JP6770444B2 - ウォータサーバ、その情報処理方法およびその情報処理プログラム - Google Patents

ウォータサーバ、その情報処理方法およびその情報処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6770444B2
JP6770444B2 JP2017004396A JP2017004396A JP6770444B2 JP 6770444 B2 JP6770444 B2 JP 6770444B2 JP 2017004396 A JP2017004396 A JP 2017004396A JP 2017004396 A JP2017004396 A JP 2017004396A JP 6770444 B2 JP6770444 B2 JP 6770444B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
information
temperature
event
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017004396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018111531A (ja
Inventor
眞一 幾留
眞一 幾留
祥太 桂谷
祥太 桂谷
小林 雅彦
雅彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Purpose Co Ltd
Original Assignee
Purpose Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Purpose Co Ltd filed Critical Purpose Co Ltd
Priority to JP2017004396A priority Critical patent/JP6770444B2/ja
Publication of JP2018111531A publication Critical patent/JP2018111531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6770444B2 publication Critical patent/JP6770444B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Description

本発明は、ウォータサーバの機能部の運転状態について、時間経過後に、その状態把握を可能にする情報処理技術に関する。
ミネラルウォータ等を所定温度に管理して貯め、利用者の要求に応じて給水するウォータサーバがある。冷水や温水が出るウォータサーバは、その利便性や設置が簡単に行えるなどの理由により普及している。ウォータサーバは、たとえば不特定多数の者が利用する店舗や病院の待合室、事業所や個人宅などに設置されるようになり、利用範囲が拡大している。
ウォータサーバは、たとえば利用者の利便性を高めるための機能を備えている。
このようなウォータサーバが備える機能に関し、利用者の使用態様、利用頻度に応じて設定した時間帯により、通常運転と省エネ運転を切替える機能を備えるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2009−032106号公報
ところで、ウォータサーバは、たとえば運転状態に異常が発生した場合のほか、機能維持や清浄性の確保等の観点から、定期的にメンテナンスする必要がある。このメンテナンスは、ウォータサーバ本体を製造または販売したメーカー等が回収し、内部部品のチェックや清掃を行う。そして動作チェックで異常が発生した機能部は、部品交換などの対応が取られる。
ウォータサーバの異常には、たとえば不具合の部品により発生するものに限られず、実際の運転状態にならなければ把握できないものもある。このような異常は、たとえばウォータサーバの使用態様の違いや利用頻度の変動により、予め設定した機能が実行できない場合等に生じることがある。
このような不具合は、発生した事実やその内容、状態等について、回収した機器から把握するのが困難である。そのため、ウォータサーバの利用環境によっては、十分な機能が発揮できていないおそれがある。
従来、ウォータサーバは、内部に設置されたセンサなどで検出した情報、操作パネルに対する入力操作回数などを記憶部に記憶させている。しかし、個別の情報を記憶していたとしても運転中の状態を完全に把握できず、部品の不具合に由来しない異常への対応は困難であるという課題がある。
引用文献1には、斯かる課題の開示や示唆はなく、本願の課題を解決することができない。
そこで、本発明の目的は、ウォータサーバの運転状態を把握することにある。
また、本発明の他の目的は、使用態様や利用状態に応じてウォータサーバに生じる異常発生の原因を特定することにある。
上記目的を達成するため、本発明のウォータサーバの一側面は、設定温度に調整してタンクに貯めた水を供給するウォータサーバであって、前記タンク内の水の温度調整、水供給を含む処理を実行する機能部と、前記機能部の状態を監視する状態監視手段と、前記タンク内の水の温度を検出する温度センサと、記憶部と、前記機能部の状態変化を契機に、前記機能部に前記状態変化が生じたという事象を表す事象情報を生成し、該事象情報と前記温度センサで検出した温度情報を組み合せて、前記記憶部に時系列順に記憶させる制御部とを備える。
上記ウォータサーバにおいて、さらに、計時するタイマを備え、前記制御部は、前回の前記事象の発生時から今回の前記事象の発生時までの経過時間を前記タイマから読み出し、前記事象情報および前記温度情報に該経過時間を組み合せて前記記憶部に記憶させてよい。
上記ウォータサーバにおいて、前記機能部は、給水指示操作や前記タンク内の温度設定操作が行われる入力操作手段、開閉により前記タンクの水の流入や流出を調整する複数の弁、前記タンク内の水の温度を調整する温度調整手段の1または2以上を含んでよい。
上記ウォータサーバにおいて、前記制御部は、前記機能部に状態変化が発生した場合、その前記機能部の状態変化の発生回数、該状態変化の発生によって変化した前記機能部の状態が継続した時間の累積である累積時間のいずれかまたは両方を前記記憶部に記憶させてよい。
上記ウォータサーバにおいて、さらに、外部機器と通信する通信部を備え、
前記制御部は、前記外部機器からの要求を受け、前記記憶部にある前記事象情報を前記通信部から前記外部機器に送信してよい。
