JP3314191B2 - ジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法 - Google Patents

ジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法

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JP3314191B2
JP3314191B2 JP28272497A JP28272497A JP3314191B2 JP 3314191 B2 JP3314191 B2 JP 3314191B2 JP 28272497 A JP28272497 A JP 28272497A JP 28272497 A JP28272497 A JP 28272497A JP 3314191 B2 JP3314191 B2 JP 3314191B2
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栄征 毛利
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中構造物をジオテキ
スタイルを用いて地中に埋設するジオテキスタイルによ
る地中構造物の浅埋設工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、地中に大口径のパイプラインを
埋設する場合、原地盤を大きく掘削する必要があり、特
に、地下水位の高い地盤では、浮上に抵抗するために大
量の土被りを確保することが不可欠である。このため、
埋設溝の掘削には多量の土砂の掘り出しと運搬とに費用
と時間がかかっている。さらに、掘削溝維持のために、
多数の矢板を掘削溝側壁に仮設する必要がある。パイプ
ラインの埋設では、掘削溝をなるべく浅く、そして、矢
板の引き抜きによる埋戻し砂の緩みを最小限に止めるこ
とが必要とされる。
【0003】地中にパイプラインを埋設する施工は、図
17に示すように、まず、地盤3の崩れを防止するた
め、矢板4を地盤3に打ち込むことから始まる。パイプ
ライン5を埋設するための溝幅W1 は、地盤3に打ち込
まれた両側の矢板4の間隔によって決定される。この矢
板4間の地盤を掘削して溝2を形成し、この溝2にパイ
プライン5を埋設することになる。掘削溝2の底面の地
盤F2の上部には、砂や砕石などの支持力の高い材料に
よる支持地盤C1を設け、パイプライン5はその上部に
設置される。次に、パイプライン5を支持し、変形を防
止するための埋戻し材C2、C3が投入されて埋戻され
る。そして、埋戻し材C4の埋戻しにより地表近くまで
土被りが完了すると、矢板4の引き抜きが行われる。矢
板4の引き抜きを終えて、パイプラインの埋設が完了す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の地中構造物
の浅埋設工法では、矢板4の引き抜き時、矢板4の引き
抜きにより地盤3の深い部分H1やパイプライン5の周
辺の地盤3には矢板引き抜きに伴う空隙が生じる。この
空隙の発生によりパイプライン5の側部の埋戻し材C
2、C3は緩み、このため、パイプライン5には、水平
方向に撓みが生じてしまうという問題がある。すなわ
ち、土留め用の矢板4の引き抜き時に、土圧分布が急激
に変化するため、地中構造物としてのパイプライン5の
変形を招く。また、地下水位が上昇している場合には、
パイプライン5に大きな浮力が発生し、不安定化を招
く。このため、従来の工法では、地中構造物をより深い
位置に埋設し、土被りの量を増大させることにより浮上
抵抗を抑えるようにしている。このため、掘削溝を形成
するための時間と経費が増大するという問題があった。
また、地中構造物を地中で安定化させるため、埋戻し材
の締め固め作業を行う必要があり、コストアップを招く
という問題がある。
【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、掘削溝を浅くし、しかも、矢板引き抜き時の地中
構造物への土圧変化を低減化することができ、かつ、地
盤内での地中構造物の安定性を向上させることができる
ジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明に係
るジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法は、
両側壁に矢板が打ち込まれた掘削溝を形成する第1の工
程と、この第1の工程後、掘削溝底面に地盤材料を投入
して支持地盤を形成し、この支持地盤上に地中構造物を
配置する第2の工程と、第2の工程後、矢板に沿って所
定の高さの支持壁を形成するとともに、地中構造物と支
持地盤上面と上記支持壁面とに沿ってジオテキスタイル
