JP5981125B2 - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
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Description
本願の第1の発明は、
ブレーキ液の切替通路を形成すると共にブレーキ液を一時的に蓄積するリザーバが設けられてなる油圧ユニットと、前記油圧ユニットの通路の切り替えをする電磁切替弁を駆動制御する電子制御ユニットとを少なくとも備えるブレーキ液圧制御装置において、
前記リザーバは、前記油圧ユニットを構成する油圧ブロックに形成されたシリンダと、前記シリンダの内部を軸線方向に往復移動可能であり液圧室と気体室をそれぞれ区画するピストンと、前記気体室に位置し前記ピストンに対し前記気体室の側から前記液圧室の側に向かう力を与える板状バネ部材と、前記シリンダの開口部を塞ぐカバー部材とを具備してなり、前記板状バネ部材と前記カバー部材は隣接部の一部を一体化してなることを特徴とするブレーキ液圧制御装置である。
この構成によれば、板状バネ部材はリザーバを組み立てる以前にカバー部材に一体化しておくので、位置決めが確実にできると共に、板状バネがシリンダ内で傾いた状態でカバー部材をシリンダ開口部に取り付けることがなく信頼性の高いリザーバを有するブレーキ液圧制御装置を提供できる。
前記カバー部材は略円形の板状で内面側の外周の縁部に突出部を有し、前記突出部の内周に前記板状バネ部材が嵌合することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置である。
この構成によれば、カバー部材の軸方向中心と、板状バネ部材の軸方向中心を合わせやすく更に信頼性の高いリザーバを有するブレーキ液圧制御装置を提供できる。
前記カバー部材は略円形の板状で内面側のオフセットされた位置に凸部を有し、前記凸部に板状バネ部材が嵌合することを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキ液圧制御装置である。
この構成によれば、カバー部材と板状バネ部材が軸方向中心からオフセットされた位置で嵌合するので、板状バネ部材が非対称の形状でも位置あわせが容易で、仮に嵌合が不十分でもカバー部材と板状バネ部材が回転してしまうことがなく信頼性の高いリザーバを有するブレーキ液圧制御装置を提供できる。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるブレーキ液圧制御装置1の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
図1には、いわゆる還流型のアンチロックブレーキ制御機能を備えた自動四輪車用のブレーキ液圧制御装置1における配管系統を中心にした一構成例が示されている。同図においては、図面を簡潔にして、理解を容易にする観点から、車両前輪の右側車輪40aと後輪の左側車輪40bに係るブレーキ液圧制御系が示されたものとなっている。
そして、ブレーキマスタシリンダ30とホイールシリンダ41aは、主油圧管50aによって、また、ブレーキマスタシリンダ30とホイールシリンダ41bは,主油圧管50bによって、それぞれ接続されており、それぞれの配管途中の適宜な位置には、通常開成状態とされる第1の電磁切換弁60a,60bがそれぞれ設けられている。
同様にして、第1の電磁切換弁60bとホイールシリンダ41bの間の主油圧管50bの適宜な位置には、リザーバ接続用油圧管51bが接続されており、その配管途中には、通常閉成状態とされる第2の電磁切換弁61bが設けられている。そして、リザーバ接続用油圧管51bの他端は、先のリザーバ接続用油圧管51aに、第2の電磁切換弁61aの出口側に位置する適宜な部位で接続されてリザーバ接続用油圧管51aを介してリザーバ70aに連通するようになっている。
例えば、ブレーキを作用させるため、ブレーキペダル20が操作されると、ペダル作動スイッチ21により、その操作に応じた検出信号が電子制御ユニット10に入力される。同時に、ブレーキマスタシリンダ30からは、ブレーキペダル20の操作に応じた油圧のブレーキ液がホイールシリンダ41a,41bに供給され、ホイールシリンダ41a,41bにおいてブレーキ力が発生し、車輪40a,40bにブレーキが作用するようになっている。
