JP2012055509A - 嵌合具および嵌合具付き袋体 - Google Patents

嵌合具および嵌合具付き袋体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012055509A
JP2012055509A JP2010201817A JP2010201817A JP2012055509A JP 2012055509 A JP2012055509 A JP 2012055509A JP 2010201817 A JP2010201817 A JP 2010201817A JP 2010201817 A JP2010201817 A JP 2010201817A JP 2012055509 A JP2012055509 A JP 2012055509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
male
bag body
female
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010201817A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Oya
由雄 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP2010201817A priority Critical patent/JP2012055509A/ja
Publication of JP2012055509A publication Critical patent/JP2012055509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】袋本体の内容物側からは容易に開封されず、袋本体の開口側からは容易に開封できる嵌合具付き袋体を与える嵌合具、および該嵌合具を有する嵌合具付き袋体の提供を目的とする。
【解決手段】帯状の一対の基材11、12と、それら基材のそれぞれに長手方向に沿って設けられた雄型嵌合部13、および雄型嵌合部13に着脱自在に嵌合する雌型嵌合部14とを有する嵌合具10であって、雄型嵌合部13の頭部13bが、幹部13aから両方の側端側にそれぞれ延びる頭部本体13c、および頭部本体13cの一方の側端側から基材11に向かって延びる雄側突条部13dとを有し、雌型嵌合部14のアーム部14cが、先端部分から基材12に向かって延び、雄型嵌合部13の幹部13aと雄側突条部13dの間に嵌まり得る雌側突条部14eを有している嵌合具10。また、嵌合具10を有する嵌合具付き袋体。
【選択図】図2

Description

本発明は、嵌合具および嵌合具付き袋体に関する。
食品、薬品等の様々な分野において、袋体の開口を開閉自在に封じる嵌合具が取り付けられた嵌合具付き袋体が広く使用されている。このような嵌合具としては、例えば、図9に例示した嵌合具101が知られている(例えば、特許文献1、2)。
嵌合具101は、一対の帯状の基材111、112のそれぞれに、雄型嵌合部121および該雄型嵌合部121に着脱自在に嵌合する雌型嵌合部122が、それら基材111、112の長手方向に沿って設けられている。雄型嵌合部121は、基材111から立ち上がる幹部121aと、幹部121aの上部に形成された幹部121aよりも大きい頭部121bとからなる。雌型嵌合部122は、基材112から円弧状に立ち上がるアーム部122a、122bを有し、それらアーム部122a、122bにより凹部122cが形成されている。嵌合具101は、雄型嵌合部121の頭部121bを、雌型嵌合部122の凹部122cに嵌め込むことで嵌合できるようになっている。この嵌合具101を袋体の内面に取り付け、雄型嵌合部121と雌型嵌合部122とを着脱させることにより、袋体の開口を繰り返し開閉できる。
また、嵌合具101は、雄型嵌合部121の頭部121bにおける基材111の側端111a側が、基材111の側端111b側よりも小さく設計されている。そのため、雄型嵌合部121は、基材111の側端111a側が雌型嵌合部122の凹部122cから抜けやすい。この嵌合具101は、内容物を収容する袋本体の内面に、該袋本体に形成する開口側に基材111の側端111a、該袋本体の底側、つまり内容物側に基材111の側端111bが位置するように取り付けられる。これにより、嵌合具101を取り付けた嵌合具付き袋体では、袋本体の開口側の端部を把持して、開口側から、雄型嵌合部121と雌型嵌合部122を容易に脱離させて開封することができる。
特開平10−264946号公報 特許第3529503号公報
しかし、嵌合具101を取り付けた嵌合具付き袋体においては、袋本体内に収容する内容物が多い場合等、袋本体の内圧が高くなった場合に、その内圧によって嵌合具101が内容物側から開かれて袋体が開いてしまうことがある。
