JP2000025850A - 電子レンジ用包装袋 - Google Patents

電子レンジ用包装袋

Info

Publication number
JP2000025850A
JP2000025850A JP10193072A JP19307298A JP2000025850A JP 2000025850 A JP2000025850 A JP 2000025850A JP 10193072 A JP10193072 A JP 10193072A JP 19307298 A JP19307298 A JP 19307298A JP 2000025850 A JP2000025850 A JP 2000025850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging bag
cut
laminated sheet
microwave oven
cooked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10193072A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Shibazaki
雅教 柴崎
Hitoshi Mitsui
仁 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal Inc
Original Assignee
Fuji Seal Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal Inc filed Critical Fuji Seal Inc
Priority to JP10193072A priority Critical patent/JP2000025850A/ja
Publication of JP2000025850A publication Critical patent/JP2000025850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子レンジによる加熱調理中に自動的に蒸気
排出口を形成でき、包装袋の破裂を確実に防止できる電
子レンジ用包装袋を提供することを課題とする。 【解決手段】 積層シート1から製袋されて被調理品を
収容空間部8内に収容可能な電子レンジ用包装袋におい
て、前記積層シート1のうちの少なくとも一層に切込部
13が形成され、且つ、該切込部13は、前記積層シー
ト1の内面同士が接着された接着部12の近傍に位置し
てなることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電子レンジで加
熱調理できるように食品を収容できる電子レンジ用包装
袋に関する。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、先に、特開平10−72
070号公報所載の電子レンジ用包装袋を発明してい
る。
【0003】該包装袋は、図9に示す如く、重ね合わさ
れた包装シートの内面同士がヒートシールにより接着さ
れて形成された背貼り部50と、被調理品が収容される
収容空間部51とを有してなる。また、前記背貼り部5
0には、収容空間部51に連通する第一通路52と、該
第一通路52の上方位置から背貼り部50の長手方向に
延設された第二通路53とからなる蒸気通路54が形成
されてなる。更に、背貼り部50には、第二通路53を
開口するために、上縁に切欠部55が形成されてなり、
また、該切欠部55からの破断を止めるために、第二通
路53に対して切欠部55と反対側の位置にストッパー
用切込み56が形成されてなる。
【0004】この包装袋に収容した被調理品を電子レン
ジで加熱調理するにあたり、まず、予め切欠部55から
包装シートを下方に向けて破断し、第二通路53の一端
側を開放して、包装袋に蒸気排出口を形成しておく。
【0005】その後、電子レンジ内で加熱調理すると、
加熱に伴って収容空間部51内の空気等の気体が膨張
し、また、被調理品から蒸気が発生するが、この蒸気は
第一通路52及び第二通路53を介して蒸気排出口から
外部に排出される。従って、蒸気によって包装袋が破裂
することなく、簡単に電子レンジを使用して被調理品を
調理できる。
【0006】そして、包装袋を一端側から他端側までハ
サミ等で切断することにより、収容された被調理品を取
り出して食することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記包装
袋にあっては、蒸気排出口によって収容空間部51の過
度の内圧上昇を防いで包装袋の破裂を防止できるという
利点があるが、そのためには、加熱調理の前に必ず蒸気
排出口を形成する作業を行わねばならない。
【0008】また、加熱調理前に蒸気排出口を形成する
よう注意書きをしていても、不注意等で、時に排出口形
成作業を忘れることもあり、万一忘れて加熱調理した場
合には、電子レンジ内で包装袋が破裂するおそれがあ
る。
【0009】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みてなされたもので、電子レンジによる加熱調理中に自
動的に蒸気排出口を形成でき、包装袋の破裂を確実に防
止できる電子レンジ用包装袋を提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係る電子レンジ
用包装袋は、積層シート1から製袋されて被調理品を収