上記目的を達成するため、本発明のウォータサーバの情報処理方法の一側面は、設定温度に調整してタンクに貯めた水を供給するウォータサーバの情報処理方法であって、前記タンク内の水の温度調整、水供給を含む処理を実行する機能部の状態を監視する処理と、前記タンク内の水の温度を温度センサで検出する処理と、前記機能部の状態変化を契機に、前記機能部に前記状態変化が生じたという事象を表す事象情報を生成し、該事象情報と前記温度センサで検出した温度情報を組み合せて、記憶部に時系列順に記憶させる処理とを含む。
上記ウォータサーバの情報処理方法において、さらに、前回の事象発生からの経過時間をタイマで計時する処理と、前記事象情報および前記温度情報に該経過時間を組み合せて前記記憶部に記憶させる処理とを含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明のウォータサーバの情報処理プログラムの一側面は、設定温度に調整してタンクに貯めた水を供給するウォータサーバのコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、前記タンク内の水の温度調整、水供給を含む処理を実行する機能部の状態の監視結果を状態監視手段から取得し、前記タンク内の水の温度情報を温度センサから取得し、前記機能部の状態変化を契機に、前記機能部に前記状態変化が生じたという事象を表す事象情報を生成し、該事象情報と前記温度センサで検出した温度情報を組み合せて、記憶部に時系列順に記憶させる機能を含む。
上記ウォータサーバの情報処理プログラムにおいて、前回の事象発生からの経過時間をタイマで計時し、前記事象情報および前記温度情報に該経過時間を組み合せて前記記憶部に記憶させる機能を含んでよい。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 発生した事象に対し、機能部の状態や給水の温度状態を組み合せ、時系列に沿った情報を記憶させることで、ウォータサーバの運転状態や利用状態が容易に把握可能な情報を生成することができる。
(2) 機能部に発生する事象とタンク内の水の温度とを関連付けて記憶することで、該事象による給水機能への影響を表す情報を生成することができる。
(3) 事象発生時のウォータサーバの状態を表す情報が容易に生成でき、メンテナンス時に、故障状態やエラー発生の事実を顕在化させることができる。
(4) 発生した事象に対する機能部の情報とタンク内の水の温度を関連付けることで、事象発生時のウォータサーバ内の動作状態または機能部の状態が記憶され、メンテナンスの迅速化、適正なメンテナンスの実行など、ウォータサーバの信頼性を向上させる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係るウォータサーバの構成例を示す図である。 ウォータサーバの情報処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るウォータサーバの構成例を示す図である。 操作パネルの一例を示す図である。 制御装置の一例を示す図である。 データ記憶部に対する事象情報、時間情報、検出温度情報の記録処理の一例を示す図である。 計測メモリ、記録情報、設定情報の一例を示す図である。 事象No.の割り当ての一例を示す図である。 記録情報を利用したウォータサーバの動作状態を示す図である。 事象発生時の状態例を示す図である。 積算記録の一例を示す図である。 ウォータサーバの事象記録処理の一例を示すフロートチャートである。 第3の実施の形態に係るウォータサーバの構成例を示す図である。 ウォータサーバの事象送信処理の一例を示すフロートチャートである。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るウォータサーバの構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明は係る構成に限定されない。
このウォータサーバ2は、タンク内に溜めた水Wを設定温度に温度調整し、給水要求に応じてその水Wを外部に給水する。またウォータサーバ2には、給水機能や温度調整機能などを実行するための機能部6の動作などの状態を監視し、給水要求などに応じて機能部6の状態が変化したことを契機として、その機能部6に生じた事象情報を生成する機能を有する。そして生成された事象情報は、事象が発生した時系列順にウォータサーバ2の記憶手段に記憶される。このような機能部6の状態監視機能を備えたウォータサーバ2は、たとえば水Wを溜める1または複数のタンク4を備える。このタンク4には温度センサ8が設置されており、貯留している水の温度が監視される。
状態監視対象である機能部6には、たとえばスイッチ6−2、ヒーター6−4、開閉弁6−6、コンプレッサ6−8などが含まれる。この機能部6は、ウォータサーバ2が実行可能な機能が増えるのに応じて増加する。そのほか、ウォータサーバ2は、制御部10、状態監視手段12、記憶部16を備える。
タンク4は、内部に水Wを貯留し、給水要求に応じて外部に水Wを供給する手段の一例である。このタンク4は、たとえばウォータサーバ2に対して1個または複数個が設置される。複数のタンク4を備える場合、全ての設定温度を同じにしてもよく、またはそれぞれ内部に貯留する水Wの設定温度を異ならせてもよい。タンク4は、機能部6に備える温度調整手段によって水Wが設定温度に調整・保温される。また、タンク4に設置した温度センサ8は、たとえば貯留した水Wの検出温度情報を制御部10に通知する。
スイッチ6−2は、たとえば給水・給湯要求や温度設定指示などの入力操作手段であって、機能部6の一例である。またヒーター6−4は、タンク4内の水を加熱するための加熱機能部であって、本開示の温度調整手段の一例である。開閉弁6−6は、ウォータサーバ2内に多数設置されており、開閉により、水の流路やタンク4を開放または遮断する機能部の一例である。コンプレッサ6−8は、タンク4内の水を冷却する機能部の一例である。つまり機能部6は、ウォータサーバ2の運転に用いられ、動作やその状態が変化することで機能する機能部品が含まれる。各機能部6は、制御部10と有線または無線、またはその他の方法によって電気的に接続され、または機能部6の状態を監視するためのセンサなどが設置されており、制御部10との間で制御指示や、取得した情報などが送受信される。
制御部10は、ウォータサーバ2の動作制御手段の一例であり、給水機能や温度調整機能等のそれぞれの機能部6に対する動作指示を行う。また制御部10には、機能部6の状態を監視する状態監視手段12を備えている。この状態監視手段12は、たとえば監視対象の機能部6に設置されたセンサが検出した情報を取り込むほか、制御部10を通じて機能部6に出された動作指示に基づいて、指示を受けた機能部6の状態情報を取り込む。たとえば監視対象である機能部6がタンク4からの給水を調整する給水弁の場合、状態監視手段12は、図示しない給水弁に対して制御部10から出力された「開」動作指示を取り込むことで、この給水弁が開状態に変化したという事象が発生したと把握する。
