JPH0359222A - 急勾配盛土 - Google Patents

急勾配盛土

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JPH0359222A
JPH0359222A JP19602389A JP19602389A JPH0359222A JP H0359222 A JPH0359222 A JP H0359222A JP 19602389 A JP19602389 A JP 19602389A JP 19602389 A JP19602389 A JP 19602389A JP H0359222 A JPH0359222 A JP H0359222A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、山腹などの既存の傾斜面の外側に造成され
た急勾配の法面を有する急勾配盛土に関するものである
「従来の技術」 従来、山腹などの傾斜面に道路などを構築する方法とし
て、第15図に示すように、既存の傾斜面lの上部にお
いて表土2および岩盤3を削り取って切±4を設けるこ
とにより水平面Hを形威し、かつこの水平面Hを外側へ
拡大することにより道路等を設ける工法がある。そして
、このような水平面Hを拡大する場合には、切±4の下
方の傾斜面1の表土2を取り去って岩盤3を露出させ、
次いでその岩盤3に多数のロックボルトR(またはロッ
クアンカー)を固定した後、その岩盤3の外側にコンク
リートCを打設して上記ロックボルトRにより岩盤3に
支持されたコンクリート構造体Kを構築し、そのコンク
リート構造体にの上部および上記水平面H上に道路等を
設けるようにしていた。
「発明が解決しようとする課題」 ところが、上記のように既存の傾斜面1の外側にコンク
リート構造体Kを構築する場合には、岩盤3に多数の孔
Hを形成してその孔HにロックボルトRを挿入した後、
その孔へのセメントベー7トP等の注入により該ロック
ポルトRを岩盤3に固定する必要があり、その作業に大
変手間が掛かる上、新たな構造体Kを全てコンクリート
Cにより構築するため、その上方で切±4を形成したと
き削り取った土砂を有効に活用することができないとい
う問題がある。その上、このような工法では、多量のコ
ンクリ−トを用いるためにコスト高になる上、コンクリ
ート打設時の型枠組立作業に手間が掛かるという施工上
の問題もあった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、山腹等
の既存の傾斜面に道路などを低コストで効率的に構築す
ることのできる急勾配盛土を提供することを目的として
いる。
「課題を解決するための手段」 この発明の急勾配盛土は、既存の傾斜面の外側に造成さ
れた急勾配の法面を有する盛土であって、該傾斜面の外
側に盛られた盛土材中に略水平状態でジオテキスタイル
が敷設されていると共に、上記傾斜面に沿って自硬性強
化盛土材からなる定着層が形成されてこの定着層中に上
記ジオテキスタィルの傾斜面側の端部が埋設され、かつ
、上記ジオテキスタイル上に上記傾斜面と間隔を隔てて
土留部材が配設されているものである。
「作用」 この発明の急勾配盛土は、既存の傾斜面の外側に盛られ
た盛土材中に略水平状態でジオテキスタイルが敷設され
ていると共に、上記傾斜面に沿って自硬性強化盛土材か
らなる定着層が形成されてこの定着層中に上記ジオテキ
スタイルの傾斜面側の端部が埋設され、かつ、上記ジオ
テキスタイル上に上記傾斜面と間隔を隔てて土留部材が
配設されているため、上方において切土を形成する際な
どに削り取った土砂を盛土材として有効に使うことがで
き、これにより施工コストを低減することができる上、
盛土を補強するジオテキスタイルの傾斜面側の端部が定
着層を介して岩盤に固定されるため、従来工法のように
岩盤にロックボルトやロックアンカー等の補強材を固定
するための孔を穿設する必要がなく、また、ジオテキス
タイルのような補強材に十分な引き抜き抵抗を与えるた
めに岩盤を削って飲み込み代を形成する必要もない。
このため、この急勾配盛土によれば、ジオテキスタイル
の補強により強度が高くなり、長期に互って安定性を確
保することができると共に、効率的な施工により造成さ
れるので、施工コストの低減化を図ることができ、その
上、法面が急勾配であるため、盛土の敷地を無駄なく有
効に活用することができ、これにより既存の傾斜面の外
