JP2020037341A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持アームが支持するサリーガードとリアフェンダとの荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アームとスイングアームとを取り付けることを可能とする。【解決手段】サリーガード53と第1リアフェンダ51とを支持する支持アーム6とスイングアーム29とが、スイングアーム29に設けられた車軸292より上方および下に方設けられた取付箇所P1、P2で接続される。これによって、取付箇所P1および取付箇所P2それぞれと第1リアフェンダ51との距離を抑制しつつ、取付箇所P1と取付箇所P2との距離を確保することができ、その結果、支持アーム6が支持するサリーガード53と第1リアフェンダ51との荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アーム6とスイングアーム29とを取り付けることが可能となっている。【選択図】図3
Description
この発明は、後輪に対して設けられたサリーガードを備える鞍乗型車両に関する。
特許文献1に記載の鞍乗型車両は、前後方向に延設された円弧状のリアフェンダによって後輪の上方を覆うことで、後輪から飛散した泥等をリアフェンダによって受け止める。さらに、この鞍乗型車両は、後輪から側方へ飛散した泥等がタンデムシートに座る同乗者の衣服を汚すのを抑えるために、後輪の側方にサリーガードを備える。このサリーガードは、その上方に配置されたリアフェンダ等に取り付けられて、支持されている。
ところで、リアフェンダの上記の機能を効果的に発揮するには、リアフェンダの後端の位置が路面に近いほど、すなわち低いほど有利となる。ただし、リアフェンダの後端を下げるために、リアフェンダを延ばすと、リアフェンダが大型化してしまう。そこで、リアフェンダを前後に2つに分割して、スイングアームから後方に延設された支持アームの後端に、後側のリアフェンダを取り付ける機構が考えられる。
しかしながら、サリーガードを備えた鞍乗型車両では、かかる機構を採用することは容易ではなかった。つまり、単純にリアフェンダの下端を下方に伸ばすと、リアフェンダが支持アームから垂れ下がる部分が長くなり、悪路走行時に発生する衝撃や、スイングアームの揺動に伴って発生する振動により撓んで、後輪にリアフェンダが衝突するおそれがある。そのため、リアフェンダそのものを下げる必要があった。ただし、リアフェンダを下げるに従って、これを支持する支持アームの姿勢が水平に近づくため、支持アームとスイングアームとを取り付ける取付部に加わる荷重が大きくなる。しかも、リアフェンダをスイングアーム前後分割した機構では、サリーガードをリアフェンダに取り付けて支持することは難しい。そこで、支持アームによってサリーガードを支持するとなると、上記の取付部にはサリーガードによる荷重も加わることとなる。このような理由から、支持アームが支持するサリーガードとリアフェンダとの荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アームとスイングアームとを取り付けることが難しかった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、支持アームが支持するサリーガードとリアフェンダとの荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アームとスイングアームとを取り付けることを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明に係る鞍乗型車両は、 車体フレームと、車体フレームのピボットを中心として上下方向に揺動可能に車体フレームに支持されるスイングアームと、スイングアームに設けられた車軸に回転可能に支持される後輪と、スイングアームから後方に延設された支持アームと、スイングアームに設けられた車軸より上方に配置された上側取付箇所で支持アームをスイングアームに接続する上側取付部と、スイングアームに設けられた車軸より下方に配置された下側取付箇所で支持アームをスイングアームに接続する下側取付部と、支持アームの後端に取り付けられて、後輪の周面の一部を覆う第1リアフェンダと、支持アームより上方であって後輪の車幅方向において側方に配置され、支持アームに取り付けられたサリーガードとを備える。
このように構成された本発明(鞍乗型車両)では、サリーガードとリアフェンダとを支持する支持アームとスイングアームとが、スイングアームに設けられた車軸より上方および下方に設けられた取付箇所(上側取付箇所、下側取付箇所)で接続される。その結果、後に詳述するように、上側取付箇所および下側取付箇所それぞれとリアフェンダとの距離を抑制しつつ、上側取付箇所と下側取付箇所との距離を確保することができる。その結果、支持アームが支持するサリーガードとリアフェンダとの荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アームとスイングアームとを取り付けることが可能となっている。
また、車両側面視において、第1リアフェンダの下端が後輪の回転中心より下方に位置するように、鞍乗型車両を構成しても良い。かかる構成では、第1リアフェンダが路面近くに配置されるため、後輪から飛び散った泥等を第1リアフェンダにより確実に受け止めることができる。しかも、本発明によれば、上側取付箇所と下側取付箇所との距離を十分に確保することで、支持アームがサリーガードとリアフェンダよりかかる荷重に対して、十分な剛性を確保しつつ、支持アームとスイングアームとを取り付けることが可能となっているため、第一リアフェンダを強固に支持することが出来る。
また、車両側面視において、第1リアフェンダの上端は、サリーガードの上端より下方に位置するように、鞍乗型車両を構成しても良い。このように、第1リアフェンダを比較的下側に配置することで、後輪から飛び散った泥等を第1リアフェンダにより確実に受け止めることができる。しかも、本発明によれば、こうして比較的低く配置された第1リアフェンダによる荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アームとスイングアームとを取り付けることが可能となっているため、第1リアフェンダを強固に支持することができる。