また制御部10には、ウォータサーバ2に発生した機能部6の事象情報を生成する情報生成部14を備えている。事象情報は、状態情報に変化等が発生した際に生成され、ウォータサーバ2内での機能部6の動作または停止や動作入力操作の有無などが記録される。この事象情報には、たとえば状態監視手段12が監視した機能部6毎の状態情報が含まれており、ウォータサーバ2の運転状態を示す動作履歴の一例である。ウォータサーバ2は、発生した事象について時系列に沿った事象情報20を生成する。
そして制御部10は、生成した事象情報20に対し、同時または設定されたタイミングで検出したタンク4内の温度情報を読み出し、この温度情報を事象情報20と組み合せて記録情報18として記憶部16に記憶させる。
記憶部16は、センサなどが検出した情報を格納するほか、生成された事象情報20、温度センサ8から取得したタンク4内の水Wの検出温度情報22などを含む記録情報が格納される。この記憶部16には、たとえば検出データベースが形成されており、事象発生毎に生成された事象情報20を含む複数の記録情報18−1、18−2、・・・18−Nが時系列順に格納される。また、この記録情報18−1、18−2、・・・18−Nには、たとえば前回の事象発生からの経過時間を示す時間情報24を含んでもよい。
なお、状態監視手段12は、制御部10に形成された制御機能の一部である場合を示したがこれに限らない。状態監視手段12は、たとえば制御部10から独立した構成であってもよく、制御部10から機能部6への動作指示出力を監視し、かつ機能部6に設置されたセンサなどの検出情報を取り込む状態監視部であってもよい。
<情報記録処理>
図2は、ウォータサーバの情報処理の一例を示している。図2に示す処理内容、処理手順など一例であり、本発明が係る構成に限定されない。この情報処理は、本開示のウォータサーバの情報処理方法、情報処理プログラムの一例である。
情報処理には、たとえば図2に示すように、給水準備処理、給水処理とともに、給湯要求などの事象発生に対する事象情報生成処理が含まれる。
ウォータサーバ2の制御部10は、タンク4内に貯留した水の温度調整を行う(S1)。この温度調整は、給水準備処理の一例であり、タンク4に設置された加熱手段や冷却手段などを動作させて、水を設定温度に調整する処理を含む。
制御部10は、タンク4内の温度検出を行う(ステップS2)。制御部10は、温度センサ8の検出温度を取り込み、記憶部16に形成された図示しない格納エリア等に格納すればよい。また制御部10は、タンク4の給水準備処理が完了しているか否かを監視すればよい。
制御部10は、機能部6に対し、動作指示入力が有るかを監視するとともに、動作指示に対する状態の監視処理を行う(ステップS3)。機能部6に対する動作指示入力の監視は、たとえば図示しない操作パネルに対する給湯要求操作や温度設定操作などの監視を含む。また動作指示に対する状態の監視処理は、たとえば制御部10から出力した動作指示に対する機能部6の応答状態、動作状態の監視処理を含む。
制御部10は、状態監視手段12の監視結果から、機能部6に含まれる1または2以上の構成について、状態変化が発生したことを確認すると(ステップS4)、情報生成部14が事象情報20を生成する(ステップS5)。そして情報生成部14は、たとえば生成した事象情報20に対して、記憶部16の格納エリアから検出温度を取り込んだ検出温度情報22と、前回の事象発生からの経過時間を記録した時間情報24とを組み合せた記録情報を生成して記憶部16に記憶させる(ステップS6)。
<第1の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、次のような効果が得られる。
(1) 機能部の事象情報20と、タンク内の温度情報とを組み合せて記録情報を生成し、この記録情報を時系列順に並べて記憶させることで、給水要求の入力操作等の事象の発生に対して、適切な処理が行われているか否かの詳細な記録を残すことができる。
(2) ウォータサーバの運転状態や利用状態を示す情報を容易に生成することができる。
(3) 事象発生に対し、給水機能への影響を表す情報を生成することができる。
(4) 給水要求の入力操作等の事象に対し、各機能部の動作状態が関連づけて記録されることで、故障状態やエラー発生の事実を顕在化させることができ、ウォータサーバのメンテナンス性の向上が図れる。
(5) 事象情報の生成により、事象発生時のウォータサーバの状態を記録することができ、メンテナンスの迅速化、適正なメンテナンスの実行など、ウォータサーバの信頼性の向上が図れる。
〔第2の実施の形態〕
図3は、第2の実施の形態に係るウォータサーバの構成例を示している。図3に示す構成は一例である。
このウォータサーバ30は、温水および冷水をそれぞれ温度管理しながら貯留し、利用者の要求に応じて供給する温水・冷水供給装置である。またウォータサーバ30は、たとえば利用者の給水利用パターンに応じて運転状態を切替える省エネ動作機能や、ウォータサーバ30内の一部または全ての流路やタンクに高温水を循環させる清浄化機能などの高度な処理機能を備えてもよい。
ウォータサーバ30は、たとえば本体の上部側に常温の水Wを貯留する給水タンク32が設置されている。また筐体内部には、たとえば上段に冷水タンク34が配置され、下段に温水タンク36が設置されている。冷水タンク34および温水タンク36は、本開示のタンクの一例であり、それぞれ設定温度に温度管理されて、冷水CWまたは温水HWを貯留している。
給水タンク32は、ウォータサーバ30の給水手段の一例であり、たとえば樹脂製や硝子製の、所謂ガロンボトルタイプの容器が用いられる。この給水タンク32は、給水口38を下方側に向けてウォータサーバ30の本体天井側に載置することで、給水タンク32内の水Wが冷水タンク34内に流出して、給水が行われる。
なお、給水タンク32は、ガロンボトルタイプのものに限られず、ボール紙等で形成された外装ケースと、この外装ケースの内部に水Wを貯めた樹脂等の水容器を備える、所謂バックインボックスタイプを採用してもよい。
冷水タンク34は、給水タンク32から水Wの流入を調整する手段として、弁機構40を備える。この弁機構40は開閉により、冷水タンク34に対して、水Wの流入と遮断とが切替えられる。この弁機構40は、たとえば冷水タンク34内の水位に応じて上下することで給水タンク32との流路の開閉を切替えるフロート弁などを備えればよい。
冷水タンク34には、たとえばタンク内径よりも小さい径の仕切り板42を備えている。この仕切り板42は、たとえば冷水タンク34の中程の高さに配置されており、タンクの底部側に滞留する水とタンクの上部側の水とを仕切っている。また、仕切り板42は、たとえば中心側に所定の径の開口部44が形成されおり、この開口部44を通じて温水タンク36に繋がる給水管46が接続されている。給水管46は、冷水タンク34内の水を温水タンク36側に流す管路の一例であり、冷水タンク34の底部を通過して温水タンク36の下層側に水Wまたは冷水CWを流す。
