JP7496130B2 - ウォーターサーバ、動作処理方法、動作処理システム、動作処理プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

ウォーターサーバ、動作処理方法、動作処理システム、動作処理プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、水容器から供給された水を利用して温水や冷水を生成するウォーターサーバの動作処理技術に関する。
水容器内の原水から温水や冷水を生成するウォーターサーバでは、たとえばサーバ内に備えた冷水タンクおよび温水タンクに水を導いて冷水化もしくは温水化する。ウォーターサーバでは、設置されている水容器内の水が消費されると、新たな水容器に交換することで、冷水または温水の供給が可能となる。このようなウォーターサーバでは、水容器の給水能力の管理として、水容器が交換されたことを把握する必要がある。
斯かるウォーターサーバに関し、ウォーターサーバの荷重を計測し、この荷重情報の変化状態を利用して水容器内の残水量や、水容器が交換されたことを把握するものがある(たとえば、特許文献1)。
特開2012-188141号公報
ところで、冷水や温水の供給に水頭圧を利用するウォーターサーバでは、水頭圧をサーバ筐体上の水容器から冷水タンクや温水タンクに作用させている。
ウォーターサーバの使用開始時点では、冷水タンクおよび温水タンクが空であり、この状態でサーバ筐体上に水容器を設置すると、水容器からの原水が冷水タンクおよび温水タンクに供給され、それぞれが満水状態となる。
冷水タンクには底部に冷水供給管が取り付けられ、この冷水供給管側には冷水タンク内の水位に応じた水頭圧が作用する。これに対し、温水タンクには上部に温水供給管が取り付けられている。このため、温水タンクが温水で満たされていても、この温水から水頭圧を受けることはなない。温水供給管には、上部にある水容器から原水が供給され続けることで温水供給のための水頭圧が作用する。すなわち水容器の原水が枯渇してしまうと、温水供給が停止される。このためウォーターサーバでは、原水量を管理するために水容器から原水の供給ができるか否かの把握とともに、新たな水容器への交換がされたか否の把握が重要となる。
原水量の管理では、たとえば水容器の交換時にユーザなどの交換作業者に対して操作ボタンの押下などの所定の操作を求めるのでは作業負荷がかかるほか、誤操作や操作し忘れによって交換を把握できない状態が続いてしまうというおそれがある。
また、水容器の着脱状態の監視や水容器交換によって原水が補給されたことによるタンク内の水位変化を監視するためのセンサを設けるのでは、設置スペースの確保や部品数の増加、およびコストの増加などを招くという課題がある。
さらに、ウォーターサーバでは、たとえば水容器が空となった場合には温水供給ができなくなることから、加熱処理の繰り返しを防止するための省エネモードの設定など、加熱手段の運転制限を行う場合があり、水容器の交換が出来なければ通常運転への切替えタイミングの把握が困難になるという課題がある。斯かる課題について、本発明の発明者は、水位センサや重量センサなどのセンサ類を用いることなく、冷水および温水の給水量や冷タンク内の温度変化傾向などから水容器の交換を把握することで、原水管理の容易化や低コスト化が図れるとの知見を得た。
斯かる課題について特許文献1には開示や示唆はなく、特許文献1に開示された構成では斯かる課題を解決することができない。
そこで、本発明は、斯かる課題や知見に基づき、水容器の交換設置の監視を行うことなく、動作処理を容易化したウォーターサーバを実現することにある。
上記目的を達成するため、本開示のウォーターサーバの一側面は、筐体上部にある水容器から供給される水を利用して、温水または冷水を生成するウォーターサーバであって、前記水容器から供給された水を冷却手段で冷却して貯める冷水タンクと、前記冷水タンクよりも下方に配置されており、前記冷水タンクの上層側に開口部が配置された給水管を通じて供給された水を加熱手段で加熱して貯める温水タンクと、前記冷水タンク内の水の温度を検出する温度センサと、給水要求に応じて、前記冷水タンクまたは前記温水タンクから給水する水供給部と、前記水供給部から取得した給水情報により前記水容器からの給水量を算出し、該給水量が閾値を上回ったこともしくは該給水量を利用して割り出した残水量が閾値を下回ったことを契機に、前記冷水タンク内の温度変化量またはこの温度変化による前記冷却手段の動作状態に基づいて前記水容器の交換を判定する制御部とを備える。
上記ウォーターサーバにおいて、検出タイミング情報と、検出された前記冷水タンク内の水温情報を格納するデータベースを備え、前記制御部は、前記データベースに格納された2以上の前記水温情報を比較して前記温度変化量を算出し、前記温度変化量が閾値以上であれば前記水容器が交換されたと判定してよい。
上記ウォーターサーバにおいて、前記制御部は、前記冷水タンク内の水温を設定温度まで冷却させてから前記冷却手段を停止させたのち、前記冷水タンク内の水温の上昇により前記冷却手段が冷却動作を開始するまでの経過時間情報を取得し、この経過時間が閾値よりも長い場合、前記水容器が交換されたと判定してよい。
上記ウォーターサーバにおいて、前記制御部は、算出した前記給水量が温水リミットを表す第1の閾値を超えた後に、前記給水量が冷水リミットを表す第2の閾値を超えたことを契機に前記水容器の交換判定を行ってよい。
上記ウォーターサーバにおいて、前記制御部は、冷水および温水の供給を要求する操作時間を含む前記給水情報を前記水供給部から取得し、前記給水情報と冷水または温水の流量情報を利用して前記水容器からの前記給水量を算出してよい。
上記目的を達成するため、本開示の動作処理方法の一側面は、筐体上部にある水容器から供給される水を利用して、温水または冷水を生成するウォーターサーバの動作処理方法であって、前記水容器から冷水タンクに供給された水を冷却手段で冷却する工程と、前記冷水タンクよりも下方に配置されており、前記冷水タンクの上層側に開口部が配置された給水管を通じて温水タンクに供給された水を加熱手段で加熱する工程と、温度センサで検出した前記冷水タンク内の水の温度情報を取得する工程と、水供給部が給水要求に応じて、前記冷水タンクまたは前記温水タンクから給水する工程と、前記水供給部から取得した給水情報により前記水容器からの給水量を算出する工程と、該給水量が閾値を上回ったこともしくは該給水量を利用して割り出した残水量が閾値を下回ったことを契機に、前記冷水タンク内の温度変化量またはこの温度変化による前記冷却手段の動作状態に基づいて前記水容器の交換を判定する工程とを含む。
上記動作処理方法において、検出タイミング情報と前記冷水タンク内の水温情報が格納されたデータベース内の2以上の水温情報を比較して前記温度変化量を算出し、前記温度変化量が閾値以上であれば前記水容器が交換されたと判定する工程とを含んでよい。
上記動作処理方法において、前記冷水タンク内の水温を設定温度まで冷却させた後に前記冷却手段を停止させる工程と、前記冷却手段の停止後に、前記冷水タンク内の水温の上昇により前記冷却手段が冷却動作を開始するまでの経過時間情報を取得する工程と、該経過時間情報が閾値時間よりも長い場合、前記水容器が交換されたと判定する工程とを含んでよい。
上記動作処理方法において、算出した前記給水量が温水リミットを表す第1の閾値を超えた後に、前記給水量が冷水リミットを表す第2の閾値を超えたことを契機に前記水容器の交換判定を行う工程を含んでよい。
上記動作処理方法において、冷水および温水の供給を要求する操作時間を含む前記給水情報を前水供給部から取得する工程と、前記給水情報と冷水または温水の流量情報を利用して前記水容器からの前記給水量を算出する工程とを含んでよい。
上記目的を達成するため、本開示の動作処理システムの一側面は、筐体上部にある水容器から供給される水を利用して、温水または冷水を生成するウォーターサーバの動作処理システムであって、前記水容器から冷水タンクに供給された水を冷却して貯める冷水装置と、前記冷水タンクよりも下方に配置されており、前記冷水タンクの上層側に開口部が配置された給水管を通じて温水タンクに貯められた水を加熱する加熱装置と、前記冷水タンク内の水の温度を検出する温度センサと、給水要求に応じて、前記冷水タンクまたは前記温水タンクから給水する水供給部と、前記水供給部から取得した給水情報により前記水容器からの給水量を算出する給水量算定部と、該給水量が閾値を上回ったこともしくは該給水量を利用して割り出した残水量が閾値を下回ったことを契機に、前記冷水タンク内の温度変化またはこの温度変化による前記冷装置の動作状態に基づいて前記水容器の交換を判定する交換判定部とを備える。
上記目的を達成するため、本開示のプログラムの一側面は、ウォーターサーバのコンピュータに実行させるためのプログラムであって、水容器から冷水タンクに供給された水を冷却手段で冷却する機能と、前記冷水タンクよりも下方に配置されており、前記冷水タンクの上層側に開口部が配置された給水管を通じて温水タンクに供給された水を加熱手段で加熱する機能と、温度センサで検出した前記冷水タンク内の水の温度情報を取得する機能と、水供給部が給水要求に応じて、前記冷水タンクまたは前記温水タンクから給水させる機能と、前記水供給部から取得した給水情報により前記水容器からの給水量を算出する機能と、該給水量が閾値を上回ったこともしくは該給水量を利用して割り出した残水量が閾値を下回ったことを契機に、前記冷水タンク内の温度変化またはこの温度変化に応じた前記冷却手段の動作状態に基づいて前記水容器の交換を判定する機能とを前記コンピュータに実行させる。
上記動作処理プログラムにおいて、検出タイミング情報と前記冷水タンク内の水温情報が格納されたデータベース内の2以上の水温情報を比較して前記温度変化量を算出し、前記温度変化量が閾値以上であれば前記水容器が交換されたと判定する機能を前記コンピュータに実行させてよい。
