JP5976395B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関などの第1駆動源と第2駆動源としての電動機とを備えるハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、駆動源としてのエンジン(内燃機関)及びモータ(電動機)を備えたハイブリッド車両がある。このようなハイブリッド車両では、複数の変速段を切り替えて設定することで内燃機関と電動機の少なくともいずれかの駆動力を駆動輪に伝達可能な有段式の変速機を備えるものがある。このような変速機として、モータの回転軸に連結された入力軸と、駆動輪側に連結された出力軸と、これら入力軸と出力軸との間に設置された複数の変速段を設定可能な変速機構とを含むものがある。そして、上記のような変速機構では、例えば、特許文献1,2に示すように、変速段の切り替えを行うときに、入力軸と出力軸との回転数差が所定以上の場合に、モータの駆動又は回生により入力軸の回転数を上昇又は下降させることで回転数合わせを行うことがある。この回転数合わせを行うことで、変速用の同期係合装置(シンクロメッシュ装置)やクラッチの磨耗を防止でき、かつ、振動や騒音の発生を抑制できることで、滑らかな変速段の切り替えが可能となる。
また、上記のようなハイブリッド車両用の変速機構として、2つの入力軸と、該2つの入力軸それぞれに対する駆動力の入力を切り替える2つのクラッチとを備えたデュアルクラッチ式の自動有段変速機がある。このようなデュアルクラッチ式の変速機では、例えば特許文献1に示すように、片方の入力軸に電動機が接続された構成のものがある。この種の変速機構でも、モータを駆動又は回生することによって、モータが接続された入力軸の回転数と変速機の出力軸を介して入力軸に伝達される回転数との差を所定以下にする回転数合わせを行ってから変速段を切り替えることで、当該変速段にかかる同期係合装置の各部の摩耗を抑制することが行われている。
特開2012−30727号公報 特開2000−168404号公報
上記のような変速段の切り替えに伴う回転数合わせの制御では、モータの回生によって入力軸の回転数を低下させる場合、モータの回生(発電)で発生した電力を高圧蓄電器(高圧バッテリ)で回収(充電)する。しかしながら、高圧バッテリが極低温状態の場合、あるいは高圧バッテリの残容量が多い状態(高SOC状態)や、高圧バッテリが劣化している場合などには、モータの回生で発生した電力を高圧バッテリで回収することができない。そのために、上記モータによる回転数合わせの制御を行うことができない場合があった。
また、モータの駆動によって入力軸の回転数を上昇させる場合、モータの駆動で消費する電力を高圧蓄電器(高圧バッテリ)から供給する。しかしながら、高圧バッテリが極低温状態の場合、あるいは高圧バッテリの残容量が少ない状態(低SOC状態)や、高圧バッテリが劣化している場合などには、モータの駆動で消費する電力を高圧バッテリで供給することができない。そのために、上記モータによる回転数合わせの制御を行うことができない場合があった。
すなわち、従来の制御では、高圧バッテリの温度又は残容量などの状態によっては、モータの回生/駆動による回転数合わせの制御を行うことができない領域が存在していた。
なお、上記のように高圧バッテリの状態によってはモータによる回転数合わせの制御を行えないことへの対策として、同期係合装置の容量を大きくすることで、回転数合わせの制御を極力行わずに同期係合動作が行えるようにすることが考えられる。しかしながら、そのような対策では、同期係合装置の大型化及び構造の複雑化につながるため、変速機が大型化し車体への搭載性が悪化するなどの不具合がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動機の回転軸が入力軸に連結された有段変速機を備えるハイブリッド車両において、入力軸に対して変速ギヤを同期係合させる同期係合動作に伴い電動機の駆動又は回生による回転数合わせの制御を行う際に、高圧蓄電器の状態に関わらず電動機による回転数合わせの制御を行うことが可能となるハイブリッド車両の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、第1駆動源(2)と、第2駆動源としての電動機(3)と、前記電動機(3)の回転軸に連結された入力軸(IMS)と、前記入力軸(IMS)と前記第1駆動源(2)の回転軸(2a)との係合/解放を切換可能なクラッチ(C1)と、駆動輪(WR,WL)側に駆動力を出力するための出力軸(CS)と、前記入力軸(IMS)の回転を前記出力軸(CS)に伝達可能に連結するために前記入力軸(IMS)と前記出力軸(CS)との間に設けられた複数のギヤ列と、前記複数のギヤ列を構成する変速ギヤ(43,45,47)の一つを前記入力軸(IMS)に対して選択的に同期係合させることで、前記入力軸(IMS)と前記出力軸(CS)との間で複数の変速段を成立させる同期係合装置(81,82)と、を備える変速機(4)と、前記電動機(3)との間で電力の授受が可能な高圧蓄電器(30)と、前記電動機(3)又は前記高圧蓄電器(30)からの電力を少なくとも降圧することが可能な変圧器(21)と、前記変圧器(21)を介して前記高圧蓄電器(30)及び前記電動機(3)との間で電力の授受が可能な低圧蓄電器(22)と電気負荷(23)の少なくともいずれかと、前記第1、第2駆動源(2,3)による車両の駆動を制御するための制御手段(10)と、を備え、前記制御手段(10)は、前記同期係合装置(81,82)により前記入力軸(IMS)上のいずれかの変速ギヤ(43,45,47)を前記入力軸(IMS)に同期係合させるとき、前記電動機(3)の駆動又は回生により前記入力軸(IMS)の回転数を上昇又は下降させて、該入力軸(IMS)の回転数を変速元の前記変速ギヤ(43,45,47)の回転数から変速先の前記変速ギヤ(43,45,47)の回転数に向けて補正する回転数合わせを行ってから前記同期係合装置(81,82)による同期係合動作を行うハイブリット車両の制御装置であって、前記制御手段(10)は、前記回転数合わせの制御において、前記電動機(3)の駆動による消費電力又は回生による発電電力の全てを前記高圧蓄電器(30)で授受できないと判断した場合には、前記変圧器(21)を介して前記低圧蓄電器(22)と前記電気負荷(23)の少なくともいずれかと前記電動機(3)との間での電力の授受を行うことで、前記回転数合わせの制御に必要な前記電動機(3)の駆動又は回生を実施することを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明は、第1駆動源(2)と、第2駆動源としての電動機(3)と、前記第1駆動源(2)の回