一方、雄型嵌合部と雌型嵌合部の嵌合強度を高めすぎると、開口側から、雄型嵌合部と雌型嵌合部の嵌合をはずして袋体を開封することが困難となる。
本発明は、袋本体に取り付けて袋本体の開口を開閉自在に封じる嵌合具であって、袋本体の内容物側からは開封されにくく、袋本体の開口側からは容易に開封できる嵌合具の提供を目的とする。
また、本発明は、袋本体の内容物側からは開封されにくく、袋本体の開口側からは容易に開封できる嵌合具を備えた嵌合具付き袋体の提供を目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。
[1]帯状の一対の基材と、
一方の基材に長手方向に沿って設けられた、該基材から立ち上がる幹部および該幹部の上部に形成された頭部を有する凸条の雄型嵌合部と、
他方の基材に長手方向に沿って設けられた、前記頭部が嵌まり込む凹部を形成するように該基材から立ち上がるアーム部を有する、前記雄型嵌合部に着脱自在に嵌合する雌型嵌合部と、
を有する嵌合具であって、
前記雄型嵌合部の頭部が、前記幹部から両方の側端側にそれぞれ延びる頭部本体と、該頭部本体の一方の側端側から前記雄型嵌合部が設けられた基材に向かって延びる雄側突条部とを有し、
前記雌型嵌合部における前記頭部の雄側突条部が形成された側のアーム部が、先端部分から該アーム部が設けられた基材に向かって延び、前記雄型嵌合部の幹部と雄側突条部の間に嵌まり得る雌側突条部を有している嵌合具。
[2]前記雄型嵌合部の頭部における頭頂から雄側突条部の先端までの長さdと、前記雌型嵌合部の凹部の底から前記雌側突条部の先端までの長さdとの差(d−d)が0以上である、[1]に記載の嵌合具。
[3]前記頭部本体と前記雄側突条部とがなす角度αが90°以上180°未満である、[1]又は[2]に記載の嵌合具。
[4]内容物を収容する袋本体と、該袋本体に取り付けられた[1]〜[3]のいずれか一項に記載の嵌合具と、を具備する嵌合具付き袋体。
本発明の嵌合具は、袋本体に取り付けた際、袋本体の内容物側からは開封されにくく、袋本体の開口側からは容易に開封できる嵌合具付き袋体を得ることができる。
また、本発明の嵌合具付き袋体は、袋本体の内容物側からは容易に開封されにくく、袋本体の開口側からは容易に開封できる。
本発明の嵌合具の一例を示した斜視図である。 図1の嵌合具を短手方向に沿って切断したときの断面図である。 図2の嵌合具を嵌合したようすを示した断面図である。 図3の嵌合具の内容物側を拡大した断面図である。 本発明の嵌合具付き袋体の一例を示した正面図である。 図5の嵌合具付き袋体の上部を開封した様子を示した斜視図である。 図5の嵌合具付き袋体を内容物側から開こうとした様子を示した断面図である。 図5の嵌合具付き袋体を開口側から開こうとした様子を示した断面図である。 従来の嵌合具の一例を示した断面図である。
[嵌合具]
以下、本発明の嵌合具の実施形態の一例として、図1〜4に例示した嵌合具10について詳細に説明する。
本実施形態の嵌合具10は、図1および図2に示すように、帯状の一対の基材11、12と、基材11に長手方向に沿って設けられた凸条の雄型嵌合部13と、基材12に長手方向に沿って設けられた、雄型嵌合部13に着脱自在に嵌合する雌型嵌合部14と、を有する。
嵌合具10は、基材11、12の側端11a、12a側が袋本体に形成する開口側に位置し、基材11、12の側端11b、12b側が袋本体の内容物側に位置するように、袋本体の内面に取り付ける。つまり、袋本体の上部に開口を形成し、該開口を嵌合具10により開閉自在に封じるようにする場合、袋本体の上部側に基材11、12の側端11a、12a、袋本体の底部側に基材11、12の側端11b、12bが位置するように取り付ける。
基材11は、公知の嵌合具における基材に通常使用される材質の基材が使用でき、単層フィルムからなる基材であってもよく、積層フィルムからなる基材であってもよい。積層フィルムからなる基材11としては、例えば、雄型嵌合部13が設けられた側から、耐熱層とヒートシール層が積層されたフィルム等が挙げられる。また、基材11は、耐熱層とヒートシール層の間にバリア層を有していてもよい。
耐熱層の材質としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
ヒートシール層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
バリア層としては、ポリビニルアルコール、環状オレフィン系樹脂等が挙げられる。
単層フィルムからなる基材としては、前記ヒートシール層で挙げた材質の単層フィルム等が挙げられる。
基材11は、1種の樹脂からなっていてもよく、2種以上の樹脂を含む樹脂組成物からなっていてもよい。また、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