を敷設する第3の工程と、第3の工程後、埋戻し材を投
入して掘削溝を埋戻し、矢板を引き抜く第4の工程とか
らなるようにしたものである。
【0007】本発明の第1の発明に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法では、両側壁に矢板が
打ち込まれた掘削溝が形成されると、掘削溝底面に地盤
材料を投入して支持地盤が形成される。この支持地盤上
に地中構造物が配置されると、矢板に沿って所定の高さ
の支持壁が形成され、地中構造物の露出面と支持地盤上
面と上記支持壁面とに沿ってジオテキスタイルが敷設さ
れる。掘削溝には、埋戻し材が投入されて埋戻された
後、矢板を引き抜くようにしているので、矢板引き抜き
時に地盤に空隙が発生しても、支持壁により地中構造物
への土圧変化を低減化することができる。また、ジオテ
キスタイルで埋戻し材を拘束することにより埋戻し材の
剛性が高まり、埋戻し材が地中構造物に対してアンカー
機能を果たす。
【0008】本発明の第2の発明に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法は、両側壁に矢板が打
ち込まれた掘削溝を形成する第1の工程と、この第1の
工程後、掘削溝底面に地盤材料を投入して支持地盤を形
成し、この支持地盤上に地中構造物を配置する第2の工
程と、第2の工程後、地中構造物と支持地盤上面とにジ
オテキスタイルを敷設しジオテキスタイルの端部をお
り返しアンカー材を内部に詰めた袋状に形成して構成し
たアンカー部を設ける第3の工程と、第3の工程後、埋
戻し材を投入して掘削溝を埋戻し、矢板を引き抜く第4
の工程とからなるとともに、第3の工程時、ジオテキス
タイルの敷設後、埋戻し材を所定の高さまで投入する埋
戻し材投入工程と、ジオテキスタイルを敷設してアンカ
ー部を設けるジオテキスタイル敷設工程とを繰り返し
て、ジオテキスタイルに挟まれる埋戻し材層を少なくと
も1層以上地中構造物上部のジオテキスタイルを露出さ
せる高さまで形成したものである。
【0009】本発明の第2の発明に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法では、両側壁に矢板が
打ち込まれた掘削溝が形成されると、掘削溝底面に地盤
材料を投入して支持地盤が形成される。この支持地盤上
に地中構造物が配置されると、地中構造物の露出面と支
持地盤上面とにジオテキスタイルを敷設する。ジオテキ
スタイルの端部には、アンカー部が設けられる。アンカ
ー部はジオテキスタイルの端部のおり返された内部にア
ンカー材が詰られた後、おり返し端が接続され袋状に形
成される。ジオテキスタイルの敷設後、埋戻し材を所定
の高さまで投入する埋戻し材投入工程と、ジオテキスタ
イルを敷設してアンカー部を設けるジオテキスタイル敷
設工程とを繰り返して、ジオテキスタイルに挟まれる埋
戻し材層を少なくとも1層以上地中構造物上部のジオテ
キスタイルを露出させる高さまで形成する。掘削溝に
は、埋戻し材が投入されて埋戻された後、矢板を引き抜
くようにしているので、矢板引き抜き時に地盤に空隙が
発生しても、アンカー部により地中構造物への土圧変化
を低減化することができる。
【0010】本発明の第3の発明に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法は、両側壁に矢板が打
ち込まれた掘削溝を形成する第1の工程と、この第1の
工程後、掘削溝底面に地盤材料を投入して支持地盤を形
成し、この支持地盤上に地中構造物を配置する第2の工
程と、第2の工程後、ジオテキスタイルを地中構造物の
上部に被せて両端を地中構造物側部の支持地盤上でおり
返し、おり返し部にアンカー部を設ける第3の工程と、
第3の工程後、埋戻し材を投入して掘削溝を埋戻し、矢
板を引き抜く第4の工程とからなるとともに、第3の工
程時、ジオテキスタイルの敷設を繰り返し、アンカー部
をすでに配置されたアンカー部より順次外側に配置する
ようにしたものである。
【0011】本発明の第3の発明に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法では、両側壁に矢板が
打ち込まれた掘削溝が形成されると、掘削溝底面に地盤
材料を投入して支持地盤が形成される。この支持地盤上
に地中構造物が配置されると、地中構造物の上部にはジ
オテキスタイルが被せられる。ジオテキスタイルは両端
が地中構造物側部の支持地盤上でおり返され、おり返し
部にアンカー部が設けられる。ジオテキスタイルは敷設
が繰り返され、アンカー部は順次外側に配置される。そ
の後、掘削溝には、埋戻し材が投入されて埋戻された
後、矢板を引き抜くようにしているので、矢板引き抜き
時に地盤に空隙が発生しても、アンカー部により地中構
造物への土圧変化を低減化することができる。また、ア