冷水タンク34には、設定温度としてたとえば6〜12〔℃〕に冷却する蒸発器(evaporator)48や、冷水CWの温度を監視するための冷水温度センサ50が設置されている。蒸発器48は、本発明の機能部の一例であり、たとえば冷水タンク34の周囲に巻回された管路で構成され、内部に流れる冷媒によってタンク内の水を冷却する。冷水温度センサ50は、本開示の温度センサの一例であり、たとえばサーミスタ温度計で構成される。冷水温度センサ50は、検出温度情報を制御装置90に伝送する。ウォータサーバ30は、たとえば冷水CWの温度が設定温度以下になっていない場合、蒸発器48を含む冷却装置80に対して制御指示を出すほか、設定温度になるまで冷水供給制限などを行う。
温水タンク36には、外部周囲にヒーター52が巻き付けられ、内部の水を設定温度としてたとえば85〜90〔℃〕に加熱している。このヒーター52は、本発明の機能部の一例であり、たとえば電熱式ヒーターなどが用いられる。また温水タンク36には、タンク内の温度を監視する温水温度センサ54や空だき安全装置56などが備えられている。温水温度センサ54で検出された温度情報は制御装置90に伝送され、温水温度管理や温水側の温水供給制限などに利用される。また空だき安全装置56は、温水タンク36内に水があるか否かを検出する手段であって、たとえば水位センサや水圧センサなどを備えてもよい。空だき安全装置56は、検出した情報を制御装置90に送信し、制御装置90からの制御指示に従い、または制御装置90とは独立してヒーター52を強制的にOFFにする機能を備えてもよい。
<給水側の構成>
冷水タンク34の底部側には冷水管58が接続され、冷水タンク34内の冷水CWが給水口60側に流される。この冷水管58には、管路途中に冷水電磁弁62が設置されており、冷水タンク34からの給水のON/OFFや流量を切替える。また冷水管58には、たとえば冷水電磁弁62よりも冷水タンク34側に近い位置に、ブロックヒーター64を備えてもよい。このブロックヒーター64は、加熱手段の一例であり、たとえばウォータサーバ30の高温水循環処理において、冷水管58内に滞留する水を所定温度に加熱するのに利用する。この冷水電磁弁62、ブロックヒーター64は、本発明の機能部として設定されてもよい。
温水タンク36には、たとえば上部側に温水管66が接続され、給水の要求に応じて、温水タンク36内の温水HWが給水口68側に流される。この温水管66には、管路途中に本発明の機能部の一例として温水電磁弁70が設置されており、温水タンク36からの給水のON/OFFや流量を切替える。
そのほか、温水タンク36には、たとえば底部側に排水管路72を備えてもよい。この排水管路72は、たとえばメンテナンス時の排水または通常運転時の不要水を排出する手段の一例であって、管路上に排水弁74を備えている。この排水弁74は、本発明の機能部として設定されてもよく、たとえば制御装置90と電気的に接続されており、制御装置90からの開閉指示によって動作する。
また冷水タンク34と温水タンク36は、たとえば給水管46とは別に、バイパス管76によって接続されている。このバイパス管76は、たとえば高温水循環手段の一例であり、給水管46とともに高温水を流す。バイパス管76には、本発明の機能部の一例として、給水運転時に冷水タンク34と温水タンク36とを遮断するためのバイパス弁78が設置されている。
ウォータサーバ30は、蒸発器48に冷媒を流す冷却装置80が本体底部側に配置される。この冷却装置80は、たとえばコンプレッサ82、ドライヤ84、コンデンサ86、キャピラリチューブ88を備えており、冷媒管を通じて蒸発器48と連結される。
以上のようなウォータサーバ30を形成する蒸発器48やヒーター52、冷却装置80、冷水電磁弁62、温水電磁弁70、バイパス弁78、排水弁74は、開閉や動作のON/OFF等が行われる構成であり、状態監視対象として本発明の機能部として設定されてもよい。
ウォータサーバ30には、弁の開閉制御や冷水タンク34および温水タンク36内の温度制御を行う制御装置90を備える。この制御装置90は、本開示の制御部の一例であり、ウォータサーバ30を形成する各機能部と電気的に接続されている。この制御装置90は、各機能部に対して運転動作指示を出力するとともに、各機能部から状態情報を収集する機能を備える。また、給水および給湯の操作、温度表示、温度設定などの操作手段や状態表示手段を備える操作パネル92を備える。
図4は、操作パネルの一例を示している。
この操作パネル92は、たとえば図4に示すように、温水供給のみまたは温水および冷水の供給をロックするロック解除スイッチ100、温水供給指示を出す温水スイッチ102、冷水供給指示を出す冷水スイッチ104、省エネモードでの運転を指示する省エネスイッチ106を備える。また、操作パネル92は、表示機能としてロック解除表示ランプ110、温水表示ランプ111、高温表示ランプ112、冷水表示ランプ113、弱冷水表示ランプ114、繰返し設定表示ランプ115、省エネ中表示ランプ116、高温循環表示ランプ117などを備えてもよい。
<制御装置の構成例>
図5は、ウォータサーバの制御装置の構成例を示している。図5に示す構成は一例であり、これに限定されない。
制御装置90は、たとえばマイクロコンピュータなどで構成されており、プロセッサ120、メモリ部124、マルチタイマ126、I/O(Input/Output)128などを備えている。
プロセッサ120は、たとえばCPU(Central Processing Unit )で構成され、メモリ部124に記憶されているOS(Operating System)や水の冷却制御、加熱制御、給水制御のほか、省エネ運転や高温水循環などの運転モードに関する制御プログラムなどの演算処理が行われる。またプロセッサ120は、ウォータサーバ30のヒーターや弁などの各機能部の状態情報を監視する状態監視処理や、この状態情報を利用してウォータサーバ30に生じた事象に関する事象情報を生成する情報処理を実行する。メモリ部124は、たとえばROM(Read Only Memory)などで構成されるプログラムの記憶領域であるプログラム記憶部132や、収集データなどを保存するデータ記憶部130、制御プログラムおよび情報処理プログラムの演算が行われるワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)134を備える。