また、車両側面視において、サリーガードの前端は、上側取付箇所の前端および下側取付箇所の前端より前側に位置するように、鞍乗型車両を構成しても良い。かかる構成では、サリーガードの重心を比較的前方に位置させることができるため、上側取付箇所および下側取付箇所より後方の第1リアフェンダとサリーガードとから上側取付箇所および下側取付箇所に加わる荷重を抑えることが可能となる。
また、車両側面視において、上側取付箇所の中心および下側取付箇所の中心は、後輪の回転中心より後方に位置するように、鞍乗型車両を構成しても良い。かかる構成では、上側取付箇所および下側取付箇所それぞれと第1リアフェンダとの距離を抑えて、上側取付箇所および下側取付箇所それぞれに対して第1リアフェンダから加わる荷重を抑えることができる。
また、第1リアフェンダより前方において、第1リアフェンダと後輪の周方向に間隔を空けて配置されて、後輪の周面の一部を覆う第2リアフェンダをさらに備えるように、鞍乗型車両を構成しても良い。このように第2リアフェンダと第1リアフェンダとを分けて持つ場合、これらを一体的に構成した場合と比較して、リアフェンダを大型化することなく、路面近くにリアフェンダ(第1リアフェンダ)を配置することが可能となる。しかも、本発明によれば、上述の通り、路面近くに配置された第1リアフェンダを強固に支持することができる。
また、スイングアームの上方に配置されて第2リアフェンダを支持する支持部材と、スイングアームに設けられた車軸より上方であって上側取付箇所より前方の前側取付箇所で支持部材をスイングアームに接続する前側取付部とをさらに備えるように、鞍乗型車両を構成しても良い。かかる構成では、第2リアフェンダを支持する支持部材とスイングアームとを接続する前側取付箇所がスイングアームに設けられた車軸より上方にある。そのため、この前側取付箇所との干渉を回避しつつ、支持アームとスイングアームとを取り付ける2個の取付箇所をスイングアームの上方に配置するには、これらを近接させる必要があり、取り付けの剛性が低くなる。これに対して、本発明によれば、支持アームとスイングアームとが、スイングアームに設けられた車軸より上方および下方に設けられた取付箇所(上側取付箇所、下側取付箇所)で接続されるため、取り付けの剛性を確保することが可能となっている。
また、上側取付部は、スイングアームに取り付けられてスイングアームから上方に突出し、車両側面視において上側取付箇所に重なる上側突出部材と、上側取付箇所で上側突出部材と支持アームとを締結する上側締結部材とを有し、下側取付部は、スイングアームに取り付けられてスイングアームから下方に突出し、車両側面視において下側取付箇所に重なる下側突出部材と、下側取付箇所で下側突出部材と支持アームとを締結する下側締結部材とを有するように、鞍乗型車両を構成しても良い。かかる構成では、上側締結部材および下側締結部材のそれぞれの締結を解除することで、第1リアフェンダ、サリーガードおよび支持アームを一体的に取り外すことができ、鞍乗型車両のメンテナンス等に伴う分解作業を簡便に実行することが可能となる。
また、支持アームは、スイングアームに取り付けられる支持ステーと、支持ステーから後方に延設された2本の支持ロッドとを有し、支持ステーは、車両側面視において上側取付箇所に重なるようにスイングアームに設けられた車軸より上方に配置された上側部と、車両側面視において下側取付箇所に重なるようにスイングアームに設けられた車軸より下方に配置された下側部と、上側部と下側部とを接続する接続部とを有し、2本の支持ロッドそれぞれの前端は、支持ステーの接続部に取り付けられ、第1リアフェンダは、2本の支持ロッドそれぞれの後端に取り付けられ、上側取付部は、支持ステーの上側部とスイングアームとを上側取付箇所で取り付けることで、上側取付箇所で支持アームをスイングアームに接続し、下側取付部は、支持ステーの下側部とスイングアームとを下側取付箇所で取り付けることで、下側取付箇所で支持アームをスイングアームに接続するように、鞍乗型車両を構成しても良い。このように、支持ステーと、支持ステーから後方に延設された2本の支持ロッドを有する支持アームによって、第1リアフェンダを強固に支持することができる。
また、後輪に取り付けられたスプロケットと、スプロケットに噛み合うチェーンとをさらに備えるように、鞍乗型車両を構成しても良い。
また、車両側面視において、上側取付部は、スプロケットの外周よりも内側で重なり、スプロケットから外れたチェーンの内側に下方から接するように、鞍乗型車両を構成しても良い。かかる構成では、スプロケットから外れたチェーンの落下を、上側取付部によって抑制することができる。
また、チェーンの下方に配置されたチェーンガードをさらに備え、チェーンガードは、支持アームに取り付けられているように、鞍乗型車両を構成しても良い。かかる構成では、高い剛性によってスイングアームに取り付けられた支持アームによって、チェーンガードを強固に支持することができる。
また、スイングアームの後端の後方に配置され、チェーンの張力を調整するする作業が実行される張力付与部をさらに備え、車両側面視において、支持アームには、張力付与部に重なる範囲に開口が設けられ、張力調整作業の実行のため張力付与部に工具が挿入可能な開口部を有するように、鞍乗型車両を構成しても良い。かかる構成では、工具と支持アームとの干渉を抑制しつつ、工具を開口部を介して張力付与部に容易に挿入させることができ、チェーンの張力を調整する作業を簡便に実行することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、支持アームが支持するサリーガードとリアフェンダとの荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アームとスイングアームとを取り付けることが可能となる。
図1は本発明に係る鞍乗型車両の一例に相当する自動二輪車を示す左側面図であり、図2は図1の自動二輪車を示す背面図である。本明細書において参照する図では、自動二輪車1の乗員から見た前後方向X、左右方向Yおよび上下方向Zで構成されるXYZ直交座標を適宜示す。
自動二輪車1は、前後方向Xに延設された車体フレーム2を備える。この車体フレーム2は、ヘッドパイプ21と、メインフレーム22とを有し、メインフレーム22がヘッドパイプ21から後方へ延設されている。車体フレーム2は、乗員が着座するシート23と、燃料を貯留する燃料タンクをカバーするタンクカバー41と支持する。シート23およびタンクカバー41は、ヘッドパイプ21の後方であってメインフレーム22の上方に配置され、前後方向Xにおいてヘッドパイプ21とシート23との間にタンクカバー41が位置する。
