことができる。
図5は、冷温水供給装置の制御機能のハードウェア構成例を示している。
冷温水供給装置200には、たとえば制御基板18に制御部120が構成されている。制御部120は、たとえばマイクロコンピュータなどで構成されており、プロセッサ122、記憶部124、I/O(Input/Output)126、タイマ128などを備えている。
プロセッサ122は、たとえばCPU(Central Processing Unit )で構成され、記憶部124に記憶されているOS(Operating System)や飲料水4の冷却制御、加熱制御、弁開閉制御に関する制御プログラムなどの演算処理が行われる。記憶部124は、たとえばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などで構成されており、既述の冷温水供給装置200の制御プログラムや検出した温度データなどが格納されている。また、RAMは、制御プログラムの演算が行われるワークエリアとして機能する。
I/O126は、冷温水供給装置200の各機能部と制御部120との間のインターフェースの一例である。制御部120には、I/O126を介して、飲料水4の温水SW110、冷水SW112や操作ボタン114によるその他の入力情報や温水センサ36、冷水センサ54からの検出温度情報が取り込まれる。また、制御部120には、水位センサ38から水位情報が取り込まれる。そして、制御部120は、検出温度情報に基づいて、温水ヒータ34のON/OFF制御や冷水タンク14のコンプレッサ62に対する動作指示を出力する。
これにより温水タンク8および冷水タンク14内の飲料水4は、設定温度に制御される。さらに、制御部120は、温水タンク8内の飲料水4の水位情報に基づいて、冷水電磁弁76や通水弁80が開状態となるのを制限することで、冷水タンク14内に空気層が形成されるのを防止する。
また、制御部120から出力された制御指示は、I/O126を介して表示部116、、冷水電磁弁76、温水電磁弁44、通水弁80、水供給弁144などに出力される。
タイマ128は、計時手段の一例であり、時刻情報の取得や経過時間情報のカウントなどが実行される。そして、これらの時刻情報や経過時間情報に基づき、制御部120では、給水継続時間、温水ヒータ34の加熱時間などの監視が行われる。
図6は、冷温水供給装置の給水処理例を示している。図6に示す処理内容、処理手順は一例であって、本発明が係る構成に限定されるものではない。
図6に示す処理は、本開示のウォーターサーバの給水方法または給水プログラムの一例である。この給水処理では、温水タンク8内の水位、および貯留した飲料水4の温度を監視することで、冷水タンク14内に対して空気層を生じさせず、かつ加熱殺菌した飲料水4の供給が行われる。
冷温水供給装置2の制御部120では、電源投入や運転開始操作などが行われると初期化処理が実行される(S21)。この初期化処理において、制御部120からの制御指示により、水供給弁144、温水電磁弁44および冷水電磁弁76が閉状態に制御され、通水弁80が開状態に制御される。また、冷却装置60および温水ヒータ34がOFFに制御される。
初期化処理が開始されると、温水タンク8内の飲料水4の有無確認が行われる(S22)。制御部120では、たとえば水位センサ38などの検出情報が取り込まれ、温水タンク8内の水位状態を判断する。温水タンク8には、たとえば基準水位が設定されている。この基準水位以下である場合には、冷温水供給装置200が冷水を外部に給水した場合、既述のように、その給水量に応じて温水タンク8から冷水タンク14内に飲料水4を流すことができなくなり、冷水タンク14内に空気層が形成されるおそれがある。そこで、この冷温水供給装置200では、温水タンク8内に所定量の飲料水4が無い場合(S23のNO)には、たとえば温水タンク8の給湯準備処理(F1)が開始される。
温水タンクの給湯準備処理(F1)
この給湯準備処理では、温水タンク8内の水位の監視結果に基づいて、冷水タンク14への給水を制限している。そして、冷温水供給装置200では、温水タンク8内に所定温度で加熱殺菌された飲料水4が溜まったら冷水タンク14への給水を開始させている。