データ記憶部130は、たとえば冷水温度センサ50や温水温度センサ54の検出温度情報を記憶するほか、操作パネル92に入力された指示情報や各機能部に対する制御指示出力情報、各機能部の動作状態を示す情報などを記憶する。プログラム記憶部132は、たとえばOSや給水制御プログラムのほか、各機能部の状態情報の取得や取得した状態情報とタンクの温度情報とを関連付けた事象情報を生成する情報処理プログラムなどを記憶する。
I/O128は、ウォータサーバ30の各機能部と制御装置90との間のインターフェースの一例である。制御装置90は、I/O128を介して、冷水温度センサ50、温水温度センサ54からの検出温度情報が取り込まれるほか、ヒーター52、空だき安全装置56、冷水電磁弁62、ブロックヒーター64、温水電磁弁70、排水弁74、バイパス弁78、コンプレッサ82等に対する制御指示を出力する。また制御装置90は、たとえばI/O128を介して操作パネル92と接続しており、ロック解除スイッチ100、温水スイッチ102、冷水スイッチ104、省エネスイッチ106に対する操作入力を受けて各処理を実行するとともに、ロック解除表示ランプ110、温水表示ランプ111、高温表示ランプ112、冷水表示ランプ113、弱冷水表示ランプ114、繰返し設定表示ランプ115、省エネ中表示ランプ116、高温循環表示ランプ117を表示させる。
マルチタイマ126は、計時手段の一例であり、たとえば運転状態の時刻情報の記録・表示のほか、設定された時間間隔を計時する機能、操作入力や運転状態の切替えなどの発生した事象間の経過時間を計時し、記録する機能を備える。
このような構成において、制御装置90は、各機能部の状態情報を収集して、その状態変化を契機に事象情報を生成するとともに、その時のタンク内の冷水CWおよび温水HWの温度情報、前回の事象発生からの経過時間情報もデータ記憶部130に記憶する。データ記憶部130には、たとえば図6に示すように、事象情報や検出温度情報を組み合せた記録情報を生成し、時系列順に記憶する組み合せDB142を備える。制御装置90が情報処理を実行すると、収集した事象情報と検出温度情報、および時間情報を組み合せた記録情報18を生成する。生成された記録情報18は、組み合せDB142に記憶すればよい。またデータ記憶部130は、生成された記録情報18(組み合せDB142)以外に、たとえば事象が発生した機能部または事象内容が、予め登録された事象である場合、積算データ143やアラート144を記憶してもよい。積算またはアラートの出力をするか否かの判断では、たとえば事象が発生した機能部またはその事象内容が特定できる情報を選別し、登録された内容に該当する場合には、それぞれ積算データ143、アラート144のいずれか、または両方に記憶する。このアラート144は、たとえばウォータサーバ30のメンテナンス時に、回収先のメーカーにてエラー状況を把握するための情報が記憶されればよい。また、積算デ−タには、弁の動作状況や加熱手段、冷却手段の稼働状況など、寿命管理に用いる情報が記憶されればよい。
<事象情報の生成処理>
次に、制御装置90による情報収集処理および事象情報の生成処理の一例を示す。図7は、計測メモリおよび事象情報データの一例を示している。
制御装置90には、たとえば図7のAに示すように、事象発生を契機に冷水温度センサ50や温水温度センサ54から温度情報を取り込んで記憶する計測メモリ150が生成される。計測メモリ150は、たとえば前回の事象からの経過時間情報152と冷水温度情報(TC)154、温水温度情報(TH)156が含まれる。この計測メモリ150は、たとえばRAM134に格納されればよい。
なお、制御装置90は、たとえば事象発生に関わらず、所定時間、定期的に温度情報を収集し、計測メモリ150を生成してもよいし、冷水タンク34内の冷水CWや温水タンク36内の温水HWを設定温度に調整・保温する際に収集した温度情報より計測メモリ150を生成してもよい。
また、前事象からの経過時間情報(Sec)152は、マルチタイマ126により秒単位で更新(インクリメント)され、事象発生時、その時点での情報を記録情報160に記憶後、初期化(0セット)する。
また制御装置90には、たとえば図7のBに示すように、発生した事象を表す事象情報を含む記録情報160が生成される。この記録情報160は、事象発生の時系列毎に、タンク内の温度情報とともに記憶される。この記録情報160は、たとえば発生した事象順に、Log(0)、Log(1)・・・Log(N)の複数の記録情報が含まれている。この記録情報160には、それぞれ前回からの経過時間情報(Sec)162、発生した事象No(M)164、冷水温度情報TC166、温水温度情報TH168が含まれる。前回からの経過時間情報162、冷水温度情報TC166、温水温度情報TH168は、たとえば格納された計測メモリ150の値が利用される。事象No(M)164は、発生した事象内容を示す事象情報の一例である。事象Noは、たとえば図8に示すように、機能部に発生した事象内容から割り振られる事象コード172の一例であり、予め定義されている。事象内容174は、機能部に発生する事象情報の一例である。制御部90は、たとえば機能部に対する事象が発生すると、該当する事象内容174を事象Noに置き換えて、記録情報160を生成する。
また制御装置90には、たとえば図7のCに示すように、組み合せDB142に生成される記録情報160に対し、コンピュータによる事象情報の書込み位置または読み込み位置を示す設定情報が設けられている。この設定情報には、次回記録位置「P」167や、データの読込位置「PP」169がセットされる。
<事象情報の活用例>
発生した事象に対し、その時系列順に事象情報を生成することで、ウォータサーバ30の動作状態を詳細に記録することができる。図9のAは、記録情報160に記録されるデータの具体例であり、Log(10)からLog(34)の部分を抜き出している。図9のBは、図9のAに示す情報を同一スイッチのON/OFFや同一弁の開/閉毎に分類し、ONや開を○、OFFや閉を×と表現している。従って○〜×がONもしくは開の状態を示している。経過時間の間隔の積算が各機能部の状態が継続した時間を表している。
図10は、図9のAの例に基づき、たとえば給湯処理に関する事象発生状態を示している。記録情報160には、機能部に発生した事象内容と、そのときのタンク内の温度情報とが関連付けて登録されるため、事象発生時のウォータサーバ30の動作状態を把握することができる。すなわち、ウォータサーバ30は、たとえば事象発生時間毎に、温水スイッチ102のON/OFF操作(状態情報E)に対し、温水電磁弁70がON(開)/OFF(閉)となる(状態情報F)。給湯処理により温水タンク36内に水Wまたは冷水CWが供給されることで、温水ヒーター52が動作を開示する(状態情報G)。またこのときの温水タンク36内の温度(温度情報H)、冷水タンク34内の温度(温度情報D)が記録されている。
