JP2010105698A - 粘性液状物の袋体およびそれを用いるガン式ディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】梱包作業時あるいは輸送時等における内部圧力の上昇によっては開封しないが、ガン式ディスペンサのピストンによって押動されて内部圧力が上昇したときには容易に開封する構造の粘性液状物のための袋体を提供する。
【解決手段】袋体100の先端開口22は封緘部23によって封緘され、かつチャック30の帯状ベース片33,34は、線状嵌合部31,32の基端から袋体100の先端開口22の側に第1の距離L1を開けつつ線状嵌合部に沿って延びる部分が袋体100の両側面21e,21fにそれぞれ接合されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、マヨネーズやケチャップ、からし等の粘性液状物を密封充填するための袋体、およびこの袋体に密封充填されている粘性液状物を所定量ずつ押し出すために用いるガン式ディスペンサに関し、より詳しくは、梱包作業時あるいは輸送時等における内部圧力の上昇によっては開封しないが、ガン式ディスペンサのピストンによって押動されて内部圧力が上昇したときには容易に開封するように改良された袋体およびそれを用いるガン式ディスペンサに関する。
従来、ハンバーガーやピザ等のファーストフード店あるいはファミリーレストラン等の厨房においては、マヨネーズ、ケチャップ、からし等の各種クリーム類、又はこれらの各種クリーム類に玉ねぎ、パプリカ等の野菜や、ゆで卵の細片、香辛料等を予め調合する等して袋体に密封充填した粘性液状食材(粘性液状物)が重用されている。
そして、このような粘性液状食材を効率的にかつ所定量ずつ取り出すために、本願の出願人は、新しいガン式ディスペンサを開発し先に特許出願している(特願2006−206286号)。
このガン式ディスペンサの構造について図11を参照しつつ概説すると、そのガン本体1は、略半円形断面の湾曲部材2の前後端にそれぞれ環状の端部材3a,3bを同軸に固定して形成した凹状の保持部4を有している。
そして、この保持部4には、粘性液状食材が密封充填されているパウチPを収容する円筒状の筒状体5が保持されている。
また、後側の端部材3aに取り付けられた固定ハンドル6には、前後の端部材3a,3bと同軸に延びるロッド7が前後動自在に支持されており、かつこのロッド7の先端には筒状体5の内部で前進可能なピストン8が取り付けられている。
これにより、固定ハンドル6と、この固定ハンドル6に支軸9を介して揺動自在に支持されている可動ハンドル10とを一体に握ると、ロッド7に形成されているラック7aと可動ハンドル10とが係合してロッド7およびピストン8が所定距離ずつ前進し、粘性液状食材が密封充填されているパウチPを前方に向かって押動することができる。
さらに、このガン式ディスペンサの前端には、パウチPの前端を切開するための切断刃11と、その中央に開口を有した仕切部材12と、複数の押出口を有した閉鎖部材13とが設けられている。
これにより、パウチPを筒状体5の内部に挿入した後、可動ハンドル10を操作してピストン8を前進させると、ピストン8によって前方に押動されたパウチPの前端が切断刃11に当接して切開され、パウチPに充填されている粘性液状食材を取り出すための開口が自動的に形成される。
そして、ピストン8をさらに前進させると、パウチPに充填されている粘性液状食材が前方に押し出され、仕切部材12の中央開口および閉鎖部材13の複数の押出口からそれぞれ等しい量ずつ押し出すことができる。
すなわち、このガン式ディスペンサは、粘性液状食材を密封充填する容器として、一般に市販されている安価な袋状の平パウチを用いることができる。
また、パウチPの前端を切開して開口を形成する切断刃11を内蔵しているので、筒状体5の内部にパウチPを挿入する前にパウチPの前端を開封する作業が不要であり、粘性液状食材がガン式ディスペンサに付着して不衛生になることがない。
一方、食品等を密封充填するためのチャック付袋体が、例えば下記の特許文献1,2に記載されている。
特許文献1に記載されている「合成樹脂製チャック付の袋体」は、流動物を密封充填した袋体の梱包作業時あるいは輸送時等における内部圧力の上昇により、チャックが開脱することを防止するものである。
また、特許文献2に記載されている「チャック付き袋体」は、包装食品を電子レンジや煮沸によって加熱する際に、袋体の内部で膨張する空気や蒸気の圧力によって袋体が破れないように通気孔を介して排気する構造となっている。