基材12は、基材11と同じ材質の基材が使用でき、積層フィルムからなる基材が好ましい。
基材11、12の厚みは、0.1〜0.3mmが好ましい。
雄型嵌合部13は、基材11から立ち上がる幹部13aと、幹部13aの上部に形成された頭部13bとを有している。また、雌型嵌合部14は、基材12から立ち上がる首部14aと、首部14aから円弧状に立ち上がるアーム部14b、14cとを有しており、それらアーム部14b、14cにより、雄型嵌合部13の頭部13bが嵌まり込む凹部14dが形成されている。嵌合具10は、図3に示すように、雄型嵌合部13の頭部13bを雌型嵌合部14の凹部14dに嵌め込むことで、嵌合できるようになっている。
雄型嵌合部13の頭部13bは、図2および図4に示すように、幹部13aから基材11の両方の側端11a、11b側にそれぞれ延びた形状の幹部13aよりも大きな頭部本体13cと、頭部本体13cにおける基材11の側端11b側から基材11に向かって延びる雄側突条部13dとを有している。つまり、雄型嵌合部13には、幹部13aと雄側突条部13dの間に凹部13eが形成されている。
また、雌型嵌合部14における、雄型嵌合部13の頭部13bの雄側突条部13dが形成された側、すなわち基材12の側端12b側のアーム部14cは、先端部分から基材12に向かって延び、雄型嵌合部13の幹部13aと雄側突条部13dの間に嵌まり得る雌側突条部14eを有している。つまり、雌型嵌合部14は、凹部14d内における、雌側突条部14eと、アーム部14cにおける基材12の側端12b側の部分の間に凹部14fが形成されている。
この例の雄型嵌合部13と雌型嵌合部14は、雄型嵌合部13の頭部13bを雌型嵌合部14の凹部14dに嵌め込んでいる状態において、例えば内容物が少量の場合等、基材11、12の側端11a、12a側及び側端11b、12b側が共に広がっていないときには、凹部14d内において、雄側突条部13dは凹部14fには嵌まっておらず、雌側突条部14eも凹部13eには嵌まっていない。しかし、雄型嵌合部13の頭部13bを雌型嵌合部14の凹部14dに嵌め込んでいる状態において、例えば内容物が多いの場合等、基材11、12の側端11b、12b側が広がった形状となったときには、雄側突条部13dが雌型嵌合部14の凹部14fに嵌まり込み、雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まり込むことができるようになっている。
ここで、凹部13eの底面、すなわち頭部本体13cにおける幹部13aと雄側突条部13dの間の基材11側の面と、雄側突条部13dの幹部13a側の面とのなす角度をαとする。
雄型嵌合部13における頭部本体13cと雄側突条部13dとがなす角度αは、雌型嵌合部14の雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まりやすくなる点から、90°以上が好ましく、110°以上がより好ましく、130°以上がさらに好ましい。これにより、基材11、12の側端11b、12b側を開く力が加わった場合、雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まり込みやすく、雄型嵌合部13と雌型嵌合部14の嵌合を維持しやすい。そのため、嵌合具10を袋本体に取り付けた際、袋本体の内圧が高くなっても袋体が開くことを防ぎやすい。また、前記角度αは、雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まり込んだ際の嵌合強度が向上する点から、180°未満が好ましく、160°以下がより好ましく、140°以下がさらに好ましい。
雌型嵌合部14の凹部14fの底面と、雌側突条部14eにおける基材12の側端12b側の面とがなす角度βは、雌型嵌合部14の雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まりやすくなる点から、90°以上が好ましく、110°以上がより好ましく、130°以上がさらに好ましい。これにより、基材11、12の側端11b、12b側を開く力が加わった場合、雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まり込みやすく、雄型嵌合部13と雌型嵌合部14の嵌合を維持しやすい。そのため、嵌合具10を袋本体に取り付けた際、袋本体の内圧が高くなっても袋体が開くことを防ぎやすい。また、前記角度βは、雄側突条部13dが雌型嵌合部14の凹部14fに嵌まり込んだ際の嵌合強度が向上する点から、180°未満が好ましく、160°以下がより好ましく、140°以下がさらに好ましい。
