JP2010035713A - チャックテープおよびチャックテープ付き包装袋 - Google Patents

チャックテープおよびチャックテープ付き包装袋 Download PDF

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Abstract

【課題】雄部材と雌部材とを簡単に咬合可能なチャックテープおよびチャックテープ付き包装袋を提供する。
【解決手段】
チャックテープ20に、雄部材23および雌部材24の略中間線上でテープ22を折り畳んで咬合部を形成可能な折曲部25を設けた。このため、チャックテープ20は折曲部25を有しているから、位置ずれを起こすことなく簡単に雄部材23および雌部材24を咬合させることができる。そして簡単に包装袋1を密封することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、開封及び再封が可能なチャックテープおよびチャックテープを備えたチャックテープ付き包装袋に関する。
食品や医療品等の各種物品を包装するための包装袋において、基材フィルムの開口部に形成された雄部材及び雌部材により雌雄咬合する帯状のチャックテープを備え、この咬合状態を開閉自在としたチャックテープ付き包装袋が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許文献1には、開閉装置としてのチャックテープが一枚のテープで構成された開閉装置付袋が開示されている。また、テープが折り曲げられて雄条および雌条が咬合した状態で、袋本体にテープがシールされた点が開示されている。
特許文献2には、ファスナー材料としてのチャックテープが二つ折りにされて凸条体と凹条体が嵌合された状態で、袋用帯状フィルムにチャックテープが溶着された点が開示されている。
特許文献3には、チャックテープの咬合部が咬合された状態で、2枚のフィルムにチャックテープがヒートシールされた点が開示されている。
特許文献4には、雄型ファスナー部材と雌型ファスナー部材とが咬合した状態で、筒状体としての基材フィルムにファスナー部材が溶着された点が開示されている。また、ファスナー装置としてのチャックテープが雄型ファスナー部材と雌型ファスナー部材とこれらを連結する連結部の一体成形品で構成された点も開示されている。そして、連結部の内面に引き裂き容易手段である線状体が配設された点も開示されている(段落番号[0036]、図6参照)。
特開平1−226556 特開昭64−58610 特開昭62−196131 特開2000−255569
特許文献1〜3に記載のような咬合具付き包装袋では、あらかじめチャックテープの雄部材および雌部材を咬合させてチャックテープと基材フィルムとをヒートシールするため、基材フィルムにシワが発生した状態で、チャックテープが融着される場合がある。この場合、包装袋を開封し再び雄部材および雌部材を咬合させる際、咬合の位置ずれが発生し、咬合しにくいという問題がある。
また、特許文献4に記載のような包装袋では、包装袋を開封する際、引き裂き容易手段である線状体により、雄型ファスナー部材と雌型ファスナー部材と分離する。このため、雄型ファスナー部材と雌型ファスナー部材とを再咬合させる際、位置を合わせにくく、咬合が困難になるという問題がある。
本発明の目的は、雄部材と雌部材とを簡単に咬合可能なチャックテープおよびチャックテープ付き包装袋を提供することである。
本発明のチャックテープは、係脱可能に係合して咬合部を構成する一対の雄部材および雌部材が一枚のテープに形成されたチャックテープであって、前記雄部材および前記雌部材の略中間線上に形成され前記テープを折り畳んで前記咬合部を形成可能な折曲部が設けられたことを特徴とする。
この発明では、チャックテープは折曲部を有しているので、位置ずれを起こすことなく簡単に、雄部材および雌部材を咬合させることができる。
また、前記折曲部は、前記テープの厚さ寸法よりも薄肉に形成されたことが好ましい。
この発明では、折曲部は薄肉に形成されているので、さらに簡単に折り曲げることができる。
ここで、折曲部の厚さ寸法は、20μm以上120μm以下が好ましく、50μm以上100μm以下がさらに好ましい。折曲部の厚さ寸法が20μm未満であると、折曲部が折れ曲がった際に伸びたり、切断される場合がある。一方、折曲部の厚さ寸法が120μmを超えると、折曲部が折れ曲がりにくくなり、雄部材および雌部材の咬合が容易にできない場合がある。
さらに、前記折曲部は、前記テープに切込み形成された弱め線であることが好ましい。
この発明では、チャックテープの折曲部は、所定深さ寸法の切込みにより形成されているので、薄肉部を設ける場合よりもさらに雄部材および雌部材の咬合が容易になる。
ここで、切込み形状としては、断面がU型やV型などが挙げられる。また、弱め線は、テープの両端部に亘って連続して形成された罫線でもよく、所定間隔で切れ線を有する罫線、ミシン目線、半切れ線でもよい。
そして、さらにシール層が設けられていることが好ましい。
