JP5964711B2 - 後輪懸架装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、減衰力調整部を有するクッションユニットを備えた後輪懸架装置において、減衰力の調整を容易に行うことができるようにすることを目的とする。
このピリオンステップ(48)は同乗者が足を置くステップ本体部(48A)と、このステップ本体部を支持するためのステップホルダ(50L)を備え、
車両の側面視にて、前記ピリオンステップは、前記クッションユニット(36)の下端部の少なくとも一部と重なるとともに、
前記クッションユニット下端部(76)に設けられる減衰力調整部(78)と重ならない逃げ部(55)が設けられ、
前記減衰力調整部(78)が前記逃げ部(55)から外部へ臨むように配置されていることを特徴とする。
車体フレーム10は、エンジン16の上方を車体中心に沿って1本で前後方向へ通るメインフレーム18及びエンジン16の前方に上下方向へ配されたダウンフレーム20、エンジン16の後方を上下方向へ配された左右一対のセンターフレーム22、ダウンフレーム20とセンターフレーム22の各下端を結びエンジン16の下方を前後方向へ配された左右一対のロアフレーム24、メインフレーム18の後部から後方へ斜め上がりに後輪14の上方まで配された左右一対のシートレール26、センターフレーム22の中間部とシートレール26の後端部を斜めに連結する左右一対のバックステー28を備える。
リヤスイングアーム32の前部とセンターフレーム22の上部間には後輪懸架装置を構成する緩衝器であるクッションユニット36が設けられている。
エンジン16上方の車体フレーム10上には、燃料タンク38が支持され、その後方にはシート40が支持されている。
後席44下方の後輪14側方には、スカートガード46が設けられ、スカートガード46の下部前方にはピリオンステップ48が設けられている。
なお、ステップ本体部48Aとステップホルダ(50R又は50L)との組合せをピリオンステップ48とする。但し、本願発明においては、ステップ本体部48Aとステップホルダ(50R又は50L)のいずれか一方を、総称的にピリオンステップ48ということがある。
メインフレーム18後部の屈曲部には後方へ突出するクッションブラケット60が設けられ、その側面にシートレール26の前端が溶接されている。
左右のセンターフレーム22の下部にはピボットプレート62が設けられ、ここにピボット軸30が支持される。
左右のステップホルダ50R及び50Lはそれぞれ、両端部をボルト通し穴が設けられた取付端部50aとし、ここを並んで2つの山状に設けられたステップブラケット64の取付部64aへボルト50bで着脱自在に取付けられる。
左右のピリオンステップ48における右側のステップホルダ50R及び左側のステップホルダ50Lはそれぞれパイプ部材をU字状もしくはV字状に折り曲げたものであり、U字状もしくはV字状の頂部となる中間部の折り曲げ部51を挟んで上部52と下部53を有し、下部53は中間部を上方へ凸に屈曲して湾曲する逃げ部55とした屈曲形状をなしている。
逃げ部55は、ピリオンステップ48を構成する各ステップホルダ(50R・50L)の内側に形成された空間49側へ下部53の中間部を湾曲させることにより、下方に開放された浅い逆U字状などになっている。
このステー58には、ピリオンステップ48において足を載せる部分であるステップ本体部48Aが起倒自在に取付けられている。なお、図1はステップ本体部48Aの不使用状態(不使用時に上方へ回動させて起立させた収納状態)、図2は使用状態(収納状態から下方へ略水平に回動させて倒した状態)を示す。
さらに、連結プレート56の後端にはスカートガード46の前端下部側が連結されている。
スカートガード46は車体の左側一側だけに設けられている。
右ステップホルダ50Rにおける折り曲げ部51は左側における連結プレート56の後端部位置と同じであり、ピリオンステップ連結用のステー58が設けられ、このステー58にステップ本体部48Aが起倒自在に取付けられている。
なお、車体右側にはスカートガード46が設けられていない。
液圧ダンパ70は減衰力調整機構を内蔵する太径部74を有し、液圧ダンパ70の上端部に上取付部75、下端部に下取付部76が設けられ、それぞれ、ボルト(図示省略)により、車体フレーム10に設けたクッションブラケット60及びリヤスイングアーム32に設けた下側クッションブラケット68へ取付けられる。
より詳細には、図2に示すように、リヤスイングアーム32と、車体フレーム10を構成するシートレール26の下方に設けられるバックステー28と、ピリオンステップ48を構成する左ステップホルダ50Lの下部53とによって側面視で略三角形状をなす三角形領域Dが形成され、この三角形領域D内にアジャストボルト78が配置されている。