雄型嵌合部13の頭部13bにおける頭頂から雄側突条部13dの先端までの長さd(図2)と、雌型嵌合部14の凹部14dの底から雌側突条部14eの先端までの長さd(図2)との差(d−d)は、0以上であることが好ましい。つまり、雄型嵌合部13と雌型嵌合部14に過剰な力を加えずにいずれも変形していない状態で、かつ雄型嵌合部13の頭部13bが、雌型嵌合部14の凹部14dにおいて最も底側に位置するように嵌合させた状態における、雄側突条部13dの先端と雌側突条部14eの先端との距離a(図4)は、0以上が好ましい。これにより、雄型嵌合部13の頭部13bを雌型嵌合部14の凹部14dに嵌め込むことが容易になる。前記差(d−d)が0未満、つまり前記距離aが0未満であると、雄型嵌合部13と雌型嵌合部14を嵌合する際、雄側突条部13dと雌側突条部14eを変形させつつ互いに乗り越えさせ、雌型嵌合部14の凹部14fと雄型嵌合部13の凹部13eに嵌め込むのが困難になる。
なお、前記距離aが0未満とは、雄型嵌合部13と雌型嵌合部14に過剰な力を加えずにいずれも変形していない状態で、かつ雄型嵌合部13の頭部13bが、雌型嵌合部14の凹部14dにおいて最も底側に位置するように嵌合させた状態において、雄側突条部13dと雌側突条部14eが雌型嵌合部14の凹部14fと雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まる状態を意味する。
雌型嵌合部14の凹部14fの底面の幅pと、雄側突条部13dの先端部分の幅qとの比(q/p)は、雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まり込んだ際の嵌合強度が向上する点から、0.2超が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.4以上がさらに好ましい。また、前記比(q/p)は、雌型嵌合部14の雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まりやすくなる点から、1.0未満が好ましく、0.9以下がより好ましく、0.8以下がさらに好ましい。
頭部本体13cにおける基材11の側端11a側、すなわち袋本体に取り付けたときに開口側に位置する側は、基材11の側端11b側、すなわち袋本体に取り付けたときに内容物側に位置する側よりも小さくなっていることが好ましい。また、頭部本体13cにおける基材11の側端11a側には、前述した雄側突条部13dのような突条部が形成されていないことが好ましい。これにより、基材11、12を側端11a、12a側、すなわち開口側から開いて雄型嵌合部13と雌型嵌合部14の嵌合を脱離させることが容易になる。
雄型嵌合部13および雌型嵌合部14の材質としては、公知のものが使用でき、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。雄型嵌合部13および雌型嵌合部14は、1種の樹脂からなっていてもよく、2種以上の樹脂を含む樹脂組成物からなっていてもよい。また、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
[嵌合具付き袋体]
本発明の嵌合具付き袋体は、前述した本発明の嵌合具を備えた袋体である。つまり、本発明の嵌合具付き袋体は、本発明の嵌合具を有している以外は、公知の形態を採用できる。以下、本発明の嵌合具付き袋体の一例として、前述した嵌合具10を備えた嵌合具付き袋体1(以下、「袋体1」という。)について説明する。ただし、本発明の嵌合具付き袋体は、以下に説明する袋体1には限定されない。
袋体1は、図5に示すように、内容物を収容する袋本体20と、袋本体20内の上部に横方向に沿って設けられた嵌合具10とを有している。袋本体20は、2枚のフィルム材21、22が重ね合わされ、それらの周縁部23がヒートシールされることで形成されている。また、袋本体20の上部には、袋本体20の上部を切断して開封するのを補助する切断補助線24が幅方向に沿って形成されており、その切断補助線24の端部にはノッチ25が形成されている。
袋本体20は、切断補助線24に沿って上部を切断して開封することで、図6に示すように、上部に開口20aを形成することができるようになっている。
袋本体20の形状は、この例では矩形である。ただし、袋本体20の形状は矩形には限定されない。また、袋本体20の大きさも特に限定されず、袋本体20に収容する内容物によって適宜選定すればよい。
袋本体20を形成するフィルム材21、22は、ヒートシールにより嵌合具10を溶着できるものであればよく、内面側からシーラント層と基材層を少なくとも有する積層フィルムが好ましい。
基材層としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
シーラント層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
また、前記積層フィルムには、バリア層等の機能層を設けてもよい。