ンカー部が地中構造物に対してアンカー機能を果たす。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施例により本発
明を説明する。図1および図2はそれぞれ、本発明の第
1の実施例に係るジオテキスタイルによる地中構造物の
浅埋設工法により地中構造物を地中に埋設する工程を順
に示す説明図である。本実施例に係るジオテキスタイル
による地中構造物の浅埋設工法について説明する。まず
初めに、地中構造物としてのパイプライン15を埋設す
る掘削溝12は、図1に示すように、埋設予定現場の地
盤13に所定の溝幅W を確保して、矢板4を地盤
3に打ち込み、これら両側の矢板4間の地盤を掘削
して形成される(第1の工程)。掘削溝12の底面の地
盤F12の上部には、砂や砕石などの支持力の高い材料
を投入して支持地盤C11、C12が形成される。パイ
プライン15は支持地盤C11、C12の上部に設置さ
れる(第2の工程)。
【0013】次に、図1に示すように、パイプライン1
5が支持地盤C11、C12上に設置されると、図2に
示すように、矢板14に沿って所定の高さ(本実施例で
は、ほぼパイプライン15の高さ)まで、土嚢22aを
積み上げ、支持壁22を形成する。土嚢22aの積み上
げとともに、他の作業場所では、図1に示すように、ジ
オテキスタイル20の長片20aをパイプライン15に
被せるとともに、パイプライン15の両側には、ジオテ
キスタイルの長片20aに他の長片20b、20cを接
続部21で接続し、これら他の長片20b、20cを支
持地盤C12上に広げる。ジオテキスタイル20は、い
くつかの長片20a、20b、20c、・・・からな
り、非透水性のシート材等、あるいは透水性の編物、麻
布等で構成される。本実施例では、麻布を用いている。
ジオテキスタイル20は、さらに、パイプライン15両
側の長片20b、20cに他の長片20d、20eが接
続される。これら他の長片20d、20eは、支持壁2
2の内側に沿って配置される(第3の工程)。次に、こ
の掘削溝12内にさらに埋戻し材(図示せず)を投入し
て掘削溝12を埋戻し、矢板14を引き抜くようになっ
ている(第4の工程)。
【0014】上記第1の実施例に係るジオテキスタイル
による地中構造物の浅埋設工法によれば、支持地盤C1
1、C12上にパイプライン15が配置されると、矢板
14に沿って所定の高さの支持壁22が形成され、パイ
プライン15の露出面と支持地盤C11、C12上面と
支持壁22内側面とに沿ってジオテキスタイルが敷設さ
れるようになっている。このため、掘削溝12に埋戻し
材C13が投入されて埋戻された後、矢板14を引き抜
く際に地盤に空隙が発生しても、支持壁22により埋戻
し材C13が空隙に流動することがなく、パイプライン
15への土圧変化を低減化することができる。さらに、
支持壁22は、矢板14の引き抜き時に、ジオテキスタ
イル20が切断されるのを防止する。また、埋戻し材C
13の土圧を受けるジオテキスタイル20はパイプライ
ン15に対してアンカーの機能を果たす。このため、掘
削溝12を浅くしても、埋設後のパイプライン15の安
定性を向上させることができる。埋戻し材C13は砂よ
り砕石が好ましく、より浮上抵抗力を増大させる。さら
に、埋戻し材C13にソイルセメントや流動化処理土を
用いると、ジオテキスタイル20と一体化しより浮上抵
抗力を増大させる。
【0015】次に、ジオテキスタイル20の地中での作
用について説明する。上記第1の実施例に示すように、
ジオテキスタイル長片20aは、パイプライン15の菅
頂部から管側部、管底部近くまで延長される。この長片
20aは、図1に示すように、パイプライン15にフィ
ットするように施工される。パイプライン15に接して
いる部分のジオテキスタイル長片20aは、パイプライ
ン15の浮上や上裁荷重によって若干伸びが生じるが、
パイプライン15との摩擦抵抗力によってその伸び量は
僅かである。この部分の長片20aは、直接的にパイプ
ライン15の浮上防止に寄与しない。パイプライン15
の底部近くから水平に張り出したジオテキスタイル長片
20b,20cは、パイプライン15の浮上を積極的に
防止する。埋戻し材C13が砂の場合、十分に締め固め
を行っても、図4に示すように、パイプライン15側部
の長片20b(20c)が持ち上げられる時に、長片2
0b(20c)の間隙を砂が通過してしまう。すなわ
ち、パイプライン15側部の長片20b、20cはパイ
プライン15の浮上を防止するための抵抗力を発揮でき
ずに、パイプライン15の浮上力に引きずられて抜け出
すことになる。
【0016】一方、埋戻し材C13に砕石を用いた場合
は、砕石の粒子間の接触抵抗力によって、アーチ作用が
発生し(図6参照)、砕石はジオテキスタイルの間隙を
容易に通過することができない。このため、パイプライ