特開平6−92363号公報 実開平6−20253号公報
ところで、上述した先願のガン式ディスペンサは、切断刃11を用いてパウチPの前端を切開し開封する構造となっているため、このガン式ディスペンサを取り扱う作業員の手指が切断刃11に触れるおそれがあった。
これにより、切断刃11を必要としないガン式ディスペンサが望しい。
このとき、ガン式ディスペンサに装着したパウチPをピストン8によって前方に押動すると、その内部圧力の上昇によってその前端が自動的に開封する構造のパウチPを考えることができる。
しかしながら、そのような構造のパウチPでは、梱包作業時あるいは輸送時等における内部圧力の上昇によってその前端が不用意に開封し、粘性液状食材が漏れ出るおそれがある。
そこで本発明の目的は、梱包作業時あるいは輸送時等における内部圧力の上昇によっては開封しないが、ガン式ディスペンサのピストンによって押動されて内部圧力が上昇したときには容易に開封する構造の粘性液状物のための袋体および、この袋体を用いることにより切断刃を必要としないガン式ディスペンサを提供することにある。
上記の課題を解決するための請求項1に記載した手段は、
粘性液状物を充填密封するための袋体であって、
その先端に開口を有した袋状の本体部分と、
前記本体部分の内部空間に粘性液状物を充填密封した後に前記開口を封緘するために前記本体部分の先端に設けられた封緘部と、
前記封緘部から前記内部空間の側に第1の距離を開けつつ前記開口に沿って延びるように前記本体部分の側面に接合された、前記内部空間と前記封緘部の間の部分を密封するチャックと、を備え、
前記チャックは、互いに嵌合する雌雄一対の線状嵌合部と、これらの線状嵌合部を前記本体部分の内面にそれぞれ接合するための一対の帯状ベース片と、を有し、
前記雌雄一対の線状嵌合部は、前記開口側から前記本体部分を拡開してその嵌合を解除するために必要な力よりも前記内部空間側から前記本体部分を拡開してその嵌合を解除するために必要な力の方が大きくなるように構成されており、
かつ前記一対の帯状ベース片は、前記線状嵌合部の基端から前記開口の側に第2の距離を開けつつ前記線状嵌合部に沿って延びる部分が前記本体部分の側面にそれぞれ接合されていることを特徴とする。
すなわち、請求項1に記載した袋体においては、本体部分の内部空間に粘性液状物を充填した後、チャックを用いて内部空間を密封し、さらに封緘部を封緘することによって本体部分の先端開口を拡開不能とする。
これにより、梱包作業時あるいは輸送時等にこの袋体の側面が押圧されてその内部圧力が上昇しても、本体部分の先端開口が拡開することはない。
さらに、本体部分の内部空間を密封しているチャックは、封緘部に対し必要最小限な第1の距離を開けて配設されているから、袋体の内部圧力が上昇しても、開口側から本体部分を拡開してチャックの嵌合を解除しようとする力が作用することはない。
加えて、チャックの線状嵌合部は、開口側から本体部分を拡開してその嵌合を解除するために必要な力よりも内部空間側から本体部分を拡開してその嵌合を解除するために必要な力の方が大きくなるように構成されている。
したがって、本体部分の内部空間の内部圧力が上昇して本体部分が膨満し、内部空間側から本体部分を拡開してその嵌合を解除しようとする力が作用しても、チャックの線状嵌合部が互いに離間してその嵌合が解除されることはなく、粘性液状物を密封した状態に維持することができる。
一方、この袋体から粘性液状物を取り出すときには、封緘部を本体部分から切断して除去することによって本体部分の先端開口を拡開できるようにした後、この袋体をガン式ディスペンサの収容部に収容する。
そして、ガン式ディスペンサのピストンがこの袋体を前方に押動することによってその内部圧力が高まると、本体部分が膨満してその側面同士が互いに離間する。
このとき、内部空間を密封しているチャックの一対の帯状ベース片は、線状嵌合部の基端から開口の側に第2の距離を開けつつ線状嵌合部に沿って延びる部分が本体部分の側面にそれぞれ接合されている。
これにより、本体部分が膨満してその側面同士が互いに離間すると、チャックの線状嵌合部には、開口側から本体部分を拡開してその嵌合を解除しようとする力が作用する。
さらに、本体部分の内部空間を密封しているチャックの線状嵌合部は、内部空間側から本体部分を拡開してその嵌合を解除するために必要な力よりも開口側から本体部分を拡開してその嵌合を解除するために必要な力の方が小さくなるように構成されている。