また、フィルム材21、22は、シーラント層のみからなる単層フィルムであってもよい。
嵌合具10は、図5に示すように、袋本体20の上部における切断補助線24の下側の内面に、基材11の側端11aおよび基材12の側端12aが上側を向くようにして、幅方向に沿って取り付けられている。また、嵌合具10は、図6に示すように、基材11が袋本体20のフィルム材21の内面に取り付けられ、基材12が袋本体20のフィルム材22の内面に取り付けられている。
このように、嵌合具10は、袋本体20の上部を切断補助線24により切断して開封した際に、開口20a側に基材11、12の側端11a、12aが位置し、袋本体20の底26側、すなわち内容物側に基材11、12の側端11b、12bが位置するようになっている。
以下、袋体1における嵌合具10の作用について説明する。
袋体1から内容物を取り出す際は、ノッチ25から袋本体20の上部の切断を開始し、切断補助線24に沿って切断することで、図6に示すように、袋本体20の上部に開口20aを形成する。内容物を取り出した後は、図2および図3に示すように、嵌合具10の雄型嵌合部13と雌型嵌合部14の嵌合、脱離を繰り返すことで、袋本体20に形成した開口20aを開閉自在に封じることができる。
袋体1は、袋本体20に形成した開口20aを嵌合具10で封じている状態において、袋本体20内に収容する内容物が多い場合等、袋本体20の内圧が高くなった場合でも、その内圧によって嵌合具10が内容物側から開かれて袋体1が開いてしまうことが抑制される。この要因は、以下に示すとおりである。
図9に例示した従来の嵌合具101では、雄型嵌合部121の頭部121bが基材111に向けて延びる突起部を有しておらず、頭部121bの基材111側の面はいずれの側端側も平面的になっている。そのため、袋本体の内圧が高くなった場合、その内圧によって雄型嵌合部121の頭部121bが内容物側から引き抜かれて脱離することがある。
これに対し、袋体1においては、雄側突条部13dを有する雄型嵌合部13と雌側突条部14eを有する雌型嵌合部14を有する嵌合具10が、基材11、12の側端11b、12b側が内容物側となるように取り付けられている。袋体1では、袋本体20の内圧が高くなって袋本体20の内容物側のフィルム材21、22が開き、基材11、12の側端11b、12b側が広がると、図7に示すように、雄型嵌合部13の雄側突条部13dが雌型嵌合部14の凹部14d内において凹部14fに嵌まり込み、雌型嵌合部14の雌側突条部14eが雄型嵌合部13の凹部13eに嵌まり込んで引っ掛かる。そのため、袋体1の嵌合具10は、袋本体20の内圧が高くなっても雄型嵌合部13が雌型嵌合部14から脱離しにくく、予期せず袋本体20の開口20aが開いて袋体1から内容物が飛び出ることが抑制される。
一方、袋体1において、袋本体20の開口20a側の端部を手で把持して開こうとする際は、図8に示すように、基材11と基材12が側端11a、12a側から開かれるので、雄型嵌合部13の頭部13bが基材11の側端11a側から引き抜かれることになる。このとき、雄型嵌合部13の雄側突条部13dは、雌型嵌合部14の凹部14fから離れるように回転(図8では時計回り)するようにして引き抜かれるので、雄型嵌合部13の雄側突条部13dと雌型嵌合部14の雌側突条部14eが、互いの凹部13eおよび凹部14fに嵌まらない。そのため、袋体1の嵌合具10は、袋本体20の開口20a側からは、容易に雄型嵌合部13を雌型嵌合部14から脱離させることができる。
以上説明したように、本発明の嵌合具を使用することで、袋本体の内容物側からは開封されにくく、袋本体の開口側からは容易に開封できる嵌合具付き袋体が得られる。
なお、本発明の嵌合具は、前述した嵌合具10には限定されない。例えば、雌型嵌合部14は、基材12から立ち上がる首部14aを有していたが、この首部を有さず、アーム部14bとアーム部14cが基材から直接立ち上がる雌型嵌合部であってもよい。ただし、嵌合強度が高く、より内容物側から開封されにくい点から、首部がない雌型嵌合部を備えた嵌合具よりも、首部14aを有する雌型嵌合部14を備えた嵌合具10の方が好ましい。これは、前述した首部14aを有する雌型嵌合部14は、アーム部14b、14cが、首部がない雌型嵌合部に比べて基材12の動きに追随しにくく、袋本体20の内圧が高くなって内容物側の基材12が広がっても、基材12に追随してアーム部14cが開きにくいためである。
1 嵌合具付き袋体
10 嵌合具
11、12 基材
13 雄型嵌合部
13a 幹部
13b 頭部
13c 頭部本体
13d 雄側突条部
14 雌型嵌合部
14b、14c アーム部
14d 凹部
14e 雌側突条部
20 袋本体
20a 開口

Claims (4)

  1. 帯状の一対の基材と、
    一方の基材に長手方向に沿って設けられた、該基材から立ち上がる幹部および該幹部の上部に形成された頭部を有する凸条の雄型嵌合部と、
