JPH0376926A - 急勾配盛土 - Google Patents

急勾配盛土

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Publication number
JPH0376926A
JPH0376926A JP21239289A JP21239289A JPH0376926A JP H0376926 A JPH0376926 A JP H0376926A JP 21239289 A JP21239289 A JP 21239289A JP 21239289 A JP21239289 A JP 21239289A JP H0376926 A JPH0376926 A JP H0376926A
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JP
Japan
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embankment
earth retaining
wall
banking
geotextile
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Application number
JP21239289A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Kawasaki
廣貴 川崎
Kiyoyasu Kitagawa
北川 精保
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、既存地盤上に新たに土砂を盛る等して形成
される盛土に係り、特に、急勾配でありながら安定した
高盛土を実現しうる急勾配盛土に関するものである。
「従来の技術」 第8図中lは、従来工法によって造成された盛土を示し
ている。すなわち、盛土1を造成するには、地盤G上に
ジオテキスタイル16を敷き、盛土lの外壁面を支持す
る土嚢20を例えば−度に三層積み上げた後、上記ノオ
テキスタイル16の上に盛土材4を盛って所定の高さに
転圧し、次いで、上記ジオテキスタイル16の端部を巻
き込むことによって上記土嚢20を覆い、引き続き上記
の工程を繰り返し、土嚢4およびその背後の盛土材4を
重畳させることによって、上記上lI20により土留壁
2を形成しつつその背後の盛土1を造成している。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記のような従来の盛土lでは、土留壁
2を支持するためのジオテキスタイル16を、盛土材4
との摩擦力だけで定着させているため、土留壁2の背後
へ延在させるジオテキスタイル16の長さを非常に長く
する必要がある。しかも、このような盛土1を造成する
際には、盛土材4中のジオテキスタイル16の間隔に応
じた所定高さ分だけ土留壁2の高さを増加させる都度、
その背後に延在するジオテキスタイル16上の全面に亙
って盛土材4を盛っていく必要があるため、その−工程
分の作業に必要な盛土材4が多量になり、非能率的であ
る。その上、上記ジオテキスタイルX6上に盛った盛土
材4全体を転圧する関係から、盛土材4として砂質上等
のように盛土用に選択された優良上を用いる必要がある
ため、コスト高になるという課題があった。また、雨天
時のように転圧が行なえないときには、作業が全く進行
できなくなり、工期が遅れるだけでなく、人件費が浪費
されていくという問題も生じていた。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、盛土の
敷地を有効に活用することができると共に、施工性が良
く、能率的な施工が行える急勾配盛土を提供することを
目的としている。
「課題を解決するための手段」 この発明の急勾配盛土は、盛土の外壁面に土留壁が形成
され、この土留壁の背後の盛土内部にジオテキスタイル
が略水平状態で敷設され、このジオテキスタイルの外壁
面側の端部が上記土留壁内に埋設されていると共に、該
盛土内部に上記土留壁と間隔を隔てて対峙する定着強化
層が形成され、この定着強化層の内部に上記ジオテキス
タイルの背後側の端部が埋設されてそのジオテキスタイ