また、シート23の後方には、同乗者が着座可能なタンデムシート25が配置されている。また、シート23の後方であってタンデムシート25の下方にリアカバー26が配置されており、タンデムシート25の下部がリアカバー26の上部に取り付けられている。こうして、タンデムシート25はリアカバー26により支持されている。このリアカバー26は、車両平面視において後輪37に重なり、後輪37からの泥を除ける機能を果たす。
ヘッドパイプ21は、フロントフォーク31を左右に回転可能に支持し、フロントフォーク31の上端にハンドル32が取り付けられている。このフロントフォーク31は、前方へ向かって斜め下方に延設された左右一対のフォークパイプ311を有し、これらフォークパイプ311が前輪33を左右方向Yから挟んで、前輪33を回転可能に支持する。フロントフォーク31、ハンドル32および前輪33は、ヘッドパイプ21を中心に一体的に回転可能である。したがって、乗員は、シート23に着座しつつ、燃料タンクを覆うタンクカバー41を超えてハンドル32を両手で操作することで、自動二輪車1の進行方向を制御できる。
ヘッドパイプ21の前方には、ヘッドライトユニット34が配置されている。ヘッドライトユニット34は、光を前方に照射するヘッドライト341と、ヘッドライト341をフロントフォーク31に取り付けるカバー342とを有する。このヘッドライトユニット34は、フロントフォーク31とともに回転可能であり、ヘッドライト341は自動二輪車1の進行方向を照らす。
メインフレーム22の後端には、ピボット軸28が取り付けられており、ピボット軸28から後方に左右一対のスイングアーム29が延設されている。これらスイングアーム29は、ピボット軸28を中心に上下方向Zに揺動可能にピボット軸28に支持された状態で、リアサスペンション36を介してメインフレーム22に取り付けられている。そして、一対のスイングアーム29が、それぞれの後端部で後輪37を左右方向Yから挟んで、後輪37を回転可能に支持する。
エンジン42は、メインフレーム22の下方に配置されて、メインフレーム22により支持されている。エンジン42は、燃料タンクから供給された燃料を爆発させることで動力を生成する4ストロークエンジンであり、二次減速機構を介して動力を後輪37に伝達することで、後輪37を回転させる。
図3は後輪および後輪の周囲の構成を部分的に示す左側面図であり、図4は後輪の周囲の構成を部分的に示す上方からの斜視図であり、図5は後輪の周囲の構成を部分的に示す前方からの斜視図であり、図6は後輪の周囲の構成を部分的に透かして示す左側面図である。
図3等に示すように、スイングアーム29の後端部には、スイングアーム29に平行に形成された長穴291が貫通しており、左右一対のスイングアーム29の長穴291に車軸292が嵌め込まれている。そして、後輪37は、車軸292によって回転可能に支持される。また、車軸292の後端からは、チェーンの張力を調整するための張力付与部293が後方に突出しており、ユーザーはスパナ等の工具で張力付与部293を操作することで、車軸292の位置を長穴291の範囲内で変位させることができる。その結果、後輪37のスプロケット371に係合する二次減速機構のチェーンの張力が調整される。
車軸292の後方には、樹脂製の第1リアフェンダ51が配置されており、第1リアフェンダ51が後輪37の周面を部分的に覆う。また、車軸292の前方であってスイングアーム29の上方には、樹脂製の第2リアフェンダ52が配置されており、第2リアフェンダ52が後輪37の周面を部分的に覆う。これら第1・第2リアフェンダ51、52はそれぞれ後輪37から飛散した泥を除ける機能を果たす。第1・第2リアフェンダ51、52は、車軸292の周方向に間隔を空けて配置されており、当該間隔において後輪37から飛散した泥は、上述のリアカバー26によって除けられる。また、後輪37に対しては、車軸292より上方に配置された金属製のサリーガード53が左側から対向する。サリーガード53は、後輪37で飛散した泥を除ける機能を果たし、タンデムシート25に着座する同乗者の衣服(サリー)が飛散した泥によって汚されるのを抑制する。
第1リアフェンダ51は、後輪37を左右方向Yから挟む左右一対の支持アーム6によって支持される。ここの例では、一対の支持アーム6は一体的に形成されるが、これらは別体で構成されてネジ等により接続されても良い。一対の支持アーム6は、サリーガード53を支持する機構を除いて左右対称な構成を具備する。以下では、主としてサリーガード53を支持する左側の支持アーム6の説明を行う。
図4および図6に示すように、支持アーム6は、スイングアーム29の後端部に取り付けられた金属製の支持ステー61と、支持ステー61から後方に延設された金属製の2本の支持ロッド62とを有する。この支持ステー61は、車軸292(長穴291)より上方に位置する上側部611と、車軸292(長穴291)より下方に位置する下側部612と、スイングアーム29の後方で上側部611と下側部612とを上下に接続する接続部613とを有する。
この支持ステー61は、車軸292より上方の取付箇所P1および車軸292より下方の取付箇所P2のそれぞれでスイングアーム29に取り付けられる。なお、車両側面視において、これら取付箇所P1および取付箇所P2それぞれの中心は、後輪37の回転中心C37、すなわち、車軸292の中心より後方に位置する。詳述すると、スイングアーム29の後端部には、金属製の上側突出部材71が例えば溶接により固定されており、上側突出部材71がスイングアーム29から上方に突出して、取付箇所P1に重なる。そして、取付箇所P1において、上側突出部材71と支持ステー61の上側部611とが金属製の上側締結部材72(ボルトとナット)により締結される。つまり、この例では、上側締結部材72のボルトの軸の存在範囲が取付箇所P1に相当する。また、スイングアーム29の後端部には、金属製の下側突出部材73が例えば溶接により固定されており、下側突出部材73がスイングアーム29から下方に突出して取付箇所P2に重なる。そして、取付箇所P2において、下側突出部材73と支持ステー61の下側部612とが金属製の下側締結部材74により締結される。つまり、この例では、下側締結部材74のボルトの軸の存在範囲が取付箇所P2に相当する。
こうしてスイングアーム29に接続された支持ステー61の接続部613に、2本の支持ロッド62それぞれの前端が固定されている。一方、2本の支持ロッド62の後端部は、第1リアフェンダ51の形状に沿って左右方向Yの内側に湾曲している。そして、図5に示すように、2本の支持ロッド62のうち、上側の支持ロッド62の後端部が取付箇所511で第1リアフェンダ51に取り付けられ、下側の支持ロッド62の後端部が、取付箇所511より下方の取付箇所512で第1リアフェンダ51が取り付けられている。これら取付箇所511、512は、後輪37を支持する車軸292より上方に位置する。こうして支持アーム6に支持された第1リアフェンダ51の下端513は、図3に示すように、後輪37の回転中心C37、すなわち、車軸292の中心より下方に位置する。
また、支持アーム6は、上記のサリーガード53を支持する機能を併せ持つ。つまり、図6等に示すように、サリーガード53の後端531は、締結機構63によって2本の支持ロッド62に固定されている。このサリーガード53は、取付箇所P1、P2より後方に位置する(さらに言えば、支持ステー61より後方に位置する)後端531から前方に向かうに連れて上方へ向かいその上端532へ到る。また、サリーガード53は、上端532から前方に向かうに連れて下方に向かいその前端533に到る。さらに、サリーガード53は、前端533から後方に向かうに連れて下方に向かいその下端534に到る。そして、サリーガード53の下端534が溶接によって支持ステー61に固定されている。なお、サリーガード53の前端533は、取付箇所P1および取付箇所P2それぞれの前端より前方に位置し、サリーガード53の後端531は、取付箇所P1および取付箇所P2それぞれの後端より後方に位置する。また、サリーガード53の上端532は、第1リアフェンダ51の上端514より上方に位置する。こうして、サリーガード53は、支持アーム6の上方で支持アーム6によって支持される。
さらに、支持アーム6は、このように互いに取り付けられた支持ステー61および支持ロッド62を左右方向Yの外側から覆う樹脂製のカバー64を有する。このカバー64は、取付箇所P1および取付箇所P2において、上側締結部材72および下側締結部材74によって支持ステー61に締結されている。さらに、カバー64は、スイングアーム29の下方において下側突出部材73より前方へ延設されたチェーンガード641を一体的に有する。このチェーンガード641は、下側突出部材73より前方であってスイングアーム29より下方の取付箇所P3でスイングアーム29に取り付けられている。スイングアーム29へのチェーンガード641の取り付けは、上記の下側突出部材73と下側締結部材74と同様に、下側突出部材75および下側締結部材76により実現される。
なお、車両側面視において、スイングアーム29の後端と支持ステー61の接続部613とは隙間を空けて互いに対向し、カバー64はこの隙間に重ならないように形成されている。つまり、支持アーム6は、スイングアーム29の後端と支持ステー61の接続部613との間に開口65を有し、車両側面視において張力付与部293が開口65を介して露出する。したがって、ユーザーは、チェーンの張力を調整するため、張力開口部を介して張力付与部293に工具を挿入することができる。
また、第2リアフェンダ52は、後輪37を左右方向Yから挟む左右一対の支持フレーム8により支持される。一対の支持フレーム8は、左右対称な構成を具備する。ここの例では、一対の支持フレーム8は一体的に形成されるが、これらは別体で構成されてネジ等により接続されても良い。支持フレーム8は、スイングアーム29の上方に配置され、取付箇所P1より前方の取付箇所P4でスイングアーム29に取り付けられる。支持フレーム8のスイングアーム29への取り付けは、上記の上側突出部材71と上側締結部材72と同様に、上側突出部材77および上側締結部材78により実現される。そして、この支持フレーム8は、取付箇所P4から前方に第2リアフェンダ52まで延設され、支持フレーム8の前端に第2リアフェンダ52が取り付けられる。
以上に説明した本実施形態では、サリーガード53と第1リアフェンダ51とを支持する支持アーム6とスイングアーム29とが、スイングアーム29に設けられた車軸292より上方および下方に設けられた取付箇所P1、P2で接続される。これによって、図7を用いて次に詳述するように、取付箇所P1および取付箇所P2それぞれと第1リアフェンダ51との距離を抑制しつつ、取付箇所P1と取付箇所P2との距離を確保することができ、その結果、支持アーム6が支持するサリーガード53と第1リアフェンダ51との荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アーム6とスイングアーム29とを取り付けることが可能となっている。
図7はスイングアームと支持アームとの取付箇所と第1リアフェンダとの位置関係を模式的に示す図である。同図では、第1リアフェンダ51の位置が第1リアフェンダ51の重心G51で示されている。また、「実施例」の欄において、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上下に分けて配置した例(本実施形態の例)が示され、「比較例」の欄において、実施例と比較して、取付箇所P2の配置をスイングアーム29の下方から上方へ変更した例が示されている。
実施例において、第1リアフェンダ51の重心G51を力点とし、取付箇所P1を作用点とし、取付箇所P2を支点とし、重心G51に加わる力(すなわち、第1リアフェンダ51の重さ)をF51とすると、取付箇所P1に加わる荷重Fa1は、
Fa1=F51×La2/La3
となる。ここで、距離La2は、重心G51と取付箇所P2(の中心)との間の距離であり、距離La3は、取付箇所P1と取付箇所P2との間の距離(中心間距離)である。また、取付箇所P2を作用点とし、取付箇所P1を支点とすると、取付箇所P2に加わる荷重Fa2は、
Fa2=F51×La1/La3
となる。ここで、距離La1は、重心G51と取付箇所P1(の中心)との間の距離である。
Fa1=F51×La2/La3
となる。ここで、距離La2は、重心G51と取付箇所P2(の中心)との間の距離であり、距離La3は、取付箇所P1と取付箇所P2との間の距離(中心間距離)である。また、取付箇所P2を作用点とし、取付箇所P1を支点とすると、取付箇所P2に加わる荷重Fa2は、
Fa2=F51×La1/La3
となる。ここで、距離La1は、重心G51と取付箇所P1(の中心)との間の距離である。
比較例において、取付箇所P1を作用点とし、取付箇所P2を支点とすると、取付箇所P1に加わる荷重Fb1は、
Fb1=F51×Lb2/Lb3
となる。ここで、距離Lb2は、重心G51と取付箇所P2(の中心)との間の距離であり、距離Lb3は、取付箇所P1と取付箇所P2との間の距離(中心間距離)である。また、取付箇所P2を作用点とし、取付箇所P1を支点とすると、取付箇所P2に加わる荷重Fb2は、
Fb2=F51×La1/Lb3
となる。
Fb1=F51×Lb2/Lb3
となる。ここで、距離Lb2は、重心G51と取付箇所P2(の中心)との間の距離であり、距離Lb3は、取付箇所P1と取付箇所P2との間の距離(中心間距離)である。また、取付箇所P2を作用点とし、取付箇所P1を支点とすると、取付箇所P2に加わる荷重Fb2は、
Fb2=F51×La1/Lb3
となる。
したがって、実施例と比較例とで、取付箇所P1に加わる荷重の差(Fa1−Fb1)は、
F51×La2/La3−F51×Lb2/Lb3
=F51×(La2/La3−Lb2/Lb3)
=(La2×Lb3−Lb2×La3)×F51/(La3×Lb3)
となる。比較例において、スイングアーム29の上方に取付箇所P1を避けて取付箇所P2を配置しつつ、取付箇所P1、P2に加わる荷重を軽減するために取付箇所P1、P2それぞれと重心G51との距離La1、Lb2を短くしようとすると、取付箇所P2を、取付箇所P1の前方で取付箇所P1に近接させる必要がある。その結果、
La2<Lb2
Lb3<La3
となり、その結果、
Fa1<Fb1
となる。つまり、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上下に配置した場合は、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上方に配置した場合と比較して、取付箇所P1に加わる荷重を軽減できる。
F51×La2/La3−F51×Lb2/Lb3
=F51×(La2/La3−Lb2/Lb3)
=(La2×Lb3−Lb2×La3)×F51/(La3×Lb3)
となる。比較例において、スイングアーム29の上方に取付箇所P1を避けて取付箇所P2を配置しつつ、取付箇所P1、P2に加わる荷重を軽減するために取付箇所P1、P2それぞれと重心G51との距離La1、Lb2を短くしようとすると、取付箇所P2を、取付箇所P1の前方で取付箇所P1に近接させる必要がある。その結果、
La2<Lb2
Lb3<La3
となり、その結果、
Fa1<Fb1
となる。つまり、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上下に配置した場合は、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上方に配置した場合と比較して、取付箇所P1に加わる荷重を軽減できる。
同様に、比較例と実施例とで、取付箇所P2に加わる荷重の差(Fa2−Fb2)は、
F51×La1/La3−F51×La1/Lb3
=F51×La1×(1/La3−1/Lb3)
となる。上述と同様の要因により、
Lb3<La3
となり、その結果、
Fa2<Fb2
となる。つまり、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上下に配置した場合は、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上方に配置した場合と比較して、取付箇所P2に加わる荷重を軽減できる。
F51×La1/La3−F51×La1/Lb3
=F51×La1×(1/La3−1/Lb3)
となる。上述と同様の要因により、
Lb3<La3
となり、その結果、
Fa2<Fb2
となる。つまり、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上下に配置した場合は、取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上方に配置した場合と比較して、取付箇所P2に加わる荷重を軽減できる。
こうして、取付箇所P1および取付箇所P2それぞれと第1リアフェンダ51との距離La1、La2を抑制しつつ、取付箇所P1と取付箇所P2との距離La3を確保することができ、その結果、支持アーム6が支持するサリーガード53と第1リアフェンダ51との荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アーム6とスイングアーム29とを取り付けることが可能となっている。
また、第1リアフェンダ51の下端513が後輪37の回転中心C37より下方に位置する。かかる構成では、第1リアフェンダ51が路面近くに配置されるため、後輪37から飛び散った泥等を第1リアフェンダ51により確実に受け止めることができる。しかも、本実施形態によれば、こうして路面近くに配置された第1リアフェンダ51による荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アーム6とスイングアーム29とを取り付けることが可能となっているため、第1リアフェンダ51を強固に支持することができる。
また、第1リアフェンダ51の上端514は、サリーガード53の上端532より下方に位置する。このように、第1リアフェンダ51を比較的下方に配置することで、後輪37から飛び散った泥等を第1リアフェンダ51により確実に受け止めることができる。しかも、本実施形態によれば、こうして比較的低く配置された第1リアフェンダ51による荷重に対して十分な剛性を確保しつつ、支持アーム6とスイングアーム29とを取り付けることが可能となっているため、第1リアフェンダ51を強固に支持することができる。
また、サリーガード53の前端533は、取付箇所P1の前端および取付箇所P2の前端より前方に位置する。かかる構成では、サリーガード53の重心を比較的前方に位置させることができるため、取付箇所P1、P2より後方の第1リアフェンダ51とサリーガード53とから取付箇所P1、P2に加わる荷重を抑えることが可能となる。