容空間部8内に収容可能な電子レンジ用包装袋におい
て、前記積層シート1のうちの少なくとも一層に切込部
13が形成され、且つ、該切込部13は、前記積層シー
ト1の内面同士が接着された接着部12の近傍に位置し
てなることを特徴とする。
【0011】この包装袋に収容した被調理品を電子レン
ジで加熱調理すると、被調理品から発生する蒸気により
収容空間部8内の圧力が上昇して包装袋が膨れ上がる。
この収容空間部8内の圧力は、積層シート1を互いに離
反させる方向に作用する。従って、接着部12近傍の積
層シート1には、他の部分に比して局部的に高い応力が
生じる。
【0012】そして、この接着部12近傍の積層シート
1に切込部13が形成されてなるので、切込部13が形
成されている部分に応力集中が起こる。しかも、この部
分は、切込部13によって、他の部分よりも積層シート
1の強度が比較的弱くなっている。従って、応力集中が
起こると、積層シート1が切込部13を起点として破断
して蒸気排出口が形成される。蒸気排出口が形成される
と、収容空間部8内の蒸気が蒸気排出口を介して包装袋
の外部へと排出され、加熱調理が完了する。
【0013】また、請求項2記載の如く、切込部13が
ミシン目状に形成されて前記積層シート1を横断してな
る場合には、加熱調理完了後に、このミシン目状の切込
部13に沿って積層シート1を切断することで包装袋を
容易に開封でき、形成された開封口から被調理品を取り
出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面に従って説明する。図1及び図2に示す如き、
電子レンジ用包装袋は、一枚の積層シート1から密封状
に製袋されてなるもので、平面視略方形状の袋部2と、
該袋部2の略中央に位置して上方に立ち上がっている背
貼り部3とから構成されてなる。該積層シート1は、図
2(ロ)の如く、ナイロン等の耐熱性樹脂フィルム4の
内側に、ポリエチレン系樹脂等の熱融着性樹脂フィルム
6が接着剤5で積層された三層構造のものである。
【0015】前記袋部2は、積層シート1が折り畳まれ
て重ね合わせられ、その周縁部7の熱融着性樹脂フィル
ム6同士がヒートシールにより接着されてなり、内部に
被調理品を収容可能な収容空間部8が形成されている。
【0016】また、前記背貼り部3は、積層シート1の
中途部が二重に折畳まれ、その折畳まれ重なり合った部
位の内面同士が、その上縁部9と両側縁部10,10に
おいてヒートシールにより接着されて密封状に形成され
てなる。更に、接着されていない下方側(袋部2側)の
非接着部11は、上縁部9に向かって徐々に幅が狭くな
っており、また前記収容空間部8と連通してなる。
【0017】また、積層シート1の内面同士が接着され
た上縁部9の略中央には、下方に突出した突起シール部
12が形成されてなる。この突起シール部12は、ヒー
トシールにより積層シート1の内面同士が接着されて形
成されてなり、上縁部9をヒートシールする際に同時に
一体的に形成され、全体として略逆三角形状に形成され
てなる。
【0018】更に、背貼り部3の片側の積層シート1の
うち、表層の耐熱性樹脂フィルム4には、図1及び図2
の如く、ミシン目状の切込部13が背貼り部3の長手方
向に沿って四本平行に形成されてなる。該四本の切込部
13は、互いの間隔が比較的狭く、全体として密集した
帯状になっている。そして、図2(ハ)の如く、該帯状
の切込部13の幅方向の略中央に、前記突起シール部1
2の先端12aが位置してなり、該先端12aと直下の
切込部13との距離Lは、0.5mm乃至1mmとなっ
ている。
【0019】また、帯状の切込部13は、背貼り部3の
長手方向の一端部3aから他端部3bまで形成されて背
貼り部3を横断してなり、該一端部3aには、切込部1
3に沿って背貼り部3を長手方向に開封するための切欠
部14が形成されてなる。
【0020】尚、切込部13は、耐熱性樹脂フィルム4
に熱融着性樹脂フィルム6を貼り合わせる前に、予め耐
熱性樹脂フィルム4にカッタ刃等で刻設されてなるもの
である。また、個々の切込部13では、フィルム4の切
断端面同士が接触、あるいは僅かに離間していることに
なるが、ポンチ孔等の如く比較的大きな面積が打ち抜か
れているものとは異なり、個々の切込部13の形状が線
状の場合には、端面同士の離間距離が0乃至0.5mm
以下であり、円状の場合には、直径が0.5mm以下の
ものである。
【0021】次に、収容空間部8に被調理品Aを密封包
装した包装袋を電子レンジで加熱調理する場合について
説明する。尚、被調理品Aとしては、例えば、出汁入り
おでん、たれ付き豚角煮、麻姿豆腐、丼の具、たれ付き
焼肉、カレーシチュー、スープ等の各種の食品が挙げら
れる。
【0022】密封状態の包装袋を電子レンジで加熱調理
すると、被調理品Aから発生する蒸気により収容空間部
8内の圧力が上昇し、図3(イ)のように袋部2が膨れ
上がる。また、背貼り部3の非接着部11の両積層シー
ト1,1も収容空間部8内の圧力で押し広げられて離反
し、この積層シート1に作用する離反方向の力は、両積
層シート1,1が接着されている接着部である上縁部
9、両側縁部10,10及び突起シール部12で受け止
められる。
【0023】従って、上縁部9、両側縁部10,10及
び突起シール部12近傍の積層シート1には、これらか
ら離れた他の部分に比して局所的に高い応力が生じ、特
に、この三箇所の接着部のうち突起シール部12の近傍
は、突起シール部12が袋部2側に突出した形状である
ため、他の二箇所に比して応力が高く、そのうえ、突起