ン15が浮上しようとしてもジオテキスタイル20の長
片20b、20cの部分がアンカーの役割を果たすよう
になっている。この長片20b、20cの部分のアンカ
ーとしての機能は、ジオテキスタイルの純粋な引き抜き
抵抗力に依存しているのではなく、図5に示すように、
ジオテキスタイル20の直角方向の変形モードに抵抗し
ているに過ぎない。このようなメカニズムは、フレキシ
ブルな底拡部を持つアンカーの引き抜き抵抗と類似する
ものである。従って、底拡部、すなわち、長片20b、
20c部分の上部に位置する埋戻し材C13の剛性を高
めることによって、底拡部周辺の全体的な剛性が高くな
り、長片20b、20c部分のアンカー機能は増大す
る。さらに、この埋戻し材C13にソイルセメントや流
動化処理土を用いると、ジオテキスタイル20と埋戻し
材C13との一体性は向上し、その浮上抵抗のメカニズ
ムも、図5に示すように、長片20b、20c側がヒン
ジとなったアンカープレートの引き上げに近いモードと
なり浮上抵抗力を大きく見込むことができる。長片20
d、20eは、長片20b、20cのアンカーとしての
役割を果たしている。長片20d、20eは、パイプラ
イン15周辺の埋戻し材C13、例えば、埋戻し砂を取
り囲んでその一体化を図り、長片20b、20c上の砂
の緩みを防止するようになっている。
【0017】次に、本発明の第2の実施例に係るジオテ
キスタイルによる地中構造物の浅埋設工法について図3
を参照して説明する。上記第1の実施例に係る工法と同
一または相当部分には同一の符号を付し重複を避けるた
めその説明を省略する。本実施例に係るジオテキスタイ
ル120による地中構造物の浅埋設工法は、第1の実施
例に係る工法が、各長片20a〜20eが接続されたジ
オテキスタイル20を、パイプライン15の露出面と支
持地盤C11、C12上面と支持壁22内側面とに沿っ
て敷設した後、掘削溝12内に埋戻し材C13を投入す
るのに対し、図3に示すように、互いに接続された各長
片20a〜20eをパイプライン15の露出面と支持地
盤C11、C12上面と支持壁22内側面とに沿って敷
設した後、埋戻し材C23をパイプライン15の頂部よ
りやや下側まで、すなわち、パイプライン15の上面が
露出する高さまで投入し、その後、長片20d、20e
の上端接続部に、新たな長片20f、20gをそれぞれ
接続し、これら長片20f、20gを埋戻し材C23の
上面に敷設するとともに、パイプライン15の頂部に露
出した長片20aに重ね合わせるようになっている。す
なわち、埋戻し材層C23がジオテキスタイル20に囲
まれて形成されるようになっている。次に、長片20
f、20g上には、さらに、埋戻し材C24、C25が
投入され、掘削溝12を埋戻し、矢板14を引き抜くよ
うになっている。なお、長片20f、20gは重ね合わ
せてもよいし、一枚ものを支持壁22側の長片20d、
20eに接続してもよい。しかし、長片20f、20g
の折り曲げ部(接続部)はパイプライン15の頂部より
30cm以上低い位置であることが好ましい。
【0018】次に、上記第2の実施例に係るジオテキス
タイル120の地中での作用について説明する。ジオテ
キスタイル120は、パイプライライン15周辺の埋戻
し材23を完全に取り囲むようになっているので、パイ
プライン15にフィットした一体的な動きをする付帯物
としての機能を発揮する。すなわち、パイプライン15
の浮上によって埋戻し材C23はパイプライン15から
外側方向の力を受けるので、支持壁22に沿って配置さ
れた長片20d、20eは鉛直方向から矢板14の方向
に押しやられることになるが、上側の長片20f、20
gによりこのモードは最小限にとどまる。長片20d、
20eと長片20f、20gとの引張力によって埋戻し
材23は緩むことなく十分な剛性を保持することができ
る。このことは、埋戻し材C23が、剛性上パイプライ
ン15と一体化した部分となり、パイプライン15の直
径以上の大きさの面積のプレートを押し上げるに等しい
効果を発揮する。これによって、パイプライン15の浮
上時に地盤に発生する鉛直なすべり面は、パイプライン
15の直径に当たる部分からほぼ垂直に発達する(図7
参照)のではなく、図8に示すように、パイプライン1
5の外側から緩い角度で斜めに発達する。このことは、
すべり面に囲まれる面積が増えている分、浮上防止効果
を発揮することを意味している。さらに、すべり面のせ
ん断抵抗力の成分も浮上抵抗力増加に寄与する。
【0019】上記第2の実施例に係るジオテキスタイル
による地中構造物の浅埋設工法では、埋戻し材C23が
全周を長片20a〜20gにより取り囲まれているた
め。埋戻し材C23の剛性が高まり、ジオテキスタイル
120のアンカー機能はより増大する。なお、この第2
の実施例に係るジオテキスタイルによる地中構造物の浅
埋設工法では、埋戻し材C23をパイプライン15の頂