転軸(2a)及び前記電動機(3)の回転軸から入力された駆動力を出力する変速機(4)と、前記電動機(3)との間で電力の授受が可能な高圧蓄電器(30)と、前記電動機(3)又は前記高圧蓄電器(30)からの電力を少なくとも降圧することが可能な変圧器(21)と、前記変圧器(21)を介して前記高圧蓄電器(30)及び前記電動機(3)との間で電力の授受が可能な低圧蓄電器(22)と電気負荷(23)の少なくともいずれかと、前記第1、第2駆動源(2,3)による車両の駆動を制御するための制御手段(10)と、を備え、前記変速機(4)は、前記電動機(3)の駆動力及び前記第1駆動源(2)の駆動力が入力される第1入力軸(IMS)と、前記第1駆動源(2)の駆動力が入力される第2入力軸(SS)と、前記第1入力軸(IMS)又は前記第2入力軸(SS)に入力された駆動力を伝達するための複数の駆動ギヤ(42〜47)と、前記複数の駆動ギヤ(42〜47)と噛合する複数の従動ギヤ(51〜53)が固定され、前記駆動ギヤ(42〜47)と前記従動ギヤ(51〜53)とを介して伝達された駆動力を出力する出力軸(CS)と、前記第1駆動源(2)の回転軸(2a)と前記第1入力軸(IMS)との係合/解放を切換可能な第1クラッチ(C1)と、前記第1駆動源(2)の回転軸(2a)と前記第2入力軸(SS)との係合/解放を切換可能な第2クラッチ(C2)と、前記第1入力軸(IMS)上の駆動ギヤ(43,45,47)のいずれか1つを選択的に前記第1入力軸(IMS)に同期係合させる第1同期係合装置(81,82)と、前記第2入力軸(SS)上の駆動ギヤ(42,44,46)のいずれか1つを選択的に前記第2入力軸(SS)に同期係合させる第2同期係合装置(83,84)と、を備え、前記制御手段(10)は、変速段の切り替えに際して、前記第1同期係合装置(81,82)により前記第1入力軸(IMS)上のいずれかの駆動ギヤ(43,45,47)を前記第1入力軸(IMS)に同期係合させるとき、前記電動機(3)の駆動又は回生により前記第1入力軸(IMS)の回転数を上昇又は下降させて、該第1入力軸(IMS)の回転数を変速先の前記駆動ギヤ(43,45,47)の回転数に向けて補正する回転数合わせを行ってから前記第1同期係合装置(81,82)による同期係合動作を行うハイブリット車両の制御装置であって、前記制御手段(10)は、前記回転数合わせの制御において、前記電動機(3)の駆動による消費電力又は回生による発電電力の全てを前記高圧蓄電器(30)で授受できないと判断した場合には、前記変圧器(21)を介して前記低圧蓄電器(22)と前記電気負荷(23)の少なくともいずれかと前記電動機(3)との間での電力の授受を行うことで、前記回転数合わせの制御に必要な前記電動機(3)の駆動又は回生を実施することを特徴とする。
そして、制御手段(10)は、電動機(3)による回転数合わせの制御において、高圧蓄電器(30)が授受可能な電力と、低圧蓄電器(22)が授受可能な電力と、電気負荷(23)の負荷電力とに基づいて、電動機(3)の駆動による消費又は回生による発電が可能な余剰電力を算出し、電動機(3)の駆動による消費電力又は回生による発電電力が当該余剰電力の範囲内となるように電動機(3)の駆動又は回生を行うとよい。
電動機の回転軸が変速機の入力軸に連結された有段変速機において、入力軸上の同期係合装置による同期係合動作を行う際に、電動機の駆動又は回生による回転数合わせの制御を行う場合、従来の制御では、高圧蓄電器が極低温状態の場合や、残容量が高い場合や、故障している場合など電動機と高圧蓄電器との間での電力の授受を充分に行えない状態では、回転数合わせに必要な電動機の駆動又は回生が不能となるおそれがあった。そこで、本発明にかかる制御では、上記回転数合わせの制御において、電動機の駆動による消費電力又は回生による発電電力の全てを高圧蓄電器で授受できないと判断した場合には、変圧器を介して低圧蓄電器と電気負荷の少なくともいずれかと電動機との間での電力の授受を行うことで、回転数合わせの制御に必要な電動機の駆動又は回生を実施するようにした。これにより、高圧蓄電器が極低温状態の場合や残容量が多い状態の場合でも、高圧蓄電器の劣化や機能不全を招くことなく、また、同期係合装置に過度の負荷をかけることなく、電動機による回転数合わせが可能となることで、スムーズな変速動作が可能となる。また、同期係合装置の容量を増加させるなど構造上の変更を要することなく、電動機による回転数合わせの制御を実施できるため、車両及び変速機の低コスト化、小型化、軽量化を図ることができる。
また、上記のハイブリッド車両の制御装置では、制御手段(10)は、上記余剰電力の範囲内ではない場合には、回転数合わせのために電動機(3)の駆動又は回生を実施する時間(Dta,Dtb)をより長い時間に設定するとよい。
高圧蓄電器による電力の授受が充分に行えない状態では、短時間で回転数合わせを行うと、その間に許容量を超える消費電力又は発電電力が生じることで、電動機の駆動に要する消費電力を賄えなかったり、電動機の回生による発電電力を回収できなかったりするおそれがある。そのためここでは、回転数合わせのために電動機の駆動又は回生を実施する時間をより長い時間に設定することで、より長い時間をかけて電動機による回転数合わせの制御を行うようにする。これにより、電動機の駆動に要する消費電力又は電動機の回生による発電電力が許容量の範囲内に収まるようにする。
またその場合、制御手段(10)は、第2同期係合装置(83,84)で第2入力軸(SS)上の駆動ギヤ(42,44,46)を第2入力軸(SS)に係合させると共に、第2クラッチ(C2)を係合させることで、回転数合わせの制御を行っている間、第2入力軸(SS)を介した駆動力の伝達で車両を走行させるようにするとよい。第1、第2クラッチ及び第1、第2入力軸を備えたツインクラッチ式の変速機において、第1入力軸上の駆動ギヤの同期係合に時間がかかるときは、第2入力軸上の駆動ギヤを用いて車両を走行させることで、変速段の切り替えに伴う車両の駆動力不足を効果的に防止できる。
また、上記のハイブリッド車両の制御装置では、高圧蓄電器(30)の温度又は雰囲気温度を検出する温度検出手段(36)を備え、温度検出手段(36)で検出した高圧蓄電器(30)の温度又は雰囲気温度が所定温度よりも低い場合に、低圧蓄電器(22)と電気負荷(23)の少なくともいずれかと電動機(3)との間での電力の授受を行うとよい。
あるいは、上記のハイブリッド車両の制御装置では、高圧蓄電器(30)の残容量を検出する残容量検出手段(35)を備え、残容量検出手段(35)で検出した高圧蓄電器(30)の残容量が所定量よりも多い場合に、低圧蓄電器(22)と電気負荷(23)の少なくともいずれかと電動機(3)との間での電力の授受を行うとよい。