この発明では、チャックテープはシール層を有しているので、基材フィルムとチャックテープとの溶着力を向上させることができる。
本発明のチャックテープ付き包装袋は、基材フィルムと、上述のチャックテープと、を備えたことを特徴とする。
この発明では、チャックテープ付き包装袋は、上述のチャックテープを有するので、咬合が簡単になる。また、簡単に咬合することができるので、さらに包装袋の密封性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、チャックテープ付包装袋(以下「包装袋」と略記する)として、食品、薬品、医療品、雑貨等の各種物品を包装するための包装袋を例示する。
図1は、本実施の形態における包装袋を示す正面図である。図2は、包装袋の断面図である。
[包装袋の構成]
図1、2に示すように、本実施形態の包装袋1は、基材フィルム10と、長尺状のチャックテープ20とを備える。基材フィルム10は、一方の基材端部11が他方の基材端部11に重ね合わされたシール部12を有している。また、基材フィルム10の両側端部には、互いの基材フィルム10がヒートシールされたサイドシール部13が設けられている。このサイドシール部13には、チャックテープ20の長手方向の両端部がヒートシールされている。基材フィルム10には、シール部12およびサイドシール部13により収納空間14が形成されている。この収納空間14には、粉体などの固体や液体を収納可能である。また、基材フィルム10の底部には、ガゼット15が形成されている。
基材フィルム10は、収納空間14に対向する収納面16を有し、この収納面16には、チャックテープ20がヒートシールされている。
チャックテープ20は、シール層21と、このシール層21に積層形成された帯状のテープ22と、このテープ22に設けられた一対の雄部材23および雌部材24と、雄部材23および雌部材24間に形成された折曲部25とを備える。
シール層21は、基材フィルム10の収納面16にヒートシールされている。また、シール層21の収納空間14側には、テープ22が積層形成されている。
テープ22は、シール層21に対向する基材対向面22Aと、この基材対向面22Aと反対側に形成され収納空間14に対向する咬合面22Bとを有する。
テープ22の咬合面22Bには、雄部材23および雌部材24が突設されている。雄部材23および雌部材24は、咬合して咬合部を形成する。
また、テープ22の咬合面22Bには、折曲部25が形成されている。この折曲部25は、一方のサイドシール部13から他方のサイドシール部13に亘って、雄部材23および雌部材24に略平行して長手状に形成されている。また、折曲部25は、雄部材23および雌部材24の略中間位置であり、雄部材23および雌部材24から互いに等距離となる位置に形成されている。ここで、折曲部25は、テープ22に所定深さ寸法の切込みにより形成された弱め線である。切込み形状は、断面がV形状であるが、U形状でもよい。また、弱め線は、テープ22の長手方向の両端部に亘って連続して形成された罫線であるが、所定間隔で切れ線を有する罫線、ミシン目線、半切れ線でもよい。なお、切込みの所定深さ寸法とは、テープ22が折れ曲がっても、雄部材23側と雌部材24側とに分離しない程度の寸法である。
折曲部25により、雄部材23および雌部材24が互いに近接する状態に、テープ22を折り曲げ可能である。
シール層21を構成する樹脂としては、密度が920kg/m以下、メルトフローレート(MFR)が5g/10分以下のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(以下、「特定のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン」とすることもある)を、シール層21全体に対して50質量%以上含有するものであり、好ましくは50〜99質量%含有し、70〜99質量%とすることが特に好ましい。密度が920kg/mを越える、あるいはMFRが5g/10分を越える直鎖状低密度ポリエチレンを50質量%以上含有した場合にあっては、基材フィルム10との接着性が悪く、当該基材フィルム10とヒートシールしても手で簡単に剥離できる程度の接着強度となってしまう。よって、特に、基材フィルム10がポリプロピレン系樹脂で構成された場合、良好にヒートシールすることができなくなる。
かかるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、850〜910kg/mとすることが好ましく、特に、860〜905kg/m以上とすることが好ましい。また、MFRは、1〜5g/10分とすることが好ましい。
なお、密度はJIS K7121に準拠して、MFRは、JIS K7210に準拠して(190℃、21.18N荷重)測定するようにすればよい。
