JP2574651B2 - 包装容器及び当該包装容器に用いられる包装用ラミネートフィルム - Google Patents
包装容器及び当該包装容器に用いられる包装用ラミネートフィルムInfo
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Description
理可能な被加熱物を密封状態で包装する場合に用いられ
る包装容器で、詳しくは、複数の合成樹脂層のうち、少
なくとも隣接する一組の合成樹脂層が互いに熱融着不能
な合成樹脂材料から構成されているラミネートフィルム
を、耐熱性合成樹脂製の容器本体の開口周縁部分に気密
状態で、かつ、一定以上の力で剥離可能に熱融着してあ
る包装容器及びそれに用いるラミネートフィルムに関す
る。
容器内に密封したままで、電子レンジで加熱調理する
と、食品から発生する蒸気で容器内の内気圧が上昇し、
蓋体となるラミネートフィルム又は容器本体が破裂し
て、電子レンジの調理空間内に食品が飛散してしまう問
題がある。そして、一般には、この様な破裂を防止する
ため、電子レンジで加熱調理する前に、容器本体と蓋体
との熱融着部分の一部又は全部を剥離するか、或いは、
ラミネートフィルムに孔を開けて、容器内と容器外とを
通気状態にして、電子レンジでの加熱調理時に食品から
発生する蒸気を容器外に放出できるようにすることが奨
励されているが、これによる場合は、加熱調理に煩わし
さを伴うだけでなく、殊に、蒸気放出用開口を施すこと
を忘れた場合、食品を容器内に密封したままで電子レン
ジで加熱調理を行うことになり、上述のように蓋体又は
容器本体の破裂を招いてしまう問題がある。そこで、前
記ラミネートフィルムと容器本体の開口周縁部分との熱
融着部分の一部に、容器内部空間と容器外とを連通する
通気路を形成し、更に、通常での容器内部空間の気密性
を確保するために、前記通気路を、容器内の内気圧がラ
ミネートフィルム又は容器本体の破裂を誘発する限界に
高まるまでに、当該容器内の内気圧で容器本体の開口周
縁部分からラミネートフィルムが剥離するように、前記
熱融着部分より弱い接合力を保持する状態で熱融着又は
粘着して、容器内の内気圧が一定以上に達すると、前記
通気路が剥離開口して当該容器内の気体を容器外に放出
できるように構成することが考えられる。
ラミネートフィルムと容器本体の開口周縁部分との間に
形成される通気路が、容器内の内気圧によって剥離開口
される構成を採用する場合、この通気路形成箇所のラミ
ネートフィルムと容器本体の開口周縁部分との接合力
は、他の熱融着部分の接合力よりも弱いため、輸送時や
陳列時等の流通過程で、通気路形成箇所のラミネートフ
ィルムに他部材との引っ掛かり等によって外力が作用す
ると、当該通気路が剥離開口してしまう可能性があり、
その結果、この剥離開口した通気路を通して容器外の雑
菌等が容器内に侵入してしまう問題がある。
のであって、その目的は、蓋体となるラミネートフィル
ムの構造を工夫することにより、電子レンジ等で加熱処
理を行う際、予め、容器内部空間を容器外に開口させる
作業を必要とせず、しかも、通常は高い気密性を確保し
ながらも、加熱処理時に容器内の内気圧の上昇に伴う蓋
体又は容器本体の破裂を防止することができ、その上、
蒸気放出用通気路が流通過程で万一開口しても、雑菌等
が容器内に侵入することを抑制することのできる包装容
器を提供することができる点にある。
の本発明の第1の特徴構成は、接合された複数の合成樹
脂層のうち、少なくとも隣接する一組の合成樹脂層が互
いに熱融着不能な合成樹脂材料から構成されているラミ
ネートフィルムを、耐熱性合成樹脂製の容器本体の開口
周縁部分に気密状態で、かつ、一定以上の力で剥離可能
に熱融着してある包装容器であって、前記ラミネートフ
ィルムの合成樹脂層のうち、熱融着不能な合成樹脂層間
の一部に、前記容器本体の開口周縁部分との熱融着箇所
を横断する状態で非接着部分を形成し、この非接着部分
に対応する容器内部空間側の合成樹脂層には、前記非接
着部分と前記容器内部空間とを連通接続する連通口を形
成して、前記非接着部分と前記連通口とで容器内部空間
から容器外に通じる通気路を構成するとともに、前記非
接着部分を形成する合成樹脂層部分間の一部を、容器内
部空間の内気圧が一定以上となった時にその内気圧で剥
離開口可能な粘着層をもって気密状態に閉止してある点
にある。
が、非接着部分に対応する容器内部空間側の合成樹脂層
に形成された切り目であってもよい。
耐熱性のインクからなり、当該インクが、前記非接着部
分を形成する合成樹脂層部分間のうち、一方の合成樹脂
層の前記非接着部分に対応する面に印刷されていてもよ
い。
ミネートフィルムとしては、前記非接着部分が、複数層
に接合される合成樹脂製の基材フィルムのうち、互いに
熱融着不能な二枚の基材フィルムを接合する接着剤の非
塗布部分をもって構成されているとともに、前記インク
が、互いに熱融着不能な一組の合成樹脂層のうち、一方
の合成樹脂層の前記非接着部分に対応する面の所定位置
に印刷されているものでもよい。
に容器内の被加熱物から蒸気が発生して容器内の内気圧
が一定以上に上昇すると、当該容器内の高圧の気体が、
連通口と非接着部分とから構成される通気路を通って粘
着層をもって閉止してある非接着部分の一部に流動し、
この気体の圧力で、当該粘着層で閉止された非接着部分
を、その粘着層の粘着力に抗して押し広げながら剥離し
て容器内の気体が容器外に放出される。しかも、輸送時
や陳列時等の流通過程で、前記通気路のうち、粘着層を
もって閉止してある非接着部分の一部に相当するラミネ
ートフィルム部分に、他部材との引っ掛かり等によって
外力が作用して、当該粘着層をもって閉止してある非接
着部分の一部が万一剥離して開口したとしても、当該粘
着層をもって閉止してある非接着部分の一部自身が一枚
のラミネートフィルムを構成する非常に薄い一組の合成
樹脂層間の非接着部分で構成されているために互いに密
着し易く、しかも、非接着部分を形成する合成樹脂層部
分のうち、容器本体の開口周縁部分と容器内部空間との
境界に相当する部分は、容器本体の開口周縁部分とラミ
ネートフィルムとの熱融着、及び、非接着部分の通気路
幅方向の両側に連続する接着部分の存在によって密着姿
勢に保持されるため、容器の内気圧が外気圧と同一にあ
る条件下においては、通気路は高い気密状態に維持され
る。
ートフィルムの連続製造工程の中で連通口を容易に加工
することができる。
ートフィルムの連続製造工程の中又は連続製造工程以前
に、耐熱性のインクを一方の合成樹脂層の非接着部分の
一部に印刷するだけで容易に粘着層を構成することがで
き、しかも、粘着層が耐熱性であるため、ラミネートフ
ィルムを容器本体の開口周縁部分に熱融着する際の加熱
で粘着層が劣化不良を発生し難い。
ートフィルムの連続製造工程時に、接着剤の非塗布位置
を考慮するだけで非接着部分を形成できるので、既存の
製造設備の簡単な改造で実施することができる。
等で加熱処理を行う際、予め、容器内部空間を容器外に
開口させる作業が不要で、しかも、通常は高い気密性を
確保しながらも、加熱処理時に容器内の内気圧が一定以
上に上昇すると、この内気圧で通気路が開口されて、容
器内の気体が当該通気路を通って容器外に放出されるの
で、ラミネートフィルム又は容器本体の破裂を防止する
ことができる。しかも、通気路が流通過程で万一開口し
ても、通気路が高い気密状態に維持されるので、雑菌等