<積算記録処理>
図11は、積算記録の一例を示している。
制御装置90は、たとえば機能部に対する監視処理において収集した状態情報を利用し、機能部の動作回数または制御指示回数について、積算記録データ190を生成し、メモリ部124に記憶させてもよい。この積算記録データ190は、たとえば図11に示すように機能部の累積回数情報192や累積時間情報194が記憶される。これらの積算記録は、たとえば事象情報とともに、メンテナンス処理において、部品の交換やエラー発生の有無などの判断に利用される。
<情報処理>
次に、ウォータサーバの情報処理について説明する。図12は、ウォータサーバの事象記録処理の一例を示している。図12に示す処理内容、処理手順は一例であり、斯かる内容に限定されない。
制御装置90は、Log記録事象(事象情報)が発生すると(ステップS11のYES)、前回の事象からの経過時間情報(Sec)152を記録領域Log(P).Secに記録する(ステップS12)。ここで、Pには次回記録位置がセットされており、最初は「0」である。つまり、最初はLog(0)に記録される。前回の事象からの経過時間情報(Sec)152は、マルチタイマ126により更新され、記録情報160に記録される。そして前回の事象からの経過時間情報(Sec)152を初期化し(ステップS13)、次回の事象発生に向けて再び計時処理を開始する。
制御装置90は、発生した事象を記録領域Log(P).Mに記録する(ステップS14)。事象は、たとえば機能部の状態情報に基づいて事象Noを選択し、記録情報160に記録する。また、記録した事象Noと同じLog(P).TC、Log(P).THに対し、タンク内の温度情報TC、THを記録する(ステップS15)。
P番目のLogに対する事象情報の生成が完了すると、記録情報160の次の記録位置Pを「1」ずらした値(P+1)にシフトする(ステップS16)。そして記録領域が所定の数Nに達したか否かを判断し(ステップS17)、所定の数Nに達した場合(ステップS17のYES)、記録位置を先頭Log(0)にする(ステップS18)。記録領域が所定の数Nに達していない(ステップS17のNO)場合には、記録処理を継続させる。
制御装置90は、記録準備として、次回記録する事象Noを初期化する(ステップS19)とともに、積算記録データ190の更新処理(ステップS20)を行う。
<第2の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、上記実施の形態の効果に加え、以下のような効果が得られる。
(1) ウォータサーバの運転状態や利用状態を示す情報を容易に生成することができる。
(2) 省エネ機能や清浄化処理など、多数の機能を備えるウォータサーバについて、事象情報を記憶することで、メンテナンス時に、ウォータサーバの動作状態やエラー状態について詳細な状態を把握することができ、メンテナンス性の向上やウォータサーバの信頼性の向上が図れる。
〔第3の実施の形態〕
図13は、第3の実施の形態に係るウォータサーバの構成例を示している。図13に示す構成は一例であり、本発明は係る構成に限定されない。
このウォータサーバ202は、たとえば図13に示すように、ウォータサーバ運転管理システム200によって事象情報の管理が行われる。ウォータサーバ運転管理システム200には、たとえばウォータサーバ202と通信可能な通信端末204が含まれる。この通信端末204は、たとえばウォータサーバ202に搭載された通信部206を介して有線または無線により情報のやりとりを行う。通信する情報には、たとえば事象情報などを要求する指示情報や、生成された記録情報160、積算記録データ190等が含まれる。
ウォータサーバ202は、上記実施の形態に示す構成を備えており、機能部の状態情報の監視機能や温度情報の収集機能、事象情報の生成機能についての説明は割愛する。
通信端末204は、本開示の外部機器の一例であり、ウォータサーバ202に対する情報要求や情報の授受が行える情報処理装置として、たとえばPC(Personal Computer)や携帯通信端末、または事象情報収集用の専用端末などであってもよい。通信端末204は、たとえば情報要求の生成や情報取得制御を行う制御部207、取得した情報を記憶する記憶部208、通信ケーブルによる有線接続またはインターネット電話回線、Wi−Fiや赤外線通信などの無線通信機能を備えた通信部210を備えている。
これにより通信端末204は、ウォータサーバ202から情報収集を行う。
<情報送信処理>
次に、ウォータサーバの情報送信処理について説明する。図14は、ウォータサーバの事象送信の一例を示している。図14に示す事象送信処理は、本開示の情報処理方法、情報処理プログラムの一例である。
ウォータサーバ202は、通信端末204からのLogデータ送信要請が発生すると(ステップS31のYES)、積算記録データ送信処理を行う(ステップS32)。制御装置90は、たとえばデータ記憶部130にある積算記録データ190を送信すればよい。
制御装置90は、たとえば記録情報160の次回の記録位置がPなので、すでに事象情報が記録された1つ前の記録位置(P−1)を読込位置PPとする(ステップS33)。セットされた読み出す記録位置であるPPが0より小さい値か否かを判断する(ステップS34)。すなわち、PPが0より小さい値となる場合、次回記録位置Pが先頭(Log(0))であるか、記録情報の先頭(Log(0))まで読み出したことを意味する。
PPが0より小さい場合(ステップS34のYES)、読込位置PPを最終(N)にする(ステップS35)。また、PPが0以上の場合(ステップS34のNO)は、そのままの状態に維持する。
記録情報の記録Log(PP)の事象NoであるMが0でデータが無い場合(ステップS36のYES)、最終記録からの経過時間情報152(前事象からの経過時間Sec)を送信し(ステップS37)、送信データを初期化し、送信処理を終わる(ステップS38)。なお、継続して記録する等の場合、初期化はしなくてもよい。
事象Noにデータがある場合(ステップS36のNO)、記録Log(PP)のデータを1件送信する(ステップS39)。そして読込む記録位置PPを1ずらして、(PP−1)に設定する(ステップS40)。そして記録情報の事象NoであるMが0になるまで、繰返し送信処理を行う。
なお、記録情報160は、たとえば1件ずつ読み出して送信する場合に限らず、読み出した複数件のデータまたは全部をまとめて1度に送信してもよい。
<第3の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、上記実施の形態の効果に加え、以下のような効果が得られる。
(1) ウォータサーバ202が生成した事象情報を随時収集することができ、異常発生が確認された時に、迅速にその情報を取得することができる。
