JP2595760Y2 - 通信線収容フレキシブルトラフ装置及び通信線収容フレキシブルトラフ - Google Patents

通信線収容フレキシブルトラフ装置及び通信線収容フレキシブルトラフ

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JP2595760Y2
JP2595760Y2 JP1992046416U JP4641692U JP2595760Y2 JP 2595760 Y2 JP2595760 Y2 JP 2595760Y2 JP 1992046416 U JP1992046416 U JP 1992046416U JP 4641692 U JP4641692 U JP 4641692U JP 2595760 Y2 JP2595760 Y2 JP 2595760Y2
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一孝 門脇
孝司 清水
勝 小林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は通信線を収容するケーブ
ルフレキシブルトラフ装置と通信線収容フレキシブルト
ラフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,通信ケーブルは施工上の問題,条
件,環境規制等により地下に埋設されている場合があ
る。従来ケーブルを埋設するには,先づ掘削し管路を埋
戻したのちに,ケーブルを布設する。従来の埋設の設置
手段を図13〜図15に基いて説明する。図13はマン
ホールM間の管路20の横断面図,図14は管路20の
構成過程の斜視図,図15は管路の縦断面図,である。
図において21は土留矢板,22は腹起し,23は切ば
り,24は収容管,25は予備管,Lは上幅,Kは下
幅,Nは余掘りである。管路はくずれないよう土留矢板
21,腹起し22および切ばり23で構築し,ケーブル
収容管24と予備管25を管路20に配設した後,土留
矢板21,腹起し22および切ばり25を取り埋戻しを
する。また,北海道の従来のトラフ設置方法は,地表面
が持ち上がる凍上が起きるため,基礎コンクリートを打
設し固定した後,トラフ相互をモルタル目地接続する凍
上対策を実施している。掘削量も基礎コンクリート分だ
け多くなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の管路について解
決すべき問題点は次の通りである。 1.管路は凍結の恐れがあるので、凍結深度(1m以
上)の深さが必要である。 2.管路内に水が入わ凍結の恐れがあるため、管路はマ
ンホール側に直線的に片勾配とし途中に凹部のないよう
に構成する必要がある。 3.掘削が深く土砂崩壊の危険があることから、土留め
をし切シ張わをして安全を確保する事が義務づけられて
いる。 4.埋設深度の浅いところには凍結防止PEパイプ
ーブル新設時に同時敷設しなければならない。 5.予備管を埋設しておかなければ、ケーブル引き替え
及び増設ができない。 6.以上のことから、従来の設置手段は創設費が高くつ
く。 本考案は基礎コンクリートを打設せず地表面が持ち上が
る凍上が起るところでもトラフの接続部分が剥離したり
しない構成を得るにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は従来のU字形の
トラフ素体の端面部にU字形の目地用ゴムパッキングを
接着し,トラフ素体を目地用パッキングにおいて接合
し,接合部を連結金具で連結し,トラフ素体毎にスペー
サを設けスペーサ上に有孔管を載置し,端部のトラフ素
体に閉塞コンクリートを設け,前方の地中に浸透砂利を
埋設し,浸透砂利上に閉塞コンクリートより突出する有
孔管を位置させるフレキシブルトラフ装置としたり,従
来のトラフ素体を反転して反転トラフ素体とし,反転ト
ラフ素体を複数個直列に配設し,適当箇所にトラフ素体
を挿入し,反転トラフ素体間,反転トラフとトラフ素体
間を連結金具で連結し,反転トラフ素体の下部両端部に
トラフ蓋を敷板として配設し,トラフ蓋を点検部とした
フレキシブルトラフに構成したものである。
【0005】
【実施例】図1は本考案のケーブルフレキシブルトラフ
装置(以下トラフ装置という。)の斜視図,図2は図3
のX−Y線の断面図,図3は第1トラフ素体上のトラフ
蓋を除去した平面図,図4は側面図,図5は車道に沿っ
て本考案のトラフ装置を敷設した斜視図である。図にお
いて,1はトラフ素体,2はトラフ蓋,3は連結金具,
4は目地用ゴムパッキン,5はスペーサ,6は有孔管,
7は浸透砂利,8はフリック直し砂,9は閉塞コンクリ
ートである。
【0006】本考案のトラフ装置の構成を説明する。本
考案のトラフ装置においては,従来のU型のトラフ素体
1をU字型の端面部にその中央線に沿ってU字形に両面
に接着剤を付着した目地用ゴムパッキン4を接着し,ト
ラフ素体1を相互に端面部において目地用ゴムパッキン
4を介して接合し,側面部に連結金具3で連結する。ト
ラフ素体1には1個づつのスペーサ5を配設し,スペー
サ5上に鼠害防止策とトラフ内の水抜きを兼ねる有孔管
6を配設し,トラフ素体1より有孔管が外部に出るトラ
フ素体1の端面部内にはトラフ素体端の土砂崩壊を防止
する下部に有孔管6を通す孔を設けた閉塞コンクリート
9を装着し,有孔管6を外部に出す。トラフ素体1の有
孔管6の下部とトラフ素体1の前方に浸透砂利7を所定
長さ,幅,深さに埋設する。トラフ素体1はJIS規格
製品を使用する。トラフ蓋はトラフ素体の1/2とし中
央で連結する。
【0007】本考案のトラフ装置はトラフ素体1相互を
目地用ゴムパッキン4を設けて結合したので全体が目次
部分をモルタルにより接続したものに比しフレキシブル
であり,北海道のように凍上によっても,接続面がモル
タルのように剥離することなく,接続面にゴムパッキン
を入れ連結金具で締付けるので作業も簡単である。
【0008】従来は雨水がトラフと管路に浸水し凍結故