また、車両側面視において、取付箇所P1、P2それぞれの中心は、後輪37の回転中心C37より後方に位置する。かかる構成では、取付箇所P1、P2それぞれと第1リアフェンダ51との距離La1、La2を抑えて、取付箇所P1、P2それぞれに対して第1リアフェンダ51から加わる荷重を抑えることができる。
また、第1リアフェンダ51より前方において、第1リアフェンダ51と後輪37の周方向に間隔を空けて配置されて、後輪37の周面の一部を覆う第2リアフェンダ52が具備されている。このように第2リアフェンダ52と第1リアフェンダ51とを分けて持つ場合、これらを一体的に構成した場合と比較して、第1リアフェンダ51を大型化することなく、路面近くに第1リアフェンダ51を配置することが可能となる。しかも、本実施形態によれば、上述の通り、路面近くに配置された第1リアフェンダ51を強固に支持することができる。
また、スイングアーム29の上方に配置されて第2リアフェンダ52を支持する支持フレーム8が具備され、上側突出部材77および上側締結部材78が、スイングアーム29に設けられた車軸292より上方であって取付箇所P1より前方の取付箇所P4で支持フレーム8をスイングアーム29に接続する。かかる構成では、第2リアフェンダ52を支持する支持フレーム8とスイングアーム29とを接続する上側突出部材77および上側締結部材78がスイングアーム29に設けられた車軸292より上方にある。そのため、この上側突出部材77および上側締結部材78との干渉を回避しつつ、支持アーム6とスイングアーム29とを取り付ける2個の取付箇所P1、P2をスイングアーム29の上方に配置するには、これらを近接させる必要があり、取り付けの剛性が低くなる。これに対して、本実施形態によれば、支持アーム6とスイングアーム29とが、スイングアーム29に設けられた車軸292より上方および下方に設けられた取付箇所P1、P2で接続されるため、取り付けの剛性を確保することが可能となっている。
また、取付箇所P1には、上側突出部材71および上側締結部材72が設けられている。そして、上側突出部材71がスイングアーム29に取り付けられてスイングアーム29から上方に突出して、車両側面視において取付箇所P1に重なり、上側締結部材72が取付箇所P1で上側突出部材71と支持アーム6とを締結する。また、取付箇所P2には、下側突出部材73および下側締結部材74が設けられている。そして、下側突出部材73がスイングアーム29に取り付けられてスイングアーム29から下方に突出して、車両側面視において取付箇所P2に重なり、下側締結部材74が取付箇所P2で下側突出部材73と支持アーム6とを締結する。かかる構成では、上側締結部材72および下側締結部材74のそれぞれの締結を解除することで、第1リアフェンダ51、サリーガード53および支持アーム6を一体的に取り外すことができ、自動二輪車1のメンテナンス等に伴う分解作業を簡便に実行することが可能となる。
また、支持アーム6は、スイングアーム29に取り付けられる支持ステー61と、支持ステー61から後方に延設された2本の支持ロッド62とを有する。支持ステー61は、車両側面視において取付箇所P1に重なるように車軸292より上方に配置された上側部611と、車両側面視において取付箇所P2に重なるように車軸292より下方に配置された下側部612と、上側部611と下側部612とを接続する接続部613とを有する。2本の支持ロッド62それぞれの前端は、支持ステー61の接続部613に取り付けられ、第1リアフェンダ51は、2本の支持ロッド62それぞれの後端に取り付けられる。そして、支持ステー61の上側部611とスイングアーム29とを取付箇所P1で取り付けることで、取付箇所P1で支持アーム6がスイングアーム29に接続され、支持ステー61の下側部612とスイングアーム29とを取付箇所P2で取り付けることで、取付箇所P2で支持アーム6がスイングアーム29に接続される。このように、支持ステー61と、支持ステー61から後方に延設された2本の支持ロッド62を有する支持アーム6によって、第1リアフェンダ51を強固に支持することができる。
また、取付箇所P1に設けられた上側突出部材71は、スプロケット371に噛み合う二次減速機構のチェーン372(図8)の落下を抑制する機能を発揮する。図8は上側突出部材のチェーン落下抑制機能を模式的に示す側面図である。図8に示すように、後輪37に取り付けられたスプロケット371には、チェーン372が噛み合う。上側突出部材71は、このスプロケット371の外周の内側に重なるように、スプロケット371の側方に配置されている。そして、上側突出部材71は、スプロケット371から側方に外れたチェーン372(図8の破線で示すチェーン372)の内側に下方から接する。つまり、スプロケット371から外れたチェーン372の落下を、上側突出部材71(上側取付部)によって抑制することが可能となっている。
また、図3に示すように、チェーン372の下方に配置されたチェーンガード641が設けられ、チェーンガード641は支持アーム6に取り付けられている。かかる構成では、高い剛性によってスイングアーム29に取り付けられた支持アーム6によって、チェーンガード641を強固に支持することが可能となっている。
また、スイングアーム29の後端の後方に配置され、チェーン372の張力を調整するための張力調整作業が実行される張力付与部293が設けられている。そして、車両側面視において、支持アーム6には、張力調整部293に重なる範囲に開口65が設けられ、張力調整作業の実行のために使用される工具が開口65を介して張力付与部293にアクセス可能となっている。かかる構成では、工具と支持アーム6との干渉を抑制しつつ、工具を張力付与部293に容易にアクセスさせることができ、チェーン372の張力を調整する作業を簡便に実行することが可能となっている。