一方、シール層21を構成する他の樹脂としては、前記した必須の構成材料である特定のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンとの相溶性、または混合性が良好であり、かつ、基材フィルム10と良好な接着性を維持できるものであることが好ましく、例えば、密度が920kg/m以下、メルトフローレート(MFR)が5.0g/10分を越えるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン、MFR(190℃、21.18N荷重)が好ましくは0.5〜20g/10分のプロピレンと炭素数が4〜8のα−オレフィン共重合体、チーグラー系直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−極性ビニル共重合体等の樹脂を使用することができ、これらの一種を単独で、または二種以上を組み合わせて使用することができる。
また、シール層21を構成する樹脂として、特定のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン以外に使用する他の樹脂としては、この中でも、密度が920kg/m以下、メルトフローレート(MFR)が5.0g/10分を越えるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンや、MFRが好ましくは0.5〜20g/10分のプロピレンと炭素数が4〜8のα−オレフィン共重合体を使用することが特に望ましい。特定のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンの他の樹脂としてこれらの樹脂を使用することにより、チャックテープ20を押出成形する場合における咬合部の形状崩れを防止することができる。なお、これらの樹脂は一種を単独で使用してもよく、また二種を組み合わせて使用してもよい。
ここで、共押出成形によりチャックテープ20を製造する場合、シール層21にメルトフローレート(MFR)が5g/10分以下のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンのみを用いると、金型内でシール層21の樹脂が雄部材23、雌部材24に流れ込んでしまい、特に雌部材24の各フック部の先端が閉じやすくなってしまったりするので、再開閉可能な所定の形状に押し出すことが困難となる場合がある。シール層21を構成するMFRが5g/10分以下のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンに、流動性の高い、MFRが5g/10分を越えるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンや、プロピレンと炭素数4〜8のα−オレフィン共重合体を用いることにより、かかる雌部材24等の形状崩れを防止することができる。
また、これらの樹脂のシール層21に対する含有量は、1〜50質量%とすることが好ましく、5〜40質量%とすることが特に好ましい。含有量が1質量%より小さいと、咬合部の形状崩れを防止するといった効果を発揮することができない場合があり、含有量が50質量%より大きいと、低温シール性が損なわれる場合があるとともに、基材フィルム10との良好なヒートシール性、特に基材フィルム10をポリプロピレン系樹脂とした場合におけるヒートシール性が悪くなる場合があるため好ましくない。
なお、これらの樹脂のうち、MFRが0.5〜20g/10分のプロピレンと炭素数が4〜8のα−オレフィン共重合体としてプロピレンとブテン−1との共重合体を使用すれば、前記した効果に加えて、シール層21とテープ22との層間の接着強度が優れたものとなるため好ましい。ここで、当該共重合体のMFRは、1〜10g/10分であることがより好ましく、2〜8g/10分であることが特に好ましい。
次に、テープ22および雄雌部材23、24を構成する樹脂としては、前記したシール層21を構成する樹脂よりも融点の高い樹脂を使用する。ここで、テープ22および雄雌部材23、24を構成する樹脂の融点は、シール層21を構成する樹脂より10℃以上高いことが好ましい。テープ22および雄雌部材23、24を構成する樹脂としては、例えば、ランダムポリプロピレン(RPP)、低密度ポリエチレン(LDPE)や、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)等のエチレンを主成分とする共重合体が挙げられ、これらの一種を単独で、またはこれらの二種以上を組み合わせて使用することができる。テープ22および雄雌部材23、24を構成する樹脂がシール層21を構成する樹脂より融点を高くすることにより、チャックテープ20と基材フィルム10との融着を実施する場合におけるテープ22および雄雌部材23、24に対する熱的影響を少なくすることが可能となり、ヒートシール時にテープ22および雄雌部材23、24の形状崩れを防止することができる。また、基材フィルム10と融着を実施する場合において低温で融着を行うことができる等、ヒートシール条件の幅を広げることができるため好ましい。