温水タンク8に対して飲料水4が給水される(S24)。この処理では、水供給弁144が開かれて給水容器130から飲料水4が温水タンク8内に給水される。このとき、通水弁80は、閉状態に制御されており、冷水タンク14側に対して加熱されていない飲料水4が流入するのを防止する。水供給弁144は、たとえば温水タンク8内に所定量の飲料水4が溜められると閉状態に制御される。また、温水ヒータ34は、制御部120からの指示に基づいてON状態となり、温水タンク8内の飲料水4の加熱を開始する(S25)。
加熱処理は、温水タンク8内の飲料水4が所定温度に達するまで継続する(S26のNO)。この加熱処理の所定温度は、たとえば給湯温度として設定された温度情報を利用してもよく、または加熱殺菌処理として、飲料水4の殺菌が可能な高い温度としてたとえば80〔℃〕に設定されてもよい。
温水センサ36の検出情報により、飲料水4が所定温度に達したと判断された場合(S26のYES)、加熱処理された飲料水4(HW)を冷水タンク14側に充填可能にするために、温水ヒータ34を停止させ、通水弁80を開状態にする(S27)。このとき、水供給弁144は閉状態となっている。
冷水タンク14への充填処理は、加熱処理された飲料水4の充填に要する所定時間が経過するまで継続される(S28のNO)。所定時間が経過すると(S28のYES)、通水弁80を閉状態とし、再度水供給弁144を開状態にして、温水タンク8内に飲料水4が給水される(S29)。これは、温水タンク8から冷水タンク14内に飲料水4が充填された分を補充している。そして、制御部120は、たとえば水位センサ38の検出情報に基づいて、温水タンク8内に所定量の飲料水4が貯留されたと判断した場合には、水供給弁144を閉状態に制御する(S30)。
また、既に温水タンク8内に飲料水4が溜められ、または給湯準備処理が行われて、飲料水4が有る場合(S23のYES)は、給湯・給水処理に移行する(F2)。
給湯・給水処理(F2)
この給湯・給水処理では、温水タンク8および冷水タンク14における飲料水4の温度管理とともに、温水利用要求または冷水利用要求に応じた各電磁弁の開閉処理などが行われる。
温水タンク8では、既述のよう飲料水4が所定の温水温度T1に保温制御され(S31)、冷水タンク14では、飲料水4が所定の冷水温度T2に保温される(S32)。そして、温水利用要求が監視される(S33)。
制御部では、温水温度がS31の処理によって所定の温水温度T1以上に保持されているかの監視が行われる(S33)。温水タンク8内の飲料水4の温度が所定の温水温度T1としてたとえば80〔℃〕以上に保持されていない場合(S33のNO)には、通水弁80を閉じ、冷水タンク14側への飲料水4の流入が阻止される。また、温水電磁弁44や冷水電磁弁76が閉状態に維持され、冷温水供給装置2から外部への飲料水4の流入も禁止する(S34)。
温水タンク8内の飲料水4の温度が温水温度T1以上である場合(S33のYES)には、通水弁80を開状態にして、冷水タンク14側への流入を可能にする(S35)。
温水の利用要求がある場合(S36のYES)、温水タンク8内の飲料水4の温度を参照し、所定温度T1以上であれば(S37のYES)、温水電磁弁44とともに水供給弁144が開状態に制御されて給湯が行われる(S38)。また、温水タンク8内の飲料水4が所定温度T1に達しない場合(S37のNO)には、冷温水供給装置2は、水供給弁144、温水電磁弁44および冷水電磁弁76を閉状態にし、給水または給湯を禁止する(S39)。
冷水利用要求がある場合(S40のYES)、冷水タンク14内の飲料水4が所定の冷水温度T2以下か否かが監視される(S41)。制御部120は、飲料水4が設定された温度T2以下である場合(S41のYES)、冷水電磁弁76および水供給弁144を開状態に制御して冷水を供給する(S42)。
温水利用要求または冷水利用要求のいずれも無い場合(S40のNO)や冷水タンク14内の飲料水4が所定温度T2以下でない場合(S41のNOには、制御部120は、温水電磁弁44、冷水電磁弁76および水供給弁144を閉状態に制御して給水を禁止する(S39)。このように給水を行わないときに水供給弁144を締めて温水タンク8と給水容器130とを縁切り状態にすることで、給水容器130内の飲料水4に温水タンク8内の温度が伝達するのを防止している。これにより、たとえば給水容器130内の飲料水4が、殺菌可能な温度以下で常に温められるのを防止できる。