上記動作処理プログラムにおいて、前記冷水タンク内の水温を設定温度まで冷却させた後に前記冷却手段を停止させる機能と、前記冷却手段の停止後に、前記冷水タンク内の水温の上昇により前記冷却手段が冷却動作を開始するまでの経過時間情報を取得する機能と、該経過時間情報が閾値時間よりも長い場合、前記水容器が交換されたと判定する機能とを前記コンピュータに実行させてよい。
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体の一側面によれば、前記プログラムを格納した記録媒体である。

本発明によれば、次のいずかの効果が得られる。
(1) センサ類を用いることなく水容器の交換を把握できるので、省スペース化や部品コストの増加を防止できる。
(2) 水容器の交換作業の実行時や完了時の入力操作や設定処理などのユーザへの作業負荷を軽減できる。
(3) 給水量や冷水タンク内の温度変化状態などのデータに基づいて交換を判定するので、交換完了操作のし忘れや誤操作などにより交換が把握できなくなるのを防止できる。
(4) 算出した給水量に応じてアラート情報を生成し、このアラート情報を契機にすることで、交換判定処理の頻度を抑えることができ、動作処理の負荷を低減できる。
(5) 水容器の交換判定結果に基づいて加熱手段の運転モードを切替えることで、省電力に貢献できる。
第1の実施形態に係るウォーターサーバを示す図である。 動作処理システムの構成例を示す図である。 水容器内の原水の有無と冷水タンク内の水位状態の一例を示す図である。 冷水タンク内の冷水CWの温度変化傾向の一例を示す図である。 動作処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に斯かるウォーターサーバを示す図である。 ウォーターサーバのハードウェア構成例を示す図である。 動作処理データベースの一例を示す図である。 動作処理システムの構成例を示す図である。 Aは冷水タンクおよび温水タンクの空状態を示す図であり、Bは温水リミットを示す図であり、Cは冷水リミットを示す図である。 Aは水容器から冷水タンクへの原水供給を示す図であり、Bは水容器から温水タンクへの原水供給を示す図である。 残水量の時間推移を示す図である。 水容器の新規設置の場合の給水量の判定動作およびアラート生成を示す図である。 水容器の交換設置の場合の給水量の判定動作およびアラート生成を示す図である。 ヒータを利用する機能処理例を示す図である。 動作処理の一例を示すフローチャートである。 動作処理の一例を示すフローチャートである。
〔第1の実施形態〕
<ウォーターサーバ2の構成例について>
図1は、第一の実施形態に係るウォーターサーバの構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このウォーターサーバ2はサーバ筐体4を備え、このサーバ筐体4上に交換可能な水容器6を設置し、この水容器6から原水Wを供給して冷水タンク8で冷水CWを生成し、温水タンク10で温水HWを生成する。
冷水タンク8は、サーバ筐体4の中間部に設置され、温水タンク10は冷水タンク8の下側に設置され、温水タンク10の下側に冷却装置12が設置されている。冷却装置12は冷水タンク8を冷却し、冷水タンク8に冷水CWを生成させる。冷水タンク8および冷却装置12は冷水生成部を構成している。
水容器6の給水ノズル部14はサーバ筐体4の頂部開口16から冷水タンク8の上部に配置される。
冷水タンク8は水容器6からの原水Wの供給を規制する弁機構18を備えている。この弁機構18は給水ノズル部14を開閉する開閉弁20を備え、この開閉弁20が開閉アーム部22の中途に取り付けられ、この開閉アーム部22の先端には冷水タンク8内の冷水CWから浮力を受けるフロート部24が取り付けられている。
冷水タンク8には冷却装置12の蒸発器26が設置されている。この蒸発器26は、冷却装置12により冷却された冷媒を循環させ、この冷媒と原水Wとの熱交換によって原水Wを冷却し、冷水タンク8に冷水CWを生成させる。この冷水タンク8には温度センサ28-1が設置され、温度センサ28-1の検出出力が給水制御部30に提供され、給水制御部30が冷水温度を表す温度情報を取得する。この給水制御部30には、通信機能や制御機能を備えるコンピュータが設置されている。
冷水タンク8には原水Wと冷水CWとを分離する分離プレート32が設置されている。この分離プレート32は、原水Wを受け止める窪み部33を備えるとともに、この窪み部33の中央開口部から温水タンク10内に延びる給水管34を備えている。温水タンク10には原水Wが分離プレート32の窪み部33および給水管34を通して導かれる。
温水タンク10には加熱装置としてヒータ36が設置されている。このヒータ36は、給水制御部30によって制御されて発熱する。原水Wがヒータ36の発熱によって加熱されることで、温水タンク10に温水HWを生成させる。したがって、温水タンク10およびヒータ36は温水生成部を構成している。
この温水タンク10には温度センサ28-2が設置されている。温度センサ28-2の検出出力が給水制御部30に提供され、給水制御部30が温水温度を表す温度情報を取得する。
この温水タンク10の頂部と冷水タンク8の底部の間にはバイパス管38が接続され、このバイパス管38を通して冷水タンク8と温水タンク10の温水HWの循環が可能である。このバイパス管38には給水制御部30によって制御されるバイパス弁40が設置されている。
冷水タンク8の底部には冷水供給管42が接続され、温水タンク10の頂部には温水供給管44が接続されている。冷水供給管42にはその中途部に冷水電磁弁46-1が設置され、温水供給管44にはその中途部に温水電磁弁46-2が設置されている。冷水電磁弁46-1および温水電磁弁46-2は、本開示の水供給部の一例であって、給水時に開弁される。
冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2は給水操作を受けて給水制御部30により開弁状態に制御される。冷水電磁弁46-1が開弁状態となると、冷水タンク8から冷水CWが冷水供給管42に流れ、冷水供給口48-1から供給される。また、温水電磁弁46-2が開弁状態となると、温水タンク10から温水HWが温水供給管44に流れ、温水供給口48-2から供給される。
冷水供給管42には、冷水電磁弁46-1の開弁時、冷水供給管42の設置位置に対して、水容器6に貯められている原水Wおよび冷水タンク8の冷水CWの水頭圧が作用することで冷水CWが供給される。
また温水供給管44には、温水電磁弁46-2の開弁時、温水供給管44の設置位置よりも高い位置にある水容器6からの原水Wの水頭圧が作用することで温水タンク10内の温水が供給される。
操作パネル部50は給水操作やアラート提示などに用いられる。この操作パネル部50は冷水ボタン52-1、温水ボタン52-2、情報入力・提示部54、アラート提示部56、放音部58を備える。冷水ボタン52-1は、冷水CWの給水時に操作する給水ボタンの一例であり、冷水ボタン52-1の押下で冷水供給が継続する。温水ボタン52-2は、温水HWの給水時に操作する給水ボタンの一例であり、温水ボタン52-2の押下で温水供給が継続する。
情報入力・提示部54は、情報入力手段および情報提示手段の一例であり、水容器6の容量選択などの情報入力や、残水アラート、交換アラートまたは温水停止などを記号や図形などの情報提示に用いられる。
アラート提示部56は、第1アラートランプ56-1、第2アラートランプ56-2などを備える。第1アラートランプ56-1は給水制御部30の制御により温水リミットを提示する。温水リミットは温水HWの供給停止を表す。第2アラートランプ56-2は給水制御部30の制御により冷水リミットを提示する。冷水リミットは冷水CWおよび温水HWの供給停止を表す。
放音部58はたとえば、スピーカ59で構成される。この放音部58が第1アラートおよび第2アラートを疑似音声や信号音の放音で提示する。
<動作処理システム60について>
図2は、動作処理システムの構成例を示している。
この動作処理システム60は、ウォーターサーバ2の給水制御部30に構成される機能の一例であり、冷水CWや温水HWの生成処理や供給処理の制御を行うとともに、水容器の交換判定処理の機能を備える。動作処理システム60には、たとえば給水量算定部62、給水量比較部64、アラート処理部66、水容器交換判定部68などを備える。
給水量算定部62は、冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間と通過流量qを用いて給水量Qtの算定処理を行う機能部である。給水量算定部62には、たとえば開弁時間情報取得部70、通過流量情報取得部72、給水量演算部74が含まれる。
開弁時間情報取得部70は、冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間情報として、水供給部76から開弁時間を表す冷水ボタン52-1や温水ボタン52-2の操作時間や操作回数などの情報などを取得する。この水供給部76は、冷水CWまたは温水HWの給水要求に応じて、冷水電磁弁46-1や温水電磁弁46-2に対する開弁指示を出力する機能部の一例である。
通過流量情報取得部72は、交換管理DB78に格納されている冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の単位時間当たりの通過流量qを表す通過流量情報を取得する。
給水量演算部74は、開弁時間tと通過流量qを用いて冷水CWまたは温水HWの給水量Qtを演算する。
給水量比較部64は、給水量演算部74で算出した給水量Qtと閾値DB80から取得した給水閾値とを比較し、給水量Qtが給水閾値を超えたか否かを判断する。この給水閾値は、水容器6内に貯められている原水Wの容量に関連付けられた値であり、かつ冷水タンク8および温水タンク10への原水Wの供給により水容器6内が空となる以上の供給量が設定されている。
アラート処理部66は、給水量Qtと給水閾値との対比結果に基づいて、アラート情報を生成する。このアラート情報は、たとえば水容器6内に残水が無いことを示す情報や、この残水が無いことで温水HWの供給が出来ないことを示す情報、そのほか、冷水タンク8内の残水も無くなり冷水CWの供給が出来ないことを示す情報などが含まれる。つまりアラート情報の内容は、対比に利用する給水閾値に応じて決まる。
