JP5982123B2 - 嵌合具及び嵌合具付き袋体 - Google Patents
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Description
袋体101は、フィルム材121、122が合わされて袋状にされた、内容物を収容する袋本体120と、袋本体120の開口部123近傍の内面に取り付けられた嵌合具110とを有する。嵌合具110は、一対の帯状の第1の基材111及び第2の基材112のそれぞれに、雄側嵌合部113及び該雄側嵌合部113に着脱自在に嵌合する雌側嵌合部114が、それら第1の基材111及び第2の基材112の長手方向に沿って設けられている。雄側嵌合部113は、第1の基材111から立ち上がる幹部113aと、幹部113aの先端部に形成された幹部113aよりも大きい頭部113bからなる。雌側嵌合部114は、第2の基材112から円弧状に立ち上がる第1のアーム部114a及び第2のアーム部114bを有し、それら第1のアーム部114a及び第2のアーム部114bにより凹部114cが形成されている。嵌合具110は、第1の基材111が袋本体120のフィルム材121の内面、第2の基材112が袋本体120のフィルム材122の内面に取り付けられており、雄側嵌合部113と雌側嵌合部114を着脱させることにより、袋体101の開口部123を繰り返し開閉できる。
前記雌側嵌合部が、互いに離間した状態で前記基材の対向面からそれぞれ立ち上がり、前記雄側嵌合部が嵌め込まれる凹部を形成する第1のアーム部及び第2のアーム部を有し、
前記第2のアーム部の付け根部分が、該付け根部分の幅が該第2のアーム部における前記対向面から立ち上がる部分の最も広い幅に対して0.50〜0.90倍となるように外側が窪んで薄肉になっており、
前記第2のアーム部が袋体の内容物側に配置されることを特徴とする。
また、本発明の嵌合具付き袋体は、袋本体の内圧が高くなっても内容物側から開き難い。
図1は、本実施形態の嵌合具10を、短手方向に沿って切断したときの断面図である。他の嵌合具の断面図についても同様である。
本実施形態の嵌合具10は、図1に示すように、一対の帯状の第1の基材11及び第2の基材12と、第1の基材11の対向面11a及び第2の基材12の対向面12aのそれぞれに長手方向に沿って設けられ、互いに着脱自在に嵌合する雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14と、を有している。
嵌合具10の雌側嵌合部14は、第2の基材12の対向面12aからそれぞれ立ち上がり、雄側嵌合部13が嵌まり込む凹部14cを形成する第1のアーム部14a及び第2のアーム部14bを有しており、第2のアーム部14b側を袋体の内容物側にして袋本体の開口部の内面に取り付けられる。つまり、嵌合具10は、第1の基材11及び第2の基材12における第1のアーム部14a側の側端11b、12bを袋体に形成する開口部側とし、第1の基材11及び第2の基材12における第2のアーム部14b側の側端11c、12cを袋体の内容物側とするように袋本体に取り付けられる。
耐熱層の材質としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
ヒートシール層の材質としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
バリア層の材質としては、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
また、第1の基材11は、積層フィルムからなる基材には限定されず、単層フィルムからなる基材であってもよい。
第2の基材12としては、第1の基材11と同じ基材が挙げられ、好ましい態様も同じである。
雄側嵌合部13の断面形状は、雄側嵌合部13と雌側嵌合部14を着脱して袋体に形成した開口部の開閉が繰り返し行えるものであればよく、任意の断面形状を採用できる。
雌側嵌合部14の第2のアーム部14bがこのような形態となっていることで、図7に例示した嵌合具110に比べて、第2のアーム部14bと第2の基材12の接続部分が小さく、第2のアーム部14bと第2の基材12の側端12c側とを充分に離間できる。そのため、雌側嵌合部14の第2のアーム部14bが第2の基材12の側端12c側の動きに追従し難い。これにより、第1の基材11及び第2の基材12の側端11c、12c側が開いても、その動きに追従して雌側嵌合部14の第2のアーム部14bが第2の基材12の側端12c側に開くことが抑制され、雄側嵌合部13が雌側嵌合部14から脱離することが抑制される。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の材質としては、第1の基材11及び第2の基材12と同じ材質が使用できる。