したがって、本体部分の内部空間の内部圧力が上昇して本体部分が膨満すると、チャックの線状嵌合部が互いに離間してその嵌合が解除されるため、本体部分の開口から粘性液状物を取り出すことができる状態となる。
他方、請求項4に記載したガン式ディスペンサは、
請求項1に記載した袋体に密封充填されている粘性液状物を、その前端に設けられている押出口から所定量ずつ押し出すためのガン式ディスペンサであって、
前記袋体を収容する筒状の収容部と、
前記収容部に収容された前記袋体を前記押出口に向かって押動するピストンと、
前記ピストンを前記押出口に向かって所定距離ずつ前方に変位させる変位手段と、
前記袋体から押し出された前記粘性液状物の流路の前端を閉鎖する、前記押出口が形成された閉鎖部材と、を備え、
前記収容部は、
前記ピストンによって押動される前記袋体の前記チャック部分のうちその長手方向の両端部を前側から受け止める第1の部分と、
前記チャック部分のうちその長手方向の中央部を受け入れる、前記第1の部分よりも押出方向の前側に位置する中空状の第2の部分とを有していることを特徴とする。
すなわち、請求項4に記載したガン式ディスペンサにおいては、ピストンによって押動される袋体のチャック部分のうち、長手方向の両端部は第1の部分に当接してその前方への移動が阻止される。
これに対して、チャック部分の長手方向の中央部は、中空状の第2の部分に受け入れられるため、本体部分が容易に拡開できる状態となる。
これにより、本体部分の内部圧力が上昇して本体部分が膨満すると、開口側から本体部分を拡開してその嵌合を解除しようとする力が作用し、チャックの線状嵌合部が互いに離間してその嵌合が解除されるため、本体部分の開口から粘性液状物を取り出すことができる。
本発明によれば、梱包作業時あるいは輸送時等に生じる内部圧力の上昇によっては開封しないが、ガン式ディスペンサのピストンによって押動されて内部圧力が上昇したときには容易に開封する構造の粘性液状物のための袋体、およびこの袋体を用いることにより切断刃を必要としないガン式ディスペンサを提供することができる。
以下、図1〜図10を参照し、本発明の粘性液状物のための袋体およびそれを用いるガン式ディスペンサの一実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、前述した従来技術を含めて同一の部分には同一の符号を用いて重複する説明を省略するとともに、粘性液状物を押し出す方向を前方と言う。
まず最初に図1〜図6を参照し、本発明の粘性液状物のための袋体の一実施形態について説明する。
図1に示したように、本実施形態の袋体100は、その3つの側縁21a,21b,21cが封止された角封筒状の本体部分21を備えている。
また、この本体部分21の先端開口22には、粘性液状物を充填密封した後に先端開口22を封緘するための封緘部23が設けられている。
さらに、封緘部23から本体部分21の内部空間24の側に第1の距離L1を開けた部分には、内部空間24を密封するためのチャック30が先端開口22に沿って本体部分21の幅方向に延びるように設けられている。
加えて、本体部分の右側の側縁のうち封緘部23とチャック30との間の部分には、封緘部23を切断して本体部分21から除去する際の破断の起点となる切り欠き21dが設けられている。
図2に拡大して示したように、チャック30は、互いに嵌合する雌雄一対の線状嵌合部31,32と、雌雄一対の線状嵌合部31,32を本体部分21の内側側面にそれぞれ接合するための一対の帯状ベース片33,34と有している。
雌雄一対の線状嵌合部31,32は、先端開口22側が半円形部分31aと半球状部分32aから形成され、内部空間24側が鉤状部分31bと鉤状部分32bから構成されている。
これにより、この雌雄一対の線状嵌合部31,32は、本体部分21の両側面21e,21fのうち先端開口22側の部分を図示左右方向に拡開してその嵌合を解除するために必要な力よりも、本体部分21の両側面21e,21fのうち内部空間24側の部分を図示左右方向に拡開してその嵌合を解除するために必要な力の方が大きくなるように構成されている。
一対の帯状ベース片33,34は、雌雄一対の線状嵌合部31,32の基端31c,32cから先端開口22の側に第2の距離L2を開けつつ線状嵌合部31,32に沿って本体部分21の幅方向に延びる部分が、接着あるいは熱溶着等の接合手段35によって本体部分21の両側面21e,21fにそれぞれ接合されている。
