JP5964711B2 - 後輪懸架装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車等における後輪懸架装置に係り、特に減衰力可変式のクッションユニットを有する後輪懸架装置において、減衰力調整作業におけるメンテナンス性を向上させたものに関する。
自動二輪車サスペンションの緩衝器として使用されるクッションユニットは、減衰力を任意又は段階的に調整することができるようにしたものが知られており、例えば特許文献1がある。このクッションユニットは、サスペンションスプリングとシリンダ式のダンパとからなり、車体フレームとリヤスイングアーム間に設けられ、リヤスイングアームとはリンク部材を介して連結されている。また、ダンパは下部に設けられたアジャストボルトを調整することにより、減衰力を調整するようになっている。
特開平6−294432号公報
上記特許文献1におけるクッションユニットのアジャストボルトは、リヤスイングアームとの連結部近傍となるクッションユニット下部に設けられているため、リヤスイングアームやリンク部材と重なり易くなっている。アジャストボルトがリヤスイングアームやリンク部材と重なる位置にあると、アジャストボルトに対する調整作業が難しくなるので、減衰力調整に比較的時間がかかり易くなってしまう。
そこで、本発明は、減衰力調整部を有するクッションユニットを備えた後輪懸架装置において、減衰力の調整を容易に行うことができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、後輪懸架装置に係る請求項1に記載した発明は、車体に揺動可能に支持されるリヤスイングアーム(32)と、一端が車体フレーム(22)に支持され他端が前記リヤスイングアーム(32)に支持されるクッションユニット(36)と、前記車体フレーム(28)に取付けられ同乗者が足を置くことができるピリオンステップと、を備え、
このピリオンステップ(48)は同乗者が足を置くステップ本体部(48A)と、このステップ本体部を支持するためのステップホルダ(50L)を備え、
車両の側面視にて、前記ピリオンステップは、前記クッションユニット(36)の下端部の少なくとも一部と重なるとともに、
前記クッションユニット下端部(76)に設けられる減衰力調整部(78)と重ならない逃げ部(55)が設けられ、
前記減衰力調整部(78)が前記逃げ部(55)から外部へ臨むように配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は上記請求項1において、前記ピリオンステップ(48)の内側に空間(49)が形成されるとともに、前記ピリオンステップ(48)の一部を前記内側の空間(49)側へ湾曲させ、この湾曲部を前記逃げ部(55)とし、側面視でその逃げ部(55)の外側から前記減衰力調整部(78)が外部へ臨むように配置したことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は上記請求項1又は2において、前記減衰力調整部(78)が前記ピリオンステップ(48)の前部下側に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は上記請求項1〜3のいずれか1項において、前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90A)を、前記ピリオンステップ(48)近傍に配置されたスカートガード(46)に沿わせるように配置したことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は上記請求項1〜3のいずれか1項において、前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90C)を、前記車体フレーム(22)に沿わせるように配置したことを特徴とする。
請求項6に記載した発明は上記請求項1〜3のいずれか1項において、前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90B)を、前記車体フレームに取付けられたツールボックス(94)の下方に配置したことを特徴とする。
請求項7に記載した発明は上記請求項1〜3のいずれか1項において、前記リヤスイングアーム(32)と、前記車体フレーム(22)を構成するシートレール(26)の下方に設けられるバックステー(28)と、前記ピリオンステップ(48)の下部(53)とによって形成される三角形領域に、前記クッションユニット(36)の前記減衰力調整部(78)を配置したことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、車両の側面視にて、ピリオンステップ(48)は、クッションユニット(36)の下端部の少なくとも一部と重なるとともに、クッションユニット下端部に設けられる減衰力調整部(78)が逃げ部から外部へ臨むように配置されているので、ピリオンステップによるクッションユニット及び減衰力調整部の保護が可能になるとともに、減衰力調整部に対する調整作業の際にピリオンステップが邪魔にならないため、作業が容易になり、メンテナンス性が向上する。
