JPH0634076A - 土木シートによる埋設管路の沈下防止方法 - Google Patents
土木シートによる埋設管路の沈下防止方法Info
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- JPH0634076A JPH0634076A JP4185601A JP18560192A JPH0634076A JP H0634076 A JPH0634076 A JP H0634076A JP 4185601 A JP4185601 A JP 4185601A JP 18560192 A JP18560192 A JP 18560192A JP H0634076 A JPH0634076 A JP H0634076A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 埋設管路の沈下を防止する。
【構成】 掘削溝１の底部に基床材料２を投入して地固
めした後、基床材料２上に土木シート３を敷く。次に土
木シート３上に管４を設置して、土木シート３の両側部
をいったん管４に被せる。次に管４のまわりに所定高さ
まで下部基礎材料５を投入して地固めした後、土木シー
ト３の両側部を、下部基礎材料５上に広げるとともに掘
削溝１の両側壁６に沿うように立ち上がらせて仮止めす
る。そして、土木シート３上に管４の頂部まで上部基礎
材料７を投入して地固めした後、土木シート３の立ち上
がり部を折り返して上部基礎材料７に広げ、その後に埋
戻し材料８で掘削溝１の埋戻しを行う。
めした後、基床材料２上に土木シート３を敷く。次に土
木シート３上に管４を設置して、土木シート３の両側部
をいったん管４に被せる。次に管４のまわりに所定高さ
まで下部基礎材料５を投入して地固めした後、土木シー
ト３の両側部を、下部基礎材料５上に広げるとともに掘
削溝１の両側壁６に沿うように立ち上がらせて仮止めす
る。そして、土木シート３上に管４の頂部まで上部基礎
材料７を投入して地固めした後、土木シート３の立ち上
がり部を折り返して上部基礎材料７に広げ、その後に埋
戻し材料８で掘削溝１の埋戻しを行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、土木シートによる埋設
管路の沈下防止方法に関する。
管路の沈下防止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】地中に敷設した管路が管の自重および管
内流体の重量により敷設後に不等沈下するのを防止する
ために、支持杭などを用いることが従来から知られてい
る。
内流体の重量により敷設後に不等沈下するのを防止する
ために、支持杭などを用いることが従来から知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の支
持杭などを用いる方法は、必ずしも簡単なものではな
く、コストも高いという問題点がある。
持杭などを用いる方法は、必ずしも簡単なものではな
く、コストも高いという問題点がある。
【０００４】本発明は、このような問題点を解決し、土
木シートを利用して簡単にかつ低コストで不等沈下を防
止できるようにすることを目的とする。
木シートを利用して簡単にかつ低コストで不等沈下を防
止できるようにすることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、掘削溝の底部に基床材料を投入して地固めし
た後、この基床材料上に土木シートを敷き、前記土木シ
ート上に管を設置して、土木シートの両側部をいったん
管に被せ、前記管のまわりに所定高さまで下部基礎材料
を投入して地固めした後、前記土木シートの両側部を、
下部基礎材料上に広げるとともに前記掘削溝の両側壁に
沿うように立ち上がらせて仮止めし、前記土木シート上
に管の頂部まで上部基礎材料を投入して地固めした後、
前記土木シートの立ち上がり部を折り返して上部基礎材
料上に広げ、その後に埋戻し材料で前記掘削溝の埋戻し
を行うものである。
本発明は、掘削溝の底部に基床材料を投入して地固めし
た後、この基床材料上に土木シートを敷き、前記土木シ
ート上に管を設置して、土木シートの両側部をいったん
管に被せ、前記管のまわりに所定高さまで下部基礎材料
を投入して地固めした後、前記土木シートの両側部を、
下部基礎材料上に広げるとともに前記掘削溝の両側壁に
沿うように立ち上がらせて仮止めし、前記土木シート上
に管の頂部まで上部基礎材料を投入して地固めした後、
前記土木シートの立ち上がり部を折り返して上部基礎材
料上に広げ、その後に埋戻し材料で前記掘削溝の埋戻し
を行うものである。
【０００６】
【作用】このようにすると、敷設した管が沈下しようと
して土木シートを下方に引っ張ると、土木シートより上
方の上部基礎材料および埋戻し材料の重量により、土木
シートと上部および下部基礎材料との間、そして土木シ
ートと埋戻し材料との間に摩擦力が作用し、土木シート
の移動を妨げる。そのため、土木シートは管を支持し
て、管の沈下を防止する。
して土木シートを下方に引っ張ると、土木シートより上
方の上部基礎材料および埋戻し材料の重量により、土木
シートと上部および下部基礎材料との間、そして土木シ
ートと埋戻し材料との間に摩擦力が作用し、土木シート
の移動を妨げる。そのため、土木シートは管を支持し
て、管の沈下を防止する。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の方法の一実施例を示す。ま
ず、図１（ａ）に示すように掘削溝１を形成し、その底
部に基床材料２を投入して地固めした後、この基床材料
２の上面に土木シート３を敷く。地固めは転圧、突き固
めなどの適当な方法で行う。土木シート３にはカンバス
などを使用するが、透水性を有するものが好ましい。そ
の理由は、地下水が浸透可能で、それにより管４や基礎
