JP7215436B2 - 歩車道境界ブロック - Google Patents

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Description

本発明は、歩道と車道の境界に延在するよう設置される縁石を含む歩車道境界ブロックに係り、より詳細には、電力ケーブル、通信ケーブル等の電線ケーブルを内部に格納した歩車道境界ブロックに係る。
近年、国や地方自治体に於いて、景観の改善、歩道の有効幅員の拡大による通行空間の安全性及び快適性の向上、地震、竜巻、台風等の災害時に於ける電柱の倒壊による交通などへの被害の防止などを図るために、地上に於ける電線ケーブルを担持する電柱をなくす無電柱化が推進されている。かかる無電柱化の方策の一つとしては、電柱に担持されていた電線ケーブルを歩車道境界ブロックに格納することが提案されている。例えば、特許文献1に於いては、縁石を中空に形成して、その中空の空間に、送電線、電話線、送水管等を収納できるようにすることが提案されている。特許文献2、3では、歩車道境界ブロックとして、境界に沿って側溝ブロック(トラフ)を形成し、側溝ブロック内にその延在方向に沿って上部空間と下部空間とを分ける中底部材を配置し、側溝ブロックの下部空間内に電線ケーブルが収容され、上部空間が道路上の排水路となっている構造が提案されている。特許文献4では、歩車道境界ブロックに於いて、電線ケーブルを収容する蓋付きのトラフと、トラフの蓋の上に縁石が配置され、縁石の下方部分の基礎部に排水通路が形成されている構造が提案されている。なお、歩車道境界に配置される縁石に一体的に排水路が形成された構造が特許文献5に、縁石に排水の目的でエプロンが形成されている構造が特許文献6に、それぞれ、記載されている。
特開2006-97450 特開2012-136887 特開2012-158983 特開2016-36220 特開2015-108218 特開2006-291683
無電柱化の方策の一つとして、電線ケーブルを地上に敷設し或いは地中に埋設する方式を採用する場合、地中には、既に、ガス管、上下水管、排水管などの管類が埋設されているので、それらの地中に埋設されている管類に影響のないように、或いは、それらの管類を移動させるなどのことがないように電線ケーブルが敷設できることが望ましい。そこで、本願出願人は、本願出願時未公開の特願2019-223517に於いて、歩車道境界ブロックの地上に突出する縁石部分を中空に形成し、その縁石内の空間に電線ケーブルを配設する構成を提案した。図1(A)に模式的に描かれている如く、かかる歩車道境界ブロック1は、より具体的には、舗装面よりも下に埋設される基礎部2の上に、電線ケーブル4(複数であってよい。)が載置され、その電線ケーブル4を覆うように、断面に於いて下側が開口した略U字形状の縁石部3が配置される構造となっている。通常、ガス管などの既存の管類は、縁石の下などには設けられていないので、かかる構成によれば、地中に既存の管類と干渉することなく、電線ケーブル4が配設することが可能であり、また、電線ケーブル4が地上に突出した縁石部3内に配設されているので、舗装部を除去し、縁石部3を外すだけで、電線ケーブル4にアクセスすることが可能であり、電線ケーブル4の保守等が容易となるといった利点が得られることとなる。
ところで、上記の如く縁石の内部に電線ケーブルを収容する構成に於いては、例えば、縁石上や道路上に設置される縁石鋲や道路鋲を光らせるために、縁石に収容されている電線ケーブルから縁石鋲や道路鋲へ直接に電力を供給するといった構成が考えられる。また、縁石から電線ケーブルにアクセス可能となっていると、道路上の照明、通信設備への利用など、種々の用途に利用でき、便利であろう。その場合、電線ケーブルを縁石鋲や道路鋲又はその他の用途の機器に接続するべく、縁石上にその内部の電線ケーブルにアクセス可能な開口部が設けられることとなる。この点に関し、歩車道境界に於ける縁石は、適当な長さの歩車道境界ブロック1に於ける縁石部3が歩車道境界に沿って配列されるよう構成され、また、特に、電線ケーブルを内部に収容する縁石部3は中空なので強度を確保するべく各ブロックの縁石部3の外郭に於いて鉄筋が埋め込まれるところ、上記の如き縁石上に設ける開口部6を、図3に模式的に描かれている如く、ブロック1の縁石部3の、例えば、中央領域などに設ける場合、開口部6の周囲の補強のための通常の鉄筋10の他に、追加の鉄筋11が必要となることがあり、製造コストが増大し得ることとなる。従って、そのような追加の鉄筋11を用いずに、十分な強度を持った状態にて、電線ケーブルにアクセス可能な開口部が設けられれば有利である。