(2) 随時事象情報を収集することで、ウォータサーバがそのまま利用継続可能か否かの判断が行え、利便性が高められる。
(3) ウォータサーバの運転状態を常に監視して情報提供することができ、利用者に対する信頼性の向上が図れる。
以上説明した実施形態について、その特徴事項や変形例を以下に列挙する。
(1) 従来のウォータサーバでは、動作状態や累積情報を、機能部毎に記録している。斯かる情報では、たとえばセンサの異常、タンク内の断線や異常加熱、高温水循環の機能異常などについて、メーカー工場において再現テストを行うことで異常か否かを判断していた。これに対し、本願発明によれば、機能部の状態情報とタンク内の温度状態を関連付けて、同一Logで記録することで、運転状態の再現性が向上する。
(2) また、事象情報を生成することで、たとえば温水側の電源がOFF状態の期間の把握や冷温水の使用時間帯、消費電力量などの詳細な情報を管理することができる。
(3) このウォータサーバでは、たとえば人為的に行われるスイッチ入力と、この入力と連動する、または連動しないに関わらず、発生する弁の開閉、動力の稼動終始状況を、温度情報と共に時系列的に記憶し、利用状況等を確認できるようにしている。
(4) スイッチ操作と制御動作をそれぞれ記憶するため、実行したかった動作が実行されていない状態も記憶される。つまり、入力情報と稼動情報をセンサ情報とともに同一Logとして時系列的に記録できる。
(5) ウォータサーバが生成した事象情報は、外部機器に対してアップロードできる。さらにこの情報は、たとえばインターネットを介してデータベースに収集することもでき、複数のウォータサーバのデータを分析できるようにしてもよい。斯かる分析により、ウォータサーバの改良点の検討に役立てることができる。
(6) 上記実施の形態では、収集した事象情報の利用として、運転状態の再現に利用する場合を示したがこれに限らない。事象情報は、たとえば運転制御内容の更新や最適化などに利用してもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、ウォータサーバの各機能部の状態情報とタンク内の温度情報とを関連付けた事象情報を時系列毎に記憶することで、運転状態や異常発生の把握精度が向上し、ウォータサーバのメンテナンス性の向上が図れ、有用である。
2、30、202 ウォータサーバ
4 タンク
6 機能部
6−2 スイッチ
6−4、52 ヒーター
6−6 開閉弁
6−8、82 コンプレッサ
8 温度センサ
10、207 制御部
12 状態監視手段
14 情報生成部
16、208 記憶部
18、18−1、18−2、・・・18−N、160 記録情報
20 事象情報
22 検出温度情報
24 時間情報
32 給水タンク
34 冷水タンク
36 温水タンク
48 蒸発器
50 冷水温度センサ
54 温水温度センサ
56 空だき安全装置
58 冷水管
62 冷水電磁弁
64 ブロックヒーター
70 温水電磁弁
72 排水管路
74 排水弁
76 バイパス管
78 バイパス弁
80 冷却装置
90 制御装置
92 操作パネル
100 ロック解除スイッチ
102 温水スイッチ
104 冷水スイッチ
106 省エネスイッチ
110 ロック解除表示ランプ
111 温水表示ランプ
112 高温表示ランプ
113 冷水表示ランプ
114 弱冷水表示ランプ
115 繰返し設定表示ランプ
116 省エネ中表示ランプ
117 高温循環表示ランプ
126 マルチタイマ
140 データベース(DB)
142 組み合せDB
150 計測メモリ
152 経過時間情報
154、166 冷水温度情報
156、168 温水温度情報
162 経過時間情報(Sec)
164 事象No
167 次回記録位置「P」
169 読込位置「PP」
172 事象コード
174 事象内容
190 積算記録データ
192 累積回数情報
194 累積時間情報
200 ウォータサーバ運転管理システム
204 通信端末
206、210 通信部

Claims (9)

  1. 設定温度に調整してタンクに貯めた水を供給するウォータサーバであって、
    前記タンク内の水の温度調整、水供給を含む処理を実行する機能部と、
    前記機能部の状態を監視する状態監視手段と、
    前記タンク内の水の温度を検出する温度センサと、
    記憶部と、
    前記機能部の状態変化を契機に、前記機能部に前記状態変化が生じたという事象を表す事象情報を生成し、該事象情報と前記温度センサで検出した温度情報を組み合せて、前記記憶部に時系列順に記憶させる制御部と、
    を備えることを特徴とするウォータサーバ。
  2. さらに、計時するタイマを備え、
    前記制御部は、前回の前記事象の発生時から今回の前記事象の発生時までの経過時間を前記タイマから読み出し、前記事象情報および前記温度情報に該経過時間を組み合せて前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載のウォータサーバ。
  3. 前記機能部は、給水指示操作や前記タンク内の温度設定操作が行われる入力操作手段、開閉により前記タンクの水の流入や流出を調整する複数の弁、前記タンク内の水の温度を調整する温度調整手段の1または2以上を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のウォータサーバ。
  4. 前記制御部は、前記機能部に状態変化が発生した場合、その前記機能部の状態変化の発生回数、該状態変化の発生によって変化した前記機能部の状態が継続した時間の累積である累積時間のいずれかまたは両方を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のウォータサーバ。
  5. さらに、外部機器と通信する通信部を備え、
    前記制御部は、前記外部機器からの要求を受け、前記記憶部にある前記事象情報を前記通信部から前記外部機器に送信することを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のウォータサーバ。
  6. 設定温度に調整してタンクに貯めた水を供給するウォータサーバの情報処理方法であって、
    前記タンク内の水の温度調整、水供給を含む処理を実行する機能部の状態を監視する処理と、
    前記タンク内の水の温度を温度センサで検出する処理と、
    前記機能部の状態変化を契機に、前記機能部に前記状態変化が生じたという事象を表す事象情報を生成し、該事象情報と前記温度センサで検出した温度情報を組み合せて、記憶部に時系列順に記憶させる処理と、
    を含むことを特徴とするウォータサーバの情報処理方法。
  7. さらに、前回の事象発生からの経過時間をタイマで計時する処理と、