このように構成されている袋体100に粘性液状物を充填して密封する際には、先端開口22およびチャック30を開放して粘性液状物を内部空間24に受け入れる。
次いで、チャック30を閉鎖して粘性液状物を内部空間24を密封した後、先端開口22の封緘部23を封緘することによって本体部分の先端開口22を拡開不能とする。
これにより、梱包作業時あるいは輸送時等に袋体100の両側面21e,21fが押圧されてその内部空間24の内部圧力が上昇しても、先端開口22が拡開することはない。
さらに、本体部分21の内部空間24を密封しているチャック30は、封緘部23に対し必要最小限な第1の距離L1を開けて配設されているから、内部空間24の内部圧力が上昇しても、先端開口22の側から本体部分21の両側面21e,21fを拡開して線状嵌合部31,32の嵌合を解除しようとする力が作用することはない。
加えて、チャック30の線状嵌合部31,32は、先端開口22側から本体部分21の両側面21e,21fを拡開してその嵌合を解除するために必要な力よりも、内部空間24側から本体部分21の両側面21e,21fを拡開してその嵌合を解除するために必要な力の方が大きくなるように構成されている。
したがって、内部空間24の内部圧力が上昇して本体部分21が膨満し、内部空間24側から本体部分の両側面21e,21fを拡開してその嵌合を解除しようとする力が作用しても、チャックの線状嵌合部31,32が互いに離間してその嵌合が解除されることはなく、粘性液状物を内部空間24に密封した状態を維持することができる。
一方、この袋体100から粘性液状物を取り出すときには、図3に示したように、本体部分21から封緘部23を切断して除去することにより、本体部分21の先端開口22を拡開できるようにした後、この袋体100を後述するガン式ディスペンサ200の収容部に収容する。
そして、ガン式ディスペンサ200のピストン8がこの袋体100を前方に押動して内部空間24の内部圧力が高まると、図4に示したように本体部分21が膨満してその両側面21e,21fが互いに離間する。
このとき、チャック30の一対の帯状ベース片33,34は、図2に示したように、線状嵌合部31,32の基端31c,32cから先端開口22の側に第2の距離L2を開けつつ線状嵌合部31,32に沿って延びる部分が、接合手段35,35によって本体部分21の両側面21e,21fにそれぞれ接合されている。
これにより、図4に示したように、本体部分21が膨満してその両側面21e,21fが互いに離間すると、チャック30の線状嵌合部31,32には、先端開口22の側から本体部分21を拡開してその嵌合を解除しようとする力(矢印A)が作用する。
さらに、本体部分21の内部空間24を密封しているチャック30の線状嵌合部31,32は、内部空間24側から本体部分21を拡開してその嵌合を解除するために必要な力よりも、先端開口22側から本体部分21を拡開してその嵌合を解除するために必要な力の方が小さくなるように構成されている。
したがって、本体部分21の内部空間24の内部圧力が上昇して本体部分21が膨満すると、図5に示したように、チャック30の線状嵌合部31,32が互いに離間してその嵌合が解除されるため、本体部分21の先端開口22から粘性液状物を取り出すことができる状態となる。
これに対して、図6に示したように、チャック30の一対の帯状ベース片33,34の全体を接合手段36によって本体部分21の両側面21e,21fにそれぞれ接合した場合には、一対の帯状ベース片33,34が本体部分21の両側面21e,21fと一体に変位する。
これにより、本体部分21が膨満してその両側面21e,21fが互いに離間すると、チャック30の線状嵌合部31,32には、内部空間24の側から本体部分21を拡開してその嵌合を解除しようとする力(矢印B)が作用する。
しかしながら、前述したように、チャック30の線状嵌合部31,32は、先端開口22側から本体部分21の両側面21e,21fを拡開してその嵌合を解除するために必要な力よりも、内部空間24側から本体部分21の両側面21e,21fを拡開してその嵌合を解除するために必要な力の方が大きくなるように構成されている。
これにより、チャック30の線状嵌合部31,32が互いに離間してその嵌合が解除されることはなく、本体部分21の先端開口22から粘性液状物を取り出すことができる状態には至らない。
なお、本実施形態の袋体100における上述した作用効果を高めるためには、特に粘性液状物の粘度が30Pa・s以上であるときに、第1の距離L1を20ミリメートル以下、好ましくは15ミリメートル以下とする。