高圧蓄電器の温度又は雰囲気温度が所定温度よりも低い場合や、高圧蓄電器の残容量が所定量よりも多い場合には、高圧蓄電器による電力の授受が充分に行えなくなるため、電動機の駆動に要する消費電力を賄えなかったり、電動機の回生による発電電力を回収できなかったりするおそれが高い。そのため、そのような場合には、低圧蓄電器と電気負荷の少なくともいずれかと電動機との間での電力の授受を行うことで、電動機の駆動に要する消費電力の確保又は電動機の回生による発電電力の回収を可能として、電動機による回転数合わせの制御に支障が出ないようにするとよい。
また、上記の変圧器(21)は、低圧蓄電器(22)からの電力の電圧を昇圧することが可能であり、制御手段(10)は、回転数合わせの制御において、電動機(3)の駆動力で入力軸(IMS)の回転数を増加させる制御を行う場合には、高圧蓄電器(30)から電動機(3)への電力の供給に加えて、変圧器(21)を介して低圧蓄電器(22)から電動機(3)への電力の供給を実施するとよい。
高圧蓄電器が極低温状態の場合や、高圧蓄電器に何らかの異常が生じている場合など、電動機と高圧蓄電器との間での電力の授受を充分に行えない状態では、電動機の駆動力で入力軸の回転数を増加させる制御を行う場合、電動機の駆動力が不足しがちになる。したがって、そのような場合には、高圧蓄電器から電動機への電力の供給に加えて、変圧器を介して低圧蓄電器から電動機への電力の供給を実施することで、回転数合わせに必要な電動機の駆動力を確保することができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明の一実施形態にかかる制御装置を備えたハイブリッド車両の構成例を示す概略図である。 図1に示す変速機構のスケルトン図である。 図2に示す変速機構の各シャフトの係合関係を示す概念図である。 モータによる回転数合わせの制御を行う場合の第1入力軸の回転数とモータトルクの変化を示すタイミングチャートである。 高圧バッテリの残容量(SOC)と授受が可能な電力との関係を示すグラフである。 回転数合わせの制御の際にモータ、高圧バッテリ、低圧バッテリ、電気負荷の間で行われる電力の授受の流れを説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるハイブリッド車両の制御装置を備えた車両の構成例を示す概略図である。本実施形態の車両1は、図1に示すように、駆動源としての内燃機関2及び電動機3を備えたハイブリッド自動車の車両であって、さらに、電動機3を制御するためのパワードライブユニット(PDU)20と、高圧バッテリ(高圧蓄電器)30と、DC−DCコンバータと、12Vバッテリ(低圧蓄電器)22と、車載補機からなる電気負荷(低圧電気負荷)23と、トランスミッション(変速機)4と、ディファレンシャル機構5と、左右のドライブシャフト6R,6Lと、左右の駆動輪WR,WLとを備える。ここで、電動機3は、モータでありモータジェネレータを含み、高圧バッテリ30は、蓄電器でありキャパシタを含む。また、内燃機関2は、エンジンであり、ディーゼルエンジンやターボエンジンなどを含む。内燃機関(以下、「エンジン」と記す。)2と電動機(以下、「モータ」と記す。)3の回転駆動力は、変速機4、ディファレンシャル機構5およびドライブシャフト6R,6Lを介して左右の駆動輪WR,WLに伝達される。
また、車両1は、エンジン2、モータ3、変速機4、ディファレンシャル機構5、DC−DCコンバータ21および高圧バッテリ30、12Vバッテリ22などを制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)10を備える。電子制御ユニット10は、1つのユニットとして構成されるだけでなく、例えばエンジン2を制御するためのエンジンECU、モータ3やDC−DCコンバータ21を制御するためのモータジェネレータECU、高圧バッテリ30を制御するためのバッテリECU、変速機4を制御するためのAT−ECUなど複数のECUから構成されてもよい。本実施形態の電子制御ユニット10は、エンジン2及びモータ3を制御するとともに、高圧バッテリ30、PDU20、変速機4などを制御する。
モータ3は、例えば3相(U相、V相、W相)のDCブラシレスモータ等とされ、該モータ3の駆動および発電を制御するパワードライブユニット(PDU)20に接続されている。PDU20は、例えばトランジスタのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路を具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータを備えて構成されている。
PDU20には、モータ3と電力の授受を行う高圧バッテリ30が接続されている。ここで授受される電力には、例えば、モータ3の駆動またはアシスト動作時にモータ3に供給される供給電力や、回生作動または昇圧駆動によるモータ3の発電時にモータ3から出力される出力電力がある。そして、PDU20は、電子制御ユニット10からの制御指令を受けてモータ3の駆動および発電を制御する。例えば、モータ3の駆動時には、電子制御ユニット10から出力されるトルク指令に基づき、高圧バッテリ30から出力される直流電力を3相交流電力に変換してモータ3へ供給する。一方、モータ3の発電時には、モータ3から出力される3相交流電力を直流電力に変換して、高圧バッテリ30を充電する。
また、各種補機類からなる電気負荷23を駆動するための12Vバッテリ(低圧バッテリ)22は、DC−DCコンバータ(変圧器)21を介して、PDU20および高圧バッテリ30に対して並列に接続されている。DC−DCコンバータ21は、例えば双方向のDC−DCコンバータであって、高圧バッテリ30の端子間接続、あるいはモータ3の回生作動または昇圧駆動した際のPDU20の端子間電圧を、所定の電圧値まで降圧して12Vバッテリ22を充電すると共に、高圧バッテリ30の残容量(SOC:State Of Charge)が低下している場合には、12Vバッテリ22の端子間電圧を昇圧して高圧バッテリ30を充電可能である。また、電気負荷23を構成する各種補機類としては、車両1に搭載されたデフロスタユニット、電子制御ユニット10用の通信及び送電機器類、カーオーディオ及びその附属機器類、ヒータユニット、ライト(照明類)などが挙げられる。
電子制御ユニット10は、各種の運転条件に応じて、モータ3のみを動力源とするモータ単独走行(EV走行)をするように制御したり、エンジン2のみを動力源とするエンジン単独走行をするように制御したり、エンジン2とモータ3の両方を動力源として併用する協働走行(HEV走行)をするように制御する。