なお、S21〜S27の処理は、たとえば既述のS1〜S7(図3)に示す処理と同様に行えばよく、詳細な説明を省略する。また、温水タンク8の給湯準備処理(F1)は、温水タンク8内に飲料水4が無い場合に限られず、たとえば温水タンク8内の飲料水4が所定の温度に達していない場合に実行してもよい。これにより、冷温水供給装置200では、外部への給湯または冷水タンク14側への給湯において、加熱殺菌処理されていない飲料水4が給湯されるのを防止できる。
また、水供給弁144は、温水電磁弁44または冷水電磁弁76の開閉動作と同時に開閉させる場合に限られない。たとえば、水供給弁144は、冷水SW112の押下に対して、冷水電磁弁76または温水電磁弁44が開状態になるよりも先に開状態としてもよく、さらに、冷水電磁弁76または温水電磁弁44が閉状態になった後に、閉状態にしてもよい。
斯かる構成によれば、高温殺菌処理された飲料水4を利用して、冷水タンク14から冷却した飲料水4を供給することができる。また、冷水タンク14には、給水した分の飲料水4が常に供給され、冷水タンク14の内部に空気層を生じさせない構造であることにより、貯留した飲料水4に対して雑菌の混入や繁殖を防止することができる。さらに、温水タンク8内の飲料水4の水位や温度などに基づいて、冷水タンク14からの給水を制御することで、必ず高温殺菌された飲料水を供給でき、供給する飲料水の安全性が高められる。
〔第3の実施の形態〕
図7は、第3の実施の形態に係る冷水タンクの構成例を示している。図7に示す構成は一例であって、本発明が係る構成に限定されるものではない。
この冷温水供給装置200では、たとえば図7に示すように、通水路16から供給された飲料水4に対して、流路を規制する仕切板172、174を備えた冷水タンク170が設置されている。仕切板172は、たとえば通水路16の接続部分に近接した位置において、冷水タンク14の側面に設置され、通水路16の接続部分の直下を覆うように配置されている。この仕切板172は、冷水タンク170の内径よりも短く設定されており、たとえば冷水タンク170内において通水路16の接続部分から離れた位置を開口させている。
また、仕切板174は、たとえば冷水タンク170内において、仕切板172よりも低い位置に設置されており、仕切板172で形成された開口部分を覆う位置に配置されている。そして、この仕切板174は、冷水タンク170の内径よりも短く設定され、温水タンク8から流入した飲料水4を冷水タンク170の底部側に流れるように配置されている。この仕切板172、174は、たとえば伝熱性能が高く、抗菌処理がされた金属や樹脂材料によって形成されればよい。
この仕切板172は、温水タンク8から供給された飲料水4を直接底部側に流れ込ませないようにガイドしている。また、仕切板174は、仕切板172を伝って流れた飲料水4が開口部分から直接冷水供給管72側に流入するのを防止している。
すなわち、冷水タンク170には、たとえば仕切板172、174によって、給水された飲料水4を冷水タンク170内部の天井側、中層側、下部側へと順に流す流路が形成されている。これにより、通水路16から流入する高温の飲料水4(HW)は、仕切板172を伝って冷水タンク170の天井側を流れる間に蒸発器52の冷媒によって冷却される。そしてこの飲料水4は、仕切板174によって形成された中盤の流路を流れる間にさらに冷却されていき、冷水タンク170の下層側に達するときに所定の冷水温度T2に冷却された飲料水4(CW)となる。
〔第3の実施の形態の効果〕
斯かる構成によれば、以下の効果が得られる。
(1)温水タンク8から流入した高温の飲料水4が直接冷水タンク170の底部に流れるのを防止することで、冷水タンク14内の飲料水4が全体的に加熱されるのを防止でき、設定温度で給水可能な飲料水が確保されて効率的に給水できる。
(2)既述の給水処理での給水設定温度の監視処理(S16)において、給水が行えない状態となる回数を減らすことができるので、冷温水供給装置2の利便性低下を防ぐことができる。
(3)冷水タンク170の上部側の仕切られた空間において集中的に冷却することで、冷却効率を上げることができる。
(4)高温殺菌された飲料水4を集中的に冷却することで、冷水タンク170を全体的に温くさせないので、飲料水4に対する殺菌処理の効果を維持することができる。
〔他の実施の形態〕
(1)上記の実施の形態に係る冷温水供給装置2、200では、冷水タンク14内のみについて空気層を形成させない構成としていたがこれに限られない。たとえば温水タンク8内においても飲料水4を満水状態に充填させ、常に空気層を形成させないようにしてもよい。この場合、冷温水供給装置2、200では、たとえば温水SW110または冷水SW112の押下に連動して水供給弁144や通水弁80の開閉制御が行われる。制御部120は、たとえば温水SW110の押下を検出した場合、温水電磁弁44および水供給弁144に対して開指示を出力する。また、制御部120は、冷水SW112の押下を検出した場合には、冷水電磁弁76、水供給弁144および通水弁80に対して開指示を出力する。そして、制御部120は、給水要求または給湯要求が終了した場合には、温水電磁弁44または冷水電磁弁76に閉指示を出力するとともに、水供給弁144や通水弁80に対して閉指示を出力する。
制御部120は、たとえば給水中または給湯中に温水センサ36、水位センサ38、冷水センサ54の検出情報から温水タンク8、冷水タンク14内の飲料水4の温度を監視している。そして、この温度検出結果に基づき、温水タンク8または冷水タンク14内の飲料水4の温度が設定温度を満たさない場合には、温水ヒータ34やコンプレッサ62に対して動作指示を出力し、加熱または冷却制御が行われる。
このような構成によれば、冷水タンク、温水タンクおよび配管系統内に空気層を形成させない構造を備えることで、雑菌の混入を最小限に抑えられ、より安全な飲料水の提供を行うことができる。また、温水タンク側にメンブレンフィルタを備えた蒸気排出管路を備えることで、温水タンク内に蒸気による空気層が形成されるのを防止できる。配管経路内に対する雑菌の混入防止機能が高められるので、給水管路内に対する清浄化処理などが不要となり、ウォーターサーバの省エネを図ることができる。
(2)上記実施の形態に係る冷温水供給装置200において、たとえば給水容器130内の飲料水4の残量が無くなった場合には、制御部120は、少なくとも冷水タンク14から飲料水4を供給するのを制限させるようにしてもよい。この場合、給水容器130内の飲料水4の残量を監視する手段として、たとえば給水管152や直結管路140上に流水センサを設置して、飲料水4の供給状態を監視してもよい。
そして、制御部120は、給水容器130内に飲料水4が無くなったと判断した場合には、水供給弁144、温水電磁弁44、冷水電磁弁76を閉状態にして飲料水4の供給を停止させてもよい。また同時に制御部120は、表示部116に飲料水4が空になったことを示す報知を行ってもよい。
なお、給水容器130から飲料水4が無くなった場合であっても、温水タンク8からの給湯のみを行うようにしてもよい。温水タンク8では、飲料水4を殺菌効果が得られる温度に保温、加熱することで、安全な飲料水4の供給を行うことが可能である。そして、補給用の飲料水4が無くなっても、直ちに運転を停止させること無く、高温部側の飲料水4が無くなるまで冷温水供給装置200を利用可能にすることで利便性を維持できる。
(3)上記実施の形態では、温水タンク8内の飲料水4の水位によって給湯口42または給水口74から飲料水4が流出することを示したがこれに限られない。たとえば温水供給管40や冷水供給管72上に、飲料水4を給湯口42や給水口74側に汲み上げるためのポンプを設置してもよい。
(4)上記実施の形態では、冷水供給において所定の温度になっていない場合には給水しない処理(S37)(図6)を示したが、温水タンク8側の飲料水4が所定の温度まで加熱されていない場合に、給湯または冷水タンク14への給水を停止させてもよい。斯かる構成によれば、温水タンク8内の温度を監視することで、加熱殺菌が完了していない飲料水4が外部に給湯され、または冷水タンク14側に流入されるのを防止することができ、飲料水4の安全性を維持することができる。
(5)冷温水供給装置2では、たとえば冷却装置60の冷却性能や温水ヒータ34の加熱性能に基づいて、温水タンク8と冷水タンク14の容積を異なる大きさに設定してもよい。たとえば、冷水タンク14を大きくすることで、飲料水4の利用に伴って高温水が供給された場合でも、冷水タンク14内の温度変化を小さくすることができ、飲料水4の冷却待ち時間を減らすことができる。また、たとえば温水タンク8を大きくすることで、大量に飲料水4が利用された場合でも、加熱処理された飲料水4が確保されるので、未加熱の飲料水4が給湯され、又は冷水タンク14側に流入するのを防止できる。
以上説明したように、本発明の好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。