シール部12の面積が袋部2側に向かって小さくなって
いるので、その先端12a周辺の応力が最も高くなる。
【0024】そして、突起シール部12の先端12aの
近傍の積層シート1の耐熱性樹脂フィルム4には、切込
部13が形成されてなるので、その部分の熱融着性樹脂
フィルム6に応力集中が起こる。
【0025】しかも、この応力集中が起こる部分は、切
込部13によって積層シート1自体の厚みが薄く、他の
部分よりも強度が弱くなっている。更に、熱融着性樹脂
フィルム6は、耐熱性樹脂フィルム4よりも強度が弱い
こととも相まって、応力集中が起こると、図3(ロ)、
(ハ)の如く、熱融着性樹脂フィルム6が切込部13を
起点として破断し、破断した箇所には蒸気排出口15が
形成される。
【0026】そして、形成された蒸気排出口15を介し
て、収容空間部8内の蒸気が包装袋の外部へ排出される
ので、包装袋が破裂することなく加熱調理が完了する。
【0027】このように加熱調理が完了した後、背貼り
部3に設けられた切欠部14から背貼り部3を長手方向
に開封するが、この際、切込部13が切欠部14から長
手方向に沿って反対側の端部3bまでミシン目状に形成
され、このミシン目状の切込部13が非接着部11を横
断してなるので、このミシン目状の切込部13に沿って
容易に開封することができる。特に、強度の大きい表層
の耐熱性樹脂フィルム4に形成されてなるので、スムー
ズに開封できるのである。そして、開封により形成され
た開封口から被調理品Aを取り出して食することができ
る。
【0028】以上のように、突起シール部12の先端1
2aの袋部2側直下の位置に切込部13があるので、こ
の切込部13の位置に確実に蒸気排出口15が形成され
るのである。また、加熱調理時の収容空間部8内の圧力
上昇によって自動的に蒸気排出口15が形成されるの
で、加熱調理前に包装袋の一部を開封させて予め蒸気排
出口15を形成しておく手間が省ける。
【0029】しかも、切込部13は、切断端面同士の離
間距離が0.5mm以下であるため、ポンチ孔等のよう
に比較的大きな面積のフィルムが欠如している場合に比
して、加熱調理前の状態における積層シート1自体の強
度を十分に確保することができるので、流通時等におい
て包装袋が破れるおそれがない。
【0030】尚、図4の如く、背貼り部3に長手方向に
沿って蒸気排出用通路16を形成し、この蒸気排出用通
路16を開放させるための上縁切欠部17と、上縁切欠
部17からの包装袋の破断を止めるためのストッパー用
切込み18を形成してもよい。かかる場合には、加熱調
理前に上縁切欠部17から袋部2側に向かって下方に背
貼り部3を破断して、蒸気排出用通路16を開放させ
て、背貼り部3に蒸気排出口15を予め形成しておくこ
とができるが、万一この蒸気排出口形成作業を忘れて加
熱調理しても、上記の如く、自動的に突起シール部12
下方の切込部13の位置に蒸気排出口15が形成される
ので、包装袋が破断するおそれがない。
【0031】また、上記実施形態では、背貼り部3に突
起シール部12と切込部13とを形成していたが、図5
の如く袋部2に形成してもよい。即ち、両積層シート
1,1の内面同士が接着された接着部である周縁部7の
うちの一片部7aに、内側(収容空間部8側)に向かっ
て突出するよう突起シール部12を形成し、上記と同様
に、その先端12aの位置に複数のミシン目状の切込部
13と、袋部2の一端側に切欠部14とを形成してもよ
い。
【0032】このように、突起シール部12と切込部1
3とを形成する位置は、特に限定されるものではない
が、上記の如く、背貼り部3に形成することがより好ま
しい。図5において、加熱調理前に背貼り部3に蒸気排
出口15を形成する作業を万一忘れた場合、背貼り部3
を上にして加熱調理すると、加熱調理中に袋部2側に蒸
気排出口15が形成されるので、包装袋の破裂は防止で
きるものの、収容空間部8に収容された被調理品Aの水
分が袋部2側の蒸気排出口から流れ出る可能性がある。
その一方、背貼り部3に突起シール部12と切込部13
とを設けた場合には、そのおそれがない。尚、図5のよ
うに、三枚の積層シート1,1を重ね合わせて包装袋を
製袋してもよい。
【0033】更に、上記実施形態では、背貼り部3を有
する包装袋について説明したが、図6の如く、一対の積
層シート1,1を重ね合わせ、その周縁部7が接着され
た、背貼り部3を有しない包装袋であってもよい。即
ち、図5と同様に、周縁部7のうちの一片部7aに突起
シール部12が形成され、また、複数本のミシン目状の
切込部13と、その左右の両端に開封用の切欠部14,
14とが形成されてなる。この包装袋においても、背貼
り部3を有する場合と同様に、加熱調理中に収容空間部
8内の圧力上昇によって自動的に蒸気排出口15を、突
起シール部12の先端12aの直前の切込部13の位置
に形成することができる。
【0034】但し、同図の突起シール部12は、上記と
同様に収容空間部8側に突出してなるが、先端12aに
向かって細くなった略台形状に形成されてなる。このよ
うに、突起シール部12の形状も適宜設計変更可能であ
り、これ以外にも、例えば半円状や長方形状等であって
もよいが、収容空間部8側に向かって面積が小さくなる
ような先細り形状とすることが、その先端12aで応力
集中が起こりやすいので好ましい。更に、突起シール部
12の個数も一つに限定されず、複数個設けてもよい。
【0035】更に、図7の如く、周縁部7から離間した
位置に円状のスポットシール部19を形成し、その周囲
に部分的にミシン目状の切込部13を複数形成してもよ