下部枠84には前方へ延出する延出部85が設けられ、その先端に設けられた取付部86を連結プレート56の後端へボルト止めで連結することにより、スカートガード46の前側下部が下部28bへ支持される。
これらのリザーブタンクに対する支持は、上部枠81又は前部枠82の側面外方へリザーブタンクをそれぞれ重ねて、バンド92で固定することができる。また、これらのリザーブタンクはそれぞれクッションユニット36の上端部と配管(96A・96B)で接続されている。
なお、リザーブタンク90Cの支持は、センターフレーム22に限らず、メインフレーム18やシートレール26、バックステー28等の他の車体フレーム構成部であってもよい。
また、図2に示すように、リヤスイングアーム32と、バックステー28と、左ステップホルダ50Lの下部53とによって形成される三角形領域Dにアジャストボルト78が配置されているため、この三角形領域D内にてアジャストボルト78に対する調整作業ができるため、これによってもメンテナンス性が向上する。
また、減衰力調整部を外部に臨ませるピリオンステップは、ステップ本体部48Aもしくはステップホルダのいずれか一方もしくは双方が可能である。このとき、減衰力調整部の外部に対する臨み方は、重なりつつ臨む状態であればよい。したがって、逃げ部55は、湾曲形状以外の例えば屈曲形状であってもよい。
また、減衰力調整部は、アジャストボルトに限らず、公知の種々な調整手段が可能である。
さらにまた、これまで述べた左右のステップホルダ(50R・50L)は、パイプ部材と板金部材の組合せで作成したものであるが、少なくとも左右いずれか一方について、パイプ部材又は板金部材のみで作成したものとしてもよい。
Claims (7)
- 車体に揺動可能に支持されるリヤスイングアーム(32)と、一端が車体フレーム(22)に支持され他端が前記リヤスイングアーム(32)に支持されるクッションユニット(36)と、前記車体フレーム(28)に取付けられ同乗者が足を置くことができるピリオンステップ(48)とを備え、
このピリオンステップ(48)は同乗者が足を置くステップ本体部(48A)と、このステップ本体部を支持するためのステップホルダ(50L)を備え、
車両の側面視にて、前記ピリオンステップ(48)は、前記クッションユニット(36)の下端部の少なくとも一部と重なるとともに、
前記クッションユニット下端部(76)に設けられる減衰力調整部(78)と重ならない逃げ部(55)が設けられ、
前記減衰力調整部(78)が前記逃げ部(55)から外部へ臨むように配置されていることを特徴とする後輪懸架装置。 - 前記ピリオンステップ(48)の内側に空間(49)が形成されるとともに、前記ピリオンステップ(48)の一部を前記内側の空間(49)側へ湾曲させ、この湾曲部を前記逃げ部(55)とし、側面視でその逃げ部(55)の外側から前記減衰力調整部(78)が外部へ臨むように配置したことを特徴とする請求項1に記載した後輪懸架装置。
- 前記減衰力調整部(78)は前記ピリオンステップ(48)の前部下側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載した後輪懸架装置。
- 前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90A)を、前記ピリオンステップ(48)近傍に配置されたスカートガード(46)に沿わせるように配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した後輪懸架装置。
- 前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90C)を、前記車体フレーム(22)に沿わせるように配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した後輪懸架装置。
- 前記クッションユニット(36)のリザーブタンク(90B)を、前記車体フレームに取付けられたツールボックス(94)の下方に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した後輪懸架装置。
- 前記リヤスイングアーム(32)と、前記車体フレーム(22)を構成するシートレール(26)の下方に設けられるバックステー(28)と、前記ピリオンステップ(48)の下部(53)とによって形成される三角形領域に、前記クッションユニット(36)の前記減衰力調整部(78)を配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した後輪懸架装置。
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