水容器交換判定部68は、アラート情報の生成を契機に、ユーザやその他の作業者によって新たな水容器6が交換設置されて、原水Wが補充されたことを判定する機能部の一例である。水容器交換判定部68は、たとえば給水量算定部62で算出した給水量Qtや、冷水タンク8内の水温の変化傾向を利用して、水容器6が交換設置されたか否かを判定する。
<原水Wの消費と冷水タンク8内の状態>
図3は、水容器内の原水の有無と冷水タンク内の水位状態例を示している。
ウォーターサーバ2は、たとえば図3Aに示すように、水容器6内に原水Wが残留している場合、冷水タンク8や温水タンク10からの給水に連動して原水Wが水容器6から流出する。したがって、このときの冷水タンク8には、原水Wおよび冷水CWが満たされており、分離プレート32の窪み部33よりも高い位置に水位が維持される。
これに対しウォーターサーバ2は、たとえば図3Bに示すように、水容器6内の原水Wが消費されると、冷水タンク8や温水タンク10に対する原水Wの供給が無くなる。このとき、ウォーターサーバ2は、温水タンク10からの温水HWの供給が行えないが、冷水タンク8からの冷水CWの供給が行える。そのため、冷水タンク8では、たとえば水容器6内の残水が無くなった後の給水量に応じて冷水CWが消費されることで、分離プレート32の位置よりも水位が下がっている。冷水タンク8内には、水面より上方が空気層となっている。
<冷水タンク8内の水位に応じた温度変化傾向について>
図4は、冷水タンク内の冷水CWの温度変化傾向の一例を示している。
給水制御部30は、たとえば冷水タンク8内の水位状態、すなわち水容器6から原水Wが供給できるか否かに関わらず、冷水CWが所定温度の範囲になるように冷却処理を行っている。この冷却処理では、冷水タンク8内の温度センサ28-1の検出温度と、設定温度との対比により行われる。すなわち、給水制御部30は、設定温度として温度Tc1(たとえば6.5〔℃〕)以下になるまで冷却装置12を動作させ、温度Tc1になると冷却装置12を停止させる。給水制御部30は、たとえば常時または一定期間ごとに温度センサ28-1の検出温度を監視し、その監視温度として温度Tc2(たとえば7.0〔℃〕)に上昇したときに冷却装置12を動作させる。
給水制御部30は、冷水タンク8内に溜められた冷水CWの温度変化傾向を水容器の交換判定に利用する。すなわち、水容器6が交換設置された後であって原水Wが供給されることで所定水位に維持された冷水タンク8では、たとえば図4Aに示すように、冷却処理後の温度上昇傾向が緩やかであり、冷却装置12をOFFにしてから再動作まで待機時間taが経過する。これに対し、水容器6内の原水Wが消費された場合、タンク内部に貯まっている常温またはそれに近い温度の空気層によって冷水CWの温度が上昇し易くなる。そのため新たに原水Wが供給されていない冷水タンク8では、たとえば図4Bに示すように、温度Tc1まで冷却後した後、内部温度の上昇により、待機時間tb1、tb2、・・・が経過することで冷却装置12が再動作する。この待機時間tb1、tb2・・・は、満水状態のときの待機時間taよりも短くなっている。すなわち原水Wが供給されない場合、冷水タンク8内の冷水CWは、冷水タンク8内が満水時よりも短い周期で冷却と温度上昇が繰り返される。
給水制御部30は、たとえば待機時間が閾値時間txと対比して、短いと判断した場合には水容器6が交換設置されていないと判断し、待機時間taと同様の長さもしくは閾値時間txよりも長い場合には、水容器6が交換設置されたものと判断すればよい。
なお、閾値時間txは、たとえばアラート情報の生成判断に用いる給水閾値に応じて設定されればよい。閾値時間txは、冷水タンク8内の冷水CWの水量の多少による温度変化傾向の違いにより水容器6の交換を判断するための比較情報である。そこで、冷水タンク8内の冷水CWの水位が高い状態でアラート情報が生成される給水閾値の場合、閾値時間txは長い時間が設定されればよい。また冷水タンク8内の冷水CWの水位が低い状態でアラート情報が生成される給水閾値の場合には、閾値時間txは短い時間が設定されてよい。
<動作処理について>
図5は、ウォーターサーバの動作処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す処理内容や処理手順は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されない。
図5に示す動作処理は、本発明の動作処理方法、プログラムの一例であって、たとえば給水量情報の算出工程(S101)、給水量の比較工程(S102)、アラート情報生成工程(S103)、冷水タンク内の温度情報取得工程(S104)、冷水電磁弁の状態判定工程(S105)、温度情報取得工程(S106)、給水量に基づく判定工程(S107)、冷水タンク内の水温変化状態に基づく判定工程(S108)、水容器交換有りの判定工程(S109)、給水量情報リセット工程(S110)、アラート解除工程(S111)を含んでいる。
給水量情報の算出工程(S101):給水制御部30は、冷水電磁弁46-1および温水電磁弁46-2の開弁時間情報と、これら電磁弁を通じて流れる冷水CWや温水HWの通過流量情報を利用して、給水量Qtを算出する。
給水量の比較工程(S102):給水制御部30は、算出した給水量Qtと閾値とを比較する。この閾値は、ウォーターサーバ2による給水可能量の判断処理や水容器6の残水量、もしくは水容器6が交換設置されたか否かの判定処理への移行の契機となる値である。
アラート情報の生成工程(S103):給水制御部30は、給水量Qtが閾値を超えていると判断した場合(S102のYES)、アラート情報を生成する。アラート情報は、たとえば水容器交換判定に移行するための指示情報や、各機能部への動作制御情報の一例である。またアラート情報は、たとえばウォーターサーバ2の給水制御部30が各機能部に対する動作指示のほか、ユーザに対する表示や音声による報知情報を含んでもよい。アラート情報に含まれる動作制御情報には、たとえば給水量Qtに対する閾値に応じて、ヒータ36の停止または省電モードへの移行指示などであってもよい。そのほかアラート情報は、たとえば操作パネル部50にあるアラート提示部56に表示させる情報を含む画面や音声などの情報であってもよい。
冷水タンク内の温度情報取得工程(S104):水容器交換判定部68は、給水量Qtが閾値を超えたときの冷水タンク8内にある冷水CWの温度情報を取得する。この温度情報は、水容器交換判定を行うための基準温度として利用する。
冷水電磁弁の状態判定工程(S105):水容器交換判定部68は、冷水タンク8内の温度情報を取得した後に冷水CWの供給を確認するため、冷水電磁弁46-1が開状態となったか否かを判断する。
温度情報取得工程(S106):水容器交換判定部68は、冷水CWが給水されると(S105のYES)、冷水タンク8内の温度情報を取得する。
給水量に基づく判定工程(S107):水容器交換判定部68は、新たな水容器6が設置されたことの判断の1つとして、先の冷水CWの供給処理(S105)において、給水量Qtが上限値を超えているか否かを判断する。この上限値は、たとえば水容器6および冷水タンク8内の容量などにより算出可能な値であって、水容器6で供給可能な給水量の値である。算出した給水量Qtが上限値を超えている場合は、新たな水容器6に交換設置されているものと判断する。
冷水タンク内の水温変化状態に基づく判定工程(S108):水容器交換判定部68は、他の判断処理として、冷水タンク内の水温の変化状態を監視する。この監視処理では、たとえば冷水CWの供給処理(S105)の前後に取得した冷水タンク8内の温度変化や、冷却装置12の待機時間ta、tb(図4)と閾値時間tx(図4)との対比に基づく冷水タンク8内の冷水CWの温度変化傾向を利用して水容器の交換判定を行う。
水容器交換有りの判定工程(S109):水容器交換判定部68は、給水量の判定(S107)または水温の変化状態に基づく判定(S108)により、新たな水容器6により原水Wが供給されているか否かの判断結果に基づいて、水容器交換有りの判定結果を生成する。
給水量情報リセット工程(S110):給水制御部30は、水容器交換の判定結果を受けて、給水量情報をリセットする。そして給水制御部30は、リセットを契機に新たに給水量算定部62において給水量Qtの算出を開始する。
アラート解除工程(S111):給水制御部30は、アラートを解除する。ウォーターサーバ2は、たとえばアラート解除によりヒータ36を通常運転モードに移行させる。
<第1の実施形態の効果>
斯かる構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 温水や冷水の給水量や、冷水タンク内の温度変化量や温度変化傾向を利用して水容器が交換設置されたことをウォーターサーバの制御部に把握させることができ、給水量のリセット処理や温水HW供給のための動作を自動で行えるので、利便性が高められる。
(2) 水容器6の交換を監視するためのセンサ類を用いることなく水容器の交換を把握できるので、省スペース化や部品コストの増加を防止できる。
(3) 水容器の交換作業の実行時や完了時の入力操作や設定処理などのユーザへの作業負荷を軽減できる。
(4) 水容器交換後の交換完了操作のし忘れや誤操作などにより、温水供給やその他の加熱装置を利用する処理の再開などが出来なくなるのを防止できる。
(5) 算出した給水量が所定の閾値に達したことを契機に給水量に対する上限値判定や冷水タンク内の温度変化状態などの判定処理を行うことで、交換判定処理の頻度を抑えることができ、動作処理の負荷を低減できる。
(6) 水容器の交換判定結果に基づいて加熱手段の運転モードを切替えることで、省電力に貢献できる。
〔第2の実施形態〕