ルの盛土内部への定着がなされているものである。
「作用」 この発明の急勾配盛土では、盛土の外壁面に土留壁が形
成され、この土留壁の背後の盛土内部にジオテキスタイ
ルが略水平状態で敷設され、このジオテキスタイルの外
壁面側の端部が上記土留壁内に埋設されているので、上
記土留壁により、盛土材盛り上げ作業時において土砂の
盛り上げ範囲を規制できる。すなわち、土留壁は従来の
盛土における土嚢の作用を果たすため、土嚢を用いずと
も安定した盛土を実現することができ、かつ外壁面が急
勾配の盛土となっているため、既存の土地の有効利用が
図られることとなる。
また、この急勾配盛土では、該盛土内部に上記土留壁と
間隔を隔てて対峙する定着強化層が形成され、この定着
強化層の内部に上記ジオテキスタイルの内側の端部が埋
設されてそのジオテキスタイルの盛土内部への定着がな
されているので、盛土全体の剛性が高くなり、盛土の沈
下、変形等が有効に抑制されて盛土の安定性に寄与する
と共に、荷重分散効果に優れているので、この面からも
盛土の変形を有効に抑制する。
さらに、この急勾配盛土では、上記土留壁がジオテキス
タイルを介して定着強化層に支持され、かっこの定着強
化層がそれ自体で高い強度を有するため、該定着強化層
から外側部分で構成された壁部が独立して自立可能な構
成となっており、これによって、盛土遺戒の際に壁部を
先行させて構築し、その壁部の完成後にその背後に盛土
材を充填することができるので、能率的に施工すること
ができ、施工性も良い。
「実施例」 以下、この発明の一実施例を第1図を参照して説明する
第1図は、この発明の第1実施例の急勾配盛土を示す図
であり、これら図において、符号l全体で示されるもの
は既存地盤G上に施工された盛土である。
この急勾配盛土では、その盛土1の端部たる外壁面が盛
土lの内側へやや傾斜した状態で急勾配で形成されてお
り、この外壁面に上下方向にほぼ重畳された状態で、第
2図に示すようなU字状の断面の土留部材3がその内部
に土砂等の盛土材4が充填されて配設され、それによっ
て土留壁2か形成されていると共に、この土留壁2の背
後にも土砂等の盛土材4が転圧された状態で充填されて
いる。
上記土留部材3は、第1図および第2図に示すように、
盛土lの水平方向に延在してこの盛土I内に埋設された
基部5と、この基部5の両端部から前記盛土lの外壁面
に沿って立ち上がる立ち上がり部6とにより、側面視略
U字状に形成されている。従って、この実施例では基部
5と立ち上がり部6とのなす角(第2図中角度α)は略
90゜とされている。
但し、この角度αは必要とする盛土1の外壁面の勾配に
よって定まり、−船釣な盛土の如く上方に向かうに従っ
て後方に傾斜する勾配であれば、角度αは鋭角となって
立ち上がり部6の上端はセットバックされた形状となる
。当然、角度αを鈍角として立ち上がり部6の上端をオ
ーバーハングさせた形状とすることも可能である。この
場合、第3図に示すように、立ち上がり部6の上端の位
置を揃えて全体として盛土lの土留壁2を直立壁とする
ことも可能であり、あるいは立ち上がり部6の上端とそ
の上方に積み上げられる土留部材3の皇ち上がり部6の
下端とを揃えて設置することにより盛土lの土留壁2を
やや逆勾配とすることも可能である。なお、第3図に示
すように立ち上がり部6の先端を揃えた場合、微視的に
は盛土Iの壁面は鋸歯状となるが、各土留部材3上部に
形成される台部4aに流砂や雑草等の飛来植物種子等が
堆積されることで将来的にはほぼ直立壁たる土留壁2が
得られる。
また、土留部材3の立ち上がり部6の高さは、その土留
部材3の背後の盛土材4を盛り上げて転圧施工する一層
厚分の高さの倍数により決定されるのであるが、例えば
15〜75cm程度が適当である。一方、基部5の巾は
任意であるが、該土留部材3の内側および背後に盛土材
4がない状態で土留部材3が自立するだけの巾を確保し
ておくことが望ましく、これより短い場合には後述する
ビン15等により仮止めする必要がある。また、基部5
の巾の寸法は、この土留部材3の内側に盛土材4を充填
した後に、その土留部材3の基部5とその内側の盛土材
4との間の摩擦力によりその背後の盛土材4の施工中の
転圧による土圧に対抗させるという見地からもある程度