また、電子制御ユニット10には、制御パラメータとして、アクセルペダルの踏込量を検出するアクセルペダルセンサ31からのアクセルペダル開度、ブレーキペダルの踏込量を検出するブレーキペダルセンサ32からのブレーキペダル開度、ギヤ段(変速段)を検出するシフトポジションセンサ33からのシフト位置、モータ3の回転数を検出するモータ回転数センサ34からのモータ回転数、後述する第1入力軸(内側メインシャフト)IMS、外側メインシャフトOMS、カウンタシャフトCSなど各回転軸の回転数を検出する回転軸センサ39からの回転数、高圧バッテリ30の温度を検出するバッテリ温度センサ(温度検出手段)36からのバッテリ温度、高圧バッテリ30の残容量(SOC)を測定する残容量検出器35からの残容量などの各種信号が入力されるようになっている。
エンジン2は、燃料を空気と混合して燃焼することにより車両1を走行させるための駆動力を発生する内燃機関である。モータ3は、エンジン2とモータ3との協働走行やモータ3のみの単独走行の際には、高圧バッテリ30の電気エネルギーを利用して車両1を走行させるための駆動力を発生するモータとして機能するとともに、車両1の減速時には、モータ3の回生により電力を発電する発電機として機能する。モータ3の回生時には、高圧バッテリ30は、モータ3により発電された電力(回生エネルギー)により充電される。
次に、本実施形態の車両が備える変速機4の構成を説明する。図2は、図1に示す変速機4のスケルトン図である。図3は、図2に示す変速機4の各シャフトの係合関係を示す概念図である。変速機4は、前進7速、後進1速の平行軸式トランスミッションであり、乾式のツインクラッチ式変速機(DCT:デュアルクラッチトランスミッション)である。
変速機4には、エンジン2の機関出力軸をなすクランクシャフト2aおよびモータ3に接続される内側メインシャフト(以下、「第1入力軸」と記す。)IMSと、この第1入力軸IMSの外筒をなす外側メインシャフト(第2入力軸)OMSと、第1入力軸IMSにそれぞれ平行なセカンダリシャフト(第2入力軸)SS、アイドルシャフトIDS、リバースシャフトRVSと、これらのシャフトに平行で出力軸をなすカウンタシャフトCSとが設けられる。
これらのシャフトのうち、外側メインシャフトOMSがアイドルシャフトIDSを介してリバースシャフトRVSおよびセカンダリシャフトSSに常時係合し、カウンタシャフトCSがさらにディファレンシャル機構5(図1参照)に常時係合するように配置される。
また、変速機4は、奇数段用の第1クラッチC1と、偶数段用の第2クラッチC2とを備える。第1および第2クラッチC1,C2は乾式のクラッチである。第1クラッチC1は第1入力軸IMSに結合される。第2クラッチC2は、外側メインシャフトOMS(第2入力軸の一部)に結合され、外側メインシャフトOMS上に固定されたギヤ48からアイドルシャフトIDSを介してリバースシャフトRVSおよびセカンダリシャフトSS(第2入力軸の一部)に連結される。
第1入力軸IMSのモータ3よりの所定箇所には、プラネタリギヤ機構70のサンギヤ71が固定配置される。また、第1入力軸IMSの外周には、図2において左側から順に、プラネタリギヤ機構70のキャリア73と、3速駆動ギヤ43と、7速駆動ギヤ47と、5速駆動ギヤ45が配置される。3速駆動ギヤ43、7速駆動ギヤ47、5速駆動ギヤ45はそれぞれ第1入力軸IMSに対して相対的に回転可能であり、3速駆動ギヤ43は、プラネタリギヤ機構70のキャリア73に連結しており、1速駆動ギヤとしても兼用される。更に、第1入力軸IMS上には、3速駆動ギヤ43と7速駆動ギヤ47との間に3−7速シンクロメッシュ機構(セレクタ機構)81が軸方向にスライド可能に設けられ、かつ、5速駆動ギヤ45に対応して5速シンクロメッシュ機構(セレクタ機構)82が軸方向にスライド可能に設けられる。所望のギヤ段に対応するシンクロメッシュ機構(セレクタ機構)をスライドさせて該ギヤ段のシンクロを入れることにより、該ギヤ段が第1入力軸IMSに連結される。第1入力軸IMSに関連して設けられたこれらのギヤ及びシンクロメッシュ機構によって、奇数段の変速を行うための第1変速機構S1が構成される。第1変速機構S1の各駆動ギヤは、カウンタシャフトCS上に設けられた対応する従動ギヤに噛み合い、カウンタシャフトCSを回転駆動する。
セカンダリシャフトSS(第2入力軸)の外周には、図2において左側から順に、2速駆動ギヤ42と、6速駆動ギヤ46と、4速駆動ギヤ44とが相対的に回転可能に配置される。更に、セカンダリシャフトSS上には、2速駆動ギヤ42と6速駆動ギヤ46との間に2−6速シンクロメッシュ機構83が軸方向にスライド可能に設けられ、かつ、4速駆動ギヤ44に対応して4速シンクロメッシュ機構(セレクタ機構)84が軸方向にスライド可能に設けられる。この場合も、所望のギヤ段に対応するシンクロメッシュ機構(セレクタ機構)をスライドさせて該ギヤ段のシンクロを入れることにより、該ギヤ段がセカンダリシャフトSS(第2入力軸)に連結される。セカンダリシャフトSS(第2入力軸)に関連して設けられたこれらのギヤ及びシンクロメッシュ機構によって、偶数段の変速を行うための第2変速機構S2が構成される。第2変速機構S2の各駆動ギヤも、カウンタシャフトCS上に設けられた対応する従動ギヤに噛み合い、カウンタシャフトCSを回転駆動する。なお、セカンダリシャフトSSに固定されたギヤ49はアイドルシャフトIDS上のギヤ55に結合しており、該アイドルシャフトIDSから外側メインシャフトOMSを介して第2クラッチC2に結合される。
リバースシャフトRVSの外周には、リバース駆動ギヤ58が相対的に回転可能に配置される。また、リバースシャフトRVS上には、リバース駆動ギヤ58に対応してリバースシンクロメッシュ機構85が軸方向にスライド可能に設けられ、また、アイドルシャフトIDSに係合するギヤ50が固定されている。リバース走行する場合は、シンクロメッシュ機構85のシンクロを入れて、第2クラッチC2を係合することにより、第2クラッチC2の回転が外側メインシャフトOMS及びアイドルシャフトIDSを介してリバースシャフトRVSに伝達され、リバース駆動ギヤ58が回転される。リバース駆動ギヤ58は第1入力軸IMS上のギヤ56に噛み合っており、リバース駆動ギヤ58が回転するとき第1入力軸IMSは前進時とは逆方向に回転する。第1入力軸IMSの逆方向の回転はプラネタリギヤ機構70に連結したギヤ(3速駆動ギヤ)43を介してカウンタシャフトCSに伝達される。
また、リバースシャフトRVS上には、オイルポンプ(補機)60が設置されている。したがって、第1クラッチC1を係合することによる第1入力軸IMSの回転又は第2クラッチC2を係合することによる外側メインシャフトOMSの回転がリバース駆動ギヤ58及びリバースシャフトRVSを介してオイルポンプ60に伝達されて、該オイルポンプ60が駆動する。