図6は、第2の実施形態に係るウォーターサーバの構成例を示している。図6に示す項性は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。また図6において図1と同一部分には同一符号を付している。
<ウォーターサーバ2および水容器6に設定された基準情報>
図6は、ウォーターサーバ2および水容器6に設定された基準情報を示している。
Qx: 水容器6に装填された原水量、ウォーターサーバ2が水容器6から受ける原水量である。
Qcw: 冷水CWを生成して貯留する冷水タンク8の容積であり、冷水量を表す。この冷水量Qcwはたとえば、2リットルである。
Qhw: 温水HWを生成して貯留する温水タンク10の容積であり、温水量を表す。温水量Qhwはたとえば、1.5リットルである。この温水量Qhwは、水容器6の新規設置の際に温水タンク10内に生成される温水HWであり、温水タンク10内を常に満たした状態が維持される。
Qb: 温水リミットを表す冷水量であり、この冷水量Qbは冷水タンク8の残留水であるから、温水リミットの後、冷水CWの給水が可能である。この冷水量Qbはたとえば、1.5リットルである。
Qd: 冷水リミットを表す冷水量であり、この冷水量Qdは冷水CWとしての給水が可能である。この冷水量Qdはたとえば、0.2リットルである。
L0は、温水供給管44に対する水頭圧が零状態となる水位を表す。
そして、この管理処理には以下の情報が用いられる。
Qn: 新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6をウォーターサーバ2に設置した場合(新規設置)に算定される上限給水量であり、給水可能量を表す。したがって、冷水CWまたは温水HWの給水に寄与しないか寄与させないQhw、Qdが除かれる。
Qm: ウォーターサーバ2上で使用済の水容器6から新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6に交換した場合(交換設置)に算定される上限給水量であり、給水可能量を表す。この場合、新規設置で装填された(Qhw+Qd)分が減じられないので、上限給水量Qnより(Qhw+Qd)分だけ多い。
Zn: 新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6をウォーターサーバ2に設置した場合(新規設置)に算定される上限残水量であり、給水可能量を表す。つまり、Zn=Qnである。
Zm: ウォーターサーバ2上で使用済の水容器6から新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6に交換した場合(交換設置)に算定される上限残水量であり、給水可能量を表す。つまり、Zm=Qmである。
Q1(t)、Q2(t)、Qt: Q1(t)は、上限給水量Qnの場合の給水量であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWとして給水される給水量を表し、開弁の時間tiに比例して増加する。
Q2(t)は、上限給水量Qmの場合の給水量であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWとして給水される給水量を表し、開弁の時間tiに比例して増加する。
給水に水頭圧を利用しているので、Qm>Qnの場合、Q1(t)≠Q2(t)となるが、Q1(t)≒Q2(t)とみなし、それらを給水量Qtとする。
Z1(t)、Z2(t)、Zt: Z1(t)は、上限給水量Qn(=Zn)から冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWとして給水される給水量Qtを減じた残水量であり、開弁の時間tiに比例して減少する。
Z2(t)は、上限給水量Qm(=Zm)から冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWとして給水される給水量Qtを減じた残水量を表し、開弁の時間tiに比例して減少する。
給水に水頭圧を利用しているので、Qm>Qnの場合、Z1(t)≠Z2(t)となるが、Z1(t)≒Z2(t)とみなし、それらを残水量Ztとする。
qn、qm、q: qnは、上限給水量Qnの場合に、開弁により冷水CWが冷水電磁弁46-1を流れる通過流量、または開弁により温水HWが温水電磁弁46-2を流れる通過流量である。
qmは、上限給水量Qmの場合に、開弁により冷水CWが冷水電磁弁46-1を流れる通過流量、または開弁により温水HWが温水電磁弁46-2を流れる通過流量である。
給水に水頭圧を利用しているので、Qm>Qnの場合、qn≠qmであるが、Q1(t)≒Q2(t)とみなし、qn≒qmとなり、それらを通過流量qとする。
ti: 給水時、冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2を開弁して必要な給水に要する単位時間である。
to: 冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁の時間tiを積算した開弁時間を表す。給水単位の時間ti(i=1~N)でN回の給水があったとすれば、to=t1+t2+・・・+tNである。
<冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開弁時の通過流量qの算定>
冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁による冷水CWまたは温水HWの通過流量qは水頭圧に依存する。つまり、原水量Qxに比例し、原水量Qxの水位が低下すれば、冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時の開度が同一であっても、通過流量qが減少することになる。
そこで、通過流量qnは、上限給水量Qnおよび開弁時間toを用いて式(1)から算定できる。
qn=Qn/to ・・・(1)
また、通過流量qmは、上限給水量Qmおよび開弁時間toを用いて式(2)から算定できる。
qm=Qm/to ・・・(2)
<給水量Qtおよび残水量Ztの算定>
給水量Qtは、通過流量qおよび冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間tiにより、式(3)から求めることができる。
Qt=q×ti ・・・(3)
水容器6の新規設置の場合、残水量Z1(t)は、上限給水量Qnおよび給水量Qtにより、式(4)から求めることができる。
Z1(t)=Qn-Qt ・・・(4)
また、水容器6の交換設置の場合、残水量Z2(t)は、上限給水量Qmおよび給水量Qtにより、式(5)から求めることができる。
Z2(t)=Qm-Qt ・・・(5)
図7は、ウォーターサーバ2のハードウェアの一例を示している。
給水制御部30はたとえば、通信機能を備えるコンピュータで構成されており、プロセッサ90、記憶部92、タイマー94、入出力部(Input/Output:I/O)96などを備える。
プロセッサ90は、たとえばCPU(Central Processing Unit )で構成され、記憶部92に記憶されているOS(Operating System)や、給水制御、原水管理、残水管理のほか、水容器6の交換設置などを把握する動作処理に関する制御プログラムを実行する。
記憶部92は、本開示のプログラムが格納される記録媒体の一例であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などで構成される。この記憶部92にはOS、給水管理プログラムの他、動作処理データベース(DB)120(図8)を格納する。この記憶部92はプログラム記憶領域、収集データなどを保存するデータ記憶領域、制御プログラムおよび情報処理プログラムの演算に用いられるワークエリアとして演算領域を備える。演算領域にはRAMが用いられる。
タイマー94は、計時手段の一例であり、冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開弁時間や、冷水タンク8内の冷水CWの冷却後の経過時間のほか、給水回数、水容器6の交換回数などの計測に用いられ、取得した計時情報の記録機能を有する。
I/O96は、給水制御部30と、情報入力・提示部54や各種機能部を接続するインターフェースの一例である。このI/O96には冷却装置12、温度センサ28-1の検出信号を取り込むセンサ回路98-1、温度センサ28-2の検出信号を取り込むセンサ回路98-2、冷水電磁弁46-1の弁駆動部100-1、温水電磁弁46-2の弁駆動部100-2、バイパス弁40の弁駆動部100-3が接続されている。
また、I/O96には冷水ボタン52-1に対応する冷水スイッチ102-1、温水ボタン52-2に対応する温水スイッチ102-2、ヒータ36を駆動するヒータ駆動部104、情報入力・提示部54のタッチパネル106およびLCD(Liquid Crystal Display)表示器108、第1アラートランプ56-1に対応するランプ駆動部110-1、第2アラートランプ56-2に対応するランプ駆動部110-2、スピーカ59を駆動するスピーカ駆動部112が接続されている。
温度センサ28-1、28-2の各検出情報、冷水ボタン52-1、温水ボタン52-2の操作入力情報、情報入力・提示部54からの水容器6の容量情報などを含む操作入力情報がI/O96を通してプロセッサ90に取り込まれる。温度センサ28-1から取得した温度情報は、冷水タンク8の冷却制御に用いられる。温度センサ28-2から取得した温度情報は温水タンク10の加熱制御に用いられる。
プロセッサ90には温度情報や開弁時間を検出するための操作情報を取り込まれる。そして、給水制御部30はプロセッサ90の演算などの制御により、冷却装置12の冷却駆動信号、冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開弁駆動信号、ヒータ36のヒータ駆動信号、情報入力・提示部54への情報提示信号、第1アラートランプ56-1、第2アラートランプ56-2のアラート点灯信号、スピーカ59によるアラート出力のためのアラート提示信号を生成し、I/O96から所定の機能部に出力する。