側に道路などを設ける場合に好適なものとなっている。
「実施例」 以下、この発明の第1実施例を第1図ないし第9図を参
照して説明する。
この実施例の急勾配盛土は、第1図に示すように、山腹
等の既存の傾斜面lの外側に造成された急勾配の法面を
有する盛土であって、該傾斜面1の外側に盛られた盛土
材10中に略水平状態でジオテキスタイル7が敷設され
ていると共に、上記傾斜面lに沿って自硬性強化盛土材
からなる定着層9が形成されてこの定着層9中に上記ジ
オテキスタイル7の傾斜面l側の端部が埋設され、かつ
、上記ジオテキスタイル7上に上記傾斜面1と間隔を隔
てて土嚢8 (土留部材)が積み重ねられ、同ジオテキ
スタイル7の外側の端部が上記土嚢8を外側から巻き込
んでその土嚢8の上部に覆い被されているものである。
なお、上記自硬性強化盛土材としては、硬練りコンクリ
ートまたはソイルセメント等の自硬性を有する強化盛土
材が用いられている。
このような急勾配盛土を造戊する場合には、第2図に示
すように、予め、盛土を造成すべき傾斜面1の上部にお
いて該傾斜面1の表土2および岩盤3を削り取って切±
4を設けておき、その後、第3図に示すように、この切
±4の下方において既存の傾斜面lの表土3を取り去っ
て岩盤3を露出させ、かつ、その岩盤3の下端部におい
て表土2および岩盤3を所定深さまで掘削して溝5を形
成し、その溝5にコンクリートを打設することにより、
造成すべき盛土の基盤6を構築しておく。
このようにして、造戊すべき盛土の基盤6を構築した後
、第4図に示す上記基盤6上に、第5図に示すようにジ
オテキスタイル7を敷設して、このジオテキスタイル7
の外側の端部を、造成すべき盛土の法面よりも所定長さ
外方へ延出させておき、次いで第6図に示すように、こ
のジオテキスタイル7上に、上述の露出した岩盤3と間
隔を隔てて所定高さまで土嚢8 (土留部材)を配設し
、次いで第7図に示すように、上記岩盤3の傾斜面に沿
って所定高さまで自硬性強化盛土材を打設して定着層9
を形成し、これによりその定着層9中に上記ジオテキス
タイル7の岩盤3側の端部を埋設する。そして、この定
着層9を岩盤3表面に打設する場合には、その岩盤3表
面の勾配が比較的緩やかであれば型枠を用いなくても良
いが、岩盤3表面の勾配が急であれば、必要に応じて型
枠を用いても良く、その場合、使用する型枠を捨て型枠
としても良く、また、型枠を転用するようにしても良い
。このようにした後、第8図に示すように、該定着層9
と上記土嚢8との間に盛土材10を充填し、さらにその
後、第9図に示すように、上記ジオテキスタイル7の外
側の端部を内側へ巻き込むようにして上記土嚢8および
盛土材10の上部に覆い被せる。
そして、これらの各工程により一層目の盛土層を形成し
た後、同様にして、二層目および三層目以上の各盛土層
を順次上方へその面積を拡大しなから積層していくこと
によって、第10図に示すような盛土を造成する。
なお、この実施例では、ジオテキスタイル7として高分
子材料を格子状に成形したいわゆるファイバーグリッド
を用いている。このファイバーグリッドは、具体的には
、引き揃えられた複数本の連続繊維からなる繊維束が互
いに交差して格子状をなし、それら繊維束の各繊維が樹
脂材料により結束された構成となっているものである。
次に、この発明の第2実施例を第10図ないし第14図
を参照して説明する。
この実施例の急勾配盛土では、土留部材として第1実施
例のような土嚢8を使わずに、第10図に示すように、
側面視して略り字状の土留部材11を用いる。
この土留部材11は、第11図に示すように、水平方向
に延在する基部12とこの基部12の一端から立ち上が
る立ち上がり部13とから構成されたものであって、例
えば第11図の例では、基部12と立ち上がり部13と
のなす角(第11図中の角度σ)がほぼ90″になって
いる。
但し、この角度αは必要とする盛土の法面の勾配によっ
て定まり、−股間な盛土の如く上方に向かうにしたがっ
て後方に傾斜する勾配であれば、角度αは鋭角となって
立ち上がり部13の上端はセットバックされた形状とな
る。当然、角度。を鈍角として立ち上がり部13の上端
をオーバーハングさせた形状とすることも可能である。
この場合、第12図に示すように、立ち上がり部13の
上端の位置を揃えて全体として盛土の法面を直立させる
ことも可能であり、あるいは立ち上がり部13の上端と
その上方に積み上げられる土留部材11の立ち上がり部
13の下端とを揃えて設置することにより盛土の法面を
逆勾配とすることも可能である。
なお、第12図に示すように立ち上がり部13の先端を
揃えた場合、微視的には盛土の壁面は鋸歯状となるが、
各土留部材11上部に形成される台部14に流砂や雑草
等の飛来植物種子等が堆積されることで将来的にはほぼ
直立壁たる法面が得られる。
また、土留部材11の立ち上がり部13の高さは、例え
ば15〜75cm程度が適当である。一方、基部12の
長さは任意であるが、盛土材10がない状態で土留部材
11が自立するだけの長さを確保しておくことが望まし
く、これより短い場合には後述するピン15等により仮
止めする必要がある。また、基部12の長さは、この基
部12と盛土材10との間の摩擦力により盛土材10の
施工中の転圧による土庄に対抗させるという見地からも
ある程度以上の長さであることが望ましい。
土留部材11の基部12及び立ち上がり部13ま、第1
1図に示すように一体に形成されており、ガラス繊維等
を主体とする高強度繊維棒状体等が格子状に交叉されて
なる、あるいは硬質グラスチツクからなる格子状部材1
6の一部が略直角に折曲された形状とされており、さら
に折曲された立ち上がり部分に格子状部材16より目の
細かいメツシュ部材17が貼付されて立ち上がり部13
が形成されている。この格子状部材16は、それのみで
施工中の転圧による盛土材の側圧に耐えうる強度を持つ
材質及び形状とされている。但し、この条件を満足する
以上は、土留部材11を形成する格子状部材16の形状
及び材質は任意であり、例えば格子状部材16の開口部
が三角形や六角形等四角形以外の多角形に形成されたも
のでも良く、あるいはプラスチック棒状体で格子状部材
16を構成してもよいし、メタルメツシュやパンチング
メタルに防蝕処理を施したもので、格子状部材16を構
成してもよい。
また、土留部材11の基部12の後端部には、第11図
に示すように下方に屈曲する爪部18が形成されている
と共に、立ち上がり部13の上端部にも前方に屈曲する
爪部19が形成されている。
また、土留部材11の立ち上がり部13には、その内面
に沿って、盛土の法面を緑化する目的で種子付シート2
0が設けられている。この種子付シート20は、第11
図に示すようにその上端がファスナー21等で立ち上が
り部13上端に止められるか、立ち上がり部13の上端
部において前方に屈曲している爪部19に掛止されるこ
とで、この立ち上がり部13に取り付けられている。こ
の場合、種子の成育を良好なものとする目的で、土留部
材11の立ち上がり部13の直後方にある盛土材lOは
植物育成に適した良質な土質を使用することが好ましい
。この場合、盛土の法面を緑化する他の周知手段、例え
ば種子付マットを立ち上がり部13の内面または外面に
配設したり、あるいは第13図に示すように、立ち上が
り部13に植種窓を設け、この植種窓22に種子付袋、
種付縄等を配設するような手段も好適に適用可能である
この土留部材11には、第10図に示すようにその外周
にジオテキスタイル7が巻かれ、その−端部は前記土留
部材11の基部12に沿って盛土の後方に略水平に延設
されていると共に、その他端部も土留部材11の立ち上
がり部13上端で盛土側へ水平に折り返されて盛土の後
方に略水平に延設された後、盛土材lO中に埋設されて
いる。
また、前記土留部材11の基部12後端部にある爪部1
8はこのジオテキスタイル7に係合され、ジオテキスタ
イル7そのものの施工中の水平移動を阻止して位置決め
するようになっている。
このような土留部材11を用いて既存の傾斜面1の外側
に急勾配盛土を造成する場合には、まず、第1実施例の
急勾配盛土を造成する場合と同様にして、既存の傾斜面
1の表土2を取り去って岩盤3を露出させ、その岩盤3
の下端部に盛専の基盤6を構築した後、第14図に示す
ように、その基In6上に、上記岩盤3の外側から盛土
の法面となるべき部分に跨ってジオテキスタイル7を敷
設すると共に、このジオテキスタイル7上に、その立ち
上がり部13が盛土の法面となる位置に土留部材11を
配設する。このようにした後、上記岩盤3に沿って所定
高さまで自硬性強化盛土材を打設して定着層9を打設し
、これによりこの定着層9中に上記ジオテキスタイル7
および土留部材11の岩盤3側の端部を埋設し、該自硬
性強化盛土材の硬化により定着層9に上記ジオテキスタ
イル7および土留部材11が固定された後、土留部材1