かくして、本発明の一つの課題は、上記の如き歩車道境界ブロックであって、縁石部に、収納されている電線ケーブルにアクセスするための開口部を設ける場合に追加の鉄筋の埋め込みを要せずに十分な強度を持った構成を提供することである。
本発明によれば、上記の課題は、電線ケーブルが上面に載置される基礎部と前記電線ケーブルを覆うように前記基礎部の上面に配置される断面に於いて下側が開口した略U字形状の縁石部とを含む歩車道境界ブロックであって、前記縁石部の上部領域が、隣接する縁石部の上部領域との継ぎ目に於いて、前記電線ケーブルに対して前記縁石部の外側からアクセス可能な開口部を有している歩車道境界ブロックによって達成される。
上記に於いて、「歩車道境界ブロック」は、道路に於いて、車道と歩道との境界に沿って配列されて設置される縁石を提供する構造体である。歩車道境界ブロックは、本発明に於いては、舗装面の下の地中にて歩車道境界に沿って延在するよう配設される「基礎部」と、その基礎部の上面にて舗装面よりも上方へ突出して歩車道境界に沿って延在するよう配設される「縁石部」とを含み、かかる縁石部が基礎部に載った状態で、基礎部と縁石部との間に中空の領域が形成され、その領域内にて、電力ケーブルや通信ケーブルなどの従前では電柱に担持されていた電線ケーブルが配設される。なお、電線ケーブルは、複数本からなるケーブルの群であってよい。縁石部は、典型的には、アンカーボルトを縁石部の縁に穿たれたボルト孔を通して基礎部に於けるボルト孔に締結することによって、基礎部上面に固定されるようになっていてよい。また、基礎部及び縁石部は、鉄筋コンクリートにて形成されてよい。
そして、上記の如き「歩車道境界ブロック」に於いて、本発明に於いては、内部の中空の領域に収容されている電線ケーブルに、縁石部の外側からアクセスすることを可能にする開口部が隣接するブロックの縁石部の上部領域の継ぎ目に形成される(縁石部の上部領域とは、下側が開口した断面に於いて略U字形状の於ける縁石部の外郭のうちの下側の開口部に対向した上側の領域のことである。)。かかる開口部は、具体的には、例えば、隣接する縁石部の上部領域の縁にそれぞれ切り欠きが形成され、それらの切り欠きが整合することにより形成されてよい。或いは、隣接する縁石部の間に縁石の延在方向の長さの短いジョイント材が挿入され、そのジョイント材の上部領域に開口部が形成されていてもよい。
かかる構成によれば、電線ケーブルにアクセス可能な開口部のための切り欠きが各ブロックの縁石部の長手方向の縁に形成されるか、或いは、縁石部の上部領域自体には、開口部や切り欠きが形成されないので、図3に例示されている如き、強度保持又は補強のための追加の鉄筋等は、不要となり、従って、電線ケーブルにアクセス可能な開口部の形成のための製造コスト等の増大は避けられることとなる。
ところで、上記の本発明の歩車道境界ブロックに於いては、既に述べた如く、基礎部の上に縁石部が載置され固定される。この点に関し、個々の歩車道境界ブロックのその延在方向に於ける縁石部と基礎部の長さが略同じであり、一つの縁石部が一つの基礎部に対してのみ固定されている場合、各縁石部は、一つの基礎部のみに支持されることとなる。その場合、一つの縁石部に力がかかったとき、その力は、一つの基礎部だけで支持しなければならないので、縁石部に一つの基礎部を動かすほどの力が作用すれば、対応する基礎部も動いてしまうこととなる。しかしながら、もし一つの縁石部が隣接する二つの基礎部に対して固定され且つ一つの基礎部に対して二つの縁石部が固定されるように、即ち、隣接する縁石部の継ぎ目が隣接する基礎部の継ぎ目の位置と歩車道境界の延在方向にずれている場合(所謂、基礎部の上に馬目地にて縁石部が配列されている場合)であれば、一つの縁石部に一つの基礎部を動かすほどの力が作用しても、その力は、二つの基礎部により支えることとなるので、基礎部が移動せずに維持されることが期待される。