冷却装置12は、冷却駆動信号を受け、冷水タンク8を一定の冷却温度に冷却する。
弁駆動部100-1または弁駆動部100-2が開弁制御信号を受け、冷水電磁弁46-1が冷水ボタン52-1の押下時間に対応する開弁時間を以て開弁し、同様に、温水電磁弁46-2が温水ボタン52-2の押下時間に対応する開弁時間を以て開弁する。
ヒータ駆動部104はヒータ制御信号を受けてヒータ36を発熱させ、温水タンク10を一定温度に加熱する。
タッチパネル106およびLCD(Liquid Crystal Display)表示器108は、情報入力・提示部54の一例である。タッチパネル106は情報入力手段の一例であり、水容器6の容量選択などの情報入力に用いられる。タッチパネル106に代え、冷水スイッチ102-1、温水スイッチ102-2の同時ONや回数操作に情報入力機能を割り当てることにより、冷水スイッチ102-1、温水スイッチ102-2を情報入力手段として構成してもよい。
LCD表示部108は情報提示手段の一例であり、情報提示信号を受け、情報提示機能を以て第1アラート、第2アラート、その他、状態情報や判定結果情報などを提示する。
ランプ駆動部110-1、110-2はアラート表示信号を受け、第1アラートランプ56-1または第2アラートランプ56-2を点灯させる。
スピーカ駆動部112はアラート音声信号を受け、スピーカ59から第1アラートまたは第2アラートを表す疑似音声や信号音を出力させる。
<動作処理DB120>
図8は、動作処理DBの一例を示している。
この動作処理DB120は動作処理ファイル122を有する。この動作処理ファイル122には水容器容量情報部124、設置・交換情報部125、上限給水量情報部126、冷水タンク容量情報部128、温水タンク容量情報部130、冷水タンク残留量設定情報部132、電磁弁通過流量情報部134、開弁時間情報部136、給水量情報部138、残水量情報部140、残水量補正情報部142、第1アラート閾値情報部144、第2アラート閾値情報部146、水容器交換情報部148、履歴情報部150を備える。
水容器容量情報部124には、ウォーターサーバ2に用いられる水容器6の容量情報が格納される。水容器6にはたとえば、8リットル、10リットル、12リットルなどの容量のものを選択して利用できるので、水容器容量情報部124に選択可能なまたは選択された水容器6の容量情報が格納される。
設置・交換情報部125には、水容器6の新規設置またはその交換設置などを表すたとえば、時期情報などが格納される。
上限給水量情報部126には、新規設置された水容器6または交換設置された水容器6による上限給水量を表す上限給水量情報が格納される。この上限給水量情報部126には新規設置時上限給水量情報部126-1、交換設置時上限給水量情報部126-2が設定されている。新規設置時上限給水量情報部126-1には、水容器6の新規設置時の上限給水量Qnを表す水量情報が格納される。交換設置時上限給水量情報部126-2には、水容器6の交換設置時の上限給水量Qmを表す水量情報が格納される。
冷水タンク容量情報部128には、冷水タンク8に収容される冷水CWの収容容量を表す容量情報が格納される。
温水タンク容量情報部130には、温水タンク10に収容される温水HWの収容容量を表す容量情報が格納される。
冷水タンク残留量設定情報部132には、冷水タンク8に設定される冷水CWの残留量を表す残水設定情報が格納される。
電磁弁通過流量情報部134には、冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時に通過する冷水CWまたは温水HWの通過流量qを表す流量情報が格納される。この電磁弁通過流量情報部134は、既述の交換管理DB78の一例である。
開弁時間情報部136には、冷水ボタン52-1または温水ボタン52-2の押下時間に対応する冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間を表す開弁時間情報が格納される。
給水量情報部138には冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁による給水量を表す給水量情報が格納される。この給水量情報部138には冷水量情報部138-1、温水量情報部138-2が設定されている。冷水量情報部138-1には冷水電磁弁46-1の開弁による冷水CWの給水量を表す給水量情報が格納される。温水量情報部138-2には温水電磁弁46-2の開弁による温水HWの給水量を表す給水量情報が格納される。
残水量情報部140には、上限給水量情報から給水量情報を減じて得られる残水量を表す残水量情報が格納される。
残水量補正情報部142には、第1アラート情報や第2アラート情報の生成精度を高めるために用いられる補正情報である、給水量情報や残水量情報の補正情報が格納される。
第1アラート閾値情報部144には、温水リミットの判定に用いられる第1アラート閾値を表す閾値情報が格納される。
第2アラート閾値情報部146には、冷水リミットの判定に用いられる第2アラート閾値を表す閾値情報が格納される。この第1アラート閾値情報部144および第2アラート閾値情報部146は、既述の閾値DB80の一例である。
水容器交換情報部148には、第1アラートの生成後、温水HWの給水や、一定量以上の冷水CWの給水量に基づき、水容器6の交換を判定したとき、その判定情報などを格納する。
履歴情報部150には、水容器6の新規設置またはその交換設置履歴、給水量や残水量の演算履歴、アラート履歴、アラート解除履歴など、各種履歴情報が格納される。
<動作処理システム60>
図9は、給水制御部30に搭載された動作処理システム60の一例を示している。図9において、図2と同一部分には同一符号を付している。
この動作処理システム60には、たとえば既述の給水量算定部62、水容器交換判定部68に加え、冷温水制御・給水制御部160、上限給水量情報取得部162、残水量算定部164、残水量判定部166、アラート情報生成部168、上限給水量情報切替え部170、情報提示制御部172、情報記録制御部174などを備える。
冷温水制御・給水制御部160は、冷却制御、加熱制御、冷水または温水の給水制御などを行う。冷却制御では、温度センサ28-1の検出温度情報を受け、冷却装置12を制御し、冷水タンク8の冷却温度を制御する。加熱制御では、温度センサ28-2の検出温度情報を受け、ヒータ駆動部104を通してヒータ36の発熱温度を制御し、温水タンク10の加熱温度を制御する。冷水CWの給水制御では、冷水ボタン52-1の操作(たとえば、押下)時間に応じて冷水スイッチ102-1を閉じ、冷水電磁弁46-1の開弁時間を制御する。また、温水HWの給水制御では、温水ボタン52-2の操作(たとえば、押下)時間に応じて温水スイッチ102-2を閉じ、温水電磁弁46-2の開弁時間を制御する。
上限給水量情報取得部162は、情報入力・提示部54から入力される水容器6の容量情報を用いて新規設置時には上限給水量Qn、交換設置時には上限給水量Qmを表す上限給水量情報を取得する。
残水量算定部164は、上限給水量情報取得部162で取得した上限給水量情報と、給水量算定部62で算定した給水量情報を用いて残水量を算定し、この残水量を表す残水量情報を取得する。
残水量判定部166は、動作処理DB120から第1アラート閾値情報および第2アラート閾値情報を取得し、残水量が第1アラート閾値または第2アラート閾値に達したかを判定し、その判定結果情報を取得する。
アラート情報生成部168は、残水量判定部166の判定結果に基づき、第1アラート情報または第2アラート情報を生成する。
なお、第1アラート情報および第2のアラート情報は、算出した残水量に基づいて判定するものに限られず、第1の実施形態に示すように給水量に基づいて判定処理を行ってもよい。
水容器交換判定部68は、第1アラート情報の生成後、第2アラート情報の生成前、温水HWの給水量や冷水CWの給水量を監視し、水容器6が交換設置されたか否かを判定し、その判定情報を出力する。
上限給水量情報切替え部170は、水容器交換判定部68から水容器6の交換判定情報を受け、上限給水量情報取得部162が取得している上限給水量情報Qnから上限給水量情報Qmへの変更を行う。ウォーターサーバ2のメンテナンスなどで上限給水量情報Qmが解除された場合には上限給水量情報Qnが設定される。
情報提示制御部172は、上限給水量情報取得部162から上限給水量情報、アラート情報生成部168が生成した第1アラート情報または第2アラート情報を表すアラート情報を取得し、情報入力・提示部54に提供する。
そして、情報記録制御部174は、上限給水量情報、残水量情報、アラート情報などを受け、これらを動作処理DB120に格納する。
<冷水タンク8および温水タンク10の空状態、温水リミットおよび冷水リミット>
図10のAは冷水タンク8および温水タンク10の空状態、Bは温水リミットの状態、Cは冷水リミットの状態を示している。
水容器6の新規設置前、図10のAに示すように、冷水タンク8および温水タンク10は空状態である。
水容器6の原水Wが枯渇すると、図10のBに示すように、温水リミットの状態となり、温水HWの給水が停止される。つまり、冷水CWの水位が分離プレート32の底面以下に低下した状態である。この場合、冷水CWの給水は可能である。
冷水量Qdに低下すると、図10のCに示すように、冷水リミットの状態となり、冷水CWの給水が停止される。
<原水Wの供給規制>
図11のAは、原水Wの供給状態を示している。水容器6が設置されると、水容器6の原水Wが重力を受けて冷水タンク8側に流れ込む。
この原水Wは、図11のAに示すように、弁機構18の開閉弁20を押し下げる。開閉弁20を通過した原水Wは、分離プレート32の窪み部33に落下し、給水管34の給水孔35の周囲に開口された複数の通水孔37から冷水タンク8に流れ込み、一部の原水Wは給水孔35から給水管34を通して温水タンク10に流れ込む。