部よりやや下側まで、すなわち、パイプライン15の上
面が露出する高さまで投入するようにしているがこれに
限られるものではなく、埋戻し材C23を複数回に分け
て投入し、埋戻し材C23を所定の高さまで投入して
は、支持壁22に沿って配置された長片20d、20e
と接続されるジオテキスタイル120の長片を、埋戻し
材C23上面とパイプライン15の上部とに敷設する作
業を繰り返し、埋戻し材C23がパイプライン15の上
面が露出する高さに達するまで続け、埋戻し材C23の
層を複層としてもよい。
【0020】図9は、本発明の第3の実施例を示すもの
で、第2の実施例では、ジオテキスタイル120を複数
の長片20a〜20gを接続して構成しているのに対
し、1枚のジオテキスタイル220から構成している点
が異なっている。第3の実施例では、ジオテキスタイル
220を1枚で構成したことにより、埋戻し材の一体化
に優れ、中小口径のパイプラインに適用可能である。図
10および図11はそれぞれ、本発明の第4、第5の実
施例を示すもので、図10に示す第4の実施例では、支
持壁を土嚢22aに代えて埋戻し材C23で形成してい
る。第4の実施例では、矢板14とジオテキスタイル1
20との間隔が70〜80cm以上ある場合に適用可能
である。図11に示す第5の実施例では、支持壁を土嚢
22aまたは埋戻し材C23に代えて砕石C33で形成
している。矢板14とジオテキスタイル120との間に
砕石C33を用いることによって、埋戻し材C23の緩
みを更に抑制することができる。
【0021】図12ないし図14はそれぞれ、本発明の
第6ないし第8の実施例を示すもので、図12に示す第
6の実施例では、矢板(図示せず)が打ち込まれた掘削
溝112を形成し、掘削溝112底面に地盤材料を投入
して支持地盤C11形成し、この支持地盤C11上にパ
イプライン115を配置する。その後、パイプライン1
15の露出面と支持地盤C11上にジオテキスタイル
320aを敷設する。このジオテキスタイル320aの
端部は袋状に形成され、砕石等(流動化処理土あるいは
ソイルセメントでも可)のアンカー材を包み込んで接続
され、アンカー部321を構成するようになっている。
そして、ジオテキスタイル320aの敷設後、埋戻し材
C23が所定高さまで投入されると、再びジオテキスタ
イル320bが敷設され、埋戻し材C23の投入とジオ
テキスタイル320a、320b・・・の敷設が繰り返
される。こうして、ジオテキスタイル320a、320
b・・・に挟まれる埋戻し材C23の層を少なくとも1
層以上、パイプライン115の上面が露出する高さまで
形成するようにしている。第6の実施例では、パイプラ
イン115が大口径で、ジオテキスタイルにより埋戻し
材層全体を包み込むことが工事の支障になる場合など有
効である。ジオテキスタイル320a、・・・の端部
は、支持壁としての役割も果たすようになっている。
【0022】図13に示す第7の実施例では、パイプラ
イン115の露出面と支持地盤C11上にジオテキス
タイル420を敷設し、このジオテキスタイル420の
袋状に形成された端部は、流動化処理土あるいはソイル
セメント等のアンカー材を包み込んで接続され、アンカ
ー部421を構成するようになっている。そして、所定
の高さまで、流動化処理土あるいはソイルセメント等の
埋戻し材C43を投入するようにしている。第7の実施
例では、ジオテキスタイル420の端部に形成されたア
ンカー部421を流動化処理土あるいはソイルセメント
等で包み込むようにしているので、浮上抵抗力を増大さ
せることができる。さらに、所定の高さまで、流動化処
理土あるいはソイルセメント等の埋戻し材C43が投入
されているので、より浮上抵抗力を増大させることがで
きる。
【0023】図14に示す第8の実施例では、支持地盤
C11上にパイプライン115を配置した後、ジオテキ
スタイル520をパイプライン115の上部に被せて両
端をパイプライン115側部の支持地盤C11上でおり
返し、おり返し部に流動化処理土あるいはソイルセメン
ト等のアンカー材を投入し、アンカー521を形成して
いる。この場合、埋戻し材への転圧を考慮する必要がな
いので、斜めに、ジオテキスタイル520を敷設するこ
とが可能となり、ジオテキスタイル521の敷設を繰り
返し、アンカーをすでに配置されたアンカー部521よ
り順次外側に配置することができる。
【0024】
【実施例】図15および図16はそれぞれ直径260m
mの模型パイプラインを用いた浮上防止の模型実験の結
果を示す。図15はパイプラインの周辺を砕石のみで埋
戻したした場合の浮上抵抗力と変位量との関係を示すグ
ラフ、図16はジオテキスタイルを図3に示すように配
置し、ジオテキスタイル内に埋戻し材として砕石を投入
した場合の浮上抵抗力と変位量との関係を示すグラフで