以上の長さであることが望ましい。
土留部材3の立ち上がり部6は、ガラス繊維等を主体と
する高強度繊維強化棒状体、あるいは硬質プラスチック
からなる棒状体等が四角枠状に成形されてなる枠体7、
・・・が連設され、これら枠体7、・・・に同様に高強
度繊維強化糸状体等からなるメツシュ部材8が張設され
た構成となっており、一方、基部5はこれら部材のうち
枠体7のみを備えたような構成となっている。従って、
基部5は比較的大きな開口部を有している。
この枠体7は、それのみで該土留部材3の内側およびそ
の背後の盛土材4への転圧や振動による側圧等に耐えう
る強度を持つ材質及び形状とされている。但し、この条
件を満足する以上は、土留部材3を形成する枠体7の形
状及び材質は任意であり、例えば枠体7の開口部が三角
形や六角形等四角形以外の多角形に形成されたものでも
良く、あるいはプラスチック棒状体で枠体7を構成して
もよいし、金属に防蝕処理を施したもので構成してもよ
い。
また、土留部材3の立ち上がり部6には、その内面に沿
って、盛土1の外壁面を緑化する目的で種子付マット(
図示時)が設けられている。この種子付マットは、その
上端がファスナー等で立ち上がり部6上端に止められる
ことで、この立ち上がり部6に固定されている。
そして、この土留部材3内部には上述の如く、盛土材4
が充填されており、これら上下に積み重ねられた土留部
材3およびその内部の盛土材4により、盛土1の外壁面
を成す土留壁2が形成されている。
さらに、この土留部材3には、第1図に示すように、そ
の外周にジオテキスタイル16が巻かれ、該土留部材3
の基部5に沿って盛土lの後方に略水平に延在している
と共に、その盛土!外側の端部が土留部材3の立ち上が
り部6上端で折り返されて盛土1の後方に略水平に延設
された後、盛土材4中に埋設されている。
この実施例では、ジオテキスタイルI6として高分子材
料を格子状に成形したいわゆるファイバーグリッドを用
いている。
具体的には、このファイバーグリッド16は、引き揃え
られた複数本の連続繊維よりなる繊維束が互いに交叉し
て格子状をなし、それら繊維束の各繊維が樹脂材料によ
り結束された構成となっている。
また、盛土lの内部には、この土留壁2と間隔を隔てて
、該土留壁2とほぼ同様に上下方向に重畳された状態で
、第2図に示すようなU字状の断面の土留部材3がその
内部にフィルセメントまたはコンクリート等の自硬性強
化上13が充填されて配設され、それによって、土留部
材3および自硬性強化上I3から構成された定着強化層
17か、上記土留壁2と対峙し、かつ直立した状態で形
成されている。そして、この定着強化層I7には上記ジ
オテキスタイル16の盛土1内側の端部が埋設されて、
その盛土l内部側の端部が定着強化層17に定着されて
いる。
また、この急勾配盛土の壁部Hの上端部には、土留壁2
と定着強化層!7との間の盛土材4上にフィルセメント
等からなる強化土層18が設けられており、この強化土
層18により壁部Hが補強されて補則効果が得られるよ
うになっている。
次に、このような急勾配盛土を造成する方法について説
明する。
まず、盛土1を造成すべき既存地盤Gをその壁11Hが
構築される範囲だけ所定深さまで掘り下げ、その内面に
沿ってファイバーグリッド16を敷設しておく。このよ
うにした後、このファイバーグリッド16上の土留壁2
を構築すべき外側よりの位置に、その立ち上がり部6が
盛土lの外壁面となるように土留部材3を配設し、Lビ
ンあるいはUピン等のピン15を既存地盤Gに打ち込む
ことにより固定する。
また、同様にして、上記ファイバーグリッド16上の定
着強化層17を構築すべき内側よりの位置に土留部材3
を配設し、ビン15を既存地盤Gに打ち込むことにより
固定する。
このようにして壁部H両側の土留壁2および定着強化層
17となるべき各位置への土留部材3.3の地盤Gへの
固定が終了したら、外壁面側の土留部材3の外側に延び
るファイバーグリッド16の端部を持ち上げてこれを該
土留部材3の外壁面側の立ち上がり部6に沿って屈曲さ
せると共に、その立ち上がり部6の上端に該ファイバー
グリッド16を引っ掛けておき、後述するファイバーグ
リッド16の巻き込み作業を容易とする。