請求項2に記載した発明によれば、ピリオンステップ(48)の内側に空間(49)が形成されるとともに、ピリオンステップ(48)の一部を前記内側の空間(49)側へ湾曲させて逃げ部(55)とし、側面視でその逃げ部(55)の外側から減衰力調整部(78)が外部へ臨むように配置したので、ピリオンステップ(48)を湾曲させるだけで減衰力調整部(78)を外部へ臨ませることができる。しかも減衰力調整部(78)がピリオンステップ(48)の外側にあるため、作業時にピリオンステップ(48)が極力邪魔にならずに作業することができる。さらに、湾曲部(55)は簡単に形成できるので、コスト上昇はほとんどなく、安価な構造を得ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、減衰力調整部(78)がピリオンステップ(48)の前部下方に位置するので、のぞき込んで位置を目視確認する際、見る角度によってピリオンステップが邪魔になるようなことが生じにくくなり、メンテナンス性が向上する。
請求項4に記載した発明によれば、リザーブタンク(90A)を、ピリオンステップ(48)近傍に配置されたスカートガード(46)に沿わせるように配置したので、スカートガードを有効に活用できる。
請求項5に記載した発明によれば、リザーブタンク(90C)を車体フレーム(22)に沿わせるように配置したので、車体フレームを有効活用でき、しかもリザーブタンクを強固に支持できる。
請求項6に記載した発明によれば、リザーブタンク(90B)をツールボックス(94)の下方へ配置したので、デッドスペースを有効に利用できるとともに、ツールボックス(94)がリザーブタンク(90B)の上方を覆うため、リザーブタンクに対する雨等の影響を少なくすることができる。
請求項7に記載した発明によれば、リヤスイングアーム(32)と、バックステー(28)と、ピリオンステップ(48)の下部(53)とによって形成される三角形領域(D)に減衰力調整部(78)が配置されているため、この三角形領域(D)内にて減衰力調整部(78)に対する調整作業ができるため、メンテナンス性が向上する。
実施形態に係る自動二輪車の要部左側面図 上記自動二輪車の車体後部側における要部左側面図 上記自動二輪車の車体後部側における要部右側面図 図2において、クッションユニットとステップホルダ部分を拡大して示す図 左右のステップホルダを別々に示す図
以下、図面に基づいて、一実施形態を説明する。図1は本願発明に係る自動二輪車における車体フレーム等を含む車両要部の左側面図、図2は図1のうち後部側の要部拡大図(左側面図)、図3は図2の反対側を示す図(右側面図)、図4は図2におけるクッションユニットの減衰力調整部近傍を拡大して示す図、図5は左右のステップホルダを別々に示す図である。なお、前後・左右・上下は、車両を基準とする。
この自動二輪車は、車体フレーム10の前後に前輪12と後輪14を支持し、これら前輪12と後輪14の間にエンジン16を配置し、車体フレーム10で支持している。
車体フレーム10は、エンジン16の上方を車体中心に沿って1本で前後方向へ通るメインフレーム18及びエンジン16の前方に上下方向へ配されたダウンフレーム20、エンジン16の後方を上下方向へ配された左右一対のセンターフレーム22、ダウンフレーム20とセンターフレーム22の各下端を結びエンジン16の下方を前後方向へ配された左右一対のロアフレーム24、メインフレーム18の後部から後方へ斜め上がりに後輪14の上方まで配された左右一対のシートレール26、センターフレーム22の中間部とシートレール26の後端部を斜めに連結する左右一対のバックステー28を備える。
センターフレーム22の上下方向中間部には、ピボット軸30によりリヤスイングアーム32が上下方向へ揺動自在に支持されている。リヤスイングアーム32は左右一対で設けられ、その後端部に後輪14が支持されている。後輪14はチェーン34を介してエンジン16により駆動される。
リヤスイングアーム32の前部とセンターフレーム22の上部間には後輪懸架装置を構成する緩衝器であるクッションユニット36が設けられている。
エンジン16上方の車体フレーム10上には、燃料タンク38が支持され、その後方にはシート40が支持されている。
シート40は、運転者用の前席42と同乗者用の後席44を有する前後方向へ長いダブルシートであり、後席44は後輪14の上方に位置する。
後席44下方の後輪14側方には、スカートガード46が設けられ、スカートガード46の下部前方にはピリオンステップ48が設けられている。
ピリオンステップ48は、同乗者が左右の足を載せる部分である左右一対のステップ本体部48Aと、これを起倒自在に取付ける右ステップホルダ50R及び左ステップホルダ50Lを備え、後輪14の前部側方へ重なる位置に配置されている。左右のステップホルダ50R及び50Lは、それぞれ左右のバックステー28へ取付けられている。
なお、ステップ本体部48Aとステップホルダ(50R又は50L)との組合せをピリオンステップ48とする。但し、本願発明においては、ステップ本体部48Aとステップホルダ(50R又は50L)のいずれか一方を、総称的にピリオンステップ48ということがある。
図2及び図3に示すように、メインフレーム18の後部は下方へ屈曲し、その左右両側へ左右のセンターフレーム22の各上端が溶接されている。
メインフレーム18後部の屈曲部には後方へ突出するクッションブラケット60が設けられ、その側面にシートレール26の前端が溶接されている。
左右のセンターフレーム22の下部にはピボットプレート62が設けられ、ここにピボット軸30が支持される。
バックステー28は中間部が屈曲した部材であり、この屈曲部28aより下方側となる下部28bにステップブラケット64が設けられ、このステップブラケット64には、左右のステップホルダ50R及び50Lが取付けられている。
左右のステップホルダ50R及び50Lはそれぞれ、両端部をボルト通し穴が設けられた取付端部50aとし、ここを並んで2つの山状に設けられたステップブラケット64の取付部64aへボルト50bで着脱自在に取付けられる。
図5はAとして左側のピリオンステップ48、Bとして右側のピリオンステップ48を別々に示す図である。Aに示す左側のピリオンステップ48は、図2の側面視形状に対応し、Bに示す右側のピリオンステップ48は、図3の側面視形状に対応している。
左右のピリオンステップ48における右側のステップホルダ50R及び左側のステップホルダ50Lはそれぞれパイプ部材をU字状もしくはV字状に折り曲げたものであり、U字状もしくはV字状の頂部となる中間部の折り曲げ部51を挟んで上部52と下部53を有し、下部53は中間部を上方へ凸に屈曲して湾曲する逃げ部55とした屈曲形状をなしている。
上部52及び下部53は斜め下がり後方へ延出し、折り曲げ部51は各ステップホルダの最後端部をなす。
逃げ部55は、ピリオンステップ48を構成する各ステップホルダ(50R・50L)の内側に形成された空間49側へ下部53の中間部を湾曲させることにより、下方に開放された浅い逆U字状などになっている。
図5のAに示すように、短い左ステップホルダ50Lには、折り曲げ部51からさらに後方へ延出する略3角形の連結プレート56が溶接されている。この連結プレート56の後端部には、ピリオンステップ連結用のステー58が設けられている。
このステー58には、ピリオンステップ48において足を載せる部分であるステップ本体部48Aが起倒自在に取付けられている。なお、図1はステップ本体部48Aの不使用状態(不使用時に上方へ回動させて起立させた収納状態)、図2は使用状態(収納状態から下方へ略水平に回動させて倒した状態)を示す。
また、連結プレート56の上縁部には、斜め上がりに後方へ延出する左ステップガード57Lが取付けられている。左ステップガード57LはU字状又はV字状に折り曲げられた細いパイプ又はワイヤー部材からなる。
さらに、連結プレート56の後端にはスカートガード46の前端下部側が連結されている。
スカートガード46は車体の左側一側だけに設けられている。
図5のBに示すように、右ステップホルダ50Rは、左側のような連結プレート56を備えず、パイプ部材を単純に折り曲げたものである。このため、左右のステップホルダ50R及び50Lにおけるパイプ部は、互いに長さが異なり、左側の方が短くなっている。
右ステップホルダ50Rにおける折り曲げ部51は左側における連結プレート56の後端部位置と同じであり、ピリオンステップ連結用のステー58が設けられ、このステー58にステップ本体部48Aが起倒自在に取付けられている。
上部52には右ステップガード57Rが取付けられている。この右ステップガード57Rは左側と同様のものであり、斜め上がりに後方へ延出するが、左側のものよりは傾きが少なく、上端位置は左側のものより高くなっている。
なお、車体右側にはスカートガード46が設けられていない。
図4は左ステップホルダ50Lとクッションユニット36との配置関係を示し、この図に詳しく示すように、逃げ部55近傍のリヤスイングアーム32上面には、クッションユニット36の下端部を取付ける下側クッションブラケット68が設けられている。
クッションユニット36は減衰力を自由に可変調節できるものであり、減衰力可変式の液圧ダンパ70とサスペンションスプリング72とを備えている。
液圧ダンパ70は減衰力調整機構を内蔵する太径部74を有し、液圧ダンパ70の上端部に上取付部75、下端部に下取付部76が設けられ、それぞれ、ボルト(図示省略)により、車体フレーム10に設けたクッションブラケット60及びリヤスイングアーム32に設けた下側クッションブラケット68へ取付けられる。
また、下取付部76には、アジャストボルト78が設けられている。アジャストボルト78は本願発明における減衰力調整部に相当し、下取付部76を左右方向へ延びる軸状をなし、その一端に調整溝79(図4の拡大部参照)が設けられ、ここにドライバーなどの工具を差し込んで、アジャストボルト78を回転させることにより、減衰力を調整するようになっている。なお、この減衰力調整機構自体は公知のものである。
アジャストボルト78は、逃げ部55の下方(外側)に位置し、かつ図示の無負荷状態(1G状態)では、側面視で逃げ部55と下側クッションブラケット68の間に位置して、逃げ部55の下側から外部へ臨むように配置されることにより車体側方へ露出し、アジャストボルト78を車体側方から調節可能になっている。下部53は屈曲して逃げ部55を形成することにより、アジャストボルト78と重ならないようにこれを逃げることができる。この状態は、本願発明における、重なりつつ側方に臨む状態である。
また、アジャストボルト78は、ピリオンステップ48の前部下側に配置されている。
より詳細には、図2に示すように、リヤスイングアーム32と、車体フレーム10を構成するシートレール26の下方に設けられるバックステー28と、ピリオンステップ48を構成する左ステップホルダ50Lの下部53とによって側面視で略三角形状をなす三角形領域Dが形成され、この三角形領域D内にアジャストボルト78が配置されている。
なお、右ステップホルダ50Rにも逃げ部55が設けられている。しかし、アジャストボルト78の調整が車体の左右いずれか一側のみでおこなうようになっている場合は、その調整作業側のステップホルダだけに逃げ部55を設けるようにしてもよい。本実施形態では、車体左側からのみ調整するようになっている。
図2及び図3に示すように、連結プレート56の後端には、スカートガード46(サリーガード又はドレスガードとも称される)が連結される。スカートガード46は枠部80の内側を格子状にしたものであり、枠部80は上部枠81、前部枠82、後部枠83(図1参照)及び下部枠84を備える。
下部枠84には前方へ延出する延出部85が設けられ、その先端に設けられた取付部86を連結プレート56の後端へボルト止めで連結することにより、スカートガード46の前側下部が下部28bへ支持される。
また、上部枠81には、その前部と前後方向中間部に上方へ突出するステー87・88が設けられ、それぞれの上端部がシートレール26の後部からバックステー28の上部にかけて設けられたガセット66へ取付けられ、これにより、スカートガード46の上部がシートレール26へ支持されている。
図2及び図3中の符号90A・90B・90Cはリザーブタンクである。但し、これらのリザーブタンクは同一構造で取付位置のみが異なる配置バリエーションを示し、実際にはこれらのうちの一つが採用される。これらのリザーブタンクのうち、リザーブタンク90Aは前部枠82の前部位置へ支持される。
リザーブタンク90Bは、スカートガード(サリーガード)46の上部枠81で、ステー87及びステー88間となる上部位置に支持される。
これらのリザーブタンクに対する支持は、上部枠81又は前部枠82の側面外方へリザーブタンクをそれぞれ重ねて、バンド92で固定することができる。また、これらのリザーブタンクはそれぞれクッションユニット36の上端部と配管(96A・96B)で接続されている。
すなわち、クッションブラケット60の近傍に位置するクッションユニット36の上端部と前部位置のリザーブタンク90Aとを接続する配管(ホース)96Aは、クッションユニット36の上端部から下方に延出し、中間部でバックステー28に沿って後方へ延び、さらにスカートガード46の前端上部近傍で再び下方へ曲がって前部位置のリザーブタンク90Aへ接続している。
また、クッションユニット36の上端部と上部位置のリザーブタンク90Bとを接続する配管(ホース)96Bは、クッションユニット36の上端部からシートレール26に沿って後方へ延出し、シートレール26とバックステー28後端部との接続部近傍にて下方へ曲がり、スカートガード46の前側上部の取付部近傍を通って上部位置のリザーブタンク90Bへ接続している。但し、図示とは逆に、配管96Aの一端を上部位置のリザーブタンク90Bへ接続し、配管96Bの一端を前方位置のリザーブタンク90Aへ接続してもよい。