障を起す恐れがあることから本考案のトラフ装置におい
ては雨水は有孔管を通り水抜き浸透砂利部分に自然排水
することができる。本考案のトラフ装置の敷設は通常行
われている従来の地下埋設路と比較して,工期,物品,
施工面でも優れており従来手段に比べ本考案のトラフ装
置は,経済性,保守性,安全性に優れている。
【0009】本考案の第2の実施例を図6,図7,図
8,図9,図10に示す。図6は第2実施例のフレキシ
ブルトラフの斜視図,図7は1部トラフ蓋を除去,1部
トラフ蓋を破断する平面図,図8は図7のa−a′線の
断面図,図9は図7のb−b′線の断面図,図10は1
部側面を破断する側面図である。図において,図1〜図
4と同一符号は同一部品を示す。T1は図1〜図4のト
ラフ素体1を反転し底部を上部としたトラフ素体1を伏
せた型の反転トラフ素体,T2は下部に配設したトラフ
蓋2で敷板である。
【0010】第2の実施例のフレキシブルトラフは反転
トラフ素体T1を所定個直列にして組体とし,複数組体
を直列に配設し,組体の間にはトラフ素体1を配設し,
全体を連結金具3で相互に連結する。その際反転トラフ
素体T1間およびトラフ素体1間は端面部には目地用ゴ
ムパッキン4を接着して連結する。トラフ素体1の上部
にはトラフ蓋2を設けられるので点検部とすることがで
きる。反転トラフ素体T1の両端部の下部には敷板T2
を配設する。フレキシブルトラフ内には有孔管6を配設
する。本考案の第2の実施例においては,反転トラフ素
体T1は下方に開放しているので,内部内には溜水は無
く,凍結の心配は無い。トラフ蓋2が少くなるので第3
者への危険も少くなる。第2の実施例の使い方は第1の
実施例と同様である。トラフ蓋1は敷板として沈下防止
に使用する。図11は本考案の第2の実施例のフレキシ
ブルトラフを通信線に収容して車道に沿って敷設した斜
視図である。図12は本考案の第2の実施例のフレキシ
ブルトラフを舗装止線用を兼ねて敷設した斜視図であ
る。
【0011】
【考案の効果】本考案のフレキシブルトラフは目地用ゴ
ムパッキンを接着して接続し連結金具で固定するので,
トラフ同志はフレキシブルとなり,凍上が生じてもトラ
フ素体の接続部の目地用パッキングがモルタル目地のよ
う剥離することはなく,第1の実施例においてはフレキ
シブルトラフ装置内を水が流れ,流れ出た水は出口に浸
透砂利を設けたので水が浸透し地盤崩壊を防ぐ,第2の
実施例においては水も溜まらず凍結の心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトラフ装置の斜視図である。
【図2】図3のX−Y線の断面図である。
【図3】トラフ装置の第1トラフ素体上のトラフ蓋を除
去した平面図である。
【図4】本考案のトラフ装置の側面図である。
【図5】本考案のトラフ装置を車道に沿って敷設した斜
視図である。
【図6】本考案の第2の実施例のフレキシブルトラフの
斜視図である。
【図7】図6のフレキシブルトラフの1部トラフ蓋を除
去,1部トラフ蓋を破断する平面図である。
【図8】図7のa−a′線の断面図である。
【図9】図7のb−b′線の断面図である。
【図10】本考案の第2の実施例のフレキシブルトラフ
の1部破断して示す側面図である。
【図11】本考案の第2の実施例のフレキシブルトラフ
に通信線を収容して車道に沿って敷設した斜視図であ
る。
【図12】本考案の第2の実施例のフレキシブルトラフ
を舗装止縁用を兼ねて敷設した斜視図である。
【図13】従来のマンホールM間の管路の横断面図であ
る。
【図14】従来の管路の構成過程の斜視図である。
【図15】従来の管路の縦断面である。
【符号の説明】
1 トラフ素体 2 トラフ素体のトラフ蓋 3 連結金具 4 目地用ゴムパッキング 5 スペーサ 6 有孔管 7 浸透砂利 8 フリック直し砂 9 閉塞コンクリート 10 ケーブル T1 反転トラフ素体 T2 敷板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小林 勝 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 安達 直樹 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−791(JP,A) 実開 昭61−199122(JP,U) 実開 昭60−51726(JP,U) 実開 昭59−30631(JP,U) 実公 平1−40278(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 9/00 - 9/12

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U字形のトラフ素体の端面部にU字形の
    目地用ゴムパッキンを接着し、前記トラフ素体を相互に
    目地用ゴムパッキンにおいて接続し、接続箇所において
    相互にトラフ素体を連結金具で連結し、前記トラフ素体
    のそれぞれの内部底面に枕状のスペーサを配設し、前記
    スペーサ上に有孔管を載置し、前記有孔管にケーブルを
    挿通し、トラフ素体の一端に閉塞コンクリートを設け、
    前記閉塞コンクリート前方の地中に浸透砂利を埋設し、
    有孔管を前記閉塞コンクリートから突出させ、前記浸透
    砂利上に有孔管の先端部を位置させた通信線収容フレキ
    シブルトラフ装置。
  2. 【請求項2】 U字形の端面部にU字形の目地用ゴムパ
    ッキンを接着したトラフ素体を返転し、反転トラフ素体
    とし、複数の反転トラフ素体を直列に接合して組体と
    し、複数組体を直列に配設し、各組体間にトラフ素体を
    配設し各トラフ素体を連結金具で連結し、反転トラフ素
    体の両端部下部にトラフ蓋の敷板を配設し、トラフ素体
    のトラフ蓋を点検部とした通信線収容フレキシブルトラ
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