冷水タンク8の水位が図11のBに示すように、分離プレート32に達すると、通水孔37が原水Wで塞がれる。これにより、原水Wは分離プレート32の給水管34を通して一気に温水タンク10に導かれる。
温水タンク10が満水状態になると、冷水タンク8の給水が支配的となり、冷水タンク8の水位が上昇する。
この水位上昇によりフロート部24が浮力を受けて弁機構18の開閉弁20が上昇し、開閉弁20によって給水ノズル部14が閉じられ、原水Wの供給が停止される。
そして、冷水タンク8の水位は、水容器6から原水Wの給水がある限り、上限水位に維持される。
<水容器6の新規設置および交換設置と給水量Qtの推移>
図12は、横軸に時間t、縦軸に残水量Ztを取り、冷水CWまたは温水HWの給水による残水量Ztの減少を示している。
<水容器6の交換設置パターン1(水容器6が時点t2で交換設置された場合)>
図12において、時点t0ないしt2の期間T1は、水容器6を新規設置した場合の残水量Z1(t)の推移を示す。
時点t0は、図10のCに示す温水タンク10が満水状態からの給水時点である。上限給水量をQnとすれば、上限給水量Qnは、式(6)で表すことができる。
Qn=Qx-(Qhw+Qd) ・・・(6)
上限給水量Qnには温水リミットを表す時点t1から、冷水リミットを表す時点t2の給水量(Qb―Qd)が含まれる。したがって、温水リミットの時点t1から冷水リミットの時点t2の時間において、水容器6の交換がなければ、冷水タンク8に残留する冷水量(Qb―Qd)から冷水CWの給水が可能である。
時点t2で水容器6の交換が行われたとすれば、時点t2ないし時点t4の期間T2における水容器6の交換後の残水量Ztの推移は次のようになる。
時点t2は、図10のCに示す冷水リミットからの水容器6を交換設置したときの冷水タンク8や温水タンク10が満水状態からの給水時点である。このとき上限給水量Qmは、式(7)で表すことができる。
Qm=Qn+(Qhw+Qd)=Qx ・・・(7)
つまり、水容器6の交換時点t2には、温水タンク10が既に温水HWで満水状態に維持され、かつ、冷水タンク8に冷水量Qdが維持されている。この結果、上限給水量Qmには上限給水量Qnに温水量Qhwと冷水量Qdが加わることになる。したがって、上限給水量Qmは原水量Qxと等しいことになる。
<水容器6の交換設置パターン2(水容器6が時点t1で交換設置された場合)>
時点t1で水容器6が交換設置されると、時点t1-t2の時間だけ期間T1が短縮され、その分だけ期間T2が延長される。
このとき、上限給水量Qmは、時点t2で水容器6を交換設置した場合より、冷水量(Qb-Qd)分だけ増加することになり、この場合の上限給水量Qmが式(8)で表すことができる。
Qm=Qn+(Qhw+Qd)+(Qb-Qd)
=Qx+(Qb-Qd) ・・・(8)
つまり、水容器6の交換時点が時点t1の場合より残水量Ztが増加する。
<水容器6の交換設置パターン3(水容器6が時点t1を超え、時点t2未満で交換設置された場合)>
時点t1-t2の間の時点に応じた残水量が加わった上限給水量Qmとなる。また冷水タンク8に冷水CWが冷水量Qdよりも多く残留しているので、時点t2で水容器6を交換した場合よりも温水リミットが開始した冷水量Qbまで回復する時間が早く、温水HWの供給開始が迅速化する。
<給水量Q1(t)の推移、判定、アラート情報の生成>
図13は、給水量Q1(t)の推移、判定、アラート情報の生成を示している。
給水量Q1(t)は、図13Aに示すように、給水に従って増加する。t1は第1アラート情報の生成時点、t2は第2アラート情報の生成時点を表す。
この給水量Q1(t)に対し、第1アラート閾値Qth1、第2アラート閾値Qth2が設定されている。第1アラート閾値Qth1は冷水タンク8の残水量が冷水量Qbになるまでの給水量、第2アラート閾値Qth2は冷水タンク8の残水量が冷水量Qdになるまでの給水量に相当する。
給水量Q1(t)が第1アラート閾値Qth1以上に達すると、図13Bに示すように、第1アラート情報Ar1xが生成される。この第1アラート情報Ar1xにより、図13Cに示すように、第1アラートランプ56-1の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第1アラート情報Ar1yが出力される。
給水量Q1(t)が第1アラート閾値Qth2以上に達すると、図13Dに示すように、第2アラート情報Ar2xが生成される。この第2アラート情報Ar2xにより、図13Eに示すように、第2アラートランプ56-2の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第2アラート情報Ar2yを出力される。
そして、第1アラート情報Ar1xの生成後、第2アラート情報Ar2xの生成前に、水容器6が交換設置されると、第2アラート情報Ar2xの生成および第2アラート情報r2yの提示の解除が行われた旨の表示を出力してもよい。
<給水量Q2(t)の推移、判定、アラート情報の生成>
図14は、給水量Q2(t)の推移、判定、アラート情報の生成を示している。
給水量Q2(t)は、図14Aに示すように、給水に従って増加する。t3は第1アラート情報Ar1xの生成時点、t4は第2アラート情報Ar2xの生成時点を表す。
この給水量Q2(t)に対し、第1アラート閾値Qth1、第2アラート閾値Qth2が設定されている。第1アラート閾値Qth1は冷水タンク8の残水量が冷水量Qbになるまでの給水量、第2アラート閾値Qth2は冷水タンク8の残水量が冷水量Qdになるまでの給水量に相当する。
給水量Q2(t)が第1アラート閾値Qth1以上に増加すると、図14Bに示すように、第1アラート情報Ar1xが生成される。この第1アラート情報Ar1xにより、図14Cに示すように、第1アラートランプ56-1の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第1アラート情報Ar1yが出力される。
給水量Q2(t)が第2アラート閾値Qth2以上に達すると、図14Dに示すように、第2アラート情報Ar2xが生成される。この第2アラート情報Ar2xにより、図14Eに示すように、第2アラートランプ56-2の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第2アラート情報Ar2yを出力される。
そして、第1アラート情報Ar1xの生成後、第2アラート情報Ar2xの生成前に、水容器6が交換設置されると、同様に、第2アラート情報Ar2xの生成および第2アラート情報Ar2yの提示の解除が行われた旨を表示してもよい。
<高温水循環について>
図15は、ヒータを利用する運転処理例を示している。図15に示す構成は一例である。
ウォーターサーバ2は、たとえばヒータ36を利用した機能処理として、温水タンク10内の原水Wまたは温水HWを設定温度に加熱または保温する機能処理のほか、冷水タンク8および給水管34内を高温の温水で満たす高温水循環機能処理を行う。この高温水循環機能処理は、たとえば冷水タンク8内の冷水CWが長時間利用されずに滞留している場合や、給水管34の一部である冷水タンク8内部や冷水タンク8と温水タンク10との間の中温部分に対する清浄化処理の一例である。
高温水循環機能処理は、たとえば深夜やユーザの生活スタイルなどに応じて給水要求が発生しない時間帯であって、所定の日数ごとに実行される。高温水循環機能処理は、たとえば温水タンク10内の温度を温水HWの給水温度と同等またはそれよりも高温になるようにヒータ36を動作させるとともに、バイパス管38に設置されたバイパス弁40を開状態にする。これによりウォーターサーバ2の内部では、冷水タンク8、給水管34、温水タンク10、バイパス管38の間で熱対流が生じ、高温の温水HWで満たされる。このとき、冷水タンク8には、冷水CWまたは原水Wが分離プレート32よりも高い水位となっていなければ、バイパス管38内およびバイパス管38との接続部分付近のみに熱対流となる、所謂ショートサイクル状態となり、冷水タンク8内や給水管34内部を十分に清浄化することが困難となる。そのため、ウォーターサーバ2は、たとえば温水リミットとなる第1のアラートが生成された場合には、高温水循環機能処理を停止させてもよい。
<水容器6の交換判定を含む動作処理について>
図16は、動作処理例を示している。この動作処理工程は、本開示の動作処理方法およびプログラムの一例である。
この動作処理では、算出した給水量Qtに基づいて水容器6の交換設置が行われたか否かを判定する。処理工程には、たとえば第1のアラート情報の生成判定(S201)、水容器6の交換の判定モードの実行(S202)、第2のアラート情報の生成判定(S203)、温水HWの給水判定(S204)、水容器6の交換有りの判定結果情報の生成(S205)、冷水CWの給水量判定(S206)、情報の提示(S207)、情報の記録(S208)などが含まれる。
第1のアラート情報の生成判定(S201):水容器交換判定部68は、判定時点の特定処理の1つとして、第1アラート情報の生成か否かを判定する。第1アラート情報の生成がなければ(S201のNO)、通常運転状態を維持する。
水容器6の交換の判定モード(S202): 第1アラート情報の生成を契機に、水容器交換判定部68が水容器6の交換の判定モードに移行する。
第2のアラート情報の生成判定(S203): 水容器交換判定部68は、水容器交換判定部68を判定時点の特定処理の1つとして、水容器6の交換の判定モードに移行していれば、第2アラート情報が生成前かを判定する(S203)。第2アラート情報が生成されていれば(S203のNO)、この判定モードを解除する。第2アラート情報の生成前であれば(S203のYES)、S204に移行する。
温水HWの給水判定(S204): 第1アラート情報の生成後、第2アラート情報の生成前であれば、水容器交換判定部68が給水量演算部74からの演算出力情報を受け、温水HWの給水の有無を判定する。たとえば、上限給水量Qn、または上限給水量Qmを超えた給水量となっても、温水ボタン52-2のON情報または温水電磁弁46-2の開弁情報を検知して、給水有りと判定してよい。