1前方に延びるジオテキスタイル7の一端部を持ち上げ
てこれを立ち上がり部13に沿って屈曲させると共に、
立ち上がり部13上端にある爪部19にジオテキスタイ
ル7を引っ掛けておき、後述するジオテキスタイル7の
巻き込み作業を容易とする。このようにした後、土留部
材11の後方に盛土材lOを盛り、土留部材11の基部
12上方及び立ち上がり部13内方を埋めるようにして
所定高さだけこの盛土材10を盛り上げる。この盛土材
10の盛り上げ高さであるが、転圧後においてその上端
が前記土留部材11の立ち上がり部13上端より若干高
い程度が好ましく、そのようにすれば盛土材10が転圧
されることによって土留部材llどうしが接触して盛土
材の不完全転圧施工といった事態を生ずる恐れがない。
そして、このようにした後、立ち上がり部13上端に引
っ掛けておいたジオテキスタイル7をこの立ち上がり部
13上端で後方に折り返して盛土材10上に敷設する。
さらに、この状態で、振動ローラ等の転圧機で盛土材1
0に転圧をかけ、この盛土材10を所定の高さとする(
第14図参照)。
なお、この実施例では、ジオテキスタイル7としてファ
イバーグリッドを用いており、このファイバーグリッド
には連続繊維が格子状に交叉されプラスチックでカバー
されて保護されているので、振動ローラ等により転圧さ
れてもファイバーグリッド内部の連続繊維が破断等する
ことがない。したがって、このようなファイバーグリッ
ドからなるジオテキスタイル7を後方に折り返した状態
でこのジオテキスタイル7の上から転圧を加えることも
可能となる。
そして、このようにして、必要に応じて転圧が終了した
盛土材10上に、上述のような工程と同様の工程でジオ
テキスタイル7を敷設し、以下、土留部材11の積み上
げ、自硬性強化盛土材9の打設、盛土材10の充填を順
次繰り返して、第10図に示すような盛土を造成する。
なお、この場合、土留部材11は、第10図に示すよう
に、最下端部の盛土層を形成する際にはその基部12の
岩!:13側の端部が自硬性強化盛土材9中に埋設され
て固定されるため、ピン15などで固定する必要はない
が、その上方の盛土層においては岩盤3から盛土の法面
までの距離が次第に長くなって土留部材11の基部12
が自硬性強化盛土材9の打設位置まで届かなくなるため
、その場合には、土留部材11の基部12をLピンなど
のピン15 (図ではUピン)で盛土材10へ打ち込み
、それによって土留部材11を盛土材10へ固定するこ
とが望ましい。このピン15の打ち込み個数及び打ち込
み箇所は任意であるが、土留部材11が前述の如く格子
状部材16から形成されるときは、その交叉部と交叉す
るようにピン15を打ち込むことが好ましい。
したがって、以上のように構成された急勾配盛土では、
その内部に埋設される基部12と盛土の法面に沿って立
ち上がる立ち上がり部13とを備えた土留部材11が配
設されているので、盛土材10の側圧に対抗してその法
面形状を保持できると共に、この土留部材11により、
盛土材10盛り上げ作業時において盛土材10の盛り上
げ範囲を規制できる。すなわち、土留部材11は第1実
施例における土嚢8の作用を果たすため、土嚢8を用い
ずとも安定した盛土構造を実現することができる。
しかも、土留部材11は土嚢8と異なり、工場等におい
て量産可能であり、さらにこの土留部材11を形成する
材質を適宜選択することにより土嚢8と比較して飛躍的
な軽量化を図り得るので、現場における土嚢作成作業の
省略及び運搬・積み上げ作業などの重労働作業をなくす
ることにより省力化と施工性の向上を図ることができる
また、盛土の法面を土嚢8で支持する構造では、土嚢8
の積み上げの精度と安定性等の見地から、3分法(のり
)以上の急勾配の高盛土は実現不可能であったが、この
実施例の盛土では法面の傾斜は土留部材11の立ち上が
り部13が剛性を有することにより任意に定めることが
でき、土嚢8を使用する盛土のように法面の勾配に施工
上の制限がないため、土嚢8を用いた盛土で実現し得な
かった急勾配の盛土を実現でき、直立壁状の盛土であっ
ても実現可能である。
さらに、この実施例の急勾配盛土では、土留部材11を
巻いてジオテキスタイル7が盛土内に埋設されており、
このジオテキスタイル7は、前述の如く高強度、高剛性
な材料であるため、盛土全体の剛性が高くなり、沈下、
変形等が有効に抑制されて盛土の安定性に寄与すると共
に、荷重分散効果に優れているので、この面からも盛土