なお、前述した種子付シートの土留部材3への固定作業
は土留部材3の地盤Gへの固定前に予め行っておいても
よく、あるいは地盤Gへの固定後に行ってもよい。
このようにして土留壁2および定着強化層17となるべ
き各位置に土留部材3.3を配設した後、土留壁2とな
る土留部材3内に土砂等の盛土材4を所定高さだけ充填
すると共に、定着強化層17となる土留部材3内に自硬
性強化上13を所定高さだけ充填する。この自硬性強化
上13としては、現地で発生した土砂などにセメント系
固化材などを混合してなる硬練りのフィルモルタルまた
はフィルセメント等、あるいは石灰混合処理強化上など
を用いる。
このようにして各土留部材3.3に盛土材4および自硬
性強化±13を充填した後、各土留部材3の間を埋める
ようにして所定高さだけこの盛土材4を盛り上げる。こ
の盛土材4及び自硬性強化±13の盛り上げ高さである
が、転圧後においてその上端が前記土留部材3の立ち上
がり部6上端より若干高い程度が好ましく、そうすれば
盛土材4が転圧されることによって土留部材3どうしが
接触して盛土材の不完全転圧施工といった事態を生ずる
おそれがない。
そして、このようにして各土留部材3の間に盛土材4を
盛り上げた後、外壁面側の土留部材3の外側の立ち上が
り部6の上端に両端を引っ掛けておいたファイバーグリ
ッドI6をその立ち上がり部6の上端で内側に折り返し
て盛土材4上に敷設する。さらに、この状態で、振動ロ
ーラ等で盛土材4及び自硬性強化±13に転圧または振
動をかけ、この盛土材4及び自硬性強化上13を所定の
高さとする。
なお、この実施例ではジオテキスタイルにファイバーグ
リッド16を用いており、このファイバーグリッド16
には連続繊維が格子状に交叉されプラスチックでカバー
されて保護されているので、振動ローラ等の転圧機によ
り転圧されてもファイバ−グリッド16内部の連続繊維
が破断等することかない。従って、ファイバーグリッド
16を後方に折り返した状態でこのファイバーグリッド
16の上から転圧を加えることが可能となる。
そして、このようにして転圧が終了した各土留部材3.
3間の盛土材4上に、以上説明したような工程と同様の
工程でファイバーグリッド16を敷設し、土留部材3を
積み上げる。以降は、その工程を繰り返して、第1図に
示すような盛土lを造成する。
次に、このようにして壁部Hを構築した後、その壁部H
の後方を埋めるようにして所定高さだけこの盛土材4を
盛り上げる。この盛土材4の盛り」二げ高さは、転圧後
においてその上端が壁部Hの上端より若干高い程度が好
ましい。
また、盛土材4の敷ならし作業には周知慣用の手段が用
いられ、例えば壁部Hの後方にダンプトラックで運ばれ
た盛土材4の小山を作り、これをブルドーザ等で壁部H
に向って切り崩してゆくことで盛土材4を盛り上げるよ
うな手段や、あるいは盛土材4を盛土施工現場付近の地
山からブルドーザ等の掘削数ならし用重機を使用して直
接切り崩して敷ならしを行うなどの手段が採られる。
以上のように構成された盛土1では、その内部に埋設さ
れる基部5と盛土Iの外壁面に沿って立ち上がる立ち上
がり部6とを備えた土留部材3が配設されているので、
この土留部材3により盛土材4盛り上げ作業時において
盛土材4の盛り上げ範囲を規制できる。すなわち、土留
部材3は従来の盛土における土嚢の作用を果たすため、
土嚢を用いずとも安定した盛土1を実現することができ
る。
しかも、土留部材3は従来の土嚢と異なり、工場等にお
いて量産可能であり、さらに土留部材3を形成する材質
を適宜選択することにより土嚢と比較して飛躍的な軽量
化を図りうるので、現場における土嚢作成作業の省略及
び運搬・積み上げ作業などの重労働作業をなくすること
により省力化と施工性の向上を図ることができる。
また、盛土の外壁面を土嚢で支持する従来の構造では、
土嚢の積み上げの安定性等の見地から、府述の如く3分
法(のり )以上の急勾配の盛土は実現不可能であった
が、この実施例の盛土1では外壁面の傾斜は土留部材3
の立ち上がり部6の剛性の強さが有ることにより任意に
定めることができ、従来の盛土のような壁面勾配の制限
がないため、土嚢を用いた盛土で実現し得なかった急勾
配の盛土lを実現でき、第1図に示すような直立壁状の
盛土1であっても実現可能である。しかも、この実施例
の盛土構造ではその外壁面側に自硬性強化上】3からな
る土留壁2が構築され、この自硬性強化±13は盛土材
4の小崩壊と局所的荷重作用に対して抵抗が大きいため
、盛土lの安定を更に十分に図ることができる。
さらに、この実施例の盛土lでは、土留部材3内部に自
硬性強化±13を充填してファイバーグリッド(ジオテ
キスタイル)16を土留部材3と一体化固定しており、
自硬性強化±13と土留部材3およびファイバーグリッ
ド16の持つ高強度、高剛性とにより盛土l全体の剛性
が高くなり、盛土lの沈下、変形等が有効に抑制されて
盛土lの安定性に寄与すると共に、荷重分散効果に優れ
ているので、この面からも盛土lの変形を有効に抑制し
安全性に寄与する。しかも、ファイバーグリッド16を
敷き込んだ状態で盛土材4に転圧がかけられることから
、盛土材4の転圧状態が高いレベルで保持される。よっ
て、前述の土留部材3の作用とあいまって、急勾配盛土
、高盛土を実現することが可能となる。
なお、このような急勾配盛土を造成する場合には、上述
のように壁部Hの構築作業をその背後への盛土材充填お
よび盛土敷きならしよりも先行させて行ない、壁部Hだ
けを予め完成させておくようにしても良いが、壁部Hの
構築作業とその背後への盛土材充填および盛土敷きなら
しとを並行して行なっても差し支えない。そして、その
場合には、晴天時には壁部Hの構築作業とその背後への
盛土材充填および盛土敷きならしとを並行して行ない、
ブルドーザ等の運転士あるいは誘導員が盛土敷ならしの
作業を行えない雨天時や雨天後等には壁部Hの構築作業
を先行させて行なうようにすれば良く、このようにした
場合、施工期間中に雨天の日が続いたとしても、作業員
の仕事がなくならず、能率的な施工が行なえることにな
る。
次に、この発明の第2実施例を第4図を参照して説明す
る。
この実施例の急勾配盛土では、第4図に示すように、土
留部材として、側断面規格U字状の土留部材3の代わり
に土嚢20が用いられており、この土嚢20の積み重ね
によって土留壁2が形成されている。そして、第1実施
例の急勾配盛土と同様に定着強化1i117に定着され
ているジオテキスタイル16の盛土1外側の端部は、上
記土嚢20を上下三つでひとまとめにするようにしてそ
れらの土嚢20に巻き付けられ、その上端で折り返され
て盛土1の後方に略水平に延設された後、盛土材4中に
埋設されている。
次に、この発明の第3実施例を第5図を参照して説明す
る。
この実施例の急勾配盛土では、第5図に示すように、土
留部材として側断面規格U字状の土留部材3が用いられ
ている上で、この土留部材3の外側に土嚢20が配設さ
れており、この土嚢20と上記土留部材3および自硬性
強化±13と1こより土留壁2が形成されている。そし
て、第2実施例の急勾配盛土と同様にして、定着強化層
17に定着されているジオテキスタイル16の盛土I外
測の端部は、上記±!120を上下三つでひとまとめに
するようにしてそれらの土!120に巻き付けられ、そ
の上端で折り返されて土嚢20上および土留部材3上を
盛土1後方へに略水平に延設された後、盛土材4中に埋
設されている。
次に、この発明の第4実施例を第6図および第7図を参
照して説明する。
この実施例の急勾配盛土では、第6図に示すように、土
留壁2と定着強化層17が両方とも自硬性強化±13に
より形成され、しかもその土留壁2の外壁面側の面と定
着強化層17の壁部H背後側の面が両方とも傾斜せずに
直立していると共に、該土留壁2の内壁面側の面と定着
強化層17の壁部H内側の面が互いに外側へ傾斜してい
ることにより、土留壁2および定着強化層I7の厚さが
上の方はど薄くなっている。なお、上記土留壁2の下部
と定着強化層17の下部は、地盤Gを所定深さまで掘り
下げた位置に埋設されているが、それらの間には、該土
留壁2下部と定着強化層17下部の間を一体化するよう
に自硬性強化上が打設されてスラブ状の基盤21が形成
されている。
また、この急勾配盛土の壁部Hには、第7図の平面図に
示すように、土留壁2と定着強化層I7との間の盛土材
4充填部を区画するようにして隔壁状の補強層22が自
硬性強化上により形成されており、この補強層22によ
り、壁部Hの外壁面が壁部H背後側の盛土材4の側圧に