材料５，７に浮力が作用し、それらの重量を軽減して地
盤の沈下防止に役立つからである。また、地盤が良い場
合には、土木シート３を必ずしも管路全長にわたって敷
き詰める必要はなく、たとえば各管４ごとにその長さの
半分程度敷くだけでもよい。
ず、図１（ａ）に示すように掘削溝１を形成し、その底
部に基床材料２を投入して地固めした後、この基床材料
２の上面に土木シート３を敷く。地固めは転圧、突き固
めなどの適当な方法で行う。土木シート３にはカンバス
などを使用するが、透水性を有するものが好ましい。そ
の理由は、地下水が浸透可能で、それにより管４や基礎
材料５，７に浮力が作用し、それらの重量を軽減して地
盤の沈下防止に役立つからである。また、地盤が良い場
合には、土木シート３を必ずしも管路全長にわたって敷
き詰める必要はなく、たとえば各管４ごとにその長さの
半分程度敷くだけでもよい。
【０００８】次に、図１（ｂ）に示すように、土木シー
ト３の上面に管４を設置し、この土木シート３の両側部
をいったん管４に被せて、この両側部が次工程における
下部基礎材料５の投入を邪魔しないようにしておく。
ト３の上面に管４を設置し、この土木シート３の両側部
をいったん管４に被せて、この両側部が次工程における
下部基礎材料５の投入を邪魔しないようにしておく。
【０００９】次に、図１（ｃ）に示すように、管４の中
心高さまで下部基礎材料５を投入して地固めする。その
際に、下部基礎材料５が管４の下半部に十分に行きわた
るようにすることが必要である。続いて、土木シート３
の両側部を下部基礎材料５の上面に広げ、さらに掘削溝
１の両側壁６に沿うように立ち上がらせて仮止めする。
心高さまで下部基礎材料５を投入して地固めする。その
際に、下部基礎材料５が管４の下半部に十分に行きわた
るようにすることが必要である。続いて、土木シート３
の両側部を下部基礎材料５の上面に広げ、さらに掘削溝
１の両側壁６に沿うように立ち上がらせて仮止めする。
【００１０】最後に、図１（ｄ）に示すように、管４の
頂部まで上部基礎材料７を投入して地固めした後、土木
シート３の立ち上がり部を折り返して、この上部基礎材
料７の上面に広げる。その後に、埋戻し材料８で掘削溝
１の埋戻しを行い、管路の埋設工事を完了する。
頂部まで上部基礎材料７を投入して地固めした後、土木
シート３の立ち上がり部を折り返して、この上部基礎材
料７の上面に広げる。その後に、埋戻し材料８で掘削溝
１の埋戻しを行い、管路の埋設工事を完了する。
【００１１】上記のように埋設した管路においては、管
４が沈下しようとして土木シート３を下方に引っ張る
と、上部基礎材料７および埋戻し材料８の重量により、
土木シート３とこれを挟む下部基礎材料５、上部基礎材
料７および埋戻し材料８との間に摩擦力が作用し、土木
シート３が下方に引きずられるのに抵抗する。そのた
め、土木シート３は管４を支持して、管４の沈下を防止
する。
４が沈下しようとして土木シート３を下方に引っ張る
と、上部基礎材料７および埋戻し材料８の重量により、
土木シート３とこれを挟む下部基礎材料５、上部基礎材
料７および埋戻し材料８との間に摩擦力が作用し、土木
シート３が下方に引きずられるのに抵抗する。そのた
め、土木シート３は管４を支持して、管４の沈下を防止
する。
【００１２】なお、本実施例では、管４の沈下防止のみ
を目的としているので、地下水位が高くしかも管路の土
被りが小さい場合には、管４が空もしくはそれに近い状
態のときに浮き上がるおそれがある。そこで、他の実施
例として、管４の沈下および浮き上がりの双方を防止で
きる方法を図２に示す。この実施例では、図示のよう
に、図１（ｃ）に示す工程の際に管４および土木シート
３の上面に別の土木シート９を広げ、両土木シート３，
９の両側部を側壁６に沿うように立ち上がらせて仮止め
する。そして、次の工程で、両土木シート３，９の立ち
上がり部を折り返して上部基礎材料７の上面に広げ、埋
戻し材料８で掘削溝１を埋め戻す。そして、土木シート
３は既述のように管４の沈下を防止し、土木シート９
は、土木シート３の場合と同様に摩擦力の作用により管
４の浮き上がりを防止する。
を目的としているので、地下水位が高くしかも管路の土
被りが小さい場合には、管４が空もしくはそれに近い状
態のときに浮き上がるおそれがある。そこで、他の実施
例として、管４の沈下および浮き上がりの双方を防止で
きる方法を図２に示す。この実施例では、図示のよう
に、図１（ｃ）に示す工程の際に管４および土木シート
３の上面に別の土木シート９を広げ、両土木シート３，
９の両側部を側壁６に沿うように立ち上がらせて仮止め
する。そして、次の工程で、両土木シート３，９の立ち
上がり部を折り返して上部基礎材料７の上面に広げ、埋
戻し材料８で掘削溝１を埋め戻す。そして、土木シート
３は既述のように管４の沈下を防止し、土木シート９
は、土木シート３の場合と同様に摩擦力の作用により管
４の浮き上がりを防止する。
【００１３】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、埋設
した管が沈下しようとして土木シートを下方に引っ張る
と、上部基礎材料および埋戻し材料の重量により、土木
シートとこれを挟む上部および下部基礎材料との間、そ
して土木シートと埋戻し材料との間に摩擦力を作用させ
て、土木シートが下方に移動するのを防止でき、そのた
め土木シートが管の下半部を支持できて、管の沈下を防
止することができる。
した管が沈下しようとして土木シートを下方に引っ張る
と、上部基礎材料および埋戻し材料の重量により、土木
シートとこれを挟む上部および下部基礎材料との間、そ
して土木シートと埋戻し材料との間に摩擦力を作用させ
て、土木シートが下方に移動するのを防止でき、そのた
め土木シートが管の下半部を支持できて、管の沈下を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明方法の一実施例を示す断面図である。