    前記事象情報および前記温度情報に該経過時間を組み合せて前記記憶部に記憶させる処理と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のウォータサーバの情報処理方法。
  8. 設定温度に調整してタンクに貯めた水を供給するウォータサーバのコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
    前記タンク内の水の温度調整、水供給を含む処理を実行する機能部の状態の監視結果を状態監視手段から取得し、
    前記タンク内の水の温度情報を温度センサから取得し、
    前記機能部の状態変化を契機に、前記機能部に前記状態変化が生じたという事象を表す事象情報を生成し、該事象情報と前記温度センサで検出した温度情報を組み合せて、記憶部に時系列順に記憶させる、
    機能を含むことを特徴とするウォータサーバの情報処理プログラム。
  9. 前回の事象発生からの経過時間をタイマで計時し、
    前記事象情報および前記温度情報に該経過時間を組み合せて前記記憶部に記憶させる、
    機能を含むことを特徴とする請求項8に記載のウォータサーバの情報処理プログラム。
JP2017004396A 2017-01-13 2017-01-13 ウォータサーバ、その情報処理方法およびその情報処理プログラム Active JP6770444B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017004396A JP6770444B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 ウォータサーバ、その情報処理方法およびその情報処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017004396A JP6770444B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 ウォータサーバ、その情報処理方法およびその情報処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018111531A JP2018111531A (ja) 2018-07-19
JP6770444B2 true JP6770444B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=62910821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017004396A Active JP6770444B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 ウォータサーバ、その情報処理方法およびその情報処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6770444B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7391768B2 (ja) 2020-06-01 2023-12-05 矢崎エナジーシステム株式会社 飲料水供給装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5984383B2 (ja) * 2011-12-27 2016-09-06 パーパス株式会社 ウォーターサーバおよびその給水方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018111531A (ja) 2018-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI520624B (zh) 家電機器以及網路系統
JP4346584B2 (ja) デマンド制御装置およびプログラム
US10559045B2 (en) Thermostat with occupancy detection based on load of HVAC equipment
US7015432B2 (en) Water heater control system and method for controlling temperature with same
EP1729223A2 (en) Demand control apparatus, electric power consumption prediction method, and program therefor
US20090234513A1 (en) Electronic controller
WO2018042851A1 (ja) 情報端末装置、稼動情報提供システム、および稼動情報提供プログラム
CN107667267A (zh) 使用收获传感器和温度传感器控制制冰机的收获周期的方法和设备
CN106462917A (zh) 制冷剂管线阻塞的hvac系统远程监视和诊断
US20200370777A1 (en) Advanced monitoring of an hvac system
CN106471316B (zh) 加热、通风或空气调节系统分级系统和方法
TW202045870A (zh) 店舖空調系統
CA2419647A1 (en) Walk-in cooler control and monitoring system
JP6770444B2 (ja) ウォータサーバ、その情報処理方法およびその情報処理プログラム
CN105135606B (zh) 控制空调的方法和装置
CN105745504A (zh) 热交换器故障诊断
JP5364243B2 (ja) 給湯装置
KR102252339B1 (ko) 공동 주택 자동 온도 조절 시스템
JP2016156562A (ja) ヒートポンプ給湯機
CN106471431B (zh) 加热、通风和/或空气调节系统和围护结构分级系统以及方法
JP2005274059A (ja) 冷蔵庫の診断方法およびその診断方法が適用されてなる冷蔵庫
JP2017198374A (ja) 管理装置、計画方法及び制御プログラム
US20030000233A1 (en) Methods and system for cooling device control
KR101852633B1 (ko) 네트워크 시스템 및 그 제어방법
JP4334267B2 (ja) 店舗管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6770444

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250