水容器6の交換有りの判定結果情報の生成(S205): 温水HWの給水があれば(S204のYES)、この給水は温水リミット後の温水HWの給水であるから、水容器交換判定部68は、水容器6の交換があったものと判定し、その判定結果情報を生成する。
冷水CWの給水量判定(S206): 温水HWの給水がなければ(S204のNO)、水容器交換判定部68が給水量演算部74からの演算出力情報を受け、冷水CWの給水量が所定給水以上かを判定する。
温水リミット後の冷水CWの給水は可能であるがたとえば、Qb-Qdを超える冷水CWの給水量が確認されれば(S206のYES)、水容器交換判定部68は、水容器6の交換設置があったものと判定し(S205)、その判定結果情報を生成する。
情報の提示(S207): 水容器交換判定部68は水容器6の交換情報を情報入力・提示部54に提供し、情報入力・提示部54に交換情報提示画面を提示する。
情報の記録(S208): 水容器交換判定部68は水容器6の判定情報などの情報を動作処理DB120に格納して記録する。
<水容器6の交換判定を含む動作処理について>
図17は、動作処理例を示している。
この処理工程は、本開示の動作処理方法、プログラムの一例である。またこの動作処理では、冷水タンク8内の温度変化に基づいて水容器6の交換判定を行っている。図16と図17に示す動作処理は、たとえば給水制御部30においてそれぞれ独立して実行してもよく、またはこれらの動作処理を所定の順序で行ってもよい。
この処理工程には、たとえば閾値情報Qth1、Qth2の取得(S301)、給水量情報Q1(t)、Q2(t)の算定(S302)、給水量情報Q1(t)と閾値情報Qth1の対比または給水量情報Q2(t)と閾値情報Qth1の対比(S303)、第1アラート情報Ar1xの生成(S304)、給水量情報Q1(t)と閾値情報Qth2の対比または給水量情報Q2(t)と閾値情報Qth2の対比(S305)、第2アラート情報Ar2xの生成(S306)、冷水タンク8内の温度情報の取得(S307)、冷水タンク8内の温度変化量に基づく判定(S308)、水容器交換有りの判定(S309)、給水量情報リセット(S310)、アラート解除(S311)、冷却処理(S312)、冷却装置のOFF時間判定(S313)が含まれる。
閾値情報Qth1、Qth2の取得(S301): 水容器交換判定部68が動作処理DB120により閾値情報Qth1、Qth2を取得する。
給水量情報Q1(t)、Q2(t)の算定(S302): 給水量演算部74が開弁時間情報および通過流量情報を用いて記述の式(3)により給水量Q1(t)、Q2(t)を算定する。冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間情報および通過流量情報は、動作処理DB120から取得する。
給水量情報Q1(t)と閾値情報Qth1の対比または給水量情報Q2(t)と閾値情報Qth1の対比(S303): 水容器交換判定部68は、給水量情報の判定処理として、水容器6が新規設置の場合であれば、給水量情報Q1(t)と閾値情報Qth1の対比を行い、水容器6が交換設置後であれば、給水量情報Q2(t)と閾値情報Qth1の対比を行う。
第1アラート情報Ar1xの生成(S304):Q1(t)≧Qth1またはQ2(t)≧Qth1であれば(S303のYES)、アラート情報生成部168が第1アラート情報Ar1xを生成する。給水制御部30は、たとえば温水リミットである第1アラート情報Ar1xの生成を契機に、ヒータ36に対して省電力モードでの運転指示を出力するほか、高温水循環機能処理を停止させてもよい。
給水量情報Q1(t)と閾値情報Qth2の対比または給水量情報Q2(t)と閾値情報Qth2の対比(S305): 水容器交換判定部68は、給水量情報の判定処理として、水容器6が新規設置の場合であれば、給水量情報Q1(t)と閾値情報Qth2の対比を行い、水容器6が交換設置後であれば、給水量情報Q2(t)と閾値情報Qth2の対比を行う。
第2アラート情報Ar2xの生成(S306): Q1(t)≧Qth2またはQ2(t)≧Qth2であれば(S305のYES)、アラート情報生成部168が第2アラート情報Ar2xを生成する。
冷水タンク8内の温度情報の取得(S307): 水容器交換判定部68は、温度センサ28-1が検出した冷水タンク8内の温度情報を取得する。
冷水タンク8内の温度変化量に基づく判定(S308): 水容器交換判定部68は、たとえば取得した温度情報と先に取得して格納されている温度情報とを対比する。その対比した温度変化量が、閾値である温度P1(たとえば±2〔℃〕)以上か否かを判断する。この温度変化量と閾値の温度P1との対比は、温度情報を利用した第1の水容器交換判定の一例である。
水容器交換有りの判定(S309): 水容器交換判定部68は、温度変化量が閾値の温度P1以上の場合(S308のYES)、冷水タンク8内に冷水CWよりも高い温度の原水Wが供給されていることから、水容器6が交換設置されたと判定する。
給水量情報リセット(S310): 給水制御部30は、水容器6の交換有りの判定を受けると、給水量情報をリセットし、給水量算定部62において新たに給水量の算定処理を実行させる。
アラート解除(S311): 給水制御部30は、水容器交換判定結果を受けて、第2アラート情報Ar2yを解除する。このアラート解除処理には、たとえば情報入力・提示部54に表示したアラート画面や音声報知の変更を含む。さらに給水制御部30は、たとえば温水リミットである第1のアラート生成時に設定したヒータ36の省電力モードを通常運転モードに切換える。これにより、設定温度での温水HW供給や、高温水循環機能処理の実行が可能となる。
冷却処理(S312): 給水制御部30は、温度変化量が閾値の温度P1未満の場合(S308のNO)、冷却装置12を動作させ、または次回の冷却処理のタイミングまで待機して、冷水タンク8内の冷水CWを設定温度に冷却させる。
冷却装置のOFF時間判定(S313): 水容器交換判定部68は、冷却装置12が停止すると、タイマー94による計時を開始し、冷却装置12が次に動作するまでのOFF時間情報を取得する。そして水容器交換判定部68は、OFF時間が閾値である時間tx以上の場合(S313のYES)、冷水タンク8内に冷水CWが所定水量以上あることから、原水Wが供給可能な水容器6が交換設置されたものと判断する。そして水容器交換判定部68は、S309に移行し、水容器交換有りの判定を出力する。
また、水容器交換判定部68は、OFF時間が時間tx未満の場合(S313のNO)、冷水タンク8内に冷水CWが少なくなっており、水容器6が交換設置されていないと判断する。そして斯かる判断結果に基づいて、水容器交換判定部68は、S307に移行して第2アラート情報を維持しつつ、冷水タンク8内の温度変化に基づいて再度水容器6の交換判定を行う。
<第2の実施形態の効果>
斯かる構成によれば以下のような効果が得られる。
(1) 第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(2) 給水量や冷水タンク内の温度変化状態などのデータに基づいて交換を判定するので、交換完了操作のし忘れや誤操作などにより交換が把握できなくなるのを防止できる。
(3) 算出した給水量に応じてアラート情報を生成し、このアラート情報を契機にすることで、交換判定処理の頻度を抑えることができ、動作処理の負荷を低減できる。
(4) 温水リミットを契機にヒータ36を省電力モードなどに制限した場合に、水容器の交換を自動で判定することで、水容器6を交換設置した後に、省電力モードによる運転が継続されるのを防止できる。
(5) 水容器の交換判定結果に基づいて加熱手段の運転モードを切替えることで、省電力に貢献できる。
以上説明した実施形態について、変形例を以下に列挙する。
(1) 上記実施形態では、冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開度が予め設定された開度であり、冷水ボタン52-1や温水ボタン52-2の押下による冷水CWや温水HWの流量が一定である場合を示したがこれに限らない。冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2は、たとえばそれぞれ開度が多段階に設定されており、この開度に応じて冷水CWや温水HWの流量qを異ならせてもよい。操作パネル部50には、たとえば給水量を変更させる開度設定ボタンを設けてもよい。そして給水制御部30では、開度設定ボタンの設定に応じて冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開度制御指示を出力するとともに、給水量算定部62において、設定された開度情報を把握させる。これにより、給水量の算出処理では、たとえば冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開弁時間情報と、開度情報、各開度のときの通過流量情報から給水量を算出すればよい。
冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開度設定は、たとえば冷水ボタン52-1や温水ボタン52-2に対する押下強度や短時間の押下回数などを利用してもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明によれば、水容器の交換設置について、新たなセンサ類の設置や交換作業時の設定操作などが不要であり、利便性の高いウォーターサーバおよびその動作処理システムを実現できる。
2 ウォーターサーバ
4 サーバ筐体
6 水容器
8 冷水タンク
10 温水タンク
12 冷却装置
14 給水ノズル部
16 頂部開口
18 弁機構
20 開閉弁
22 開閉アーム部
24 フロート部
26 蒸発器
28-1、28-2 温度センサ
30 給水制御部
32 分離プレート
33 窪み部
34 給水管
35 給水孔
36 ヒータ
37 通水孔
