JP5979462B1 - 側溝用ブロック - Google Patents
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Abstract
Description
又、縁石は、ブロック本体上面の段差部に嵌め込まれ、相互間に介在させるモルタル層で所定寸法に位置決めして取付けられる。しかし、比較的脆弱なモルタルによる位置決めは、必然的に所定の寸法や位置が定まるものではなく、特に、縁石の車道側で、ブロック本体に開口がある箇所では、縁石の切り欠き部をなす鉛直面との間のモルタルがブロック本体と遊離して、縁石の固定手段をなさないという問題点もあった。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、上記ブロック本体上に設置する縁石の間際に開口があっても、降雨等の路面表面水を効率よく排水可能で、縁石の設置に際しても、必然的にその位置決めができる側溝用ブロックを提供することを課題としている。
図1(イ)は、本発明の側溝用ブロックの一実施の形態を示す正面側の斜視図であり、1は、本実施形態の側溝用ブロックであって、コンクリート等から作製された1本のブロック本体2と2個の縁石3とからなる。尚、図1(ロ)は、縁石3の設置途中を示す背面側の斜視図である。
図1(イ)及び(ロ)に示す如く、ブロック本体2は、横長の筒状体の内腔をなす排水路4が頂部に水平面4aを有する略馬蹄形で、筒状体外側の両端と中央の下部にフランジ11が夫々突設され、両端の車道側Xにあるフランジ11との対角線上の歩道側Y上部にもフランジ11aを設けるべく凹陥部12を欠設し、かかる対角線上のフランジ11、11aにブロック本体2相互をその長手方向にボルト連結するための通孔13を穿設するとともに、上面5に長手方向に沿う開口6を設けてなる。
又、縁石3は、ブロック本体2の開口6を境として、その歩道側Yの上面部5bに載置されるとともに、インサートナット30へのボルト締結で固定されてなるものである。
又、開口6が長手方向で2本に分断すべく、その両端と中央の3箇所に上面部5bと連続する閉塞部7を設け、該閉塞部7の上端閉塞面7aに、エプロン部5aの開口6側の端縁に連設する垂下面9から上面部5bへ向けて突出面8aを突出形成した突起8を突設してなる。
縁石3は図3(イ)及び(ロ)に示す如く、その長さを上記ブロック本体2の略1/2とした、断面略台形の横長棒状で、後述の上面部5bへの固定に用いる縦孔3cが適宜間隔を設けて穿設されている。
続いて、自動的に連通してなる縁石3の縦孔3cとブロック本体2のインサートナット30へのボルト31の挿通、螺合で、縁石3の固定が完了する。
又、上記縁石3に隣り合う上面部5bにも、同様にして他の縁石3を設置することで、図1(イ)に示す如き、歩車道を分離する縁石3の間際で、その長手方向に沿う導水溝10を、車道側Xの上面に有する側溝用ブロック1が形成される。
尚、上記側溝用ブロック1では、ブロック本体2と縁石3の固定にインサートナット30とボルト31を用いているが、必ずしもこれに拘束されず、後述の如きモルタル介在方式や相互単純な直置き方式での設置によるものであっても良い。
又、排水路4を略馬蹄形としているが、この他に円形、矩形、卵形等、適宜な形状を採用可能である。
更に、側溝用ブロック1同士を連結すべく、ブロック本体2にフランジ11、11a、凹陥部12及び通孔13を設けているが、必ずしも設けなくても良く、その連結方法や構造は、適宜となされればよい。
又、上記突出面8aとの当接により、縁石3の車道側Xにおける側面3bとブロック本体2の垂下面9との間、即ち、縁石3の下部間際で長手方向に形成され、傾斜を有するエプロン部5aからの路面表面水Wをブロック本体2の開口6に取込む導水溝10の溝幅10aが狭くなされても、突起8は相互に離隔して長手方向での開口率を高めるとともに、導水溝10の下位にある開口6自体の上幅6aは、該溝幅10aより広く確保されて流入水たる路面表面水Wを吸込む作用を奏して、排水路4への排水能力を向上させる。同時に、路面から導水溝10に侵入する異物(小砂利、落葉、ゴミ等)を、開口6を悠々と通過、排水路4に落下させて、排水能力の低下や導水溝10間際の景観悪化を防止する。