ある。ジオテキスタイルを用いたモデルは、用いないモ
デルに比べて2倍以上の浮上抵抗力を発揮していること
がわかる。また、大きな浮上を生じてもその抵抗力は持
続し、急激な浮上を防止する効果も高い。
【0025】また、図示はしていないが、ソイルセメン
トを図3に示すようにジオテキスタイルが配置された長
片20b、20cの直上部に30cmの厚みで設置した
模型実験では、直径1100mmのパイプラインは土被
りが0cmの状態でも浮上せず、極めて大きな抵抗力を
発揮できることを確認した。さらに、砕石を埋戻し材と
して図3に示すようにジオテキスタイルが配置された大
型模型実験では、直径1100mmのパイプラインは土
被りが10cmで浮上したが、ジオテキスタイルを用い
ないモデルでは、40cmで浮上した。
【0026】さらに、図示はしていないが、振動実験で
は、ジオテキスタイルを用いないで埋戻した直径400
mmのパイプは振動中に地表面まで浮上したが、砕石を
埋戻し材として用いジオテキスタイルで拘束したモデル
では、震度6に相当する振動を発生させても、用いない
モデルのパイプに比べて浮上の量は1/2以下で地表面
まで浮上してこないことを確認した。この結果、地震対
策にも有効であることがわかる。
【0027】本発明に係るジオテキスタイルによる地中
構造物の浅埋設工法では、大口径のパイプラインを極め
て浅く埋設する場合や、道路の荷重に対するパイプの変
形防止を実施する上で、極めて実用性の高いものであ
り、応用できる構造物は、ボックスカルバートやパイプ
ライン(FRPM管、鋼管、ダクタイル鋳鉄管、コンク
リート管などの全管種)に適用可能である。
【0028】また、本発明に係るジオテキスタイルによ
る地中構造物の浅埋設工法では、パイプの管頂部から被
せたシート(ジオテキスタイル)は、パイプの側部の埋
戻し材料を一体化し、パイプの施工中の緩みも防止して
いる。また、シートは管頂部で重ね合わせて、あるいは
連結して全体を包み込んでいることから、管頂部の埋戻
し材料の緩みは極めて小さく、大きなアンカー機能を有
している。パイプから水平に張り出した下側シートのす
ぐ上部の埋戻し材に弾性係数(曲げ剛性)の大きな材料
を用いることによって、シート(ジオテキスタイル)に
は、引き抜き作用よりも持ち上げ作用が大きく働くこと
になり、開水路のような半地下構造物についても浅埋設
が可能になる。
【0029】さらに、管側部の埋戻しが矢板の引き抜き
等の工事によって緩むことなく一体化されているため
に、埋戻し材の支持力を高く確保することができ、地表
面の道路荷重によるパイプラインの撓みも少なく、長期
的な安全性も向上する。また、埋戻し材の支持力を有効
に利用できることから、パイプの強度についてはより経
済的な選定が可能となる。埋戻し材に砕石を用いた場合
には、砕石が大きな液状化抵抗力を持っているので、こ
の工法は、地震時のパイプラインの継ぎ手部の変形や抜
け出し、曲がりを防止するとともに耐震管路工法として
も有益である。
【0030】また、本発明によれば、ジオテキスタイル
などの面状のシートだけでなく、多くの材料を用いるこ
とができる。例えば、連続する長繊維を空気圧によって
地面に吹き付け、同時に埋戻し材もこれら繊維と絡むよ
うに吹き付けることによって繊維と埋戻し材が一体とな
り大きな強度を確保することができる。また、砂をエア
で吹き付けることにより密度を高く維持することがで
き、人工施工のできない狭い場所での施工も可能とな
る。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明の第1の発明に
係るジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法に
よれば、両側壁に矢板が打ち込まれた掘削溝を形成する
第1の工程と、この第1の工程後、掘削溝底面に地盤材
料を投入して支持地盤を形成し、この支持地盤上に地中
構造物を配置する第2の工程と、第2の工程後、矢板に
沿って所定の高さの支持壁を形成するとともに、地中構
造物と支持地盤上面と上記支持壁面とに沿ってジオテキ
スタイルを敷設する第3の工程と、第3の工程後、埋戻
し材を投入して掘削溝を埋戻し、矢板を引き抜く第4の
工程とからなっているので、矢板引き抜き時に地盤に空
隙が発生しても、支持壁により地中構造物への土圧変化
を低減化することができ、しかも、ジオテキスタイルで
埋戻し材を拘束することにより埋戻し材の剛性が高ま
り、埋戻し材が地中構造物に対してアンカー機能を果た
すので、地中構造物を安定化させることができる。この
ため、掘削溝を浅くすることができ、コストダウンを図
る効果がある。また、地中構造物の変形抑制のための支
持力を確保することができるので、使用するパイプなど
の材料の選定の幅が広がり、より経済的な設計・施工が
可能になる。
【0032】また、本発明の第2の発明に係るジオテキ