以上に説明したように本実施形態では、自動二輪車1が本発明の「鞍乗型車両」の一例に相当し、車体フレーム2が本発明の「車体フレーム」の一例に相当し、ピボット軸28が本発明の「ピボット」の一例に相当し、スイングアーム29が本発明の「スイングアーム」の一例に相当し、後輪37が本発明の「後輪」の一例に相当し、車軸292が本発明の「車軸」の一例に相当し、支持アーム6が本発明の「支持アーム」の一例に相当し、支持ステー61が本発明の「支持ステー」の一例に相当し、上側部611が本発明の「上側部」の一例に相当し、下側部612が本発明の「下側部」の一例に相当し、接続部613が本発明の「接続部」の一例に相当し、上側突出部材71および上側締結部材72が本発明の「上側取付部」の一例に相当し、上側突出部材71が本発明の「上側突出部材」の一例に相当し、上側締結部材72が本発明の「上側締結部材」の一例に相当し、取付箇所P1が本発明の「上側取付箇所」の一例に相当し、下側突出部材73および下側締結部材74が本発明の「下側取付部」の一例に相当し、下側突出部材73が本発明の「下側突出部材」の一例に相当し、下側締結部材74が本発明の「下側締結部材」の一例に相当し、取付箇所P2が本発明の「下側取付箇所」の一例に相当し、第1リアフェンダ51が本発明の「第1リアフェンダ」の一例に相当し、第2リアフェンダ52が本発明の「第2リアフェンダ」の一例に相当し、サリーガード53が本発明の「サリーガード」の一例に相当し、支持フレーム8が本発明の「支持部材」の一例に相当し、上側突出部材77および上側締結部材78が本発明の「前側取付部」の一例に相当し、取付箇所P4が本発明の「前側取付箇所」の一例に相当し、スプロケット371が本発明の「スプロケット」の一例に相当し、チェーン372が本発明の「チェーン」の一例に相当し、チェーンガード641が本発明の「チェーンガード」の一例に相当し、張力付与部293が本発明の「張力付与部」の一例に相当し、開口65が本発明の「開口」の一例に相当する。
さらに、図3に示すように、上下方向Zにおいて、サリーガード53の上端V1(上端532)が本発明の「サリーガードの上端」の一例に相当し、第1リアフェンダ51の上端V2(上端514)が本発明の「第1リアフェンダの上端」の一例に相当し、後輪37の回転中心V3(回転中心C37)が本発明の「後輪の回転中心」の一例に相当し、1リアフェンダ51の下端V4が本発明の「第1リアフェンダの下端」の一例に相当し、前後方向Xにおいて、サリーガード53の前端H1(前端533)が本発明の「サリーガードの前端」の一例に相当し、後輪37の回転中心H2(回転中心C37)が本発明の「後輪の回転中心」の一例に相当し、取付箇所P1の前端H3が本発明の「上側取付箇所の前端」の一例に相当し、取付箇所P1の中心H4が本発明の「上側取付箇所の中心」の一例に相当し、取付箇所P2の前端H5が本発明の「下側取付箇所の前端」の一例に相当し、取付箇所P2の中心H6が本発明の「下側取付箇所の中心」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、取付箇所P1で支持アーム6をスイングアーム29に接続する機構は、上記の上側突出部材71および上側締結部材72による機構に限られない。つまり、スイングアーム29を鋳造により形成して、このスイングアーム29と支持アーム6(の支持ステー61)とをスイングアーム29の上方で締結部材により締結しても良い。
同様に、取付箇所P2で支持アーム6をスイングアーム29に接続する機構は、上記の下側突出部材73および下側締結部材74による機構に限られない。つまり、スイングアーム29を鋳造により形成して、このスイングアーム29と支持アーム6(の支持ステー61)とをスイングアーム29の下方で締結部材により締結しても良い。
また、支持アーム6、サリーガード53、第1リアフェンダ51および第2リアフェンダ52等の具体的な構成を適宜変更しても良い。具体例を挙げると、第1リアフェンダ51、第2リアフェンダ52あるいは支持アーム6のカバー64の材質は樹脂に限られず、他の素材、例えば金属でも良い。
1 :自動二輪車
2 :車体フレーム
6 :支持アーム
8 :支持フレーム
28 :ピボット軸(ピボット)
29 :スイングアーム
37 :後輪
51 :第1リアフェンダ
52 :第2リアフェンダ
53 :サリーガード
61 :支持ステー
62 :支持ロッド
65 :開口
71 :上側突出部材(上側取付部)
72 :上側締結部材(上側取付部)
73 :下側突出部材(下側取付部)
74 :下側締結部材(下側取付部)
77 :上側突出部材(前側取付部)
78 :上側締結部材(前側取付部)
292 :車軸
293 :張力付与部(操作部)
371 :スプロケット
531 :(サリーガードの)後端
532 :(サリーガードの)上端
533 :(サリーガードの)前端
534 :(サリーガードの)下端
611 :上側部
612 :下側部
613 :接続部
641 :チェーンガード
C37 :回転中心
P1 :取付箇所(上側取付箇所)
P2 :取付箇所(下側取付箇所)
P4 :取付箇所(前側取付箇所)
2 :車体フレーム
6 :支持アーム
8 :支持フレーム
28 :ピボット軸(ピボット)
29 :スイングアーム
37 :後輪
51 :第1リアフェンダ
52 :第2リアフェンダ
53 :サリーガード
61 :支持ステー
62 :支持ロッド
65 :開口
71 :上側突出部材(上側取付部)
72 :上側締結部材(上側取付部)
73 :下側突出部材(下側取付部)
74 :下側締結部材(下側取付部)
77 :上側突出部材(前側取付部)
78 :上側締結部材(前側取付部)
292 :車軸
293 :張力付与部(操作部)
371 :スプロケット
531 :(サリーガードの)後端
532 :(サリーガードの)上端
533 :(サリーガードの)前端
534 :(サリーガードの)下端
611 :上側部
612 :下側部
613 :接続部
641 :チェーンガード
C37 :回転中心
P1 :取付箇所(上側取付箇所)
P2 :取付箇所(下側取付箇所)
P4 :取付箇所(前側取付箇所)
Claims (13)
- 車体フレームと、
前記車体フレームのピボットを中心として上下方向に揺動可能に前記車体フレームに支持されるスイングアームと、
前記スイングアームに設けられた車軸に回転可能に支持される後輪と、
前記スイングアームから後方に延設された支持アームと、
前記スイングアームに設けられた前記車軸より上方に配置された上側取付箇所で前記支持アームを前記スイングアームに接続する上側取付部と、
前記スイングアームに設けられた前記車軸より下方に配置された下側取付箇所で前記支持アームを前記スイングアームに接続する下側取付部と、
前記支持アームの後端に取り付けられて、前記後輪の周面の一部を覆う第1リアフェンダと、
前記支持アームより上方であって前記後輪の車幅方向において側方に配置され、前記支持アームに取り付けられたサリーガードと