が容器内に侵入し難い。
ラミネートフィルムの既存の製造設備の簡単な改造で実
施することができるので、製造コストの上昇を抑制する
ことができる。しかも、請求項3記載の包装容器は、粘
着層で閉止された非接着部分の合成樹脂層部分間の一部
の気密性を確実に確保できる。
は、製造コストの上昇を抑制することができる。
物である食品Eを密封包装した状態のままで電子レンジ
等での加熱調理に対応できるものであって、図7に示す
ように、2層に重ね合わされた合成樹脂層1A,1Bを
互いに熱融着不能なナイロンとポリエチレンから構成し
てあるラミネートフィルム1を所定の寸法に裁断加工
し、耐熱性と保形性とを備えたポリエチレン製の容器本
体Aの上部の開口周縁部分aに気密状態で、かつ、一定
以上の力で剥離可能に熱融着して構成されており、ま
た、前記ラミネートフィルム1をもって蓋体Bが形成さ
れている。
図1〜図6に示すように、ドライラミネート法によって
積層されたナイロン製の基材フィルム(一方の合成樹脂
層となる)1Aとポリエチレン製の基材フィルム(他方
の合成樹脂層となる)1Bとを、接着剤5が塗布されて
いない部分を帯状に形成した状態で、当該接着剤5で接
合して構成され、この接着剤5が塗布されていない非接
着部分nに対応する容器内部空間S側のポリエチレン製
の基材フィルム1Bに、前記非接着部分nと容器内部空
間Sとを連通接続する一本の筋状の切り目(連通口の一
例である)3を、前記非接着部分nの長手方向に沿う姿
勢で形成してある。次に、前記食品Eの密封包装の包装
方法を説明する。前記蓋体Bは、ラミネートフィルム1
を非接着部分nの幅方向両側脇に接着部分が存在する状
態で所定の寸法に裁断加工して形成され、容器本体A内
に食品Eを収納した後、蓋体Bのポリエチレン製の基材
フィルム1B側の周縁部分bを、前記非接着部分nが容
器本体Aの開口周縁部分aの一部を横断する状態で、当
該開口周縁部分aに重ね合わせ、更に、蓋体Bのナイロ
ン製の基材フィルム1A側の周縁部分bの表面側から、
当該周縁部分bの全周に亘ってシールバー(図示せず)
等を用いて加熱加圧処理を施すことにより、容器本体A
の開口周縁部分aに蓋体Bの容器内部空間S側の基材フ
ィルム1Bが熱融着(図中のPで示す部分)されて、容
器本体Aに蓋体Bが取り付けられる。この時、容器本体
Aの開口周縁部分aに重合位置する基材フィルム1Bの
切り目3は、この開口周縁部分aに基材フィルム1Bが
熱融着されることにより当該開口周縁部分aを介して閉
じられるが、両基材フィルム1A,1B間の非接着部分
nは熱融着不能であるため、蓋体Bの容器本体Aに対す
る加熱加圧処理によって熱融着されて閉止されることは
ないので、非接着部分nと容器内部空間S側の切り目3
とで、容器内部空間Sから容器外に通じる通気路4を構
成するとができる。尚、前記非接着部分nのうち、容器
本体Aの開口周縁部分aとの熱融着箇所Pを横断する箇
所に相当する両基材フイルム1A,1B間の一部が、前
記通気路4の容器外に対する開口部分Cに構成される。
材フィルム1Aの非接着部分nに対応する面のうち、開
口部分Cに相当する箇所には、粘着層の一例である耐熱
性のインク6(例えば、商品名、ダイジュレーサー V
No20(大日本インキ化学工業株式会社製))が予
め印刷してあり、蓋体Bを容器本体Aの開口周縁部分a
に熱融着した際、このインク6の粘着力と加熱加圧処理
との共働で、開口部分Cの容器外側に位置する基材フィ
ルム1Aと容器内部空間S側の基材フィルム1Bとが密
着して、当該非接着部分nの開口部分Cが、低温又は常
温での輸送時や陳列時等の流通過程では、気密状態に閉
止されるようになっている。前記開口部分Cは、容器内