の変形を有効に抑制する。しかも、ジオテキスタイル7
を巻き込んだ状態で盛土材10に転圧がかけられている
ことから、盛土材10の転圧状態が高いレベルで保持さ
れる。よって、前述の土留部材11の作用とあいまって
、急勾配盛土、高盛土を実現することが可能となる。
なお、上記各実施例の急勾配盛土では、土嚢8または土
留部材11の立ち上がり部13の背後に自硬性強化盛土
材を打設して所定厚さの強化壁を形成しても良く、この
ようにした場合には、ジオテキスタイル7の外側の端部
を、土嚢8または土留部材11を巻き込まなくても固定
することができ、それによって、直立勾配の法面を有す
る急勾配盛土を造成することもできる。
また、上記各実施例では、ジオテキスタイル7を盛土材
10中に水平状態で敷設しているが、この発明の急勾配
盛土においては必ずしもジオテキスタイル7を水平に敷
設する必要はなく、例えば盛土材中のジオテキスタイル
7を、定着層9側が低くなるように勾配を設けた状態で
敷設するようにしても差し支えない。
「発明の効果」 この発明の急勾配盛土によれば、既存の傾斜面の外側に
盛られた盛土材中に略水平状態でジオテキスタイルが敷
設されていると共に、上記傾斜面に沿って自硬性強化盛
土材からなる定着層が形成されてこの定着層中に上記ジ
オテキスタイルの傾斜面側の端部が埋設され、かつ、上
記ジオテキスタイル上に上記傾斜面と間隔を隔てて土留
部材が配設されているため、上方において切土を形成す
る際などに削り取った土砂を盛土材として有効に使うこ
とができ、これにより施工コストを低減することができ
る上、盛土を補強するジオテキスタイルの傾斜面側の端
部が定着層を介して岩盤に固定されるため、従来工法の
ように岩盤にロングボルトやロックアンカー等の補強材
を固定するだめの孔を穿設する必要がなく、また、ジオ
テキスタイルのような補強材に十分な引き抜き抵抗を与
えるために岩盤を削って飲み込み代を形成する必要もな
い。このため、この急勾配盛土によれば、ジオテキスタ
イルの補強により強度が高くなり、長期に互って安定性
を確保することができると共に、効率的な施工により造
成されるので、施工コストの低減化を図ることができ、
その上、法面が急勾配であるため、盛土の敷地を無駄な
く有効に活用することができ、これにより既存の傾斜面
の外側に道路などを設ける場合に好適なものとなってい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図は、この発明の第1実施例を示す図
であって、第1図は急勾配盛土の概略構成図、第2図な
いし第9図は急勾配盛土の造成方法を説明する説明図で
ある。第1O図ないし第14図は、この発明の第2実施
例を示す図であって、第10図は急勾配盛土の概略構成
図、第11図は土留部材の斜視図、第12図は急勾配盛
土の壁面構造の一例を示す断面図、第13図は他の土留
部材の斜視図、第14図は急勾配盛土の造成方法を説明
する説明図である。第15図は、傾斜面の外側に道路等
を構築する場合の従来工法を説明する説明図である。 1・・・・・・既存の傾斜面、 2・・・・・・表土、 3・・・・・・岩盤、 4・・・・・・切土、 5・・・・・・溝、 6・・・・・・基盤、 7・・・・・・ジオテキスタイル、 9・・・・・・定着層、 10・・・・・・盛土材、 11・・・・・・土留部材、 12・・・・・・基部、 13・・・・・・立ち上がり部、 14・・・・・・台部、 15・・・・・・ピン、 16・・・・・・格子状部材、 17・・・・・・メツシュ部材、 18.19・・・・・・爪部、 20・・・・・・種子付シート、 21・・・・・・ファスナー 22・・・・・・植種窓。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 既存の傾斜面の外側に造成された急勾配の法面を有する
    盛土であって、該傾斜面の外側に盛られた盛土材中に略
    水平状態でジオテキスタイルが敷設されていると共に、
    上記傾斜面に沿って自硬性強化盛土材からなる定着層が
    形成されてこの定着層中に上記ジオテキスタイルの傾斜
    面側の端部が埋設され、かつ、上記ジオテキスタイル上
    に上記傾斜面と間隔を隔てて土留部材が配設されている
    ことを特徴とする急勾配盛土。
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