カウンタシャフトCS上には、図2において左側から順に、2−3速従動ギヤ51と、6−7速従動ギヤ52と、4−5速従動ギヤ53と、パーキング用ギヤ54と、ファイナル駆動ギヤ55とが固定的に配置される。ファイナル駆動ギヤ55は、ディファレンシャル機構5のディファレンシャルリングギヤ(図示せず)と噛み合うようになっており、これにより、カウンタシャフトCSの出力軸の回転がディファレンシャル機構5の入力軸(つまり車両推進軸)に伝達される。また、プラネタリギヤ機構70のリングギヤ75には、該リングギヤ75の回転を停止するためのブレーキ41が設けられる。
上記構成の変速機4では、2−6速シンクロメッシュ機構83のシンクロスリーブを左方向にスライドすると、2速駆動ギヤ42がセカンダリシャフトSSに結合され、右方向にスライドすると、6速駆動ギヤ46がセカンダリシャフトSSに結合される。また、4速シンクロメッシュ機構84のシンクロスリーブを右方向にスライドすると、4速駆動ギヤ44がセカンダリシャフトSSに結合される。このように偶数の駆動ギヤ段を選択した状態で、第2クラッチC2を係合することにより、変速機4は偶数の変速段(2速、4速、又は6速)に設定される。
3−7速シンクロメッシュ機構81のシンクロスリーブを左方向にスライドすると、3速駆動ギヤ43が第1入力軸IMSに結合されて3速の変速段が選択され、右方向にスライドすると、7速駆動ギヤ47が第1入力軸IMSに結合されて7速の変速段が選択される。また、5速シンクロメッシュ機構82のシンクロスリーブを右方向にスライドすると、5速駆動ギヤ45が第1入力軸IMSに結合されて5速の変速段が選択される。シンクロメッシュ機構81、82がいずれのギヤ43、47、45も選択していない状態(ニュートラル状態)では、プラネタリギヤ機構70の回転がキャリア73に連結したギヤ43を介してカウンタシャフトCSに伝達され、1速の変速段が選択されることになる。このように奇数の駆動ギヤ段を選択した状態で、第1クラッチC1を係合することにより、変速機4は奇数の変速段(1速、3速、5速、又は7速)に設定される。
変速機4で実現すべき変速段の決定及び該変速段を実現するための制御(第1変速機構S1及び第2変速機構S2における変速段の選択(シンクロの切り替え制御)と、第1クラッチC1及び第2クラッチC2の係合及び係合解除の制御等)は、公知のように、運転状況に従って、電子制御ユニット10によって実行される。
ここで、モータ3の駆動による変速段の切替時の回転数合わせ制御について説明する。ここでいう変速段の切替時の回転数合わせとは、偶数段(2速段、4速段、6速段)で走行中に1速側連結状態、3速側連結状態、5速側連結状態、7速側連結状態のいずれかとするときに、内側メインシャフト(第1回転軸)IMSに連結されたモータ3を駆動させることで、第1入力軸IMSの回転数をカウンタシャフトCS上の従動ギヤ51〜53によって空転している3速駆動ギヤ43又は5速駆動ギヤ45又は7速駆動ギヤ47の回転数に合わせることである。このとき、1速又は3速側連結状態にするときは3速駆動ギヤ43の回転数、5速側連結状態にするときは5速駆動ギヤ45の回転数、7速側連結状態にするときは7速駆動ギヤ47の回転数に合わせる。
図4(a),(b)は、モータ3による上記回転数合わせの制御を行う場合の第1入力軸IMSの回転数とモータトルクの変化を示すタイミングチャートの一例である。図4(a)に示す制御は、変速段の切り替えとして、変速元の変速段よりも変速先の変速段が低い変速段であるダウンシフトを行う場合の制御である。以下では、変速元が5速段であり変速先が3速段である場合を例に説明する。この制御では、時刻t0の時点では、シンクロメッシュ機構82で5速段が係合している。その状態で、時刻t11にモータトルク(回生トルク)が0になるように制御する。その後、時刻t12でモータ3の駆動要求が出されてXT1(0)のモータトルクが発生する。このモータトルクXT1は、第1入力軸IMSの回転数を増加させて3速段の駆動ギヤ43の回転数に合わせるためのモータトルク(駆動トルク)である。この際に、モータ3の駆動によって電力が消費される。そして、この時刻t12で第1入力軸IMSの回転数の目標回転数XN1に向けた上昇が始まる。ここでの目標回転数XN1は、3速段の駆動ギヤ43の回転数である。その後、時刻t13で第1入力軸IMSの回転数が目標回転数XN1になる。その時点で、モータトルクをXTから0に変化させる。その後、シンクロメッシュ機構81による同期係合動作が行われて、第1入力軸IMSが3速駆動ギヤ43に同期係合する。上記の制御では、時刻t12から時刻t13まで時間Dta(=t13−t12)の間、モータ3の駆動が実施される。
図4(b)に示す制御は、変速段の切り替えとして、変速元の変速段よりも変速先の変速段が高い変速段であるアップシフトを行う場合の制御である。以下では、変速元が3速段であり変速先が5速段である場合を例に説明する。この制御では、時刻t0の時点では、シンクロメッシュ機構81で3速段が係合している。その状態で、時刻t21にモータトルク(回生トルク)が0になるように制御する。その後、時刻t22でモータ3の回生要求が出されてXT2(0)のモータトルクが発生する。このモータトルクは、第1入力軸IMSの回転数を減少させて5速段の駆動ギヤ45の回転数に合わせるためのモータトルク(回生トルク)である。この際に、モータ3の回生(発電)による発電が行われて発電電力が生じる。そして、この時刻t22で第1入力軸IMSの回転数の目標回転数XN2に向けた下降が始まる。ここでの目標回転数XN2は、5速段の駆動ギヤ45の回転数である。その後、時刻t23で第1入力軸IMSの回転数が目標回転数XN2になる。その時点で、モータトルクをXT2から0に変化させる。その後、シンクロメッシュ機構82による同期係合動作が行われて、第1入力軸IMSが5速駆動ギヤ45に同期係合する。上記の制御では、時刻t22から時刻t23まで時間Dtb(=t23−t22)の間、モータ3による回生が実施される。
第1入力軸IMSの回転数と3速駆動ギヤ43又は5速駆動ギヤ45又は7速駆動ギヤ47の回転数とが合っていない状態で第1変速機構S1(シンクロメッシュ機構81,82)による同期係合動作を行うと、伝達過渡状態において、同期に伴う摩擦力によって両者の回転数が合ってから接続が完了する。このときの摩擦力によってシンクロメッシュ機構81,82の各部が摩耗したり、同期係合動作に伴う振動又は騒音が発生する恐れがある。これに対して、上記のようにモータ3による回転数合わせを行ってから変速段を切り替えるようにすれば、シンクロメッシュ機構81,82の各部の摩耗などを抑制することができる。