尚、上端面8bの形状は上記に限らず、凹陥状をなさずに高くともエプロン部5aと同面であっても良く、又、凸状の曲面をなさずに適宜となされてもよい。
又、上面5bの開口6間際に、長手方向に渡ってパッキン32を設け、縁石3の設置に際して上面5bとの間にモルタル33を要する場合に、開口6内へのモルタル33の落下を阻止するものである。ここで、比較的脆弱なモルタル33を縁石3の高さ調整に用いても、縁石3の車道側Xへの位置決めと保持は、上述のとおり、側面3b(下端部3a)と突出面8aの当接によって安定状態を維持することができる。
尚、ブロック本体2と縁石3を物理的に固定する、インサートナット30、ボルト31や縦孔3cは、有ってもよいし、無くてもよい。
尚又、ブロック本体2の幅方向におけるエプロン部5aの幅が適宜縮小されても良く、例えて同図に示す如く、その車道側Xの端部が切り欠かれて凹状をなす被覆部5cが形成され、該被覆部5c、エプロン部5a及び上面部5bが連なることで構成される上面5の幅方向の形態を凸状となすこともでき、この場合の側溝用ブロック1は、その埋設に際して上記被覆部5c上に車道の舗装材35が積層され、車道、路面に露出するエプロン部5aの幅を狭くできるという利点がある。
又、突起8の突出面8aは、その側面3bが垂直状の縁石3に対応すべく垂直面からなる背面視略山形状(中間部にあるもので、両端のものは、これの半裁形状)で、上端面8bが凸状の屈折面を呈してその付根部が開口6の上端と連なっている。
更に、その長手方向で4個に分断されてなる開口6は、歩道側Yへの幅が広くて、上面部5bに直置きされた縁石3が開口6に覆い被さる割合を、比較的大きくなしている。
尚、開口6の幅など、その形状寸法は、路面表面水に対する排水性に配慮して、自由に設計変更可能である。
例えば、ブロック本体2の長さは自由で、載置する縁石3の長さや個数に応じて適宜に設定されればよいし、突起8の突設数や位置も縁石3の長手方向両端と対面する箇所に拘束されることなく、1本の縁石3に対し1個、或いは、複数個以上が当接するようになされてもよい。
更に、縁石3の形状についても、その側面間で貫通水抜孔や一部欠設部を有するもの、又、高さが変化するもの等、任意で、要は、突起8との当接面を有するものであれば自由に使用できる。
2 ブロック本体
3 縁石
3a 下端部
3b 側面
4 排水路
5 上面
5a エプロン部
5b 上面部
6 開口
6a 上幅
7 閉塞部
7a 上端閉塞面
8 突起
8a 突出面
8b 上端面
9 垂下面
X 車道側
Y 歩道側
Claims (1)
- 内腔の排水路(4)が長手方向に沿うとともに、上面(5)に長手方向に沿う細幅の開口(6)が分断して設けられたブロック本体(2)と、該ブロック本体(2)の上面(5)の長手方向で前記開口(6)の近傍に設置する縁石(3)とからなり、且つ、ブロック本体(2)の縁石(3)を設置する歩道側(Y)の上面部(5b)が、分断せる開口(6)を介して車道側(X)に位置するエプロン部(5a)より低く、夫々段状をなして上面(5)が形成された側溝用ブロックにおいて、前記ブロック本体(2)の上面部(5b)と連続し開口(6)を分断してなる少なくとも1箇所の閉塞部(7)の上端閉塞面(7a)に,エプロン部(5a)の開口(6)側の端縁に連設する垂下面(9)からその突出面(8a)を開口(6)の上幅(6a)以内で上面部(5b)へ向けるとともに、その長手方向の付根部を上端閉塞面(7a)の全域に渡らせて開口(6)の上端へ連ねた突起(8)が突設され、上面部(5b)に設置する縁石(3)は、その一下端部(3a)が前記突出面(8a)と当接した状態により、開口(6)上でその上幅(6a)の一部に被さって車道側(X)への位置決めがなされることを特徴とする側溝用ブロック。
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- 2016-01-25 JP JP2016024099A patent/JP5979462B1/ja active Active
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