スタイルによる地中構造物の浅埋設工法によれば、両側
壁に矢板が打ち込まれた掘削溝を形成する第1の工程
と、この第1の工程後、掘削溝底面に地盤材料を投入し
て支持地盤を形成し、この支持地盤上に地中構造物を配
置する第2の工程と、第2の工程後、地中構造物と支持
地盤上面とにジオテキスタイルを敷設しジオテキスタ
イルの端部をおり返しアンカー材を内部に詰めた袋状に
形成して構成したアンカー部を設ける第3の工程と、第
3の工程後、埋戻し材を投入して掘削溝を埋戻し、矢板
を引き抜く第4の工程とからなるとともに、第3の工程
時、ジオテキスタイルの敷設後、埋戻し材を所定の高さ
まで投入する埋戻し材投入工程と、ジオテキスタイルを
敷設してアンカー部を設けるジオテキスタイル敷設工程
とを繰り返して、ジオテキスタイルに挟まれる埋戻し材
層を少なくとも1層以上地中構造物上部のジオテキスタ
イルを露出させる高さまで形成したので、矢板引き抜き
時に地盤に空隙が発生しても、アンカー部により地中構
造物への土圧変化を低減化することができ、例え、大口
径の地中構造物であっても容易に安定化させることがで
きるので、安定化のための施工作業が不要になり、作業
時間の効率化を図る効果がある。
【0033】さらに、本発明の第3の発明に係るジオテ
キスタイルによる地中構造物の浅埋設工法によれば、両
側壁に矢板が打ち込まれた掘削溝を形成する第1の工程
と、この第1の工程後、掘削溝底面に地盤材料を投入し
て支持地盤を形成し、この支持地盤上に地中構造物を配
置する第2の工程と、第2の工程後、ジオテキスタイル
を地中構造物の上部に被せて両端を地中構造物側部の支
持地盤上でおり返し、おり返し部にアンカー部を設ける
第3の工程と、第3の工程後、埋戻し材を投入して掘削
溝を埋戻し、矢板を引き抜く第4の工程とからなるとと
もに、第3の工程時、ジオテキスタイルの敷設を繰り返
し、アンカー部をすでに配置されたアンカー部より順次
外側に配置するようになっているので、矢板引き抜き時
に地盤に空隙が発生しても、アンカー部により地中構造
物への土圧変化を低減化することができ、しかも、アン
カー部が地中構造物に対してアンカー機能を果たすの
で、地中構造物を安定化させることができる。このた
め、掘削溝を浅くすることができ、コストダウンを図る
効果がある。さらに、安定化のための施工作業が不要に
なり、作業時間の効率化を図る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るジオテキスタイル
による地中構造物の浅埋設工法により地中構造物を地中
に埋設する工程を示す説明図である。
【図2】図1の工程の次の工程を示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るジオテキスタイル
による地中構造物の浅埋設工法により地中構造物を地中
に埋設する工程を示す説明図である。
【図4】埋戻し材が砂の場合、パイプライン流動時のジ
オテキスタイルの作用を示す説明図である。
【図5】埋戻し材が採石の場合、パイプライン流動時の
ジオテキスタイルの作用を示す説明図である。
【図6】採石のアーチ作用を示す説明図である。
【図7】ジオテキスタイルを施工しない場合のパイプラ
インの浮上時に地盤に発生するすべり面を示す説明図で
ある。
【図8】ジオテキスタイルを施工した場合のパイプライ
ンの浮上時に地盤に発生するすべり面を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例に係るジオテキスタイル
による地中構造物の浅埋設工法により地中構造物を地中
に埋設する工程を示す説明図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法により地中構造物を地
中に埋設する工程を示す説明図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法により地中構造物を地
中に埋設する工程を示す説明図である。
【図12】本発明の第6の実施例に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法により地中構造物を地
中に埋設する工程を示す説明図である。
【図13】本発明の第7の実施例に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法により地中構造物を地
中に埋設する工程を示す説明図である。
【図14】本発明の第8の実施例に係るジオテキスタイ
ルによる地中構造物の浅埋設工法により地中構造物を地
中に埋設する工程を示す説明図である。
【図15】ジオテキスタイルを施工しない場合の模型パ
イプラインを用いた浮上防止の模型実験の結果である。
【図16】ジオテキスタイルを施工した場合の模型パイ
プラインを用いた浮上防止の模型実験の結果である。