い。
【0036】また、スポットシール部19や突起シール
部12を設けずに、周縁部7の収容空間部8側近傍に切
込部13を設けてもよい。この場合には、例えば、図8
の如く、一片部7aと収容空間部8との境界線20が収
容空間部8側に凸の円弧状となるように形成すると、凸
の頂点20a付近が破断しやすくなるので好ましい。
【0037】但し、突起シール部12やスポットシール
部19の如く、加熱調理時に積層シート1に作用する引
張応力が他の接着部近傍よりも高くなるように、蒸気排
出口形成用のシール部を別途局部的に形成し、その近傍
に切込部13を位置させると、より一層容易且つ確実に
蒸気排出口15が形成される。
【0038】更に、ミシン目状の切込部13も直線状の
みならず、同図の如き波形状としてもよく、また、波形
状の切込部13が、一片部7aと収容空間部8との境界
線20を跨ぐようにすることで、切込部13を複数本形
成せずとも一本のみで、確実に一片部7aの近傍に位置
させることができ、且つ保管流通時の包装袋の強度確保
の観点からも好ましい。
【0039】このように、ミシン目状の切込部13の形
状やその本数も特に限定されるものではない。但し、ミ
シン目状の切込部13を直線状に形成する場合には、複
数本形成することが好ましく、切込部13と接着部との
位置関係を製造工程において厳密に制御する必要がなく
なるという利点がある。
【0040】また、切込部13をミシン目状に形成する
以外にも、例えば、接着部の近傍に切込部13を一箇所
のみ形成してもよく、切込部13の形態も特に限定され
ない。
【0041】更に、切込部13と接着部との距離も5m
m以下であればよく、特に0.5mm乃至1mm程度の
距離が破断しやすさの観点から好ましい。
【0042】以上の如く、積層シート1の内面同士が接
着された接着部の近傍に切込部13を形成することによ
り、切込部13が形成された位置に応力集中が起こる結
果、蒸気排出口15が形成されるのである。
【0043】即ち、接着部のみで切込部13が近傍にな
い場合に該接着部近傍に蒸気排出口15を形成しようと
すると、仮に突起シール部12等を形成していても、ナ
イロン等の耐熱性樹脂フィルム4が強靭であるため、か
なり高圧にならないと破断しない。従って、破断させる
ためには、ヒートシールのシール圧や温度を高くして、
その部分を劣化させて強度を予め弱めておく必要があ
る。その一方、シール圧や温度を高めすぎると、シール
時にその部分に孔が開いてしまうので、シール圧と温度
とを極めて厳密に制御する必要があり、製造上の問題が
多い。しかるに、上記の如く、切込部13を近傍に形成
することにより、シール時の圧力や温度等の製造上の条
件に左右されずに且つ、流通時における包装袋の破損を
防止しつつ、積層シート1自体の強度を局所的に弱めて
加熱調理中に自動的且つ確実に蒸気排出口15を形成で
きるのである。
【0044】更に、上記実施形態では、切込部13を表
層の耐熱性樹脂フィルム4に形成しているが、内面の熱
融着性樹脂フィルム6に形成することも可能である。ま
た、積層シート1全体を貫通しなければ三層全てに切込
部13を形成してもよく、少なくとも一層に切込部13
を形成していれば本発明の意図する範囲内である。
【0045】但し、内面の熱融着性樹脂フィルム6に形
成した場合には、接着剤5が切込部13を介して被調理
品Aと接触する可能性があるため、最内面以外の層に形
成することが好ましい。また、強度の大きい表層の耐熱
性樹脂フィルム4に切込部13を形成することがより好
ましい。
【0046】尚、積層シート1の層数や材質並びに積層
手段等も特に限定されず、ヒートシール以外の接着手段
で接着してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子レンジ用包
装袋は、加熱調理中に局部的に高い応力状態となる接着
部近傍に切込部を形成してなるので、加熱調理中に蒸気
排出口を自動的且つ確実に形成することができ、この蒸
気排出口から蒸気を外部に逃がすことができる。従っ
て、従来の如く加熱調理前に予め蒸気排出口を形成する
作業が不要になり、且つ、包装袋の破裂を確実に防止で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態を示す包装袋の斜視
図。
【図2】同実施形態の包装袋の要部を示し、(イ)は背
貼り部の横断面図、(ロ)はA部拡大図、(ハ)は突起
シール部の拡大図。
【図3】同実施形態の包装袋の使用状態を示し、(イ)
は蒸気排出口形成前の包装袋で、(ロ)及び(ハ)は蒸
気排出口形成後の部分拡大図。
【図4】他実施形態の包装袋を示す斜視図。
【図5】他実施形態の包装袋を示す斜視図。
【図6】他実施形態の包装袋を示す正面図。
【図7】他実施形態の包装袋を示す正面図。
【図8】他実施形態の包装袋を示す正面図。
【図9】従来の包装袋を示す斜視図。
【符号の説明】
1…積層シート、7…周縁部(接着部)、8…収容空間
部、9…上縁部(接着部)、10…側縁部(接着部)、
12…突起シール部(接着部)、13…切込部、19…
スポットシール部(接着部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層シート(1)から製袋されて被調理
    品を収容空間部(8)内に収容可能な電子レンジ用包装
    袋において、前記積層シート(1)のうちの少なくとも
    一層に切込部(13)が形成され、且つ、該切込部(1
    3)は、前記積層シート(1)の内面同士が接着された