より外側へ傾斜するのを防いでいる。
なお、上記自硬性強化上としては、現場で発生した土砂
などにセメント系固化材などを混合してなる硬練りのソ
イルモルタルまたはフィルセメント等が用いられるほか
、RCDコンクリート等の硬練りコンクリート、石灰混
合処理強化上などを用いても良く、また、普通のコンク
リート、モルタル、セメントペースト等のセメント系固
化材を用いても差し支えない。
また、これら各実施例では、ジオテキスタイルとしてフ
ァイバーグリッド16を用いているが、この発明の急勾
配盛土では、ファイバーグリッド16に限らずポリマー
グリッド、ジオネット、ジオファブリック等周知慣用の
ジオテキスタイルか好適に適用可能である。
「発明の効果」 この発明の急勾配盛土によれば、盛土の外壁面に土留壁
が形成され、この土留壁の背後側の盛土内部にジオテキ
スタイルが略水平状態で敷設され、このジオテキスタイ
ルの外壁面側の端部が上記土留壁に固定されているので
、上記土留壁により、盛土材盛り上げ作業時において土
砂の盛り上げ範囲を規制できる。すなわち、土留壁は従
来の盛土における土嚢の作用を果たすため、土嚢を用い
ずとも安定した盛土を実現することができ、かつ外壁面
が急勾配の盛土となっているため、既存の土地の有効利
用が図られることとなる。
また、この急勾配盛土では、該盛土内部に上記土留壁と
間隔を隔てて対峙する定着強化層が形成され、この定着
強化層の内部に上記ジオテキスタイルの背後側の端部が
埋設されてそのジオテキスタイルの盛土内部への定着が
なされているので、盛土全体の剛性が高くなり、盛土の
沈下、変形等が有効に抑制されて盛土の安定性に寄与す
ると共に、荷重分散効果に優れているので、この面から
も盛土の変形を有効に抑制する。
さらに、この急勾配盛土では、上記土留壁がジオテキス
タイルを介して定着強化層に支持され、かつこの定着強
化層がそれ自体で高い強度を有するため、該定着強化層
から外側部分で構成された壁部が独立して自立可能な構
成となっており、これによって、盛土造成の際に壁部を
先行させて構築し、その壁部の完成後にその背後に盛土
材を充填することができるので、能率的に施工すること
ができ、施工性も良い。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、この発明の第1実施例の急勾配
盛土を示す図であって、第1図はその端部の概略構成断
面図、第2図は土留部材のみを取り出して示した斜視図
、第3図は盛土の壁面構造の一例を示す断面図である。 第4図は、この発明の第2実施例の急勾配盛土の端部の
概略構成断面図、第5図は、この発明の第3実施例の急
勾配盛土の端部の概略構成断面図である。第6図および
第7図は、この発明の第4実施例の急勾配盛土の端部の
概略構成断面図である。第8図は、従来の盛土の端部の
概略構成断面図である。 l・・・・・・盛土、 2・・・・・・土留壁、 3・・・・・・土留部材、 4・・・・・・盛土材、 4a・・・・・・台部、 5・・・・・・基部、 6・・・・・・立ち上がり部、 13 ・・・自硬性強化上、 15・・・・・・ピン、 16・・・・・・ジオテキスタイル、 7 8 0 1 2 ・・・・・・定着強化層、 ・・・・・・強化土層、 ・・・・土嚢、 ・・・・・基盤、 ・・・・・・補強層。 目 亀1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 盛土の外壁面に土留壁が形成され、この土留壁の背後の
    盛土内部にジオテキスタイルが略水平状態で敷設され、
    このジオテキスタイルの外壁面側の端部が上記土留壁内
    に埋設されていると共に、該盛土内部に上記土留壁と間
    隔を隔てて対峙する定着強化層が形成され、この定着強
    化層の内部に上記ジオテキスタイルの背後側の端部が埋
    設されてそのジオテキスタイルの盛土内部への定着がな
    されていることを特徴とする急勾配盛土。
JP21239289A 1989-08-18 1989-08-18 急勾配盛土 Pending JPH0376926A (ja)

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