本発明のチャックテープ20のテープ22および雄雌部材23、24を構成する樹脂としては、この中でも、ランダムポリプロピレン(RPP)を使用することが好ましく、テープ22および雄雌部材23、24としてランダムポリプロピレンを使用することにより、例えば、基材フィルム10にポリエチレンを使用した場合における、チャックテープ20の熱収縮により生じる、基材フィルム10のシワの発生を抑制することができる。
また、前記したように、シール層21を構成する樹脂として特定のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン50〜99質量%と、密度が920kg/m以下、MFRが5.0g/10分を越えるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン及びプロピレンのうち一方と炭素数が4〜8のα−オレフィン共重合体を1〜50質量%使用し、テープ22および雄雌部材23、24を構成する樹脂としてランダムポリプロピレンを使用すれば、共押出成形によりチャックテープ20を製造した場合にシール層21とテープ22および雄雌部材23、24の流動性が均一となり、押出速度も略等しくすることができるため、テープ22および雄雌部材23、24を構成するランダムポリプロピレンに余計なずり応力がかかることもなく、咬合部における形状の崩れの発生をより一層好適に防止することができる。
テープ22および雄雌部材23、24として使用されるランダムポリプロピレン(RPP)は、エチレン成分を2.0〜8.0質量%含有することが好ましく、3.0〜6.0質量%含有することが特に好ましい。ランダムポリプロピレンに対して含有されるエチレン成分が2.0質量%より小さいと、咬合部の再開閉性が悪くなる場合があり、一方、エチレン成分が8.0質量%より大きいと、シール層21との融点差が小さくなり、チャックテープ20と基材フィルム10をヒートシールする場合におけるヒートシール速度を速くして生産性を高めることが困難となる。
また、このランダムポリプロピレン(RPP)のメルトフローレート(MFR)は、3〜10g/10分であることが好ましく、5〜9g/10分であることが特に好ましい。ランダムポリプロピレンのMFRが3g/10分より小さいと、テープ22および雄雌部材23、24と連続して一体的に形成される咬合部の押出成形性が悪くなる場合があり、一方、MFRが10g/10分より大きいと、雌部材24の各フック部の先端が閉じやすくなったり、雄部材23が倒れやすくなるので、再開閉可能な所定の形状に押し出すことが困難になる場合がある。
シール層21の厚みtと、テープ22の厚みtとの関係として、シール層21の厚みtをテープ22の厚みtの1〜30%とすることが好ましく、5〜15%とすることが特に好ましい。シール層21の厚みがテープ22に対して1%より小さいと、チャックテープ20と基材フィルム10をヒートシールした場合にあっては、ヒートシール後に基材フィルム10のシール層21部分が縮んでシワが生じてしまう場合がある。一方、シール層21の厚みが30%より大きいと、共押出成形してチャックテープ20を製造する際に、シール層21に対して押出物表面が規則的に波立ついわゆるシャークスキンが発生して、シール層21だけでなくテープ22の外観が悪くなる場合がある。なお、シール層21の厚みtとしては、概ね10〜20μm程度となるようすればよい。
そして、テープ22および雄雌部材23、24は、シール層21と共押出成形法により一体化して得ることができる。チャックテープ20をこのような共押出法により成形すれば、チャックテープ20を連続的に安定して製造することができる。
ここで、基材フィルム10としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、ドライラミネート法や押出しラミネートで貼り合わされたラミネートフィルムとしてポリエチレンテレフタレート(PET)/LLDPE、PET/CPP、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)/CPP、ナイロン/直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、金属または無機蒸着PET/LLDPE等を挙げることができる。
また、このような包装袋1は、例えば、市販のチャックテープ20(咬合具)付け三方シール製袋機等を用いて簡便に製造することができる。
なお、この場合の融着条件(温度、圧力等)は、チャックテープ20、及び基材フィルム10を構成する樹脂の種類等に応じて適宜決定することができる。
包装袋1の開封位置は、雄部材23および雌部材24にて構成される咬合部の位置よりも開口側であればよく、基材フィルム10にノッチを入れたり、雄部材23又は雌部材24近傍に開封テープを設けたりすることで、開けやすくすることもできる。
[包装袋の製造装置]
次に、包装袋の製造装置について説明する。
図3は、包装袋の製造装置を示す斜視図である。図4は、チャックテープを基材フィルムにヒートシールする状態を示す断面図である。図5は、チャックテープの雄部材および雌部材を溶融扁平化する状態を示す断面図である。図6は、包装袋にガゼットを形成する状態を示す斜視図である。