    他方の基材に長手方向に沿って設けられた、前記頭部が嵌まり込む凹部を形成するように該基材から立ち上がるアーム部を有する、前記雄型嵌合部に着脱自在に嵌合する雌型嵌合部と、
    を有する嵌合具であって、
    前記雄型嵌合部の頭部が、前記幹部から両方の側端側にそれぞれ延びる頭部本体と、該頭部本体の一方の側端側から前記雄型嵌合部が設けられた基材に向かって延びる雄側突条部とを有し、
    前記雌型嵌合部における前記頭部の雄側突条部が形成された側のアーム部が、先端部分から該アーム部が設けられた基材に向かって延び、前記雄型嵌合部の幹部と雄側突条部の間に嵌まり得る雌側突条部を有している嵌合具。
  2. 前記雄型嵌合部の頭部における頭頂から雄側突条部の先端までの長さdと、前記雌型嵌合部の凹部の底から前記雌側突条部の先端までの長さdとの差(d−d)が0以上である、請求項1に記載の嵌合具。
  3. 前記頭部本体と前記雄側突条部とがなす角度αが90°以上180°未満である、請求項1又は2に記載の嵌合具。
  4. 内容物を収容する袋本体と、該袋本体に取り付けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の嵌合具と、を具備する嵌合具付き袋体。
JP2010201817A 2010-09-09 2010-09-09 嵌合具および嵌合具付き袋体 Pending JP2012055509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010201817A JP2012055509A (ja) 2010-09-09 2010-09-09 嵌合具および嵌合具付き袋体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010201817A JP2012055509A (ja) 2010-09-09 2010-09-09 嵌合具および嵌合具付き袋体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012055509A true JP2012055509A (ja) 2012-03-22

Family

ID=46053330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010201817A Pending JP2012055509A (ja) 2010-09-09 2010-09-09 嵌合具および嵌合具付き袋体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012055509A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016116661A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 シーアイ化成株式会社 嵌合具及び嵌合具付き袋体

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55117949U (ja) * 1979-02-15 1980-08-20
JPH10264946A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Idemitsu Petrochem Co Ltd 咬合具及び咬合具付き袋
JPH1146814A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Idemitsu Petrochem Co Ltd 咬合具及び咬合具付き袋
JP3529503B2 (ja) * 1995-07-25 2004-05-24 出光石油化学株式会社 咬合具及び咬合具付き袋
JP2005263256A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Hosokawa Yoko Co Ltd 物品収容袋
JP2007190324A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 C I Kasei Co Ltd 嵌合具および嵌合具付き袋体
JP2009131369A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Senpuku Sogyo:Kk 合成樹脂製チャックテープ
JP2010105698A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Q P Corp 粘性液状物の袋体およびそれを用いるガン式ディスペンサ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55117949U (ja) * 1979-02-15 1980-08-20