かくして、上記の本発明の構成に於いて、隣接する縁石部の継ぎ目が隣接する基礎部の継ぎ目の位置に対して歩車道境界の延在方向にずれるように各縁石部が隣接する二つの基礎部に対して固定されるようになっていてよい。かかる構成は、後の実施形態の欄に於いて説明される如く、歩車道境界ブロックのうち、歩行者又は車両が歩車道境界へ進入可能とするためなどの縁石の高さを低くする部分(横断歩道前、交差点前、駐車場の出入口前など)や電線ケーブルを宅地に分配するべく電線ケーブルが地中にて引き出されるようになった部分に於いて、基礎部が断面に於いて上側に開口した略U字形状の溝構造を有し、電線ケーブルが基礎部の溝構造内にて延在するように構成されている区間でも、同様に適用されてよい。
かくして、上記の本発明の構成によれば、中空に形成された縁石の内側に電線ケーブルを収納する形式の歩車道境界ブロックに於いて、縁石部に、収容された電線ケーブルにアクセス可能な開口部を設ける際、かかる開口部は、隣接する縁石部の継ぎ目に設置され、これにより、縁石部の強度の補強のために追加の鉄筋を埋め込むなどの対策を不要とすることができ、製造コストの増大が抑えられることとなる。かかる開口部は、開口部に縁石鋲を取り付けて、電線ケーブルから電力が与えられるため、道路鋲や道路上の照明器具へ電力を供給するための電力ケーブルを縁石内の電力ケーブルに接続するため、或いは、通信設備を利用する際に縁石内の通信ケーブルにアクセスするためなど、種々の用途にて利用されてよい。
本発明のその他の目的及び利点は、以下の本発明の好ましい実施形態の説明により明らかになるであろう。
図1(A)は、本実施形態による歩車道境界ブロックの模式的な断面図である。図1(B)は、本実施形態による歩車道境界に設置された本実施形態による歩車道境界ブロックの模式的な上面図(上)と側面図(下)である(図1(A)は、線A-A’に沿って見た断面図である。)。図1(C)は、本実施形態による別の態様に於ける歩車道境界に設置された本実施形態による歩車道境界ブロックの模式的な上面図(上)と側面図(下)である。 図2(A)は、本実施形態による歩車道境界ブロックであって、基礎部の溝構造に電線ケーブルを収容する形式のブロックの模式的な断面図である。図2(B)は、電線ケーブルが縁石部の内部に収容されている区間(右)と電線ケーブルが基礎部の溝構造に収容されている区間(左)とが接続されている部分に於ける歩車道境界ブロックの模式的な側面である(図2(A)は、線B-B’に沿って見た断面図である。)。図2(C)は、電線ケーブルが基礎部の溝構造に収容されている区間に於いて、電線ケーブルにアクセス可能な開口部が設けられる場合の歩車道境界ブロックの模式的な側面である。 図3は、歩車道境界ブロックの縁石部の上部領域の中央部分に電線ケーブルにアクセス可能な開口部が設けた場合の鉄筋の配置を説明する縁石部の平面図である。
1…歩車道境界ブロック
2…基礎部(第一の区間)
2’…基礎部(第二の区間)
2a…基礎部の溝構造
2b…ノックアウト部
3…縁石部(第一の区間)
3’…縁石部(第二の区間)
4…電線ケーブル
5…アンカーボルト
6…電線ケーブルアクセス孔
7…縁石鋲
8…ジョイント材
10…鉄筋
11…追加の鉄筋
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明する。図中、同一の符号は、同一の部位を示す。
歩車道境界ブロックの構成
図1(A)を参照して、本実施形態の歩車道境界ブロック1は、道路に於いて、車道と歩道との境界に沿って配列して配置される。歩車道境界ブロック1の構成に於いては、具体的には、車道と歩道との境界に沿って、地面又は舗装面(舗装部は、アスファルトなど、通常の態様にて適用される舗装によるものであってよい。)の下方にて地中に基礎部2が配置され、その基礎部2の上面に、地面又は舗装面の上方へ突出する縁石部3が配置される。図示の如く、本実施形態の縁石部3は、下向きに開口した略U字型の断面の構造を成しており、基礎部2の上面に当接して配置され、これにより、基礎部2の上面と縁石部3との間に中空領域が形成される。