を備える鞍乗型車両。 - 車両側面視において、前記第1リアフェンダの下端は、前記後輪の回転中心より下方に位置する請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 車両側面視において、前記第1リアフェンダの上端は、前記サリーガードの上端より下方に位置する請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
- 車両側面視において、前記サリーガードの前端は、前記上側取付箇所の前端および前記下側取付箇所の前端より前方に位置する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 車両側面視において、前記上側取付箇所の中心および前記下側取付箇所の中心は、前記後輪の回転中心より後方に位置する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記第1リアフェンダより前方で、前記第1リアフェンダと前記後輪の周方向に間隔を空けて配置されて、前記後輪の周面の一部を覆う第2リアフェンダをさらに備える請求項1ないし5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記スイングアームの上方に配置されて前記第2リアフェンダを支持する支持部材と、
前記スイングアームに設けられた前記車軸より上方であって前記上側取付箇所より前方の前側取付箇所で前記支持部材を前記スイングアームに接続する前側取付部と
をさらに備える請求項6に記載の鞍乗型車両。 - 前記上側取付部は、前記スイングアームに取り付けられて前記スイングアームから上側に突出し、車両側面視において前記上側取付箇所に重なる上側突出部材と、前記上側取付箇所で前記上側突出部材と前記支持アームとを締結する上側締結部材とを有し、
前記下側取付部は、前記スイングアームに取り付けられて前記スイングアームから下方に突出し、車両側面視において前記下側取付箇所に重なる下側突出部
材と、前記下側取付箇所で前記下側突出部材と前記支持アームとを締結する下側締結部材とを有する請求項1ないし7のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。 - 前記支持アームは、前記スイングアームに取り付けられる支持ステーと、前記支持ステーから後方に延設された2本の支持ロッドとを有し、
前記支持ステーは、車両側面視において前記上側取付箇所に重なるように前記スイングアームに設けられた前記車軸より上方に配置された上側部と、車両側面視において前記下側取付箇所に重なるように前記スイングアームに設けられた前記車軸より下方に配置された下側部と、前記上側部と前記下側部とを接続する接続部とを有し、
前記2本の支持ロッドそれぞれの前端は、前記支持ステーの前記接続部に取り付けられ、
前記第1リアフェンダは、前記2本の支持ロッドそれぞれの後端に取り付けられ、
前記上側取付部は、前記支持ステーの前記上側部と前記スイングアームとを前記上側取付箇所で取り付けることで、前記上側取付箇所で前記支持アームを前記スイングアームに接続し、
前記下側取付部は、前記支持ステーの前記下側部と前記スイングアームとを前記下側取付箇所で取り付けることで、前記下側取付箇所で前記支持アームを前記スイングアームに接続する請求項1ないし8のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。 - 前記後輪に取り付けられたスプロケットと、
前記スプロケットに噛み合うチェーンと
をさらに備える請求項1ないし9のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。 - 車両側面視において、前記上側取付部は、前記スプロケットの外周よりも内側で重なり、前記スプロケットから外れた前記チェーンの内側に下方から接する請求項10に記載の鞍乗型車両。
- 前記チェーンの下方に配置されたチェーンガードをさらに備え、
前記チェーンガードは、前記支持アームに取り付けられている請求項10または11に記載の鞍乗型車両。 - 前記スイングアームの後端の後方に配置され、前記チェーンの張力を調整するための張力付与部をさらに備え、
車両側面視において、前記支持アームには、前記張力付与部に重なる範囲に開口が設けられ、前記張力付与部に工具が挿入可能な開口部を有する請求項10ないし12のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022153065A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-12 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
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US1112478A (en) * | 1913-04-30 | 1914-10-06 | Harry Leslie Roderick | Sectional mud-guard for motor-cycles. |
JP2012071644A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
WO2018234935A1 (en) * | 2017-06-20 | 2018-12-27 | Tvs Motor Company Limited | REAR WING STRUCTURE FOR A TWO-WHEELED VEHICLE |
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2018
- 2018-09-05 JP JP2018165659A patent/JP2020037341A/ja active Pending
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2019
- 2019-08-30 EP EP19194654.0A patent/EP3620359B1/en active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Publication date |
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