上部位置へ配置されたリザーブタンク90Bは、ツールボックス94の下方に位置している。ツールボックス94はガセット66へ取付けられ、各種工具等を収納するための部材であり、車幅方向に長く、リザーブタンク90Bの上方を覆うように配置されている。そのうえ、ツールボックス94の下方空間は、スカートガード46が配置されるだけでそれ以上の利用がない空間であり、本来、デッドスペースをなす部分であるが、ここにリザーブタンク90が配置されている。
また、図3に示すように、リザーブタンク90Cを左右いずれか側(この例では車体右側)のセンターフレーム22における上部と重なるフレーム上位置に支持させ、配管96Cでクッションユニット36の上端部と接続することもできる。この場合もバンド92で固定する。配管96Cはクッションブラケット60、メインフレーム18の後端部及びセンターフレーム22の上端部へ重なって上方へ凸に湾曲する短いものである。
この位置は、太径部74の前方かつバックステー28のセンターフレーム22に対する連結部より上方の位置となり、フレーム上位置に支持されたリザーブタンク90Cとクッションユニット36間の配管を短くすることができる。
なお、リザーブタンク90Cの支持は、センターフレーム22に限らず、メインフレーム18やシートレール26、バックステー28等の他の車体フレーム構成部であってもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。なお、本実施形態における減衰力調整作業は車体の左側のみからおこなわれるため、以下の説明は左ステップホルダ50Lだけについておこなうものとする。
図4に示すように、車両の側面視にて、左ステップホルダ50Lは、クッションユニット36の下端部である下取付部76の少なくとも一部と重なるとともに、下取付部76に設けられるアジャストボルト78とは少なくとも無負荷状態(1G)では重ならず、外部へ臨むように配置されているので、限られたリヤスイングアーム32上方の空間を効率よく活用して、左ステップホルダ50Lによるクッションユニット36及びアジャストボルト78の保護が可能になる。しかも、アジャストボルト78が、ピリオンステップへ重ならずに外部へ臨むので、アジャストボルト78に対する減衰力調整作業が容易になり、メンテナンス性が向上する。
また、ピリオンステップ48の一部である左ステップホルダ50Lの下部53を湾曲させて逃げ部55とし、側面視でこの逃げ部55からアジャストボルト78を外部へ臨むように配置したので、左ステップホルダ50Lの一部である下部53を湾曲させるだけでアジャストボルト78を外部へ臨ませることができ、側面視で、より限られた領域に機能部品を効率よく配置し、そのうえアジャストボルト78を調整容易にできる。しかも逃げ部55(湾曲部)は簡単に形成できるので、コスト上昇はほとんどなく、安価な構造を得ることができる。
さらに、アジャストボルト78が左ステップホルダ50Lの前側下方に位置するので、のぞき込んで位置を目視確認する際、見る角度によって左ステップホルダ50Lが邪魔になるようなことが生じにくくなり、メンテナンス性が向上する。
また、図2に示すように、リヤスイングアーム32と、バックステー28と、左ステップホルダ50Lの下部53とによって形成される三角形領域Dにアジャストボルト78が配置されているため、この三角形領域D内にてアジャストボルト78に対する調整作業ができるため、これによってもメンテナンス性が向上する。
なお、本実施形態では、右ステップホルダ50Rにも逃げ部55が設けられているので、右ステップホルダ50R側でも同様に調整作業をすることができ、クッションユニット36及びアジャストボルト78に対する保護等において左側と同様の効果を期待できる。
また、リザーブタンク90Aを、ステップ本体部48A近傍に配置されたスカートガード46に沿わせるように配置したので、リザーブタンク90Aを容易にレイアウトすることができるとともに、リザーブタンクの配置に際してスカートガード46を有効に活用できる。
さらに、リザーブタンク90Bをツールボックス94の下方へ配置すれば、リザーブタンク90A同様に配置に際してスカートガード46を有効に活用できるとともに、ツールボックス94の下方におけるデッドスペースを有効に利用してリザーブタンク90Bを配置できる。そのうえ、ツールボックス94がリザーブタンク90Bの上方を覆うため、リザーブタンク90Bに対する雨等の影響を少なくすることができる。
また、リザーブタンク90Cを車体フレーム(メインフレーム18、センターフレーム22など)に沿わせるように配置すれば、リザーブタンクの配置に際して車体フレームを有効活用でき、しかもリザーブタンク90Cを剛性の高い車体フレームの構成部へ強固に取付けることができる。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されず、種々な変更等が可能である。例えば、本願発明を適用する対象車両は、自動二輪車のみならず、スイングアーム式サスペンション機構を有するものであれば可能である。