これにより、梱包作業時あるいは輸送時等に生じる内部空間24の内部圧力の上昇によって、チャック30の線状嵌合部31,32の分離を防止して、粘性液状物を密封状態に維持することができる。
また、第2の距離L2を1ミリメートル以上、好ましくは2ミリメートル以上、より好ましくは3ミリメートル以上とする。
これにより、ガン式ディスペンサのピストンによって袋体100を押動したときに、袋体100を確実に開封し、密封充填されている粘性液状物を取り出すことができる。
変形例
次に図7および図8を参照し、変形例の袋体110について説明する。
この変形例の袋体110は、チャック30の一対の帯状ベース片33,34の本体部分21の両側面21e,21fに対する接合方法を変更したものであり、それ以外の部分は同一の構造となっている。
具体的に説明すると、図7および図8に示したように、チャック30の一対の帯状ベース片33,34のうち、線状嵌合部31,32の基端31c,32cより内部空間24の側で線状嵌合部31,32に沿って延びる部分が、その長手方向の中央部に第3の距離L3にわたって長手方向に延びる部分を除いて、本体部分21の両側面21e,21fにそれぞれ接合されている。
これにより、この袋体110のうち、第3の距離L3の範囲における断面形状は図1〜図5に示した袋体100と全く同一であり、その作用効果もまた同一である。
しかしながら、第3の距離L3の範囲以外の部分においては、一対の帯状ベース片33,34のうち内部空間24の側の端部が、接着剤や熱溶着等の接合手段37によって本体部分21の両側面21e,21fにそれぞれ接合されている。
これにより、本体部分21に対するチャック30の接合強度を高めることができる。
なお、図1〜図5に示した袋体100と同一の作用効果を得るために、第3の距離L3の値を20ミリメートル以上、好ましくは30ミリメートル以上とする。
次に図9および図10を参照し、上述した袋体100,110を用いるガン式ディペンサの一実施形態について説明する。
図9および図10に示したガン式ディスペンサ200は、図11に示した先願のガン式ディスペンサに対し、袋体100,110(パウチP)の先端を切開する切断刃11を取り除くとともに、袋体100,110を収容する部分の前端部分の構造を変更したものであり、それ以外の部分の構造は同一となっている。
具体的に説明すると、袋体100,110を収容する部分は、円筒状の筒状体5と、この筒状体5の前端開口を閉鎖するキャップ14とから構成されている。
そして、キャップ14には、ピストン8によって押動される袋体100,110のチャック30のうちその長手方向の両端部を前側から受け止める環状平面(第1の部分)14aと、チャック30のうちその長手方向の中央部を受け入れる、環状平面14aよりも押出方向の前側に位置する中空部分(第2の部分)14bとを有している。
これにより、ピストン8によって押動される袋体100,110のチャック30のうち、長手方向の両端部は環状平面14aに当接して前方への移動が阻止される。
これに対して、チャック30の長手方向の中央部は、中空部分14bに受け入れられるため、本体部分21の先端開口22が容易に拡開できる状態となる。
これにより、本体部分21の内部圧力が上昇して本体部分21が膨満すると、先端開口22の側から本体部分21を拡開してチャック30の嵌合を解除しようとする力が作用し、チャック30の線状嵌合部31,32が互いに離間してその嵌合が解除されるため、本体部分の開口から粘性液状物を取り出すことができる状態となる。
したがって、このガン式ディスペンサ200においては、袋体100,110の先端を切開して開封する切断刃を用いる必要がない。
また、ピストン8によって袋体100,110から押し出された粘性液状物は、中空部分14bに滞留した後、仕切部材12の中央に設けられている連通孔12aを介して閉鎖部材13の側の滞留部Sに順次移動する。
そして、滞留部Sに滞留して充満している粘性液状物は、ピストン8による袋体100,110の押動に伴ってその内部の圧力が高まる毎に、図9中に矢印Cで示したように、閉鎖部材13に設けられている複数の押出口13aからそれぞれ等しい分量でかつ同時に押し出される。
以上、本発明に係る粘性液状物のための袋体およびそれを用いるガン式ディスペンサの一実施形態について詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、図2〜図5に示した袋体100のチャック30の一対の帯状ベース片33,34は、雌雄一対の線状嵌合部31,32の基端31c,32cから内部空間24の側に延びている部分を省略することもできる。