ところが、既述のように、上記のような変速段の切り替えに伴う回転数合わせを行うには、モータ3の駆動に必要な電力を高圧バッテリ30から供給するか、あるいはモータ3の回生で発生した電力を高圧バッテリ30で回収する必要がある。図5は、高圧バッテリ30の残容量に対するモータ3との間で授受が可能な電力の領域を示すグラフである。同図のグラフは、高圧バッテリ30の残容量(実SOC(%))を横軸に取り、モータ3と高圧バッテリ30との間で授受可能な電力Wを縦軸に取っている。同図のグラフにおいて正の値の電力は、モータ3の駆動のために高圧バッテリ30からモータ3に供給される電力であり、負の値の電力は、モータ3の回生により発電されて高圧バッテリ30に回収(充電)される電力である。また、グラフ上で斜線を施した領域D1の部分が、モータ3との間で授受が可能な電力の範囲(高圧バッテリ30で回収可能な電力の範囲又は高圧バッテリ30から供給可能な電力の範囲)である。
図5のグラフに示すように、高圧バッテリ30の実SOCが低い領域では、モータ3の駆動のために高圧バッテリ30からモータ3に供給可能な電力が少なく、モータ3の回生によって高圧バッテリ30に回収(充電)可能な電力が多い。そして、実SOCが高くなるにつれて、モータ3の駆動のために高圧バッテリ30からモータ3に供給可能な電力が次第に多くなっていき、モータ3の回生によって高圧バッテリ30に回収(充電)可能な電力が次第に少なくなっていく。
また、図5のグラフには、ダウンシフトに伴う回転数合わせ(図4()に示す制御)において、第1入力軸IMSの回転を増加させるためにモータ3の駆動に要する電力W1(>0)のラインと、アップシフトに伴う回転数合わせ(図4()に示す制御)において、第1入力軸IMSの回転を減少させるためにモータ3の回生で発生する電力W2(<0)のラインとが示されている。すなわち、モータ3による回転数合わせにおいて、第1入力軸IMSの回転を増加させるためにモータ3を駆動する際には、高圧バッテリ30からモータ3へ電力W1を供給する(高圧バッテリ30から消費電力を供給する)ことが必要である。その一方で、第1入力軸IMSの回転を減少させるためにモータ3による回生を行う際には、モータ3から高圧バッテリ30へ電力W2を供給する(高圧バッテリ30で発電電力を回収する)ことが必要である。
ところが、図5のグラフに示すように、高圧バッテリの実SOCが高い領域では、モータ3による回生を行う際に高圧バッテリ30で回収する電力W2がモータ3と高圧でバッテリ30との間で電力の授受が可能な電力の領域D1から外れてしまう。この領域D1から外れた領域D2では、モータ3の回生による発電電力を高圧バッテリ30で回収することができないため、モータ3と高圧バッテリ30との間でのみ電力の授受を行う制御では、モータ3による回転数合わせの制御を実施することができない。
そこで、本実施形態の制御では、上記回転数合わせの制御において、モータ3の駆動による消費電力又は回生による発電電力の全てを高圧バッテリ30で授受できないと判断した場合には、DC−DCコンバータ(変圧器)21を介して12Vバッテリ22と電気負荷23の少なくともいずれかとモータ3との間での電力の授受を行うことで、回転数合わせの制御に必要なモータ3の駆動又は回生を実施するようにしている。これにより、高圧バッテリ30が極低温状態の場合や残容量が極めて多い高SOCの状態でも、高圧バッテリ30の劣化や機能不全を招くことなく、また、第1変速機構S1(シンクロメッシュ機構81,82)など変速機4の各部に過度の負荷をかけることなくモータ3による回転数合わせが可能となることで、スムーズな変速動作が可能となる。また、第1変速機構S1(シンクロメッシュ機構81,82)の容量を増加させるなど構造上の変更を要することなく、モータ3による回転数合わせの制御を実施できるため、車両1及び変速機4の低コスト化、小型化、軽量化を図ることができる。以下、上記の制御の詳細について説明する。
図6は、上記の制御におけるモータ3、高圧バッテリ30、DC−DCコンバータ21、12Vバッテリ22、電気負荷23の間での電力の授受の流れを説明するための模式図である。本実施形態にかかる上記の制御は、高圧バッテリ30で授受可能な電力が極めて少ない状態であると判断したときに実施される。このような判断がされる場合の例として、バッテリ温度センサ36で検出した高圧バッテリ30の温度が極低温状態と判断すべき所定温度よりも低い状態の場合が挙げられる。なお、バッテリ温度センサ36で検出した温度に代えて、外気温センサ(図示せず)で検出した外気温などの雰囲気温度に基づいて極低温状態と判断した場合でもよい。また、高圧バッテリ30で授受可能な電力が極めて少ない状態であると判断される場合の他の例として、残容量検出器35で検出した高圧バッテリ30の残容量(SOC)が高容量と判断すべき所定の残容量よりも高い場合が挙げられる。
高圧バッテリ30の温度が所定温度よりも低い場合や、高圧バッテリ30の残容量が所定量よりも多い場合には、モータ3と高圧バッテリ30との間で電力の授受が充分に行えないため、モータ3の駆動に要する消費電力を高圧バッテリ30では賄えなかったり、モータ3の回生による発電電力を高圧バッテリ30では回収できなかったりするおそれが高い。したがってその場合には、DC−DCコンバータ21を介して12Vバッテリ22と電気負荷23の少なくともいずれかとモータ3との間での電力の授受を行うようにすることで、モータ3の回生による発電電力を回収できるようにし、モータ3による回転数合わせの制御に支障が出ないようにする。
具体的には、上記の制御では、高圧バッテリ30が授受可能な電力と、12Vバッテリ22が授受可能な電力と、電気負荷23の負荷電力とに基づいて、モータ3の駆動による消費又は回生による発電が可能な余剰電力を算出する。そして、モータ3の駆動による消費電力又は回生による発電電力が当該余剰電力の範囲内となるように、回転数合わせの制御におけるモータ3の駆動又は回生を行う。
図6の模式図に示す例では、モータ3の回生による電力(発電電力)がα+β(W)の場合、そのうちα(W)の電力を12Vバッテリ22に充電(回収)し、β(W)の電力を電気負荷23で消費するようにしている。これにより、高圧バッテリ30が極低温状態又は高SOC状態などで、電力の入力が不可である場合(高SOC状態では、図5のグラフ上でD2領域の場合)でも、モータ3の回生による発電が可能な余剰電力として、α+β(W)の電力を確保することができる。なお、12Vバッテリ22については、極低温状態では電力の授受を行えないおそれがある。したがってそのような場合には、12Vバッテリ22への充電は行わずに、電気負荷23での電力の消費のみを行うことで余剰電力を確保する。