同時に、駆動モータ92が駆動回路を介して電子制御ユニット10により駆動され、リザーバ70aに貯留されたブレーキ液が油圧ポンプ装置90によって吸い上げられて、ブレーキマスタシリンダ30に還流されることとなる。
以下、かかる油圧ユニット11に設けられた本発明の実施の形態におけるリザーバ70aの構成について、図2乃至図5を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、リザーバ70aと、図示を省略した他方のブレーキ系統におけるリザーバとを区別する必要のない場合においては、リザーバ70と称することとする。
リザーバ70は、油圧ブロック12に形成されたシリンダ71と、リザーバ接続用油圧管51aから供給された油をシリンダ71に蓄積し密閉するピストン72と、ピストン72にかかる液圧に作用しピストン72の移動により油の蓄積容積を変動せしめる板状バネ73と、板状バネ73の一端を固定すると共にシリンダ71の開口部を塞ぐカバー74からなる。
ピストン72にはシリンダ71との密閉手段としてその外周に円周溝が形成され、その円周溝には0−リング75が配置されている。また、カバー74はシリンダ71の開口部に圧入するか、開口部に配置した後に油圧ブロック12をカシメることにより固定しても良い。
リザーバ70は、油圧ブロック12に形成されたシリンダ71と、リザーバ接続用油圧管51aから供給された油をシリンダ71に蓄積し密閉するピストン72と、ピストン72にかかる液圧に作用しピストン72の移動により油の蓄積容積を変動せしめる板状バネ76と、板状バネ73の一端を固定すると共にシリンダ71の開口部を塞ぐカバー74からなる。
ピストン72にはシリンダ71との密閉手段としてその外周に円周溝が形成され、その円周溝には0−リング75が配置されている。また、カバー74はシリンダ71の開口部に圧入するか、開口部に配置した後に油圧ブロック12をカシメることにより固定しても良い。
10 電子制御ユニット
11 油圧ユニット
12 油圧ブロック
20 ブレーキペダル
30 マスタシリンダ
31 ブースタ
40a、40b 車輪
41a、41b ホイールシリンダ
50a、50b 主油圧管
51a、51b リザーバ接続用油圧管
52 戻し用油圧管
60a、60b 第1の電磁切替弁
61a、61b 第2の電磁切替弁
70 リザーバ
71 シリンダ
72a、72b ピストン
73 板状バネ
74a、74b カバー
75 O−リング
76 板状バネ
80 第1の戻し路用逆止弁
81 第2の戻し路用逆止弁
90 油圧ポンプ装置
91a、91b プランジャ
92 駆動モータ
100 円形リング
101 座
102 押し圧部
103 バネ部
104 円形状板
105 押し圧部
106 舌形バネ
107 凸部
108 穴部
109 円形リング
110 突出部
Claims (2)
- ブレーキ液の切替通路を形成すると共にブレーキ液を一時的に蓄積するリザーバが設けられてなる油圧ユニットと、前記油圧ユニットの通路の切り替えをする電磁切替弁を駆動制御する電子制御ユニットとを少なくとも備えるブレーキ液圧制御装置において、
前記リザーバは、前記油圧ユニットを構成する油圧ブロックに形成されたシリンダと、前記シリンダの内部を軸線方向に往復移動可能であり液圧室と気体室をそれぞれ区画するピストンと、前記気体室に位置し前記ピストンに対し前記気体室の側から前記液圧室の側に向かう力を与える板状バネ部材と、前記シリンダの開口部を塞ぐカバー部材とを具備してなり、
前記板状バネ部材と前記カバー部材は隣接部の一部を一体化してなり、
前記板状バネ部材は、円形リングと、前記シリンダ内のピストンと対向する一体の押し圧部と、前記円形リングと前記一体の押し圧部を連結すると共に圧縮方向の力に対向するバネ力を有する3つのバネ部と、を有する、
ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。 - 前記カバー部材は略円形の板状で内面側の外周の縁部に突出部を有し、前記突出部の内周に前記板状バネ部材の円形リングが嵌合することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置。
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