即ち、本実施形態の歩車道境界ブロック1に於いて、縁石は中空に形成される。そして、その縁石の中空領域には、電力ケーブルや通信ケーブルなどの従前では電柱に担持されていた電線ケーブル4が配設される。なお、電線ケーブル4は、図示の如く、複数本からなる束であってよく、また、縁石部3内側の中空領域に、管路が敷設され、電線ケーブル4は、かかる管路内に延在するようになっていてよい。基礎部2の上面に対する縁石部3の固定は、アンカーボルト5を縁石部3の縁に穿孔されたボルト孔に貫通させ、基礎部2の上面に穿孔されたボルト孔に締結することによって達成されてよい。典型的には、基礎部2と縁石部3とは、設置された状態で、車等が接触しても、容易に移動又は破損しないように、内部に鉄筋を有する鉄筋コンクリートなどにより作成されてよい。更に、歩車道境界ブロック1は、基礎部2及び縁石部3とも予め工場にて作成し、それらの完成品が歩車道境界ブロック1の設置される現場に移送されて、そこで、歩車道境界ブロック1として組み立てられる方式にて設置されるようになっていてよい(プレキャスト方式)。プレキャスト方式によれば、歩車道境界ブロック1の設置現場に基礎部2及び縁石部3を設置するだけでよいので、その場でコンクリート又はセメントを硬化させて縁石を設置する場合に比して大幅に工期が短縮され、道路に於いて歩車道境界が速やかに利用できるようになる点で有利である。
上記の本実施形態の歩車道境界ブロック1に於いて、縁石部3の上面に縁石鋲7を設置する場合、縁石鋲7を光らせるための電力は、縁石部3の内側に収容された電線ケーブル4のうちの電力ケーブルから供給されるようになっていてよい。そこで、縁石鋲7に電力を供給するために電力線を電線ケーブル4の群から縁石部3の外側に引き出すために開口部(電線ケーブルアクセス孔)6が設けられることとなる。かかる電線ケーブルアクセス孔6に関して、図3に例示されている如く、もし一つの縁石部3の中間の領域に設けられるとすると、かかる電線ケーブルアクセス孔6の周囲の強度低下を抑制するために、通常に埋め込まれる鉄筋10の他に、補強のための鉄筋11が追加される必要が生じ得る(特に、本実施形態の縁石部は、中空であるので、その外郭の中央付近に開口部が形成されると、強度が低下する可能性がある。)。しかし、追加の鉄筋11を用いれば、その分、縁石部の製造コストが増大することとなる。
そこで、本実施形態に於いては、縁石鋲7に電力を供給するために電力線を電力ケーブル4から引き出すための電線ケーブルアクセス孔6は、隣接する縁石部3の継ぎ目に設けられる。一つの態様に於いては、図1(B)の如く、隣接する縁石部3の上面の互いに当接する縁のそれぞれに於いて切り欠きが形成され、それらの切り欠きが合わさることで、電線ケーブルアクセス孔6が形成されてよい。この場合、電線ケーブル4の一部が電線ケーブルアクセス孔6から引き出され、電線ケーブルアクセス孔6に設置された縁石鋲7に電力が供給されるようになっていてよい。縁石部3の上面の互いに当接する縁に切り欠きが形成される場合、その部分には、元々、鉄筋が延在しておらず、かかる部分に切り欠きを形成しても、縁石部3の強度は殆ど低下しないため、追加の鉄筋11は不要となる。別の態様に於いては、図1(C)の如く、隣接する縁石部3の間に別体のジョイント材8が介在させられ、かかるジョイント材8に電線ケーブルアクセス孔6が設けられてよい。この場合には、縁石部3には孔も切り欠きも形成されないので、追加の鉄筋11は不要となる。
上記の電線ケーブルアクセス孔6は、縁石鋲7への給電に限らず、任意の給電又は通信のために縁石部3内に収容されている電線ケーブル4にアクセスするために利用されてよい。例えば、道路鋲、道路上の照明器具の給電のための電線が電線ケーブルアクセス孔6を介して縁石部3内に収容されている電線ケーブル4に接続されてよい。また、任意の通信設備へ電線ケーブルアクセス孔6を介して通信ケーブルが接続されてもよい。