また、上記の余剰電力の範囲内ではないと判断した場合には、モータ3の駆動又は回生を実施する時間をより長い時間に設定する。すなわち、図4(a)に示すダウンシフトにおける回転数合わせの制御の例では、モータ3の駆動を実施する時間Dta(=t13−t12)をより長い時間に設定し、図4(b)に示すアップシフトにおける回転数合わせの制御の例では、モータ3の回生を実施する時間Dtb(=t23−t22)をより長い時間に設定する。
高圧バッテリ30による電力の授受が充分に行えない状態では、短時間で回転数合わせを行うと、その間に許容量を超える消費電力又は発電電力が生じることで、モータ3の駆動に要する消費電力を賄えなかったり、モータ3の回生による発電電力を回収できなかったりするおそれがある。そのためここでは、回転数合わせのためにモータ3の駆動又は回生を実施する時間をより長い時間に設定することで、より長い時間をかけてモータ3による回転数合わせの制御を行うようにする。これにより、モータ3の駆動に要する消費電力又は回生による発電電力が許容量の範囲内に収まるようにする。
また、上記のように、回転数合わせのためにモータ3の駆動又は回生を実施する時間をより長い時間に設定することで、第1入力軸IMS上の駆動ギヤ(奇数段ギヤ)43,45,47の係合に時間を要する場合には、第2入力軸SS上のシンクロメッシュ機構83,84で第2入力軸SS上の駆動ギヤ(偶数段ギヤ)42,44,46のいずれかを第2入力軸SSに係合させると共に、第2クラッチC2を係合させる。これにより、第2入力軸SS上の駆動ギヤ(偶数段ギヤ)42,44,46を介した駆動力の伝達で車両1を走行させるとよい。このように、第1入力軸IMS上の駆動ギヤ(奇数段ギヤ)43,45,47の同期係合に時間がかかるときは、第2入力軸SS上の駆動ギヤ(偶数段ギヤ)42,44,46を用いて車両1を走行させることで、変速段の切り替えに伴う車両の駆動力不足などを効果的に防止できる。
また、図4()に示すようなダウンシフトに伴う回転数合わせの制御において、モータ3の駆動力で第1入力軸IMSの回転数を増加させる制御を行う場合、高圧バッテリ30の状態によっては、高圧バッテリ30からモータ3へ供給可能な電力のみによるモータ3の駆動では、目標回転数まで第1入力軸IMSの回転数を上げることができないことがある。そのような場合には、高圧バッテリ30からモータ3への電力の供給に加えて、DC−DCコンバータ21を介して12Vバッテリ22からモータ3への電力の供給を実施するとよい。
高圧バッテリ30が極低温状態の場合や、高圧バッテリ30に何らかの異常が生じている場合など、モータ3と高圧バッテリ30との間での電力の授受を充分に行えない状態では、モータ3の駆動力で第1入力軸IMSの回転数を増加させる制御を行う場合、モータ3の駆動力が不足しがちになる。したがって、そのような場合には、高圧バッテリ30からモータ3への電力の供給に加えて、DC−DCコンバータ21を介して12Vバッテリ22からモータ3への電力の供給を実施することで、回転数合わせに必要なモータ3の駆動力を確保することができる。
以上説明したように、本発明にかかる上記の制御によれば、シンクロメッシュ機構81、82で第1入力軸IMSに対して駆動ギヤ43,45,47を同期係合させる同期係合動作に伴いモータ3の駆動又は回生による回転数合わせの制御を行う際に、高圧バッテリ30が極低温状態である場合や高圧バッテリ30が高SOC状態の場合など高圧バッテリ30の状態に関わらずに、モータ3による回転数合わせの制御を実施することが可能となる。
なお上記では、本発明にかかるハイブリッド車両の制御装置による制御対象の変速機として、第1、第2変速機構S1,S2及び第1、第2クラッチC1,C2を備えたデュアルクラッチ式の変速機4を示したが、本発明にかかる制御を実施する変速機は、デュアルクラッチ式の変速機には限らず、他の構成の変速機であってもよい。そして、本発明にかかる制御を実施する変速機の最低限の構成としては、電動機(モータジェネレータ)の回転軸に連結された入力軸と、駆動輪側に連結された出力軸と、入力軸と出力軸との間に設置された一又は複数の同期係合装置(シンクロメッシュ機構)を有する変速機構とを含み、複数の変速段を切り替えて設定することでエンジンとモータの少なくともいずれかの駆動力を駆動輪に伝達可能な変速機であればよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 車両(ハイブリッド車両)
2 エンジン(内燃機関:第1駆動源)
2a クランクシャフト(回転軸)
3 モータ(電動機:第2駆動源)
4 トランスミッション(変速機)
5 ディファレンシャル機構
10 電子制御ユニット(制御手段)
21 DC−DCコンバータ(変圧器)
22 12Vバッテリ(低圧蓄電器)
23 電気負荷(車載補機)
30 高圧バッテリ(高圧蓄電器)
31 アクセルペダルセンサ
32 ブレーキペダルセンサ
33 シフトポジションセンサ
34 モータ回転数センサ
35 残容量検出器(残容量検出手段)
36 バッテリ温度センサ(温度検出手段)
39 回転軸センサ
42,44,46 駆動ギヤ(変速ギヤ)
43,45,47 駆動ギヤ(変速ギヤ)
70 プラネタリギヤ機構
81,82 シンクロメッシュ機構(同期係合装置)
83,84,85 シンクロメッシュ機構(同期係合装置)
C1 第1クラッチ(クラッチ)
C2 第2クラッチ
CS カウンタシャフト(出力軸)
IDS アイドルシャフト
IMS 内側メインシャフト(第1入力軸、入力軸)
OMS 外側メインシャフト(第2入力軸)
RVS リバースシャフト
S1 第1変速機構
S2 第2変速機構
SS セカンダリシャフト

Claims (6)

  1. 第1駆動源と、
    第2駆動源としての電動機と、
    前記電動機の回転軸に連結された入力軸と、
    前記入力軸と前記第1駆動源の回転軸との係合/解放を切換可能なクラッチと、
    駆動輪側に駆動力を出力するための出力軸と、
    前記入力軸の回転を前記出力軸に伝達可能に連結するために前記入力軸と前記出力軸との間に設けられた複数のギヤ列と、
    前記複数のギヤ列を構成する変速ギヤの一つを前記入力軸に対して選択的に同期係合させることで、前記入力軸と前記出力軸との間で複数の変速段を成立させる同期係合装置と、
    を備える変速機と、
    前記電動機との間で電力の授受が可能な高圧蓄電器と、
    前記電動機又は前記高圧蓄電器からの電力を少なくとも降圧することが可能な変圧器と、
    前記変圧器を介して前記高圧蓄電器及び前記電動機との間で電力の授受が可能な低圧蓄電器と電気負荷の少なくともいずれかと、