JP3529503B2 (ja) * 1995-07-25 2004-05-24 出光石油化学株式会社 咬合具及び咬合具付き袋
JPH10264946A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Idemitsu Petrochem Co Ltd 咬合具及び咬合具付き袋
JPH1146814A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Idemitsu Petrochem Co Ltd 咬合具及び咬合具付き袋
JP2005263256A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Hosokawa Yoko Co Ltd 物品収容袋
JP2007190324A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 C I Kasei Co Ltd 嵌合具および嵌合具付き袋体
JP2009131369A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Senpuku Sogyo:Kk 合成樹脂製チャックテープ
JP2010105698A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Q P Corp 粘性液状物の袋体およびそれを用いるガン式ディスペンサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016116661A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 シーアイ化成株式会社 嵌合具及び嵌合具付き袋体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6597179B2 (ja) チャック付包装袋
JP2023112135A (ja) 嵌合具および嵌合具付き袋体
JP4893149B2 (ja) 開口保形機能および開口補助機能を有するジッパ付き包装体
JP2016098033A (ja) チャック付き包装袋
JP6186614B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
US20180184767A1 (en) Interlocking means and bag with interlocking means
JP4797557B2 (ja) レトルト用ジッパー付き包装袋と該包装袋を用いたレトルト用ジッパー付き包装体
JP6126886B2 (ja) 嵌合具付き袋体
JP6086673B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP6002386B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP6341483B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP2012055509A (ja) 嵌合具および嵌合具付き袋体
JP5977930B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP2012131563A (ja) 嵌合具および嵌合具付き袋体
JP5982123B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP5960949B2 (ja) 嵌合具および嵌合具付き袋体
JP6308532B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP2011206231A (ja) 嵌合具および嵌合具付き袋体
JP5982122B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP2016037316A (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP2016098035A (ja) チャック付き包装袋
JP5986759B2 (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP2015016881A (ja) 嵌合具付き袋体
JP2013180188A (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体
JP2016182217A (ja) 嵌合具及び嵌合具付き袋体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140701