部空間Sの内気圧を高めたとき、この内気圧で容器本体
Aの開口周縁部分aと蓋体Bとの熱融着部分が瞬間的に
破裂剥離したり、或いは、蓋体B自体又は容器本体A自
体が破裂するまでの破裂限界内気圧よりも弱い設定内気
圧で剥離開口可能な粘着力で密着しており、容器内部空
間Sの内気圧が上昇して、当該内気圧が設定内気圧以上
になると、この開口部分Cの両基材フィルム1A,1B
間に容器内部空間Sの気体が流入し、当該両基材フィル
ム1A,1B間を押し広げながら剥離し、最終的に開口
してしまうように構成されている。
容器を、そのまま電子レンジの調理空間に収納して加熱
調理した際、食品から水蒸気(気体の一例)が大量に発
生して、容器内部空間Sの内気圧が前記設定内気圧以上
にまで上昇すると、通気路4を通って流動してきた容器
内部空間Sの水蒸気及び空気又は不活性ガス等の気体が
開口部分Cの両基材フィルム1A,1B間に流入し、当
該開口部分Cの密着部分を剥離して最終的にこの開口部
分Cを開口してしまうから、容器内部空間Sの気体が通
気路4と開口された開口部分Cを通って容器外に放出さ
れるので、容器内部空間Sの内気圧はそれ以上に上昇す
ることはない。それ故に、容器本体Aの開口周縁部分a
と蓋体Bとの熱融着部分の瞬間的な剥離破裂や、或い
は、蓋体B自体又は容器本体A自体が破裂によって、そ
の衝撃力で容器内の食品Eが粉々に粉砕されて電子レン
ジの調理空間に飛散してしまうことがない。
て、前記開口部分Cのラミネートフィルム1部分に、他
部材との引っ掛かり等によって外力が作用して、この開
口部分Cが万一剥離して開口したとしても、当該開口部
分C自身が一枚のラミネートフィルム1を構成する非常
に薄い一組の基材フィルム1A,1B間の非接着部分n
で構成されているために互いに密着し易く、しかも、非
接着部分nを形成する両基材フィルム1A,1Bのう
ち、容器本体Aの開口周縁部分aと容器内部空間Sとの
境界に相当する部分は、容器本体Aの開口周縁部分aと
ラミネートフィルム1との熱融着、及び、非接着部分n
の通気路4幅方向の両側に連続する接着部分の存在によ
って密着姿勢に保持されるため、容器Aの内気圧が外気
圧と同一にある条件下においては、通気路4は高い気密
状態に維持される。
が自重で下方に向かって撓み変形して、当該切れ目3が
開口し、容器内部空間S内と非接着部分nとが連通する
ように構成されているが、輸送時や陳列時等の流通過程
において、切れ目3の切断部分が下方に向かって撓み変
形せず、当該切れ目3の切断端面同士が接当する状態で
閉止されている場合でも、加熱調理時には、切れ目3の
切断端面近傍が、ポリエチレン製基材フィルム1Aの特
性により、容器内の湿度や温度の上昇で不規則に波打つ
状態で撓み変形するため、この切れ目3の切断部分が確
実に開口して、容器内部空間S内と非接着部分nとが連
通し、容器内部空間S内の気体を開口部分Cに確実に流
動させることができる。
ラミネート法にて製造する場合の一例を説明する。図9
〜図12に示すように、予め、非接着部分nに対応する
面のうち、ラミネートフィルム1を蓋体Bに裁断加工し
たとき、前記開口部分Cに位置する箇所に耐熱性のイン
ク6を印刷してあるナイロン製基材フィルム1Aが第1
ロール10状に巻き取られていて、当該第1ロール10
から繰り出された、基材フィルム1Aをコーティング部
7に導き、タンク11内の接着剤5に浸漬されたコーテ
ィングロール12とゴムロール13とによって、ナイロ
ン製基材フィルム1Aの一側面に接着剤5を塗布する。
この時、前記コーティングロール12の外周面で、か
つ、前記非接着部分nに対応する部分には、前記通気路
4の幅と同じ幅の環状溝12aが形成されていて、その