    前記第1、第2駆動源による車両の駆動を制御するための制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記同期係合装置により前記入力軸上のいずれかの変速ギヤを前記入力軸に同期係合させるとき、前記電動機の駆動又は回生により前記入力軸の回転数を上昇又は下降させて、該入力軸の回転数を変速元の前記変速ギヤの回転数から変速先の前記変速ギヤの回転数に向けて補正する回転数合わせを行ってから前記同期係合装置による同期係合動作を行うハイブリット車両の制御装置であって、
    前記制御手段は、
    前記回転数合わせの制御において、
    前記電動機の駆動による消費電力又は回生による発電電力の全てを前記高圧蓄電器で授受できないと判断した場合には、
    前記変圧器を介して前記低圧蓄電器と前記電気負荷の少なくともいずれかと前記電動機との間での電力の授受を行うことで、前記回転数合わせの制御に必要な前記電動機の駆動又は回生を実施し、
    前記高圧蓄電器が授受可能な電力と、前記低圧蓄電器が授受可能な電力と、前記電気負荷の負荷電力とに基づいて、前記電動機の駆動による消費又は回生による発電が可能な余剰電力を算出し、
    前記電動機の駆動による消費電力又は回生による発電電力が当該余剰電力の範囲内で前記電動機の駆動又は回生を行い、
    前記電動機の駆動による消費電力又は回生による発電電力が前記余剰電力の範囲内ではない場合には、
    前記回転数合わせのために前記電動機の駆動又は回生を実施する時間を、前記余剰電力の範囲内で前記回転数合わせのために前記電動機の駆動又は回生を実施する時間より長い時間に設定する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 第1駆動源と、
    第2駆動源としての電動機と、
    前記第1駆動源の回転軸及び前記電動機の回転軸から入力された駆動力を出力する変速機と、
    前記電動機との間で電力の授受が可能な高圧蓄電器と、
    前記電動機又は前記高圧蓄電器からの電力を少なくとも降圧することが可能な変圧器と、
    前記変圧器を介して前記高圧蓄電器及び前記電動機との間で電力の授受が可能な低圧蓄電器と電気負荷の少なくともいずれかと、
    前記第1、第2駆動源による車両の駆動を制御するための制御手段と、を備え、
    前記変速機は、
    前記電動機の駆動力及び前記第1駆動源の駆動力が入力される第1入力軸と、
    前記第1駆動源の駆動力が入力される第2入力軸と、
    前記第1入力軸又は前記第2入力軸に入力された駆動力を伝達するための複数の駆動ギヤと、
    前記複数の駆動ギヤと噛合する複数の従動ギヤが固定され、前記駆動ギヤと前記従動ギヤとを介して伝達された駆動力を出力する出力軸と、
    前記第1駆動源の回転軸と前記第1入力軸との係合/解放を切換可能な第1クラッチと、
    前記第1駆動源の回転軸と前記第2入力軸との係合/解放を切換可能な第2クラッチと、
    前記第1入力軸上の駆動ギヤのいずれか1つを選択的に前記第1入力軸に同期係合させる第1同期係合装置と、
    前記第2入力軸上の駆動ギヤのいずれか1つを選択的に前記第2入力軸に同期係合させる第2同期係合装置と、を備え、
    前記制御手段は、変速段の切り替えに際して、前記第1同期係合装置により前記第1入力軸上のいずれかの駆動ギヤを前記第1入力軸に同期係合させるとき、前記電動機の駆動又は回生により前記第1入力軸の回転数を上昇又は下降させて、該第1入力軸の回転数を変速先の前記駆動ギヤの回転数に向けて補正する回転数合わせを行ってから前記第1同期係合装置による同期係合動作を行うハイブリット車両の制御装置であって、
    前記制御手段は、
    前記回転数合わせの制御において、
    前記電動機の駆動による消費電力又は回生による発電電力の全てを前記高圧蓄電器で授受できないと判断した場合には、
    前記変圧器を介して前記低圧蓄電器と前記電気負荷の少なくともいずれかと前記電動機との間での電力の授受を行うことで、前記回転数合わせの制御に必要な前記電動機の駆動又は回生を実施し、
    前記高圧蓄電器が授受可能な電力と、前記低圧蓄電器が授受可能な電力と、前記電気負荷の負荷電力とに基づいて、前記電動機の駆動による消費又は回生による発電が可能な余剰電力を算出し、
    前記電動機の駆動による消費電力又は回生による発電電力が当該余剰電力の範囲内で前記電動機の駆動又は回生を行い、
    前記電動機の駆動による消費電力又は回生による発電電力が前記余剰電力の範囲内ではない場合には、
    前記回転数合わせのために前記電動機の駆動又は回生を実施する時間を、前記余剰電力の範囲内で前記回転数合わせのために前記電動機の駆動又は回生を実施する時間より長い時間に設定することを特徴とするハイブリット車両の制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記回転数合わせのために前記電動機の駆動又は回生を実施する時間をより長い時間に設定するときは、前記第2同期係合装置で前記第2入力軸上の駆動ギヤを前記第2入力軸に係合させると共に、前記第2クラッチを係合させることで、
    前記回転数合わせの制御を行っている間、前記第2入力軸を介した駆動力の伝達で車両を走行させる
    ことを特徴とする請求項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記高圧蓄電器の温度又は雰囲気温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記温度検出手段で検出した前記高圧蓄電器の温度又は雰囲気温度が所定温度よりも低い場合に、前記低圧蓄電器と前記電気負荷の少なくともいずれかと前記電動機との間での電力の授受を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記高圧蓄電器の残容量を検出する残容量検出手段を備え、
    前記残容量検出手段で検出した前記高圧蓄電器の残容量が所定量よりも多い場合に、前記低圧蓄電器と前記電気負荷の少なくともいずれかと前記電動機との間での電力の授受を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記変圧器は、前記低圧蓄電器からの電力の電圧を昇圧することが可能であり、
    前記制御手段は、
    前記回転数合わせの制御において、前記電動機の駆動力で前記入力軸又は前記第1入力軸の回転数を増加させる制御を行う場合には、前記高圧蓄電器から前記電動機への電力の供給に加えて、前記変圧器を介して前記低圧蓄電器から前記電動機への電力の供給を実施する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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