【図17】従来の地中構造物の浅埋設工法により地中構
造物を地中に埋設する工程を示す説明図である。
【符号の説明】
4 矢板 12 掘削溝 15 パイプライン(地中構造物) F12 掘削溝底面 C11、C12 支持地盤 C13 埋戻し材 22 支持壁 20(20a,20b,20c,20d,20e) ジ
オテキスタイル

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側壁に矢板が打ち込まれた掘削溝を形
    成する第1の工程と、この第1の工程後、掘削溝底面に
    地盤材料を投入して支持地盤を形成し、この支持地盤上
    に地中構造物を配置する第2の工程と、第2の工程後、
    矢板に沿って所定の高さの支持壁を形成するとともに、
    地中構造物と支持地盤上面と上記支持壁面とに沿ってジ
    オテキスタイルを敷設する第3の工程と、第3の工程
    後、埋戻し材を投入して掘削溝を埋戻し、矢板を引き抜
    く第4の工程とからなることを特徴とするジオテキスタ
    イルによる地中構造物の浅埋設工法。
  2. 【請求項2】 第3の工程時、支持壁をほぼ地中構造物
    の高さまで形成し、埋戻し材を地中構造物上部に敷かれ
    たジオテキスタイルを露出させる高さまで投入した後、
    埋戻し材上面と地中構造物上のジオテキスタイル露出上
    面とにジオテキスタイルを敷設したことを特徴とする請
    求項1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅
    埋設工法。
  3. 【請求項3】 第3の工程時、支持壁をほぼ地中構造物
    の高さまで形成した後、埋戻し材を所定の高さまで投入
    する埋戻し材投入工程と、地中構造物と埋戻し材上面と
    にジオテキスタイルを敷設するジオテキスタイル敷設工
    程とを繰り返して、ジオテキスタイルに挟まれる埋戻し
    材層を少なくとも2層以上地中構造物上部のジオテキス
    タイルを露出させる高さまで形成したことを特徴とする
    請求項1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の
    浅埋設工法。
  4. 【請求項4】 ジオテキスタイル敷設工程で埋戻し材上
    面に敷設されるジオテキスタイルの端部が支持壁面に沿
    って敷設されたジオテキスタイルに接続された後、埋戻
    し材が投入されることを特徴とする請求項3に記載のジ
    オテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。
  5. 【請求項5】 両側壁に矢板が打ち込まれた掘削溝を形
    成する第1の工程と、この第1の工程後、掘削溝底面に
    地盤材料を投入して支持地盤を形成し、この支持地盤上
    に地中構造物を配置する第2の工程と、第2の工程後、
    地中構造物と支持地盤上面とにジオテキスタイルを敷設
    ジオテキスタイルの端部をおり返しアンカー材を内
    部に詰めた袋状に形成して構成したアンカー部を設ける
    第3の工程と、第3の工程後、埋戻し材を投入して掘削
    溝を埋戻し、矢板を引き抜く第4の工程とからなるとと
    もに、第3の工程時、ジオテキスタイルの敷設後、埋戻
    し材を所定の高さまで投入する埋戻し材投入工程と、ジ
    オテキスタイルを敷設してアンカー部を設けるジオテキ
    スタイル敷設工程とを繰り返して、ジオテキスタイルに
    挟まれる埋戻し材層を少なくとも1層以上地中構造物上
    部のジオテキスタイルを露出させる高さまで形成した
    とを特徴とするジオテキスタイルによる地中構造物の浅
    埋設工法。
  6. 【請求項6】 両側壁に矢板が打ち込まれた掘削溝を形
    成する第1の工程と、この第1の工程後、掘削溝底面に
    地盤材料を投入して支持地盤を形成し、この支持地盤上
    に地中構造物を配置する第2の工程と、第2の工程後、
    ジオテキスタイルを地中構造物の上部に被せて両端を地
    中構造物側部の支持地盤上でおり返し、おり返し部にア
    ンカー部を設ける第3の工程と、第3の工程後、埋戻し
    材を投入して掘削溝を埋戻し、矢板を引き抜く第4の工
    程とからなるとともに、第3の工程時、ジオテキスタイ
    ルの敷設を繰り返し、アンカー部をすでに配置されたア
    ンカー部より順次外側に配置することを特徴とするジオ
    テキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。
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