製造装置30は、図3に示すように、一対の雄部材23および雌部材24間に折曲部25が形成されたチャックテープ20を供給するテープ巻取ロール31と、基材フィルム10を供給するフィルム巻取ロール32と、チャックテープ20をフィルム巻取ロール32によって供給された基材フィルム10に熱融着する融着手段33と、チャックテープ20の雄部材23および雌部材24に所定間隔ごとに爪潰部26を形成する爪潰バー34と、爪潰部26が形成されたチャックテープ20を有する基材フィルム10を使って製袋する製袋手段35とから構成されている。
フィルム巻取ロール32には、単層または多層の合成樹脂製基材フィルム10がロール状に巻かれている。なお、フィルム巻取ロール32から引き出された基材フィルム10は、重合ロール37に送られ、そこで、チャックテープ20と重ね合わされたのち、融着手段33に送られる。
融着手段33は、図3、4に示されるように、図示省略の駆動源によって回転される回転ドラム331と、この回転ドラム331の周方向に沿って形成されチャックテープ20の雄部材23および雌部材24を導入案内する導入溝331Aと、この導入溝331Aと対向する位置に配置されかつ回転ドラム331の周面形状に対応する曲面形状の融着面332Aを有するシールバー332と、を備えている。なお、333は押えローラである。
各導入溝331Aは雄部材23および雌部材24をそれぞれ収納するに十分な大きさを有する断面形状が略矩形状とされ、その底面が回転ドラム331の周面と略平行であり、その互いに対向する側面は雄部材23および雌部材24の突出寸法より長く形成されている。
図5には爪潰バー34により爪潰部26が形成されたチャックテープ20の構造が示されている。一対の爪潰バー34は、チャックテープ20を挟んで対向配置されている。そして、所定の間隔ごとに、各爪潰バー34が雄部材23および雌部材24を押潰して溶融扁平化する。溶融扁平化された爪潰部26は、包装袋1のサイドシール部13に対応する位置に配設される。
製袋手段35は、チャックテープ20が融着された基材フィルム10が巻かれる円筒フォーマ351と、この円筒フォーマ351の側部に配設された送りベルト352と、基材フィルム10の両基材端部11を融着してシール部12を形成するシールバー353と、サイドシール部13を形成するサイドシールバー354と、ガゼット15を形成する三角板355とを備える。円筒フォーマ351は、中空に形成され、内部空間を通して、包装袋1に収納物を充填する。
[包装袋の製造方法]
次に、包装袋の製造方法について説明する。
この製造方法は、融着手段33により、基材フィルム10にチャックテープ20を熱融着する融着工程と、一対の爪潰バー34にてチャックテープ20の雄部材23および雌部材24に所定間隔ごとに爪潰部26を形成する爪潰工程と、製袋手段35にて爪潰部26が形成されたチャックテープ20を有する基材フィルム10を使って製袋する製袋工程とを備える。
テープ巻取ロール31から引き出されたチャックテープ20は、重合ロール37において、フィルム巻取ロール32から引き出された基材フィルム10に重ね合わされた状態で、融着手段33に送られる。
図4に示すように、融着工程では、融着手段33により、チャックテープ20のシール層21と基材フィルム10とが互いに重ね合わされた状態で、かつ、チャックテープ20の雄部材23および雌部材24が回転ドラム331の導入溝331A内を通りながら、回転ドラム331の回転により連続走行され、その回転ドラム331の周面上において、シールバー332により連続的に熱融着される。
このようにして、チャックテープ20が融着された基材フィルム10は、雄部材23および雌部材24が咬合されることなく、かつ、折曲部25が形成された状態で、爪潰バー34に送られる。ここで、図5に示すように、爪潰バー34により、チャックテープ20の雄部材23および雌部材24に爪潰部26が形成される。そして、チャックテープ20が融着された基材フィルム10は、製袋手段35に送られる。
基材フィルム10は、円筒フォーマ351に巻かれつつ、送りベルト352によって下方に送られる。ここで、爪潰部26とサイドシール部13とが一致するように送られる。そして、シールバー353によりシール部12が形成されつつ、三角板355により、底に対応する部分にガゼット15を形成する。
また、サイドシールバー354により一方のサイドシール部13が形成される。そして、円筒フォーマ351の内部空間を通して収納物の充填を行った後、再びサイドシールバー354により他方のサイドシール部13を形成する。そして包装袋1の切り離しを行う。
[実施形態の効果]
本実施の形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
チャックテープ20に、雄部材23および雌部材24の略中間線上でテープ22を折り畳んで咬合部を形成可能な折曲部25を設けた。
このため、チャックテープ20は折曲部25を有しているから、位置ずれを起こすことなく簡単に雄部材23および雌部材24を咬合させることができる。