ところで、本実施形態の歩車道境界ブロック1は、基礎部2の上に縁石部3が載置された状態にて、複数個、縦列され、歩車道境界として縁石を提供する。かかる構成に於いて、もし各縁石部3が一つの基礎部2に対してのみ固定されている場合、各縁石部は、一つの基礎部のみに支持されることとなり、その場合、或る縁石部3に車両が接触するなどして一つの基礎部を動かすほどの力が作用すれば、その縁石部3を支持している基礎部2も動いてしまう可能性がある。そのような事態を回避し、歩車道境界ブロック1が、より強固に設置場所に保持されるように、本実施形態に於いては、図1(B)、(C)の如く、隣接する縁石部3の継ぎ目が隣接する基礎部2の継ぎ目に対して歩車道境界の延在方向にずれるように、換言すれば、各縁石部3が隣接する二つの基礎部2上に固定されるように、縁石部3の列が基礎部2の列上に載置されてよい(所謂、馬目地にて、基礎部2の上に縁石部3が積まれてよい。)。かかる構成によれば、各縁石部3は、隣接する二つの基礎部2に支持され、更に、各基礎部2は、別の縁石部3にそれぞれ固定されることとなるので、歩車道境界上の実質的に全てのブロック1が機械的に接続された状態となる。従って、或る縁石部3に車両が接触するなどして一つの基礎部を動かすほどの力が作用しても、それを支持する基礎部2が動いてしまう可能性が大幅に低減され、各歩車道境界ブロック1が、より強固に設置場所に保持されることが期待される。
上記の如く、基礎部2列の上に馬目地にて縁石部3列を配置する構成は、図2の如く、歩車道境界ブロック1に於いて、基礎部2’が断面に於いて上側に開口した略U字形状の溝構造2aを有し、電線ケーブル4が基礎部2’の溝構造2a内にて延在するように構成されている区間(第二の区間)でも、同様に適用されてよい。電線ケーブル4が基礎部2の溝構造2a内に収容される区間(第二の区間)は、歩車道境界に於いて、歩行者又は車両が歩車道境界へ進入可能とするためなどの縁石の高さを低くする部分(横断歩道前、交差点前、駐車場の出入口前など)や電線ケーブルを宅地に分配するべく電線ケーブルが地中にて引き出されるようになった部分を設ける場合に用いられる。かかる区間に於いて、縁石部3’は、高さが低くなるよう形成されてよい。また、図2(B)の如く、縁石部3内に電線ケーブル4を収容している区間(第一の区間)と電線ケーブル4が基礎部2の溝構造2a内に収容される区間(第二の区間)とは、電線ケーブル4の通路が連続的に変化するよう接続されてよい。更に、図2(A)に例示されている如く、基礎部2’の側壁には、厚みが低減されたノックアウト部2bが形成されていてよい(ノックアウト部2bは、電線ケーブル4を分岐する場合などに、ハンマーなどで開口して、電線ケーブル4の一部を引き出せるようにした部分である。)。そして、電線ケーブル4が基礎部2の溝構造2a内に収容される区間に於いても、図示の如く、隣接する縁石部3の継ぎ目が隣接する基礎部2、2’の継ぎ目に対して歩車道境界の延在方向にずれるように、各縁石部3が隣接する二つの基礎部2上に載置されてよい。なお、図2(C)に描かれている如く、電線ケーブル4が基礎部2の溝構造2a内に収容される区間に於いても、縁石鋲7等に電線を接続するための電線ケーブルアクセス孔6は、隣接する縁石部3’の継ぎ目に於いて設けられてよく、これにより、縁石部3’に於いて電線ケーブルアクセス孔6を設けるための追加の鉄筋等が不要となる。
以上の説明は、本発明の実施の形態に関連してなされているが、当業者にとつて多くの修正及び変更が容易に可能であり、本発明は、上記に例示された実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の概念から逸脱することなく種々の装置に適用されることは明らかであろう。

Claims (1)

  1. 電線ケーブルが上面に載置される基礎部と前記電線ケーブルを覆うように前記基礎部の上面に配置される断面に於いて下側が開口した略U字形状の縁石部とを含み、歩車道の境界に沿って配列される複数の歩車道境界ブロックであって、前記縁石部の上部領域が、隣接する縁石部の上部領域との継ぎ目に於いて、前記電線ケーブルに対して前記縁石部の外側からアクセス可能な開口部を有しており、前記縁石部と前記隣接する縁石部との継ぎ目が二つの隣接する基礎部の継ぎ目の位置に対して歩車道境界の延在方向にずれるように前記縁石部の各々が隣接する二つの前記基礎部に対して固定されている歩車道境界ブロック。
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