    接着部(12)の近傍に位置してなることを特徴とする
    電子レンジ用包装袋。
  2. 【請求項2】 前記切込部(13)は、ミシン目状に形
    成されて前記積層シート(1)を横断してなる請求項1
    記載の電子レンジ用包装袋。
JP10193072A 1998-07-08 1998-07-08 電子レンジ用包装袋 Pending JP2000025850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10193072A JP2000025850A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 電子レンジ用包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10193072A JP2000025850A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 電子レンジ用包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000025850A true JP2000025850A (ja) 2000-01-25

Family

ID=16301748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10193072A Pending JP2000025850A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 電子レンジ用包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000025850A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002137313A (ja) * 2000-10-31 2002-05-14 Marumiya Sangyo:Kk 電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法
JP2003192042A (ja) * 2001-12-21 2003-07-09 Toyo Seikan Kaisha Ltd 電子レンジ用包装袋及び該電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法
WO2006109608A1 (ja) * 2005-04-08 2006-10-19 Nichiwa Electric Corporation 電子レンジ用袋体及び該袋体を用いた加熱加圧調理方法
JP2008105678A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Toppan Printing Co Ltd 軟包装袋
US8087827B2 (en) * 2004-05-27 2012-01-03 Mirtech, Inc. Packaging material and method for microwave and steam cooking of food products
JP2013032168A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 電子レンジ用包装袋
JP2014009015A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 湯切り機能付き包装袋及び包装食品
JP2014031174A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋
JP2015113132A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社サンエー化研 加熱処理用包装体及びそれに食材が収納された包装食品
JP2015155334A (ja) * 2015-04-24 2015-08-27 大日本印刷株式会社 電子レンジ用包装袋の使用方法
JP2019167120A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 大日本印刷株式会社 パウチ
WO2021038890A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 キョーラク株式会社 包装袋

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002137313A (ja) * 2000-10-31 2002-05-14 Marumiya Sangyo:Kk 電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法
JP2003192042A (ja) * 2001-12-21 2003-07-09 Toyo Seikan Kaisha Ltd 電子レンジ用包装袋及び該電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法
US9585515B2 (en) 2004-05-27 2017-03-07 Mirtech, Inc. Packaging material for cooking food