さらに、折曲部25を、テープ22における長手方向の一端縁から他端縁に亘って設けた。
このため、折曲部25をテープ22に全体的に形成したので、テープ22を全体的に簡単に折り曲げることができる。
また、折曲部25を、テープ22に切込み形成して弱め線とした。
このため、折曲部25は、所定深さ寸法の切込みにより形成されているので、簡単な構成により、雄部材23および雌部材24の咬合を容易にすることができる。
ここで、切込み形状としては、断面がU形状やV形状などが挙げられる。また、弱め線は、テープの両端部に亘って連続して形成された罫線でもよく、所定間隔で切れ線を有する罫線、ミシン目線、半切れ線でもよい。
そして、テープ22の基材対向面22Aには、基材フィルム10に融着されるシール層21を積層形成した。
このため、シール層21により、基材フィルム10とチャックテープ20との溶着力を向上させることができる。
包装袋1に、基材フィルム10と、チャックテープ20とを設けた。
このため、包装袋1の収納空間14から収納物を取り出した後、簡単にチャックテープ20を咬合させることができる。また、簡単に咬合することができるので、さらに包装袋の密封性を向上させることができる。
包装袋1の製造方法として、チャックテープ20および基材フィルム10を介して対向配置された回転ドラム331およびシールバー332により、基材フィルム10およびチャックテープ20を融着する融着工程を設けた。この融着工程では、雄部材23および雌部材24が咬合しない状態で、チャックテープ20を基材フィルム10に融着した。
このため、融着工程において雄部材23および雌部材24を咬合しないので、製袋工程において収納物を充填する際にも雄部材23および雌部材24を咬合していないから、咬合された状態と比較すると、包装袋は、収納物をたくさん収納することができる。
また、雄部材23および雌部材24を咬合しない状態で、基材フィルム10とチャックテープ20とを融着するので、一般に雄部材23および雌部材24を咬合した状態で融着させる際に用いられるセパレータが必要ない。そのため、コストダウンおよび製造効率の向上が図れる。
また、基材フィルム10およびチャックテープ20を挟んで対向配置された一対の爪潰バー34により、雄部材23および雌部材24が咬合しない状態で、雄部材23および雌部材24における、包装袋1のサイドシール部13に対応する部分を溶融扁平化する爪潰工程を設けた。
このため、爪潰工程において、雄部材23および雌部材24が咬合しないので、雄部材23および雌部材24を簡単に溶融扁平化して、爪潰部26を形成することができる。
なお、本実施の形態では、折曲部25はテープ22よりも柔軟性の高い樹脂にて形成されていてもよい。
また、本実施形態では、折曲部25は、テープ22に切込み形成された弱め線である構成を示したが、これに限られない。例えば、折曲部25を、テープ22の厚さ寸法よりも薄肉に形成してもよい。この場合においても、折曲部25を容易に折り曲げることができる。
本実施の形態における包装袋を示す正面図。 包装袋を示す断面図。 包装袋の製造装置を示す斜視図。 チャックテープを基材フィルムにヒートシールする状態を示す断面図。 チャックテープの雄部材および雌部材を溶融扁平化する状態を示す断面図。 包装袋にガゼットを形成する状態を示す斜視図。
符号の説明
1………包装袋
10……基材フィルム
14……収納空間
16……収納面
20……チャックテープ
21……シール層
22……テープ
22A……基材対向面
22B…咬合面
23……雄部材
24……雌部材
33……融着手段
34……爪潰バー
331…回転ドラム
332…シールバー

Claims (5)

  1. 係脱可能に係合して咬合部を構成する一対の雄部材および雌部材が一枚のテープに形成されたチャックテープであって、
    前記雄部材および前記雌部材の略中間線上に形成され前記テープを折り畳んで前記咬合部を形成可能な折曲部が設けられた
    ことを特徴としたチャックテープ。
  2. 請求項1に記載のチャックテープであって、
    前記折曲部は、前記テープの厚さ寸法よりも薄肉に形成された
    ことを特徴としたチャックテープ。
  3. 請求項1に記載のチャックテープであって、
    前記折曲部は、前記テープに切込み形成された弱め線である
    ことを特徴としたチャックテープ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のチャックテープであって、
    さらにシール層が設けられている
    ことを特徴としたチャックテープ。
  5. 基材フィルムと、
    請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のチャックテープと、
    を備えたことを特徴としたチャックテープ付き包装袋。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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