以下、前述した嵌合具10を備えた嵌合具付き袋体1(以下、「袋体1」という。)について説明する。
本実施形態の袋体1は、図3に示すように、内容物を収容する密封された状態の袋本体20と、袋本体20内の上部の内面に、横方向に沿って取り付けられた嵌合具10とを有している。
袋本体20は、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22が重ね合わされ、それらの周縁部23が全てヒートシールされることで形成されており、密封された状態になっている。また、袋本体20における嵌合具10よりも上部側には、横方向に沿って切断補助線24が設けられており、その端部にノッチ25が形成されている。
嵌合具10は、図4に示すように、第1の基材11の外面11dが袋本体20の第1のフィルム材21に溶着され、第2の基材12の外面12dが袋本体20の第2のフィルム材22に溶着されている。
基材層としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
シーラント層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
また、前記積層フィルムには、バリア層等の機能層を設けてもよい。
また、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22は、シーラント層のみからなる単層フィルムであってもよい。
切断補助線24は、本実施形態では袋本体20の幅方向に沿って形成されているが、この形態には限定されず、袋本体20の幅方向に対して傾斜して設けられていてもよい。
袋体1は、雌側嵌合部14の第2のアーム部14bの付け根部分aが、第2のアーム部14bの外側が窪むように薄肉になっていることで、袋本体20内に収容する内容物の量が多い場合等、袋本体20の内圧が高くなっても、嵌合具10が内容物側から開き難い。そのため、袋体1は、内圧が高くなっても、嵌合具10によって開口部26を閉じた状態を安定して維持できる。雌側嵌合部14によって前記効果が得られる要因は以下のように考えられる。
これに対し、袋体1では、図5に示すように、第2のアーム部14bの付け根部分aが、第2のアーム部14bの外側が窪むように薄肉になっていることで、第2のアーム部14bの外側において、第2のアーム部14bと第2の基材12との接続部分が小さくなっている。そのため、第2のアーム部14bが第2の基材12の側端12cの動きに追従し難く、第2のアーム部14bと第2の基材12とが離間しやすい。これにより、図6に示すように、袋本体20の内圧が高まって、第1のフィルム材21及び第2のフィルム材22と共に、嵌合具10の第1の基材11と第2の基材12の内容物側が広がっても、第2のアーム部14bが内容物側に引っ張られて開くことが抑制され、雄側嵌合部13と雌側嵌合部14の嵌合状態が安定に維持される。
例えば、本発明の嵌合具は、内容物側の第2のアーム部の付け根部分が、該第2のアーム部の外側が窪むように薄肉になっている以外の形態は特に限定されず、その他の形態は公知のいかなる形態を採用してもよい。
また、嵌合具付き袋体の袋本体も特に限定されず、嵌合具付き袋体の袋本体として知られる様々な形態の袋本体を採用できる。例えば、袋体1は切断補助線24を利用して開封するまでは密封状態の袋体であったが、予め開口部が形成された袋本体を有する嵌合具付き袋体であってもよい。
10 嵌合具
11 第1の基材
12 第2の基材
13 雄側嵌合部
14 雌側嵌合部
14a 第1のアーム部
14b 第2のアーム部
14c 凹部
20 袋本体
21 第1のフィルム材
22 第2のフィルム材
23 周縁部
24 切断補助線
25 ノッチ
26 開口部
Claims (2)
- 一対の帯状の基材と、前記一対の基材のそれぞれの対向面に長手方向に沿って設けられ、互いに着脱自在に嵌合する雄側嵌合部及び雌側嵌合部とを有し、袋体の開口部の内面に取り付けられる嵌合具であって、
前記雌側嵌合部が、互いに離間した状態で前記基材の対向面からそれぞれ立ち上がり、前記雄側嵌合部が嵌め込まれる凹部を形成する第1のアーム部及び第2のアーム部を有し、
前記第2のアーム部の付け根部分が、該付け根部分の幅が該第2のアーム部における前記対向面から立ち上がる部分の最も広い幅に対して0.50〜0.90倍となるように外側が窪んで薄肉になっており、
前記第2のアーム部が袋体の内容物側に配置されることを特徴とする嵌合具。 - 内容物を収容する袋本体と、該袋本体の開口部の内面に設けられた請求項1の嵌合具とを具備する嵌合具付き袋体。
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