また、減衰力調整部を外部に臨ませるピリオンステップは、ステップ本体部48Aもしくはステップホルダのいずれか一方もしくは双方が可能である。このとき、減衰力調整部の外部に対する臨み方は、重なりつつ臨む状態であればよい。したがって、逃げ部55は、湾曲形状以外の例えば屈曲形状であってもよい。
さらには、湾曲形状や屈曲形状ではなく、単なる肉抜き穴のようなものでもよい。例えば、ステップホルダをパイプではなく板状の部材で作成し、穴状や切り欠き状にした開放部を設け、この開放部の側方に減衰力調整部を臨ませたものでもよい。
また、減衰力調整部は、アジャストボルトに限らず、公知の種々な調整手段が可能である。
さらにまた、これまで述べた左右のステップホルダ(50R・50L)は、パイプ部材と板金部材の組合せで作成したものであるが、少なくとも左右いずれか一方について、パイプ部材又は板金部材のみで作成したものとしてもよい。
10:車体フレーム、18:メインフレーム、22:センターフレーム、26:シートレール、28:バックステー、32:リヤスイングアーム、36:クッションユニット、46:スカートガード、48:ピリオンステップ、48A:ステップ本体部、50R:右ステップホルダ、50L:左ステップホルダ、55:逃げ部、78:アジャストボルト(減衰力調整部)、90:リザーブタンク、94:ツールボックス

Claims (7)

  1. 車体に揺動可能に支持されるリヤスイングアーム(32)と、一端が車体フレーム(22)に支持され他端が前記リヤスイングアーム(32)に支持されるクッションユニット(36)と、前記車体フレーム(28)に取付けられ同乗者が足を置くことができるピリオンステップ(48)とを備え、
    このピリオンステップ(48)は同乗者が足を置くステップ本体部(48A)と、このステップ本体部を支持するためのステップホルダ(50L)を備え、
    車両の側面視にて、前記ピリオンステップ(48)は、前記クッションユニット(36)の下端部の少なくとも一部と重なるとともに、
    前記クッションユニット下端部(76)に設けられる減衰力調整部(78)と重ならない逃げ部(55)が設けられ、
    前記減衰力調整部(78)が前記逃げ部(55)から外部へ臨むように配置されていることを特徴とする後輪懸架装置。
  2. 前記ピリオンステップ(48)の内側に空間(49)が形成されるとともに、前記ピリオンステップ(48)の一部を前記内側の空間(49)側へ湾曲させ、この湾曲部を前記逃げ部(55)とし、側面視でその逃げ部(55)の外側から前記減衰力調整部(78)が外部へ臨むように配置したことを特徴とする請求項1に記載した後輪懸架装置。
  3. 前記減衰力調整部(78)は前記ピリオンステップ(48)の前部下側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載した後輪懸架装置。
  4. 前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90A)を、前記ピリオンステップ(48)近傍に配置されたスカートガード(46)に沿わせるように配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した後輪懸架装置。
  5. 前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90C)を、前記車体フレーム(22)に沿わせるように配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した後輪懸架装置。
  6. 前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90B)を、前記車体フレームに取付けられたツールボックス(94)の下方に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した後輪懸架装置。
  7. 前記リヤスイングアーム(32)と、前記車体フレーム(22)を構成するシートレール(26)の下方に設けられるバックステー(28)と、前記ピリオンステップ(48)の下部(53)とによって形成される三角形領域に、前記クッションユニット(36)の前記減衰力調整部(78)を配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した後輪懸架装置。
JP2012214232A 2012-09-27 2012-09-27 後輪懸架装置 Expired - Fee Related JP5964711B2 (ja)

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