38 バイパス管
40 バイパス弁
42 冷水供給管
44 温水供給管
46-1 冷水電磁弁
46-2 温水電磁弁
48-1 冷水供給口
48-2 温水供給口
50 操作パネル部
52-1 冷水ボタン
52-2 温水ボタン
54 情報入力・提示部
56 アラート提示部
56-1 第1のアラートランプ
56-2 第2のアラートランプ
58 放音部
59 スピーカ
60 動作処理システム
62 給水量算定部
64 給水量比較部
66 アラート処理部
68 水容器交換判定部
70 開弁時間情報取得部
72 通過流量情報取得部
74 給水量演算部
76 水供給部
78 交換管理DB
80 閾値DB
90 プロセッサ
92 記憶部
94 タイマー
96 入出力部
98-1、98-2 センサ回路
100-1、100-2、100-3 弁駆動部
102-1 冷水スイッチ
102-2 温水スイッチ
104 ヒータ駆動部
106 タッチパネル
108 LCD表示器
110-1、110-2 ランプ駆動部
112 スピーカ駆動部
120 動作処理DB
122 動作処理ファイル
124 水容器容量情報部
125 設置・交換情報部
126 上限給水量情報部
126-1 新規設置時上限給水量情報部
126-2 交換設置時上限給水量情報部
128 冷水タンク容量情報部
130 温水タンク容量情報部
132 冷水タンク残留量設定情報部
134 電磁弁通過流量情報部
136 開弁時間情報部
138 給水量情報部
138-1 冷水量情報部
138-2 温水量情報部
140 残水量情報部
142 残水量補正情報部
144 第1アラート閾値情報部
146 第2アラート閾値情報部
148 水容器交換情報部
150 履歴情報部
160 冷温水制御・給水制御部
162 上限給水量情報取得部
164 残水量算定部
166 残水量判定部
168 アラート情報生成部
170 上限給水量情報切替え部
172 情報提示制御部
174 情報記録制御部

Claims (15)

  1. 筐体上部にある水容器から供給される水を利用して、温水または冷水を生成するウォーターサーバであって、
    前記水容器から供給された水を冷却手段で冷却して貯める冷水タンクと、
    前記冷水タンクよりも下方に配置されており、前記冷水タンクの上層側に開口部が配置された給水管を通じて供給された水を加熱手段で加熱して貯める温水タンクと、
    前記冷水タンク内の水の温度を検出する温度センサと、
    給水要求に応じて、前記冷水タンクまたは前記温水タンクから給水する水供給部と、
    前記水供給部から取得した給水情報により前記水容器からの給水量を算出し、該給水量が閾値を上回ったこともしくは該給水量を利用して割り出した残水量が閾値を下回ったことを契機に、前記冷水タンク内の温度変化量またはこの温度変化による前記冷却手段の動作状態に基づいて前記水容器の交換を判定する制御部と、
    を備えることを特徴とするウォーターサーバ。
  2. 検出タイミング情報と、検出された前記冷水タンク内の水温情報を格納するデータベースを備え、
    前記制御部は、前記データベースに格納された2以上の前記水温情報を比較して前記温度変化量を算出し、前記温度変化量が閾値以上であれば前記水容器が交換されたと判定することを特徴とする請求項に記載のウォーターサーバ。
  3. 前記制御部は、前記冷水タンク内の水温を設定温度まで冷却させてから前記冷却手段を停止させたのち、前記冷水タンク内の水温の上昇により前記冷却手段が冷却動作を開始するまでの経過時間情報を取得し、この経過時間が閾値よりも長い場合、前記水容器が交換されたと判定することを特徴とする請求項または請求項に記載のウォーターサーバ。
  4. 前記制御部は、算出した前記給水量が温水リミットを表す第1の閾値を超えた後に、前記給水量が冷水リミットを表す第2の閾値を超えたことを契機に前記水容器の交換判定を行うことを特徴とする請求項ないし請求項のいずれかの請求項に記載のウォーターサーバ。
  5. 前記制御部は、冷水および温水の供給を要求する操作時間を含む前記給水情報を前記水供給部から取得し、前記給水情報と冷水または温水の流量情報を利用して前記水容器からの前記給水量を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかの請求項に記載のウォーターサーバ。
  6. 筐体上部にある水容器から供給される水を利用して、温水または冷水を生成するウォーターサーバの動作処理方法であって、
    前記水容器から冷水タンクに供給された水を冷却手段で冷却する工程と、
    前記冷水タンクよりも下方に配置されており、前記冷水タンクの上層側に開口部が配置された給水管を通じて温水タンクに供給された水を加熱手段で加熱する工程と、
    温度センサで検出した前記冷水タンク内の水の温度情報を取得する工程と、
    水供給部が給水要求に応じて、前記冷水タンクまたは前記温水タンクから給水する工程と、
    前記水供給部から取得した給水情報により前記水容器からの給水量を算出する工程と、
    該給水量が閾値を上回ったこともしくは該給水量を利用して割り出した残水量が閾値を下回ったことを契機に、前記冷水タンク内の温度変化量またはこの温度変化による前記冷却手段の動作状態に基づいて前記水容器の交換を判定する工程と、
    を含むことを特徴とする動作処理方法。
  7. 検出タイミング情報と前記冷水タンク内の水温情報が格納されたデータベース内の2以上の水温情報を比較して前記温度変化量を算出し、前記温度変化量が閾値以上であれば前記水容器が交換されたと判定する工程とを含むことを特徴とする請求項に記載の動作処理方法。
  8. 前記冷水タンク内の水温を設定温度まで冷却させた後に前記冷却手段を停止させる工程と、
    前記冷却手段の停止後に、前記冷水タンク内の水温の上昇により前記冷却手段が冷却動作を開始するまでの経過時間情報を取得する工程と、
    該経過時間情報が閾値時間よりも長い場合、前記水容器が交換されたと判定する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項または請求項に記載の動作処理方法。
  9. 算出した前記給水量が温水リミットを表す第1の閾値を超えた後に、前記給水量が冷水リミットを表す第2の閾値を超えたことを契機に前記水容器の交換判定を行う工程を含むことを特徴とする請求項ないし請求項のいずれかに記載の動作処理方法。
  10. 冷水および温水の供給を要求する操作時間を含む前記給水情報を前記水供給部から取得する工程と、
    前記給水情報と冷水または温水の流量情報を利用して前記水容器からの前記給水量を算出する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項ないし請求項のいずれかの請求項に記載の動作処理方法。
  11. 筐体上部にある水容器から供給される水を利用して、温水または冷水を生成するウォーターサーバの動作処理システムであって、
    前記水容器から冷水タンクに供給された水を冷却して貯める冷水装置と、
    前記冷水タンクよりも下方に配置されており、前記冷水タンクの上層側に開口部が配置された給水管を通じて温水タンクに貯められた水を加熱する加熱装置と、
    前記冷水タンク内の水の温度を検出する温度センサと、
    給水要求に応じて、前記冷水タンクまたは前記温水タンクから給水する水供給部と、
    前記水供給部から取得した給水情報により前記水容器からの給水量を算出する給水量算定部と、
    該給水量が閾値を上回ったこともしくは該給水量を利用して割り出した残水量が閾値下回ったことを契機に、前記冷水タンク内の温度変化またはこの温度変化による前記冷水装置の動作状態に基づいて前記水容器の交換を判定する交換判定部と、
    を備えることを特徴とする動作処理システム。
  12. ウォーターサーバのコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    水容器から冷水タンクに供給された水を冷却手段で冷却する機能と、
    前記冷水タンクよりも下方に配置されており、前記冷水タンクの上層側に開口部が配置された給水管を通じて温水タンクに供給された水を加熱手段で加熱する機能と、
    温度センサで検出した前記冷水タンク内の水の温度情報を取得する機能と、
    水供給部が給水要求に応じて、前記冷水タンクまたは前記温水タンクから給水させる機能と、
    前記水供給部から取得した給水情報により前記水容器からの給水量を算出する機能と、
    該給水量が閾値を上回ったこともしくは該給水量を利用して割り出した残水量が閾値を下回ったことを契機に、前記冷水タンク内の温度変化量またはこの温度変化に応じた前記冷却手段の動作状態に基づいて前記水容器の交換を判定する機能と、
    を前記コンピュータに実行させるための動作処理プログラム。
  13. 検出タイミング情報と前記冷水タンク内の水温情報が格納されたデータベース内の2以上の水温情報を比較して前記温度変化量を算出し、前記温度変化量が閾値以上であれば前記水容器が交換されたと判定する機能を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項12に記載の動作処理プログラム。
  14. 前記冷水タンク内の水温を設定温度まで冷却させた後に前記冷却手段を停止させる機能と、
    前記冷却手段の停止後に、前記冷水タンク内の水温の上昇により前記冷却手段が冷却動作を開始するまでの経過時間情報を取得する機能と、
    該経過時間情報が閾値時間よりも長い場合、前記水容器が交換されたと判定する機能と、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の動作処理プログラム。
  15. 請求項12ないし請求項14の何れかの請求項に記載されたプログラムを格納した記録媒体。
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