また、図2〜図5に示した袋体100においては、チャック30の一対の帯状ベース片33,34に1組の雌雄一対の線状嵌合部31,32が設けられているが、2組の雌雄一対の線状嵌合部31,32を間隔を開けて並設することもできる。
さらに、前述したガン式ディスペンサ200は、図8および図9に示したように仕切部材12を備えているが、このような仕切部材12を設けないこともできる。
本発明の袋体の一実施形態を模式的に示す正面図。 図1中に示したII−II破断線に沿った断面図。 封緘部を除去した状態で示す袋体の断面図。 図3に示した袋体をピストンで押動したときの状態を示す断面図。 図3に示した袋体を開封した状態で示す断面図。 従来の袋体をピストンで押動したときの状態を示す断面図。 変形例の袋体を示す正面図。 図7中に示したVIII−VIII破断線に沿った断面図。 本発明のガン式ディスペンサの要部を示す断面図。 図9に示したガン式ディスペンサの要部を分解して示す斜視図。 先願のガン式ディスペンサを示す要部断面側面図。
符号の説明
P パウチ
1 ガン本体
8 ピストン
12 仕切部材
13 閉鎖部材
14 キャップ
14a 環状平面(第1の部分)
14b 中空部分(第2の部分)
21 本体部分
22 先端開口
23 封緘部
24 内部空間
30 チャック
31,32 線状嵌合部
33,34 帯状ベース片
35,36,37 接合手段
100 本発明の袋体
110 変形例の袋体
200 本発明のガン式ディスペンサ

Claims (4)

  1. 粘性液状物を充填密封するための袋体であって、
    その先端に開口を有した袋状の本体部分と、
    前記本体部分の内部空間に粘性液状物を充填密封した後に前記開口を封緘するために前記本体部分の先端に設けられた封緘部と、
    前記封緘部から前記内部空間の側に第1の距離を開けつつ前記開口に沿って延びるように前記本体部分の側面に接合された、前記内部空間と前記封緘部の間の部分を密封するチャックと、を備え、
    前記チャックは、互いに嵌合する雌雄一対の線状嵌合部と、これらの線状嵌合部を前記本体部分の内面にそれぞれ接合するための一対の帯状ベース片と、を有し、
    前記雌雄一対の線状嵌合部は、前記開口側から前記本体部分を拡開してその嵌合を解除するために必要な力よりも前記内部空間側から前記本体部分を拡開してその嵌合を解除するために必要な力の方が大きくなるように構成されており、
    かつ前記一対の帯状ベース片は、前記線状嵌合部の基端から前記開口の側に第2の距離を開けつつ前記線状嵌合部に沿って延びる部分が前記本体部分の側面にそれぞれ接合されていることを特徴とする粘性液状物の袋体。
  2. 前記一対の帯状ベース片は、前記線状嵌合部の基端より前記内部空間の側で前記線状嵌合部に沿って延びる部分のうち、その長手方向の中央部に第3の距離にわたって長手方向に延びる部分を除いて前記本体部分の内面にそれぞれ接合されていることを特徴とする請求項1に記載した粘性液状物の袋体。
  3. 前記内部空間内に粘性液状物を充填した後に、前記チャックにより前記内部空間を密封し、次いで前記封緘部を封緘したことを特徴とする請求項1または2に記載した粘性液状物の袋体。
  4. 請求項1に記載した袋体に密封充填されている粘性液状物を、その前端に設けられている押出口から所定量ずつ押し出すためのガン式ディスペンサであって、
    前記袋体を収容する筒状の収容部と、
    前記収容部に収容された前記袋体を前記押出口に向かって押動するピストンと、
    前記ピストンを前記押出口に向かって所定距離ずつ前方に変位させる変位手段と、
    前記袋体から押し出された前記粘性液状物の流路の前端を閉鎖する、前記押出口が形成された閉鎖部材と、を備え、
    前記収容部は、
    前記ピストンによって押動される前記袋体の前記チャック部分のうちその長手方向の両端部を前側から受け止める第1の部分と、
    前記チャック部分のうちその長手方向の中央部を受け入れる、前記第1の部分よりも押出方向の前側に位置する中空状の第2の部分とを有している、
    ことを特徴とするガン式ディスペンサ。
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