US8087827B2 (en) * 2004-05-27 2012-01-03 Mirtech, Inc. Packaging material and method for microwave and steam cooking of food products
US20120085754A1 (en) * 2004-05-27 2012-04-12 Nazir Mir Packaging material and method for microwave and steam cooking of food products
US10136757B2 (en) 2004-05-27 2018-11-27 Mirtech, Inc. Packaging material for cooking food
US9016944B2 (en) 2004-05-27 2015-04-28 Nazir Mir Packaging material and method for microwave and steam cooking of food products
WO2006109608A1 (ja) * 2005-04-08 2006-10-19 Nichiwa Electric Corporation 電子レンジ用袋体及び該袋体を用いた加熱加圧調理方法
JP2006290395A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Nichiwa Denki Kk 電子レンジ用袋体及び該袋体を用いた加熱加圧調理方法
JP2008105678A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Toppan Printing Co Ltd 軟包装袋
JP2013032168A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 電子レンジ用包装袋
JP2014009015A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 湯切り機能付き包装袋及び包装食品
JP2014031174A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋
JP2015113132A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社サンエー化研 加熱処理用包装体及びそれに食材が収納された包装食品
JP2015155334A (ja) * 2015-04-24 2015-08-27 大日本印刷株式会社 電子レンジ用包装袋の使用方法
JP2019167120A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 大日本印刷株式会社 パウチ
WO2021038890A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 キョーラク株式会社 包装袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5038692B2 (ja) レトルト食品用容器
JP4463931B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP2000025850A (ja) 電子レンジ用包装袋
JP3675399B2 (ja) 電子レンジ用包装袋及び該電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法
JP4287118B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP2005187079A (ja) 電子レンジ用包装袋及び該電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法
JP4184743B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP2007331816A (ja) 電子レンジ加熱用包装袋及びその製造方法
JP4557653B2 (ja) マイクロ波処理用包装体
JP2008110763A (ja) 食品包装用フィルムおよびこれを用いた電子レンジ加熱用包装袋
CN114599590A (zh) 微波炉用袋
JP2005511422A (ja) マイクロ波加熱可能な包装体
JPH1017030A (ja) 包装袋
JP6938111B2 (ja)
JP6864496B2 (ja) 加熱調理用包装容器および加熱調理用包装容器の製造方法
KR20220160601A (ko) 파우치
JP4710378B2 (ja) 易引き裂き性を有する包装袋
JP2006321519A (ja) 蒸気抜き機能を有する包装袋とそれを用いた包装体
JP2007223626A (ja) 電子レンジ用包装袋
JPH1072070A (ja) 電子レンジ用包装体
JP4406350B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP2574651B2 (ja) 包装容器及び当該包装容器に用いられる包装用ラミネートフィルム
JP2003081360A (ja) 電子レンジ用包装袋及び該包装袋内に内容物を充填した包装体の製造方法
JPH11130159A (ja) 電子レンジ用包装袋
JP4202535B2 (ja) 包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080905