環状溝12aに対応する部分には接着剤5が転写されな
いように構成されている。また、第2ロール14から繰
り出されたポリエチレン製基材フィルム1Bをカッティ
ング部8に導き、回転カッタ15によって前記非接着部
分nに対応する部分に切れ目3を入れる。しかるのち、
前記コーティング部Aから乾燥炉16を経由して送られ
てくるナイロン製基材フィルム1Aとカッティング部8
から送られてくるポリエチレン製基材フィルム1Bとを
ラミネート部9に導き、これら両基材フィルム1A,1
Bを加熱金属ロール17とゴムロール18とで貼り合わ
せたのち、冷却ロール19で冷却し、製造されたラミネ
ートフィルム1を第3ロール20に巻き取る。前記接着
剤5としては、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天
然ゴム等があり、有機溶剤に溶解して使用する。
ム1の幅が一つの包装容器の蓋体Bの一方向に相当する
幅に設定されているため、接着剤5が塗布されていない
非接着部分nがフィルム幅方向の一箇所にだけ形成され
ることになるが、ラミネートフィルム1の幅が複数個の
包装容器の蓋体Bの幅に相当する展開幅を有する場合に
は、接着剤5が塗布されていない非接着部分nがフィル
ム幅方向の複数箇所に形成されることになる。
グロール12の外周面の円周方向に沿って非接着部分n
に対応する環状溝12aを形成してあるが、コーティン
グロール12の外周面の幅方向に沿って直線状の溝を形
成して実施してもよく、この場合はコーティングロール
12の直径を変更することにより、非接着部分nの形成
間隔を変更できる。
リエチレンとの2層構造から構成されたラミネートフィ
ルム1を例に挙げて説明したが、この2層構造のものに
限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレンと蒸
着ポリエステルとポリエチレンとの3層構造、ナイロン
と蒸着ポリエステルとポリエチレンとの3層構造などが
あり、使用目的等に応じて合成樹脂層の層数と材質を適
宜選定するとよく、また、容器本体Aの材質を変更する
場合には、最も容器内部空間S側の基材フィルムを、当
該容器本体Aと熱融着可能な材質で構成する必要があ
る。
接着部分nがラミネートフィルム1の横幅方向に亘って
一連に形成されているとともに、当該ラミネートフィル
ム1からなる蓋体Bの一本の非接着部分nを、容器本体
Aの周縁部分aのうち、相対向する二つの周縁部分で夫
々横断する状態に構成して、開口部分Cが蓋体Bの周縁
部分bの相対向する二箇所で形成されているが、この構
成に限定されるものではなく、図13に示すように、ラ
ミネートフィルム1を製造するコーティングロール12
の外周面の横幅方向一端側から幅方向中心部分に亘っ
て、このコーティングロール12の横幅よりも短い切欠
き溝12bを形成し、もって、当該コーティングロール
12を用いて製造される、非接着部分nがラミネートフ
ィルム1の横幅方向の一側縁から当該ラミネートフィル
ム1の中心部部分に亘って形成されているラミネートフ
ィルム1を所定寸法に裁断加工して、容器本体Aの開口
周縁部分aに熱融着することにより、図14に示すよう
に、開口部分Cが蓋体Bの周縁部分bに一箇所形成さ
れ、当該開口部分Cから蓋体Bの中心部に亘って非接着
部分nが存在する蓋体Bを形成してもよい。
通口3を非接着部分nの長手方向に沿う姿勢で一連に形
成してある切れ目で構成したが、この構成に限定される
ものではなく、図15に示すように、非接着部分nの長
手方向に交差する姿勢で、連通口3を当該非接着部分n
の長手方向に所定間隔を隔てて複数形成して実施しても
よい。
ラミネートフィルム1が、4層の合成樹脂層1A〜1D