【図２】本発明方法の他の実施例を示す断面図である。
１ 掘削溝 ２ 基床材料 ３ 土木シート ４ 管 ５ 下部基礎材料 ６ 側壁 ７ 上部基礎材料 ８ 埋戻し材料
Claims (1)
- 【請求項１】 掘削溝の底部に基床材料を投入して地固
めした後、この基床材料上に土木シートを敷き、前記土
木シート上に管を設置して、土木シートの両側部をいっ
たん管に被せ、前記管のまわりに所定高さまで下部基礎
材料を投入して地固めした後、前記土木シートの両側部
を、下部基礎材料上に広げるとともに前記掘削溝の両側
壁に沿うように立ち上がらせて仮止めし、前記土木シー
ト上に管の頂部まで上部基礎材料を投入して地固めした
後、前記土木シートの立ち上がり部を折り返して上部基
礎材料上に広げ、その後に埋戻し材料で前記掘削溝の埋
戻しを行うことを特徴とする土木シートによる埋設管路
の沈下防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4185601A JP2776695B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 土木シートによる埋設管路の沈下防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4185601A JP2776695B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 土木シートによる埋設管路の沈下防止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0634076A true JPH0634076A (ja) | 1994-02-08 |
| JP2776695B2 JP2776695B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=16173660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4185601A Expired - Fee Related JP2776695B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 土木シートによる埋設管路の沈下防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2776695B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020065164A (ko) * | 2001-02-06 | 2002-08-13 | 주식회사 동성엔지니어링 | 배수관 매설 공법 |
| JP2006037483A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Mitsui Kagaku Sanshi Kk | 地下埋設用ジオグリッド仮留用杭及びその利用 |
| JP2007170678A (ja) * | 2007-03-14 | 2007-07-05 | National Agriculture & Food Research Organization | ジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法 |
| JP2013150445A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Haneda Concrete Industrial Co Ltd | 電線共同溝の管路部及び設置構造 |
| CN103542174A (zh) * | 2013-11-05 | 2014-01-29 | 中国矿业大学 | 一种煤矿塌陷区管道敷设方法 |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP4185601A patent/JP2776695B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020065164A (ko) * | 2001-02-06 | 2002-08-13 | 주식회사 동성엔지니어링 | 배수관 매설 공법 |
| JP2006037483A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Mitsui Kagaku Sanshi Kk | 地下埋設用ジオグリッド仮留用杭及びその利用 |
| JP4498047B2 (ja) * | 2004-07-27 | 2010-07-07 | 三井化学産資株式会社 | 地盤及び／又は地下埋設物の補強工法 |
| JP2007170678A (ja) * | 2007-03-14 | 2007-07-05 | National Agriculture & Food Research Organization | ジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法 |
| JP2013150445A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Haneda Concrete Industrial Co Ltd | 電線共同溝の管路部及び設置構造 |
| CN103542174A (zh) * | 2013-11-05 | 2014-01-29 | 中国矿业大学 | 一种煤矿塌陷区管道敷设方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2776695B2 (ja) | 1998-07-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |