JP4240860B2 - 動力出力装置およびその制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力出力装置およびその制御方法に関し、詳しくは、駆動軸に動力を出力する動力出力装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の動力出力装置として、出願人は、2つのロータを有する対ロータ電動機により内燃機関の出力軸の動力のうちのトルクを駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を行ない、この変換に伴う電力を用いて出力軸または駆動軸に選択的に接続される電動機で出力軸または駆動軸と動力を入出力することにより、効率のよい運転ポイントで運転された内燃機関からの動力を駆動軸に出力するものを提案している(例えば、特願平9−87729号)。この装置では、対ロータ電動機や電動機と電力のやり取り可能な二次電池を備え、駆動軸に接続されている電動機を出力軸に接続する切替や出力軸に接続されている電動機を駆動軸に接続する切替を行なう際には、二次電池の充放電を伴って対ロータ電動機や電動機を駆動制御することにより、内燃機関の効率のよい運転ポイントによる運転を維持すると共に要求動力の駆動軸への出力を維持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした動力出力装置の電動機の接続における切替制御では二次電池の充放電を伴うのを前提としているから、二次電池が何らかの理由により充放電できない状態のときには、切替制御を行なうことができない場合や要求動力を駆動軸に出力できない場合が生じる。
【0004】
本発明の動力出力装置およびその制御方法は、二次電池が充放電制限されているときでも要求動力を駆動軸に出力しながら出力軸や駆動軸に接続されている電動機の接続を切り替えることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の動力出力装置およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され、該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、
該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、
該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、
前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、
前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、
前記出力軸の運転状態を検出する出力軸状態検出手段と、
前記駆動軸の運転状態を検出する駆動軸状態検出手段と、
前記二次電池の充放電制限が行なわれている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、前記出力軸状態検出手段により検出される前記出力軸の運転状態と前記駆動軸状態検出手段により検出される前記駆動軸の運転状態と基づいて前記二次電池の充放電制限の範囲内で前記駆動軸への動力の出力を維持しながら前記切替が行なわれるよう前記内燃機関と前記動力伝達電力変換手段と前記電動機とを駆動制御すると共に前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とを駆動制御する制限時切替制御手段と、
を備えることを要旨とする。
【0007】
この本発明の動力出力装置では、二次電池の充放電制限が行なわれている最中に電動機の回転軸と内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段が接続解除状態であり電動機の回転軸と駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から第1接続解除手段が接続状態であり第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、または、第2の状態から第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたときには、出力軸状態検出手段により検出される出力軸の運転状態と駆動軸状態検出手段により検出される駆動軸の運転状態と基づいて二次電池の充放電制限の範囲内で駆動軸への動力の出力を維持しながら切替が行なわれるよう内燃機関と動力伝達電力変換手段と電動機とを駆動制御すると共に第1接続解除手段と第2接続解除手段とを駆動制御する。この結果、二次電池が充放電制限を受けているときでも駆動軸への動力の出力を維持しながら第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0008】
こうした本発明の動力出力装置において、前記充放電制限は前記二次電池の充電と放電が共に禁止される充放電禁止制限であり、前記制限時切替手段は前記二次電池の充放電を伴わずに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0009】
この二次電池が充放電禁止制限下にある態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記検出される駆動軸の運転状態における回転数と前記検出される出力軸の運転状態における回転数とが略一致したときに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記駆動軸の回転数と前記出力軸の回転数とが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記直結状態のときには前記内燃機関から出力される動力が前記駆動軸に出力すべき動力に略同一となるよう該内燃機関を運転制御すると共に前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御し、かつ、前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸の回転数と出力軸の回転数とが略一致したときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0010】
また、二次電池が充放電禁止制限下にある態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記検出される駆動軸の運転状態におけるトルクと前記検出される出力軸の運転状態におけるトルクとが略一致したときに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。
【0011】
こうした二次電池は充放電制限下で駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに切替を行なう態様の本発明の動力出力装置において、前記二次電池の出力端子に給電可能な給電手段と、前記二次電池の充放電電流を検出する充放電電流検出手段と、を備え、前記制限時切替制御手段は、前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記開放状態のときには前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御すると共に前記充放電電流検出手段により検出される充放電電流に基づいて前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0012】
また、二次電池は充放電制限下で駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに切替を行なう態様の本発明の動力出力装置において、前記二次電池の充放電電流を検出する充放電電流検出手段を備え、前記制限時切替制御手段は、前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記開放状態のときには前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御すると共に前記充放電電流検出手段により検出される充放電電流に基づいて前記二次電池が充放電されないよう前記内燃機関を運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0013】
さらに、二次電池が充放電禁止制限下にある態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記内燃機関の運転制御により前記検出される出力軸の運転状態が前記検出される駆動軸の運転状態に略一致したときに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。
【0014】
この二次電池が充放電禁止制限下で内燃機関の運転制御により出力軸の運転状態が駆動軸の運転状態に略一致したときに切替を行なう態様の本発明の動力出力装置において、前記二次電池の出力端子に給電可能な給電手段と、前記二次電池の充放電電流を検出する充放電電流検出手段と、を備え、前記制限時切替制御手段は、前記検出される出力軸の運転状態が前記検出される駆動軸の運転状態に略一致するよう前記内燃機関を運転制御すると共に前記充放電電流検出手段により検出される充放電電流に基づいて前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御し、前記検出される出力軸の運転状態が前記検出される駆動軸の運転状態に略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記直結状態のときには前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御すると共に前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、出力軸の運転状態を駆動軸の運転状態に略一致させたときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0015】
また、二次電池が充放電禁止制限下で内燃機関の運転制御により出力軸の運転状態が駆動軸の運転状態に略一致したときに切替を行なう態様の本発明の動力出力装置において、前記二次電池の出力端子に給電可能な給電手段と、前記二次電池の充放電電流を検出する充放電電流検出手段と、を備え、前記制限時切替制御手段は、前記検出される出力軸の運転状態が前記検出される駆動軸の運転状態に略一致するよう前記内燃機関を運転制御すると共に前記充放電電流検出手段により検出される充放電電流に基づいて前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御し、前記検出される出力軸の運転状態が前記検出される駆動軸の運転状態に略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記開放状態のときには前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御すると共に前記充放電電流検出手段により検出される充放電電流に基づいて前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、出力軸の運転状態を駆動軸の運転状態に略一致させたときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0016】
本発明の動力出力装置において、前記充放電制限は前記二次電池の充電が禁止される充電禁止制限であり、前記制限時切替手段は前記二次電池の充電を伴わずに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、二次電池の充電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0017】
この二次電池が充電禁止制限下にある態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記内燃機関の運転制御により前記検出される出力軸の運転状態が前記検出される駆動軸の運転状態に略一致したときに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記検出される出力軸の運転状態が前記検出される駆動軸の運転状態に略一致するよう前記内燃機関を運転制御し、前記検出される出力軸の運転状態が前記検出される駆動軸の運転状態に略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記直結状態のときには前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御すると共に前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、出力軸の運転状態を駆動軸の運転状態に略一致させたときに、二次電池の充電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0018】
また、二次電池が充電禁止制限下にある態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記検出される駆動軸の運転状態におけるトルクと前記検出される出力軸の運転状態におけるトルクとが略一致したときに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記開放状態のときには前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の充電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0019】
本発明の動力出力装置において、前記充放電制限は前記二次電池の放電が禁止される放電禁止制限であり、前記制限時切替手段は前記二次電池の放電を伴わずに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、二次電池の放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0020】
この二次電池が放電禁止制限下にある態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記検出される駆動軸の運転状態における回転数と前記検出される出力軸の運転状態における回転数とが略一致したときに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記駆動軸の回転数と前記出力軸の回転数とが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記直結状態のときには前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御すると共に前記出力軸の運転状態におけるトルクと前記駆動軸の運転状態におけるトルクとの偏差のトルクにより発電するよう前記電動機を駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸の回転数と出力軸の回転数とが略一致したときに、二次電池の放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0021】
また、二次電池が放電禁止制限下にある態様の本発明の動力出力装置において、前記制限時切替制御手段は、前記検出される駆動軸の運転状態におけるトルクと前記検出される出力軸の運転状態におけるトルクとが略一致したときに前記切替を行なう手段であるものとすることもできる。
【0022】
この二次電池が放電禁止制限下で駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに切替を行なう態様の本発明の動力出力装置において、前記二次電池の出力端子に給電可能な給電手段と、前記二次電池の充放電電流を検出する充放電電流検出手段と、を備え、前記制限時切替制御手段は、前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記開放状態のときには前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御すると共に前記充放電電流検出手段により検出される充放電電流に基づいて前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0023】
また、二次電池が放電禁止制限下で駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに切替を行なう態様の本発明の動力出力装置において、前記二次電池の充放電電流を検出する充放電電流検出手段を備え、前記制限時切替制御手段は、前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記開放状態のときには前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御すると共に前記充放電電流検出手段により検出される充放電電流に基づいて前記二次電池が充放電されないよう前記内燃機関を運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0024】
給電手段を備える態様の本発明の動力出力装置において、前記給電手段は、前記二次電池より低い出力電圧で補機に電力を供給する補機用バッテリと、電圧の変換により前記二次電池と前記補機用バッテリとの間で電力のやり取りを可能とする電圧変換手段とを備える手段であるものとすることもできる。
【0025】
本発明の動力出力装置において、前記動力伝達電力変換手段は、前記出力軸に接続された第1のロータと前記駆動軸に接続された第2のロータとを有し、該第1のロータと該第2のロータとの相対的な回転に対する電磁気的な作用によりトルクの伝達と動力と電力との変換が可能な対ロータ電動機であるものとすることもできる。
【0026】
また、本発明の動力出力装置において、前記動力伝達電力変換手段は、前記出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸の内のいずれか2軸に入出力される動力を決定したときに該決定された動力に基づいて残余の軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な電動機とからなる手段であるものとすることもできる。
【0027】
本発明の第1の動力出力装置に制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の充放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記駆動軸の回転数と前記出力軸の回転数とが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態とし、
(b)前記内燃機関から出力される動力が前記駆動軸に出力すべき動力に略同一となるよう該内燃機関を運転制御すると共に前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御し、かつ、前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御し、
(c)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記直結状態とする前から接続状態であった接続解除手段を接続解除状態とする
ことを要旨とする。
【0028】
この本発明の第1の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸の回転数と出力軸の回転数とが略一致したときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0029】
本発明の第2の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、前記二次電池の出力端子に給電可能な給電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の充放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態とし、
(b)前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御すると共に前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御し、
(c)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記開放状態とする前から接続解除状態であった接続解除手段を接続状態とする
ことを要旨とする。
【0030】
この本発明の第2の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0031】
本発明の第3の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の充放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態とし、
(b)前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御すると共に前記二次電池が充放電されないよう前記内燃機関を運転制御し、
(c)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記開放状態とする前から接続解除状態であった接続解除手段を接続状態とする
ことを要旨とする。
【0032】
この本発明の第3の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0033】
本発明の第4の本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、前記二次電池の出力端子に給電可能な給電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の充放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記出力軸の運転状態が前記駆動軸の運転状態に略一致するよう前記内燃機関を運転制御すると共に前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御し、
(b)前記出力軸の運転状態が前記駆動軸の運転状態に略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態とし、
(c)前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御すると共に前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御し、
(d)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記直結状態とする前から接続状態であった接続解除手段を接続解除状態とする
ことを要旨とする。
【0034】
本発明の第4の動力出力装置の制御方法によれば、出力軸の運転状態を駆動軸の運転状態に略一致させたときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0035】
本発明の第5の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、前記二次電池の出力端子に給電可能な給電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の充放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記出力軸の運転状態が前記駆動軸の運転状態に略一致するよう前記内燃機関を運転制御すると共に前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御し、
(b)前記出力軸の運転状態が前記駆動軸の運転状態に略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態とし、
(c)前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御すると共に前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御し、
(d)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記開放状態とする前から接続解除状態であった接続解除手段を接続状態とする
ことを要旨とする。
【0036】
この本発明の第5の動力出力装置の制御方法によれば、出力軸の運転状態を駆動軸の運転状態に略一致させたときに、二次電池の充放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0037】
本発明の第6の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の充電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記出力軸の運転状態が前記駆動軸の運転状態に略一致するよう前記内燃機関を運転制御し、
(b)前記出力軸の運転状態が前記駆動軸の運転状態に略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態とし、
(c)前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御すると共に前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御し、
(d)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記直結状態とする前から接続状態であった接続解除手段を接続解除状態とする
ことを要旨とする。
【0038】
この本発明の第6の動力出力装置の制御方法によれば、出力軸の運転状態を駆動軸の運転状態に略一致させたときに、二次電池の充電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0039】
本発明の第7の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の充電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態とし、
(b)前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御し、
(c)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記開放状態とする前から接続解除状態であった接続解除手段を接続状態とする
ことを要旨とする。
【0040】
この本発明の第7の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の充電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0041】
本発明の第8の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記駆動軸の回転数と前記出力軸の回転数とが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態とし、
(b)前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御すると共に前記出力軸の運転状態におけるトルクと前記駆動軸の運転状態におけるトルクとの偏差のトルクにより発電するよう前記電動機を駆動制御し、
(c)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記直結状態とする前から接続状態であった接続解除手段を接続解除状態とする
ことを要旨とする。
【0042】
この本発明の第8の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸の回転数と出力軸の回転数とが略一致したときに、二次電池の放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0043】
本発明の第9の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、前記二次電池の出力端子に給電可能な給電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態とし、
(b)前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御すると共に前記二次電池が充放電されないよう前記給電手段を制御し、
(c)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記開放状態とする前から接続解除状態であった接続解除手段を接続状態とする
ことを要旨とする。
【0044】
この本発明の第9の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0045】
本発明の第10の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記二次電池の放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、
(a)前記駆動軸のトルクと前記出力軸のトルクとが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態とし、
(b)前記回転軸が該切替により接続しようとする軸の回転数で回転するよう前記電動機を駆動制御すると共に前記二次電池が充放電されないよう前記内燃機関を運転制御し、
(c)前記第1接続解除手段および前記第2接続解除手段のうち前記開放状態とする前から接続解除状態であった接続解除手段を接続状態とする
ことを要旨とする。
【0046】
この本発明の第10の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸のトルクと出力軸のトルクとが略一致したときに、二次電池の放電を伴わずに駆動軸への動力の出力を維持しながら第1接続解除手段と第2接続解除手段とが共に接続解除状態となる開放状態を経由して第1の状態と第2の状態とを切り替えることができる。
【0047】
こうした本発明の第2,第4,第5,第9のいずれかの本発明の動力出力装置の制御方法において、前記給電手段は、前記二次電池より低い出力電圧で補機に電力を供給する補機用バッテリと、電圧の変換により前記二次電池と前記補機用バッテリとの間で電力のやり取りを可能とする電圧変換手段とを備える手段であるものとすることもできる。
【0048】
また、本発明の第1ないし第10のいずれかの本発明の動力出力装置の制御方法において、前記動力伝達電力変換手段は、前記出力軸に接続された第1のロータと前記駆動軸に接続された第2のロータとを有し、該第1のロータと該第2のロータとの相対的な回転に対する電磁気的な作用によりトルクの伝達と動力と電力との変換が可能な対ロータ電動機であるものとすることもできる。
【0049】
あるいは、本発明の第1ないし第10のいずれかの本発明の動力出力装置の制御方法において、前記動力伝達電力変換手段は、前記出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸の内のいずれか2軸に入出力される動力を決定したときに該決定された動力に基づいて残余の軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な電動機とからなる手段であるものとすることもできる。
【0050】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である車載された動力出力装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の動力出力装置20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト24に接続され発電可能なモータMG1と、接続切替機構50を介して駆動軸26またはクランクシャフト24に動力を入出力可能なモータMG2と、モータMG1およびモータMG2と電力のやり取りが可能な主バッテリ60と、主バッテリ60の出力端子に接続された電力ライン64a,64bにDC/DCコンバータ74を介して接続された補機用バッテリ70と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット80とを備える。なお、駆動軸26は、ギヤ56,57,ディファレンシャルギヤ58を介して駆動輪59a,59bに接続されている。
【0051】
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、ハイブリッド用電子制御ユニット80によりエンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号や要求駆動力に基づいて燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。
【0052】
モータMG1は、外周面に複数の永久磁石が貼付されクランクシャフト24に接続されたインナロータ32と、三相コイルが巻回されたステータ34を有し駆動軸26に接続されたアウタロータ36とを備え、アウタロータ36とインナロータ32との相対回転により駆動する発電可能な同期発電電動機として構成されており、インバータ38を介して主バッテリ60と電力のやり取りを行なう。なお図示しないが、アウタロータ36のステータ34に巻回された三相コイルとインバータ38は、非接触の回転トランスやスリップリングおよびブラシなどにより接続されている。モータMG1は、駆動軸26への要求動力やモータMG1を駆動制御するために必要な信号、例えばインナロータ32の回転位置やケース46の回転位置,ステータ34に巻回された三相コイルに印加される相電流などに基づいてハイブリッド用電子制御ユニット80によって駆動制御されている。なお、インナロータ32やアウタロータ36の回転位置を検出するセンサや相電流を検出するセンサについての図示は省略した。
【0053】
モータMG2は、接続切替機構50に接続された回転軸28に接続されたロータ42と、ケース46に固定され三相コイルが巻回されたステータ44とを備える発電可能な周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ48を介して主バッテリ60と電力のやり取りを行なう。インバータ38とインバータ48と主バッテリ60とを接続する電力ライン64a,64bは、各インバータ38,48が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、主バッテリ60は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、主バッテリ60は充放電されない。モータMG2は、駆動軸26への要求動力やモータMG2を駆動制御するために必要な信号、例えばロータ42の回転位置やステータ44に巻回された三相コイルに印加される相電流などに基づいてハイブリッド用電子制御ユニット80によって駆動制御されている。なお、ロータ42の回転位置を検出するセンサや相電流を検出するセンサについての図示は省略した。
【0054】
接続切替機構50は、クランクシャフト24と回転軸28との接続および接続の解除を行なうODCクラッチ52と、駆動軸26と回転軸28との接続および接続の解除を行なうUDCクラッチ54とを備える。ODCクラッチ52とUDCクラッチ54は、油圧駆動の図示しないアクチュエータにより駆動する。なお、このアクチュエータの駆動制御はハイブリッド用電子制御ユニット80により行なわれる。
【0055】
DC/DCコンバータ74は、電力ライン64a,64bの電圧を降圧して補機76や補機用バッテリ70に給電すると共に補機用バッテリ70側の電圧を昇圧して電力ライン64a,64bに給電可能なコンバータであり、ハイブリッド用電子制御ユニット80によって駆動制御されている。
【0056】
ハイブリッド用電子制御ユニット80は、CPU82を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU82の他に処理プログラムを記憶するROM84と、データを一時的に記憶するRAM86と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット80には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの検出信号やモータMG1およびMG2に取り付けられた回転位置センサからの各ロータの回転位置,クランクシャフト24や駆動軸26,回転軸28に取り付けられた回転数センサ25,27,29からの各軸の回転数Ne,Np,Nm,インバータ38やインバータ48内に取り付けられた電流センサからのモータMG1およびモータMG2の相電流,主バッテリ60の出力端子に接続された電流センサ61からの主バッテリ60の充放電電流i1,同じく主バッテリ60の出力端子に接続された電圧センサ62からの主バッテリ60の端子間電圧V1,補機用バッテリ70の出力端子に接続された電流センサ71からの補機用バッテリ70の充放電電流i2,同じく補機用バッテリ70の出力端子に接続された電圧センサ72からの補機用バッテリ70の端子間電圧V2,DC/DCコンバータ74の電力ライン64a,64b側の端子間に接続された電圧センサ75からの電力ライン64a,64b間のライン間電圧VL,シフトレバー90の操作位置を検出するシフトポジションセンサ91からのシフトポジションSP,アクセルペダル92の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ93からのアクセル開度AP,ブレーキペダル95の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ95からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ96からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット80からは、エンジン22の運転制御を行なうための運転制御信号やインバータ38やインバータ48へのスイッチング制御信号,接続切替機構50のODCクラッチ52やUDCクラッチ54のアクチュエータへの駆動信号,DC/DCコンバータ74への制御信号,補機76への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。
【0057】
次に、こうして構成された実施例の動力出力装置20の動作について説明する。まず、実施例の動力出力装置20の基本的な運転制御について簡単に説明した後に、主バッテリ60が充放電制限されている最中に接続切替機構50による切り替えを行なう際の動作について詳述する。
【0058】
実施例の動力出力装置20では、基本的には、ODCクラッチ52を開放状態とすると共にUDCクラッチ54を結合状態として主バッテリ60の充放電を伴いながらエンジン22からの動力を駆動軸26に出力するアンダードライブモード(以下、UDモードという)と、ODCクラッチ52を結合状態とすると共にUDCクラッチ54を開放状態として主バッテリ60の充放電を伴いながらエンジン22からの動力を駆動軸26に出力するオーバードライブモード(以下、ODモードという)とを切り替えながら動力を出力する。こうした基本的な運転制御は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により図2に例示する運転制御ルーチンを実行することにより行なわれる。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
【0059】
運転制御ルーチンが実行されると、まず、アクセルペダルポジションセンサ93からのアクセル開度APや車速センサ96からの車速V,回転数センサ25,27,29からの回転数Ne,Np,Nmなどを読み込む処理を実行する(ステップS100)。そして、読み込んだアクセル開度APと車速Vとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTpと要求パワーPpとを計算する(ステップS102)。実施例では、要求トルクTpは、アクセル開度APと車速Vと要求トルクTpとの関係を設定してマップとして予めROM84に記憶しておき、アクセル開度APと車速Vとが与えられると、記憶したマップから対応する要求トルクTpを導出するものとした。アクセル開度APと車速Vと要求トルクTpとの関係を示すマップの一例を図3に示す。要求パワーPpは、こうして導出した要求トルクTpに駆動軸26の回転数Npを乗じることにより計算する。
【0060】
続いて、主バッテリ60の充放電量Pbや補機消費パワーPhを算出する(ステップS104)。実施例では、主バッテリ60の充放電量Pbは、そのSOCなどに基づいて図示しない充放電量設定処理により設定されるものを読み込むものとし、補機消費パワーPhは、駆動している補機76の状態に基づいて補機消費パワー計算処理により計算されたものを読み込むものとした。
【0061】
次に、エンジン22の目標出力Pe*を要求パワーPpにモータMG1やモータMG2による損失(LM)と充放電量Pbと補機消費パワーPhとを加えたもの(Pe*=Pp+LM+Pb+Ph)として計算すると共に(ステップS106)、エンジン22の最適動作ラインと目標出力Pe*とからエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを算出し(ステップS108)、算出した目標出力Pe*,目標回転数Ne*,目標トルクTe*でエンジン22が運転されるよう制御する(ステップS110)。図4にエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す。図中、曲線Aは出力を変えたときにエンジン22が効率よく運転できる運転ポイントを結んだエンジン最適動作ラインであり、曲線Bはエンジン22から目標出力Pe*を出力可能な運転ポイントを結んだ出力一定曲線である。図示する目標出力Pe*の出力一定曲線とエンジン最適動作ラインとの交点である運転ポイントD1でエンジン22を運転すれば、エンジン22から目標出力Pe*を効率よく出力することができる。したがって、この運転ポイントD1の回転数とトルクを目標回転数Ne*と目標トルクTe*として設定することができる。実施例では、実験などにより目標出力Pe*とエンジン最適動作ラインの交点における運転ポイントの回転数とトルクとを求めてマップとして予めROM84に記憶しておき、目標出力Pe*が与えられると記憶したマップから対応する回転数とトルクとを導出して目標回転数Ne*と目標トルクTe*とし、これを用いてエンジン22を運転制御するのである。エンジン22の運転制御は、吸入空気量制御や燃料噴射量制御,点火制御,バルブタイミング制御などによって行なわれる。
【0062】
そして、現在の運転モードを調べ(ステップS112)、UDモードのときには、次式(1)および式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1とモータMG2のトルク指令Tm2とを計算してモータMG1を駆動制御し(ステップS114)、ODモードのときには、次式(3)および式(4)によりモータMG1のトルク指令Tm1とモータMG2のトルク指令Tm2とを計算してモータMG1を駆動制御して(ステップS116)、本ルーチンを終了する。式(1)ないし式(4)中、kpは比例制御係数であり、kiは積分制御係数である。
【0063】
【数1】
Tm1=(Ne*−Ne)・kp+∫(Ne*−Ne)dt・ki (1)
Tm2=Tp−Tm1 (2)
Tm1=Tp (3)
Tm2=(Ne*−Ne)・kp+∫(Ne*−Ne)dt・ki+Tp−Te (4)
【0064】
図5にエンジン22の運転ポイントと駆動軸26の駆動状態との一例を示す。駆動軸26は、同じ要求パワーPpによって回転駆動していても車両の走行速度によってエンジン22の回転数Neより小さな回転数Np1で駆動する駆動ポイントC1となったりエンジン22の回転数Neより大きな回転数Np2で駆動する駆動ポイントC2となったりする。駆動軸26を駆動ポイントC1で駆動するときを考えると、Np<Neであるから、モータMG1は発電機として駆動制御され、モータMG2は電動機として駆動制御される。このとき、モータMG2をクランクシャフト24に接続するODモードとして運転すると、モータMG2からの動力を用いてモータMG1で発電し、その発電電力をモータMG2に供給するというエネルギ循環が生じ、エネルギ損失が大きくなる。これに対してモータMG2を駆動軸26に接続するUDモードとして運転すれば、こうしたエネルギ循環は生じない。したがって、駆動軸26の回転数Npがエンジン22の回転数Neより小さいときには、UDモードとして運転する方がエネルギ効率が高くなる。次に、駆動軸26を駆動ポイントC2で駆動するときを考えると、Ne<Npであるから、モータMG1は電動機として駆動制御され、モータMG2は発電機として駆動制御される。このとき、モータMG2を駆動軸26に接続するUDモードとして運転すると、モータMG1からの動力を用いてモータMG2で発電し、その発電電力をモータMG1に供給するというエネルギ循環が生じ、エネルギ損失が大きくなる。これに対してモータMG2をクランクシャフト24に接続するODモードとして運転すれば、こうしたエネルギ循環は生じない。したがって、駆動軸26の回転数Npがエンジン22の回転数Neより大きいときには、ODモードとして運転する方がエネルギ効率が高くなる。こうしたエネルギ効率を考慮すると、駆動軸26の駆動ポイントがエンジン最適動作ライン近傍になったときにUDモードとODモードとを切り替えるのが望ましい。出願人は、本明細書の従来の技術の欄でも説明したように、特願平9−87729号でこうしたUDモードとODモードの切り替えの制御について説明している。
【0065】
次に、主バッテリ60が充放電制限されているときにUDモードとODモードとを切り替える処理について説明する。この処理には、主バッテリ60の充放電が禁止される充放電禁止制限の際の処理と、主バッテリ60の充電が禁止される充電禁止制限の際に処理と、主バッテリ60の放電が禁止される放電禁止制限の際の処理とが含まれる。以下、主バッテリ60の充放電禁止制限の際の処理として4種類、主バッテリ60の充電禁止制限の際の処理として2種類、主バッテリ60の放電禁止制限の際の処理として2種類の計8種類の処理を順に説明する。
【0066】
(1)充放電禁止制限の際の処理1
図6は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン1の一例を示すフローチャートである。このルーチンは、駆動軸26の駆動ポイントが切替領域近傍になったときに実行される。ここで、切替領域は図5に示すエンジン最適動作ライン(曲線A)の近傍に設定される。
【0067】
このバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン1が実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット80のCPU82は、まず、回転数センサ25および回転数センサ27からのエンジン22の回転数Neおよび駆動軸26の回転数Npやエンジン22のトルクTeおよび駆動軸26のトルクTpを入力し(ステップS200)、エンジン22の回転数Neと駆動軸26の回転数Npとが一致するのを待つ処理を実行する(ステップS202)。エンジン22のトルクTeと駆動軸26のトルクTpには、実施例では目標トルクTe*と要求トルクTpとを用いた。回転数Neと回転数Npをとが一致するのを待つ処理は、UDモードからODモードへ切り替えるときにはNp<Neの状態からNp=Neとなるのを持つ処理となり、ODモードからUDモードへ切り替えるときにはNe<Npの状態からNe=Npとなるのを持つ処理となる。図7の説明図では、駆動軸26の駆動ポイントがD2になるのを待つ処理である。なお、エンジン22の回転数Neと駆動軸26の回転数Npとが一致したときにこの切替制御ルーチンを実行するものとすれば、このステップS200およびS202の処理は不要である。
【0068】
エンジン22の回転数Neと駆動軸26の回転数Npとが一致すると、ODCクラッチ52とUDCクラッチ54とを共に結合状態としてエンジン22のクランクシャフト24と駆動軸26とを直結状態となるようODCクラッチ52およびUDCクラッチ54のアクチュエータを駆動する(ステップS204)。そして、エンジン22のトルクTeが駆動軸26のトルクTpとなるよう、即ち要求パワーPpを出力するようエンジン22を運転制御すると共に(ステップS206)、モータMG1のトルク指令Tm1とモータMG2のトルク指令Tm2に値0を設定してモータMG1およびモータMG2を駆動制御し(ステップS208)、DC/DCコンバータ74を作動停止する(ステップS210)。こうした制御により、エンジン22から出力される要求パワーPpのすべてを駆動軸26に出力することができ、モータMG1およびモータMG2を停止状態とすると共にDC/DCコンバータ74を作動停止することによって主バッテリ60の充放電を防止することができる。
【0069】
こうした制御を行ないながらODCクラッチ52とUDCクラッチ54とによりクランクシャフト24と駆動軸26とが完全に直結状態となるのを待って(ステップS212)、ODCクラッチ52またはUDCクラッチ54の一方を開放状態とする(ステップS214)。この処理は、UDモードからODモードへ切り替えるときにはUDCクラッチ54を開放状態とする処理となり、ODモードからUDモードへ切り替えるときにはODCクラッチ52を開放状態とする処理になる。そして、エンジン22がアクセル開度APと車速Vとに基づいて決定される目標出力Pe*に基づく運転ポイント(目標回転数Ne*と目標トルクTe*の運転ポイント)で運転されるようエンジン22の運転制御を復帰すると共に(ステップS216)、UDモードまたはODモードでモータMG1とモータMG2とを駆動制御し(ステップS218)、DC/DCコンバータ74の作動を再開して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。UDモードまたはODモードでモータMG1とモータMG2とを駆動制御する処理は、UDモードからODモードへ切り替えるときには上述の式(3)および式(4)により計算されるODモードのトルク指令Tm1およびトルク指令Tm2によりモータMG1およびモータMG2を駆動制御し、ODモードからUDモードへ切り替えるときには上述の式(1)および式(2)により計算されるUDモードのトルク指令Tm1およびトルク指令Tm2によりモータMG1およびモータMG2を駆動制御する処理となる。
【0070】
以上説明した動力出力装置20のハイブリッド用電子制御ユニット80に実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン1によれば、主バッテリ60の充放電無しに駆動軸26に要求トルクTpを出力しながらUDモードとODモードとを切り替えることができる。
【0071】
(2)充放電禁止制限の際の処理2
図8は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2の一例を示すフローチャートである。このルーチンが駆動軸26の駆動ポイントが切替領域近傍になったときに実行されることや切替領域は図5に示すエンジン最適動作ライン(曲線A)の近傍に設定されるのは上述した。
【0072】
このバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2が実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット80のCPU82は、まず、エンジン22の回転数Ne,トルクTeおよび駆動軸26の回転数Np,トルクTpを入力し(ステップS300)、エンジン22のトルクTeと駆動軸26のトルクTpとが一致するのを待つ処理を実行する(ステップS302)。ここで、エンジン22のトルクTeと駆動軸26のトルクTpには目標トルクTe*と要求トルクTpとを用いることについても上述した。トルクTeとトルクTpとが一致するのを待つ処理は、UDモードからODモードへ切り替えるときにはTe<Tpの状態からTe=Tpとなるのを持つ処理となり、ODモードからUDモードへ切り替えるときにはTp<Teの状態からTp=Teとなるのを持つ処理となる。図9の説明図では、駆動軸26の駆動ポイントがD3になるのを待つ処理である。なお、エンジン22のトルクTeと駆動軸26のトルクTpとが一致したときにこの切替制御ルーチンを実行するものとすれば、このステップS300およびS302の処理は不要である。
【0073】
エンジン22のトルクTeと駆動軸26のトルクTpとが一致すると、ODCクラッチ52とUDCクラッチ54とを共に開放状態としてモータMG2がクランクシャフト24とも駆動軸26とも接続されていない状態とするようODCクラッチ52およびUDCクラッチ54のアクチュエータを駆動する(ステップS304)。完全に開放状態となったのを確認すると(ステップS306)、モータMG2の回転数Nmがエンジン22の回転数Neと一致するよう次式(5)で計算されるトルク指令によりモータMG1を駆動制御すると共に(ステップS308)、主バッテリ60が充放電されないようにDC/DCコンバータ74を制御する(ステップS310)。図9に示すように、エンジン22のトルクTeと駆動軸26のトルクTpとが一致するときには、エンジン22はポイントD1で駆動軸26はポイントD3で運転され、モータMG1はエンジン22の回転数Neと駆動軸26の回転数Npとの回転数差(Ne−Np)に基づいて発電し、モータMG2は値0のトルク指令Tm2で制御される。主バッテリ60の充放電がないものとして考えると、モータMG1で発電した電力はモータMG2による損失と補機消費パワーPhとして使用される。一方、ステップS308でモータMG2の回転数Nmがエンジン22の回転数NeになるようモータMG2は駆動制御されるから、そのための電力が必要になり、この電力はDC/DCコンバータ74の制御により賄われる。即ち、補機用バッテリ70の電圧を昇圧して電力ライン64a,64bに給電するようDC/DCコンバータ74を制御するのである。なお、このDC/DCコンバータ74の制御は、主バッテリ60の出力端子に接続された電流センサ61により検出される充放電電流i1が値0となるように行なわれる。この制御については周知なのでこれ以上の説明は省略する。
【0074】
モータMG2の回転数Nmがエンジン22の回転数Neに一致すると(ステップS312)、ODCクラッチ52またはUDCクラッチ54の一方を結合状態とする(ステップS314)。この処理は、UDモードからODモードへ切り替えるときにはODCクラッチ52を結合状態とする処理となり、ODモードからUDモードへ切り替えるときにはUDCクラッチ54を結合状態とする処理になる。そして、UDモードまたはODモードでモータMG1とモータMG2とを駆動制御し(ステップS316)、DC/DCコンバータ74の制御を通常制御に戻して(ステップS318)、本ルーチンを終了する。UDモードまたはODモードでモータMG1とモータMG2とを駆動制御する処理については上述した。
【0075】
以上説明した動力出力装置20のハイブリッド用電子制御ユニット80に実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2でも、主バッテリ60の充放電無しに駆動軸26に要求トルクTpを出力しながらUDモードとODモードとを切り替えることができる。
【0076】
図8に例示するバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2では、ステップS308のモータMG2のモータトルク制御によりモータMG2で必要な電力をDC/DCコンバータ74による電力ライン64a,64bへの給電で賄うようDC/DCコンバータ74を制御したが、モータMG2で消費する電力に見合う分だけエンジン22からの出力を増加するようエンジン22を制御するものとしてもよい。この場合、エンジン22のトルクTeはそのまま駆動軸26のトルクTpとなるから、エンジン22の出力の増加は回転数Neの増加によって行なう。そして、ステップS314の処理でODCクラッチ52またはUDCクラッチ54の一方を結合した後に、ステップS316のUDモードおよびODモードによるモータトルク制御に加えて目標出力Pe*に基づくエンジン22の運転制御の復帰を行なう。こうしても、主バッテリ60の充放電無しに駆動軸26に要求トルクTpを出力しながらUDモードとODモードとを切り替えることができる。
【0077】
(3)充放電禁止制限の際の処理3
図10は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3の一例を示すフローチャートである。このルーチンが駆動軸26の駆動ポイントが切替領域近傍になったときに実行されることや切替領域は図5に示すエンジン最適動作ライン(曲線A)の近傍に設定されるのは上述のとおりである。
【0078】
このバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3が実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット80のCPU82は、まず、エンジン22の回転数Ne,トルクTeおよび駆動軸26の回転数Np,トルクTpを入力し(ステップS400)、目標出力Pe*が要求パワーPpに一致すると共にその運転ポイントが駆動軸26の駆動ポイントと同一となるようエンジン22を運転制御する(ステップS402)。即ち、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*を駆動軸26の回転数NpとトルクTpとに一致させるよう制御するのである。そして、UDモードまたはODモードのうち現在のモードにおけるトルク指令を用いてモータMG1とモータMG2とを駆動制御すると共に(ステップS404)、主バッテリ60が充放電されないようにDC/DCコンバータ74を制御し(ステップS406)、エンジン22の回転数NeとトルクTeが駆動軸26の回転数NpとトルクTpに一致するのを待つ(ステップS408)。ここで、DC/DCコンバータ74は、エンジン22を要求パワーPpに等しい目標出力Pe*として運転制御することに伴って生じるパワー不足(モータ駆動に必要な電力やモータ損失LM)を補うため、補機用バッテリ70の出力端子の電圧を昇圧して電力ライン64a,64bに給電するよう制御される。このときの制御は、主バッテリ60が充放電されないよう電流センサ61により検出される充放電電流i1が値0となるよう行なわれる。
【0079】
バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3では、このようにエンジン22の運転ポイントを駆動軸26の駆動ポイントに一致させるため、UDモードとODモードとの切り替えは基本的にはどの駆動ポイントでも行なうことができる。しかし、装置全体の効率を考慮すれば、エンジン最適動作ライン近傍であることが望ましく、図11に例示するように、駆動軸26がエンジン22と同じ回転数で駆動する駆動ポイントD2で切り替えたり、駆動軸26がエンジン22と同じトルク駆動する駆動ポイントD3で切り替えたり、駆動軸26がエンジン最適動作ライン上の駆動ポイントで駆動する駆動ポイントD0で切り替えるのが好ましい。もとより。要求パワーPpの出力一定曲線C上の駆動ポイントD2ないし駆動ポイントD3における如何なる駆動ポイントで切り替えるものとしてもよい。
【0080】
エンジン22の回転数NeとトルクTeが駆動軸26の回転数NpとトルクTpに一致すると、ODCクラッチ52とUDCクラッチ54とを共に結合状態としてエンジン22のクランクシャフト24と駆動軸26とを直結状態となるようODCクラッチ52およびUDCクラッチ54のアクチュエータを駆動し(ステップS410)、モータMG1のトルク指令Tm1とモータMG2のトルク指令Tm2に値0を設定してモータMG1およびモータMG2を駆動制御し(ステップS412)、DC/DCコンバータ74を作動停止する(ステップS414)。こうした制御により、エンジン22から出力される要求パワーPpのすべてを駆動軸26に出力することができ、モータMG1およびモータMG2を停止状態とすると共にDC/DCコンバータ74を作動停止することによって主バッテリ60の充放電を防止することができる。
【0081】
こうした処理以降のステップS416ないしステップS424の処理は、図6に例示したバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン1のステップS212ないしステップS220の処理と同一であり、上述したからここでの説明は省略する。
【0082】
以上説明した動力出力装置20のハイブリッド用電子制御ユニット80に実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3でも、主バッテリ60の充放電無しに駆動軸26に要求トルクTpを出力しながらUDモードとODモードとを切り替えることができる。
【0083】
(4)充放電禁止制限の際の処理4
図12は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン4の一例を示すフローチャートである。このルーチンが駆動軸26の駆動ポイントが切替領域近傍になったときに実行されることや切替領域は図5に示すエンジン最適動作ライン(曲線A)の近傍に設定されるのは上述のとおりである。
【0084】
このバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン4のステップS500ないしステップS508の処理は、図10に例示したバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3のステップS400ないしステップS408の処理と同一の処理であるから、その詳細な説明は省略する。
【0085】
エンジン22の回転数NeとトルクTeが駆動軸26の回転数NpとトルクTpに一致すると、ODCクラッチ52とUDCクラッチ54とを共に開放状態としてモータMG2がクランクシャフト24とも駆動軸26とも接続されていない状態とするようODCクラッチ52およびUDCクラッチ54のアクチュエータを駆動し(ステップS510)、上述の式(1)で計算されるトルク指令Tm1を用いてエンジン22のトルクTeが駆動軸26に出力されるようモータMG1を駆動制御すると共に値0のトルク指令Tm2を用いてモータMG2を駆動制御する(ステップS512)。このとき、モータMG1の駆動に伴って電力が消費されるが、この電力は主バッテリ60が充放電されないようDC/DCコンバータ74が制御されることにより補機用バッテリ70側からの電力ライン64a,64bへの給電により賄われる。
【0086】
ODCクラッチ52とUDCクラッチ54とが完全に開放状態になったのを確認すると(ステップS514)、ODCクラッチ52またはUDCクラッチ54の一方を結合状態とし(ステップS516)、エンジン22を目標出力Pe*に基づく運転制御に復帰させると共に(ステップS518)、UDモードまたはODモードでモータMG1とモータMG2とを駆動制御し(ステップS520)、DC/DCコンバータ74の制御を通常制御に戻して(ステップS522)、本ルーチンを終了する。
【0087】
以上説明した動力出力装置20のハイブリッド用電子制御ユニット80に実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン4でも、主バッテリ60の充放電無しに駆動軸26に要求トルクTpを出力しながらUDモードとODモードとを切り替えることができる。
【0088】
上述したように、実施例の動力出力装置20では、主バッテリ60が充放電禁止制限されているときには、上述した4種類の処理によりUDモードとODモードとの切り替えが可能であるが、そのいずれを用いるかについては、補機用バッテリ70の状態や補機76の状態など種々の状態に基づいて決定すればよい。
【0089】
(5)充電禁止制限の際の処理1
図13は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1の一例を示すフローチャートである。このルーチンが駆動軸26の駆動ポイントが切替領域近傍になったときに実行されることや切替領域は図5に示すエンジン最適動作ライン(曲線A)の近傍に設定されるのは上述のとおりである。
【0090】
図13に例示するバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1は、図10に例示したバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3と比較して、ステップS406の主バッテリ60が充放電されないようDC/DCコンバータ74を制御する処理と、ステップS414のDC/DCコンバータ74の作動を停止する処理と、ステップS424のDC/DCコンバータ74の作動を再開する処理とを除いて同一である。バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3のステップS406では、モータMG1やモータMG2で消費される電力をDC/DCコンバータ74による電力ライン64a,64bへの給電により補機用バッテリ70側から賄うためにDC/DCコンバータ74を制御したが、バッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1では、主バッテリ60の充電は禁止されるが放電は禁止されないから、モータMG1やモータMG2で消費される電力は主バッテリ60の放電により賄うことができる。この結果、主バッテリ60の充電禁止制限では、主バッテリ60が充放電されないようDC/DCコンバータ74を制御するステップS406は不要となる。また、バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3のステップS414では、ODCクラッチ52およびUDCクラッチ54を共に結合状態としたときにはエンジン22からの動力はそのまま駆動軸26に出力されるから、DC/DCコンバータ74を作動停止しないと補機消費パワーPh分だけ主バッテリ60から放電されてしまうのを防止するためにDC/DCコンバータ74の作動を停止したが、バッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1では、上述したように主バッテリ60からの放電は許容されるから、DC/DCコンバータ74の作動を停止する必要がないのでステップS414も不要となる。このように、バッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1では主バッテリ60からの放電が許容されるためにステップS406もステップS414も不要であるから、バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3のステップS424のDC/DCコンバータ74の作動を再開する処理も不要となる。
【0091】
以上の説明から解るように、図13のバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1は、主バッテリ60の放電が許容される結果、図10のバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3におけるDC/DCコンバータ74の制御が不要になったものである。したがって、バッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1のこれ以上の説明はバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3の説明と重複するから省略する。
【0092】
以上説明した動力出力装置20のハイブリッド用電子制御ユニット80に実行されるバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1では、主バッテリ60の充電なしに駆動軸26に要求トルクTpを出力しながらUDモードとODモードとを切り替えることができる。
【0093】
(6)充電禁止制限の際の処理2
図14は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン2の一例を示すフローチャートである。このルーチンが駆動軸26の駆動ポイントが切替領域近傍になったときに実行されることや切替領域は図5に示すエンジン最適動作ライン(曲線A)の近傍に設定されるのは上述のとおりである。
【0094】
図14に例示するバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン2は、図8に例示したバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2と比較して、ステップS310の主バッテリ60が充放電されないようDC/DCコンバータ74を制御する処理とステップS318のDC/DCコンバータ74を通常制御に戻す処理とを除いて同一である。バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2のステップS310では、モータMG2の駆動に必要な電力を補機用バッテリ70側から賄うためにDC/DCコンバータ74を制御したが、バッテリ充電禁止時切替制御ルーチン2では、主バッテリ60の充電は禁止されるが放電は禁止されないから、モータMG2で消費される電力は主バッテリ60の放電により賄うことができる。この結果、主バッテリ60の充電禁止制限では、主バッテリ60が充放電されないようDC/DCコンバータ74を制御するステップS310は不要となる。このようにバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン2では主バッテリ60からの放電が許容されるためにステップS310のDC/DCコンバータ74の制御は不要であるから、バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2のステップS318のDC/DCコンバータ74を通常制御に戻す処理も不要となる。
【0095】
以上の説明から解るように、図14のバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン2は、主バッテリ60の放電が許容される結果、図8のバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2におけるDC/DCコンバータ74の制御が不要になったものである。したがって、バッテリ充電禁止時切替制御ルーチン2のこれ以上の説明はバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2の説明と重複するから省略する。
【0096】
以上説明した動力出力装置20のハイブリッド用電子制御ユニット80に実行されるバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン2では、主バッテリ60の充電なしに駆動軸26に要求トルクTpを出力しながらUDモードとODモードとを切り替えることができる。
【0097】
上述したように、実施例の動力出力装置20では、主バッテリ60が充電禁止制限されているときには、上述した2種類の処理によりUDモードとODモードとの切り替えが可能であるが、そのいずれを用いるかについては、駆動軸26の駆動状態や補機用バッテリ70の状態や補機76の状態など種々の状態に基づいて決定すればよい。また、主バッテリ60が充電禁止制限されているときには、上述した主バッテリ60が充放電禁止制限されているときの4種類の処理のいずれかを行なうものとしてもよいのは勿論である。
【0098】
(7)放電禁止制限の際の処理1
図15は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ放電禁止時切替制御ルーチン1の一例を示すフローチャートである。このルーチンが駆動軸26の駆動ポイントが切替領域近傍になったときに実行されることや切替領域は図5に示すエンジン最適動作ライン(曲線A)の近傍に設定されるのは上述のとおりである。
【0099】
このバッテリ放電禁止時切替制御ルーチン1が実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット80のCPU82は、まず、エンジン22の回転数Ne,トルクTeおよび駆動軸26の回転数Np,トルクTpを入力し(ステップS800)、エンジン22の回転数Neと駆動軸26の回転数Npとが一致するのを待つ処理を実行する(ステップS202)。この処理は、図6に例示したバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン1のステップS200およびステップS202の処理と同一である。エンジン22の回転数Neと駆動軸26の回転数Npとが一致すると、ODCクラッチ52とUDCクラッチ54とを共に結合状態としてエンジン22のクランクシャフト24と駆動軸26とを直結状態となるようODCクラッチ52およびUDCクラッチ54のアクチュエータを駆動し(ステップS804)、モータMG1のトルク指令Tm1に値0を設定すると共にモータMG2のトルク指令Tm2にトルクTeとトルクTpとの偏差(Te−Tp)を設定してモータMG1およびモータMG2を駆動制御する(ステップS806)。エンジン22は駆動軸26に直結されるがその制御は変更されていないから、要求トルクTpより大きなエンジン22のトルクTeがそのまま駆動軸26に出力される。したがって、ステップS806の処理は、駆動軸26に要求トルクTpが出力されるようモータMG2を発電機として駆動する処理となる。このとき、モータMG2の制御により発電電力が生じるが、この電力は主バッテリ60の充電により処理される。主バッテリ60の放電禁止制限では、主バッテリ60の放電は禁止されるが充電は許容されるからである。
【0100】
この場合、図15のバッテリ放電禁止時切替制御ルーチン1に示すように、主バッテリ60の充放電電流i1により充電過多か否かを判定し(ステップS808)、充電過多の場合は、主バッテリ60が充電過多にならないようエンジン22の目標トルクTe*を変更してエンジン22を運転制御する(ステップS810)。なお、充電過多か否かは、主バッテリ60の性能や状態などにより決められるものである。
【0101】
こうした制御を行ないながらODCクラッチ52とUDCクラッチ54とによりクランクシャフト24と駆動軸26とが完全に直結状態となるのを確認すると(ステップS812)、ODCクラッチ52またはUDCクラッチ54の一方を開放状態とし(ステップS814)、エンジン22を目標出力Pe*に基づく運転制御に復帰させると共に(ステップS816)、UDモードまたはODモードでモータMG1とモータMG2とを駆動制御して(ステップS818)、本ルーチンを終了する。
【0102】
以上説明した動力出力装置20のハイブリッド用電子制御ユニット80に実行されるバッテリ放電禁止時切替制御ルーチン1によれば、主バッテリ60の充電なしに駆動軸26に要求トルクTpを出力しながらUDモードとODモードとを切り替えることができる。
【0103】
図15に例示するバッテリ放電禁止時切替制御ルーチン1では、エンジン22と駆動軸26とを直結状態とすると共に要求トルクTpを駆動軸26に出力するためにモータMG2を発電機として駆動したときに、主バッテリ60の充電が充電過多になるときにはエンジン22の目標トルクTe*を調節するものとしたが、主バッテリ60の充電が充電過多になるときには、その分だけ補機用バッテリ70側への給電量が多くなるようDC/DCコンバータ74を制御するものとしてもよい。
【0104】
(8)放電禁止制限の際の処理2
図16は、ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ放電禁止時切替制御ルーチン2の一例を示すフローチャートである。このルーチンは、図8に例示したバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2と同一である。したがって、このルーチンの詳細な説明は省略する。なお、図8に例示したバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2の変形例として説明したように、モータMG2で必要な電力をDC/DCコンバータ74の制御により補機用バッテリ70側からの給電で賄うものに代えて、モータMG2で消費する電力に見合う分だけエンジン22からの出力を増加するようエンジン22を制御するものとしてもよい。
【0105】
上述したように、実施例の動力出力装置20では、主バッテリ60が放電禁止制限されているときには、上述した2種類の処理によりUDモードとODモードとの切り替えが可能であるが、そのいずれを用いるかについては、駆動軸26の駆動状態や補機用バッテリ70の状態や補機76の状態など種々の状態に基づいて決定すればよい。また、主バッテリ60が放電禁止制限されているときには、上述した主バッテリ60が充放電禁止制限されているときの4種類の処理のいずれかを行なうものとしてもよいのは勿論である。
【0106】
実施例の動力出力装置20では、クランクシャフト24と駆動軸26とをインナロータ32とアウタロータ36とからなるモータMG1により接続し、モータMG1の電磁気的な作用によりクランクシャフト24の動力を電力の入出力を伴って駆動軸26に伝達するものとしたが、プラネタリギヤなどの3軸式動力入出力機構の2軸にクランクシャフト24と駆動軸26とを接続すると共に残余の軸に発電可能な電動機を接続し、電動機による電力の入出力を伴ってクランクシャフト24の動力を駆動軸26に伝達するものとしてもよい。変形例の動力出力装置120の構成の概略を図17に示す。変形例の動力出力装置120は、図示するように、エンジン122と、エンジン122のクランクシャフト124にキャリアが接続されると共に駆動輪に接続された駆動軸126にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ130と、プラネタリギヤ130のサンギヤ軸132に接続された発電可能なモータMG1と、ODCクラッチ152を介してクランクシャフト124に接続されると共にUDCクラッチ154を介して駆動軸126に接続される発電可能なモータMG2とを備える。プラネタリギヤ130は、サンギヤとリングギヤとキャリアとを回転要素として差動作用を行ない、2軸を独立に駆動することができるから、実施例の動力出力装置20と同様に、駆動軸126の駆動ポイントとエンジン122の運転ポイントを自由に設定して動力を出力することができる。このことから、プラネタリギヤ130とサンギヤ軸132に接続されたモータMG1は、実施例の動力出力装置20におけるモータMG1と同様に機能することができることが解る。したがって、上述した主バッテリが充放電制限されているときのUDモードとODモードとの各切替制御は、この変形例の動力出力装置120でも適用することができる。切替ポイントとモータトルク制御については、プラネタリギヤ130のギヤ比を考慮する必要がある。
【0107】
以上説明した実施例の動力出力装置20では、動力出力装置20を車両に搭載するものとしたが、車両以外の移動体、例えば船舶や航空機などに搭載するものとしてもよく、また、建設機械などの移動体以外の動力源として用いるものとしてもよい。
【0108】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車載された動力出力装置20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】アクセル開度APと車速Vと要求トルクTpとの関係としてのマップの一例を示す説明図である。
【図4】エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を説明する説明図である。
【図5】エンジン22の運転ポイントと駆動軸26の駆動状態とを説明する説明図である。
【図6】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン1の一例を示すフローチャートである。
【図7】バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン1における切替ポイントを説明する説明図である。
【図8】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2の一例を示すフローチャートである。
【図9】バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン2における切替ポイントを説明する説明図である。
【図10】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3の一例を示すフローチャートである。
【図11】バッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン3における切替ポイントを説明する説明図である。
【図12】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充放電禁止時切替制御ルーチン4の一例を示すフローチャートである。
【図13】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン1の一例を示すフローチャートである。
【図14】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ充電禁止時切替制御ルーチン2の一例を示すフローチャートである。
【図15】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ放電禁止時切替制御ルーチン1の一例を示すフローチャートである。
【図16】ハイブリッド用電子制御ユニット80により実行されるバッテリ放電禁止時切替制御ルーチン2の一例を示すフローチャートである。
【図17】変形例の動力出力装置120の構成の概略を示す構成図である。
【符号の説明】
20 動力出力装置、22 エンジン、24 クランクシャフト、25,27,29 回転数センサ、26 駆動軸、28 回転軸、32 インナロータ、34 ステータ、36 アウタロータ、38 インバータ、42 ロータ、44 ステータ、46 ケース、48 インバータ、50 接続切替機構、52 ODCクラッチ、54 UDCクラッチ、56,57 ギヤ、58 ディファレンシャルギヤ、59a,59b 駆動輪、60 主バッテリ、61 電流センサ、62 電圧センサ、64a,64b 電力ライン、70 補機用バッテリ、71 電流センサ、72 電圧センサ、74 DC/DCコンバータ、75 電圧センサ、76 補機、80 ハイブリッド用電子制御ユニット、82 CPU、84ROM、86 RAM、90 シフトレバー、91 シフトポジションセンサ、92 アクセルペダル、93 アクセルペダルポジションセンサ、94 ブレーキペダル、95 ブレーキペダルポジションセンサ、96 車速センサ、120 動力出力装置、122 エンジン、124 クランクシャフト、126 駆動軸、128 回転軸、130 プラネタリギヤ、132 サンギヤ軸、152ODCクラッチ、154 UDCクラッチ、MG1,MG2 モータ。

Claims (3)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸と前記駆動軸に接続され、該出力軸に出力された動力の少なくとも一部を該駆動軸に伝達すると共に電力と動力との変換を伴って該駆動軸に動力を入出力可能な動力伝達電力変換手段と、
    該動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な二次電池と、
    該二次電池および前記動力伝達電力変換手段と電力のやり取りが可能な電動機と、
    前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう第1接続解除手段と、
    前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続および接続の解除を行なう第2接続解除手段と、
    前記出力軸の運転状態を検出する出力軸状態検出手段と、
    前記駆動軸の運転状態を検出する駆動軸状態検出手段と、
    前記二次電池の充放電が禁止されている最中に前記第1接続解除手段が接続解除状態であり前記第2接続解除手段が接続状態である第1の状態から該第1接続解除手段が接続状態であり前記第2接続解除手段が接続解除状態である第2の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき又は前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるよう切替指示がなされたとき、前記検出される駆動軸の運転状態における回転数と前記検出される出力軸の運転状態における回転数とが略一致したときに前記第1接続解除手段と前記第2接続解除手段とが共に接続状態となる直結状態を経由して前記第1の状態と前記第2の状態との切替が行なわれるよう該第1接続解除手段と該第2接続解除手段とを駆動制御し、前記直結状態のときには前記内燃機関から出力される動力が前記駆動軸に出力すべき動力に略同一となるよう該内燃機関を運転制御すると共に前記動力伝達電力変換手段による電力と動力の変換が行なわれないよう該動力伝達電力変換手段を駆動制御し、かつ、前記電動機から動力が入出力されないよう該電動機を駆動制御する制限時切替制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記動力伝達電力変換手段は、前記出力軸に接続された第1のロータと前記駆動軸に接続された第2のロータとを有し、該第1のロータと該第2のロータとの相対的な回転に対する電磁気的な作用によりトルクの伝達と動力と電力との変換が可能な対ロータ電動機である請求項記載の動力出力装置。
  3. 前記動力伝達電力変換手段は、前記出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸の内のいずれか2軸に入出力される動力を決定したときに該決定された動力に基づいて残余の軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な電動機とからなる手段である請求項記載の動力出力装置。
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