から構成されており、かつ、最外側に位置する合成樹脂
層1Aとそれに隣接する合成樹脂層1Bとが互いに熱融
着不能な合成樹脂材料から構成されている場合には、最
外側に位置する合成樹脂層1Aとそれに隣接する合成樹
脂層1Bとの間に非接着部分nを形成し、この非接着部
分nに対応する容器内部空間S側の合成樹脂層1B〜1
Dには、前記非接着部分nと容器内部空間Sとを連通接
続する連通口3を形成して実施してもよい。
で構成したが、当該インクに限定されるものではなく、
前記粘着層6は、耐熱性を備え、かつ、容器内部空間S
の内気圧が一定以上となった時にその内気圧で開口部分
Cを剥離開口可能なものであるならばその材質は限定さ
れない。 前述の第1実施例では、前記連通口3を切れ目から
構成したが、スリット状の貫通孔や円形の貫通孔等から
構成してもよい。 前述の第1実施例では、前記ラミネートフィルム1
をドライラミネート法にて製造したが、この製造方法に
限定されるものではなく、例えば、ウェットラミネート
法、エクストルージョンラミネート法、ホットメルトラ
ミネート法、コ・エクストルージョンラミネート法など
で製造してもよい。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
斜視図
斜視図
図
図
図
図
解斜視図
図
示す斜視図
視図
図
布工程を示す斜視図
面図
着部分形成箇所の分解斜視図
Claims (4)
- 【請求項1】 接合された複数の合成樹脂層(1A,1
B)のうち、少なくとも隣接する一組の合成樹脂層(1
A,1B)が互いに熱融着不能な合成樹脂材料から構成
されているラミネートフィルム(1)を、耐熱性合成樹
脂製の容器本体(A)の開口周縁部分(a)に気密状態
で、かつ、一定以上の力で剥離可能に熱融着してある包
装容器であって、 前記ラミネートフィルム(1)の合成樹脂層(1A,1
B)のうち、熱融着不能な合成樹脂層(1A,1B)間
の一部に、前記容器本体(A)の開口周縁部分(a)と
の熱融着箇所(P)を横断する状態で非接着部分(n)
を形成し、この非接着部分(n)に対応する容器内部空
間(S)側の合成樹脂層(1B)には、前記非接着部分
(n)と前記容器内部空間(S)とを連通接続する連通
口(3)を形成して、前記非接着部分(n)と前記連通
口(3)とで容器内部空間(S)から容器外に通じる通
気路(4)を構成するとともに、前記非接着部分(n)
を形成する合成樹脂層(1A,1B)部分間の一部を、
容器内部空間(S)の内気圧が一定以上となった時にそ
の内気圧で剥離開口可能な粘着層(6)をもって気密状
態に閉止してある包装容器。 - 【請求項2】 前記連通口(3)が、非接着部分(n)
に対応する容器内部空間(S)側の合成樹脂層(1B)
に形成された切り目である請求項1記載の包装容器。 - 【請求項3】 前記粘着層(6)が耐熱性のインクから
なり、当該インクが、前記非接着部分(n)を形成する
合成樹脂層(1A,1B)部分間のうち、一方の合成樹
脂層(1A)の前記非接着部分(n)に対応する面に印
刷されている請求項1又は2記載の包装容器。 - 【請求項4】 前記非接着部分(n)が、複数層に接合
される合成樹脂製の基材フィルム(1A,1B)のう
ち、互いに熱融着不能な二枚の基材フィルム(1A,1
B)を接合する接着剤(5)の非塗布部分をもって構成
されているとともに、前記インク(6)が、互いに熱融
着不能な一組の合成樹脂層(1A,1B)のうち、一方
の合成樹脂層(1A)の前記非接着部分(n)に対応す
る面の所定位置に印刷されている包装用ラミネートフィ
ルム。
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